JP2514132B2 - 往復動複列型の容積ポンプ - Google Patents

往復動複列型の容積ポンプ

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JP2514132B2 JP3308348A JP30834891A JP2514132B2 JP 2514132 B2 JP2514132 B2 JP 2514132B2 JP 3308348 A JP3308348 A JP 3308348A JP 30834891 A JP30834891 A JP 30834891A JP 2514132 B2 JP2514132 B2 JP 2514132B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、往復動複列型の容積ポ
ンプに関し、さらに詳しく言えば、搬送物を圧送するた
めのポンプピストン・シリンダユニットと、このポンプ
ピストン・シリンダユニットを駆動する駆動ピストン・
シリンダユニットと、これらのユニットに圧油を給排す
るための油圧回路を切り換える方向切換弁とから構成さ
れた往復動複列型の容積ポンプ関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、汚泥のような粘性の高い物質を
圧送するための往復動型容積ポンプは、文献名を挙げる
までもなく従来周知であり、一般にシリンダとピストン
とから構成され、ピストンの後退運動で、搬送物はシリ
ンダ内に吸引され、前進運動で吐出口から圧送されるよ
うになっている。往復動複列型の容積ポンブも原理的に
は同じで複数個のピストン・シリンダユニットが交互に
駆動されるように構成されている。このような往復動複
列型容積ポンプは、本出願人によって特願昭58−60
662号(特開昭59−185881号)によって提案
されている。この往復動複列型の容積ポンプは、搬送物
を圧送するための一対のポンポピストン・シリンダユニ
ットと、このユニットを交互に駆動する駆動ピストン・
シリンダユニットと、これらのユニットに対応して設け
られている油圧回路を適宜切り換える方向切換弁とから
概略構成されている。ポンプピストン・シリンダユニッ
トには、搬送物を吸い込むための吸込口と、吐出するた
めの吐出口とが設けられ、これらの吸込口と、吐出口に
は操作シリンダによって開閉される開閉弁が設けられて
いる。また駆動用のピストン・シリンダユニットのピス
トンの行程端にはパイロット弁が設けられ、これらのパ
イロット弁のパイロット圧で切換弁が切り替わり、操作
シリンダに圧油が給排されると共に、駆動用のピストン
・シリンダユニットにも圧油が給排され、それによって
前記ポンプピストン・シリンダユニットが交互に駆動さ
れて搬送物が吐出口から圧送されるようになっている。
さらに、この往復動型容積ポンブを改良して正逆両方向
に圧送可能な往復動複列型容積ポンプも本出願人によっ
て同日に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本出願人によって提案
されている前述のポンプを含め、従来の往復動型容積ポ
ンプは、高い吐出圧が得られ、比較的粘性の低い液体か
ら高粘性の粘凋物まで処理できる利点はある。しかしな
がら、従来のこの種ポンプはイニシアルコストが高いと
いう欠点がある。すなわち中圧、小容量のポンプとして
は例えば安価な1軸あるいは2軸スクリュウポンプが知
られているが、これらのポンプに比較してポンプピスト
ン・シリンダユニットには、搬送物を吸い込むための吸
込口と、吐出するための吐出口とを特別に形成しなけれ
ばならず、製作費が高くなる欠点がある。また吸込口
と、吐出口には開閉弁を設けなければならないが、これ
らの開閉弁は特別に設計製作する必要があり、さらにコ
スト高になる。またこれらの開閉弁を操作する操作シリ
ンダも必要とし、構造が複雑になり製作費が高くなり、
また構造が複雑なためメインテナスコストも高くなる欠
点がある。さらには、前述したように往復動型容積ポン
プは、高い吐出圧が得られ比較的粘性の低い液体から高
粘性の粘凋物まで処理できる利点はあるが、吐出圧が脈
動する欠点がある。もっとも、一方の駆動ピストン・シ
リンダユニットが押し行程を終わる前に、他方の駆動ピ
ストン・シリンダユニットが押し行程に入るようにし、
吐出圧の脈動を抑えた往復動複列型の容積ポンプは、例
えば特開昭59−208177号により提案されてい
る。しかしながら、この容積ポンプは、搬送物の圧力を
検知して吐出側の弁を開くようになっているので、吐出
側の弁を開くタイミングが取りにくいと考えられる。す
なわち、この種往復動複列型の容積ポンプで搬送される
搬送物は、空気、有機物等を含み圧縮性があるにして
も、ピストンで加圧されるときの圧力上昇は液体を加圧
するときと同じように急激であるので、急激に上昇する
圧力を検知して圧力油で吐出側の弁を開くまでには時間
がかかり、実用上問題があると考えられる。また、吐出
側の弁を開く時期が調整できない欠点もある。本発明
は、上記したような従来の問題点、欠点等を解決した往
復動複列型の容積ポンプを提供しようとするもので、具
体的には搬送物の吐出圧の脈動が少なく、イニシアルコ
ストが低く、メインテナスが容易であると共に、吐出側
の弁を開くタイミングの調整もできる往復動複列型の容
積ポンブを提供することを目的としている。
【0004】
【解決するための手段】本発明は、上記目的を達成する
ために、従来周知のように、一対の駆動ピストン・シリ
ンダユニットを適用する。また一対のポンプピストン・
シリンダユニットには3方ボール弁を使用する。そして
この3方ボール弁を切り換える操作シリンダには、ポン
プピストン・シリンダユニットのピストンの往復作動に
関連して圧油を給排すると共に、操作シリンダの第2ポ
ジションに切り換える方の油室には可変絞り弁を介して
圧油を供給するように構成する。すなわち本発明は上記
目的を達成するために、搬送物を圧送するための少なく
とも一対のポンプピストン・シリンダユニットと、この
ポンプピストン・シリンダユニットに直列に連結されて
前記ポンプピストン・シリンダユニットを駆動する一対
の駆動ピストン・シリンダユニットと、これらのユニッ
トに圧油を給排するための油圧回路を切り換える方向切
換弁とを備え、前記一対の駆動ピストン・シリンダユニ
ットは、前記方向切換弁により油圧回路を切り変えるこ
とにより、一方の駆動ピストン・シリンダユニットが押
し行程を終わる前に他方の駆動ピストン・シリンダユニ
ットが押し行程に入るように交互に駆動されるように構
成されていると共に、前記ポンプピストン・シリンダユ
ニットのシリンダには、搬送物を吸い込み、そして吐出
するための開口部が形成され、該開口部には前記ポンプ
ピストン・シリンダユニットのシリンダ内に搬送物を吸
引する第1ポジションと、該シリンダから吐出する第2
ポジションとに切り換え自在の3方ボール弁が設けら
れ、該3方ボール弁を第1、2ポジションに切り換える
操作シリンダには、前記ポンプピストン・シリンダユニ
ットのピストンの往復作動に関連して圧油が給排される
と共に、操作シリンダの第2ポジションに切り換える方
の油室には可変絞り弁を介して圧油が供給されるよう構
成される。
【0005】
【作用】本発明は、上記のように構成されているので、
油圧回路を切り換える方向切換弁を例えば第1ポジショ
ンにする。そうすると、操作シリンダにも圧油が供給さ
れ、一方の3方ボール弁は、ポンプピストン・シリンダ
ユニットのシリンダから搬送物を吐出する第1ポジショ
ンに切り替わる。このとき可変絞り弁を介して供給され
るので、第1ポジションに切り替わる時期が遅れ、ポン
プピストン・シリンダユニット内の搬送物の圧力が所定
圧に上昇してから第1ポジションに切り替わる。他方の
3方ボール弁は、他方のシリンダ内に吸引する第2ポジ
ションに直ちに切り替わる。また、油圧回路を切り換え
る方向切換弁から、駆動ピストン・シリンダユニットに
も圧油が供給され、一方の駆動ピストン・シリンダユニ
ットのピストンは押し行程となる。これに直結されてい
る一方のポンプピストン・シリンダユニットのピストン
も駆動されて、押し行程となりポンプピストン・シリン
ダユニットのシリンダ内の搬送物が3方ボール弁を介し
て開口部から圧送される。同時に他方の駆動ピストン・
シリンダユニットのピストンは、引き行程となり、他方
のポンプピストン・シリンダユニットのピストンも駆動
されて、引き行程となりポンプピストン・シリンダユニ
ットのシリンダ内に次に搬送する搬送物が3方ボール弁
を介して開口部から吸引される。一方の駆動ピストン・
シリンダユニットの押し行程が終わる前に、他方の駆動
ピストン・シリンダユニットは押し行程に入る。以下、
同様にして駆動ピストン・シリンダユニットが交互に駆
動されてポンプピストン・シリンダユニットから搬送物
が搬送される。
【0006】
【実施例】以下、本発明の1実施例を説明する。本発明
は、色々な形で実施できる。例えば、駆動ピストン・シ
リンダユニットのピストンの行程の切り換え時期は、駆
動ピストン・シリンダユニットのシリンダに設けられて
いるパイロット弁で実施できる。また別の方法として物
体に接触しないでその位置が検知される近接スイッチ等
で検知するようにし、その検知信号により方向切換弁を
切り換えるように実施することができる。近接スイッチ
で実施すると、発振回路やブリッジ回路から構成されて
いる検知部を、ポンプピストン・シリンダユニット部の
シリンダ側あるいは駆動ピストン・シリンダユニット部
のシリンダ側に設けることができる。また、これらのシ
リンダユニットに共通して設けられるロッドに関連して
設けることもできる。このように近接スイッチ等で実施
すると、検知部の配置に融通性が得られ、また検知部を
移動させて方向切換弁の切り換え時期を調整できる利点
もある。しかしながら図にはパイロット弁で実施した例
のみが示されている。パイロット弁で実施するときは、
シリンダに所定の間隔をおいて複数個設け、これらを適
宜利用することにより方向切換弁の切り換え時期を調節
するのが望ましいが、図には駆動ピストン・シリンダユ
ニット部のシリンダには2個のパイロット弁が設けられ
た実施例が示されている。
【0007】本発明においては、駆動ピストン・シリン
ダユニットは、一方のピストンが押し行程を終わる前に
他方のピストンが押し行程に入るように駆動されるが、
そのためにはピストンの引き行程における速度を、他方
のピストンの押し行程における速度より大きくし、他方
のピストンが押し行程に入る前に待機させておく必要が
ある。そこで引き行程中のシリンダには、押し行程中の
シリンダより多量の圧油を供給するように回路を構成す
ることもできる。しかしながら、図には駆動ピストン・
シリンダユニットのシリンダのヘッド側の容積とロッド
側の容積との容積の差を利用して、より簡単に実施した
例が示されている。このように実施するときは、ロッド
の容積、換言するとロッドが設けられている側のシリン
ダの容積を、例えばロッドにカラーを脱着するなどの手
段により、変えるように実施することができる。このよ
うに実施すると、駆動ピストン・シリンダユニットのシ
リンダのヘッド側とロッド側とに等量の圧油を供給する
ようにして、駆動ピストン・シリンダユニット部のピス
トンの引き行程の速度を、押し行程における速度に対し
て調節できる利点が得られる。本発明においては、一方
のピストンは押し行程に入る前に、スタンバイあるいは
待機する必要がある。そのために駆動ピストン・シリン
ダユニットの引き行程の端部には、アンロードバルブ等
を設けて引き行程時の圧油を逃すように実施するのが望
ましい。
【0008】図1は、本発明の1実施例を示す平面図
で、図2はその側面図であるが、これらの図に示されて
いるように、本実施例に係わる往復動型容積ポンプは、
ポンプピストン・シリンダユニット部Aと、駆動ピスト
ン・シリンダユニット部Bと、ポンプピストン・シリン
ダユニット部Aに設けられている3方ボール弁4、14
等から概略構成されいる。また、ポンプピストン・シリ
ンダユニット部Aのピストンロッドと、駆動ピストン・
シリンダユニット部Bのピストンロッドは、図3に示さ
れているように継手101、102で結合されている。
そしてポンプ全体は、架台90上のブラケット92とボ
ックス91とにより支持されている。なおこのボックス
91は水室と呼ばれ、中に水が満たされ往復動するピス
トンの冷却作用と潤滑作用が行われるようになってい
る。
【0009】ポンプピストン・シリンダユニット部A
は、図3にも示されているように、一対の第1、2のシ
リンダ1、11から構成されている。そしてこれらの第
1、2のシリンダ1、11の一方の端部はボックス91
の側壁に固定され、また他方の端部は開口しており、そ
の開口部近傍のフランジによりブラケット92により架
台90に固定されている。第1、2のシリンダ1、11
内には第1、2のピストン2、12が往復動自在に設け
られ、これらのピストンの第1、2のロッド3、13
は、それぞれ継手101、102を介して駆動ピストン
・シリンダユニット部Bの第1、2のピストンロッド2
2、32にそれぞれ結合されている。第1、2の3方ボ
ール弁4、14は、市販品で3方にフランジを有する。
そしてこれらのフランジにより第1、2のシリンダ1、
11の開口部近傍のフランジ、二股状の吐出管5のフラ
ンジおよび供給管16のフランジにそれぞれ接続されて
いる。なお二股状の吐出管5は1個の共通の吐出口10
となって二次側の配管等に適宜接続されるようになって
いる。また図において立ち上がっている供給管16に
は、比較的大きな1個のフランジ7が取り付けられ、こ
のフランジ7に図には示されていないが、例えば搬送物
を収納するホッパが固定されるようになっている。第1
の3方ボール弁4を操作する第1操作シリンダ8には、
市販の中間トラニオン型油圧シリンダが使用され、ブラ
ケット93により揺動自在に支持されている。第2の3
方ボール弁14を操作する第2操作シリンダ18も同様
にブラケット94により揺動自在に支持されている。こ
のように揺動自在に支持されている第1、2の操作シリ
ンダ8、18のロッド95、96の先端部は、枢軸部材
97、98を介して第1、2の3方ボール弁4、14の
操作レバー99、100にそれぞれピン結合されてい
る。
【0010】駆動ピストン・シリンダユニットB部も、
一対の駆動用の第1、2のシリンダ20および30には
市販のヘッドフランジ型油圧シリンダを改造したものが
使用され、前部フランジによりボックス91に固定され
ている。駆動用の第1、2のピストンロッド22、32
には前述したようにポンプピストン・シリンダユニット
部Aの第1、2のピストンロッド3、13と継手を介し
て結合されている。そしてこれらの第1、2のロッド2
2、32は、少なくとも駆動用の第1、2のシリンダ2
0、30内では、所定径の大きさあるいは所定の容積を
有する。駆動用の第1、2のシリンダ20、30の押し
行程端部近傍の所定位置には第1、2のパイロット弁2
3、33がそれぞれ設けられ、また駆動用の第1、2の
シリンダ20、30の押し行程端部位置には、第3、4
のパイロット弁24、34がそれぞれ設けられている。
そしてこれらのパイロット弁23、33、24、34に
より、詳しくは後述する2方向切換弁を操作するパイロ
ット圧が取り出される。さらに駆動用の第1、2のシリ
ンダ20、30の引き行程端部位置には、クッション弁
25、35がそれぞれ設けらているが、これらのクッシ
ョン弁25、35の具体的な構成および作用は、前述の
特願昭58−60662号に詳しく述べられているの
で、ここでは説明を省略する。
【0011】回路切換弁部Cは、第1、2の2方向切換
弁40、41と、第3、4の2方向切換弁50、51と
から構成されている。第1の2方向切換弁40のポート
60にはライン70により第3のパイロット弁24のパ
イロット圧が、印加されるようになっている。同様に第
2の2方向切換弁41のポート62にも同じパイロット
圧が印加される。またこれらの2方向切換弁40、41
のポート61、63にはライン71により第2パイロッ
ト弁33のパイロット圧が、また第3、4の2方向切換
弁50、51のポート64、66にはライン72により
第1パイロット弁23のパイロット圧が、またポート6
5、67にはライン73により第4のパイロット弁34
のパイロット圧が印加されるようになっている。そして
これらポンプピストン・シリンダユニット部Aと、駆動
ピストン・シリンダユニット部Bと、回路切換弁部C
は、以下に述べるように油圧管路により互いに接続され
ている。
【0012】第1の2方向切換弁40のポートP、Qに
は、第1駆動管路42と、第2駆動管路43がそれぞれ
接続され、これらの管路42、43は、駆動用の第1シ
リンダ20のシリンダヘッド側とロッド側とにそれぞれ
接続されている。第3の2方向切換弁50のポートS、
Rには、第3駆動管路52と、第4駆動管路53がそれ
ぞれ接続され、これらの管路52、53は、駆動用の第
2シリンダ30のシリンダヘッド側とロッド側とにそれ
ぞれ接続されている。第2の2方向切換弁41のポート
V、Uには、第1操作管路44と第2操作管路45とが
それぞれ接続されている。これらの管路44、45は、
ポンプピストン・シリンダユニット部Aの方へ延び、第
1操作管路44は操作シリンダ8のロッド側、また第2
操作管路45は、操作シリンダ8のヘッド側にそれぞれ
接続されている。そして第2操作管路45の操作シリン
ダ8の近傍には逆止弁付きの第1可変絞り弁80が介装
されている。第3の2方向切換弁51のポートW、Yに
は第3、4の操作管路54、55が接続され、これらの
管路54、55は、ポンプピストン・シリンダユニット
部Aの方へ延び、第1操作管路54は第2操作シリンダ
18のロッド側に、また第4操作管路55は、同様にポ
ンプピストン・シリンダユニット部Aの方へ延び、操作
シリンダ18のヘッド側にそれぞれ接続されている。そ
して第4操作管路55の第2操作シリンダ18の近傍に
は逆止弁付きの第2可変絞り弁81が介装されている。
第1の2方向切換弁40と第2の2方向切換弁41との
間の一方の管路および第3の2方向切換弁50と第4の
2方向切換弁51との間の一方の管路には、本実施例で
はこれらの管路に等量宛吐出する油圧源P、P’が、ま
た他方の管路にはタンクT、T’がそれぞれ接続されて
いる。
【0013】次に上記実施例の作用を説明する。始めに
図3に示されている状態に入る前の状態すなわち第1ピ
ストン21は引き行程で、第2ピストン31が押し行程
中の時から説明する。駆動用の第1のシリンダ20に油
圧源Pから供給される圧油は、第2の方向切換弁41の
ポートVから第1操作管路44にも圧送される。一方、
第2操作管路45はタンクTにつながっているので、圧
は生じない。したがって第1操作管路44からの圧油
は、図には示されていないが減圧弁等で所定値に減圧さ
れて操作シリンダ8のロッド側に供給され、第1のレバ
ー99がロッド95で引かれ、第1の3方ボール弁4
は、ホッパと第1シリンダ1とが連通するように直ちに
切り替わる。一方第4の2方向切換弁51のポートYか
ら第4操作管路55にも油圧源P’からの圧油が供給さ
れているが、第3操作管路54はタンクT’につながっ
ているので、圧は生じない。したがって第4操作管路5
5からの圧油は、図には示されていないが減圧弁等で所
定値に減圧されて第2操作シリンダ18のヘッド側に逆
止弁付きの第2可変絞り弁81を介して供給され、第2
の3方ボール弁14は、同様にして第2シリンダと吐出
口10とが連通するように切り替わる。このとき、圧油
は第2可変絞り弁81を介して供給されるので、連通す
る時期は遅れる。
【0014】一方、油圧源Pからの駆動用圧油は、第1
の2方向切換弁40のポートQから第2駆動管路43に
吐出され、駆動用の第1シリンダ20のロッド側に供給
される。第1駆動管路42は、タンクTに短絡されてい
るので、駆動用の第1シリンダ20のヘッド側に圧は生
じない。したがって駆動用の第1ピストン21は、図に
おいて右行し引き行程となっている。これに直結されて
いるポンプピストン・シリンダユニット部Aの第1ピス
トン2も引き行程となり、次に圧送する搬送物がホッ
パ、供給管6および第1の3方ボール弁4を経て第1シ
リンダ1内に吸引される。油圧源P’からの駆動用圧油
は、第3の2方向切換弁50のポートSから第3駆動回
路52に吐出され、駆動用の第2シリンダ30のヘッド
側に供給される。一方第4駆動回路53は、タンクTに
短絡されているので、駆動用の第2シリンダ30のロッ
ド側に圧は生じない。したがって、駆動用の第2ピスト
ン31は、図において左行し押し行程となり、これに直
結されているポンプピストン・シリンダユニット部Aの
第2ピストン12も押し行程となり、第1シリンダ1内
の搬送物は第2の3方ボール弁14を経て、共通の吐出
口10から圧送されている。このとき、第2の3方ボー
ル弁14は遅れて切り替わるので、第1シリンダ1内の
搬送物の圧は充分高くなっており、吐出口10の搬送物
が第1シリンダ1内へ逆流するようなことはない。
【0015】駆動用の第1シリンダ20内には駆動用の
第1ロッド22があるので、それだけ容積が小さく、第
2シリンダのヘッド側と第1シリンダのロッド側とに等
量宛て圧油が供給されると、駆動用の第1ピストン21
の引き行程速度は、駆動用の第2ピストン31の押し行
程速度より大きく、駆動用の第2ピストン31の押し行
程が終わる前に、駆動用の第1ピストン21の引き行程
は終わっている。
【0016】駆動用の第2ピストン31の押し行程が進
み、図3に示されているように、第2パイロット弁33
を通過すると、ライン71にパイロット圧が生じるの
で、この圧がポート63に印加されスプールは押され、
第2の2方向切換弁41の流路は切り替わり、第2操作
回路45に油圧源Pが接続され、第1操作シリンダ8の
ヘッド側に供給されるが、逆止弁付きの第1可変絞り弁
80を介して供給されるので、第1のボール弁4の切り
替わり速度は時間的に遅れる。同時にライン71に生じ
たパイロット圧は、ポート61にも印加され、スプール
は押され、第1の2方向切換弁40の流路も切り替わ
り、圧油が第1駆動管路42を介して駆動用の第1シリ
ンダ20のヘッド側に加わり、駆動用の第1ピストン2
1は押し行程に入る。第1のボール弁4は、切り替わり
が遅れるので、第1シリンダ1内には所定圧が生じる。
駆動用の第2ピストン31がさらに押されて左端に達す
ると、第4パイロット弁34が導通し、ライン73に圧
が生じ、ポート65、67に印加される。その結果スプ
ールが押され、第3、4の2方向切換弁50、51は切
り替わる。したがって、第2操作シリンダ18のロッド
側に圧が印加され、第2のボール弁14は、ホッパと第
2シリンダ1とが連通するように切り替わる。一方、第
4駆動回路53に油圧源P’が接続され、第3駆動回路
52はタンクT’に短絡されるので、駆動用の第2ピス
トン31は引き行程となる。これに直結されているポン
プピストン・シリンダユニット部Aの第2ピストン11
も引き行程となり、次に圧送する搬送物がホッパ、供給
管6および第2のボール弁14を経て第2シリンダ12
内に吸引される。
【0017】上記の状態では駆動用の第1ピストン21
は、押し行程であり、この押し行程が進み駆動用の第1
ピストン21が第1パイロット弁23を通過すると、前
述したようにして第1パイロット弁23が導通し、ライ
ン72にパイロット圧が生じ第3、4の2方向切換弁5
0、51のポート64、66に印加され、これらの切換
弁50、51は切り替わる。その結果、第4操作管路5
5に圧が生じ、第2操作シリンダ18のヘッド側に油圧
が供給される。この時、第2操作シリンダ18には逆止
弁付きの第2可変絞り弁81を介して供給されるので、
第2のボール弁14は時間差を持って切り替わり、吐出
口10の搬送物が第2シリンダ11内へ逆流するような
ことはない。同時に第3の2方向切換弁50から第3駆
動回路52に圧油が供給され駆動用の第2ピストン31
は押し行程となる。駆動用の第1ピストン21がさらに
左行し、端部に達すると、第3パイロット弁24が導通
し、ライン70に圧が生じる。したがって、第1、2の
2方向切換弁40、41のポート60、62にパイロッ
ト圧が印加され、これらの2方向切換弁40、41は、
図示の状態となり、圧油が第1シリンダ20のロッド側
に供給されるので、第1シリンダ20は引き行程とな
る。これに直結されているポンプピストン・シリンダユ
ニット部Aの第1ピストン1も引き行程となり、次に圧
送する搬送物はホッパ、供給管6および第1のボール弁
4を経て第1シリンダ1内に吸引される。
【0018】以下、上記の作動が交互に繰り返されて、
搬送物はポンプピストン・シリンダユニット部Aの吐出
口10から圧送される。各ポンプピストン・シリンダユ
ニットからの吐出圧と駆動用のピストンの行程との関係
は、図4に示されている。一方の駆動用のピストンP2
が押し行程を終わる前のa点すなわち駆動用の第2ピス
トン31が第2パイロット弁33を通過すると、他方の
ピストンP1が鎖線で示されているように、押し行程に
入る。吐出用の第1開閉弁6は、遅れて開くので、第1
シリンダ1内の吐出圧は高まり、そしてb点に近づいて
全開する。すなわち駆動用の第2ピストン31が引き行
程に入る前に全開する。したがって、吐出圧の脈動は小
さい。駆動用のピストンの駆動切り換え時期と、3方ボ
ール弁4の切り換え時期とを調整することにより、脈動
の無い往復動複列型の容積ポンプを得ることができる。
本実施例によると、駆動ピストン・シリンダユニット2
0、30は同じ大きさに形成され、ピストンの押し行程
時には、シリンダヘッド側に、引き行程時にはシリンダ
ロッド側に同じ割合で圧油が供給されるように構成され
ているので、駆動ピストン・シリンダユニット20、3
0に圧油を給排するだけで、駆動ピストン・シリンダユ
ニットのピストンの速度は、引き行程のピストンの方が
押し行程のピストンより早くなり、一方のピストンが押
し行程を終わる前に、他方のピストンは押し行程に入る
ことができる。すなわちピストンの制御が簡単であり、
また油圧源P、P’も、さらには油圧回路も簡単にな
る。
【0019】搬送物の圧送方向を変える場合は、図3に
は示されていないが、第1、2の操作管路44、45お
よび第3、4の操作管路54、55に2方向切換弁をそ
れぞれ介装し、そしてこれらの弁のポートのポジション
を変える。そうすると、第1〜4の2方向切換弁40、
41、50、51のポジションは、変わらないのに、第
1、2の操作管路44、45および第3、4の操作管路
54、55には前述した逆の圧油が作用するようにな
る。すなわち油圧源P、P’の圧油は、第1、2の操作
シリンダ8、18に逆に供給され、第1、2の3方ボー
ル弁4、14も逆に切り替わる。したがって搬送物は、
吐出口10から吸い込まれ、第1、2のボール弁4、1
4を経て供給管6、16からホッパの方へ圧送される。
【0020】
【発明の効果】本発明によると、搬送物を圧送するため
の少なくとも一対のポンプピストン・シリンダユニット
と、このポンプピストン・シリンダユニットに直列に連
結されて前記ポンプピストン・シリンダユニットを駆動
する一対の駆動ピストン・シリンダユニットと、これら
のユニットに圧油を給排するための油圧回路を切り換え
る方向切換弁とを備え、一対の駆動ピストン・シリンダ
ユニットは、方向切換弁により油圧回路を切り変えるこ
とにより、一方の駆動ピストン・シリンダユニットが押
し行程を終わる前に他方の駆動ピストン・シリンダユニ
ットが押し行程に入るように交互に駆動されるように構
成されているので、比較的粘性の低い液体から高粘性の
粘凋物まで吐出圧の脈動を抑えて圧送できる。そして、
本発明によると、ポンプピストン・シリンダユニットの
シリンダには搬送物を吸い込み、そして吐出するための
開口部を形成するだけですみ、加工費が安く、また開口
部には市販品の3方ボール弁を適用するだけで搬送物を
吸引、吐出できるので、従来のこの種往復型容積ポンプ
に比較して弁の構造が簡単で数も少なく、また弁を操作
するシリンダの数も少なくてすみ、安価になる。しか
も、3方ボール弁をホッパと連通する第2ポジションに
切り換える操作シリンダの油室には、可変絞り弁を介し
て圧油が供給されるようになっているので、3方ボール
弁は搬送物の吐出圧が充分高くなってからポンプピスト
ン・シリンダユニットのシリンダが吐出管と連通するよ
うに切り替わる。したがって、吐出管中の搬送物がポン
プピストン・シリンダユニットのシリンダの方へ逆流し
ない。また3方ボール弁が連通する切り換え時期を可変
絞り弁により調節することにより、すなわちポンプピス
トン・シリンダユニットのシリンダ中の圧力が吐出管中
の搬送物の圧力に等しくなるように絞量を調節すること
により、さらに脈動の小さい搬送が可能である。以上の
ような本発明特有の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、1実施例を模式的に示す平面図であ
る。
【図2】図1に示す実施例を模式的に示す側面図であ
る。
【図3】油圧駆動回路を備えた本発明の、1実施例を模
式的に示す平面図である。
【図4】本発明の実施例の、吐出圧とピストンの行程と
の関係を示す図である。
【符号の説明】
A ポンプピストン・シリンダユニッ
ト部 B 駆動ピストン・シリンダユニット
部 C 回路切換弁部D 1、11 第1、2シリンダ 2、12 第1、2ピストン 4、14 第1、2の3方ボール弁 20、30 駆動用の第1、2のシリンダ 21、31 駆動用の第1、2のピストン 23、33 第1、2のパイロット弁 24、34 第3、4のパイロット弁 40、41 第1、2の2方向切換弁 50、51 第3、4の2方向切換弁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送物を圧送するための少なくとも一対
    のポンプピストン・シリンダユニットと、このポンプピ
    ストン・シリンダユニットに直列に連結されて前記ポン
    プピストン・シリンダユニットを駆動する一対の駆動ピ
    ストン・シリンダユニットと、これらのユニットに圧油
    を給排するための油圧回路を切り換える方向切換弁とを
    備え、前記一対の駆動ピストン・シリンダユニットは、前記方
    向切換弁により油圧回路を切り変えることにより、一方
    の駆動ピストン・シリンダユニットが押し行程を終わる
    前に他方の駆動ピストン・シリンダユニットが押し行程
    に入るように交互に駆動されるように構成されていると
    共に 、 前記ポンプピストン・シリンダユニットのシリンダに
    は、搬送物を吸い込み、そして吐出するための開口部が
    形成され、該開口部には前記ポンプピストン・シリンダ
    ユニットのシリンダ内に搬送物を吸引する第1ポジショ
    ンと、該シリンダから吐出する第2ポジションとに切り
    換え自在の3方ボール弁が設けられ、該3方ボール弁を
    第1、2ポジションに切り換える操作シリンダには、前
    記ポンプピストン・シリンダユニットのピストンの往復
    作動に関連して圧油が給排されると共に、操作シリンダ
    の第2ポジションに切り換える方の油室には可変絞り弁
    を介して圧油が供給されるようになっていることを特徴
    とする往復動複列型の容積ポンプ。
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