JPH0742149U - 発光ダイオードランプの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一対のリード端子１１，１２と、一方のリー
ド端子の先端にダイボンディングされると共に他方のリ
ード端子の先端との間をワイヤボンディングされた発光
素子１４と、前記各リード端子の先端の部分をパッケー
ジすると共に先端部を略半球形状のレンズ１７に形成し
た透明又は半透明合成樹脂製のモールド部１６とから成
る発光ダイオードランプ１０において、前記レンズから
出射される光量をアップする。 【構成】 前記モールド部１６のうち前記発光素子１４
より下方の部分における表面に、白色の反射塗料１８を
塗布する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、発光素子の部分を、透明又は半透明合成樹脂製のレンズ状モールド 部にてパッケージして成る発光ダイオードランプの構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の発光ダイオードランプは、例えば、実開昭６０−５１２１号公 報等に記載され、且つ、図３に示すように、少なくとも二本一対のリード端子１ ，２のうち一方のリード端子１の先端部に、カップ部３を設けて、このカップ部 ３内に発光素子４をダイボンディングし、この発光素子４と他方のリード端子２ の先端との間を、金属線５にてワイヤボンディングしたのち、前記各リード端子 １，２の先端の部分を、先端部を略半球形状のレンズ７に形成した透明又は半透 明合成樹脂製のモールド部６にてパッケージすると言う構成にしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、この従来の発光ダイオードランプにおいて、発光素子４から発射され る光線の大部分は、モールド部６におけるレンズ７から外向きに出射されるもの の、前記レンズ７の表面は略球形であることにより、発光素子４から発射される 光線のうち前記レンズ７の表面に対して特定の反射角度をなす一部の光線、つま り、モールド部６における軸線６ａと直角な平面に対してθ＝４０〜５０度の角 度で発射される一部の光線は、レンズ７の表面において全反射して、モールド部 ６の内部に返ったのち、モールド部６のうち前記発光素子４より下方の部分にお ける表面から外に出射されることになる。

【０００４】 換言すると、発光素子４からの光線の一部が、モールド部６のうち前記発光素 子４より下方の部分における表面から外に出射することになるから、この分だけ 前記レンズ７から外向きの出射たれる光量が減少し、レンズ７からの光量が弱く なると言う問題があった。 本考案は、この問題を解消し、レンズから発射される光量のアップを図ること を技術的課題とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この技術的課題を達成するため本考案は、 「少なくとも一対のリード端子と、一方のリード端子の先端にダイボンディング されると共に他方のリード端子の先端との間をワイヤボンディングされた発光素 子と、前記各リード端子の先端の部分をパッケージすると共に先端部を略半球形 状のレンズに形成した透明又は半透明合成樹脂製のモールド部とから成る発光ダ イオードランプにおいて、前記モールド部のうち前記発光素子より下方の部分に おける表面に、白色の反射塗料を塗布する。」 と言う構成にした。

【０００６】

【作 用】

このように構成したことにより、発光素子から発射される光線のうち前記レン ズの表面に対して特定の反射角度をなす一部の光線が、レンズの表面において全 反射して、モールド部の内部に返ったとしても、この光線を、モールド部のうち 発光素子より下方の部分における表面から外に出射することなく、当該表面に塗 布した白色の反射塗料によって、再び前記レンズに向かうように全反射すること ができるのである。

【０００７】

【考案の効果】

従って、本考案によると、発光素子から発射される光線の殆ど全てを、モール ド部の先端におけるレンズから出射することができるから、発光ダイオードラン プにおける光量を大幅にアップできる効果を有する。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を、図１の図面について説明する。 この図において符号１０は、本考案による発光ダイオードランプを示し、この 発光ダイオードランプ１０は、少なくとも二本一対のリード端子１１，１２のう ち一方のリード端子１１の先端部に、カップ部１３を設けて、このカップ部１３ 内に発光素子１４をダイボンディングし、この発光素子１４と他方のリード端子 １２の先端との間を、金属線１５にてワイヤボンディングしたのち、前記各リー ド端子１１，１２の先端の部分を、先端部を略半球形状のレンズ１７に形成した 透明又は半透明合成樹脂製のモールド部１６にてパッケージすると言う構成にな っている。

【０００９】 そして、前記モールド部１６のうち前記発光素子１４より下方の部分における 表面に、白色の反射塗料１８を塗布するのである。 この構成において、発光素子４から発射される光線の大部分は、モールド部６ におけるレンズ７から外向きに出射される。 そして、前記発光素子１４から発射される光線のうち前記レンズ１７の表面に 対して特定の反射角度をなす一部の光線、つまり、モールド部１６における軸線 １６ａと直角な平面に対してθ＝４０〜５０度の角度で発射される一部の光線は 、レンズ１７の表面において全反射して、モールド部１６の内部に返ったとして も、この光線は、モールド部１６のうち発光素子１４より下方の部分における表 面から外に出射することなく、当該表面に塗布した白色の反射塗料１８によって 、再び前記レンズ１７に向かうように全反射することになるから、前記レンズ１ ７から出射する光量をアップすることができるのである。

【００１０】 なお、前記のようにモールド部１６における一部に対して白色の反射塗料１８ を塗布するに際しては、以下に述べる方法を採用することが好ましい。 すなわち、複数個の発光ダイオードランプ１０を同時に製造するリードフレー ム１９のうち、各発光ダイオードランプ１０における両リード端子１１，１２の 部分を、その表裏両面からテープ２０を貼り付けることによって覆い、この状態 で、前記リードフレーム１９の全体を、タンク２１内に溜めた反射塗料液２２に 対して、各発光ダイオードランプ１０におけるモールド部１６の略下半分までを 浸漬したのち引き揚げて、乾燥することにより、前記モールド部１６の所定の箇 所に、反射塗料１８を塗布することができるのであり、この方法によると、各発 光ダイオランプ１０におけるリード端子１１，１２の表面に、反射塗料１８を塗 着することを防止でき、換言すると、発光ダイオードランプ１０におけるリード 端子１１，１２の表面に、その半田メッキ及び半田付けを妨げる反射塗料１８を 塗着することなく、モールド部１６における所定の箇所に対して反射塗料１８を 塗布することができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例による発光ダイオードランプの
縦断正面図である。

【図２】前記発光ダイオードランプにおけるモールド部
に対して発射塗料を塗布する状態を示す図である。

【図３】従来における発光ダイオードランプの縦断正面
図である。

【符号の説明】

１０ 発光ダイオードランプ １１，１２ リード端子 １３ カップ部 １４ 発光素子 １６ モールド部 １７ レンズ １８ 反射塗料

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】少なくとも一対のリード端子と、一方のリ
   ード端子の先端にダイボンディングされると共に他方の
   リード端子の先端との間をワイヤボンディングされた発
   光素子と、前記各リード端子の先端の部分をパッケージ
   すると共に先端部を略半球形状のレンズに形成した透明
   又は半透明合成樹脂製のモールド部とから成る発光ダイ
   オードランプにおいて、前記モールド部のうち前記発光
   素子より下方の部分における表面に、白色の反射塗料を
   塗布したことを特徴とする発光ダイオードランプの構
   造。