JPH0743410Y2 - 引戸閉鎖装置 - Google Patents
引戸閉鎖装置Info
- Publication number
- JPH0743410Y2 JPH0743410Y2 JP1991046214U JP4621491U JPH0743410Y2 JP H0743410 Y2 JPH0743410 Y2 JP H0743410Y2 JP 1991046214 U JP1991046214 U JP 1991046214U JP 4621491 U JP4621491 U JP 4621491U JP H0743410 Y2 JPH0743410 Y2 JP H0743410Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sliding door
- hanger
- closing
- inclined section
- closing device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Support Devices For Sliding Doors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、手動で開かれた引戸を
閉じるための引戸閉鎖装置の改良に関するものである。
閉じるための引戸閉鎖装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】引戸は、上端縁に固定した複数のドアハ
ンガーに軸支されたハンガーコロを介してハンガーレー
ルに支持されている。この引戸を手動で開いたのちに自
動的に閉じさせるため、従来様々の閉鎖装置が使用され
ている。具体的には、ハンガーレールを水平に配設し、
引戸にアイドルプーリを介して重錘を吊り下げ、引戸の
開動作時に重錘を引き上げてこの時生じた重錘の位置エ
ネルギーで引戸の閉動作を行なうもの、ハンガーレール
を水平に配設すると共に、静止部材と引戸との間に配設
したスプリングを開動作時に圧縮又は引張り、このスプ
リングの蓄勢弾力で閉動作を行なうもの、或いは、ハン
ガーレールを閉じ方向を下り傾斜にして配設し、開動作
で引戸の位置を上昇させて引戸の自重で閉動作させるも
の等がある。このように、引戸の自動的な閉動作は、一
般に手動による開動作でエネルギーを蓄積し、この蓄積
したエネルギーを閉動作時に放出することにより行なっ
ている。
ンガーに軸支されたハンガーコロを介してハンガーレー
ルに支持されている。この引戸を手動で開いたのちに自
動的に閉じさせるため、従来様々の閉鎖装置が使用され
ている。具体的には、ハンガーレールを水平に配設し、
引戸にアイドルプーリを介して重錘を吊り下げ、引戸の
開動作時に重錘を引き上げてこの時生じた重錘の位置エ
ネルギーで引戸の閉動作を行なうもの、ハンガーレール
を水平に配設すると共に、静止部材と引戸との間に配設
したスプリングを開動作時に圧縮又は引張り、このスプ
リングの蓄勢弾力で閉動作を行なうもの、或いは、ハン
ガーレールを閉じ方向を下り傾斜にして配設し、開動作
で引戸の位置を上昇させて引戸の自重で閉動作させるも
の等がある。このように、引戸の自動的な閉動作は、一
般に手動による開動作でエネルギーを蓄積し、この蓄積
したエネルギーを閉動作時に放出することにより行なっ
ている。
【0003】一方、上述の引戸閉鎖装置には、引戸を全
開位置で停止させるため、図4に示すような開放停止装
置(20)を装着する場合ある。この開放停止装置(20)
は、線材からなる係止部材(21)を固定金具(22)に装
着し、この固定金具(22)をハンガーレール(23)に取
り付けて構成したものであって(a図参照)、引戸
(1)の全開時には、係止部材(21)がその弾性力でハ
ンガーコロ(24)に係合し、引戸(1)を全開位置で停
止させる(b図参照)。尚、(25)は開き側の縦枠であ
る。この他、従来の開放停止装置には、縦枠(25)等の
静止部材に取り付けた係止部材とドアハンガーや引戸に
設けた突出部とを係合させることによって、引戸を全開
位置に停止させておくものもある。即ち、従来の開放停
止装置の何れも係止部材の弾性力で引戸を全開位置に停
止させている。
開位置で停止させるため、図4に示すような開放停止装
置(20)を装着する場合ある。この開放停止装置(20)
は、線材からなる係止部材(21)を固定金具(22)に装
着し、この固定金具(22)をハンガーレール(23)に取
り付けて構成したものであって(a図参照)、引戸
(1)の全開時には、係止部材(21)がその弾性力でハ
ンガーコロ(24)に係合し、引戸(1)を全開位置で停
止させる(b図参照)。尚、(25)は開き側の縦枠であ
る。この他、従来の開放停止装置には、縦枠(25)等の
静止部材に取り付けた係止部材とドアハンガーや引戸に
設けた突出部とを係合させることによって、引戸を全開
位置に停止させておくものもある。即ち、従来の開放停
止装置の何れも係止部材の弾性力で引戸を全開位置に停
止させている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、一般に上述
の引戸閉鎖装置には危険防止或いは引戸の損傷防止のた
め、引戸が全閉した際の緩衝動作を確保すべく油圧或い
はエアシリンダ等からなる緩衝装置を配設し、このシリ
ンダで全閉直前に引戸に抵抗力を作用させて引戸の閉じ
速度を減少させている。この構成において、引戸を全開
位置まで開いた場合には蓄積されるエネルギーも十分大
きいため、引戸は慣性により緩衝装置の抵抗力に抗して
全閉することができる。そして、全閉直前には閉じ速度
も十分に減速される。しかしながら、通常の使用状態で
は、引戸が全閉されることは少なく、全行程の1/2〜
2/3程度の開き位置で使用されることが多い。この場
合、開動作時に蓄積されるエネルギーが小さいため、引
戸は緩衝装置の抵抗力に抗することができず、全閉せず
に全閉直前位置で停止してしまう場合がある。このよう
に、引戸が閉動作の途中で停止してしまえば、見栄えが
悪いだけでなく、防犯の点からも問題があり、また、気
密性の低下による空調設備等の効率悪化も引き起こして
しまう。
の引戸閉鎖装置には危険防止或いは引戸の損傷防止のた
め、引戸が全閉した際の緩衝動作を確保すべく油圧或い
はエアシリンダ等からなる緩衝装置を配設し、このシリ
ンダで全閉直前に引戸に抵抗力を作用させて引戸の閉じ
速度を減少させている。この構成において、引戸を全開
位置まで開いた場合には蓄積されるエネルギーも十分大
きいため、引戸は慣性により緩衝装置の抵抗力に抗して
全閉することができる。そして、全閉直前には閉じ速度
も十分に減速される。しかしながら、通常の使用状態で
は、引戸が全閉されることは少なく、全行程の1/2〜
2/3程度の開き位置で使用されることが多い。この場
合、開動作時に蓄積されるエネルギーが小さいため、引
戸は緩衝装置の抵抗力に抗することができず、全閉せず
に全閉直前位置で停止してしまう場合がある。このよう
に、引戸が閉動作の途中で停止してしまえば、見栄えが
悪いだけでなく、防犯の点からも問題があり、また、気
密性の低下による空調設備等の効率悪化も引き起こして
しまう。
【0005】また、閉鎖装置に上述のような緩衝装置を
装着しない場合でも、例えば、ハンガーレールとハンガ
ーコロとの間の摩擦力が特に大きい場合、或いは、通行
人が引戸を極僅かしか開けなかった場合にも、同様に引
戸が全閉の直前位置で停止し、完全に閉まらなくなる場
合がある。
装着しない場合でも、例えば、ハンガーレールとハンガ
ーコロとの間の摩擦力が特に大きい場合、或いは、通行
人が引戸を極僅かしか開けなかった場合にも、同様に引
戸が全閉の直前位置で停止し、完全に閉まらなくなる場
合がある。
【0006】一方、引戸を全開位置で停止させるため、
上記開放停止装置を長期にわたって繰り返し使用する
と、係止部材が疲労して弾性力が低下し、この結果、係
止部材とハンガーコロの係合が不完全になって引戸の全
開位置での停止維持が困難になる。このように、開放停
止装置を従来のような係止部材の弾性力を利用する構造
とすれば、動作の確実性及び装置の耐久性が低下してし
まう問題があった。
上記開放停止装置を長期にわたって繰り返し使用する
と、係止部材が疲労して弾性力が低下し、この結果、係
止部材とハンガーコロの係合が不完全になって引戸の全
開位置での停止維持が困難になる。このように、開放停
止装置を従来のような係止部材の弾性力を利用する構造
とすれば、動作の確実性及び装置の耐久性が低下してし
まう問題があった。
【0007】本考案は上記問題点に鑑み、手動で開いた
引戸を常時自動的に且つ確実に全閉することができ、さ
らには、引戸の全開位置での停止維持を長期にわたって
行い得る引戸閉鎖装置を提供することを目的とするもの
である。
引戸を常時自動的に且つ確実に全閉することができ、さ
らには、引戸の全開位置での停止維持を長期にわたって
行い得る引戸閉鎖装置を提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点に鑑み、本考
案は、水平に又は傾斜させて配置したハンガーレール上
を転動する複数のハンガーコロにドアハンガーを介して
引戸を連結し、当該引戸を手動による開動作時に蓄積し
たエネルギーを利用して自動的に閉動作させ、全閉する
直前に緩衝装置で引戸の閉じ速度を減少させる引戸閉鎖
装置において、前記ハンガーレールの閉じ側端部を下方
に折り曲げて第1の傾斜区間を形成し、緩衝装置が作動
する直前に最前列のハンガーコロが第1の傾斜区間に到
達するよう構成した。
案は、水平に又は傾斜させて配置したハンガーレール上
を転動する複数のハンガーコロにドアハンガーを介して
引戸を連結し、当該引戸を手動による開動作時に蓄積し
たエネルギーを利用して自動的に閉動作させ、全閉する
直前に緩衝装置で引戸の閉じ速度を減少させる引戸閉鎖
装置において、前記ハンガーレールの閉じ側端部を下方
に折り曲げて第1の傾斜区間を形成し、緩衝装置が作動
する直前に最前列のハンガーコロが第1の傾斜区間に到
達するよう構成した。
【0010】ハンガーレールの開き側端部を下方に折り
曲げて第2の傾斜区間を形成し、引戸が全開になる直前
に最後列のハンガーコロが第2の傾斜区間に到達するよ
う構成してもよい。
曲げて第2の傾斜区間を形成し、引戸が全開になる直前
に最後列のハンガーコロが第2の傾斜区間に到達するよ
う構成してもよい。
【0011】
【0012】
【作用】上記構成により、閉動作時に引戸が全閉位置の
直前に到達すると、緩衝装置が作動して引戸の閉じ速度
を減少させる。緩衝装置の作動時には、ハンガーコロの
うち最前列のハンガーコロが今まで転動してきたハンガ
ーレールより大きな傾斜角度を有する第1の傾斜区間に
到達し、これにより、引戸の前後で位置エネルギー差が
発生し又は増大して引戸にさらなる閉じ力が付与され
る。従って、緩衝装置の抵抗力に抗して引戸を全閉位置
まで確実に移動させることが可能となる。
直前に到達すると、緩衝装置が作動して引戸の閉じ速度
を減少させる。緩衝装置の作動時には、ハンガーコロの
うち最前列のハンガーコロが今まで転動してきたハンガ
ーレールより大きな傾斜角度を有する第1の傾斜区間に
到達し、これにより、引戸の前後で位置エネルギー差が
発生し又は増大して引戸にさらなる閉じ力が付与され
る。従って、緩衝装置の抵抗力に抗して引戸を全閉位置
まで確実に移動させることが可能となる。
【0013】一方、引戸が全開位置の直前に到達する
と、引戸に連結したハンガーコロのうち最後列のハンガ
ーコロが下方に傾斜した第2の傾斜区間に到達し、最前
列のハンガーコロと最後列のハンガーコロとには、それ
ぞれ両者が離反する方向の移動力が作用する。最後列の
ハンガーコロは第2の傾斜区間を上方へ自発的に移動す
ることはできないため、引戸の全開位置での停止が維持
される。
と、引戸に連結したハンガーコロのうち最後列のハンガ
ーコロが下方に傾斜した第2の傾斜区間に到達し、最前
列のハンガーコロと最後列のハンガーコロとには、それ
ぞれ両者が離反する方向の移動力が作用する。最後列の
ハンガーコロは第2の傾斜区間を上方へ自発的に移動す
ることはできないため、引戸の全開位置での停止が維持
される。
【0014】
【実施例】以下、本考案に係わる引戸閉鎖装置の実施例
を図1乃至図3を参照しながら説明する。尚、以下、図
面左側を閉じ側と称し、図面右側を開き側と称する。
を図1乃至図3を参照しながら説明する。尚、以下、図
面左側を閉じ側と称し、図面右側を開き側と称する。
【0015】[実施例1] 図1に示すように、引戸(1)は、その上端に固定され
た1対のドアハンガー(2)(3)に軸支されたハンガ
ーコロ(4)(5)を介して閉じ方向を下り傾斜(傾斜
角度α)に配設されたハンガーレール(6)に支持され
る。このハンガーレール(6)の閉じ側端部は、ハンガ
ーレール(6)の傾斜角度αよりも大きな傾斜角度βで
下方に折り曲げ、第1の傾斜区間(A)を構成する(α
<β)。尚、(12)は閉じ側の縦枠であり、(13)は開
き側の縦枠である。
た1対のドアハンガー(2)(3)に軸支されたハンガ
ーコロ(4)(5)を介して閉じ方向を下り傾斜(傾斜
角度α)に配設されたハンガーレール(6)に支持され
る。このハンガーレール(6)の閉じ側端部は、ハンガ
ーレール(6)の傾斜角度αよりも大きな傾斜角度βで
下方に折り曲げ、第1の傾斜区間(A)を構成する(α
<β)。尚、(12)は閉じ側の縦枠であり、(13)は開
き側の縦枠である。
【0016】このような構成により、通行人が全閉して
いた引戸(1)を手動で図面右方向に開くと、引戸
(1)の有する位置エネルギーが増大し、自重で自動的
に閉動作を開始する。やがて閉じ側、即ち最前列のハン
ガーコロ(4)が第1の傾斜区間(A)に到達すると、
引戸(1)の前後方向における位置エネルギー差が増大
するため、引戸(1)はさらなる閉じ力を受けてハンガ
ーレール(6)とハンガーコロ(4)(5)との間の摩
擦力に抗して確実に全閉位置まで移動できるようにな
る。
いた引戸(1)を手動で図面右方向に開くと、引戸
(1)の有する位置エネルギーが増大し、自重で自動的
に閉動作を開始する。やがて閉じ側、即ち最前列のハン
ガーコロ(4)が第1の傾斜区間(A)に到達すると、
引戸(1)の前後方向における位置エネルギー差が増大
するため、引戸(1)はさらなる閉じ力を受けてハンガ
ーレール(6)とハンガーコロ(4)(5)との間の摩
擦力に抗して確実に全閉位置まで移動できるようにな
る。
【0017】[実施例2] 図2は、上述の引戸閉鎖装置に緩衝装置を装着した例を
示す。この緩衝装置は、ハンガーレール(6)の閉じ側
端部にシリンダ保持用部材(7)を介して装着したエア
シリンダ若しくは油圧シリンダ(8)と、シリンダ
(8)のピストンロッド(9)の先端部に装着したマグ
ネット(10)と、閉じ側のドアハンガー(2)に装着し
たマグネット(11)とで構成する。上記構成において、
引戸(1)の閉動作時には、ピストンロッド(9)に装
着したマグネット(10)が、ドアハンガー(2)に装着
したマグネット(11)と吸着し、続いて、引戸(1)が
さらに閉じ側に移動して引戸(1)にシリンダ(8)の
抵抗力が負荷され、引戸(1)の閉じ速度が減少する。
示す。この緩衝装置は、ハンガーレール(6)の閉じ側
端部にシリンダ保持用部材(7)を介して装着したエア
シリンダ若しくは油圧シリンダ(8)と、シリンダ
(8)のピストンロッド(9)の先端部に装着したマグ
ネット(10)と、閉じ側のドアハンガー(2)に装着し
たマグネット(11)とで構成する。上記構成において、
引戸(1)の閉動作時には、ピストンロッド(9)に装
着したマグネット(10)が、ドアハンガー(2)に装着
したマグネット(11)と吸着し、続いて、引戸(1)が
さらに閉じ側に移動して引戸(1)にシリンダ(8)の
抵抗力が負荷され、引戸(1)の閉じ速度が減少する。
【0018】このような構成の緩衝装置を装着した場合
には、第1の傾斜区間(A)の始点(14)は、マグネッ
ト(10)(11)同士の吸着時に、閉じ側のハンガーコロ
(4)の転動接地点(15)が傾斜区間(A)内にあるよ
うな位置に構成する。この結果、マグネット(10)(1
1)同士が吸着して引戸(1)の閉じ速度が減少して
も、閉じ側のハンガーコロ(4)が第1の傾斜区間
(A)内にあるので引戸(1)の前後の位置エネルギー
差が増大し、このことから、引戸(1)は、シリンダ
(8)の抵抗力に抗しながら途中で停止する事無く全閉
位置まで移動することが可能になる。この時、傾斜区間
(A)の傾斜角度βを適宜変更することによって、引戸
(1)の全閉直前の閉じ力を任意に調節することができ
る。
には、第1の傾斜区間(A)の始点(14)は、マグネッ
ト(10)(11)同士の吸着時に、閉じ側のハンガーコロ
(4)の転動接地点(15)が傾斜区間(A)内にあるよ
うな位置に構成する。この結果、マグネット(10)(1
1)同士が吸着して引戸(1)の閉じ速度が減少して
も、閉じ側のハンガーコロ(4)が第1の傾斜区間
(A)内にあるので引戸(1)の前後の位置エネルギー
差が増大し、このことから、引戸(1)は、シリンダ
(8)の抵抗力に抗しながら途中で停止する事無く全閉
位置まで移動することが可能になる。この時、傾斜区間
(A)の傾斜角度βを適宜変更することによって、引戸
(1)の全閉直前の閉じ力を任意に調節することができ
る。
【0019】[実施例3] 図3は上述の引戸閉鎖装置に開放停止装置を装着した例
を示す。この開放停止装置は、ハンガーレール(6)の
開き側の端部を下方に傾斜させて第2の傾斜区間(B)
を構成したものであり、傾斜区間(B)の始点(16)
は、引戸の全開時に開き側、即ち最後列のハンガーコロ
(5)の転動接地点(17)が傾斜区間(B)内にあるよ
うな位置に構成する。
を示す。この開放停止装置は、ハンガーレール(6)の
開き側の端部を下方に傾斜させて第2の傾斜区間(B)
を構成したものであり、傾斜区間(B)の始点(16)
は、引戸の全開時に開き側、即ち最後列のハンガーコロ
(5)の転動接地点(17)が傾斜区間(B)内にあるよ
うな位置に構成する。
【0020】このような構成により、引戸(1)が、図
に示すように全開されると開き側のハンガーコロ(5)
が第2の傾斜区間(B)に到達する。この時、ハンガー
コロ(5)は第2の傾斜区間(B)内で閉じ方向へ自発
的に移動することはできないため、引戸(1)の全開位
置での停止が維持できる。このように上記開放停止装置
は、係止部材の弾性力でハンガーコロ(5)を係止する
構造ではないため、長期的に繰り返し使用した場合にも
係止部材の疲労に起因する性能低下は起こり得ない。
尚、全開位置にある引戸(1)を閉動作させるには、閉
じ方向に適当な力を負荷してハンガーコロ(5)を第2
の傾斜区間(B)から強制的に脱出させなければならな
いが、この時必要な力は、第2の傾斜区間(B)の傾斜
角度γを適宜変更することにより調節できる。
に示すように全開されると開き側のハンガーコロ(5)
が第2の傾斜区間(B)に到達する。この時、ハンガー
コロ(5)は第2の傾斜区間(B)内で閉じ方向へ自発
的に移動することはできないため、引戸(1)の全開位
置での停止が維持できる。このように上記開放停止装置
は、係止部材の弾性力でハンガーコロ(5)を係止する
構造ではないため、長期的に繰り返し使用した場合にも
係止部材の疲労に起因する性能低下は起こり得ない。
尚、全開位置にある引戸(1)を閉動作させるには、閉
じ方向に適当な力を負荷してハンガーコロ(5)を第2
の傾斜区間(B)から強制的に脱出させなければならな
いが、この時必要な力は、第2の傾斜区間(B)の傾斜
角度γを適宜変更することにより調節できる。
【0021】ところで、上述の実施例1〜3では、ハン
ガーレール(6)を傾斜させて引戸(1)の自重で自動
的に閉動作を行なう例を示しているが、本考案はその他
の構成、例えば、ハンガーレール(6)を水平に配設
し、重錘とアイドルプーリーの組合せやスプリングの圧
縮又は引張り作用で自動的に閉動作を行なう場合にも適
用可能である。また、引戸閉鎖装置には上述の緩衝装置
若しくは開放停止装置を選択的に装着してもよい。
ガーレール(6)を傾斜させて引戸(1)の自重で自動
的に閉動作を行なう例を示しているが、本考案はその他
の構成、例えば、ハンガーレール(6)を水平に配設
し、重錘とアイドルプーリーの組合せやスプリングの圧
縮又は引張り作用で自動的に閉動作を行なう場合にも適
用可能である。また、引戸閉鎖装置には上述の緩衝装置
若しくは開放停止装置を選択的に装着してもよい。
【0022】
【考案の効果】本考案によれば、緩衝装置により、全閉
直前の引戸の閉じ速度を強制的に減少させる構造の閉鎖
装置でも、引戸を緩衝装置の抵抗力に抗して全閉位置ま
で確実に移動させることができる。このような点から、
いかなる場合にも引戸を確実に閉めることが可能とな
り、従って、見栄えが悪くなることもなく、防犯性、気
密性何れの点でも優れたものとなる。また、引戸を全開
状態で停止させる際にも、弾性力で引戸を係止する構造
ではないため、係止部材の弾性力低下も起こり得ず、従
って、長期にわたって繰り返し使用しても安定して引戸
を全開位置で停止させることができる。
直前の引戸の閉じ速度を強制的に減少させる構造の閉鎖
装置でも、引戸を緩衝装置の抵抗力に抗して全閉位置ま
で確実に移動させることができる。このような点から、
いかなる場合にも引戸を確実に閉めることが可能とな
り、従って、見栄えが悪くなることもなく、防犯性、気
密性何れの点でも優れたものとなる。また、引戸を全開
状態で停止させる際にも、弾性力で引戸を係止する構造
ではないため、係止部材の弾性力低下も起こり得ず、従
って、長期にわたって繰り返し使用しても安定して引戸
を全開位置で停止させることができる。
【図1】本考案に係る引戸閉鎖装置の正面図である。
【図2】緩衝装置付きの引戸閉鎖装置を示す正面図であ
る。
る。
【図3】開放停止装置付きの引戸閉鎖装置を示す正面図
である。
である。
【図4】従来の引戸閉鎖装置に装着した開放停止装置の
動作態様を示す正面図である。
動作態様を示す正面図である。
1 引戸 2 ドアハンガー 3 ドアハンガー 4 ハンガーコロ 5 ハンガーコロ 6 ハンガーレール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−256679(JP,A) 実公 昭35−8173(JP,Y1) 実公 平3−17024(JP,Y2)
Claims (2)
- 【請求項1】 水平に又は傾斜させて配置したハンガー
レール上を転動する複数のハンガーコロにドアハンガー
を介して引戸を連結し、当該引戸を手動による開動作時
に蓄積したエネルギーを利用して自動的に閉動作させ、
全閉する直前に緩衝装置で引戸の閉じ速度を減少させる
引戸閉鎖装置において、 前記ハンガーレールの閉じ側端部を下方に折り曲げて第
1の傾斜区間を形成し、緩衝装置が作動する直前に最前
列のハンガーコロが第1の傾斜区間に到達するよう構成
したことを特徴とする引戸閉鎖装置。 - 【請求項2】 ハンガーレールの開き側端部を下方に折
り曲げて第2の傾斜区間を形成し、引戸が全開になる直
前に最後列のハンガーコロが第2の傾斜区間に到達する
よう構成したことを特徴とする請求項1記載の引戸閉鎖
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991046214U JPH0743410Y2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | 引戸閉鎖装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991046214U JPH0743410Y2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | 引戸閉鎖装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05883U JPH05883U (ja) | 1993-01-08 |
JPH0743410Y2 true JPH0743410Y2 (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=12740853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991046214U Expired - Lifetime JPH0743410Y2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | 引戸閉鎖装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0743410Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5289728B2 (ja) * | 2007-05-09 | 2013-09-11 | サンウエーブ工業株式会社 | 収納庫 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6312581U (ja) * | 1986-07-10 | 1988-01-27 | ||
JPH01256679A (ja) * | 1988-04-06 | 1989-10-13 | Kokuyo Co Ltd | 引戸装置 |
JPH0317024U (ja) * | 1989-07-03 | 1991-02-20 |
-
1991
- 1991-06-19 JP JP1991046214U patent/JPH0743410Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH05883U (ja) | 1993-01-08 |
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