JPH0742692A - 貫流ファンおよびこれを備えた空気調和機 - Google Patents

貫流ファンおよびこれを備えた空気調和機

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JPH0742692A
JPH0742692A JP5185881A JP18588193A JPH0742692A JP H0742692 A JPH0742692 A JP H0742692A JP 5185881 A JP5185881 A JP 5185881A JP 18588193 A JP18588193 A JP 18588193A JP H0742692 A JPH0742692 A JP H0742692A
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cross
flow fan
small
impellers
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JP5185881A
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English (en)
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Yoji Sekine
洋治 関根
Soichi Kosoto
荘一 小曽戸
Ichiro Fujibayashi
一朗 藤林
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D17/00Radial-flow pumps, e.g. centrifugal pumps; Helico-centrifugal pumps
    • F04D17/02Radial-flow pumps, e.g. centrifugal pumps; Helico-centrifugal pumps having non-centrifugal stages, e.g. centripetal
    • F04D17/04Radial-flow pumps, e.g. centrifugal pumps; Helico-centrifugal pumps having non-centrifugal stages, e.g. centripetal of transverse-flow type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/60Mounting; Assembling; Disassembling
    • F04D29/62Mounting; Assembling; Disassembling of radial or helico-centrifugal pumps
    • F04D29/624Mounting; Assembling; Disassembling of radial or helico-centrifugal pumps especially adapted for elastic fluid pumps
    • F04D29/626Mounting or removal of fans
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/66Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing
    • F04D29/661Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing especially adapted for elastic fluid pumps
    • F04D29/663Sound attenuation
    • F04D29/665Sound attenuation by means of resonance chambers or interference

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Air-Conditioning Room Units, And Self-Contained Units In General (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】組立性容易にして、風量変動の低減及び騒音レ
ベル低減の可能な改良された貫流ファンと、これを用い
て低騒音でコンパクト、省資源、省エネルギ−に貢献す
る空気調和機とを実現する。 【構成】同一ピッチで複数枚の羽根2が回転軸の周囲に
円筒状に配設された小羽根車1を単位小羽根車として回
転軸方向に複数個、例えば1a〜1gの7個を連結す
る。連結時には、隣合う小羽根車1の羽根2の位置を相
互に羽根ピッチの中心位置を避けて所定量ずらして連結
する。この羽根のずれ位置は、例えば羽根を連結する側
板10の背面に設けたへこみ部を位置決め手段として行
う。かくして目的とする貫流ファンが実現する。また、
空気調和機は在来の貫流ファンを本件発明のものに置き
換えることにより、容易に所期の目的を達成し得るもの
が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貫流ファンおよびこれ
を備えた空気調和機に係り、特に複数個の小羽根車が回
転軸方向に連結された貫流ファンおよびこれを備えた空
気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の貫流ファンは、例えば、実開平4
−79991号公報のように、故意に羽根の弦長あるい
はピッチを羽根列方向(回転方向)にランダムにする構
造が知られていた。また、他の技術として、隣合う小羽
根車の羽根の位置関係を相互に羽根の1/2ピッチずら
して複数個連結して横長にする構造が知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の前者に
おいては、羽根の弦長のランダム化は、弦長の短い羽根
の分だけ弦長の長い羽根を設けて能力を上げる必要があ
りその分だけファン外径が大となり、また、羽根ピッチ
のランダム化は羽根間通路に狭い部分ができて通風のロ
スが増加して風量減を招き、これを防止するための配慮
に不足していた。
【0004】また、これらのランダム化は吸込側に能力
の小さい羽根(弦の小さいあるいはピッチの狭い)がき
て、吐出側にもその能力の小さい羽根がきた場合には風
量の低下をきたし、また、逆に能力の大きい羽根がきた
場合にはこれと反対の現象が起こる。また、通風量の変
化は振動と騒音レベルを大にする原因になる。したがっ
て、羽根形状あるいはピッチの分布の最適設計、および
製作作業性(組立性)が複雑で困難であるという問題が
あった。
【0005】後者の隣合う小羽根車の羽根の位置関係を
1/2ピッチずらして連結した構造においては、もとも
と、樹脂製の小羽根車の羽根の軸方向の先端の一部を、
一方の小羽根車の側板に貫通させて溶着したものから慣
習的に連結作業の容易さなどが理由に行なわれてきたの
が現状であった。しかし、これは連結された多数の小羽
根車のうち、隣合う小羽根車の羽根の位置関係が軸方向
にひとつおきに同一直線上に並ぶため、羽根の位相が2
つとなり、回転一次音はもとより二次音も発生し易く、
これを防止するための配慮に不足していた。
【0006】したがって、本発明の目的は、上記従来技
術の問題点を解決するためになされたものでり、その第
一の目的は、組立性容易にして、風量変動の低減及び騒
音レベル低減の可能な改良された貫流ファンを提供する
ことにある。そして第二の目的は、上記貫流ファンを用
いることにより、熱交換器の後流の影響で発生する回転
二次音を低減して製品の低騒音化とコンパクト化をはか
り、省資源化あるいは省エネルギ−化に貢献できる空気
調和機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために、本発明に係る貫流ファンの構成は、同一ピッ
チで複数枚の羽根が回転軸の周囲に円筒状に配設された
小羽根車を単位小羽根車として回転軸方向に複数個連結
して構成される貫流ファンであって、隣合う前記小羽根
車の羽根の位置を相互に羽根ピッチの中心からずらして
連結したところに特徴がある。そして小羽根車が連結さ
れる個数としては少なくとも3個であり、連結された貫
流ファン本体としては少なくとも3つの羽根の位相ずれ
を有していることが必要である。
【0008】単位小羽根車の連結時には、上記のように
隣合う小羽根車相互間の羽根の並び位置を、互いに単位
小羽根車の羽根ピッチの中心からずらした配列、すなわ
ち、羽根ピッチの中心を避けた位置に配列して連結する
ことが重要である。連結時の代表的な好ましい羽根の配
列パターンについて以下に3つ例を挙げ、さらに具体的
に説明する。
【0009】(1)貫流ファンの左右いずれか一方の小
羽根車から順に、小羽根車の羽根のずれ位置を回転方向
に前進もしくは後退させて配列する。 (2)隣合う小羽根車の羽根のずれ位置を、羽根ピッチ
の1/3ピッチづつ回転方向に前進もしくは後退させて
配列する。 (3)複数個連結された小羽根車の配列を、その一端部
から中央部までは羽根のずれ位置が順次回転方向に前進
もしくは後退させて配列し、残りの半分を他端部に向か
って順次後退もしくは前進させて配列し、羽根の配列状
態を中央部の小羽根車を中心に対称形とする。
【0010】好ましい単位小羽根車の構造は、円盤状の
側板の一方の面に羽根を等間隔ピッチで固定し、その背
面に隣接する単位羽根車の羽根を固定するためのへこみ
部を配設すると共に、このへこみ部の位置を隣接する単
位小羽根車の羽根のずれ位置として配設した構成とする
ことである。すなわち、へこみ部の位置が隣の小羽根車
を連結する際の位置決めとなるので、へこみ部を形成す
る際にその位置を羽根ピッチの中心から好ましい任意の
値にずらすことによって連結時に隣合う小羽根車間の羽
根並びを好ましい所定の条件下に容易に設定することが
できる。
【0011】前述したように連結された貫流ファンの羽
根の位相ずれを少なくとも3相とすることにより、小羽
根車の全周にわたり羽根の能力を同じにして送風量能力
を高めると共に、軸方向の羽根の位相ずれを一方向にな
だらかなものとし騒音発生を低減できる構成としたもの
である。
【0012】なお、羽根及び羽根を固定する側板として
は、空気調和機の場合、例えばガラス繊維入りの樹脂で
成形したものが軽くて強靱で好ましい。これらの材質は
その他、貫流ファンが使用される環境条件にしたがって
選択すれば良く、用途によっては金属で形成してもよ
い。羽根の側板への接続は種々の固定方法を採用するこ
とが可能であるが、樹脂成形品の場合には、例えば両者
を押圧した状態で超音波加振による摩擦熱により容易に
溶着することができる。
【0013】また、上記第二の目的を達成するために、
本発明に係る空気調和機の構成は、貫流ファンと、貫流
ファンの吸込側で、且つ、貫流ファンの軸方向に沿って
配設された熱交換器とを主要部として構成する空気調和
機において、前記貫流ファンを前述の第一の目的を達成
することのできる貫流ファンで構成したところに特徴が
ある。熱交換器としては、クロスフィンパイプ形熱交換
器が有効で好ましい。
【0014】
【作用】上記各技術的手段による働きは次の通りであ
る。すなわち、小羽根車の連結時に隣合う一方の小羽根
車の羽根ピッチの中心位置からずらして他方の小羽根車
の羽根の位置を配列することにより、少なくとも3相の
羽根の位相を容易に形成でき、同相の小羽根車の個所が
従来の2相よりも1/1.5以下になることにより、小
羽根車への風の流入流出をなめらかに行なわせることが
できる。
【0015】また、貫流ファンの左右いずれか一方の小
羽根車から順に、小羽根車の羽根ピッチの中心を避けて
相互に所定量ずらし、例えば1/3ピッチ回転方向に前
進もしくは後退するように何れか一方の方向にずらして
連結した構成とすることにより、小羽根車の軸方向全幅
でなめらかな3相の位相ずれが得られ、回転音の低減が
実現できるばかりか、軸方向に流れ状態の急激な変革点
がなくなるので、羽根車部の流れの流入流出時における
乱流の発生が少なくできるので、広い周波数帯域に及ぶ
騒音源となる乱流音の発生を少なくできる。
【0016】また、本発明では特に、同一羽根弦長、同
一羽根ピッチの小羽根車を連結時の単位小羽根車として
用いることにより上記作用が得られるわけであるが、小
羽根車の全周および軸方向全幅にわたり羽根の能力が均
一であるので、負荷および流れの変動を少なくするばか
りか、同一構造の小羽根車を相互に特定量ずらした状態
で連結して組立ればよく、小羽根車の形成、小羽根車の
組立作業を容易にすることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて具体
的に説明する。 〈実施例1〉まず、貫流ファンの一実施例を図1から図
6にて説明する。図1は貫流ファン1の全体形状を示す
平面図、図2は図1のA−A断面図を示したもので、外
周に多数の羽根2を有する同一形状、同一寸法の複数個
の小羽根車1a〜1gを軸方向に順次連結して横長、筒
状に構成したものであり、モ−タと接続する駆動側には
ボス3、被駆動側には軸受に挿入する軸4を取り付けて
ある。5は前ケ−シング、6は後ケ−シングであって、
小羽根車の外周にわずかに離れ、軸方向に面を平行にし
て配置してあり、前ケ−シング5は入口側8と出口側9
の圧力仕切作用をなし、後ケ−シング6は外部空気から
隔離して効率よく流れを案内する役目を果たすものであ
る。7は側方ケ−シングである。
【0018】図3は図2の部分拡大図で、側板10の背
面から見た透視図である。この図に示すように、羽根2
は、回転方向N側にわん曲前傾して、ピッチP、弦長C
を同一として、図4、図5に示すようにリング状の側板
10にほぼ垂直にしてあり、側板10とともに樹脂製で
一体に成形して一つの小羽根車としている。ここで、羽
根2の軸方向先端には段差により局部的に弦長を小にし
た小端部2aを設けている。なお、図4は連結された小
羽根車の部分拡大断面図(図1のB−B断面)であり、
図5は貫流ファンの連結、組立斜視図である。
【0019】小羽根車の連結は、図5のように一方の小
羽根車の羽根2の小端部2aを、他方の小羽根車の側板
10の背面に予め設けられたへこみ部11に、挿入して
連結、固定する。なお、羽根の固定方法は羽根2及び側
板10を樹脂で形成したので、この場合には両者を押圧
した状態で超音波溶着して行なわれる。図5の斜視図は
一例として小羽根車1bに1cを連結する場合を説明し
ているものである。
【0020】連結時における羽根2の接続位置は、本発
明の重要な要件の一つであって、図3、図5に示したよ
うに、上記へこみ部11の位置付は、隣の小羽根車の羽
根の位置から故意に寸法Sをずらして、この例では隣側
の羽根位置よりも回転方向N側にSを1/3ピッチ前進
させて設けてある。
【0021】図6は、連結した後の貫流ファン1の羽根
位置パタ−ンを模式的に示したものである。ここでは、
連結する小羽根車1a〜1gの同一個所の羽根の1枚を
代表にとりあげ連結時における羽根のずれの関係を示し
たものであって、隣合う一方の小羽根車の羽根のピッチ
Pの中心線Qからずれた軸方向線上に、他方の小羽根車
の羽根が位置することとなり、全長では左方から右方向
に順に、回転方向Nに等量(この例ではずれ寸法S=1
/3ピッチ)づつ前進するパタ−ンとなって、1/3ピ
ッチ×7=7/3ピッチのずれが得られている。
【0022】上記の如く構成した貫流ファンにおいて
は、図1、図2に示したようにケ−シング5、6、7の
間で回転させることにより、遠心力によって風が、通風
路の幅の狭い出口側9より吐出され、通風路の幅の広い
入口側8より吸い込まれて小羽根車内を貫通する流れと
なる。
【0023】ここで、羽根の移動は前ケ−シング5側で
は送風方向と反対な入口側8に向い、一方、小羽根車内
には中心の移動しない図2に示す渦12が作られ、渦1
2は実質送風量に寄与しないものであるが、最外方の速
度はファン周速度の約2倍あり、その流れおよび羽根2
の回転の伴流は前ケ−シング5との間を入口側8に向っ
て通過し、入口側8にある羽根2に流入する。また、羽
根2は上記流れに背を向けるように形と移動をなすため
に、流れと羽根形状の不一致を生じ、羽根2が1秒間に
通過する数の周波数の音、すなわち、回転音をすくなか
らず発生させる現象となる。
【0024】ここで、本実施例では図5、図6で説明し
たように隣接する一方の小羽根車、例えば1bの羽根ピ
ッチ中心線Qを避けてその羽根の位置からSだけ(1/
3ピッチ)ずれた位置に他方の小羽根車1cの羽根2を
位置させて連結してあるので、従来のように1/2ピッ
チでずらして1個おきに同位相(二次音も発生する)に
なるようなことはなく、羽根の位相が三種類以上の多相
に分散されることから、羽根による風切作用が相ごとに
分散され、時間的にもずらせるので、回転音の発生パワ
−を小にできて回転一次音はもとより二次音も低減でき
る。
【0025】さらに詳しくは図6の羽根位置パタ−ンの
例で説明する。全長では被駆動側にあたる左方の1aを
基準としてそれから順に1gまで、羽根2が回転方向N
にSを1/3ピッチづつ小羽根車を連結する毎に次第に
前進させてあるので、小羽根車7個のうち、羽根位相は
1aと1dと1gの3個所、1bと1e、1cと1fの
各々2個所の合計3相に分散され、軸方向に対して小段
差で次第に一方向に傾斜したずれを形成してある。した
がって、3相であるために基本的には回転二次音の発生
源はなくなり、なめらかに渦12の循環層を通過させ、
風の取り込みも次第に行なえることとなり、軸方向に流
速分布を良好にして回転音を低減する効果がある。ま
た、上記流れにより羽根間の通過もよくなり連結部の風
の乱れ(剥離とも呼ばれる)などの発生が少なくなり広
域周波数にわたり音が低下して騒音のレベルも低減でき
る。
【0026】また、羽根も全周同一ピッチP、同一弦長
Cにしてあるので、羽根間風路幅は入口側、出口側いず
れの位置においても変わることなく、従来の不等ピッチ
のように時間的な風路幅変化やそのために起こる負荷、
能力変動を生じさせることがない。しかも、羽根間風路
幅も広くできるため、風量が多く得られ、流れも安定し
て、回転音の低減効果、騒音レベルの低減効果を高め、
振動も低減できるばかりか、同一の小羽根車の連結をす
ればよいので樹脂成形時の型の製作および組立作業も容
易であるという利点がある。
【0027】次に本発明の羽根位置パタ−ンを変えた他
の例を、以下の実施例2〜4において説明する。 〈実施例2〉図7は左方から順に、羽根2が回転方向N
に対して反対方向に1/3ピッチづつ次第に後退させて
連結したものであり、実施例1の連結構造とは逆向きに
構成したものである。
【0028】〈実施例3〉図8は左方から順に、羽根2
が回転方向Nに1/3ピッチづつ次第に中央の1dまで
前進させ、残りの半分1e〜1gまでを順次同一ピッチ
で後退させ、中央の小羽根車1dを中心に対称の羽根位
置パターンとして連結したものである。
【0029】以上の実施例1〜3において、羽根2は沢
山同模様に配置されているので、見方を変えれば、図6
は2/3ピッチづつ後退、図7は2/3ピッチづつ前
進、図8は左方から順に中央まで2/3ピッチづつ後退
し残りの右端まで2/3ピッチづつ前進のパタ−ンとも
いえるものであって、実施例2、3の図7、図8に示し
た構造の回転音低減などの効果は、実施例1の図6に示
したものと同様に得られる。
【0030】〈実施例4〉図9は、小羽根車1aを基準
にして1bの羽根2を回転方向Nに2/3ピッチ前進さ
せ、その後1c、1dを順次中央まで1/3ピッチ後退
させ、その後1eで2/3ピッチ前進、1fで1/3ピ
ッチ後退、1gで1/3ピッチ前進させた完全な複合パ
タ−ンであつて、実施例1の図6の場合と同様に三種類
以上の羽根の位相が得られ、回転音低減の効果が得られ
る。
【0031】次にこのような貫流ファンを空気調和機に
適用した場合の実施例を説明する。 〈実施例5〉図10は、実施例1で実現した貫流ファン
1をル−ムエアコンの室内ユニットに用いた一実施例を
示す空気調和機の断面図である。同図において、13は
クロスフィンパイプ形の熱交換器であって、フィン13
aに、熱交換率向上のための立ちあげスリット13bを
設け、複数のパイプ13cを挿入し、製品をコンパクト
にすることを目的として、くの字状に曲げて貫流ファン
1の風の吸込側に包込むように近接して、貫流ファン1
の軸方向に沿って平行に配置している。前ケ−シング5
は熱交換器13の露受皿の役目を兼ねている。
【0032】また、後ケ−シング6は最後方でユニット
のベ−スを兼ねている。14は化粧カバ−であって、上
方から最前方に至り、上方及び前方にそれぞれ吸込口1
4a、14bを設けている。16は貫流ファン1の吐出
側に設けた風向板、17は主流の流れ、19は熱交換器
13の代表的な後流の最大流速位置の速度ベクトル分
布、18はパイプ13の代表的な後流渦を示す。
【0033】貫流ファンを上記構成の如く配置して用い
ることにより、空気調和機としては従来通り貫流ファン
1を回転させることにより熱交換器13の前面より空気
を吸い込み、熱交換された空気を貫流ファンの内部を通
して風向板16により所定の方向に風を送り出す。全体
的な構成としては、熱交換器13をくの字状に曲げるこ
とにより製品の高さ寸法が小となり、奥行寸法も部分的
に小さくできる利点がある。
【0034】一方、風の流れにおいて、熱交換器13の
後流は、熱交換器を構成するフィンに切り込みを入れて
ブリッジ状に切り起して形成されるスリット13bの有
るところでは切り起し部の抵抗によって速度が小で、無
いところでは速度が大となつて速度ベクトル分布19の
ように近接する羽根2に入り込む。また、パイプ13c
の有るところではカルマン渦である後流渦18が発生
し、渦列が羽根2に入り込む状況になる。
【0035】ここで、従来の1/2ピッチずれの2相の
フアンでは自身で回転二次音の発生の要素を有し、負荷
上からも前ケ−シング5と近接熱交換器13部の2要素
の負荷によって、回転二次音を容易に発生してしまう。
しかし、本実施例においては、貫流ファンの構成を、少
なくとも3相の羽根の配列パターンとしていることか
ら、軸方向に一様で貫流ファンの回転方向に不均一分布
の流入に対して、羽根2の多相化により、流れの連続性
をくずさずに、時間的に風の取り込みを分散して、貫流
ファン単独で得られるのと同じ回転一次音の低減のほ
か、特に、熱交換器13との関係で発生しようとする回
転二次音を低減させる効果が得られる。
【0036】また、流れがスム−ズになることと羽根2
が等ピッチであるので負荷の変化に強くなり、回転音以
外の羽根回りの乱れも少なくなって、それによる広い周
波数帯域に及ぶ騒音レベルを低下させる。以上により、
全周波数帯域の加算値、すなわち、オーバオール値の騒
音レベルを低減できるばかりか、振動も少なくできると
いう効果がある。
【0037】また、上記効果により、貫流ファン1とケ
−シング5及び熱交換器13との間隔を小さくでき製品
のコンパクト化が実現できる。また、同一騒音あたりの
風量が多く得られるので、運転の効率も高くなり省エネ
ルギ−にも貢献させることができる。
【0038】本発明の効果を確認するために、外径80
mm、羽根数34枚、小羽根車10個連結して全長を6
30mmとしたもので、従来の隣接する小羽根車の羽根
位置1/2ピッチずれの比較品と本実施例の1/3ピッ
チずらしたものについて、暖房能力2.5Kw/hの室
内ユニットを用い、横幅630mmのスリット付きのク
ロスフィンパイプ形熱交換器13を図10のようにくの
字に曲げ、貫流ファン1との最短位置の距離寸法を12
mmに近接配置して、毎分1100回転の回転数で性能
を比較した。
【0039】その結果、1/2ピッチずれの比較品に比
べて、本実施例のものでは、風量は2%多い7.1m3
/minが得られ、騒音レベル(オ−バ−オ−ル値)は
2dB低い34dBとなり笛吹き状の音が無くなった。
また、騒音の波形を10Hzピツチで分析した結果、比
較品では620Hz±5%の帯域に回転一次音が発生
し、その帯域の最大音圧レベルが620Hzで26dB
であったものが、本実施例では当帯域の最大音圧レベル
が21dBとなり、5dB低下した。また、比較品では
1250Hz±5%の帯域に回転二次音が発生し、その
帯域の最大音圧レベルが1250Hzで27dBであっ
たものが、本実施例では当帯域の最大音圧レベルが16
dBとなり11dB大幅に低下し、回転二次音の周波数
より低い周波数側の上記一次音と二次音の間の帯域(6
20Hz+5%〜1250Hz−5%)の音圧レベル1
1〜16dBに近い大きさとなり、また、回転二次音の
周波数より高い周波数側の1250Hz以上の帯域では
高周波になるにつれ16dBから次第に低下する波形と
なり、聴感においても回転二次音が聞きとれない程度に
まで改善できたことがわかった。
【0040】すなわち、本実施例の貫流ファンは、特
に、回転二次音を含めて低減できることを実証すること
ができた。また、熱交換器の近接配置が可能となり、風
量も多くなるので、ユニットのコンパクト化および消費
電力の低減など省資源、省エネルギ−に効果を得ること
ができることになる。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
り所期の目的を達成することができた。すなわち、貫流
ファンの回転音が低く、オ−バ−オ−ルの騒音レベルも
低く、風量も多く得られ、振動も低く、製作も容易な貫
流ファンを実現することができ、また、このような特長
ある貫流ファンを用いることにより、低騒音でコンパク
ト、省資源、省エネルギ−化に貢献する空気調和機を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る貫流ファンの平面略図
である。
【図2】図1のA−A縦断面図である。
【図3】図1の小羽根車の羽根の位置関係を示す側板1
0から見た部分透視拡大図である。
【図4】貫流ファンの小羽根車の連結部を示す図1B−
B断面の部分拡大図である。
【図5】貫流ファンの小羽根車の連結状況を示す斜視図
である。
【図6】図1の特定した羽根を代表して、隣合う羽根の
配列位置パタ−ンを示す図である。
【図7】同じく他の実施例となる隣合う羽根の位置パタ
−ンを示す図である。
【図8】同じく他の実施例となる隣合う羽根の位置パタ
−ンを示す図である。
【図9】同じく他の実施例となる隣合う羽根の位置パタ
−ンを示す図である。
【図10】同じく本発明の貫流ファンをル−ムエアコン
の室内ユニツトに用いた一実施例を示す空気調和機の縦
断面図である。
【符号の説明】
1…貫流ファン、 1a〜1g…小羽根
車、2…羽根、 2a…羽根の小
端部、5…前ケ−シング、 8…入口側、
10…側板、 11…へこみ部、1
2…渦、 13…熱交換器、18
…後流渦、 19…速度ベクトル、P
…羽根ピッチ、 Q…中心線、S…ずら
し寸法。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一ピッチで複数枚の羽根が回転軸の周囲
    に円筒状に配設された小羽根車を単位小羽根車として回
    転軸方向に複数個連結して構成される貫流ファンであっ
    て、隣合う前記小羽根車の羽根の位置を相互に羽根ピッ
    チの中心からずらして連結して成る貫流ファン。
  2. 【請求項2】貫流ファンの左右いずれか一方の小羽根車
    から順に、前記小羽根車の羽根のずれ位置を回転方向に
    前進もしくは後退させて配列し、少なくとも3個の小羽
    根車を連結して構成して成る請求項1記載の貫流ファ
    ン。
  3. 【請求項3】隣合う小羽根車の羽根のずれ位置を、羽根
    ピッチの1/3ピッチづつ回転方向に前進もしくは後退
    させて連結して成る請求項1もしくは2記載の貫流ファ
    ン。
  4. 【請求項4】複数個連結された小羽根車の配列を、その
    一端部から中央部までは羽根のずれ位置が順次回転方向
    に前進もしくは後退させて配列し、残りの半分を他端部
    に向かって順次後退もしくは前進させて配列し、羽根の
    配列状態を中央部の小羽根車を中心に対称形として成る
    請求項1もしくは2記載の貫流ファン。
  5. 【請求項5】単位小羽根車を、円盤状の側板の一方の面
    に羽根を等間隔ピッチで固定し、その背面に隣接する単
    位羽根車の羽根を固定するへこみ部を配設すると共に、
    このへこみ部の位置を隣接する単位小羽根車の羽根のず
    れ位置として配設して構成して成る請求項1乃至4何れ
    か記載の貫流ファン。
  6. 【請求項6】貫流ファンと、貫流ファンの吸込側で、且
    つ、貫流ファンの軸方向に沿って配設された熱交換器と
    を主要部として構成する空気調和機において、前記貫流
    ファンを請求項1乃至5何れか記載の貫流ファンで構成
    して成る空気調和機。
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