JPH08143292A - シーケンスバルブ及び荷役装置の油圧装置 - Google Patents

シーケンスバルブ及び荷役装置の油圧装置

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JPH08143292A
JPH08143292A JP28671894A JP28671894A JPH08143292A JP H08143292 A JPH08143292 A JP H08143292A JP 28671894 A JP28671894 A JP 28671894A JP 28671894 A JP28671894 A JP 28671894A JP H08143292 A JPH08143292 A JP H08143292A
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JP
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port
valve
passage
cylinder
chamber
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Application number
JP28671894A
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English (en)
Inventor
Hisao Nagata
尚夫 永田
Yasutaka Suzuki
康隆 鈴木
Yukio Makino
幸男 牧野
Makio Tsukada
牧生 塚田
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Toyota Industries Corp
Nishina Industrial Co Ltd
Original Assignee
Nishina Industrial Co Ltd
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フルフリーシリンダを備えたフォークリフト
等の荷役装置において、フルフリーシリンダの径を他の
シリンダの径と同等以下とする。 【構成】 フルフリーシリンダ1は管路3を介してシー
ケンスバルブ5の第1のポートM1に、マストシリンダ2
は管路4を介して第2のポートM2に接続されている。シ
ーケンスバルブ5の第3のポートCは管路6を介してコ
ントロールバルブ7に接続されている。ポートCとポー
トM1,M2とを連通する主通路14の途中に、ポートCをポ
ートM1に連通させる第1の位置と、ポートCをポートM2
に連通させる第2の位置とに切換配置される切換弁15が
設けられている。切換弁15はコイルスプリング20により
第1の位置側へ付勢されている。切換弁15のコイルスプ
リング20と反対側には室が設けられ、チェックバルブ28
を介して切換弁15に加圧状態の作動油が供給可能となっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシーケンスバルブ及び荷
役装置の油圧装置に係り、詳しくはフルフリーシリンダ
を備えたフォークリフト等の荷役装置の油圧装置に好適
なシーケンスバルブと、そのシーケンスバルブを備えた
荷役装置の油圧装置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にフォークリフトは少なくともアウ
タマストとインナマストとを備えたマスト装置によりリ
フトブラケットとともにフォークを昇降させる。そし
て、マスト装置としてリフトブラケットを所定のストロ
ーク範囲内でインナマストの昇降を伴わずに昇降作動す
るフルフリーシリンダと、複数本のマストシリンダとを
備えたものがある(例えば、特開昭61−226499
号公報)。
【0003】この装置は図5に示すように、車両(図示
せず)の前部に設けられたアウタマスト51にインナマ
スト52が昇降自在に設けられている。インナマスト5
2にはフォーク53がキャリッジ(リフトブラケット)
54を介して昇降可能に支承されるとともに、フォーク
53をキャリッジ54とともにチェーン55を介して昇
降させるフルフリーシリンダ56が設けられている。ア
ウタマスト51には左右一対のマストシリンダ57,5
8が立設されている。マストシリンダ57,58のピス
トンロッド57a,58aの上端がインナマスト52の
アッパビーム52aに連結され、マストシリンダ57,
58の伸縮によりインナマスト52がアウタマスト51
に対して昇降するようになっている。
【0004】第1のマストシリンダ57のボトム室57
bに油圧源59からの作動油をコントロールバルブ60
を介して供給する管路61が接続されている。フルフリ
ーシリンダ56は管路62を介して第1のマストシリン
ダ57に連通され、マストシリンダ57に供給された作
動油がピストンロッド57aに形成された通路63及び
管路62を介して、フルフリーシリンダ56に供給され
るようになっている。管路62から分岐された分岐管路
64が第2のマストシリンダ58のボトム室58bに連
通し、分岐管路64の途中にチェックバルブ付切換弁6
5が介装されている。切換弁65はチェックバルブ付バ
イパス路65aを備えるとともに、常には作動子65b
が突出した閉鎖位置に保持されている。キャリッジ54
にはフルフリーシリンダ56が伸長限に達したときに作
動子65bと係合して、切換弁65の開放位置に作動子
65bを移動させるドグ66が固定されている。
【0005】又、特開昭61−229796号公報に
は、図6に示す装置が開示されている。この装置では第
1のマストシリンダ57のボトム室57bに作動油を供
給する管路61から分岐された分岐管路67が第2のマ
ストシリンダ58のボトム室58bに接続されている。
分岐管路67の途中にチェックバルブ付シーケンス弁6
8が設けられている。又、分岐管路67のシーケンス弁
68より第2のマストシリンダ58側と、第1のマスト
シリンダ57のボトム室57bとがバイパス管路69で
連通されている。バイパス管路69はインナマスト52
が最下降位置に配置された状態では、第1のマストシリ
ンダ57のピストン57cによりその開口端が閉塞され
る位置に配置されている。両マストシリンダ57,58
の作動圧P2 ,P3 は互いに等しく、かつフルフリーシ
リンダ56の作動圧P1 よりも大きく設定されている。
又、第2のマストシリンダ58のボトム室58bはドレ
ーン管路70を介してオイルタンク71に連通され、ド
レーン管路70の途中に逆止弁72が介装されている。
【0006】そして、両マストシリンダ57,58及び
フルフリーシリンダ56が下降位置に配置され、かつ無
負荷の状態で管路61から作動油が供給されると、シー
ケンス弁68は閉じた状態に保持されている。従って、
第2のマストシリンダ58には第1のマストシリンダ5
7のピストン57cがバイパス管路69の端部より上方
に移動するまで作動油が供給されない。その結果、第1
のマストシリンダ57の作動圧が2倍となって、フルフ
リーシリンダ56の作動圧との差が非常に大きくなる。
その結果、フルフリーシリンダ56が確実に先に上昇作
動され、その上昇完了後にマストシリンダ57が上昇を
開始する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記両従来装置におい
ては、フルフリーシリンダ56の伸長動作開始時の油圧
は、マストシリンダ57の伸長動作開始時の油圧より低
く設定され、マストシリンダ57が伸長される前にフル
フリーシリンダ56が伸長されるようになっている。そ
して、このような順次作動を確保するため、フルフリー
シリンダ56のピストン56aの受圧面積SF をマスト
シリンダ57のピストン57cの受圧面積SR より大き
くしている。そして、両従来装置ではフルフリーシリン
ダ56の上昇が完了するまで第1のマストシリンダ57
のみに作動油が供給される構成として、フルフリーシリ
ンダ56のピストン56aの受圧面積SF を比較的小さ
くしても、フルフリーシリンダ56がマストシリンダ5
7より先に上昇するようにしている。
【0008】ところが、前記従来装置ではフルフリーシ
リンダ56の受圧面積SF をマストシリンダ57の受圧
面積SR より大きくすることが必須の要件となり、いず
れにしてもフルフリーシリンダ56の径がマストシリン
ダ57の径より大きくなる。フルフリーシリンダ56の
径がマストシリンダ57の径より大きくなると、作動油
の供給量が同じ場合、荷役速度がマストシリンダ57の
作動時に比較して遅くなる。又、前方視野も悪くなると
いう問題がある。
【0009】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その第1の目的は複数のシリンダをピスト
ンの径と無関係に所定の順序で作動させることができ、
フルフリーシリンダを備えたフォークリフト等の荷役装
置においてフルフリーシリンダの径を他のシリンダの径
と同等以下とすることができるシーケンスバルブを提供
することにある。又、第2の目的はフルフリーシリンダ
を備えたフォークリフト等の荷役装置において、フルフ
リーシリンダの径を他のシリンダの径と同等以下とする
ことができる荷役装置の油圧装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため請求項1に記載の発明では、複数のシリンダと該
シリンダへの作動油の流れを制御するコントロールバル
ブとの間に接続されるシーケンスバルブであって、前記
シリンダ側に接続される第1及び第2のポートと、コン
トロールバルブ側に接続される第3のポートと、前記第
3のポートと第1及び第2のポートとを連通する主通路
の途中に設けられ、第3のポートを第1のポートに連通
させる第1の位置と、第3のポートを第2のポートに連
通させる第2の位置とに切換配置される切換弁と、前記
切換弁を第1の位置側へ付勢する付勢手段と、前記第1
のポートからの作動油の供給が阻止されると前記切換弁
を前記付勢手段の付勢力に抗して第2の位置に切換配置
する切換手段とを備えた。
【0011】請求項2に記載の発明では、前記切換手段
は前記切換弁に前記付勢手段の力に抗する方向の圧力を
付与する室と、前記主通路の前記切換弁及び第3のポー
トの中間部と前記室とを連通する第1の通路と、前記第
2のポートと切換弁との連通路から分岐され、前記室に
連通する第2の通路と、前記第1の通路に設けられ、第
1のポートからの作動油の供給が阻止されて主通路内の
圧力が上昇すると開放される第1の弁と、前記第1の通
路を前記室に連通する第1の状態と、第2の通路を前記
室に連通する第2の状態とに切換えられるとともに、前
記第1の通路側に圧油が供給されている状態で第1の状
態に保持される第2の弁と、前記第1の通路の前記第1
の弁と第2の弁との中間部の圧力を主通路の圧力以下に
保持する保持手段とを備えている。
【0012】又、第2の目的を達成するため、請求項3
に記載の発明では、フルフリーシリンダを備えたフォー
クリフト等の荷役装置の油圧装置において、フルフリー
シリンダ及びマストシリンダとコントロールバルブとの
間に請求項1又は請求項2に記載のシーケンスバルブを
設け、前記第1のポートをフルフリーシリンダ側に接続
し、前記第2のポートをマストシリンダ側に接続し、前
記第3のポートをコントロールバルブ側に接続した。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明では、シーケンスバルブ
は複数のシリンダと該シリンダへの作動油の流れを制御
するコントロールバルブとの間に接続される。各シリン
ダが収縮状態においては切換弁は第1の位置に配置され
ている。この状態から第3のポートに作動油が供給され
ると、作動油は第1のポートから当該ポートに接続され
たシリンダに供給される。シリンダが伸長限界に達する
と、第1のポートからの作動油の供給が阻止され、切換
手段の作用により切換弁が第2の位置に切換配置され
る。そして、第3のポートから供給される作動油は第2
のポートから当該ポートに接続されたシリンダに供給さ
れる。すなわち、第1及び第2のポートに接続されたシ
リンダの径と無関係に作動油の供給順序が決まる。
【0014】請求項2に記載の発明のシーケンスバルブ
も、請求項1に記載の発明と同様に接続される。第1の
ポートから供給された作動油により当該ポートに接続さ
れたシリンダが伸長して伸長限界に達すると、第1の通
路に設けられた第1の弁が開放されて作動油が第2の弁
を経て室に供給される。そして、作動油の圧力により切
換弁が第2の位置に切換配置される。その結果、主通路
に供給される作動油は第2のポートを経て当該ポートに
接続されたシリンダに供給され、第1の弁が再び閉じら
れる。そして、第1の弁と第2の弁との中間部の圧力が
保持手段の作用により主通路の圧力以下になり、第2の
弁は第2の通路を室に連通する第2の状態に切換えら
れ、切換弁は第2の位置に保持される。従って、第2の
ポートに接続されたシリンダへの作動油の供給が継続さ
れる。
【0015】請求項3に記載の発明では、フルフリーシ
リンダ及びマストシリンダがともに収縮状態において、
コントロールバルブ側から作動油が供給されると、シー
ケンスバルブの第1のポートに接続されたフルフリーシ
リンダに先ず作動油が供給される。そして、フルフリー
シリンダが伸長限界に達すると、シーケンスバルブの切
換弁が第2の位置に切換られて第2のポートからマスト
シリンダに作動油が供給され、マストシリンダが伸長さ
れる。各シリンダへの作動油の供給順序はシリンダの径
に無関係のため、フルフリーシリンダの径をマストシリ
ンダの径と同等以下としても確実にフルフリーシリンダ
が先に伸長される。
【0016】
【実施例】以下、本発明をフルフリーシリンダを備えた
フォークリフトの油圧装置に具体化した一実施例を図1
〜図4に従って説明する。
【0017】図2に示すように、フルフリーシリンダ1
及び2本のマストシリンダ2は管路3,4を介してシー
ケンスバルブ5に接続されている。管路3はフルフリー
シリンダ1のボトム室1aに、管路4はマストシリンダ
2のボトム室2aにそれぞれ接続されている。シーケン
スバルブ5は管路6を介してコントロールバルブ7に接
続されている。コントロールバルブ7はフォークの昇降
及び停止を指示するリフトレバー8の上昇、中立及び下
降操作位置に対応して3つの状態に切換可能となってい
る。各シリンダ1,2にオイルタンク9内の作動油を供
給する油圧ポンプ10は管路11を介してコントロール
バルブ7に接続されている。コントロールバルブ7は管
路12を介してオイルタンク9に連通されている。
【0018】コントロールバルブ7はリフトレバー8の
上昇操作に基づいて管路6と管路11とを連通させ、リ
フトレバー8の下降操作に基づいて管路6と管路12と
を連通させる。又、コントロールバルブ7はリフトレバ
ー8の中立操作に基づいて管路6と管路11及び管路1
2との連通を遮断するようになっている。
【0019】次にシーケンスバルブ5について説明す
る。図1に示すように、シーケンスバルブ5のハウジン
グ本体13にはフルフリーシリンダ1側に接続される第
1のポートM1と、マストシリンダ2側に接続される第
2のポートM2と、コントロールバルブ7側に接続され
る第3のポートCとが形成されている。第3のポートC
と第1のポートM1及び第2のポートM2とを連通する
主通路14の途中に切換弁15を構成するスプール16
が、主通路14と直交する状態で配設されている。スプ
ール16はその第1端部がハウジング本体13から突出
する状態で摺動可能に設けられている。
【0020】ハウジング本体13にはスプール16の第
1端部側に膨出部17が形成され、スプール16は第1
端部側が膨出部17内に突出する状態に配置されてい
る。スプール16の第2端部側には室18が形成されて
いる。スプール16の第2端部には凸部16aが形成さ
れ、スプール16の第2端部が室18の壁面と当接する
第1の位置に配置されたとき、スプール16の第2端部
の端面と室18の壁面との間に隙間δが形成されるよう
になっている。スプール16の第1端部には一対のばね
座19が、膨出部17に形成された室17a内において
対向した状態で遊嵌され、両ばね座19間に付勢手段と
してのコイルスプリング20が介装されている。そし
て、室18に加圧状態の作動油が供給されない状態で
は、コイルスプリング20のばね力(付勢力)によりス
プール16が図1に示す第1の位置に配置されるように
なっている。膨出部17にはオイルタンク9に接続され
るタンクポートTが形成されている。
【0021】スプール16の中央部には環状凹部16b
が形成されている。環状凹部16bの幅はスプール16
が第1の位置に配置されたときに主通路14を第1のポ
ートM1と連通させ、第2の位置に配置されたときに主
通路14を第2のポートM2と連通させる大きさに形成
されている。又、スプール16には第1端部の端面に開
口部を有する通路21が形成されるとともに、スプール
16が第1の位置に配置されたときに第2のポートM2
と通路21とを連通可能なオリフィス22が形成されて
いる。
【0022】図1に示すように、ハウジング本体13に
は主通路14の第3のポートC寄りの中間部と室18と
を連通する第1の通路23が形成され、第1の通路23
には第1の弁としてのリリーフ弁24が介装されてい
る。又、ハウジング本体13には第2のポートM2と切
換弁15との連通路25から分岐され、室18に連通す
る第2の通路26が形成されている。図3に示すよう
に、室18に連通する通路27の端部と対応する位置に
は、第1の通路23及び第2の通路26のいずれか一方
を通路27と連通させるチェックバルブ28が配設され
ている。チェックバルブ28はコイルスプリング29に
より常には第2の通路26を通路27と連通させる位置
に配置され、第1の通路23に加圧状態の作動油が供給
されるとコイルスプリング29の付勢力に抗して第1の
通路23を通路27と連通させる位置に配置されるよう
になっている。即ち、チェックバルブ28が、第1の通
路23を室18に連通する第1の状態と、第2の通路2
6を室18に連通する第2の状態とに切換えられるとと
もに、第1の通路23側に圧油が供給されている状態で
第1の状態に保持される第2の弁として機能する。又、
第1の通路23のリリーフ弁24とチェックバルブ28
との中間部と主通路14とを連通するバイパス通路30
の途中にはチェックバルブ31が介装されている。
【0023】バイパス通路30及びチェックバルブ31
により第1の通路23のリリーフ弁24とチェックバル
ブ28との中間部の圧力を主通路14の圧力以下に保持
する保持手段が構成されている。又、室18、第1の通
路23、第2の通路26、リリーフ弁24、チェックバ
ルブ28、バイパス通路30及びチェックバルブ31に
より切換手段が構成されている。
【0024】次に前記のように構成された油圧装置の作
用を説明する。フルフリーシリンダ1及びマストシリン
ダ2がともに収縮状態においては、室18には加圧状態
の作動油が供給されず、切換弁15は図1及び図2に示
す第1のポートM1と第3のポートCとを連通させる第
1の位置に保持されている。この状態からリフトレバー
8を上昇操作すると、コントロールバルブ7を介してシ
ーケンスバルブ5の第3のポートCに加圧状態の作動油
が供給される。そして、作動油は主通路14及び第1の
ポートM1を経てフルフリーシリンダ1のボトム室1a
に供給され、フルフリーシリンダ1が伸長する。この状
態では第2のポートM2は主通路14との連通が遮断さ
れているため、マストシリンダ2が伸長することはな
い。
【0025】フルフリーシリンダ1が伸長限界まで伸長
すると、リリーフ弁24に作用する圧力がリリーフ圧を
越えてリリーフ弁24が開き、加圧状態の作動油が第1
の通路23に供給される。そして、チェックバルブ28
が第1の通路23を室18と連通させる状態となって室
18に加圧状態の作動油が供給され、スプール16が図
1の状態から右方向に移動されて図4に示す第2の位置
に配置される。その結果、主通路14は第1のポートM
1との連通が遮断されるとともに、第2のポートM2と
連通された状態となる。そして、作動油がマストシリン
ダ2に供給される状態となる。その結果、リリーフ弁2
4に作用する圧力がリリーフ圧より小さくなってリリー
フ弁24が閉じるとともに、第1の通路23内の圧力が
主通路14の圧力と釣り合う状態となるまでチェックバ
ルブ31が一時的に開く。一方、第2の通路26は主通
路14内と同じ圧力となり、チェックバルブ28は第2
の通路26を室18に連通する位置に配置される。そし
て、室18にはマストシリンダ2が収縮状態に復帰する
まで、第2の通路26介して加圧状態に保持され、切換
弁15は第2のポートM2と第3のポートCとを連通す
る第2の位置に保持される。従って、マストシリンダ2
はリフトレバー8が中立操作位置あるいは下降操作位置
に切換えられるまで伸長作動を継続する。
【0026】フルフリーシリンダ1及びマストシリンダ
2が伸長された状態でリフトレバー8を下降操作位置に
配置すると、管路6がオイルタンク9と連通する状態と
なる。切換弁15が第2の位置に保持された状態にある
ため、先ずマストシリンダ2のボトム室2a内の作動油
が管路4、シーケンスバルブ5、管路6、コントロール
バルブ7及び管路12を介してオイルタンク9に排出さ
れる。マストシリンダ2が収縮状態に復帰すると、第2
のポートM2にマストシリンダ2を介して作用していた
圧力がなくなり、室18の加圧状態が解除される。そし
て、スプール16がコイルスプリング20の付勢力によ
り図4の状態から左方向に移動され、図1及び図2に示
す第1の位置に配置されて第1のポートM1が第3のポ
ートCと連通状態となる。その結果、フルフリーシリン
ダ1のボトム室1a内の作動油が管路3、シーケンスバ
ルブ5、管路6、コントロールバルブ7及び管路12を
介してオイルタンク9に排出され、フルフリーシリンダ
1が収縮作動される。
【0027】フルフリーシリンダ1あるいはマストシリ
ンダ2の伸縮動作の途中でリフトレバー8が中立操作位
置に配置されると、管路6は両管路11,12のいずれ
に対しても連通が遮断される。その結果、両シリンダ
1,2のボトム室1a,2a内の作動油の移動が防止さ
れ、各シリンダ1,2の伸縮動作が停止される。
【0028】前記のようにシーケンスバルブ5はフルフ
リーシリンダ1及びマストシリンダ2の伸長動作開始時
の作動圧と無関係に先ず第1のポートM1に接続された
シリンダ(この実施例ではフルフリーシリンダ1)が作
動される。そして、当該シリンダが伸長限界まで作動し
た後、直ちに第2のポートM2に接続されたシリンダ
(この実施例ではマストシリンダ2)が作動される。
又、収縮動作時には先ずマストシリンダ2が作動し、マ
ストシリンダ2の収縮動作の完了後にフルフリーシリン
ダ1が作動する。従って、フルフリーシリンダ1の径を
マストシリンダ2の径以下にしても確実にフルフリーシ
リンダ1とマストシリンダ2の作動順序が所定の順に設
定される。その結果、フルフリーシリンダ1の径を従来
装置より小さくすることができ、フルフリーシリンダ1
の伸縮速度が速くなって荷役作業の効率が向上する。
又、フルフリーシリンダ1の径を小さくすることによ
り、前方視野が良くなる。
【0029】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、次のように具体化してもよい。 (1)シーケンスバルブ5とコントロールバルブ7との
間に、各シリンダ1,2の収縮動作時におけるフォーク
の下降速度をほぼ一定に保つ流量調整弁(フローレギュ
レータバルブ)を介装したり、シーケンスバルブ5にフ
ローレギュレータバルブを内蔵してもよい。
【0030】(2)保持手段としてチェックバルブ31
を備えたバイパス通路30を設ける代わりに、チェック
バルブ28及びリリーフ弁24の中間部をオイルタンク
9に連通させる通路を設けるとともに、該通路にリリー
フ弁及びオリフィスを設けてもよい。リリーフ圧は第2
のポートM2から作動油を供給中の主通路14の圧力と
ほぼ等しく設定し、オリフィスはリリーフ弁より第1の
通路23側に設ける。この場合、第1のポートM1から
の作動油の供給が阻止されてリリーフ弁24が開放され
ると、チェックバルブ28の第1の通路23側の圧力が
高くなる。オリフィスの存在により暫くの間オイルタン
ク9に連通する通路のリリーフ弁は開放されず、切換弁
15が第2の位置に切換られた後に開放される。従っ
て、リリーフ弁24が閉じた後、第1の通路23のリリ
ーフ弁24とチェックバルブ28のとの間の圧力が主通
路14の圧力と同等となる。
【0031】(3)マストシリンダ2を1本としてもよ
い。 (4)フォークリフトに限らずフルフリーシリンダと他
のシリンダとを備えた荷役装置の油圧装置に適用しても
よい。又、複数のシリンダを所定の順序で作動させる他
の油圧装置に適用してもよい。
【0032】前記実施例及び変更例から把握できる請求
項記載以外の発明について、以下にその効果とともに記
載する。 (1)請求項2に記載の発明において、第1の弁はリリ
ーフ弁であり、保持手段は第1の通路における第1の弁
及び第2の弁の中間部と主通路とを連通するとともにチ
ェックバルブを備えたバイパス通路である。この場合は
簡単な構成で第2の弁に第1の通路側から作用する圧力
を主通路側とほぼ同等に調整でき、切換弁の切換が円滑
に行われる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1及び請求項
2に記載の発明によれば、複数のシリンダをピストンの
径と無関係に所定の順序で作動させることができる。そ
して、フルフリーシリンダを備えたフォークリフト等の
荷役装置に適用した場合、フルフリーシリンダの径を他
のシリンダの径と同等以下としても、フルフリーシリン
ダの伸長動作を確実に先にすることができる。又、請求
項3に記載の発明によれば、フルフリーシリンダを備え
たフォークリフト等の荷役装置において、フルフリーシ
リンダの径を他のシリンダの径と同等以下とすることが
でき、荷役スピードが速くなって作業効率が向上すると
ともに、前方視野も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のシーケンスバルブの断面図。
【図2】 油圧装置の油圧回路図。
【図3】 シーケンスバルブの断面図。
【図4】 シーケンスバルブの部分断面図。
【図5】 従来装置の概略構成図。
【図6】 別の従来装置の概略構成図。
【符号の説明】
1…フルフリーシリンダ、2…マストシリンダ、5…シ
ーケンスバルブ、7…コントロールバルブ、14…主通
路、15…切換弁、16…スプール、18…切換手段を
構成する室、20…同じく付勢手段としてのコイルスプ
リング、23…同じく第1の通路、24…同じく第1の
弁としてのリリーフ弁、26…同じく第2の通路、28
…同じく第2の弁としてのチェックバルブ、25…連通
路、30…保持手段を構成するバイパス通路、31…同
じくチェックバルブ、M1…第1のポート、M2…第2
のポート、C…第3のポート。
フロントページの続き (72)発明者 牧野 幸男 長野県長野市吉田3丁目22番41号 仁科工 業 株式会社内 (72)発明者 塚田 牧生 長野県長野市吉田3丁目22番41号 仁科工 業 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシリンダと該シリンダへの作動油
    の流れを制御するコントロールバルブとの間に接続され
    るシーケンスバルブであって、 前記シリンダ側に接続される第1及び第2のポートと、 コントロールバルブ側に接続される第3のポートと、 前記第3のポートと第1及び第2のポートとを連通する
    主通路の途中に設けられ、第3のポートを第1のポート
    に連通させる第1の位置と、第3のポートを第2のポー
    トに連通させる第2の位置とに切換配置される切換弁
    と、 前記切換弁を第1の位置側へ付勢する付勢手段と、 前記第1のポートからの作動油の供給が阻止されると前
    記切換弁を前記付勢手段の付勢力に抗して第2の位置に
    切換配置する切換手段とを備えたシーケンスバルブ。
  2. 【請求項2】 前記切換手段は前記切換弁に前記付勢手
    段の力に抗する方向の圧力を付与する室と、 前記主通路の前記切換弁及び第3のポートの中間部と前
    記室とを連通する第1の通路と、 前記第2のポートと切換弁との連通路から分岐され、前
    記室に連通する第2の通路と、 前記第1の通路に設けられ、第1のポートからの作動油
    の供給が阻止されて主通路内の圧力が上昇すると開放さ
    れる第1の弁と、 前記第1の通路を前記室に連通する第1の状態と、第2
    の通路を前記室に連通する第2の状態とに切換えられる
    とともに、前記第1の通路側に圧油が供給されている状
    態で第1の状態に保持される第2の弁と、 前記第1の通路の前記第1の弁と第2の弁との中間部の
    圧力を主通路の圧力以下に保持する保持手段とを備えて
    いる請求項1に記載のシーケンスバルブ。
  3. 【請求項3】 フルフリーシリンダを備えたフォークリ
    フト等の荷役装置の油圧装置において、フルフリーシリ
    ンダ及びマストシリンダとコントロールバルブとの間に
    請求項1又は請求項2に記載のシーケンスバルブを設
    け、前記第1のポートをフルフリーシリンダ側に接続
    し、前記第2のポートをマストシリンダ側に接続し、前
    記第3のポートをコントロールバルブ側に接続した荷役
    装置の油圧装置。
JP28671894A 1994-11-21 1994-11-21 シーケンスバルブ及び荷役装置の油圧装置 Pending JPH08143292A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003182968A (ja) * 2001-12-20 2003-07-03 Taguchi Kogyo:Kk 建設機械の電磁石付アタッチメント
CN106337846A (zh) * 2016-10-12 2017-01-18 中南大学 可实现顺序夹桩的压桩机夹桩液压系统和控制方法及夹桩顺序控制阀
KR20210156973A (ko) * 2020-06-19 2021-12-28 두산산업차량 주식회사 지게차

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