JPH0742396A - 立体駐車設備 - Google Patents

立体駐車設備

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JPH0742396A
JPH0742396A JP19264693A JP19264693A JPH0742396A JP H0742396 A JPH0742396 A JP H0742396A JP 19264693 A JP19264693 A JP 19264693A JP 19264693 A JP19264693 A JP 19264693A JP H0742396 A JPH0742396 A JP H0742396A
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JP
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pallet
vehicle
carriage
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rows
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JP19264693A
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English (en)
Inventor
Takashi Hiramoto
孝 平本
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Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 最下段を除く各段の車両駐車スペース2A,
2B,2Cに、行方向4に移動自在な縦行台車30と、昇
降体54を有する移動体40とを設け、移動体40と昇降体54
との間に、昇降体54がパレット15を受け取ったときの積
載圧で解除動する昇降体54の落下防止装置70を設けた立
体駐車設備。 【効果】 簡単な構成の落下防止装置により、パレット
を支持していない非作用の昇降体が落下することを阻止
でき、安全を確保できる。昇降体がパレットを支持した
作用時には、積載圧によって落下防止装置を自動的に解
除動できる。縦行台車は昇降手段を備えておらず、全体
を構造簡単にかつ軽量化できて、安価に提供でき、入出
庫の速度アップを図れる。大幅に格納台数を増すことが
でき、格納効率を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下の複数段(複数
階)にそれぞれ多数の車両を駐車し得る立体駐車設備に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の立体駐車設備の構成の一例を図1
2、図13に示す。図12において、91は枠組み体で、等間
隔に立設した支柱に複数の前後材と左右材を連結するこ
とにより上下に複数段(図中では4段)の車両駐車スペ
ースを形成している。そして各段床上には、車両幅方向
に3列でかつ車両長さ方向に2行(前後)の駐車区画92
(図中では合計6区画)を形成している。
【0003】前記枠組み体91に対して、最下段の前列の
2区画部92には、横で隣接した駐車区画92間を移動自在
な横行台車95が組み込まれ、これら横行台車95は、車両
93を載置自在なパレット94を昇降するリフタを備えてい
る。また中間段には、前後列の各1駐車区画92を除いて
上記横行台車95が組み込まれ、そして最上段には、車両
93を載置自在なパレット94を昇降するリフタを備えた固
定ユニット96が組み込まれている。
【0004】この従来構成によると、たとえば図12の下
から3段目の後列中央に位置している横行台車95Aに対
して入出庫を行う場合、図13(a) に示すように、最下段
の前列中央の横行台車95を横に移動させて前列中央に車
両93の通路を形成するとともに、図13(b) に示すよう
に、目的とする横行台車95Aの真下の各段の区画部92か
ら横行台車95を横に移動させて下方にリフタ移動通路を
形成し、目的とする横行台車95Aからリフタによってパ
レット94を最下段に下降させることにより、横行台車95
Aに対して車両93の入出庫を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来形式による
と、たとえばワイヤーの切断などによってリフタが落下
する恐れがあり、危険な事態を招く。これに対しては、
横行台車95Aにモータ駆動のストッパーを設け、このス
トッパーをリフタ側に作用させることが考えられるが、
この場合、構造が複雑かつ大型化するとともに、制御が
複雑になる。
【0006】また、全ての横行台車95や固定ユニット96
はリフタを備えていることから、構造が複雑でかつ重量
が大となり、かつ全体が高価になる。さらに図13に示す
ように、車両93の切返しのために枠組み体91の前方に切
返しスペースSが必要になり、この切返しスペースSに
よって上段側も含めて斜線で示すデッドゾーンが生じ、
設備の敷地に対して格納効率が悪いという問題があっ
た。
【0007】本発明の目的とするところは、落下防止装
置は簡素化し得るとともに解除動を自動的に確実に行
え、しかも全体の構造を簡素化かつ軽量化し得、さらに
格納効率を極力向上し得る立体駐車設備を提供する点に
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
第1発明の立体駐車設備は、上下に複数段の車両駐車ス
ペースを有し、上段の車両駐車スペースは車両長さ方向
に複数行の駐車区画を形成し、隣接した一方の行と他方
の行との間で行方向に移動自在な縦行台車を設け、この
縦行台車は車両を載置自在なパレットを離脱自在に支持
し、前記一方の行には、他方の行と接続する位置に移動
自在な移動体を設け、この移動体に、一方の行に移動し
た縦行台車との間でパレットを受け渡し自在でかつ昇降
体を介してパレットを昇降する昇降手段を設け、前記移
動体と昇降体との間に、昇降体がパレットを受け取った
ときの積載圧で解除動する昇降体の落下防止装置を設け
ている。
【0009】また本第2発明の立体駐車設備は、上下に
複数段の車両駐車スペースを有し、最下段を除く各段の
車両駐車スペースは、車両幅方向に複数列でかつ車両長
さ方向に複数行の駐車区画を形成し、隣接した行の一方
の行には、区画数に対して少なくとも1区画分だけ少な
い数でかつ列方向に移動自在な横行台車を設け、他方の
行には、それぞれ一方の行との間で行方向に移動自在な
縦行台車を設け、各横行台車と縦行台車とは、車両を載
置自在なパレットを離脱自在に支持し、前記一方の行に
は、台車群の下方で列方向に移動自在な移動体を設け、
この移動体に、各台車との間でパレットを受け渡し自在
でかつ昇降体を介してパレットを昇降する昇降手段を設
け、前記移動体と昇降体との間に、昇降体がパレットを
受け取ったときの積載圧で解除動する昇降体の落下防止
装置を設けている。
【0010】
【作用】上記した本第1発明の構成によると、縦行台車
から出庫を行うに際しては、まず移動体を一方の行で移
動させて、目的とする縦行台車に対向した受け渡し位置
に停止させる。このとき、移動体においては昇降体が上
昇限にあるが、昇降体はパレットを支持していないこと
から積載圧が発生しておらず、したがって落下防止装置
は昇降体を受け止め得る落下防止姿勢にある。
【0011】次いで、縦行台車を移動させて移動体上に
乗り移らせたのち、昇降体を上昇させてパレットに下方
から当接させ、このパレットを縦行台車から持ち上げ
る。するとパレットによる積載圧によって、落下防止装
置は自動的に解除動し得る。そして昇降体で支持してい
るパレットを車両とともに下段の車両駐車スペース側へ
と下降させる。このパレットが着地することで下降は停
止され、この後、ドライバーまたは管理者が車両に乗車
して運転することで出車し得る。なお逆の作用によっ
て、最下段の切り返しスペースに停車している車両を、
各段の車両駐車スペースにおける縦行台車を使用する駐
車区画に入庫し得る。
【0012】また本第2発明の構成によると、縦行台車
から出庫を行うに際しては、まず横行台車や移動体を横
行させることで、移動体を目的とする縦行台車に対向し
た受け渡し位置に停止させる。同時に、該当する段より
も下方の段の車両駐車スペースに位置している横行台車
や移動体を横行させ、前述した受け渡し位置に下方から
対向する駐車区画を空にして、最下段にまで達する昇降
路を形成する。
【0013】前述したように受け渡し位置に移動体を停
止させたのち、縦行台車を移動させて移動体上に乗り移
らせるとともに、そのパレットを昇降手段に対向させて
停止させる。この状態で昇降手段を上昇作動し、パレッ
トを縦行台車から持ち上げるとともに、載置姿勢を離脱
させる。次いで昇降手段を下降作動させることで、パレ
ットとともに車両を、昇降路を通して最下段の車両駐車
スペース側へと下降し得る。そして昇降手段が着地する
ことで下降は停止され、この後、ドライバーまたは管理
者が車両に乗車して運転することで出車し得る。
【0014】なお上述とは逆の作用によって、最下段の
切り返しスペースに停車している車両を、各段の車両駐
車スペースにおける縦行台車を使用する駐車区画に入庫
し得る。また横行台車に対する入出庫は、目的とする横
行台車の真下に移動体を位置させるか、あるいは移動体
の真上に目的とする横行台車を位置させたのち、上述と
同様に作動させることで行える。さらに中間段の車両駐
車スペースに対する入出庫も同様にして行えるのである
が、その際に該当する段から上方の段においては、昇降
路を形成するための作動は行われない。
【0015】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図1〜図11に基づ
いて説明する。図1、図5、図6に示すように、立体駐
車設備の本体となる枠組み体1を、所定の間隔で立設し
た支柱と、隣接した支柱間を連結する複数の前後材なら
びに左右材により構成し、さらに前後材と左右材により
上下に4段(複数段)の車両駐車スペース2A,2B,
2C,2Dを形成している。
【0016】そして最下段を除く2段目以上の車両駐車
スペース2A〜2Cに、車両幅方向である列方向3に3
列(複数列)でかつ車両長さ方向である行方向4に3行
(複数行)の駐車区画5(図では各段ごとに9区画)を
形成している。また最下段の車両駐車スペース2Dで
は、奥側に、列方向3に3列(複数列)でかつ行方向4
に2行(複数行)の駐車区画5A(図では6区画)を形
成し、これにより最前部の行を車両6の切返しスペース
Sとしている。
【0017】なお2段目以上の各段の車両駐車スペース
2A〜2Cにおいて、車両6はパレット15を介して取り
扱うものである。ここでパレット15の外部には、列方向
3の両端でかつ行方向4の二箇所(複数箇所)から、相
反する方向(列方向3または行方向4)に向く被係止部
16(図7参照)を形成している。
【0018】図1、図5、図7〜図9に示すように、上
記の枠組み体1において、2段目以上の各段の車両駐車
スペース2A〜2Cの行方向4における駐車区画5の仕
切り部に、列方向3に沿った梁部材7を設けている。こ
れら梁部材7は断面をI字状としており、その上部それ
ぞれに列方向3に沿った上部レール9を配設し、そして
下部それぞれに列方向3に沿った下部レール10を配設し
ている。また前後に位置した行の各駐車区画5には、列
方向3において一対の固定側レール11を行方向4に沿っ
て配設している。
【0019】2段目以上の各段の車両駐車スペース2A
〜2Cにおいて、中央に位置した行(隣接した行の一方
の行)には、区画数に対して少なくとも1区画分だけ少
ない台数、すなわち実施例では2台の横行台車20を、列
方向3に移動自在に設けている。そして、前後の行(他
方の行)には、それぞれ中央の行との間で行方向4に移
動自在な縦行台車30を設けている。これら横行台車20と
縦行台車30とは、前記パレット15を離脱自在に支持すべ
く構成している。
【0020】すなわち前記横行台車20は図1、図5、図
7、図8に示すように、長形平枠状の本体21と、この本
体21の四隅に設けた車輪22と、左右一対の車輪22に連動
して本体21に設けた横行駆動装置(モータ)23とにより
構成している。そして前記梁材7に設けた上部レール9
に車輪22を介して載置することで、列方向3に移動自在
に構成している。
【0021】さらに横行台車20における本体21の内部に
は、行方向3の両端でかつ列方向4の二箇所(複数箇
所)から、相対向する方向(行方向3)に向けて係止部
24を突設している。前記パレット15は、これら係止部24
に被係止部16を上方から係止させることで横行台車20に
支持され、またパレット15と横行台車20とを列方向3で
少しずらせて、係止部24の上方から被係止部16を側方へ
逃がすことで、横行台車20の中を通してパレット15を昇
降動し得るよう構成してある。
【0022】前記縦行台車30は前記横行台車20と同様な
構成であって、図1、図5、図7に示すように、本体31
と車輪32と縦行駆動装置33とからなり、そして本体31は
係止部34を有している。ここで車輪32は、横行台車20と
は向きを90度変位して設けてあり、前記固定側レール11
に車輪32を介して載置することで、行方向4に移動自在
に構成している。その際に縦行台車30は、中央の行に配
置した移動体(後述する。)に乗り移り自在となる。
【0023】図1、図5、図7、図9に示すように、中
央の行に、台車20,30群の下方で列方向3に移動自在な
移動体40を設けている。この移動体40の本体側は、前記
横行台車20と同様な構成であって、本体41と車輪42と横
行駆動装置43とからなる。そして車輪42を、前記梁部材
7に設けた下部レール10に載置することで、列方向3に
移動自在に構成している。また本体41の上部には、列方
向3において一対の可動側レール44を行方向4に沿って
配設している。
【0024】ここで移動体40は、上部レール9と下部レ
ール10との上下変位を利用して厚みを設定することによ
り、台車20,30群の下方をくぐり抜けて列方向3に移動
自在であり、また停止したときに、目的とする駐車区画
5の固定側レール11に可動側レール44を直線状で接続す
べく構成してある。
【0025】前記移動体40に、各台車20,30との間でパ
レット15を受け渡し自在でかつパレット15を昇降する昇
降手段45を設けている。すなわち、この昇降手段45は、
本体41の列方向3で対向する一対のフレームの内側で、
かつ行方向4の二箇所にそれぞれ一対の定プーリー46,
47を有している。
【0026】そして本体41の行方向4の一端側に、列方
向3に沿った駆動軸48を設けるとともに、この駆動軸48
に減速装置49を介して連動する昇降駆動装置(モータ)
50を本体41に設けている。前記駆動軸48には、列方向3
の両端部に巻き上げドラム51を設け、これら巻き上げド
ラム51からの4本の吊り下げワイヤロープ52を各箇所の
定プーリー46,47対に上方から張設するとともに、その
遊端は固定具53を介して本体41に固定している。
【0027】さらに本体41の内部を通して昇降自在な昇
降体54を設けている。この昇降体54は矩形平枠状であっ
て、各箇所の定プーリー46,47対に対応する四箇所に動
プーリー55を設けている。これら動プーリー55は昇降体
54の下部に設けてあり、そして一対の定プーリー46,47
間において、吊り下げワイヤロープ52に対して上方から
係止している。
【0028】上記した昇降手段45の構成によると、昇降
駆動装置50の駆動により駆動軸48などを介して巻き上げ
ドラム51を正逆に回転させることで、吊り下げワイヤロ
ープ52を巻き取りまたは繰り出し得、以て動プーリー55
を介して昇降体54を昇降し得る。その際に昇降体54の上
昇は、真上に位置した台車20,30で支持しているパレッ
ト15に下方から当接し、これら台車20,30からパレット
15を持ち上げるように構成してあり、また昇降体54の下
降は、最下段の車両駐車スペース2Dにおける前部の駐
車区画5Aに着地するように構成してある。
【0029】図1〜図5、図7、図9に示すように、前
記移動体40と昇降体54との間の複数箇所(列方向3なら
びに行方向4でそれぞれ二箇所の合計四箇所)に、この
昇降体54がパレット15を受け取ったときの積載圧で解除
動する昇降体54の落下防止装置70を設けている。すなわ
ち移動体40の本体41から内方へストッパー体71が連設さ
れ、ここでストッパー体71は、前記昇降体54の昇降を許
す位置で内方に突設してある。そしてストッパー体71に
近接した位置に、ブラケット72を介して検出器(リミッ
トスイッチなど)73を設けている。
【0030】また昇降体54の縁部で下面には、アーム取
り付けブラケット74が固定され、このアーム取り付けブ
ラケット74上に断面チャンネル状のガイド部材75を介し
て、感知杆76が昇降自在に設けられる。この感知杆76の
下部はアーム取り付けブラケット74を貫通し、そして突
出下端には、断面円錐状のカム体77が固定してある。前
記感知杆76は、ガイド部材75との間に設けた圧縮ばね78
により上昇付勢され、そしてカム体77がアーム取り付け
ブラケット74の下面に当接した上昇限において、その上
端は移動体40の上面(パレット受け面)よりも上方へ突
出している。
【0031】前記アーム取り付けブラケット74から垂設
した縦ピン79にアーム80が回動自在に取り付けられる。
このアーム80は、平面視でZ字状に形成され、その基端
部には、前記カム体77のカム面に当接自在なローラ81が
取り付けられる。そして、ローラ81をカム体77に当接付
勢するために、アーム80の基端部とアーム取り付けブラ
ケット74から垂設したピン82との間に引っ張りばね83を
設けている。
【0032】前記アーム80の遊端部は被ストッパー体84
に形成され、この被ストッパー体84は、感知杆76が上昇
限のカム非作用時に昇降体54内に納まり、またカム作用
時に昇降体54外に突出して前記ストッパー体71の上方に
位置すべく構成してある。そしてアーム80には、昇降体
54内に納まった回動位置において前記検出器73を検出動
させる操作片85が設けられる。なおアーム取り付けブラ
ケット74には、アーム80の突出限を規制する受け部材86
が設けられる。
【0033】図1、図6に示すように、前記最下段の車
両駐車スペース2Dにおいて、最奥部行の駐車区画5A
に、前部行の駐車区画5Aとの間で行方向4に移動自在
でかつ車両6を直接に載置自在な縦行動体60を設けてい
る。さらに前部行の駐車区画5Aに、区画数に対して少
なくとも1区画分だけ少ない数、すなわち2台でかつ列
方向3に移動自在な横行動体65を設け、この横行動体65
は車両6を直接に載置自在としている。
【0034】前記縦行動体60は前記縦行台車30と同様な
構成であって、本体61と車輪62と縦行駆動装置63とから
なる。そして床側に設けた縦方向レール64に車輪62を介
して載置することで、行方向4に移動自在に構成してい
る。また前記横行動体65は前記横行台車20と同様な構成
であって、本体66と車輪67と縦行駆動装置68とからな
る。そして床側に設けた横方向レール69に車輪67を介し
て載置することで、列方向3に移動自在に構成してい
る。
【0035】なお、図示しているように、4本(複数
本)の吊り下げワイヤロープ52は、昇降体54に設けた動
プーリー55群が常に同じ高さになるようにその長さを設
定している。また吊り下げワイヤロープ52をそれぞれ4
本とすることで、荷重を分散するとともに、安全性を高
めている。
【0036】上記各駆動装置23,33,43,50,63,68な
どは、マイクロコンピュータからなる制御装置12からの
指令により駆動され、その動作が制御されている。ま
た、信号伝送ライン、給電ラインを省略している。図
1、図5に示すように、前記枠組み体1の列方向3の一
側端部には、2段目以上の各段に対向してデッキ13を設
けており、さらにデッキ13に上がるための梯子14を設け
ている。
【0037】以下に、上記実施例において車両6の出車
作業を説明するが、たとえば図11においては、説明をよ
り分かり易くするため、3列の各列位置をA,B,Cと
し、そして3行の各行位置をイ,ロ,ハとする。なお指
令信号は、ドライバーや管理者が出庫操作することで、
制御装置12から出力される。
【0038】ここで、図11(a) に示すように、入出庫を
行う駐車区画5として、最上段の車両駐車スペース2A
における[Bハ]の位置が選択されているものとする。
また、中央の行[ロ]においては、一側の列[A]と中
央の列[B]に横行台車20が位置し、他側の列[C]に
移動体40が位置しているものとする。
【0039】そして移動体40においては昇降体54が上昇
限にあるが、このとき昇降体54はパレット15を支持して
いないことから、図2〜図4の実線で示すように、圧縮
ばね78の弾性力により感知杆76が上昇し、一体のカム体
77も上昇している。したがって引っ張りばね83の弾性力
によってアーム80が縦ピン79の周りに回動し、その被ス
トッパー体84をストッパー体71の上方に突出させてい
る。これにより、たとえば吊り下げワイヤロープ52が切
断して昇降体54が落下してきたとき、被ストッパー体84
がストッパー体71に上方から当接することになって、昇
降体54のそれ以上の落下を阻止し得る。
【0040】この状態で、まず制御装置12の部分を出庫
操作すると、[Bハ]の位置に対向して[Bロ]の位置
に停止している横行台車20と、[Cロ]の位置に停止し
ている移動体40との横行が、同時にまたは相前後して行
われる。すなわち図11(b) に示すように、横行台車20の
横行は、横行動装置23の作動により他側へと行われ、こ
れにより横行台車20は[Cロ]の位置に停止される。ま
た移動体40の横行は、横行動装置43の作動により中央部
側へと行われ、これにより移動体40は[Bロ]の位置に
停止される。
【0041】前述した移動体40の移動と同時に、中間段
の車両駐車スペース2B,2Cに位置している横行台車
20と移動体40との少なくとも1台が横行して、前述した
[Bロ]の位置に下方から対向する駐車区画5を空に
し、さらに最下段の車両駐車スペース2Dに位置してい
る横行動体65が横行して、前述した[Bロ]の位置に下
方から対向する駐車区画5Aを空にし、以て[Bロ]の
位置の下方に最下段の車両駐車スペース2Dにまで達す
る昇降路Hを形成する。
【0042】前述したように最上段の車両駐車スペース
2Aにおいて横行台車20と移動体40とは、横行により入
れ替わるのであり、その際に両者は上下ですれ違うこと
になる。図7、図9に示すように、[Bロ]の位置に停
止された移動体40は、その可動側レール44を固定側レー
ル10に接続させる。次いで、[Bハ]に位置している縦
行台車30の縦行動装置33が作動され、これにより縦行台
車30は固定側レール10から可動側レール44へと移動し、
以て図11(c) に示すように移動体40上に乗り移るととも
に、そのパレット15を昇降体54の真上に位置させて停止
される。
【0043】この状態で、まず昇降駆動装置50を吊り下
げワイヤロープ52の巻き取り方向に作動させ、昇降体54
を上昇させる。すると上昇する昇降体54はパレット15に
下方から当接したのち、図7の仮想線トに示すように、
このパレット15を縦行台車30から持ち上げる。
【0044】このように昇降体54がパレット15を受け取
ったとき、このパレット15による積載圧によって、図2
〜図4の仮想線で示すように、圧縮ばね78の弾性力に抗
して感知杆76が下降される。すると一体に下降するカム
体77によってローラ81が側方へ押され、これにより引っ
張りばね83の弾性力に抗してアーム80が縦ピン79の周り
に回動し、その被ストッパー体84をストッパー体71の上
方から側方に逃し、以て落下防止装置70を解除動させ
る。このとき、操作片85が検出器73を検出動させ、昇降
体54がパレット15を受け取った(掬った)ことの確認検
出を行える。
【0045】上述したような昇降体54の持ち上げが終了
した時点で縦行台車30が少しだけ縦行され、昇降体54を
介して支持しているパレット15の被係止部16を、縦行台
車30の係止部34から縦行方向に逃がす。次いで昇降駆動
装置50を吊り下げワイヤロープ52の繰り出し方向に作動
させ、昇降体54を下降させることで、パレット15ならび
に車両6は、図7の仮想線チに示すように、縦行台車30
内を通って下降し、さらに昇降路Hを通って最下段の車
両駐車スペース2Dへと下降し得る。そして図11(d) に
示すように、昇降体54が空の駐車区画5Aに着地するこ
とで下降が停止され、この後、ドライバーまたは管理者
が車両6に乗車して運転することで出車し得る。
【0046】その後に昇降駆動装置50を吊り下げワイヤ
ロープ52の巻き取り方向に作動させ、昇降体54を昇降路
H内で上昇させて移動体40の位置にすることと、好適な
時点で空の縦行台車30を[Bハ]の位置に戻し移動させ
ることで一連の出車作業を終える。なお上述とは逆の作
用によって、切り返しスペースSに停車している車両6
を、最上段の車両駐車スペース2Aにおける[Bハ]の
位置に入庫し得る。
【0047】上述したように移動体40を[Bロ]の位置
に停止させたときには、反対側の[Bイ]の位置に対す
る入出庫を行える。また移動体40を[Cロ]の位置に停
止させたときには、[Cイ]や[Cハ]の位置に対する
入出庫を行える。さらに移動体40を逆方向の[Aロ]の
位置に停止させたときには、[Aイ]や[Aハ]の位置
に対する入出庫を行える。
【0048】そして横行台車20に対する入出庫は、目的
とする横行台車20の真下に移動体40を位置させるか、あ
るいは移動体40の真上に目的とする横行台車20を位置さ
せたのち、上述と同様に作動させることで行える。その
際に被係止部16と係止部24との係脱は、横行台車20を少
し横行させることで行える。なお中間段の車両駐車スペ
ース2B,2Cに対する入出庫も同様にして行われるの
であるが、その際に該当する段から上方の段において
は、昇降路Hを形成するための作動は行われない。
【0049】また最下段の車両駐車スペース2Dへの入
出庫は、上段側での入出庫作業が停止しているときに行
われる。すなわち最奥部の縦行動体60に対する入出庫
は、横行動体65の横行により目的とする縦行動体60の前
方を空(開放)にし、そして空になった駐車区画5A
に、縦行動体60を縦行させて位置させることにより、こ
の目的とする縦行動体60に対して切返しスペースSから
車両6を入出庫し得る。その後に縦行動体60は逆方向に
縦行してホームポジションに戻る。また前部行の横行動
体65に対する入出庫は、この横行動体65がどの位置に停
止していても、切返しスペースSから車両6を入出庫し
得る。
【0050】上述したように、簡単な構成の落下防止装
置70により、パレット15を支持していない非作用の昇降
体54が不測にして落下することを阻止し得る。そして昇
降体54がパレット15を支持して作用時には、このパレッ
ト15による積載圧によって落下防止装置70を自動的に解
除動し得、昇降体54の昇降を許すことになる。
【0051】また各段においては、移動体40のみ昇降手
段45を備え、横行台車20や縦行台車30は昇降手段を備え
ていないことから、全体を構造簡単にかつ軽量化し得
る。さらに列方向3に移動自在な横行台車20と、行方向
4に移動自在な縦行台車30と、昇降手段45を有しかつ列
方向3に移動自在な移動体40とを備えたことにより、従
来、デッドゾーンとなっていた切返しスペースSの上方
(2段以上)に駐車区画5を形成し得、同敷地スペー
ス、同段数の従来(図13)の立体駐車設備の格納台数18
台に対して、29台を格納し得、格納効率を大幅に向上し
得る。
【0052】上記実施例では、昇降手段45を備えた移動
体40を列方向3に移動自在としているが、本第1発明に
おいては、移動体40の移動方向を上下として昇降手段を
兼ねた実施例も可能である。
【0053】また上記実施例では、横行台車20や移動体
40を有する行の前後に、それぞれ縦行台車30の駐車区画
5を有する行を配設した3行形式を示したが、これは横
行台車20や移動体40を有する行を2行(ダブル)に配設
した4行形式などであってもよい。
【0054】さらに上記実施例では、3列に駐車区画5
を形成しているが、これは2列であっても、3列以上で
あってもよい。そして3列以上の場合には、各段に複数
台の横行台車20を組み込んでもよい。また上下の段数は
任意であり、これらの形式により立体駐車設備の規模を
任意に設定して、格納効率をさらに大幅に向上させるこ
とができる。
【0055】上記実施例では、横行台車20、縦行台車3
0、移動体40、縦行動体60、横行動体65として自走形式
を示したが、これらは、たとえば枠組み体1との間に設
けた電動シリンダーにより押し引き動する形式など、他
から動力を受けて移動する形式であってもよい。
【0056】
【発明の効果】上記構成の本第1発明によると、簡単な
構成の落下防止装置により、パレットを支持していない
非作用の昇降体が不測にして落下することを阻止でき、
安全を確保できる。そして昇降体がパレットを支持した
作用時には、その積載圧によって落下防止装置を自動的
に解除動でき、昇降体の昇降を何ら支障なく行うことが
できる。
【0057】また縦行台車と移動体とにより構成するこ
とで、縦行台車は昇降手段を備えていないことになり、
全体を構造簡単にかつ軽量化でき、安価に提供すること
ができるとともに、入出庫の速度アップを図ることがで
きる。しかも従来ではデッドゾーンとなっていた切返し
スペースの上方(2段以上)に駐車区画を形成でき、同
敷地スペース、同段数の従来の立体駐車設備の格納台数
に比較して、大幅に格納台数を増すことができて格納効
率を向上できる。
【0058】そして上記構成の本第2発明によると、列
方向に移動自在な横行台車と、行方向に移動自在な縦行
台車と、昇降手段を備え列方向に移動自在な移動体とに
より構成することで、各段においては、横行台車も昇降
手段を備えていないことになり、全体を構造簡単にかつ
軽量化でき、かつ安価に提供できるとともに、入出庫の
速度アップを図ることができる。さらに大幅に格納台数
を増すことができ、格納効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、立体駐車設備の側面
図である。
【図2】同立体駐車設備の落下防止装置部の一部切り欠
き平面図である。
【図3】同立体駐車設備の落下防止装置部の一部切り欠
き側面図である。
【図4】同立体駐車設備の落下防止装置部の一部切り欠
き正面図である。
【図5】同立体駐車設備の2段目以上の段の平面図であ
る。
【図6】同立体駐車設備の最下段の平面図である。
【図7】同立体駐車設備の横行台車ならびに移動体部分
の側面図である。
【図8】同立体駐車設備の横行台車部分の平面図であ
る。
【図9】同立体駐車設備の移動体部分の平面図である。
【図10】同立体駐車設備の各段の展開斜視図である。
【図11】同立体駐車設備の車両の出庫手順を示す説明図
である。
【図12】従来の立体駐車設備の構成を説明し、(a) は概
略平面図、(b) は概略正面図、(c) は概略側面図であ
る。
【図13】同立体駐車設備の車両の入出庫手順を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 枠組み体(本体) 2A 最上段(4段目)の車両駐車スペース 2B 3段目の車両駐車スペース 2C 2段目の車両駐車スペース 2D 最下段(1段目)の車両駐車スペース 3 列方向(車両幅方向) 4 行方向(車両長さ方向) 5 駐車区画 5A 駐車区画 6 車両 7 梁部材 15 パレット 20 横行台車 30 縦行台車 40 移動体 45 昇降手段 54 昇降体 70 落下防止装置 71 ストッパー体 73 検出器 76 感知片 80 アーム 84 被ストッパー体 85 操作片 S 切返しスペース H 昇降路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に複数段の車両駐車スペースを有
    し、上段の車両駐車スペースは車両長さ方向に複数行の
    駐車区画を形成し、隣接した一方の行と他方の行との間
    で行方向に移動自在な縦行台車を設け、この縦行台車は
    車両を載置自在なパレットを離脱自在に支持し、前記一
    方の行には、他方の行と接続する位置に移動自在な移動
    体を設け、この移動体に、一方の行に移動した縦行台車
    との間でパレットを受け渡し自在でかつ昇降体を介して
    パレットを昇降する昇降手段を設け、前記移動体と昇降
    体との間に、昇降体がパレットを受け取ったときの積載
    圧で解除動する昇降体の落下防止装置を設けたことを特
    徴とする立体駐車設備。
  2. 【請求項2】 上下に複数段の車両駐車スペースを有
    し、最下段を除く各段の車両駐車スペースは、車両幅方
    向に複数列でかつ車両長さ方向に複数行の駐車区画を形
    成し、隣接した行の一方の行には、区画数に対して少な
    くとも1区画分だけ少ない数でかつ列方向に移動自在な
    横行台車を設け、他方の行には、それぞれ一方の行との
    間で行方向に移動自在な縦行台車を設け、各横行台車と
    縦行台車とは、車両を載置自在なパレットを離脱自在に
    支持し、前記一方の行には、台車群の下方で列方向に移
    動自在な移動体を設け、この移動体に、各台車との間で
    パレットを受け渡し自在でかつ昇降体を介してパレット
    を昇降する昇降手段を設け、前記移動体と昇降体との間
    に、昇降体がパレットを受け取ったときの積載圧で解除
    動する昇降体の落下防止装置を設けたことを特徴とする
    立体駐車設備。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100699559B1 (ko) * 2005-08-30 2007-03-23 전재형 주차차량 자동이송 시스템
CN105863322A (zh) * 2016-06-08 2016-08-17 株洲华盛实业有限公司 简易式双层立体车库的防坠落方法及简易式双层立体车库
CN114575646A (zh) * 2020-10-16 2022-06-03 安徽鸿杰威尔停车设备有限公司 一种基于agv快速泊车的重列式垂直升降立体车库

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CN105863322B (zh) * 2016-06-08 2018-03-06 株洲华盛实业有限公司 简易式双层立体车库的防坠落方法及简易式双层立体车库
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CN114575646B (zh) * 2020-10-16 2023-09-05 安徽鸿杰威尔停车设备有限公司 一种基于agv快速泊车的重列式垂直升降立体车库

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