JPH0743429Y2 - オーバーヘッド式ドアの落下防止装置 - Google Patents

オーバーヘッド式ドアの落下防止装置

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JPH0743429Y2
JPH0743429Y2 JP1988139755U JP13975588U JPH0743429Y2 JP H0743429 Y2 JPH0743429 Y2 JP H0743429Y2 JP 1988139755 U JP1988139755 U JP 1988139755U JP 13975588 U JP13975588 U JP 13975588U JP H0743429 Y2 JPH0743429 Y2 JP H0743429Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ドア本体を吊り下げるワイヤロープが切断
して、ドア本体が落下するのを防止する落下防止装置に
係り、詳しくは、ワイヤロープが切断してその張力が消
失するのを吊り元で検出して、ドア本体を直接的にロッ
クするオーバーヘッド式ドア(以下、OHドアと記載す
る)の落下防止装置に関するものである。
〔従来の技術〕
一般的なOHドアの内、チェーン式の例を第10図に基づい
て説明する。OHドアAは、ドア本体Bと、このドア本体
Bを案内するガイドレールCと、上記ドア本体Bを吊下
げるワイヤロープ1を巻取自在にする巻取シャフトD
と、この巻取シャフトDに正逆の回動を伝達するチェー
ンホイストEと、このチェーンホイストEを作動するハ
ンドチェーン2で構成している。さらに詳しく説明する
と、上記ドア本体Bは蝶番3を介して上下方向に複数枚
のパネル4を連結してあり、パネル4の両側端にはそれ
ぞれローラブラケット5aを介してローラ5を設けてい
る。上記ガイドレールCは、間口開口部の両側に設けた
垂直レール部と水平レール部からなり、上記ローラ5を
収嵌してドア本体Bを滑動自在にしている。上記巻取シ
ャフトDは、その両側にはワイヤドラム6を、また中央
部には捩りコイルスプリング7を設けてあり、上記ドア
本体Bの両側下端部に設けた吊り元8と、このワイヤド
ラム6にそれぞれ上下端部を接続した上記ワイヤロープ
1を常時巻取方向に付勢させて、ドア本体Bのバランス
を保持している。また、上記チェーンホイストEには、
開閉操作用の上記ハンドチェーン2を懸吊状に係合させ
てあり、このチェーンホイストEの回転軸に軸嵌したス
プロケット9と、上記巻取シャフトDの端部に軸嵌した
スプロケット10間に巻掛けたローラチェーン11によっ
て、ハンドチェーン2を操作することで、巻取シャフト
Dに正逆の回転を伝達して、ドア本体Bを上下動自在に
している。
以上のように構成したOHドアAにおいては、ワイヤロー
プが切断してドア本体が落下するのを防止する落下防止
装置として、次のものがある。すなわち、付勢力によっ
て常時ワイヤロープに当接する係止片を躯体側に取付け
るとともに、この係止片の作動に連動してガイドレール
内に突出するストッパを設け、ワイヤロープの切断によ
りその張力が消失するのを係止片が検出して、ストッパ
を突出させドア本体の落下を防止するものがある。ま
た、他の例として、ドア本体の端部に付勢力によって常
時ワイヤロープに当接し、このワイヤロープの張力の消
失で一方向に回転する係止体を取付け、ガイドレール内
には回転した係止体を係止するストッパを複数個設け
て、ワイヤロープの切断でその張力が消失すれば、係止
体が回転してストッパに係止し、ドア本体の落下を防止
するものがある。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来の落下装置には、次のような問題点があった。
躯体側に取付ける係止片を用いた前者の従来技術は、ド
ア本体の開閉に伴うワイヤロープの巻取り、巻戻しでワ
イヤロープが係止片を常時摺動することになるので、ワ
イヤロープが損傷して切断の一因となった。
また、ドア本体側に取付ける係止体による後者の従来技
術では、係止体をワイヤロープに当接させているだけな
ので、いわゆるガイドレールが略垂直状に延設される形
態のOHドアには適用可能であっても、ドア本体の開放時
にドア本体が水平状に納まり、ドア本体の吊り元が大き
く移行して、ワイヤープが垂直状態から斜めに変化する
形態のOHドアには適用不可能であり、特定のOHドアにし
か採用されなかった。また、ドア本体側に設けた係止体
等がドア本体と一緒に移動するため、ドア本体の横揺れ
時のガイドレール等躯体側の係止材との係合について確
実性に欠けるという問題もあった。
この考案は、上記問題点に鑑みてなされたもので、ワイ
ヤロープに当接させる部材を介することなく、ドア本体
の吊り元側でワイヤロープの張力の消失を検出してドア
本体の落下を防止し、ドア本体の横揺れにも影響される
ことなく係合が確実で、しかも、あらゆる形態のOHドア
に適用可能なOHドアの落下防止装置を提供することを目
的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は上記課題を解決するために、支軸を介して取
付けられた案内部材を両側のガイドレールに収嵌させた
ドア本体が、このドア本体を吊下げるワイヤロープの巻
取り、巻戻しで上下動するOHドアにおけるドア本体の落
下防止装置であって、上記ドア本体に案内部材支持台を
固着し、この案内部材支持台に相対移動可能に上記支軸
を挿通させて保持し、上記支軸の挿通側端部に所定寸法
以上の相対移動を規制するストッパを施すと共に、一側
に上記ワイヤロープの下端部を止着して吊り元を形成し
て他側に係止部を形成し且つこの係止部が上記支軸を中
心に回動可能な状態に上記吊り元側に重心を付与して上
記支軸に枢着したワイヤロープ係合部材を設け、両側の
上記ガイドレールには上下方向に所定間隔で複数の係止
片を添設し、上記支軸を介して上記案内部材支持台に保
持された上記ワイヤロープ係合部材が、一側に止着した
上記ワイヤロープの張力の消失で上記吊り元側に回動し
たときに他側の上記係止部が上記係止片に係合して上記
ドア本体の落下を防止するOHドアの落下防止装置を構成
したものである。
また、上記ワイヤロープ係合部材は、一側を上記ワイヤ
ロープを止着して吊り元に形成してこの吊り元側に重心
を付与して上記案内部材支持台に保持された軸に回動可
能に取り付けたワイヤ吊り金具と、このワイヤ吊り金具
の他側に係合して回動可能に上記案内部材の上記支軸に
枢着したロック金具との組合せで構成すると共に、上記
支軸は上記案内部材支持台に回動不能に保持し、上記支
軸とこの支軸に枢着する上記ロック金具との間にこの支
軸に対して上記ロック金具の回動を所定角度以内に規制
する係合突部による回動ストッパ機構を設け、上記ワイ
ヤロープの張力の消失により上記ワイヤ吊り金具が上記
吊り元側へ回動し、この回動に連動して上記ロック金具
が回動すると共に、回動が規制された状態で上記ロック
金具が両側の上記ガイドレールに添設した上記係合片に
係合してドア本体の落下を防止する上記OHドアの落下防
止装置を構成したものである。
〔作用〕
この考案によれば、ワイヤロープが切断してその張力が
消失すると、このワイヤロープと接続したワイヤロープ
係合部材が、自由状態となって重心側である吊り元側へ
回転してその係止部がガイドレールの係止片に係止し
て、ドア本体の落下を防止する。また、回動自在なワイ
ヤロープ係合部材は、その吊り元をワイヤロープで吊下
げられており、ドア本体の開閉によってドア本体の位置
が変化しても、それに追従して吊り元が移動して変化す
るので、あらゆる形態のOHドアに適用可能となる。
さらに、上記ワイヤロープ係合部材をドア本体に相対移
動可能に保持された案内部材の支軸に設けることによっ
て、案内部材は左右方向に規制されてガイドレールに収
嵌されていることから、開閉に伴うドア本体の横揺れに
対し、ワイヤロープ係合部材の係止部は常時一定位置に
維持され、ガイドレールの係止片に確実に係止して落下
防止装置の性能を向上する。ワイヤロープ係合部材をワ
イヤ吊り金具とロック金具との二部材の組合せで構成
し、このロック金具と支軸との間に回動ストッパ機構を
設けたものにおいては、ロック金具が案内部材の支軸と
一体的に係止片に落下係合するので、ロック金具は十分
な強度をもって確実に係合すると共に、案内部材がガイ
ドレールを突っ張るように作用するので、係止片への落
下衝撃を緩和する効果がある。
〔実施例〕
この考案に係る一実施例を、図面に基づいて説明する。
図面の第1図はドア本体に落下防止装置を取付けた状態
を示す落下防止装置の正面図、第2図は同落下防止装置
の側面図、第3図は同落下防止装置の平面図、第4図は
同落下防止装置の作動状態を示す作動説明図である。な
お、実施例の説明にあたり、従来例と同一部材、同一部
位には同一符号を付し、その構成および作用の説明は省
略する。
落下防止装置Fは、ドア本体B側にワイヤ吊り金具22と
ロック金具23との二部材の組合せとして設けたワイヤロ
ープ係合部材とガイドレールC側に設けた係止片5aから
なる。具体的には、平板状のフレーム本体20に2個のロ
ーラ支持台21a,21bを平行状に取付け、一側のローラ支
持台21aの外側部に吊り元22aを形成したワイヤ吊り金具
22、ロック金具23、スプリング24を設けてあり、さらに
ガイドレールCにはロックアングル25に形成した係止片
25aを設けてある。
上記ワイヤ吊り金具22は略L字形をなし、その中央折曲
部にはローラ支持台21a,21bの下部側を貫通して取付け
るスリーブ28を嵌挿するための図示しない孔部を穿設し
てある。このワイヤ吊り金具22のL字形の一側先端部に
は、ワイヤロープの下端部に形成した環状部を、ワイヤ
吊りピンで引っ掛けて接続できるようにし、この先端部
を重さのある吊り元22aを形成してあり、一方の他側先
端部には、略U字形に切り欠いた連結部22bを形成し
て、ワイヤ吊り金具22全体を吊り元22a側に重心が偏位
するようにしている。この連結部22bはU字形に限らず
連結用孔部を穿設したものであってもよく、後記するロ
ック金具23の連結部(連結ピン23c)と係合可能な形状
であればよい。そして上記ワイヤ吊り金具22は、中央折
曲部の孔部にスリーブ28を嵌挿して、スリーブ28の鍔部
とローラ支持台21aとの間に位置させ、さらにローラ5
の図示しないローラシャフトをスリーブ28の鍔部側から
嵌挿して、スリーブ28を中心に回動自在(第1図におい
ては左右方向の回転)に組付けてある。上記フレーム本
体20はその下部位置側を切欠いて、この切欠き部と上記
ワイヤ吊り金具22の吊り元22aアーム部の上辺側を係合
させて、ドア本体Bを吊下げ状態にするワイヤロープ1
の緊張状態では、ワイヤ吊り金具22が吊上げられないよ
うに規制して、吊り元22a側を水平に維持するようにし
ている。このワイヤ吊り金具22は、ワイヤロープ1の張
力が消失すれば吊り元22a側に重心が偏位しているの
で、その連結部22bをガイドレール側に回転するように
している。
一方、上記ロック金具23は、その主部を上記ワイヤ吊り
金具22より肉厚の厚いカム形に形成してあり、先端部に
は上記係止片25aと係止するための爪部23aを形成し、基
端側にはこの主部の一側面とは直交方向に延出する係止
部シャフト23bを取付けている。そして、ローラ支持台2
1a,21bの上部側にそれぞれ突設した孔部に、係止部シャ
フト23bを嵌挿して、ロック金具23を回動自在(第1図
においては左右方向の回転)に組付けている。さらに、
上記爪部23a近傍の一側面には、上記係止部シャフト23b
と同方向に突出する連結ピン23cを穿設し、この連結ピ
ン23cを上記ワイヤ吊り金具22の連結部22bに係合させ
て、ワイヤ吊り金具22の回動にロック金具23を連動させ
るようにしている。またロック金具23の主部の爪部23a
と係止部シャフト23bとの間のワイヤロープ1側の一辺
には、切欠き部23dを形成して、ローラ支持台21aの側部
から直交方向に突設させたストッパ26と係合させてい
る。このストッパ26は、ロック金具23がストッパ26方向
に回転して係止片25aと係止した際に、ロック金具23が
回転方向に大きく廻り過ぎないように規制するためのも
のである。
さらに、上記スプリング24は、一端を上記ワイヤ吊り金
具22の中央折曲部から屋内側に突設した掛止ピン24a
に、また、他端をローラ支持台21a上部側の上端部に突
設した掛止ピン24bにそれぞれ掛止した引張スプリング
である。このスプリング24は、ワイヤ吊り金具22の連結
部22b側をドア本体B側に回転させる方向に付勢させ、
ワイヤロープ1の張力が切断などにより消失した際に
は、自由状態となったワイヤ吊り金具22が重心方向へ回
転するのを助勢する補助的役割をなし、ワイヤ吊り金具
22を第1図においては、左方向に回転させる方向に付勢
力を作用させている。
また、上記係止片25aは、断面L字形の長尺なアングル
材からなるロックアングル25に形成され、このロックア
ングル25の一辺側を上記ガイドレールCにおける垂直レ
ール部略全長のローラ収納部屋外側C1に取付け、上記ロ
ック金具23側に突出させた先端側に、一定間隔毎を切り
欠いて突出状にした係止片25aを露出させている(第1
図および第3図参照)。この係止片25aは、上記ロック
金具23に近接させてあり、ロック金具23の回転でその爪
部23aが係止するようにしている。
上記落下防止装置Fは、ドア本体Bを内観視して左側用
のものであるが、第2図に示すように、取付ボルト27に
よってドア本体Bの下端部に取付けてある。
右側用の落下防止装置は、ワイヤ吊り金具22、ロック金
具23、スプリング24、ロックアングル25およびストッパ
26の各部材を、他側のローラ支持台21b側に線対称に構
成して、取付ボルト27によってドア本体Bの右側下端部
に取付け、さらに係止片25aも同様に右側のガイドレー
ルCに取付けるものである。
以上のように構成した落下防止装置の作動を説明する。
第4図に示すように、緊張状態にあったワイヤロープ1
が切断した場合には、ワイヤ吊り金具22が、スプリング
24の付勢力に助勢されて重心方向へ回転し、スリーブ28
を中心として矢印G方向に回転するので、ワイヤ吊り金
具22の連結部22bと連結ピン23cで係合されているロック
金具23が係止部シャフト23bを中心として矢印H方向に
旋回してドア本体Bの落下によって最初に出合うロック
アングル25の係止片25aに爪部23aが係止され、ドア本体
Bの落下を防止するものである。したがって、従来の落
下防止装置の場合のように、ワイヤロープに係止片等な
どの部材を当接して、ワイヤロープの損傷を招くことも
なくドア本体の落下を確実に防止する。
さらに、落下防止装置Fは、ガイドレールが略垂直状に
延設される形態のOHドアであっても、また、ガイドレー
ルに水平レール部があり、ドア本体Bが水平レール部側
に収納されたときに吊り元22a位置が大きく移行して、
ワイヤドラム6との間のワイヤロープ1が斜めとなって
も、吊り元22aは回転して追従し、落下防止装置として
対応可能であるので、あらゆる形態のOHドアに適用でき
るものである。
次にこの考案に係る他の実施例を、第5図ないし第9図
に基づいて説明する。図面の第5図はドア本体に取付け
た他の落下防止装置の正面図、第6図は同落下防止装置
の側面図、第7図は同落下防止装置の平面図、第8図は
ローラシャフトとロック金具の係合状態を示す断面図、
第9図はドア本体が水平レール部へ移行した状態を示す
同落下防止装置の正面図である。
この落下防止装置F′は、ドア本体Bの開閉に伴いドア
本体Bが左右に横揺れしても、これとは無関係に、常に
一定位置でロック金具23′が作動して落下防止の確実性
を向上するするように、ロック金具23′を案内部材であ
るローラ5のローラシャフト5bの所定位置に枢着した構
成にしてある。
すなわち、平板を折曲してローラ支持台21a′,21b′を
形成したフレーム本体20′は、先の実施例同様にドア本
体Bの両側下端部に取付ボルト27で取付けてある。
また、ワイヤロープ係合部材は、先の実施例と同様に、
ワイヤ吊り金具22′とロック金具23′との組合せで構成
してあるが、ワイヤ吊り金具22′は略L字形で、吊り元
22a、連結部22b′を設けた点や吊り元22a′側に重心が
ある点でも先の実施例と同態様である。このワイヤ吊り
金具22′の中央折曲部にはその側面から直交方向に突出
する支軸としてシャフト30を設けてあり、このシャフト
30をローラ支持台21a′,21b′に挿通させて回動自在に
取付け、両ローラ支持台21a′,21b′間においてシャフ
ト30に捩りコイルスプリング31を外嵌して掛止した構成
にしてある(第6図参照)。上記捩りコイルスプリング
31は先の実施例同様に、連結部22b′をドア本体B側に
傾倒させる方向に付勢させ、ワイヤロープ1の張力が消
失した際にワイヤ吊り金具22′が重心方向へ回転するの
を助勢する補助的役割をさせている。そして、上記ワイ
ヤ吊り金具22′は下部にドア本体B側に突出する規制突
片32を設けて、ワイヤロープ1で懸吊されている間はド
ア本体Bの下部に常に当接して、ドア本体Bを持ち上げ
る態様でワイヤ吊り金具22′の常態を維持するようにし
てある。したがって、ドア本体BをガイドレールCの水
平レール部C′に納める形態の場合、第9図に示すよう
に吊り元22a′が大きく移行してワイヤロープ1が斜め
となっても、吊り元22a′はドア本体Bとの関係におい
て変化することなく追從するものである。
上記ローラシャフト5bは両ローラ支持台間21a′.21b′
間に挿通し、その挿通端側(第7図図示右端側)は側部
を平坦に切削してローラ支持台21b′に穿設した縦方向
の長孔に嵌合させ、さらに、挿通端にはローラ支持台21
b′との間隔をあけた位置に、抜け止めを兼ねた振れ止
め用のストッパーピン5cを挿着し、ローラシャフト5bに
形成された切削段部と共に、所定寸法を超えてドア本体
が左右に揺れるの規制するようにしてある。このローラ
シャフト5bのローラ5側は、ローラ5を取付けるための
図示しないローラ取付部と、その挿通端寄りの部位に
は、第8図に示すように、ローラシャフト5bの下部側を
切削して形成した係合突部5b′を設けてある。
一方、ロック金具23′は、第8図に示すように、先端に
爪部23′aを備えた剣状部材で、中途位置にローラシャ
フト5bに嵌挿して回動可能に組込むための係合孔23′b
を形成し、さらにこの係合孔23′bと先端の爪部23′a
との間に、側面から上記ワイヤ吊り金具22′側に突出す
る連結ピン23′cを突設してある。上記爪部23′aはそ
の先端部が下向き垂直状態にあるときに、水平面に対し
てロックアングル25の係止片25aの上部に当接する一辺
側を角度40°に、また係止片25aの切欠き垂直部に当接
する他辺側を角度55°に形成して、係止片25aとの係止
状態を良好にしてある。また、上記係合孔23′bには、
爪部23′a側の内周面に沿って上記ローラシャフト5bの
係合突部5b′を遊嵌する係合溝23′dを形成して、仮想
線で示す角度35°の範囲でロック金具23′が回動するよ
うに規制してある。また、上記連結ピンは第5図および
第6図に示すように、上記ワイヤ吊り金具22′の連結部
22b′を通過してローラ支持台21a′に穿設した横方向の
長孔に貫通させ、ワイヤ吊り金具22′の回動に連動する
ようにしてある。このロック金具23′は、第6図および
第7図に示すように、ローラ5に近接し、ローラ支持台
21a′とは所定の間隔をあけた所定位置で、第5図の断
面部からもわかるように、段付に形成されたローラシャ
フト5bのローラ5側の細径部に嵌合的に枢着され、且
つ、前記のように、所定角度範囲内で移動可能なように
規制されている。したがって、ドア本体Bが横揺れしフ
レーム本体20′もこのドア本体Bに連動しても、第7図
に示すように、ローラ5がガイドレールCの巾方向に対
して大きな遊びをもつことなく収嵌されているので、ロ
ーラシャフト5bはドア本体Bの横揺れに関係なく一定位
置にあり、ローラ支持台21a′,21b′がローラシャフト5
bを摺動するに止まることで対応させて、ロック金具2
3′が常に一定の位置にあるようにしてある。
加えて、ロックアングル25は第7図に示すように、先の
実施例と同一部材を用いて同一態様で、ロック金具23′
の爪部23′aと係止可能なガイドレールCの適宜位置に
取付けてある。
以上のように構成した落下防止装置F′はワイヤロープ
1が切断した場合には、ワイヤ吊り金具22′が重心方向
へ回転するので、ロック金具23′も連動回転してその爪
部23′aをロックアングル25側へ突出して、最初に出合
う係止片25aに係止され、ドア本体Bの落下を防止す
る。ドア本体Bの開閉に伴う横揺れがあっても、ロック
金具23′は横揺れに影響されることなく常に一定位置に
あるので、確実に係止される。また、ロック金具23′は
一定角度以上は回転しない構造であり、しかもローラシ
ャフト5bに一体的に組込んであるので、係止時の衝撃が
強くても強度的問題はない。
上記二実施例では、ワイヤロープ係合部材として吊り金
具22,22′とこのワイヤ吊り金具22,22′の作動に連動す
るロック金具23,23′との組合せを設けているが、ワイ
ヤロープ係合部材としては、このロック金具23,23′を
設けることなく、ワイヤ吊り金具22,22′の他端側に係
止機構を持たせた形とした一個のワイヤロープ係合部材
で形成することができるのは勿論である。さらに、スプ
リング24,31はワイヤ吊り金具22,22′が重心で回転する
のを補助的に付勢するものであるので、敢えて設けなく
てもよい。
また、ドア本体が開放され吊り元が水平レース部側に位
置しても、係止片は垂直レール部側だけにしか設けてい
ないので、ワイヤ吊り金具が回転してロック金具の爪部
が係止されることがなく、開閉操作に支障が生じない。
この落下防止装置は、ドア本体の開閉の都度、常時ワイ
ヤロープ係合部材が回動するので、非常時であるドア本
体の落下時のみ作動する落下防止装置と比べ、不作動に
なることが極めて少なく、安全性向上に通じる。
〔考案の効果〕
この考案は以上のように構成したので、ワイヤロープが
切断してその張力が消失されれば、ワイヤロープ係合部
材の係止部がガイドレールの係止片に係合して、ドア本
体の落下を確実に防止でき、従来例のように、躯対側に
取付けた係止片をワイヤロープが摺動して、ワイヤロー
プに損傷を生じさせることなく、ワイヤロープ切断の一
因が解消される。
また、ワイヤロープ係合部材は、回動自在に設けている
ので、ドア本体の開閉によって吊り元位置が大きく変化
する形態のOHドアであっても、ワイヤロープ係合部材が
追従して回転するので、この落下防止装置が対応でき、
あらゆる形態のOHドアに適用可能である。
さらに、案内部材はガイドレールに収嵌されて左右巾方
向に規制されていることから、左右移動を規制された支
軸の所定位置に枢着されたワイヤロープ係合部材を設け
ることによって、開閉に伴うドア本体の横揺れに対し、
ワイヤロープ係合部材の係止部が常時一定位置で維持さ
れ、ガイドレールの係止片に確実に係止して落下防止装
置の性能を向上する。ワイヤロープ係合部材をワイヤ吊
り金具とロック金具との二部材の組合せで構成し、この
ロック金具と支軸との間に回動ストッパ機構を設けたも
のにおいては、ロック金具が案内部材の支軸と一体的に
係止片に落下係合するので、ロック金具は十分な強度を
もって係止片への係合を確実にすると共に案内部材がガ
イドレールを突っ張るように作用して係止片の落下衝撃
を緩和するので、係止片や案内部材支持台等を保護する
効果があるものである。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例に係り、第1図はドア本体に
落下防止装置を取付けた状態を示す落下防止装置の正面
図、第2図は同落下防止装置の側面図、第3図は同落下
防止装置の平面図、第4図は同落下防止装置の作動状態
を示す作動説明図、第5図はドア本体に取付けた他の落
下防止装置の正面図、第6図は同落下防止装置の側面
図、第7図は同落下防止装置の平面図、第8図はローラ
シャフトとロック金具の係合状態を示す断面図、第9図
はドア本体が水平レール部へ移行した状態を示す同落下
防止装置の正面図である。第10図は従来の落下防止装置
を説明するための一般的なオーバーヘッド式ドアの一例
を示す内観正面図である。 A……オーバーヘッド式ドア(OHドア) B……ドア本体、C……ガイドレール D……巻取シャフト、F,F′……落下防止装置 1……ワイヤロープ 5……ローラ(案内部材) 5a……ローラシャフト(支軸) 5a′……係合突部 6……ワイヤドラム 21a,21b,21a′,21b′……ローラ支持台 22,22′……ワイヤ吊り金具(ワイヤロープ係合部材) 22a,22a′……吊り元 22b,22b′……連結部 23,23′……ロック金具(ワイヤロープ係合部材) 23a,23′a……爪部(係止部) 23c,23′c……連結ピン 24,31……スプリング 25……ロックアングル 25a……係止片 26……ストッパ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】支軸を介して取付けられた案内部材を両側
    のガイドレールに収嵌させたドア本体が、このドア本体
    を吊下げるワイヤロープの巻取り、巻戻しで上下動する
    オーバーヘッド式ドアにおけるドア本体の落下防止装置
    であって、 上記ドア本体に案内部材支持台を固着し、この案内部材
    支持台に相対移動可能に上記支軸を挿通させて保持し、
    上記支軸の挿通側端部に所定寸法以上の相対移動を規制
    するストッパを施すと共に、一側に上記ワイヤロープの
    下端部を止着して吊り元を形成して他側に係止部を形成
    し且つこの係止部が上記支軸を中心に回動可能な状態に
    上記吊り元側に重心を付与して上記支軸に枢着したワイ
    ヤロープ係合部材を設け、両側の上記ガイドレールには
    上下方向に所定間隔で複数の係止片を添設し、上記支軸
    を介して上記案内部材支持台に保持された上記ワイヤロ
    ープ係合部材が、一側に止着した上記ワイヤロープの張
    力の消失で上記吊り元側に回動したときに他側の上記係
    止部が上記係止片に係合して上記ドア本体の落下を防止
    することを特徴とするオーバーヘッド式ドアの落下防止
    装置。
  2. 【請求項2】上記ワイヤロープ係合部材は、一側を上記
    ワイヤロープを止着して吊り元に形成してこの吊り元側
    に重心を付与して上記案内部材支持台に保持された軸に
    回動可能に取り付けたワイヤ吊り金具と、このワイヤ吊
    り金具の他側に係合して回動可能に上記案内部材の上記
    支軸に枢着したロック金具との組合せで構成すると共
    に、上記支軸は上記案内部材支持台に回動不能に保持
    し、上記支軸とこの支軸に枢着する上記ロック金具との
    間にこの支軸に対して上記ロック金具の回動を所定角度
    以内に規制する係合突部による回動ストッパ機構を設
    け、上記ワイヤロープの張力の消失により上記ワイヤ吊
    り金具が上記吊り元側へ回動し、この回動に連動して上
    記ロック金具が回動すると共に、回動が規制された状態
    で上記ロック金具が両側の上記ガイドレールに添設した
    上記係合片に係合してドア本体の落下を防止することを
    特徴とする請求項1記載のオーバーヘッド式ドアの落下
    防止装置。
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