JP2549716Y2 - 旋回駆動装置 - Google Patents

旋回駆動装置

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JP2549716Y2
JP2549716Y2 JP1990086054U JP8605490U JP2549716Y2 JP 2549716 Y2 JP2549716 Y2 JP 2549716Y2 JP 1990086054 U JP1990086054 U JP 1990086054U JP 8605490 U JP8605490 U JP 8605490U JP 2549716 Y2 JP2549716 Y2 JP 2549716Y2
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gear
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planetary gear
hydraulic motor
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は建設機械等に用いられる旋回駆動装置に関す
る。
(従来の技術) 一般的な建設機械、例えばパワーショベルにおいて、
運転室等を含めたパワーショベル部は、走行駆動部に対
して水平に旋回自由に構成されているが、この旋回部を
境にして上下の油圧機器に対する油圧配管等の接続を円
滑するために、従来、実開平2-58058号公報にあるよう
な旋回駆動装置が開発されている。
建設機械等は油圧駆動される複数の機器を備えている
ため、油圧源から油圧配管により、これら各機器に接続
する必要があるが、機械本体部が水平に旋回する場合な
ど、油圧配管がねじれるのを防ぐために、旋回軸と同軸
的に配置した回転継手を利用して、作動油の分配を行う
必要がある。
上記旋回駆動装置は、作動油を分配する回転継手と減
速機付き旋回モータを一体的に配備したもので、旋回部
を駆動するモータを別に配置することに伴うスペースの
無駄を排除している。
(考案が解決しようとする課題) ところが、この旋回駆動装置は減速機付きモータと回
転継手とを、単に直列に上下方向に配置して連結しただ
けものであるため、軸方向に長くなり、設置高さ方向に
スペース的な問題があった。
本考案はこのような問題を解決し、軸方向にコンパク
トな旋回駆動装置を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、円筒ケースの内周に回転本体を軸受を介し
て回転自由に支持し、互いの回転摺接面に複数の環状溝
を形成すると共に、円筒ケースと回転本体に各環状溝に
対応して設けた複数の縦通路を環状溝を介して互いに連
通する一方、回転本体の内部に油圧モータを取付け、こ
の油圧モータの回転軸に連結する遊星歯車減速機構を回
転本体の空洞部に配設し、かつ遊星歯車減速機構の減速
出力ギヤを、前記円筒ケースの内周に設けた内歯ギヤに
噛合させた。
(作用) 油圧モータが回転すると、遊星歯車減速機構の減速出
力ギヤの回転が円筒ケースの内歯ギヤに伝達され、これ
らの減速比に応じて、回転本体と円筒ケースとの間で相
対回転を生じる。
したがって、円筒ケースと回転本体の一方を固定側、
他方を旋回側に連結することにより、油圧モータの発生
トルクを減速比に応じて高めた駆動トルクにより、水平
旋回運動が可能となる。
他方、円筒ケースと回転本体に設けた縦通路は、互い
に対応するものが、回転摺接面に形成した環状溝を介し
て常時連通状態に保持され、どの旋回位置にあっても、
縦通路を経由して作動油の給排を行うことができる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を第1図に基づいて説明する。
円筒ケース1の内周には回転本体2が、上下2つの軸
受3を介して回転自在に支持される。円筒ケース1の下
面には取付フランジ部4が形成され、図示しない固定側
に結合され、また、回転本体2の上面には取付プレート
5が一体に結合され、この取付プレート5を介して図示
しない旋回側に結合される。もちろん、これらの固定側
と旋回側の関係は相対的なもので、どちらを選択するの
も自由である。
円筒ケース1の内周には、軸方向に等間隔で、この実
施例では5つの環状溝6が形成され、これら各環状溝6
に対してそれぞれ連通する5本の縦通路7が、円筒ケー
ス1の内部に軸方向に伸びると共に、円周方向に等角度
間隔で配置される。
なお、縦通路7の下端は前記取付フランジ部4の端面
に開口し、図示しない油圧配管が接続可能となってい
る。
また、回転本体2にも、前記各環状溝6に対応して連
通する5本の縦通路8が形成され、これは回転本体2の
上面に開口し、同じく油圧配管が接続可能となってい
る。
したがって環状溝6を経由して上下の縦通路7と8
は、円筒ケース1と回転本体2の回転位置にかかわら
ず、互いに対応するものが常時連通していることにな
り、これらにより、管路の回転継手を構成する。
次に回転本体2の内部上方にはラジアルピストン型の
油圧モータ10が取付けられ、その回転軸11は軸受12によ
り回転本体2の内部に支持される。
そして、この回転軸11の回転を3段に減速する遊星歯
車減速機構が、回転本体2の内方空洞部14に備えられ
る。
第1の遊星歯車減速機構15は、前記回転軸11に形成し
たサンギヤ15aと、これに噛み合うプラネットギヤ15b
と、空洞部14の内周面に形成した共通のリングギヤ15c
とで構成され、回転軸11の回転によりサンギヤ15aが回
転すると、外側のリングギヤ15cが固定されているため
プラネットギヤ15bが自転しながら公転するようになっ
ている。
プラネットギヤ15bを取付けたキャリヤ15dは、前記サ
ンギヤ15aと同軸的に配置した、第2の遊星歯車減速機
構16のサンギヤ16aに取付けられ、プラネットギヤ15bの
公転によりサンギヤ16aを回転させるようになってい
る。
第2の遊星歯車減速機構16も、第1と同様にして、サ
ンギヤ16a、プラネットギヤ16b、リングギヤ15cとから
構成され、プラネットギヤ16bのキャリヤ16dが、第3の
遊星歯車減速機構17の、サンギヤ17aに取付けられてい
る。
そして、第3の遊星歯車減速機構17のプラネットギヤ
17bは、前記円筒ケース1の取付フランジ部4の内周に
形成したリングギヤ17cと噛み合い、プラネットギヤ17b
の回転に伴いリングギヤ17cを介して円筒ケース2に回
転を伝達するように構成される。
なお、この場合、プラネットギヤ17bのキャリヤ17dは
前記回転本体2の内周のリングギヤ15cに噛み合い、公
転を阻止されているため、プラネットギヤ17bは公転す
ることなく、その位置で自転して円筒ケース1の内周の
リングギヤ17cに回転を伝達するのである。
第1〜第3の遊星歯車減速機構15〜17の軸方向のガタ
付きを防止するために、各プラネットギヤ15b,16b.17b
の軸端面には軸受リングプレート15e,16e,17eが取付け
られ、各キャリヤ15d,16b,17cと相互に摺動接触するこ
とにより、軸方向の移動を阻止している。
以上のように構成され、次に作用について説明する
と、 油圧モータ10が回転すると、第1の遊星歯車減速機構
15のサンギヤ15aが回転し、このときリングギヤ15cは動
かないため、プラネットギヤ15bが公転して、これに伴
いキャリヤ15dを介して、第2の遊星歯車減速機構16の
サンギヤ16aを減速回転させる。これにより、プラネッ
トギヤ16bが公転し、キャリヤ16dを介して第3の遊星歯
車減速機構17のサンギヤ17aを減速回転させる。
この第3の遊星歯車減速機構17のプラネットギヤ17b
のキャリヤ17dは、リングギヤ15cに固定されているた
め、プラネットギヤ17bは公転せずにその位置で自転
し、これによりその外側のリングギヤ17cを減速回転さ
せる。
このリングギヤ17cは円筒ケース1の内周に固定され
ているため、結局、油圧モータ10を取り付けた回転本体
2と円筒ケース1との間で、相対的な回転を生じる。
したがって、円筒ケース1と回転本体2の一方を固定
側、他方を旋回側に連結することにより、油圧モータ10
の発生トルクを第1〜第3の遊星歯車減速機構15〜17の
減速比に応じて高め、この高駆動トルクによる緩やかな
水平旋回運動が可能となる。
他方、円筒ケース1と回転本体2に設けた縦通路7と
8は、互いに対応するものが、回転摺接面に形成した環
状溝6を介して常時連通状態に保持され、どの旋回位置
にあっても、縦通路7,8を経由して、円筒ケース1と回
転本体2との間で作動油の給排を行うことができる。
なお、低圧作動油の排出は、油圧モータ10のドレーン
回路と共用させることもできる。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、円筒ケースの内周に回
転本体を軸受を介して回転自由に支持し、互いの回転摺
接面に複数の環状溝を形成すると共に、円筒ケースと回
転本体に設けた複数の縦通路を前記環状溝を介して互い
に連通する一方、回転本体の内部に油圧モータを取付
け、この油圧モータの回転軸に連結する遊星歯車減速機
構を回転本体の空洞部に配設し、かつ遊星歯車減速機構
の減速出力ギヤを、前記円筒ケースの内周に設けた内歯
ギヤに噛合させたので、回転継手部の内側に駆動減速機
構部が配設され、旋回軸方向の全長が短縮されて、高さ
方向にコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す断面図である。 1……円筒ケース、2……回転本体、3……軸受、6…
…環状溝、7,8……縦通路、10……油圧モータ、11……
回転軸、14……空洞部、15〜17……遊星歯車減速機構、
15a〜17a……サンギヤ、15b〜17b……プラネットギヤ、
15c〜17c……リングギヤ、15d〜17d……キャリヤ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒ケースの内周に回転本体を軸受を介し
    て回転自由に支持し、互いの回転摺接面に複数の環状溝
    を形成すると共に、円筒ケースと回転本体に各環状溝に
    対応して設けた複数の縦通路を環状溝を介して互いに連
    通する一方、回転本体の内部に油圧モータを取付け、こ
    の油圧モータの回転軸に連結する遊星歯車減速機構を回
    転本体の空洞部に配設し、かつ遊星歯車減速機構の減速
    出力ギヤを、前記円筒ケースの内周に設けた内歯ギヤに
    噛合させることを特徴とする旋回駆動装置。
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JPH0446158U JPH0446158U (ja) 1992-04-20
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