JPH0742026B2 - 記録装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の技術分野】本発明は、電子写真技術を用いたプ
リンタ等の記録装置に関するものである。

【０００２】

【従来技術】従来の電子写真技術を用いたプリンタ、例
えば、レーザービーム・プリンタ、液晶プリンタ、ＬＥ
Ｄプリンタ等においては、情報の記録された面が上であ
るフェイスアップ（以下フェイスアップとする）の状態
で記録紙が排出される構成のものが多く存在した。

【０００３】これは、情報の印字された直後の記録紙
（カットペーパー）を重力に抗して下方より支持、搬送
せねばならず、定着工程前において、情報の印字された
面を下方より摺擦支持することは、情報のかすれや、よ
ごれの原因となるからである。

【０００４】また、情報の記録された面が下であるフェ
イスダウン（以下フェイスダウンとする）の状態で排出
される記録装置においては、フェイスアップで一旦記録
し、印字画像を定着した後に搬送路中でフェイスダウン
に反転させてから排出する機構を備えたものであった。

【０００５】

【従来技術の問題点】以上の構成の従来の記録装置にお
いて、フェイスアップ排出の装置はフェイスアップの
み、フェイスダウン排出の場合は、フェイスダウンのみ
の一方しか選択できず、両者を選択的に行うことはでき
なかった。

【０００６】従って、フェイスアップの記録装置では、
記録されるページの順序が逆となり、プリント終了後に
順序を揃え直す必要があった。また、フェイスダウンの
記録装置においては、プリントアウトされた記録情報の
印字品質を確認したい場合に記録用紙をいちいち、ひっ
くり返さなければならないという不便さがあった。

【０００７】更に、フェイスダウン排出では、記録紙を
搬送路中で反転させるために、腰の強い厚紙等では搬送
路中につまり、故障の原因ともなっていた。

【０００８】

【発明の目的】本発明は、上記従来の欠点に鑑み、上位
機器からの指示に従って記録紙の排出をフェイスアップ
とフェイスダウンで選択的に行うことのできる記録装置
を提供することを目的とする。

【０００９】

【発明の要点】本発明は上記目的を達成するために、上
位機器から送出される記録信号に応じて記録紙に記録を
行う記録装置において、記録処理後の記録紙を記録され
た面を上にして装置外の第１の載置部へ排出し堆積する
第１の搬送経路と、記録処理後の記録紙を記録された面
を下にして装置外の第２の載置部へ排出し堆積する第２
の搬送経路と、記録された前記記録紙を前記上位機器か
ら入力する指示信号に従って前記第１又は第２の搬送経
路の何れか一方に選択的に案内する選択手段とを有し、
前記記録紙を前記上位機器からの指示信号に従ってフェ
ースアップ又はフェースダウンの状態で排出することを
特徴とする。

【００１０】

【発明の実施例】以下、図面に従って本発明の一実施例
について説明する。図１は、本発明の一実施例を示す電
子写真プリンタの概略構成図である。

【００１１】同図において、電子写真プリンタは、感光
体１上に記録情報を形成する記録部２と、記録紙３を前
記感光体１上に形成された記録情報にタイミングを合わ
せて順次搬送する給紙部４と、前記記録紙３を第１の載
置部５と第２の載置部６とに選択する選択手段７を備え
た搬送部８等から構成されている。

【００１２】記録部２は、公知の技術手段より構成さ
れ、感光体１の周囲に配設された感光体１を均一に帯電
する帯電器９と、記録情報を感光体１上に記録する光学
記録ヘッド１０と、感光体１上に形成された静電潜像を
現像する現像器１１と現像された記録情報を記録紙３上
に転写する転写器１２と前記転写器１２を用いた転写工
程で転写されなかった感光体１上の残留トナーを取り除
くクリーナ１３等から構成されており、本実施例におい
て、光記録ヘッド１０は主走査方向に多数のマイクロシ
ャッタを集合させた液晶光シャッタを用いている。

【００１３】尚、本発明は、これに限定されることな
く、レーザービームやＬＥＤを用いた光記録ヘッドにつ
いても応用することができる。給紙部４は、カットペー
パーである記録紙３が多数枚積層されたカセット１４と
前記記録紙３を一枚ずつ最上部から取り出し搬送する給
紙コロ１５と、記録紙３の搬送方向をガイドするガイド
板１６と、感光体１上の記録情報にタイミングを合わせ
て、転写部へ搬送するタイミングロール１７と手差し口
１８とから構成され、図示しない制御機構の信号により
感光体１上に形成された記録情報とタイミングを一致さ
せて、記録紙３を搬送する。

【００１４】また、手差し口１８は、カセット１４に収
納するのに適しない厚紙等を一枚ずつ挿入するための挿
入口である。尚、以上の実施例では、所定の大きさに裁
断されたカットペーパーを給送する場合について説明し
たが、ロールペーパーを適宜カットする記録紙であって
も適用できることは勿論である。

【００１５】搬送部８は、感光体１上の記録情報を図示
しない転写部で転写された記録紙３をフェイスアップの
状態で受けるガイド板１９と、転写後の記録情報を加熱
等で定着する定着ロール２０と選択手段７と複数の搬送
ロール対２１ａ，２１ｂ，２１ｃ，２１ｄ，２１ｅ，２
１ｆ等から構成されている。

【００１６】ここで、記録情報の記録された定着工程前
の記録紙は、画像の汚れや、かすれを防ぐために、どう
してもフェイスアップの状態で保持搬送しなければなら
ない。

【００１７】フェイスアップ状態でガイド板１９上に受
け取られた図外の記録紙３は、定着ロール２０で定着加
工を受けた後、搬送ロール対２１ａで、ガイド板２２，
２３の間に軸２４で半回動可能に設けられた選択手段７
に搬送される（図２(a) ，(b) 参照）。選択手段７は、
上位機器としての図示しない制御機構（ホスト機器）か
らの信号により自動的に切り換えることができる。

【００１８】図２(a) に示す如く、選択手段７を下降さ
せれば、記録紙３は、搬送ロール対２１ｂ〜２１ｅによ
り上昇させられ、フェイスダウンで第２の載置部６に排
出される。

【００１９】また、図２(b) に示す如く選択手段７を軸
２４を中心として上昇させれば、記録紙３は、搬送ロー
ル対２１ｆにより、略ストレートにフェイスアップで第
１の載置部５に排出される。

【００２０】以上説明したように、本発明の記録装置に
よれば、上位機器からの指定に従って記録紙（カットシ
ート）を第１の載置部５と第２の載置部６とに選択的に
排出することができるとともに、フェイスアップ、フェ
イスダウンの選択も同時に行うことができる。

【００２１】更に、手差し給紙によって、給紙を行い、
フェイスアップの排出を選択すれば、記録紙は、略直線
状に搬送されるので、腰の強い紙や厚紙であっても、紙
詰まりの心配なく印字を行うことができる。

【００２２】また、手差し給紙された記録紙は、必ずフ
ェイスアップ用の第１の載置部５に排出し、カセットか
ら給紙された記録紙は、フェイスダウン用の第２の載置
部６に排出するよう選択することをあらかじめ設定する
こともできる。

【００２３】

【発明の効果】以上のように構成された本発明の記録装
置によれば、上位機器としてのホスト機器からの指定に
従って記録紙の印字面をフェイスアップとフェイスダウ
ンで選択して排出することが出来る。

【００２４】従って、腰の強い厚紙への印字に際して
は、搬送路の曲率半径の大きいフェイスアップを選択
し、搬送路における紙詰まりを防止することができる。
また、フェイスダウン排出を選択すれば、印字後の記録
紙のページ揃えの不便さを解消することができ、記録紙
の整理が容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す電子写真プリンタの概
略構成図である。

【図２】(a) ，(b) は本発明の要部構成図である。

【符号の説明】

１ 感光体 ２ 記録部 ３ 記録紙（カットシート） ４ 給紙部 ５ 第１の載置部 ６ 第２の載置部 ７ 選択手段 ８ 搬送部 ９ 帯電器 １０ 光記録ヘッド １１ 現像器 １２ 転写器 １３ クリーナ １４ カセット １５ 給紙コロ １６ ガイド板 １７ タイミングロール １８ 手差し口 １９ ガイド板 ２０ 定着ロール ２１ａ〜２１ｆ 搬送ロール ２２，２３ ガイド板 ２４ 軸

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上位機器から送出される記録信号に応じ
   て記録紙に記録を行う記録装置において、記録処理後の
   記録紙を記録された面を上にして装置外の第１の載置部
   へ排出し堆積する第１の搬送経路と、記録処理後の記録
   紙を記録された面を下にして装置外の第２の載置部へ排
   出し堆積する第２の搬送経路と、記録された前記記録紙
   を前記上位機器から入力する指示信号に従って前記第１
   又は第２の搬送経路の何れか一方に選択的に案内する選
   択手段とを有し、前記記録紙を前記上位機器からの指示
   信号に従ってフェースアップ又はフェースダウンの状態
   で排出することを特徴とする記録装画。