JPH0742857A - 背圧弁 - Google Patents
背圧弁Info
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- JPH0742857A JPH0742857A JP5210008A JP21000893A JPH0742857A JP H0742857 A JPH0742857 A JP H0742857A JP 5210008 A JP5210008 A JP 5210008A JP 21000893 A JP21000893 A JP 21000893A JP H0742857 A JPH0742857 A JP H0742857A
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Abstract
じて油タンクに戻される圧油の量を少なく抑える。これ
により、効率の向上と高油圧機器の作動速度を高める。 【構成】高油圧機器の不使用時には、弁体39が圧縮ば
ね26の弾力によりスプール22の底部23から突出す
る。従って、絞り孔44を通過する油により、パイロッ
ト流量を確保できる。高油圧機器の使用時、給油ポート
17部分の油圧が上昇すると、上記弁体39を貫通孔3
8内に押し込み、上記絞り孔44の開口を隠す。この結
果、上記パイロット流量が極く少なくなる。
Description
リモートコントロール機構付きのクレーン装置等に組み
込んで、リモートコントロール機構用油圧シリンダを作
動させる為の油圧を立ち上がらせるのに利用する。
ン装置の油圧回路は、図6に示す様に構成されている。
油タンク1から吸引され、圧油ポンプ2から給油管3に
吐出された油は、この給油管3の下流側部分に設けられ
た、本発明の対象となる背圧弁4の存在に基づいて圧力
上昇する。一般的には、この背圧弁4の存在に基づいて
上記給油管3内の油圧が、20kg/cm2程度に迄上昇する
(立ち上がる)。
圧は、分岐管5内に送り込まれ、減圧弁6で15kg/cm2
程度に迄減圧された後、フィルタ7を通過してから、電
磁弁8a〜8d並びに電磁弁9a〜9dの切り換えに基
づき、比較的低い油圧を使用する低油圧機器であるリモ
ートコントロール用の油圧シリンダ10a〜10dに、
適宜方向から送り込まれる。各油圧シリンダ10a〜1
0dのロッド11a〜11dは、軸方向(図6の左右方
向)に亙る変位に基づき、切換弁12a〜12dのスプ
ールを駆動し、当該切換弁12a〜12dの連通状態を
切り換える。
を構成し、比較的高い油圧を使用する高油圧機器、即
ち、ブーム伸縮用の油圧シリンダ、ロープ巻き上げ用の
油圧モータ、ブーム起伏用の油圧シリンダ、ブーム旋回
用の油圧モータ(何れも図示せず)とは、それぞれ油圧
配管13a〜13d及び油圧配管14a〜14dにより
接続している。クレーン装置を作動させるべく、上記高
油圧機器に圧油を送り込む際には、これら油圧機器に作
用する負荷に基づき、当該高油圧機器に通じる油圧配管
13a〜13d(又は14a〜14d)内の油圧、並び
に前記給油管3内の油圧が、100〜200kg/cm2程度
に迄上昇する。尚、給油管3内の油圧は、電磁弁37の
開閉によりリリーフ弁29の開弁圧を変える事で、2段
階に調整自在である。
装置の油圧回路は、上述の様に構成されるので、この油
圧回路に組み込まれる背圧弁4の働きとしては、高油圧
機器が作動していない場合でも、リモートコントロール
用の油圧シリンダ10a〜10dの作動を確保する為、
比較的低圧(20kg/cm2程度)の油圧を立ち上がらせる
事が必要である。
に示す様なパイロット弁付の背圧弁が使用されている。
この背圧弁4は、弁ケース15の内部にシリンダ孔16
を設けている。このシリンダ孔16の一端部(図7の上
端部)には、圧油源である前記圧油ポンプ2(図6)の
吐出口に通じる、給油ポート17を設けている。又、上
記シリンダ孔16の他端部(図7の下端部)には、前記
油タンク1(図6)に通じる排油ポート18を設けてい
る。
前記各切換弁12a〜12dを介して前記高油圧機器に
通じる、第一供給ポート19を設けている。又、上記シ
リンダ孔16の中間部内周面で、上記第一供給ポート1
9と前記給油ポート17との間部分には、弁座20を設
けている。そして、この弁座20と上記給油ポート17
との間に、前記リモートコントロール用の油圧シリンダ
10a〜10dに通じる、第二供給ポート21を設けて
いる。
筒状のスプール22を、上記弁座20にその底部23を
対向させた状態で、油密に且つこのシリンダ孔16の軸
方向(図7の上下方向)に亙る変位自在に設けている。
又、上記スプール22と、後述するパイロット弁24の
ハウジング25との間には、圧縮ばね26を設けてい
る。そして、この圧縮ばね26の弾力に基づき、上記ス
プール22の底部23を、上記弁座20に向け弾性的に
押圧している。上記スプール22の底部23には、第一
の絞り孔27を形成している。前記給油ポート17部分
の圧力が上昇すると、この第一の絞り孔27を通じて、
スプール22の下側に存在する空間32内の圧力も共に
上昇する。
18との間には、パイロット弁24を設けている。この
パイロット弁24のハウジング25は、前記シリンダ孔
16の他端部で上記スプール22と前記排油ポート18
との間部分に、油密に嵌装されている。このハウジング
25の基端面は、前記シリンダ孔16の下端開口部に螺
着したねじ蓋33の上面に突き当たって、このシリンダ
孔16からの抜け止めを図られている。
ール22の底部23と対向する部分には、第二の絞り孔
28を設けている。上記ハウジング25の内周面で、こ
の第二の絞り孔28と上記排油ポート18との間部分に
は、弁座30を形成し、この弁座30に対向させて弁体
31を設けている。この弁体31の下面と上記ねじ蓋3
3の上面との間には圧縮ばね34を設け、この弁体31
を上記弁座30に向け弾性的に押圧している。
次の通りである。圧油ポンプ2(図6)の停止時には、
給油ポート17部分に油圧が存在しない。従って、この
給油ポート17部分と、第一の絞り孔27、空間32、
第二の絞り孔28を通じて連通した、前記ハウジング2
5の先端部内側に存在する空間35内にも、油圧が存在
しない。この結果、前記弁体31は圧縮ばね34に押さ
れて前記弁座30に当接し、上記給油ポート17と排油
ポート18との連通を断つ。
と、上記給油ポート17部分の油圧が立ち上がる。そし
てこの油圧が、第一の絞り孔27、空間32、第二の絞
り孔28を通じて、上記空間35内に導入される。そし
て、この空間35内の油圧が、前記各油圧シリンダ10
a〜10dを作動させる為に十分な圧力(20kg/cm2程
度)に達すると、上記弁体31が圧縮ばね34の弾力に
抗して弁座30から離れる。この結果、上記給油ポート
17と排油ポート18とが、第一の絞り孔27、空間3
2、第二の絞り孔28、空間35、上記ハウジング25
の基端部に形成した通孔36を介して連通し、パイロッ
ト流量が流出する。
7、第二の絞り孔28を通路する時、各絞りの入口、出
口で圧力差を発生させる為、空間32部分の油圧が上記
給油ポート17部分の油圧よりも低くなる。この結果、
前記スプール22が上記給油ポート17部分の油圧に押
され、前記圧縮ばね26の弾力に抗して前記弁座20か
ら離れ、上記給油ポート17と前記第一供給ポート19
とが連通する。この状態では、圧油ポンプ2から給油ポ
ート17に送り込まれた圧油の内、低油圧機器を作動さ
せる為に必要とする以上の余分な圧油は、上記第一供給
ポート19から送り出される。
給ポート19とが連通した状態で、何れの高油圧機器
(前記ブーム伸縮用の油圧シリンダ、ロープ巻き上げ用
の油圧モータ、ブーム起伏用の油圧シリンダ、ブーム旋
回用の油圧モータ等)も使用されていなければ、上記第
一供給ポート19の下流側に負荷が存在しない状態とな
り、給油ポート17部分の油圧はそれ以上上昇する事は
ない。従って、上記圧油ポンプ2の駆動トルクが徒に上
昇する事はない。
20から少しだけ離れた状態となる。そして、上記第
一、第二の絞り孔27、28には、上記給油ポート17
から排油ポート18に向けて油が流れ続ける。
弁12a〜12dの少なくとも1個を切り換えると、上
記第一供給ポート19の下流側に負荷が存在する状態と
なり、上記給油ポート17部分の油圧が更に上昇する。
この結果、このスプール22が圧縮ばね26の弾力に抗
して大きく変位し、給油ポート17と第一供給ポート1
9との間の流路面積を広げ、上記高油圧機器に対して十
分量の圧油を送る。
構成され作用する従来の背圧弁の場合、次の述べる様な
不都合を生じる。即ち、高油圧機器の使用時、スプール
22を圧縮ばね26の弾力に抗して大きく変位させ、給
油ポート17と第一供給ポート19との間の流路面積を
広げて、上記高油圧機器に高圧の圧油を送る状態でも、
給油ポート17から排油ポート18へは、第一、第二の
絞り孔27、28を通じて圧油が送られ続ける。そして
この圧油は、何の仕事もする事なく、そのまま油タンク
1に戻される。
1に戻される圧油の分、即ちパイロット流量分だけ、上
記高油圧機器に送られる圧油の量が少なくなり、この高
油圧機器の作動速度を低下させる原因となる。
れる圧油の量を少なくする為には、第一の絞り孔27の
流路面積を狭くすれば良いが、単に流路面積を狭くした
だけでは、低油圧機器の使用時に上記第一の絞り孔27
を通じて流れる圧油の量が少なくなり過ぎて、上記スプ
ール22及び弁体31の姿勢を安定させる事が難しい。
消すべく考えられたもので、低油圧機器の使用時で高油
圧機器の不使用時には上記パイロット流量を十分に確保
し、高油圧機器の使用時にはこのパイロット流量を零に
近くする構造を得る事により、高油圧機器の作動速度向
上と効率の向上とを図るものである。
した従来の背圧弁と同様に、弁ケースと、この弁ケース
の内部に設けられたシリンダ孔と、このシリンダ孔の一
端部に設けられ、油タンクから吸引した油を加圧して吐
出する油圧源に通じる給油ポートと、上記シリンダ孔の
他端部に設けられ、上記油タンクに通じる排油ポート
と、上記シリンダ孔の中間部に設けられ、比較的高圧の
油圧を使用する高油圧機器に通じる第一供給ポートと、
上記シリンダ孔の中間部内周面で、上記第一供給ポート
と給油ポートとの間部分に設けられた弁座と、この弁座
と上記給油ポートとの間に設けられ、比較的低圧の油圧
を使用する低油圧機器に通じる第二供給ポートと、上記
弁座にその底部を対向させた状態で上記シリンダ孔の内
側に、油密に且つこのシリンダ孔の軸方向に亙る変位自
在に設けられた、有底筒状のスプールと、このスプール
の底部を上記弁座に向け押圧するばねと、上記スプール
の底部に設けられた絞り孔と、上記スプールと排油ポー
トとの間に設けられた流路を有し、上記第二供給ポート
部分の油圧が上記低油圧機器を作動させる為に十分なも
のとなった場合に上記流路を開いて、上記給油ポートと
排油ポートとを連通させるパイロット弁とを備えてい
る。
プールの底部に設けられた、このスプールの軸方向に亙
る貫通孔と、スプールの軸方向に亙る変位を自在とし
て、上記貫通孔の内側に密に嵌装された弁体と、この弁
体を上記スプールの底部から突出する方向に弾性的に押
圧する押圧手段と、上記弁体の上記底部からの突出量を
制限するストッパとを備えている。そして、上記絞り孔
は、その一端開口を弁体の外周面に開口させた状態で上
記弁体に設けられており、この絞り孔の一端開口は、上
記押圧手段の弾力に基づいて上記弁体の一部が上記底部
外に突出した場合にのみ、上記貫通孔外に露出する位置
に設けられている。更に、上記スプールを上記ばねの弾
力に抗して弁座から離隔させる為に要する油圧よりも、
上記弁体を上記押圧手段の弾力に抗して貫通孔内に押し
込む為に要する油圧を高くした事を特徴としている。
は、次の通りである。先ず、高油圧機器の不使用時で、
且つ低油圧機器の使用時には、給油ポート部分に存在す
る油圧は低圧であり、弁体は押圧手段の弾力によって上
記スプールの底部から突出し、この弁体に形成した絞り
孔が貫通孔外に露出したままの状態となる。従って、ス
プールと排油ポートとの間に設けられた流路を流れる圧
油の流量が、上記絞り孔による制限以上に制限される事
はない。この結果、上記流路を流れる圧油の流量が、ス
プール並びに弁体の振動を抑える程度に確保される。
ポート部分に存在する油圧が高くなり、上記スプールが
ばねの弾力に抗して弁座から離隔するだけでなく、上記
弁体が押圧手段に弾力に抗して貫通孔内に押し込まれ
て、この弁体に設けられた絞り孔が上記貫通孔の内側に
隠れ、この絞り孔を通じて圧油が流れなくなる。この結
果、高油圧機器の使用時に、何らの仕事も行なわずに油
タンクに戻される圧油の量(パイロット流量)をほぼ零
にできる。上記給油ポート部分の油圧が高くなった場合
には、パイロット流量が殆ど零になっても、スプール等
の姿勢が不安定とはならず、振動等が発生する事はな
い。
尚、前記図7で説明した従来構造と同等部分には同一符
号を付して重複する説明を省略し、以下、本発明の特徴
部分を中心に説明する。
2は、上端を底部23としている。そして、この底部2
3の中央部に貫通孔38を、上記スプール22と同心に
形成している。そしてこの貫通孔38内に弁体39を、
上記スプール22の軸方向(図1〜3の上下方向)に亙
る変位自在に嵌装している。
フランジ状の鍔部40を形成しており、この鍔部40の
上側に設けたピストン部41を上記貫通孔38内に、油
密に嵌装している。又、上記弁体39の中心部には通油
孔42を、この弁体39の下端面から形成すると共に、
プラグ43により、この通油孔42の下端開口を塞いで
いる。上記弁体39の上部側面で鍔部40の上側に位置
する部分には、絞り孔44を形成し、この絞り孔44の
一端(図1〜3の右端)を、上記弁体39の上部外周面
に開口させている。そして、この絞り孔44により、上
記通油孔42と弁体39の周囲部分、即ち給油ポート1
7に通じる空間45部分とを連通自在としている。又、
上記弁体39の下部側面で鍔部40の下側に位置する部
分には、通孔49を形成している。そして、この通孔4
9により、上記通油孔42と上記スプール22内の空間
32とを常に連通させている。
弁24を構成するハウジング25の上面との間には、圧
縮ばね26を設けている。この圧縮ばね26は、上記ス
プール22に対し弁座20に向かう弾力を付与する役目
を果たすと同時に、上記弁体39を上記スプール22の
底部23から突出する方向に弾性的に押圧する押圧手段
としての役目も果たす。尚、上記鍔部40は、上記圧縮
ばね26の受座としての役目を果たす他、その上面を前
記底部23の下面と当接させる事により、上記弁体39
が底部23から突出する量を制限するストッパとしての
役目も果たす。
記圧縮ばね26の弾力に基づいて上記弁体39が、上記
鍔部40の上面と上記スプール22の底部23の下面と
が当接する迄上昇し、この弁体39の上部が上記底部2
3の上面から突出した場合にのみ、上記貫通孔38外に
露出する位置に設けられている。
設けた鍔部40を介してこの弁体を上方に押圧すると同
時に、上記スプール22も上方に押圧している為、この
スプール22を圧縮ばね26の弾力に抗して弁座20か
ら離隔させる為に要する油圧が、上記弁体39を上記圧
縮ばね26の弾力に抗して貫通孔38内に押し込む為に
要する油圧よりも必然的に高くなる。
座20の内径をR、上記圧縮ばね26の弾力をF、上記
給油ポート17部分の油圧をP1 とした場合に、スプー
ル22を弁座20から離隔させる為には、(空間32内
の圧力を無視して考えた場合)P1 >4・F/π・R2
を満たせば良い。これに対して、上記弁体39を上記圧
縮ばね26の弾力に抗して貫通孔38内に押し込む為に
は、P1 >4・F/π・r2 を満たす必要がある。R>
rである事から、上記スプール22を圧縮ばね26の弾
力に抗して弁座20から離隔させる為に要する油圧より
も、上記弁体39を上記圧縮ばね26の弾力に抗して貫
通孔38内に押し込む為に要する油圧が高い事は明らか
である。
の中間部で、パイロット弁24のハウジング25の直上
位置に、第二の排油ポート46を開口させている。そし
て、この第二の排油ポート46と油タンク1とを結ぶ排
油路47の途中に、開閉弁である第二の電磁弁48を設
けている。この第二の電磁弁48は、リモートコントロ
ール機構を使用すべく、油圧シリンダ10a〜10d
(図6)を作動させる際には、図1に示す様に閉じてお
くが、上記リモートコントロール機構を使用しない場合
には、図2〜3に示す様に開いておく。
用は、次の通りである。先ず、低油圧機器であるリモー
トコントロール機構の使用時には、図1に示す様に第二
の電磁弁48を閉じておく。この結果、圧油ポンプ2
(図6)から給油ポート17に送り込まれる油は、弁体
39に設けた絞り孔44、通油孔42、通孔49、空間
32を通り、第二の絞り孔28からパイロット弁24内
に送り込まれる。
17部分の油圧P1 が或る程度上昇した場合に、圧縮ば
ね34の弾力に抗して弁体31を弁座30から離隔させ
る事により、流路を開く。この様にしてパイロット弁2
4の流路が開くと、上記空間32部分に存在する圧油
が、第二の絞り孔28、ハウジング25の内側空間、通
孔36を通り、排油ポート18より油タンク1(図6)
に排出される。
た後、圧油ポンプ2から十分量の圧油が給油ポート17
部分に送り込まれ、この給油ポート17部分の圧力が上
昇すると、上記空間32内の圧力が上記給油ポート17
部分の油圧よりも低くなる。この結果前記スプール22
が、圧縮ばね26の弾力に抗して弁座20から離れ、上
記給油ポート17部分に存在する圧油を第一供給ポート
19から、クレーン等の高油圧機器に向けて送り出す。
そして上記スプール22は、各部17、32の圧力と圧
縮ばね26の弾力とが釣り合った状態まで変位し、その
状態を保持する。
19部分の油圧P2 の上昇に伴って、上記給油ポート1
7部分の油圧P1 は、図4に実線aで示す様に変化す
る。又、第二供給ポート21から減圧弁6(図6)を介
して、低油圧機器である油圧シリンダ10a〜10d
(図6)に送られる油圧P3 は、同図に破線bで示す様
に変化する。
ポート19の下流側に存在する負荷は極く小さいもので
あり、この第一供給ポート19から送り出された圧油
は、ほぼそのままタンク1に戻される。従って、上記第
一供給ポート19部分の油圧P2 が立ち上がる事はな
い。この結果、上記給油ポート17部分に存在する油圧
P1 は、前記パイロット弁24により設定された低圧
(例えば20kg/cm2程度)のものとなる。
6の弾力によって前記スプール22の底部23から、鍔
部40の上面と底部23の下面とを当接させる状態まで
突出する。この結果、上記弁体39の上部に形成した絞
り孔44の端部開口が、前記貫通孔38外に露出したま
まの状態となる。従って、前記空間32、第二の絞り孔
28、ハウジング25の内側空間、通孔36を通り、排
油ポート18に送られる圧油の流量が、上記絞り孔44
による制限以上に制限される事はない。この結果、上記
各部32、28、25、36を流れる圧油の流量が、ス
プール22並びに弁体31の振動を抑える程度に確保さ
れる。
によりクレーンを操作する為、前記リモートコントロー
ル機構を使用しない場合の様に、低油圧機器の不使用時
には、図2に示す様に、第二の電磁弁48を解放する。
この解放に伴って上記空間32が、第二の排油ポート4
6と排油路47とを介して油タンク1に連通する為、こ
の空間32内の圧力が低下し(ゲージ圧で零に近くな
り)、上記スプール22が前記ハウジング25に突き当
たるまで、圧縮ばね26の弾力に抗して押し下げられ
る。スプール22が下降し切った状態でも、前記空間3
2と第二の排油ポート46との連通は、スプール22の
下端面と下端部外周面とに形成した凹溝50、51によ
り確保される。
ット弁24の開弁圧に関係なく)零近くまで低下する
と、上記スプール22を弁座20から離隔させる為に要
する力が小さくて済む様になる。言い換えれば、上記給
油ポート17部分の油圧P1 が低くても上記スプール2
2が弁座20から離隔する様になる。この結果、上記給
油ポート17部分に圧油を送り込む圧油ポンプ2(図
6)を駆動する為に要する動力(トルク)が小さくて済
む様になる。
場合に就いて説明する。高油圧機器の使用時には、前記
第一供給ポート19の下流側に大きな負荷が存在する様
になる。この結果、上記第一供給ポート19部分で油圧
が立ち上がり、給油ポート17部分に存在する油圧が十
分に高くなる。この様な給油ポート17部分の油圧上昇
に伴って、上記スプール22が圧縮ばね26の弾力に抗
して下降し、このスプール22の底部23と弁座20と
を離隔させて、上記給油ポート17と第一供給ポート1
9とを連通させるだけでなく、図3に示す様に、前記弁
体39を上記圧縮ばね26に弾力に抗して貫通孔38内
に押し込む。
する絞り孔44の端部開口が、前記貫通孔38の内側に
隠れる。この為、この絞り孔44を通じて圧油が流れな
くなり、高油圧機器の使用時に、何らの仕事も行なわず
に油タンク1に戻される圧油の量、即ちパイロット流量
を、ほぼ零にできる。結局このパイロット流量は、上記
給油ポート17部分の油圧P1 に伴って、図5に示す様
に変化する。即ち、油圧P1 が或る程度以上高くなった
場合には、パイロット流量が急激に減少して、弁体39
の上部外周面と貫通孔38の内周面との間から漏れるだ
けの、極く僅かなものとなる。高油圧機器の使用に伴っ
て上記給油ポート17部分の油圧が高くなった場合に
は、パイロット流量が殆ど零になっても、スプール22
等の姿勢が不安定とはならない。
モートコントロール機構の不使用時に、給油ポート17
部分の油圧を低下させて、圧油ポンプ2(図6)の駆動
に要する駆動力の低減を図る、所謂アンロード機構を付
設した背圧弁に就いて説明したが、本発明は、この様な
アンロード機構を持たない背圧弁にも適用できる。即
ち、図1〜3に示した構造から第二の給排ポート46と
排油路47と第二の電磁開閉弁48とを省略しても、高
油圧機器の不使用時で低油圧機器の使用時に十分なパイ
ロット流量を確保し、高油圧機器の使用時にパイロット
流量を零に近くできる。
成され作用するが、高油圧機器を使用する際に於けるパ
イロット流量を殆ど零にできて、高油圧機器に送る圧油
の量をその分だけ多く出来る。従って、圧油吐出用の圧
油ポンプを大型化する事なく、この高油圧機器の作動速
度を高める事が可能となる。
い状態を示す断面図。
状態を示す断面図。
分並びに減圧弁下流側部分の油圧との関係を示す線図。
の排油ポートを通じてタンクに戻されるパイロット流量
との関係を示す線図。
Claims (2)
- 【請求項1】 弁ケースと、この弁ケースの内部に設け
られたシリンダ孔と、このシリンダ孔の一端部に設けら
れ、油タンクから吸引した油を加圧して吐出する油圧源
に通じる給油ポートと、上記シリンダ孔の他端部に設け
られ、上記油タンクに通じる排油ポートと、上記シリン
ダ孔の中間部に設けられ、比較的高圧の油圧を使用する
高油圧機器に通じる第一供給ポートと、上記シリンダ孔
の中間部内周面で、上記第一供給ポートと給油ポートと
の間部分に設けられた弁座と、この弁座と上記給油ポー
トとの間に設けられ、比較的低圧の油圧を使用する低油
圧機器に通じる第二供給ポートと、上記弁座にその底部
を対向させた状態で上記シリンダ孔の内側に、油密に且
つこのシリンダ孔の軸方向に亙る変位自在に設けられ
た、有底筒状のスプールと、このスプールの底部を上記
弁座に向け押圧するばねと、上記スプールの底部に設け
られた絞り孔と、上記スプールと排油ポートとの間に設
けられた流路を有し、上記第二供給ポート部分の油圧が
上記低油圧機器を作動させる為に十分なものとなった場
合に上記流路を開いて、上記給油ポートと排油ポートと
を連通させるパイロット弁とを備えた背圧弁に於いて、
上記スプールの底部に設けられた、このスプールの軸方
向に亙る貫通孔と、スプールの軸方向に亙る変位を自在
として、上記貫通孔の内側に密に嵌装された弁体と、こ
の弁体を上記スプールの底部から突出する方向に弾性的
に押圧する押圧手段と、上記弁体の上記底部からの突出
量を制限するストッパとを備え、上記絞り孔は上記弁体
に、その一端開口を弁体の外周面に開口させた状態で設
けられており、この絞り孔の一端開口は、上記押圧手段
の弾力に基づいて上記弁体の一部が上記底部外に突出し
た場合にのみ、上記貫通孔外に露出する位置に設けられ
ており、上記スプールを上記ばねの弾力に抗して弁座か
ら離隔させる為に要する油圧よりも、上記弁体を上記押
圧手段の弾力に抗して貫通孔内に押し込む為に要する油
圧を高くした事を特徴とする背圧弁。 - 【請求項2】 シリンダ孔の中間部でパイロット弁とス
プールとの間に設けられ、常にスプールの内側の空間に
通じる第二の排油ポートと、この第二の排油ポートと油
タンクとを結ぶ排油路と、この排油路の途中に設けられ
た開閉弁とを備えた、請求項1に記載の背圧弁。
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---|---|---|---|
JP21000893A JP3315487B2 (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | 背圧弁 |
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JP21000893A JP3315487B2 (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | 背圧弁 |
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JPH0742857A true JPH0742857A (ja) | 1995-02-10 |
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JP21000893A Expired - Fee Related JP3315487B2 (ja) | 1993-08-03 | 1993-08-03 | 背圧弁 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7458212B2 (en) | 2004-03-03 | 2008-12-02 | Nabtesco Corporation | Back-pressure valve and actuation system |
CN104295781A (zh) * | 2014-10-16 | 2015-01-21 | 江苏恒立液压有限公司 | 安全节流阀 |
CN107061814A (zh) * | 2017-04-11 | 2017-08-18 | 安徽理工大学 | 一种六测点转盘式压力表开关 |
CN111721807A (zh) * | 2020-06-24 | 2020-09-29 | 上海化工院检测有限公司 | 一种自热食品发热包释放热量与气体量的测试装置 |
-
1993
- 1993-08-03 JP JP21000893A patent/JP3315487B2/ja not_active Expired - Fee Related
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