JPH074278A - ケーブル式逐次操作装置およびエンジン制御装置 - Google Patents

ケーブル式逐次操作装置およびエンジン制御装置

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JPH074278A
JPH074278A JP17258493A JP17258493A JPH074278A JP H074278 A JPH074278 A JP H074278A JP 17258493 A JP17258493 A JP 17258493A JP 17258493 A JP17258493 A JP 17258493A JP H074278 A JPH074278 A JP H074278A
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JP
Japan
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cable
lever
output pulley
motor
control
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Pending
Application number
JP17258493A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Kotsugi
賢治 小嗣
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Nippon Cable System Inc
Original Assignee
Nippon Cable System Inc
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Publication date
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Publication of JPH074278A publication Critical patent/JPH074278A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

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  • Flexible Shafts (AREA)
  • Mechanical Control Devices (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1個のアクチュエータでディーゼルエンジン
のキーストップレバーとガバナレバーとを適切なタイミ
ングで安全に操作しうるエンジン制御装置を提供する。 【構成】 キーストップレバー2の先端にアイドルプー
リ6を回転自在に設け、コントロールケーブル9の内索
10の先端をガバナレバー3に係止させると共に、導管
11を途中で切り離し、そこから露出させた内索10を
前記アイドルプーリ6に掛け回した上で、内索10の基
端側をモータ駆動のアクチュエータ12に接続する構
成。アクチュエータ12には原位置およびアイドル運転
位置およびアクセル・デセル運転位置を設定する電極板
やブラシを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はケーブル式逐次操作装置
およびエンジン制御装置に関する。さらに詳しくは、建
設機械のディーゼルエンジンなどにおけるキーストップ
レバーおよびガバナレバーなど、2個の操作対象を、1
個のモータ駆動のアクチュエータなどにより逐次的に操
作するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パワーショベルなどの建設機械に
おいては、車輛の走行に用いるディーゼルエンジンの駆
動力をショベル作業などのための油圧ポンプなどの駆動
にも使用している。そのようなディーゼルエンジンはた
とえば図12に示すように、エンジン101のディーゼ
リングを停止させるためのキーストップレバー102
と、ガバナー開度を調節してエンジン回転数を制御する
ためのガバナレバー103とを有する。そしてガバナレ
バー103については、コントロールケーブル104を
介してアクセルレバー105により手動操作し、キース
トップレバー102についてはモータ駆動のアクチュエ
ータ106を用い、エンジンのスタート/ストップ操作
用キースイッチ107によりコントローラ108を介し
て電気的ないし電気機械的に遠隔操作するようにしてい
る。
【0003】ところで建設機械の場合、作業用の油圧ア
クチュエータを油圧ポンプで駆動するときにはガバナー
開度すなわちエンジン回転数をできるだけ安定させたい
場合がある。本出願人はそのような要請に応えるため、
前記ガバナレバー103については、別個のモータで出
力プーリを回転させるアクチュエータを用い、コントロ
ールケーブルを介してガバナレバーを操作する装置をす
でに提案している(特開平4−353231号公報な
ど)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記キーストップレバ
ー102とガバナレバー103とは別々の機能を有する
ため、それぞれモータ駆動で操作しようとすれば、2系
統のコントロール用のアクチュエータが必要となる。そ
のため部品や制御回路が重複し、機械的な構成および全
体の制御回路が複雑になる。また前述のように1系統を
機械的に制御し、他系統を電気的に制御しようとすれ
ば、それらの2系統間の制御の調整、とくに一方の操作
が完了した後、他方の操作を開始するといった逐次制御
を行なうのはむずかしい。また両者間の相互の干渉を避
け、安全性を確保することも困難である。さらに2系統
とも別個のモータ制御のアクチュエータでコントロール
しようとすると、高価になるという問題がある。本発明
は前記の問題に鑑み、1個のアクチュエータにより2個
のレバーなどの操作対象を安全に逐次作動させうる制御
装置を、シンプルな構成および低価格で実現することを
技術課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のケーブル逐次操
作装置は、(a)第1リターンスプリングで戻り方向に
付勢され、かつケーブル反転部を備えた第1操作対象
と、(b)第2リターンスプリングで戻り方向に付勢さ
れている第2操作対象と、(c)先端が前記第2操作対
象に対し、引き操作で作動させるように連結され、途中
が前記第1操作対象のケーブル反転部に対し、U字状
に、かつ引き操作で作動させるように掛け廻されている
コントロールケーブルとからなり、(d)前記第2操作
対象の初期操作力が、第1操作対象の最終操作力より大
きく設定されていることを特徴としている。このような
装置においては、前記コントロールケーブルの基端側
が、モータ駆動のアクチュエータの出力プーリに巻つけ
られて係止されているものが好ましい。
【0006】本発明のケーブル式エンジン制御装置は、
(a)第1リターンスプリングでキーストップポジショ
ン側に付勢され、かつ先端にケーブル反転部を備えたデ
ィーゼルエンジンのキーストップレバーと、(b)第2
リターンスプリングでアイドルポジション側に付勢され
ている前記ディーゼルエンジンのガバナレバーと、
(c)先端が前記ガバナレバーの先端に連結され、途中
が前記ケーブル反転部に対し、U字状に掛け廻されてい
るコントロールケーブルとからなり、(d)前記ガバナ
レバーの初期操作力がキーストップレバーの最終操作力
より大きく設定されていることを特徴としている。
【0007】このような装置においては、前記コントロ
ールケーブルの基端側がモータ駆動のアクチュエータの
出力プーリに巻つけられて係止されており、前記モータ
を正逆回転制御する制御部が、エンジンのスタータキー
スイッチのエンジンスタート操作信号により前記出力プ
ーリを原位置からアイドル運転位置まで回転させると共
に、その範囲で逆回転を行わせるアイドル制御回路と、
手動操作部の回転角度に対して前記出力プーリの回転角
度を追従させるアクセル/デセル制御回路とを備えてい
るものが好ましい。さらに前記制御部が、前記手動操作
部の回転角度に拘らず、一時的に出力プーリを所定角度
に制御するオートデセル回路を備えているものが好まし
い。
【0008】
【作用】コントロールケーブルに操作力を加えていない
状態では、第1操作対象も第2操作対象もそれぞれのリ
ターンスプリングで戻り位置に戻っている。この状態で
コントロールケーブルを引き操作すると、第2操作対象
の初期操作力が第1操作対象の終期操作力の2倍以上で
あるため、第2操作対象は動かず、第1操作対象のみが
動く。
【0009】このようにして第1操作対象を操作してい
く間に第1リターンスプリングの反力が増加していく
が、その最終操作力まで増加しても第2操作対象が動か
ず、操作の終了後に初めて第2操作対象が動き出す。そ
の後は第1操作対象が戻ることがなく、第2操作対象の
みが操作される。コントロールケーブルを戻していく場
合は前記とは逆に、最初に第2操作対象のみが戻り、そ
の後に第1操作対象が戻る。このようにして2つの操作
対象を機械的に安全性を確保しながら逐次操作をするこ
とができる。
【0010】請求項2の装置は、1個のモータ駆動のア
クチュエータにより、前記2個の操作対象を逐次操作す
ることができ、アクチュエータに関して重複部品および
重複制御を省略しうる。請求項3のエンジン制御装置
は、第1操作対象としてキーストップレバーを採用し、
第2操作対象としてガバナレバーを採用することにより
ケーブル式逐次操作装置をディーゼルエンジンの制御装
置に適用したものであり、その作用は実質的に同じであ
る。
【0011】請求項4の装置では、ケーブルの操作をモ
ータ駆動のアクチュエータの出力により行なっている。
このものは運転者がエンジンを始動させるべく、エンジ
ンのスタータキースイッチを操作すると、アイドル運転
用のアイドル回路を通じてモータを正転させる。それに
よりケーブルを出力プーリに巻き取り、まずキーストッ
プレバーをキーオープンポジションまで回動させてアイ
ドル運転を行う。ついで作業者がアクチュエータのダイ
ヤルなどの手動操作部を回転させることにより、アクセ
ル/デセル回路によりアクチュエータのモータおよび出
力プーリを通じてガバナレバーを操作し、ガバナレバー
開度を調節することができる。
【0012】請求項5の装置では作業者が一時的に作業
現場を離れるときなどにオートデセル回路によりエンジ
ン回転数を一時的に低下させ、再び作業現場に戻ったと
きにもとの回転数に簡単に戻すことができる。
【0013】
【実施例】つぎに図面を参照しながら本発明の装置を説
明する。図1は本発明のエンジン制御装置の一実施例を
示す斜視図、図2は図1の装置の操作力とレバーストロ
ークとの関係を示すグラフ、図3および図4はそれぞれ
図1におけるアクチュエータの縦断面図および組み立て
前の斜視図、図5、図6および図7はそれぞれ図3のV
ーV線断面図、VI−VI線断面図およびVII-VII 線断面
図、図8および図9はそれぞれ図7における電極板と接
点の動作状態を示す説明図、図10は図3のアクチュエ
ータの制御回路を示すシーケンス図、図11は同制御回
路の作動状態を示すタイムチャートである。
【0014】図1において1はディーゼルエンジンであ
り、そのディーゼルエンジンはエンジン停止時に燃料供
給を遮断してディーゼリングを停止させるためのキース
トップレバー2と、ガバナ開度を調節するためのガバナ
レバー3とを有する。キーストップレバー2は軸4によ
って揺動自在に支持され、第1リターンスプリング5に
よって、常時キーストップポジション側(矢印A方向)
に付勢されている。キーストップレバー2の自由端に
は、ケーブル反転部としてアイドルプーリ6が回転自在
に設けられている。
【0015】ガバナレバー3は軸7によって揺動自在に
支持されると共に、第2リターンスプリング8によって
常時アイドルポジション側(ガバナの閉側、矢印C方
向)に付勢されている。ガバナレバー3の先端にはプル
コントロールケーブル9の内索10の先端が連結されて
いる。プルコントロールケーブル9の導管11はガバナ
レバー3からキーストップレバー2までU字状に配索し
た部分11uと、キーストップレバー2からアクチュエ
ータ12までI字状ないしS字状に配索された部分11
sの2本に分かれており、その途中では内索10が露出
して前記アイドルプーリ6に掛け廻されている。
【0016】U字状の導管11uの両端およびS字状の
導管11sの一端はそれぞれ建設機械のボディないしフ
レームなどに対してブラケット13により固定されてい
る。またS字状の導管11sの他端は運転席などに設け
られる前記アクチュエータ12のケーシング14に固定
されている。内索10の末端はアクチュエータ12に内
蔵された出力プーリ15に巻かれ、係止されている。ア
クチュエータ12はモータMの回転駆動により減速機G
を介して出力プーリ15を正逆回転させるものである。
そしてエンジンスタート/ストップ時にスタータキーの
操作によりモータMを正逆回転させ、あるいは通常運転
のときは出力プーリ15の回転角がダイヤル16に追従
するようにモータMを制御する。それに応じて内索10
が矢印E方向に引かれ、前記第1および第2リターンス
プリング5、8に抗してキーストップレバー2およびガ
バナレバー3を揺動操作することができる。
【0017】第1リターンスプリング5と第2リターン
スプリング8のバネ強さ、すなわちストロークに対する
荷重の大きさの関係は、概念的に図2aに示されてい
る。図2aのグラフでは横軸に内索のストローク(mm)
をとり、縦軸に各リターンスプリング5、8の荷重(kg
f )とレバーの揺動に伴なう動作抵抗ないし反力との和
をとっている。なおレバー長さ、リターンスプリングの
取りつけ位置によるレバー比の変動、およびアイドルプ
ーリ6を介在させることによる滑車作用の増力比など
は、ここでは無視している。
【0018】図2aにおいて、直線L1 はキーストップ
抵抗と第1リターンスプリング5のバネ荷重との和を示
しており、その和がキーストップレバー2の操作力であ
る。その操作力は、内索のストロークS1 と共にバネが
伸びるので、W0 よりW1 までしだいに増加する。そし
て直線L2 で示すガバナ反力と第2リターンスプリング
8のバネ荷重との和、すなわちガバナレバー3の操作力
は、その初期値W2 が前記キーストップレバー操作力L
1 の最終値W1 と同じか、あるいはそれより大きくされ
ている。
【0019】したがってそれぞれのリターンスプリング
5、8を図1に示すように内索10により直列に接続す
れば、図2bに示すように、内索10の矢印E方向の引
き操作の前期R1 にはキーストップレバー2のみが矢印
B方向に回動する。そしてキーストップレバー2がスト
ロークエンド、すなわちキーオープンポジションに到達
した後(図2bでは30mm動いた後)、さらに内索10
を引き操作すると、ガバナレバー3がフルスロットル側
に、すなわち矢印D方向に回動を始める。そしてその
後、すなわち後期R2 には、内索10の操作量(出力プ
ーリ15への巻き込み量)に応じてガバナレバー3のみ
が回動操作される。すなわちこの間は内索10が出力プ
ーリに巻き取られても、あるいは巻き戻されても(送り
出されても)、キーストップレバー2は矢印B方向に倒
れたままであり、ガバナレバー3のみが揺動する。つぎ
に出力プーリが逆回転して内索10の繰り出し量が30
mmになると、ガバナレバー3は矢印C方向に戻り切って
ストロークエンド、すなわちアイドル位置に達すること
になり、さらに内索10が繰り出されるとキーストップ
レバー2がキーストップポジション側すなわち矢印A方
向に戻ってエンジンを停止させる。
【0020】以上のように1本の内索を2個のレバーに
直列的に配索し、それぞれのレバーのリターンスプリン
グの力を適切に設定することにより、1個のアクチュエ
ータだけで2個のレバーを逐次操作することができる。
しかも2個のレバーの動作順序は機械的に定まっている
ので、一方の操作が完了しなければ他方の動作が開始し
ないことが保証される。前述のアクチュエータとしては
種々のタイプのものを用いることができるが、ディーゼ
ルエンジン1のキーストップレバーの操作とガバナレバ
ーの操作に用いる場合は、たとえば図3〜4に示す電極
板で追従制御(サーボコントロール)させるタイプのア
クチュエータが好ましい。
【0021】図3および図4のアクチュエータ12のケ
ーシング14は仕切り壁17を備えた筒状のケーシング
本体18、その上下を閉じる上蓋19および下蓋20、
さらにモータMを収容するモータブラケット21に分か
れている。減速機GはモータMと仕切り壁17の間に設
けられるファーガソンズパラドックスギヤタイプの第1
減速部G1 と、仕切り壁17の上部に設けられる遊星ギ
ヤタイプの第2減速部G2 とからなる。出力プーリ15
は第2減速部G2 の出力部材であるリングギヤ(内歯ギ
ヤ)15aと一体化されており、図5に示すように、そ
の周囲に内索10の端部を係止し、巻き取るようにして
いる。
【0022】なお図3〜4の下蓋20は第1減速部G1
における静止側リングギヤ22を備えており、符号23
は太陽ギヤ、24は遊星ギヤ、25は回転側リングギヤ
をそれぞれ示す。また25aはその回転側リングギヤ2
5と一体化された第2減速機G2 の太陽ギヤであり、2
5bは仕切り壁17に固定したピン26で支持される遊
星ギヤである。
【0023】前記出力プーリ15の軸15bはケーシン
グ本体18に着脱自在に設けられた仕切り板27によっ
て回動自在に支持されており、その自由端に円盤状の電
極板28が固定されている。さらに仕切り板27上には
エンジン停止に対応する原位置およびアイドル位置を設
定するためのブラシ片29、30が固定端子台31によ
って取りつけられている。
【0024】前記上蓋19に回動自在に支持されるダイ
ヤル16の軸16aの下端には、扇状の回転端子台32
が設けられており、その下面に電極板28と摺接するア
クセル用およびデセル用ブラシ片33、34が取りつけ
られている。各端子台31、32とブラシ片29、3
0、33、34との位置関係は図6に詳細に示されてい
る。また図7は電極板28の平面図を示しており、各ブ
ラシ片の自由端に設けられる接触子29a、30a、3
3a、34aの位置も示している。
【0025】図7に示すように、電極板28は各接触子
と対応するように半径方向に区分される三重の環状領域
28a、28b、28cを備えており、各領域ごとに導
通部(ハッチングで示す)と非導通部とを備えている。
なお導通部全体としては1枚の導電板により構成され
る。導電板の全体の形状は、接触子の配置状態に応じて
変えられるものであり、接触子の配置のし易さ、および
導電板の成形の容易さの双方を満たす形状であればよ
い。すなわち各環状領域における導電部と非導電部の角
度配置、およびその領域に対する前記接触子の相対位置
が同じであれば同じ作用を奏する。
【0026】電極板28のもっとも外側の領域28aは
原位置設定用の領域であり、図5における原位置Gi
超えたところからフルスロットル位置Fs の手前までの
角度範囲R1 で導通部となり、それ以外は非導通部とな
っている。そしてモータMを正逆回転させるための制御
回路においては、この領域28aに接触子29aが接触
している状態ではモータMを回転可能とし、非導通部に
くると他の条件に拘らず、モータMを停止させるように
する。それによりキーストップ操作によりモータMを逆
転させると、出力プーリが原位置まで戻ったときにモー
タMを停止させる。
【0027】図7の外側から2番目の領域(中間の領
域)28bは、アイドル運転用の接触子30aと摺接す
る領域であり、原位置からモータMを正転させて、図1
のキーストップレバー2がキーオープンポジションまで
矢印B方向に回動したとき、たとえば出力プーリ15が
図5のアイドル位置Idにきたとき、図8に示すように
接触子30aが非導通部にくるように設定されている。
そしてわずかの幅の非導通部以外はすべて導通部となっ
ている。このアイドル用の領域28bは、オートデセル
機構を働かせて一時的にアイドル運転する場合にも用い
られる。すなわち図3〜4のダイヤル16をアクセル/
デセル範囲まで回動させている状態で、そのダイヤル1
6を一定の位置に設定したままアイドル運転をさせたい
とき、たとえば一時的に作業者が現場を離れる時など
に、出力プーリをアイドル位置まで戻すために利用され
る。この場合、オートデセルを解除すると元のダイヤル
位置に応じた回転数でエンジンを回転させうる。
【0028】電極板28のもっとも内側の領域28cは
アクセル/デセル運転のために用いられる。図6に示す
ように、扇状の回転端子台32には、軸16aを挟んで
ほぼ180°の角度で一対の接触子33a、34aが位
置するようにブラシ片33、34が配列されている。そ
し前記領域28cはその一対の接触子33a、34aが
同時に非導通部に位置できるように、しかもその状態よ
りいずれかの側に回転端子台32が回転したとき、ただ
ちに一方の接触子33a、34aが導通部に入り込むよ
うにしている。
【0029】また制御回路においては、一方の接触子、
すなわちアクセル用の接触子33aが導通部に入ったと
きにモータを逆転させるように構成されている。したが
ってダイヤル16により回転端子台32をいずれかの方
向に回転させると、モータMが出力プーリ15および導
電板28を同じ方向に回転させ、両方の接触子33a、
34aが非導通部に入った位置でモータが停止し(図9
参照)、減速機の自己拘束作用によりガバナレバーの角
度、すなわちガバナ開度をその位置に設定することがで
きる。これによりダイヤル操作によるアクセル/デセル
の追従制御が達成される。なおこの領域では図1のキー
ストップレバー2はキーオープンポジション側、すなわ
ち矢印B方向に倒れきったままであり、ガバナレバー3
のみが矢印C−D方向に揺動操作される。
【0030】つぎに制御回路の一例を示す図10および
図11を参照しながら、上記キーストップ操作、アイド
リング運転、オートデセル運転およびアクセル/デセル
運転を行なうための制御回路を説明する。制御回路とし
てはマイコンなどで直接制御するものも実現可能である
が、本実施例ではリレーシーケーンス制御を採用してい
る。なおこのシーケーンス図に基づき、シーケーンサに
より同じ制御を行なうこともできる。
【0031】図10において1段目の原位置復帰ライン
は第1リレーR1 のコイル部に、建機母体のコントロー
ラよりの原位置復帰用の入力信号X1 をメイク接点とし
て直列に接続し(入条件)、さらに第1リレーR1 の自
己保持用のメイク接点を入力信号X1 と並列に接続する
と共に、原位置復帰用の接触子(図7の29a)による
メイク接点AC1を直列に介在させている(切条件)。
このラインは通常の使用状態では第1リレーR1 に通電
されておらず、作業者がアイドリング状態からエンジン
を停止させるとき、またはエンジンを始動する準備とし
て、原点復帰用入力信号X1 を入れて第1リレーR1
自己保持させる。それによりモータMが逆転し、出力プ
ーリおよび電極板を原位置まで回転させる。そして原点
復帰用接触子29aが非導通部に入って接点AC1が切
れると、第1リレーR1 の自己保持を切り、モータMを
止める。
【0032】2段目のアイドルラインは、第2リレーR
2 のコイル部に対し、建機コントローラのエンジンキー
ONの入力信号AC1Xをメイク接点として直接に接続
し(入条件)、これと並列に自己保持用のメイク接点を
設けると共に、アイドリング用の接触子(図8の30
a)によるメイク接点AC2を直列に介在させている
(切条件)。なおインターロックのため、第1リレーR
1 、第3リレーR3 、第6リレーR6 のブレーク接点も
直列で介在させている。このラインは原位置からエンジ
ンキーをONにしてアイドリング運転にするとき、出力
プーリ15を正方向に回転させてキーストップレバーを
図1の矢印B方向に倒すまでモータMを正転させるもの
である。そして図8のように接触子30aが非導通部に
入ったとき、モータMを停止させてガバナ開度がもっと
も少ないアイドリング運転を継続する。
【0033】3段目のオートデセルラインにおいては、
第3リレーR3 のコイル部は建機母体のコントローラか
らオートデセルの入力信号AC2Xが入るとONにな
り、モータMを逆転させ、アイドリング位置にくると接
触子30aのメイク接点AC2が切れることによりOF
Fになり、アイドリング運転を行なう。なおオートデセ
ル用の押しボタンは一旦押されると再度押されるまで復
帰しないタイプの押しボタン、あるいは切り換えスイッ
チであり、入力信号AC2Xはその間、継続して入って
いる。
【0034】4段目のオートデセル補助ラインは、第4
リレーR4 のコイル部に対し、建機母体のコントローラ
からオートデセルの入力信号AC2Xをメイク接点とし
て、またオートデセル用の第3リレーR3 の接点をメイ
ク接点として、それぞれ直列に接続すると共に、第4リ
レーR4 の自己保持用にそのメイク接点を第3リレーR
3 のメイク接点と並列に接続している。このラインは出
力プーリがアイドル位置となってアイドリング用接触子
(図8の30a)が非導通部に入り、オートデセル用の
第3リレーR3 の励磁が切れたときでも、なおかつオー
トデセル復帰を待つ状態を維持させるための補助ライン
である。すなわち第3リレーR3 が切れても入力信号A
C2Xが入っている限り、第4リレーR4 は自己保持さ
れた状態を維持している。この状態で、建機母体よりの
前記オートデセルを切る命令(復帰命令)が入ると、第
4リレーR4 の励磁が切れ、5段目のアクセルラインに
入っている第4リレーR4 のブレーク接点が入り、モー
タMを正転させてオートデセル前の状態に戻ることがで
きる。
【0035】なおオートデセルによるアイドリング状態
にあるときに原点復帰信号X1 が入ると、第1リレーR
1 が励磁されるので第4リレーR4 の自己保持は解除さ
れる。この場合は5段目のアクセルラインに入条件とし
て入っている第1リレーR1のメイク接点が切れるの
で、アクセル操作はされない。
【0036】5段目のアクセルラインおよび6段目のデ
セルラインは、それぞれアクセル用接触子33aによる
接点AC3を入条件とする第5リレーR5 およびデセル
用接触子34aによる接点AC4を入条件とする第6リ
レーR6 により、モータMを正転または逆転させるため
のものである。これらのラインにより、作業者のダイヤ
ルの操作でガバナ開度を開いたり、閉じたりすることが
できる。なお参考のために図11に各接触子による外部
接点条件と運転状態との関係を示す。上記のように本発
明の装置はリレーシーケンス制御などの比較的簡単な制
御装置によりコントロールすることができる。
【0037】
【発明の効果】本発明のケーブル式逐次操作装置は、各
操作対象におけるリターンスプリングなどの力学的条件
により機械的動作を2段階に分けるようにしているの
で、2種以上の操作を逐次的に、しかも確実に実行して
いくことができる。本発明のエンジン制御装置は1個の
アクチュエータによりディーゼルエンジンのキーストッ
プレバーとガバナレバーとを確実にその順序で操作でき
ることができ、一方の操作中に他方に影響を及ぼさな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジン制御装置の一実施例を示す斜
視図である。
【図2】図1の装置の操作力とレバーストロークの関係
を示すグラフである。
【図3】図1におけるアクチュエータの縦断面図であ
る。
【図4】図1におけるアクチュエータの組み立て前の斜
視図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】図3のVI-VI 線断面図である。
【図7】図3のVII-VII 線断面図である。
【図8】図7のアクチュエータにおける、電極板と接点
の動作状態を示す説明図である。
【図9】図7のアクチュエータにおける、電極板と接点
の動作状態を示す説明図である。
【図10】図3のアクチュエータの制御回路を示すシー
ケンス図である。
【図11】図10の制御回路の作動状態を示すタイムチ
ャートである。
【図12】従来のエンジン制御装置の一例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 ディーゼルエンジン 2 キーストップレバー 3 ガバナレバー 5 第1リターンスプリング 6 アイドルプーリ 8 第2リターンスプリング 10 内索 12 アクチュエータ 15 出力プーリ M モータ G 減速機
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【作用】コントロールケーブルに操作力を加えていない
状態では、第1操作対象も第2操作対象もそれぞれのリ
ターンスプリングで戻り位置に戻っている。この状態で
コントロールケーブルを引き操作すると、第2操作対象
の初期操作力が第1操作対象の終期操作力より大きく設
定されているため、第2操作対象は動かず、第1操作対
象のみが動く。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)第1リターンスプリングで戻り方
    向に付勢され、かつケーブル反転部を備えた第1操作対
    象と、(b)第2リターンスプリングで戻り方向に付勢
    されている第2操作対象と、(c)先端が前記第2操作
    対象に対し、引き操作で作動させるように連結され、途
    中が前記第1操作対象のケーブル反転部に対し、U字状
    に、かつ引き操作で作動させるように掛け廻されている
    コントロールケーブルとからなり、(d)前記第2操作
    対象の初期操作力が、第1操作対象の最終操作力より大
    きく設定されているケーブル式逐次操作装置。
  2. 【請求項2】 前記コントロールケーブルの基端側が、
    モータ駆動のアクチュエータの出力プーリに巻つけられ
    て係止されている請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 (a)第1リターンスプリングでキース
    トップポジション側に付勢され、かつ先端にケーブル反
    転部を備えたディーゼルエンジンのキーストップレバー
    と、(b)第2リターンスプリングでアイドルポジショ
    ン側に付勢されている前記ディーゼルエンジンのガバナ
    レバーと、(c)先端が前記ガバナレバーの先端に連結
    され、途中が前記ケーブル反転部に対し、U字状に掛け
    廻されているコントロールケーブルとからなり、(d)
    前記ガバナレバーの初期操作力が、キーストップレバー
    の最終操作力より大きく設定されているケーブル式エン
    ジン制御装置。
  4. 【請求項4】 前記コントロールケーブルの基端側がモ
    ータ駆動のアクチュエータの出力プーリに巻つけられて
    係止されており、前記モータを正逆回転制御する制御部
    が、エンジンのスタータキースイッチのエンジンスター
    ト操作信号により前記出力プーリを原位置からアイドル
    運転位置まで回転させると共に、その範囲で逆回転を行
    わせるアイドル制御回路と、手動操作部の回転角度に対
    して前記出力プーリの回転角度を追従させるアクセル/
    デセル制御回路とを備えている請求項3記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記制御部が、前記手動操作部の回転角
    度に拘らず、一時的に出力プーリを所定角度に制御する
    オートデセル回路を備えている請求項4記載の装置。
JP17258493A 1993-06-17 1993-06-17 ケーブル式逐次操作装置およびエンジン制御装置 Pending JPH074278A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0860618A1 (de) * 1997-02-25 1998-08-26 R. Schmidt Gmbh Vorrichtung zum Übertragen einer Bewegung und/oder Kraft

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0860618A1 (de) * 1997-02-25 1998-08-26 R. Schmidt Gmbh Vorrichtung zum Übertragen einer Bewegung und/oder Kraft

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