JPH0742668A - 往復動復列型の容積ポンプ - Google Patents

往復動復列型の容積ポンプ

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JPH0742668A
JPH0742668A JP30834891A JP30834891A JPH0742668A JP H0742668 A JPH0742668 A JP H0742668A JP 30834891 A JP30834891 A JP 30834891A JP 30834891 A JP30834891 A JP 30834891A JP H0742668 A JPH0742668 A JP H0742668A
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piston
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pump
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Toshiji Sekimoto
利治 関元
Noboru Minegishi
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Pacific Machinery and Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イニシアルコストが低く、メインテナスが容
易な往復動復列型容積ポンプを提供する。 【構成】 ポンプピストン・シリンダユニット部Aのシ
リンダ1、11には、搬送物を吸い込み、そして吐出す
るための開口部を形成し、該開口部には、前記ポンプピ
ストン・シリンダユニット部Aのシリンダ1、11内に
搬送物を吸引する第1ポジションと、該シリンダから吐
出する第2ポジションとに切り換え自在の3方ボール弁
4、14を設け、該3方ボール弁4、14は、ポンプピ
ストン・シリンダユニット部Aのピストンの往復作動に
対応して操作シリンダ8、18により前記第1、2のポ
ジションに適宜切り替えられるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、往復動復列型の容積ポ
ンプに関し、さらに詳しく言えば、搬送物を圧送するた
めのポンプピストン・シリンダユニットと、このポンプ
ピストン・シリンダユニットを駆動する駆動ピストン・
シリンダユニットと、これらのユニットに圧油を給排す
るための油圧回路を切り換える切換弁とから構成された
往復動復列型の容積ポンプ関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、汚泥のような粘性の高い物質を
圧送するための往復動型容積ポンプは、文献名を挙げる
までもなく従来周知であり、一般にシリンダとピストン
とから構成され、ピストンの後退運動で、搬送物はシリ
ンダ内に吸引され、前進運動で吐出口から圧送されるよ
うになっている。往復動復列型の容積ポンプも原理的に
は同じで複数個のピストン・シリンダユニットが交互に
駆動されるように構成されている。このような往復動復
列型容積ポンプは、本出願人によって特願昭58−60
662号によって提案されている。この往復動復列型の
容積ポンプは、搬送物を圧送するための一対のポンプピ
ストン・シリンダユニットと、このユニットを交互に駆
動する駆動ピストン・シリンダユニットと、これらのユ
ニットに対応して設けられている油圧回路を適宜切り換
える方向切換弁とから概略構成されている。ポンプピス
トン・シリンダユニットには、搬送物を吸い込むための
吸込口と、吐出するための吐出口とが設けられ、これら
の吸込口と、吐出口には操作シリンダによって開閉され
る開閉弁が設けられている。また駆動用のピストン・シ
リンダユニットのピストンの行程端にはパイロット弁が
設けられ、これらのパイロット弁のパイロット圧で切換
弁が切り替わり、操作シリンダに圧油が給排されると共
に、駆動用のピストン・シリンダユニットにも圧油が給
排され、それによって前記ポンプピストン・シリンダユ
ニットが交互に駆動されて搬送物が吐出口から圧送され
るようになっている。さらに、この往復動型容積ポンプ
を改良して正逆両方向に圧送可能な往復動復列型容積ポ
ンプも本出願人によって同日に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本出願人によって提案
されている前述のポンプを含め、従来の往復動型容積ポ
ンプは、高い吐出圧が得られ、比較的粘性の低い液体か
ら高粘性の粘凋物まで処理できる利点はある。しかしな
がら、従来のこの種ポンプはイニシアルコストが高いと
いう欠点がある。すなわち中圧、小容量のポンプとして
は例えば安価な1軸あるいは2軸スクリュウポンプが知
られているが、これらのポンプに比較してポンプピスト
ン・シリンダユニットには、搬送物を吸い込むための吸
込口と、吐出するための吐出口とを特別に形成しなけれ
ばならず、製作費が高くなる欠点がある。また吸込口
と、吐出口には開閉弁を設けなければならないが、これ
らの開閉弁は特別に設計製作する必要があり、さらにコ
スト高になる。またこれらの開閉弁を操作する操作シリ
ンダも必要とし、構造が複雑になり製作費が高くなり、
また構造が複雑なためメインテナスコストも高くなる欠
点がある。したがって、本発明は、イニシアルコストが
低く、メインテナスが容易な往復動復列型の容積ポンプ
を提供することを目的としている。
【0004】
【解決するための手段】本発明は、上記目的を達成する
ために、搬送物を圧送するための少なくとも一対のポン
プピストン・シリンダユニットと、このポンプピストン
・シリンダユニットに直列に連結されて、前記ポンプピ
ストン・シリンダユニットを駆動する駆動ピストン・シ
リンダユニットと、これらのユニットに圧油を給排する
ための油圧回路を切り換える方向切換弁とを備え、前記
ポンプピストン・シリンダユニットのシリンダには、搬
送物を吸い込み、そして吐出するための開口部が形成さ
れ、該開口部には、前記ポンプピストン・シリンダユニ
ットのシリンダ内に搬送物を吸引する第1ポジション
と、該シリンダから吐出する第2ポジションとに切り換
え自在の3方ボール弁が設けられ、該3方ボール弁は、
前記ポンプピストン・シリンダユニットのピストンの往
復作動に対応して操作シリンダにより前記第1、2のポ
ジションに適宜切り換えられるように構成される。
【0005】
【作用】本発明は、上記のように構成されているので、
例えば油圧回路を切り換える方向切換弁を第1ポジショ
ンにする。そうすると、操作シリンダにも圧油が供給さ
れ、一方の3方ボール弁は、ポンプピストン・シリンダ
ユニットのシリンダから搬送物を吐出する第1ポジショ
ンに切り替わり、他方の3方ボール弁は、他方のシリン
ダ内に吸引する第2ポジションに切り替わる。また油圧
回路を切り換える方向切換弁から、駆動ピストン・シリ
ンダユニットにも圧油が供給され、駆動ピストン・シリ
ンダユニットの一方のピストンは押し行程となる。そし
てこれに直結されているポンプピストン・シリンダユニ
ットの一方のピストンも駆動されて、押し行程となりポ
ンプピストン・シリンダユニットのシリンダ内の搬送物
が3方ボール弁を介して開口部から圧送される。同時に
駆動ピストン・シリンダユニットの他方のピストンは、
引き行程となり、ポンプピストン・シリンダユニットの
他方のピストンも駆動されて、引き行程となりポンプピ
ストン・シリンダユニットのシリンダ内に次に搬送する
搬送物が3方ボール弁を介して開口部から吸引される。
以下、同様にして駆動ピストン・シリンダユニットが交
互に駆動されてポンプピストン・シリンダユニットから
搬送物が圧送される。
【0006】
【実施例】以下本発明の1実施例を説明する。本発明
は、色々な形で実施できる。例えば駆動ピストン・シリ
ンダユニットに圧油を給排する回路および3方ボール弁
の切り換え操作をする操作シリンダに圧油を給排する回
路は、色々な形で実施することができる。しかしなが
ら、往復動型容積ポンプは、吸込行程と、吐出行程とが
交互に行われるので、吐出圧は脈動する欠点がある。そ
こで脈動のない、あるいは脈動の発生の少ない油圧回路
で実施するのが望ましい。すなわち方向切換弁は、駆動
ピストン・シリンダユニットの一方のピストンが押し行
程を終わる前に、他方のピストンが押し行程に入るよう
に切り換えらると共に、3方ボール弁は所定のタイミン
グで切り替わるように油圧回路を構成するのが望まし
い。駆動ピストン・シリンダユニットのピストンの行程
の切り換え時期は、駆動ピストン・シリンダユニットの
シリンダに設けられているパイロット弁で実施できる。
また別の方法として物体に接触しないでその位置が検知
される近接スイッチ等で検知するようにし、その検知信
号により方向切換弁を切り換えるように実施することが
できる。近接スイッチで実施すると、発振回路やブリッ
ジ回路から構成されている検知部を、ポンプピストン・
シリンダユニット部のシリンダ側あるいは駆動ピストン
・シリンダユニット部のシリンダ側に設けることができ
る。またこれらのシリンダユニットに共通して設けられ
るロッドに関連して設けることもできる。このように近
接スイッチ等で実施すると、検知部の配置に融通性が得
られ、また検知部を移動させて方向切換弁の切り替え時
期を調節できる利点もある。しかしながら図にはパイロ
ット弁で実施した例のみが示されている。パイロット弁
で実施するときは、シリンダに所定の間隔をおいて複数
個設け、これらを適宜利用することにより方向切換弁の
切り替え時期を調節するのが望ましいが、図には駆動ピ
ストン・シリンダユニット部のシリンダには2個のパイ
ロット弁が設けられた実施例が示されている。
【0007】本発明においては、駆動ピストン・シリン
ダユニットは、一方のピストンが押し行程を終わる前に
他方のピストンが押し行程に入るように駆動されるが、
そのためにはピストンの引き行程における速度を、他方
のピストンの押し行程における速度より大きくし、他方
のピストンが押し行程に入る前に待機させておく必要が
ある。そこで引き行程中のシリンダには、押し行程中の
シリンダより多量の圧油を供給するように回路を構成す
ることもできる。しかしながら、図には駆動ピストン・
シリンダユニットのシリンダのヘッド側の容積とロッド
側の容積との容積差を利用して、より簡単に実施した例
が示されている。このように実施するときは、ロッドの
容積、換言するとロッドが設けられている側のシリンダ
の容積を、例えばロッドにカラーを脱着するなどの手段
により、変えるように実施することができる。このよう
に実施すると、駆動ピストン・シリンダユニットのシリ
ンダのヘッド側とロッド側とに等量の圧油を供給するよ
うにして、駆動ピストン・シリンダユニット部のピスト
ンの引き行程の速度を、押し行程における速度に対して
調節できる利点が得られる。本発明においては、一方の
ピストンは押し行程に入る前に、スタンバイあるいは待
機する必要がある。そのために駆動ピストン・シリンダ
ユニットの引き行程の端部には、アンロードバルブ等を
設けて引き行程時の圧油を逃すように実施するのが望ま
しい。
【0008】図1は、本発明の1実施例を示す平面図
で、図2はその側面図であるが、これらの図を参照する
と、本実施例に係わる往復動型容積ポンプは、ポンプピ
ストン・シリンダユニット部Aと、駆動ピストン・シリ
ンダユニット部Bと、ポンプピストン・シリンダユニッ
ト部Aに設けられている3方ボール弁4、14等から概
略構成されいるということが、容易に理解される。また
ポンプピストン・シリンダユニット部Aのピストンロッ
ドと、駆動ピストン・シリンダユニット部Bのピストン
ロッドは、継手101、102で結合されているという
ことは、当業者には容易に理解され、また図を参照すれ
ば一見して、ポンプ全体が架台90上のブラケット92
とボックス91とにより支持されていることも理解され
る。なおこのボックス91は水室と呼ばれ、中に水が満
たされ往復動するピストンの冷却作用と潤滑作用が行わ
れるようになっている。
【0009】ポンプピストン・シリンダユニット部A
は、図3にも示されているように、一対の第1、2のシ
リンダ1、11から構成されている。そしてこれらの第
1、2のシリンダ1、11の一方の端部は、ボックス9
1の側壁に、また他方の端部は開口しており、その開口
部近傍のフランジによりブラケット92にそれぞれ固定
されている。第1、2のシリンダ1、11内には第1、
2のピストン2、12が往復動自在に設けられ、これら
のピストンの第1、2のロッド3、13は、それぞれ継
手101、102を介して駆動ピストン・シリンダユニ
ット部Bの第1、2のピストンロッド22、32にそれ
ぞれ結合されている。第1、2の3方ボール弁4、14
は、市販品で3方にフランジを有する。そしてこれらの
フランジにより第1、2のシリンダ1、11の開口部近
傍のフランジ、二股状の吐出管5のフランジおよび供給
管16のフランジにそれぞれ取り付けられている。なお
二股状の吐出管5は1個の共通の吐出口10となって二
次側の配管等に適宜接続されるようになっている。また
図において立ち上がっている供給管16には、比較的大
きな1個のフランジ7が取り付けられ、このフランジ7
に図には示されていないが、例えば搬送物を収納するホ
ッパが固定されるようになっている。第1の3方ボール
弁4を操作する第1操作シリンダ8には、市販の中間ト
ラニオン型油圧シリンダが使用され、ブラケット93に
より揺動自在に支持されている。第2の3方ボール弁1
4を操作する第2操作シリンダ18も同様にブラケット
94により揺動自在に支持されている。このように揺動
自在に支持されている第1、2の操作シリンダ8、18
のロッド95、96の先端部は、枢軸部材97、98を
介して第1、2の3方ボール弁4、14の操作レバー9
9、100にそれぞれピン結合されている。
【0010】駆動ピストン・シリンダユニットB部も、
一対の駆動用の第1、2のシリンダ20および30に市
販のヘッドフランジ型油圧シリンダを改造したものが使
用され、前部フランジによりボックス91に固定されて
いる。駆動用の第1、2のピストンロッド22、32に
は前述したようにポンプピストン・シリンダユニット部
Aの第1、2のピストンの継手部3、13と継手を介し
て結合されている。そしてこれらの第1、2のロッド2
2、32は、少なくとも駆動用の第1、2のシリンダ2
0、30内では、所定径の大きさあるいは所定の容積を
有する。駆動用の第1、2のシリンダ20、30の押し
行程端部近傍の所定位置には第1、2のパイロット弁2
3、33がそれぞれ設けられ、また駆動用の第1、2の
シリンダ20、30の押し行程端部位置には、第3、4
のパイロット弁24、34がそれぞれ設けられている。
そしてこれらのパイロット弁23、33、24、34に
より、詳しくは後述する2方向切換弁を操作するパイロ
ット圧が取り出される。さらに駆動用の第1、2のシリ
ンダ20、30の引き行程端部位置には、クッション弁
25、35がそれぞれ設けらているが、これらのクッシ
ョン弁25、35の具体的な構成および作用は、前述の
特願昭58−60662号に詳しく述べられているの
で、ここでは説明を省略する。
【0011】回路切換弁部Cは、第1、2の2方向切換
弁40、41と、第3、4の2方向切換弁50、51と
から構成されている。第1の2方向切換弁40のポート
60にはライン70により第3のパイロット弁24のパ
イロット圧が、印加されるようになっている。同様に第
2の2方向切換弁41のポート62にも同じパイロット
圧が印加される。またこれらの2方向切換弁40、41
のポート61、63にはライン71により第2パイロッ
ト弁33のパイロット圧が、また第3、4の2方向切換
弁50、51のポート64、66にはライン72により
第1パイロット弁23のパイロット圧が、またポート6
5、67にはライン73により第4のパイロット弁34
のパイロット圧が印加されるようになっている。そして
これらポンプピストン・シリンダユニット部Aと、駆動
ピストン・シリンダユニット部Bと、回路切換弁部C
は、以下に述べるように油圧管路により互いに接続され
ている。
【0012】第1の2方向切換弁40のポートP、Qに
は、第1駆動管路42と、第2駆動管路43がそれぞれ
接続され、これらの管路42、43は、駆動用の第1シ
リンダ20のシリンダヘッド側とロッド側とにそれぞれ
接続されている。第3の2方向切換弁50のポートS、
Rには、第3駆動管路52と、第4駆動管路53がそれ
ぞれ接続され、これらの管路52、53は、駆動用の第
2シリンダ30のシリンダヘッド側とロッド側とにそれ
ぞれ接続されている。第2の2方向切換弁41のポート
V、Uには、第1操作管路44と第2操作管路45とが
それぞれ接続されている。これらの管路44、45は、
ポンプピストン・シリンダユニット部Aの方へ延び、第
1操作管路44は操作シリンダ8のロッド側、また第2
操作管路45は、操作シリンダ8のヘッド側にそれぞれ
接続されている。そして第2操作管路45の操作シリン
ダ8の近傍には逆止弁付きの第1可変絞り弁80が介装
されている。第3の2方向切換弁51のポートW、Yに
は第3、4の操作管路54、55が接続され、これらの
管路54、55は、ポンプピストン・シリンダユニット
部Aの方へ延び、第1操作管路54は第2操作シリンダ
18のロッド側に、また第4操作管路55は、同様にポ
ンプピストン・シリンダユニット部Aの方へ延び、操作
シリンダ18のヘッド側にそれぞれ接続されている。そ
して第4操作管路55の第2操作シリンダ18の近傍に
は逆止弁付きの第2可変絞り弁81が介装されている。
第1の2方向切換弁40と第2の2方向切換弁41との
間の一方の管路および第3の2方向切換弁50と第4の
2方向切換弁51との間の一方の管路には、本実施例で
はこれらの管路に等量宛吐出する油圧源P、P’が、ま
た他方の管路にはタンクT、T’がそれぞれ接続されて
いる。
【0013】次に上記実施例の作用を説明する。始めに
図3に示されている状態に入る前の状態すなわち第1ピ
ストン21は引き行程で、第2ピストン31が押し行程
中の時から説明する。駆動用の第1のシリンダ20に油
圧源Pから供給される圧油は、第2の方向切換弁41の
ポートVから第1操作管路44にも圧送される。一方、
第2操作管路45はタンクTにつながっているので、圧
は生じない。したがって第1操作管路44からの圧油
は、図には示されていないが減圧弁等で所定値に減圧さ
れて操作シリンダ8のロッド側に供給され、第1のレバ
ー99がロッド95で引かれ、第1の3方ボール弁4
は、ホッパと第1シリンダ1とが連通するように切り替
わる。一方第4の2方向切換弁51のポートYから第4
操作管路55にも油圧源P’からの圧油が供給されてい
るが、第3操作管路54はタンクT’につながっている
ので、圧は生じない。したがって第4操作管路55から
の圧油は、図には示されていないが減圧弁等で所定値に
減圧されて第2操作シリンダ18のヘッド側に供給さ
れ、第2の3方ボール弁14は、同様にして第2シリン
ダと吐出口10とが連通するように切り替わる。
【0014】一方油圧源Pからの駆動用圧油は、第1の
2方向切換弁40のポートQから第2駆動管路43に吐
出され、駆動用の第1シリンダ20のロッド側に供給さ
れる。一方第1駆動管路42は、タンクTに短絡されて
いるので、駆動用の第1シリンダ20のヘッド側に圧は
生じない。したがって駆動用の第1ピストン21は、図
において右行し引き行程となっている。これに直結され
ているポンプピストン・シリンダユニット部Aの第1ピ
ストン2も引き行程となり、次に圧送する搬送物はホッ
パ、供給管6および第1の3方ボール弁4を経て第1シ
リンダ1内に吸引される。油圧源P’からの駆動用圧油
は、第3の2方向切換弁50のポートSから第3駆動回
路52に吐出され、駆動用の第2シリンダ30のヘッド
側に供給される。一方第4駆動回路53は、タンクTに
短絡されているので、駆動用の第2シリンダ30のロッ
ド側に圧は生じない。したがって駆動用の第2ピストン
31は、図において左行し押し行程となり、これに直結
されているポンプピストン・シリンダユニット部Aの第
2ピストン12も押し行程となり、第1シリンダ1内の
搬送物は第2の3方ボール弁14を経て、共通の吐出口
10から圧送されている。
【0015】駆動用の第1シリンダ20内には駆動用の
第1ロッド22があるので、それだけ容積が小さく、第
2シリンダのヘッド側と第1シリンダのロッド側とに等
量宛て圧油が供給されると、駆動用の第1ピストン21
の引き行程速度は、駆動用の第2ピストン31の押し行
程速度より大きく、駆動用の第2ピストン31の押し行
程が終わる前に、駆動用の第1ピストン21の引き行程
は終わっている。
【0016】駆動用の第2ピストン31の押し行程が進
み、図3に示されているように、第2パイロット弁33
を通過すると、ライン71にパイロット圧が生じるの
で、この圧がポート63に印加されスプールは押され、
第2の2方向切換弁41の流路は切り替わり、第2操作
回路45に油圧源Pが接続され、第1操作シリンダ8の
ヘッド側に供給されるが、逆止弁付きの第1可変絞り弁
80を介して供給されるので、第1のボール弁4の切り
替わり速度は時間的に遅れる。同時にライン71に生じ
たパイロット圧は、ポート61にも印加され、スプール
は押され、第1の2方向切換弁40の流路も切り替わ
り、圧油が第1駆動管路42を介して駆動用の第1シリ
ンダ20のヘッド側に加わり、駆動用の第1ピストン2
1は押し行程に入る。第1のボール弁4は、切り替わり
が遅れるので、第1シリンダ1内には所定圧が生じる。
駆動用の第2ピストン31がさらに押されて左端に達す
ると、第4パイロット弁34が導通し、ライン73に圧
が生じ、ポート65、67に印加される結果スプールが
押され、第3、4の2方向切換弁50、51は切り替わ
る。したがって第2操作シリンダ18のロッド側に圧が
印加され、第2のボール弁14は、ホッパと第2シリン
ダ1とが連通するように切り替わる。一方第4駆動回路
53に油圧源P’が接続され、第3駆動回路52はタン
クT’に短絡されるので、駆動用の第2ピストン31は
引き行程となる。これに直結されているポンプピストン
・シリンダユニット部Aの第2ピストン11も引き行程
となり、次に圧送する搬送物はホッパ、供給管6および
第2のボール弁14を経て第2シリンダ12内に吸引さ
れる。
【0017】上記の状態では駆動用の第1ピストン21
は、押し行程であり、この押し行程が進み駆動用の第1
ピストン21が第1パイロット弁23を通過すると、前
述したようにして第1パイロット弁23が導通し、ライ
ン72にパイロット圧が生じ第3、4の2方向切換弁5
0、51のポート64、66に印加され、これらの切換
弁50、51は切り替わる。その結果第4操作管路55
に圧が生じ、第2操作シリンダ18のヘッド側に油圧が
供給される。この時第2操作シリンダ18には逆止弁付
きの第2絞り弁81を介して供給されるので、第2のボ
ール弁14は時間差を持って切り替わる。同時に第3の
2方向切換弁50から第3駆動回路52に圧油が供給さ
れ駆動用の第2ピストン31は押し行程となる。駆動用
の第1ピストン21がさらに左行し、端部に達すると、
第3パイロット弁24が導通し、ライン70に圧が生じ
る。したがって、第1、2の2方向切換弁40、41の
ポート60、62にパイロット圧が印加され、これらの
2方向切換弁40、41は、図示の状態となり、圧油が
第1シリンダ20のロッド側に供給されるので、第1シ
リンダ20は引き行程となる。これに直結されているポ
ンプピストン・シリンダユニット部Aの第1ピストン1
も引き行程となり、次に圧送する搬送物はホッパ、供給
管6および第1のボール弁4を経て第1シリンダ1内に
吸引される。
【0018】以下、上記の作動が交互に繰り返されて、
搬送物はポンプピストン・シリンダユニット部Aの吐出
口10から圧送される。各ポンプピストン・シリンダユ
ニットからの吐出圧と駆動用のピストンの行程との関係
は、図4に示されている。一方の駆動用のピストンP2
が押し行程を終わる前のa点すなわち駆動用の第2ピス
トン31が第2パイロット弁33を通過すると、他方の
ピストンP1が鎖線で示されているように、押し行程に
入る。吐出用の第1開閉弁6は、遅れて開くので、第1
シリンダ1内の吐出圧は高まり、そしてb点に近づいて
全開する。すなわち駆動用の第2ピストン31が引き行
程に入る前に全開する。したがって吐出圧の脈動は小さ
い。駆動用のピストンの駆動切り換え時期と、3方ボー
ル弁4の切り換え時期とを調整することにより、脈動の
無い往復動復列型の容積ポンプを得ることができる。本
実施例によると、駆動ピストン・シリンダユニット2
0、30は同じ大きさに形成され、ピストンの押し行程
時には、シリンダヘッド側に、引き行程時にはシリンダ
ロッド側に同じ割合で圧油が供給されるように構成され
ているので、駆動ピストン・シリンダユニット20、3
0に圧油を給排するだけで、駆動ピストン・シリンダユ
ニットのピストンの速度は、引き行程のピストンの方が
押し行程のピストンより早くなり、一方のピストンが押
し行程を終わる前に、他方のピストンは押し行程に入る
ことができる。すなわちピストンの制御が簡単であり、
また油圧源P、P’も、さらには油圧回路も簡単にな
る。
【0019】搬送物の圧送方向を変える場合は、図3に
は示されていないが、第1、2の操作管路44、45お
よび第3、4の操作管路54、55に2方向切換弁をそ
れぞれ介装し、そしてこれらの弁のポートのポジション
を変える。そうすると、第1〜4の2方向切換弁40、
41、50、51のポジションは、変わらないのに、第
1、2の操作管路44、45および第3、4の操作管路
54、55には前述した逆の圧油が作用するようにな
る。すなわち油圧源P、P’の圧油は、第1、2の操作
シリンダ8、18に逆に供給され、第1、2の3方ボー
ル弁4、14も逆に切り替わる。したがって搬送物は、
吐出口10から吸い込まれ、第1、2のボール弁4、1
4を経て供給管6、16からホッパの方へ圧送される。
【0020】
【発明の効果】 本発明によると、搬送物を圧送
するためのポンプピストン・シリンダユニットと、この
ポンプピストン・シリンダユニットに直列に連結され
て、前記ポンプピストン・シリンダユニットを駆動する
駆動ピストン・シリンダユニットと、油圧回路を切換る
切換弁とを備えているので、比較的粘性の低い液体から
高粘性の粘凋物まで圧送できる。そして本発明による
と、ポンプピストン・シリンダユニットのシリンダには
搬送物を吸い込み、そして吐出するために開口部を形成
するだけですみ、加工費が安く、また開口部には市販品
の3方ボール弁を適用するだけで搬送物を吸引、吐出で
きるので、従来のこの種往復型容積ポンプに比較して弁
の構造が簡単で数も少なく、したがって弁を操作するシ
リンダの数も少なくてすみ、安価で構造が簡単になると
いう本発明特有の効果が得られる。また構造が簡単であ
るので、イニシアルコストと共にメインテナスコストも
低くなる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、1実施例を模式的に示す平面図であ
る。
【図2】図1に示す実施例を模式的に示す側面図であ
る。
【図3】油圧駆動回路を備えた本発明の、1実施例を模
式的に示す平面図である。
【図4】本発明の実施例の、吐出圧とピストンの行程と
の関係を示す図である。
【符号の説明】
A ポンプピストン・シリンダユニッ
ト部 B 駆動ピストン・シリンダユニット
部 C 回路切換弁部D 1、11 第1、2シリンダ 2、12 第1、2ピストン 4、14 第1、2の3方ボール弁 20、30 駆動用の第1、2のシリンダ 21、31 駆動用の第1、2のピストン 23、33 第1、2のパイロット弁 24、34 第3、4のパイロット弁 40、41 第1、2の2方向切換弁 50、51 第3、4の2方向切換弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送物を圧送するための少なくとも一対
    のポンプピストン・シリンダユニットと、このポンプピ
    ストン・シリンダユニットに直列に連結されて、前記ポ
    ンプピストン・シリンダユニットを駆動する駆動ピスト
    ン・シリンダユニットと、これらのユニットに圧油を給
    排するための油圧回路を切り換える方向切換弁とを備
    え、 前記ポンプピストン・シリンダユニットのシリンダに
    は、搬送物を吸い込み、そして吐出するための開口部が
    形成され、該開口部には、前記ポンプピストン・シリン
    ダユニットのシリンダ内に搬送物を吸引する第1ポジシ
    ョンと、該シリンダから吐出する第2ポジションとに切
    り換え自在の3方ボール弁が設けられ、該3方ボール弁
    は、前記ポンプピストン・シリンダユニットのピストン
    の往復作動に関連して操作シリンダにより前記第1、2
    のポジションに適宜切り換えられることを特徴とする往
    復動復列型の容積ポンプ。
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CN108915976A (zh) * 2018-06-26 2018-11-30 山东星宇手套有限公司 一种高粘度流体输送泵

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108915976A (zh) * 2018-06-26 2018-11-30 山东星宇手套有限公司 一种高粘度流体输送泵
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