JPH0741998A - 鉄系電気めっき方法 - Google Patents
鉄系電気めっき方法Info
- Publication number
- JPH0741998A JPH0741998A JP18774093A JP18774093A JPH0741998A JP H0741998 A JPH0741998 A JP H0741998A JP 18774093 A JP18774093 A JP 18774093A JP 18774093 A JP18774093 A JP 18774093A JP H0741998 A JPH0741998 A JP H0741998A
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- JP
- Japan
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- iron
- plating
- steel sheet
- based electroplating
- liq
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- Pending
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- Electroplating And Plating Baths Therefor (AREA)
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 合金化溶融亜鉛めっき鋼板への鉄系電気めっ
きの付着量のバラツキを小さくする。 【構成】 めっき液のpH、液温、Fe2+濃度、Fe3+濃度、
セル内めっき液流速及び電流密度それぞれの電析効率に
及ぼす影響から付着量を計算により求め、投入電流を制
御することにより付着量のバラツキを低減する。
きの付着量のバラツキを小さくする。 【構成】 めっき液のpH、液温、Fe2+濃度、Fe3+濃度、
セル内めっき液流速及び電流密度それぞれの電析効率に
及ぼす影響から付着量を計算により求め、投入電流を制
御することにより付着量のバラツキを低減する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は鉄系電気めっき鋼板の製
造方法に関するものである。
造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に自動車用鋼板は防錆性、防蝕性、
加工性、化成処理性及び塗装性に優れためっき鋼板が必
要とされている。従来の表面処理鋼板としては、亜鉛め
っき鋼板に熱処理を施した合金化用亜鉛めっき鋼板があ
る。さらに、化成処理性、プレス成形性、塗装性を高め
る為に上記合金化溶融亜鉛めっき鋼板上に、電気めっき
による鉄含有率の高い鉄−亜鉛合金めっき層を形成する
方法が知られている（特公昭58−15554 号公報）。
加工性、化成処理性及び塗装性に優れためっき鋼板が必
要とされている。従来の表面処理鋼板としては、亜鉛め
っき鋼板に熱処理を施した合金化用亜鉛めっき鋼板があ
る。さらに、化成処理性、プレス成形性、塗装性を高め
る為に上記合金化溶融亜鉛めっき鋼板上に、電気めっき
による鉄含有率の高い鉄−亜鉛合金めっき層を形成する
方法が知られている（特公昭58−15554 号公報）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術において、亜鉛系めっき鋼板の上層に鉄系めっきを施
す場合、特に合金化溶融亜鉛めっき鋼板上に鉄系めっき
を施す場合、他の鋼板上に比べ電析効率の変動が大き
く、その為均一な付着量を得ることが困難であった。
術において、亜鉛系めっき鋼板の上層に鉄系めっきを施
す場合、特に合金化溶融亜鉛めっき鋼板上に鉄系めっき
を施す場合、他の鋼板上に比べ電析効率の変動が大き
く、その為均一な付着量を得ることが困難であった。
【０００４】また、このFe系めっきの付着量をオンライ
ンで分析する方法もない為、さらに、付着量のバラツキ
を大きくする結果になっていた。本発明は、前記問題点
を解決した、鋼板や合金化溶融亜鉛めっき鋼板上に、鉄
系電気めっきを施す際の上層の鉄めっき付着量の推定方
法及び均一付着を得る為の鉄系電気めっき方法を提供す
ることを目的とするものである。
ンで分析する方法もない為、さらに、付着量のバラツキ
を大きくする結果になっていた。本発明は、前記問題点
を解決した、鋼板や合金化溶融亜鉛めっき鋼板上に、鉄
系電気めっきを施す際の上層の鉄めっき付着量の推定方
法及び均一付着を得る為の鉄系電気めっき方法を提供す
ることを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を解
決するために、各めっき条件毎の鉄めっき電析効率に対
する影響、すなわち、pH、めっきイオン濃度、めっき液
温、セル内液流速及び電流密度の電析効率への影響を予
め求めておき、鉄めっきの電析効率を計算推定するもの
である。
決するために、各めっき条件毎の鉄めっき電析効率に対
する影響、すなわち、pH、めっきイオン濃度、めっき液
温、セル内液流速及び電流密度の電析効率への影響を予
め求めておき、鉄めっきの電析効率を計算推定するもの
である。
【０００６】この推定した電析効率より付着量が推定で
き、それに基づき投入電流を制御し、めっき付着量のバ
ラツキを低減することが可能となった。本発明の被めっ
き鋼板の種類及び鉄系電気めっきの組成は、特に限定さ
れないが合金化溶融亜鉛めっき鋼板にFe−Zn系電気めっ
きする場合に、その効果は顕著である。
き、それに基づき投入電流を制御し、めっき付着量のバ
ラツキを低減することが可能となった。本発明の被めっ
き鋼板の種類及び鉄系電気めっきの組成は、特に限定さ
れないが合金化溶融亜鉛めっき鋼板にFe−Zn系電気めっ
きする場合に、その効果は顕著である。
【０００７】
【作用】本発明によれば各めっき操業条件による電流効
率への影響がわかるので、この結果と投入電流より付着
量の推定が可能となる。また電流効率がわかるので、こ
れを投入電流にフィードバックすれば付着量制御のレベ
ルアップが可能となる。
率への影響がわかるので、この結果と投入電流より付着
量の推定が可能となる。また電流効率がわかるので、こ
れを投入電流にフィードバックすれば付着量制御のレベ
ルアップが可能となる。
【０００８】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づき具体的に説明
する。厚み 0.7mm、幅1400mmの合金化溶融亜鉛めっき鋼
板に連続電気めっき設備により、Fe80％−Zn20％の電気
めっきを下記の条件で施した。 めっき液pH ： 2.0 めっき浴温度： 60℃ Fe2+濃度 ： 70ｇ／ｌ Fe3+濃度 ： ３ｇ／ｌ めっき液流速： ２ｍ／sec 電流密度 ： 100 Ａ／dm2 Zn++濃度 ： ５ｇ／ｌ 前記条件を基本条件として、各条件が電析効率に及ぼす
影響を図２〜図７に示す。このように各条件は電流効率
にそれぞれ影響を与える。
する。厚み 0.7mm、幅1400mmの合金化溶融亜鉛めっき鋼
板に連続電気めっき設備により、Fe80％−Zn20％の電気
めっきを下記の条件で施した。 めっき液pH ： 2.0 めっき浴温度： 60℃ Fe2+濃度 ： 70ｇ／ｌ Fe3+濃度 ： ３ｇ／ｌ めっき液流速： ２ｍ／sec 電流密度 ： 100 Ａ／dm2 Zn++濃度 ： ５ｇ／ｌ 前記条件を基本条件として、各条件が電析効率に及ぼす
影響を図２〜図７に示す。このように各条件は電流効率
にそれぞれ影響を与える。
【０００９】この結果より、以下の１次の式を作成し各
条件による電流効率への影響を推定できる。 Ａ｛〔ａ×［pH］＋ｂ〕＋〔ｃ×［浴温］＋ｄ〕＋〔ｅ
×［Fe2+濃度］＋ｆ〕＋〔ｇ×［Fe3+濃度］＋ｈ〕＋
〔ｉ×［液流速］＋ｊ〕＋〔ｋ×［電流密度］＋ｌ〕｝
＝電析効率 但し、ａ〜ｌ、Ａは定数 これにより条件に応じた電析効率を以下の式に入れるこ
とにより付着量を決定できる。
条件による電流効率への影響を推定できる。 Ａ｛〔ａ×［pH］＋ｂ〕＋〔ｃ×［浴温］＋ｄ〕＋〔ｅ
×［Fe2+濃度］＋ｆ〕＋〔ｇ×［Fe3+濃度］＋ｈ〕＋
〔ｉ×［液流速］＋ｊ〕＋〔ｋ×［電流密度］＋ｌ〕｝
＝電析効率 但し、ａ〜ｌ、Ａは定数 これにより条件に応じた電析効率を以下の式に入れるこ
とにより付着量を決定できる。
【００１０】
【数１】
【００１１】但し、Ｇ：付着量（ｇ／ｍ2 ）、ＬＳ：ラ
イン速度(mpm) 、ｂ：板幅（ｍ）、η：電析効率
（−）、Ｆ：ファラデー定数96500(ｃ／eq）、ｉ：投入
電流（Ａ）、Ｍ：金属当量（ｇ／eq）である。また逆に
この電析効率および目標付着量より必要電流を求め制御
できる。
イン速度(mpm) 、ｂ：板幅（ｍ）、η：電析効率
（−）、Ｆ：ファラデー定数96500(ｃ／eq）、ｉ：投入
電流（Ａ）、Ｍ：金属当量（ｇ／eq）である。また逆に
この電析効率および目標付着量より必要電流を求め制御
できる。
【００１２】
【数２】
【００１３】図１（ａ）に従来の通常操業による付着量
バラツキと、図１（ｂ）に本発明の電析効率指定結果を
フィードバック制御したときの付着量バラツキを示す。
図１（ｂ）に示した通りフィードバック制御により確実
な付着量を得ることができるようになる。なお、本実施
例では合金化溶融亜鉛めっき鋼板上にFe−Zn（15％）合
金電気めっきをした例を示したが、ベースの鋼板は合金
化溶融亜鉛めっき鋼板に限らず、単なる亜鉛めっき鋼板
あるいはZn−Ni電気めっき鋼板でもよい。また鉄系電気
めっきもFe−Zn合金電気めっきに限らず、Fe−Ｐ、Fe−
Ni等の電気めっきでもよい。
バラツキと、図１（ｂ）に本発明の電析効率指定結果を
フィードバック制御したときの付着量バラツキを示す。
図１（ｂ）に示した通りフィードバック制御により確実
な付着量を得ることができるようになる。なお、本実施
例では合金化溶融亜鉛めっき鋼板上にFe−Zn（15％）合
金電気めっきをした例を示したが、ベースの鋼板は合金
化溶融亜鉛めっき鋼板に限らず、単なる亜鉛めっき鋼板
あるいはZn−Ni電気めっき鋼板でもよい。また鉄系電気
めっきもFe−Zn合金電気めっきに限らず、Fe−Ｐ、Fe−
Ni等の電気めっきでもよい。
【００１４】
【発明の効果】本発明により、各条件の電析効率への影
響があきらかになったことにより、電析効率の推定が可
能となった。この結果、付着量が精度よく推定できるよ
うになった。また、電析効率推定結果をフィードバック
できるようになり、付着量のバラツキを低減することが
できた。
響があきらかになったことにより、電析効率の推定が可
能となった。この結果、付着量が精度よく推定できるよ
うになった。また、電析効率推定結果をフィードバック
できるようになり、付着量のバラツキを低減することが
できた。
【００１５】さらに各条件により電析効率を決定する
為、各条件の管理範囲を広くできるといった効果もあ
る。
為、各条件の管理範囲を広くできるといった効果もあ
る。
【図１】鉄めっき付着量のバラツキを示すグラフで
（ａ）は従来例、（ｂ）は本発明例である。
（ａ）は従来例、（ｂ）は本発明例である。
【図２】めっき液流速と電析効率との関係を示すグラフ
である。
である。
【図３】電流密度と電析効率との関係を示すグラフであ
る。
る。
【図４】pHと電析効率との関係を示すグラフである。
【図５】めっき浴温度と電析効率との関係を示すグラフ
である。
である。
【図６】Fe2+濃度と電析効率との関係を示すグラフであ
る。
る。
【図７】Fe3+濃度と電析効率との関係を示すグラフであ
る。
る。
Claims (4)
- 【請求項１】 鋼板へ鉄系電気めっきをするに際して、
めっき液のpH、液温、Fe2+濃度、Fe3+濃度、セル内めっ
き液流速及び電流密度と鉄めっき電析効率との関係を予
め求めておき、付着量を計算することを特徴とする鉄系
電気めっき方法。 - 【請求項２】 請求項１により予め求めた鉄めっき電析
効率を用いて、投入電流を制御することを特徴とする鉄
系電気めっき方法。 - 【請求項３】 被めっき鋼板が合金化溶融亜鉛めっき鋼
板であることを特徴とする請求項１又は２記載の鉄系電
気めっき方法。 - 【請求項４】 鉄系電気めっきがFe−Zn系電気めっきで
あることを特徴とする請求項１、２又は３記載の鉄系電
気めっき方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18774093A JPH0741998A (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 鉄系電気めっき方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18774093A JPH0741998A (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 鉄系電気めっき方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0741998A true JPH0741998A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16211371
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18774093A Pending JPH0741998A (ja) | 1993-07-29 | 1993-07-29 | 鉄系電気めっき方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0741998A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1247881A1 (en) * | 2001-04-05 | 2002-10-09 | Yamamoto-Ms Co, Ltd. | Experimental management apparatus and experimental management program for electroplating |
| JP2013524011A (ja) * | 2010-03-31 | 2013-06-17 | スネクマ | 金属電着槽の効率を制御するための装置および方法 |
-
1993
- 1993-07-29 JP JP18774093A patent/JPH0741998A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1247881A1 (en) * | 2001-04-05 | 2002-10-09 | Yamamoto-Ms Co, Ltd. | Experimental management apparatus and experimental management program for electroplating |
| JP2013524011A (ja) * | 2010-03-31 | 2013-06-17 | スネクマ | 金属電着槽の効率を制御するための装置および方法 |
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