JPH0742207Y2 - 薄型時計用モータのコイルブロック - Google Patents

薄型時計用モータのコイルブロック

Info

Publication number
JPH0742207Y2
JPH0742207Y2 JP9889991U JP9889991U JPH0742207Y2 JP H0742207 Y2 JPH0742207 Y2 JP H0742207Y2 JP 9889991 U JP9889991 U JP 9889991U JP 9889991 U JP9889991 U JP 9889991U JP H0742207 Y2 JPH0742207 Y2 JP H0742207Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
iron core
winding
insulating
energizing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9889991U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0548554U (ja
Inventor
義典 後藤
Original Assignee
リズム時計工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by リズム時計工業株式会社 filed Critical リズム時計工業株式会社
Priority to JP9889991U priority Critical patent/JPH0742207Y2/ja
Publication of JPH0548554U publication Critical patent/JPH0548554U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0742207Y2 publication Critical patent/JPH0742207Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鉄芯に被覆されたコイ
ル線を巻回して形成された薄型時計用モータのコイルブ
ロックに関する。
【0002】
【従来の技術】時計用のモータは、長棒状の鉄芯に、筒
状のボビンが被せられ、このボビンを介して、被覆され
たコイル線が、幾重にも巻付けられた構成とされてい
る。そして、このコイル線に通電することにより、この
鉄芯を磁石化し、発生した磁力の吸引力または反発力に
よって、時計の各種機構(とりわけロータ)を駆動する
ようになっている。また、このボビンは、樹脂等の絶縁
物質が用いられ、このボビンにより、鉄芯とコイル線と
が接触するのを阻止するとともに、鉄芯の尖ったエッジ
によるコイル線の被覆剥がれを防止して、通電時のショ
ート防止を行なうようになっている。
【0003】また、近年、時計を薄型化するために、こ
の絶縁ボビンを不要としてショート防止を行なうものと
して、絶縁テープを、上記コイル線と接する鉄芯の接
触部分に巻き付けたもの、および、絶縁塗料を、この
接触部分に塗布したもの(例えば、実開昭57ー165
65号)が知られている。つまり、鉄芯に、、のよ
うなショート防止対策を施した後に、この鉄芯に直接コ
イル線を巻き付けて、薄型時計用のコイルブロックを形
成していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述したように、上記
従来の、のコイルブロックは、コイル巻工程と、絶
縁剤塗布工程やテープ巻工程などのショート防止対策が
別工程となっており、この別工程のショート防止工程を
削減できれば、工数減少によるコストダウンを図ること
ができるものである。
【0005】また、上記の場合、絶縁テープと鉄芯と
の間に気泡が入ることがあり、この場合、コイル直径が
予定寸法より肥大化してしまい、時計の薄型化に悪影響
を与えるという不具合も生じていた。
【0006】そこで、本考案は、ショート防止を行いつ
つ、工程数の減少によるコストダウンが可能な薄型時計
用モータのコイルブロックを提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願第1請求項に係る考
案は、鉄芯に被覆コイル線が巻回されて形成された薄型
時計用モータのコイルブロックであって、上記コイル線
を鉄芯に直接巻回して形成した絶縁コイル部と、この絶
縁コイル部の周囲に、コイル線を巻回して形成した通電
コイル部とからなる構成とされ、本願第2請求項に係る
考案は、絶縁コイル部と通電コイル部とを連続したコイ
ル線で形成し、通電コイル部開始部分と、終了部分とを
引き出して接続端子を形成している。
【0008】
【作用】したがって、本願第1請求項に係る考案によれ
ば、鉄芯に直接巻回された絶縁コイルにより、通電コイ
ルと鉄芯との接触を阻止しショート防止を行っているの
で、別工程となっていたショート防止工程が不要とさ
れ、コイル巻工程のみでよいことになり、工程数を減少
できる。また、コイル線を巻き付けて絶縁層部を形成し
ているので、絶縁部と鉄芯との間に、テープ巻のように
気泡が溜まることがなく、コイルブロックを予定の径寸
法に形成できる。
【0009】また、本願第2請求項に係る考案によれ
ば、通電コイルの巻回開始部分と巻回終了部分とをそれ
ぞれ引き出して、外部電源との接続端子としているの
で、別工程となっていた接続端引き出し工程が、コイル
巻工程に兼用されることになり、工程数をさらに減少で
きる。
【0010】
【実施例】以下に本考案を、図1ないし図2に示す実施
例に基づき説明する。本実施例の薄型時計用モータ1
は、図1に示すように、略長棒状の鉄芯2の両端に、側
板3と台板4とからなる取付け部5を設け、この鉄芯2
の側板3,3間に、コイル線が直接巻回されたコイルブ
ロック6を設けた構成とされている。そして、このコイ
ルに通電することにより、鉄芯2を磁石化し、この鉄芯
の発生磁力を用いて、ロータを駆動するようになってい
る。
【0011】上記鉄芯2は、導電性を備えた鉄などによ
り略角棒状に形成され、この鉄芯2に環状に巻付けられ
たコイルブロック6に、通電して得られる磁界をより強
化できるようになっている。また、この鉄芯2の両端に
は、非導電物質の樹脂等で形成された前述の取付け部5
が設けられている。この取付け部5は、前述のようにコ
イルブロック6の両端面を整えるための側板3と、この
薄型時計用モータ1を回路基板等に取付けるための台板
4とからなっている。
【0012】さらに、上記コイルブロック6は、鉄芯2
に直接巻回された被覆コイル線7aにより形成された絶
縁コイル部7と、このコイル部7の回りに巻回された、
被覆コイル線9aにより形成された通電コイル部9とか
らなり、一連のコイル巻工程のなかでショート防止が行
えるようになっている。
【0013】すなわち、図2に示すように、上記絶縁コ
イル部7は、細径の被覆コイル線7aが鉄芯2に沿って
互いに隙間なく巻付けられて形成されている。そして、
この絶縁コイル部7の回りに、この絶縁コイル線7aよ
り太径の被覆コイル線9aを巻き付けて通電コイル部9
が形成されている。したがって、この絶縁コイル部7が
細径の絶縁コイル線7aを緊密に巻き付けて形成され、
この回りに、より太径の通電コイル線9aを巻き付けた
通電コイル部9を設けているので、通電コイル部9が確
実に鉄芯2と接触しないようになっている。
【0014】なお、本実施例では、絶縁コイル部7と通
電コイル部9を、異なる太さのコイル線7a,9aを用
いて形成したが、同径のコイル線としてもよい。
【0015】以上説明したように、本実施例の薄型時計
用モータのコイルブロック6によれば、鉄芯2に直接巻
回された絶縁コイル部7により、通電コイル部9と鉄芯
2との接触を阻止しショート防止しているので、別工程
となっていたショート防止工程が不要とされ、一連のコ
イル巻工程のみでよいことになり、工程数の減少による
コストダウンが図られ、経済性を高めることができる。
また、コイル線を巻き付けて絶縁層部を形成しているの
で、絶縁部と鉄芯2との間に、絶縁テープ巻のように気
泡が留まることがなく、予定の径寸法にコイルブロック
6を形成でき、時計の薄型化を確実に達成できる。さ
ら、細径コイル線7aを絶縁コイル部7に用いることに
より、絶縁テープ巻きと比較して、より薄く均一な絶縁
層を形成することができ、コイルブロック6の全体径を
減少できるので、時計の薄型化を向上できる。
【0016】次に、本考案の他の実施例を、図3および
図4に基づいて説明する。尚、上記実施例と同一部材に
は同一符号を付して表わす。本実施例の薄型時計用モー
タのコイルブロック6は、絶縁コイル部7と通電コイル
部9とが同じ連続した被覆コイル線10で形成され、こ
のコイル線10の中間と終端とを引き出して、すなわ
ち、通電コイル部9の巻回開始部分11と巻回終了部分
12とを引き出して、外部の電源回路との接続端子1
3,14としている。また、台板4には、ピン4aが突
設され、上記コイル線10の巻回開始端11が巻付けら
れるようになっている。
【0017】すなわち、鉄芯2に、被覆コイル線10を
緊密に巻回して絶縁コイル部7を形成する。次に、この
コイル線10を引き出して、台板4のピン4aに巻き付
け、この巻き付けたコイル線10部分で一方の接続端子
13を形成する。そして、残りのコイル線10を通電コ
イル部9を形成するように、絶縁コイル部7の回りに巻
回する。最後に、コイル線10の巻回終了端12を引き
出して、他方の接続端子14を形成する。尚、このピン
4aに巻付けられた接続端子13は、被覆コイル線10
の被覆を剥して、電源回路の接続時に通電できるように
してある。
【0018】したがって、本実施例によれば、前記第1
実施例と同様な効果に加え、コイル線10の通電コイル
部9開始部分11と終了部分12とをそれぞれ引き出し
て、接続端子13,14としているので、別工程となっ
ていた接続端引き出し工程が、コイル巻工程に兼用さ
れ、工程数をさらに減少でき、コストダウンが図られて
経済性をより一層高めることができる。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の薄型時計
用モータのコイルブロックによれば、鉄芯に直接巻回さ
れた絶縁コイルにより、通電コイルと鉄芯との接触を阻
止しショート防止を行っているので、別工程となってい
たショート防止工程が不要とされ、コイル巻工程のみで
よいことになり、工程数が減少でき、コストダウンを図
ることができる。また、コイル線を巻き付けて絶縁層部
を形成しているので、絶縁部と鉄芯との間に、絶縁テー
プ巻きのように気泡が溜まることがなく、予定の径寸法
にコイルブロックを形成でき、時計の薄型化を確実に達
成できる。
【0020】さらに、本願第2請求項に係る考案によれ
ば、通電コイルの巻回開始部分と巻回終了部分とをそれ
ぞれ引き出して、接続端子としているので、上記効果に
加えて、別工程となっていた接続端引き出し工程が、コ
イル巻工程に兼用され、工程数をさらに減少でき、コス
トダウンによる経済性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の一部破断正面図。
【図2】本実施例の図1中のII−II線矢視断面図。
【図3】本考案の他の実施例の一部破断正面図。
【図4】本実施例の図3中のIV-IV線矢視断面図。
【符号の説明】
1 薄型時計用モータ 2 鉄芯 6 コイルブロック 7 絶縁コイル部 7a 絶縁コイル線 9 通電コイル部 9a 通電コイル線 10 コイル線 11 通電コイル部開始部分 12 通電コイル部終了部分 13,14 接続端子

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄芯に被覆コイル線が巻回されて形成さ
    れた薄型時計用モータのコイルブロックであって、 前記コイル線を鉄芯に直接巻回して形成した絶縁コイル
    部と、 この絶縁コイル部の周囲に、コイル線を巻回して形成し
    た通電コイル部とからなることを特徴とする薄型時計用
    モータのコイルブロック。
  2. 【請求項2】 絶縁コイル部と通電コイル部とを連続
    したコイル線で形成し、通電コイル部開始部分と、終了
    部分とを引き出して接続端子を形成した請求項1記載の
    薄型時計用モータのコイルブロック。
JP9889991U 1991-11-29 1991-11-29 薄型時計用モータのコイルブロック Expired - Lifetime JPH0742207Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9889991U JPH0742207Y2 (ja) 1991-11-29 1991-11-29 薄型時計用モータのコイルブロック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9889991U JPH0742207Y2 (ja) 1991-11-29 1991-11-29 薄型時計用モータのコイルブロック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0548554U JPH0548554U (ja) 1993-06-25
JPH0742207Y2 true JPH0742207Y2 (ja) 1995-09-27

Family

ID=14231980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9889991U Expired - Lifetime JPH0742207Y2 (ja) 1991-11-29 1991-11-29 薄型時計用モータのコイルブロック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0742207Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0548554U (ja) 1993-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5508578A (en) Stator unit of flat motor
JP2940588B2 (ja) ボイスコイルの構造
JP2002223542A (ja) コイル装置
JP2004112985A (ja) ステッピングモータ、およびその製造方法
JPH0742207Y2 (ja) 薄型時計用モータのコイルブロック
JP3056414B2 (ja) リニアモータ用コイル
JP2002101595A (ja) スロットレスモータのコイル引出線の位置決め方法
JP2001037135A (ja) モータの絶縁構造及びモータのステータ製造方法
JPH08316040A (ja) シートトランスおよびその製造方法
JP2001006947A (ja) トランス
JP2847457B2 (ja) コモンモード・チョークコイル
JP2002223540A (ja) 電動機およびそれを用いた応用機器
JP2530602Y2 (ja) ブラシレスdcモータのステータ構造
JP2596526Y2 (ja) モータ用の可撓性プリント基板付コイル
JPH06333762A (ja) チョークコイルおよびその製造方法,並びに混成集積回路
JPH05284681A (ja) フラットモータのステータ構造
JP2002313636A (ja) コイル部品
JPH07250446A (ja) アキシャル型ブラシレスモータ
JP2841872B2 (ja) スタータ
JP3410136B2 (ja) 箔巻トランス
JPH0311851Y2 (ja)
JPH0670221U (ja) コイル
JPH0622908Y2 (ja) 継電器
JPH056422B2 (ja)
JPH07254525A (ja) 巻線コイルの絶縁方法