JPH0741827B2 - リフト搬器用デタッチャー式握索機の握索力測定装置およびその測定方法 - Google Patents

リフト搬器用デタッチャー式握索機の握索力測定装置およびその測定方法

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JPH0741827B2
JPH0741827B2 JP5676289A JP5676289A JPH0741827B2 JP H0741827 B2 JPH0741827 B2 JP H0741827B2 JP 5676289 A JP5676289 A JP 5676289A JP 5676289 A JP5676289 A JP 5676289A JP H0741827 B2 JPH0741827 B2 JP H0741827B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はリフト搬器用デタッチャー式握索機の握索力測
定装置およびその測定方法に係り、詳しくは、デタッチ
ャー式握索機が移動する支曳索を握索し、リフト搬器が
握索機を介して搬送されるようになっている握索式搬送
設備における握索力の測定に関するものである。
〔従来の技術〕
スキーリフト装置やロープウエイなどでは、索輪もしく
は滑車といった回転する支持体に支持案内されて移動す
る支曳索が張架され、その支曳索を握索する複数のリフ
ト搬器が支曳索の移動によって搬送されるようになって
いるものがある。そのような装置で使用されるデタッチ
ャー式握索機は、内蔵されている発条などの弾発体が支
曳索を強く押圧して生じる握索力で握索するようになっ
ている。したがって、弾発体の不良および弾発体の経年
変化や破損によって弾発力が不足するとき、支曳索とデ
タッチャー式握索機との間にスリップが生じたり、デタ
ッチャー式握索機の脱落を引き起すなどリフト搬器の搬
送に支障をきたすことがある。そのため、常時、握索力
を検出して握索力の低下があれば、直ちに支曳索の移動
が停止され、リフト搬器の発進が行われないような安全
対策が採られる。
例えば、実公昭58−36617号公報には握索機における握
索力検出器が記載され、特開昭60−94863号公報には索
道の握索力不良検出装置が提案されている。これらの握
索機には握索力の正常または不足を検出するローラがあ
り、そのローラ面がばねにより付勢されている握索力の
検出レバーや押圧レバーに当接される。握索力が正常な
ときにはローラによって検出レバーなどが押圧され、不
足するときはローラが後退して押圧されない。このよう
な握索力の検出では、ばねの弾発力を利用して握索力の
過不足をリミットスイッチなどで検出し、検出結果を電
気的に処理して、支曳索の移動が停止されるようになっ
ている。また、握索力の検出時期はリフト搬器の停止あ
るいは低速時に行われ、所定の握索力が確認されてから
リフト搬器の発車加速が開始されるようにしている。ち
なみに、特開昭60−94863号公報や特公昭59−40666号公
報には、リフト搬器の支曳索に対するスリップすなわち
握索力不良をパルスカウントで検出するようにしたもの
が開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述した握索力不良検出装置にあっては、デタッチャー
式握索機における握索力の正否を検出するために、ばね
を備えた押圧レバーと、その押圧量が一定量以上になる
ときに作動するリミットスイッチとを備えている。これ
は、構造が簡単化されるなどの利点はあるが、ばねの良
否あるいは疲労や損傷の発生によって、リミットスイッ
チの作動が不正確となり易く、安全で確実な運転管理が
困難となる問題がある。また、リフト搬器が支曳索と同
期速度になったときの握索力ではないので、真の握索力
が確認できない問題がある。
さらに、支曳索が正常に移動しているとき、あるいは、
握索力不足のため自動的に停止されるとき、握索力不良
検出装置によって検出される握索力が、運転管理室で握
索力の数値が表示されたり記録されるようにはなってい
ないので、握索力の不足に至るまでの握索力の変化状況
などが把握できなく、安全面での管理に不安が残ると共
に、故障の復旧作業などの後処理に手間と時間がかかる
問題がある。
本発明は上述の問題に鑑みなされたもので、その目的
は、支曳索を握索しているデタッチャー式握索機におけ
る握索力がリフト搬器の発進時ごとに正確に計測でき、
所定の握索力と対比されてリアルタイムにデジタル表示
され、信頼度の高い運転情報の下で多数のリフト搬器の
安全管理が、円滑かつ容易に行われるようにしたリフト
搬器用デタッチャー式握索機の握索力測定装置およびそ
の測定方法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のリフト搬器用デタッチャー式握索機の握索力測
定装置の特徴を、第1図および第2図を参照して説明す
る。
移動する支曳索2をばね3の弾発力で握索してリフト搬
器4を搬送し、その握索反力を伝達するシフティングレ
バー5の先端に握索ローラ6が装着されているデタッチ
ャー式握索機1と、リフト搬器4を発進させる発車加速
装置24の後方に位置する握索区間26Aの入口26mおよび出
口26nに設けられ、デタッチャー式握索機1の進入を検
出する握索機進入検出器26aおよび退出を検出する握索
機退出検出器26bとがある。握索区間26Aにおける握索ロ
ーラ6の移動を案内する握索レール17に、その案内面17
aから変位するような押圧力伝達部材18があり、その押
圧力伝達部材18の変位側に、握索ローラ6の通過に伴っ
て押圧力を検出する握索力検出器27が設けられる。握索
機進入検出器26aにより一つのリフト搬器4が進入した
ことを検出した後、握索機退出検出器26bによるそのリ
フト搬器4の退出検出があるまでの間に、握索力検出器
27からの検出信号に基づく計測握索力を、予め設定され
ている所定の握索力値と比較すると共にその計測握索力
の当否を判定する握索力判定制御手段28があり、その握
索力判定制御手段28からの信号で、握索力に関するデー
タを表示する表示装置29が設けられていることである。
上記の押圧力伝達部材18には、握索ローラ6の通過時の
振動を吸収する振動吸収体46〔第4図参照〕が設けられ
る。
握索力検出器27としてロードセルが採用される。そのロ
ードセルには二つのセンサ27A,27Bを組み込み、それぞ
れのセンサに対応する握索力判定制御手段28A,28B〔第1
2図参照〕が設けられる。
一つのリフト搬器4に、二以上のデタッチャー式握索機
1A,1Bを備えた場合には、二以上のデタッチャー式握索
機における握索力の差が設定された許容差分値内にある
かを判定すると共に、その差分が許容範囲外のとき、警
報装置49による警報と緊急停止装置50によるリフト搬器
4の移動停止とを指令する差分適否判定部78〔第15図参
照〕を設けておくとよい。
握索力判定制御手段28には、デタッチャー式握索機1が
握索区間に入った時点で、支曳索2の速度に連動してパ
ルスを発させるパルス発生器52〔第2図参照〕からのパ
ルス数をカウントするパルスカウンタ62〔第3図参照〕
と、検出対象の検出信号が所定パルス数内で出力されて
いるかを判定する検出信号出力時期適否判定部68,74
と、その検出信号出力時期適否判定部からの信号を受け
て、握索機1が支曳索2の速度に同期しているかどうか
また握索機1が支曳索2との間でスリップを起こしてい
るかどうかを判定すると共に、速度の不同期またはスリ
ップ時には、警報装置49による警報と緊急停止装置50に
よるリフト搬器4の移動停止とを指令する速度同期判別
部65〔第3図参照〕を備えておく。
一方、本発明のリフト搬器用デタッチャー式握索機の握
索力測定方法は、デタッチャー式握索機1が支曳索2を
完全に握索した後、握索ローラ6の移動速度が支曳索2
の速度に同期したことを判別し、その同期速度に到達し
ていれば、押圧力伝達部材18における握索ローラ6の握
索力を検出するようにしている。
〔作用〕
支曳索2をばね3の弾発力で握索し、支曳索2と共に移
動してリフト搬器4を搬送するデタッチャー式握索機1
が駅舎に到着すると、シフティングレバー5は回動さ
れ、支曳索2の握索が解除される。リフト搬器4が低速
で移動されている間に搭乗者の乗込みや荷物の積込みが
行われ、そのリフト搬器4は発車加速装置24へ送られ
る。デタッチャー式握索機1が発車加速装置24の後部に
ある握索区間26Aの入口26mを通過すると、握索機進入検
出器26aが作動して、握索力の検出ならびに演算態勢が
整えられる。
リフト搬器4が加速され、支曳索2と同期速度になる
と、握索区間26Aの握索レール17により握索ローラ6が
案内され、シフティングレバー5が回動される。ばね3
の弾発力で支曳索2を握索すると共にリフト搬器4は支
曳索2による搬送が開始される。その際、ばね3の弾発
反力、詳しくは、その分力が握索ローラ6を介して握索
レール17へ伝達される。その握索レール17に介在された
押圧力伝達部材18上を握索ローラ6が通過するとき、押
圧力伝達部材18が回動変位して、その直下の握索力検出
器27が押圧され、握索力が検出される。その検出信号は
握索力判定制御手段28へ入力され、その計測握索力と予
め設定されている所定握索力とが比較され、握索力が正
常かの判定がなされ、表示装置29に表示される。
握索力が正常であれば、握索機退出検出器26bで次のリ
フト搬器4の進入を検出するまで、従前の表示が維持さ
れ、正常運転であることを管理者に知らせる。リフト搬
器4の進入信号によって、表示装置29に表示されたデー
タが消去され、後続のリフト搬器4における握索力を検
出するための待機状態とされる。なお、握索力が不足し
ていれば、警報指令信号や緊急停止指令信号が握索力判
定制御手段28から出力され、支曳索2は止められて安全
が図られる。
ところで、握索力検出器27にセンサ27A,27Bが二以上並
べられると、それぞれのセンサに応じて握索力判定制御
手段28A,28Bが作動する。通常は、そのいずれか一方が
選択され、他方はバックアップとされる。さらに、デタ
ッチャー式握索機1が一つのリフト搬器4に二つ装着さ
れる場合には、それぞれの握索機1A,1Bについて握索力
の検出がなされるので、それぞれを計測しかつ判定す
る。どちらか一方に握索力不足が生じても、警報が発せ
られたりリフト搬器の移動が停止される。
握索力の測定方法としては、支曳索2の移動速度とリフ
ト搬器4の速度とが同期した時点で、デタッチャー式握
索機1を作動させ、その後にリフト搬器4の握索力を検
出すると、リフト搬器4が出発した後の支曳索2の速度
による搬送状態と等価な状態での握索力が計測される。
〔発明の効果〕
本発明のリフト搬器用デタッチャー式握索機の握索力測
定装置にあっては、デタッチャー式握索機が装着された
リフト搬器の発進時に、支曳索を握索する力が握索力検
出器により正確に計測され、その計測された握索力が握
索力判定制御手段によって、予め設定記憶されている所
定の握索力値と比較され、それが表示されるので、運転
管理者は運転上重要な握索力のデータなどを常時確認す
ることができ、円滑な運転とその管理をすることができ
る。
加えて、握索力の不足やスリップあるいはリフト搬器と
支曳索の速度の不同期が検出されるとき、警報が発せら
れると共に支曳索が止められてリフト搬器の搬送が自動
的に停止され、握索力の不足によって生じるリフト搬器
のスリップや脱落などが未然に防止され、安全運行が確
保される。
さらに、各リフト搬器ごとの正常な運行時の握索力や停
止に至るまでの握索力の変化などが、目視または保存デ
ータによって確認することができ、運転管理者はそれら
のデータを基にして、故障に至る前の予防保全が可能
で、事故の発生を未然に防止することができる。
支曳索の握索とその握索力の検出においては、支曳索の
移動速度とリフト搬器の速度とが同期した時点で、デタ
ッチャー式握索機を作動させ、その後にリフト搬器の握
索力を検出するようにしているので、リフト搬器が駅舎
を出た後の支曳索の速度による搬送状態と等価な状態で
の握索力を計測することになり、デタッチャー式握索機
による真の握索力が計測できる。
〔実 施 例〕
以下、本発明のリフト搬器用デタッチャー式握索機の握
索力測定装置およびその測定方法を、その実施例の一つ
である索道装置を例にして詳細に説明する。
第5図にはデタッチャー式握索機1を示し、ワイヤロー
プなどの移動する支曳索2をばね3の弾発力で握索して
リフト搬器4(図は小さく示されている)を搬送する。
このデタッチャー式握索機1の後部には、その握索反力
であるばね3の弾発反力が伝達される回動自在なシフテ
ィングレバー5が設けられ、その先端には握索ローラ6
が装着されている。このシフティングレバー5は第6図
の実線のように握索ローラ6が上方にある状態から、第
5図の実線のように下方となるよう回動されると、支曳
索2が握索されるようになっている。
このデタッチャー式握索機1は一例であるが、本例の構
造を以下に述べる。円筒に形成された前部ハブ7Aと後部
ハブ7Bとよりなる握索ケーシング7の先端には、ショー
トクリップ8Bと対をなす握索面を備えたロングクリップ
8Aが設けられている。そして、握索ケーシング7の内部
には進退自在な軸体8が収納され、その先端には握索面
を備えたショートクリップ8Bが形成され、後端にはナッ
ト9で固定されたワッシャ8aが取り付けられ、中央部の
外周には多数の皿ばね3が嵌め込まれている。このばね
3の前部は軸体8の段付き当接部で支持され、後部が軸
体8を外嵌するテンションピース10に当接されて保持さ
れる。なお、後述するロッキングカム14による押圧で進
出するレバーローラ11を介して、後退位置にあるテンシ
ョンピース10が進出するとき軸体8が押圧され、ショー
トクリップ8Bが進出するようになっている。すなわち、
テンションピース10がばね3を圧縮しながら進出する
と、ショートクリップ8Bが支曳索2に当接してロングク
リップ8Aと共に支曳索2を握索し、ばね3の弾発力でシ
ョートクリップ8Bに大きい握索力が発生される。したが
って、ロングクリップ8Aとショートクリップ8Bとによ
り、例えば200kg程度の握索力が発揮され、リフト搬器
4が支曳索2と共に移動することができる。
握索ケーシング7内には、コイルスプリング12が設けら
れ、ショートクリップ8Bが後退側へ付勢されている。そ
のコイルスプリング12の前部は前部ハブ7Aの後端の段差
部に当接され、後部はテンションピース10の外周に一体
化された滑り軸受ライナ13に当接される。後部ハブ7Bの
後部内には、ロッキングカム14によって進退するレバー
ローラ11が内挿されており、ロッキングカム14の突出に
よって進出すると握索状態となる一方、ロッキングカム
14の後退によって離索状態となる。
上記のレバーローラ11を進退させるロッキングカム14
は、後部ハブ7Bの後端に位置するブーツ15に取り付けら
れ、ブーツ15に挿通されたピン軸16やニードルベアリン
グを介して回動自在に保持される。さらに、このロッキ
ングカム14には、突出や退避する際の回動力を伝達する
上記したシフティングレバー5が取り付けられ、その先
端には、滑りを伴って転動できるようにローラベアリン
グの内蔵された握索ローラ6が取り付けられる。そし
て、握索状態にあるとき、この握索ローラ6には、テン
ションピース10、レバーローラ11、ロッキングカム14お
よびシフティングレバー5を介して、ばね3の弾発反力
が伝達される。握索ローラ6は第4図に示す握索レール
17に介在される押圧力伝達手段としての可動レール18上
を走行するとき、握索力検出器27によって、上述の握索
力の押圧力が計測されるようになっている。
前部ハブ7Aおよび後部ハブ7Bには、第8図に示す前車輪
19,19および後車輪20,20が取り付けられ、スキーリフト
装置でいえば山麓駅および山頂駅に設けられる減速装置
や発車加速装置における一点鎖線で示した案内レール2
1,22を走行し、握索ケーシング7の姿勢が正しく保持さ
れ、握索ローラ6が二点鎖線で示した握索レール17を円
滑に転動できるようになっている。
前車輪19の上部には、第7図に示す駆動用摩擦板23が固
定・一体化され、発車加速装置や減速装置の内部に設け
られる複数の駆動加速ローラや駆動減速ローラに順次当
接され、回転数の異なる一連の駆動ローラの回転によっ
て、各駅舎における加減速が円滑になされるようになっ
ている。
第2図は平面的に示した発車加速装置24に設けられてい
る握索力測定装置25の系統図で、デタッチャー式握索機
1、その握索機1の握索区間26Aへの進入ならびに退出
を検出する通過検出器26、握索レール17に設けられた可
動レール18の押圧力を検出する握索力検出器27、握索力
を演算してその可否を判定し必要に応じて計測データの
表示指令や警報などの指令を行う握索力判定制御手段2
8、握索力に関するデータを表示する表示装置29が設け
られている。
デタッチャー式握索機1は、上述したごとく、移動する
支曳索2をばね3の弾発力で握索してリフト搬器4を搬
送し、その握索反力を伝達するシフティングレバー5の
先端に握索ローラ6が装着されているものである。通過
検出器26は、リフト搬器4が所定の速度まで加速された
後、握索区間26Aの入口26mと出口26nに設けられた例え
ば近接スイッチである握索機進入検出器26aおよび握索
機退出検出器26bなどであり、その検出信号は握索力判
定制御手段28に入力され、第3図に示す握索力演算準備
指令部61や握索力演算終了確認指令部73を介して、一つ
のリフト搬器4の握索力を演算させるための準備信号や
握索力の演算終了を確認させる信号を出力させる。
握索力検出器27は例えば歪ゲージ式のロードセルであ
り、荷重が作用するとその電気抵抗値が変化する量でも
って握索力を検出し、その検出信号を握索力判定制御手
段28に入力する。握索力判定制御手段28は、第2図のよ
うに、ロードセル27からの計測信号をもとに、予め設定
されている所定の握索力値と比較すると共にその握索力
の可否を判定するマイクロコンピュータである。これ
は、固定メモリ30、書込メモリ31、中央処理装置32およ
び出力カード33などからなり、固定メモリ30にはデタッ
チャー式握索機1が支曳索2を握索するときのリフト搬
器4の運転上に必要な所定の握索力データが記憶され
る。なお、所定の握索力をダイヤルなどによって外部か
ら設定できるようにしておいもよい。その場合にはソフ
トウエアを変更することなく簡単に設定値を変えること
ができる利点がある。書込メモリ31は中央処理装置32で
演算された結果をその都度記憶し、必要に応じてそのデ
ータを出力カード33に送出するものである。表示装置29
は、出力カード33からの信号で、握索力に関するデータ
をデジタル値でもってCRTまたはグラフィックパネルに
表示させ、また、プリンターで印字させるものである。
第9図に示す駅舎34内には、図示しない電動モータによ
り駆動される駆動滑車35が設けられ、それに沿って支曳
索2が張架され、支曳索2は矢印36方向から矢印37方向
へ移動するようになっている。そして、矢印36方向から
帰還してきたデタッチャー式握索機が減速装置38を通過
するとき、第5図の実線で示した握索ローラ6が第6図
の実線で示したように上方へ移行される。その際、下方
に位置したシフティングレバー5は約80度回動されるた
め、ロッキングカム14が退避して、コイルスプリング12
の弾発力でショートクリップ8Bがテンションピース10と
共に後退する。その結果、デタッチャー式握索機1が支
曳索2から離索されて支曳索2はそのままの速度で移動
する。減速装置38内には前車輪19と後車輪20を走行させ
る案内レール21,22〔第8図参照〕が設けられる一方、
駆動用摩擦板23に当接して減速させる図示しない一連の
減速ローラが配列されている。したがって、リフト搬器
4は減速されて第9図に示す折返し用の搬送レール39へ
低速で送られ、出発側の発車加速装置24へ送られるよう
になっている。
さらに、発車加速装置24の後方位置の握索区間26Aに
は、握索レール17および可動レール18が設けられるが、
それらの上方には、第10図に示す握索レール40が取り付
けられる。そして、握索ローラ6が矢印41方向へ移動す
るとき、この握索レール40によって、第6図のように上
方に位置する握索ローラ6が第5図の実線で示すように
下方へ移行される。握索レール40には、対向する握索レ
ール17との間でシフティングレバー5の移動ができるよ
うに傾斜面40aが形成され、ロッキングカム14がピン軸1
6を中心に回動されて突出される。したがって、デタッ
チャー式握索機1は支曳索2を握索し、支曳索2との間
にスリップを生じることなく一体化されて走行すること
ができる。
発車加速装置24に敷設される案内レール21,22〔第8図
参照〕に平行で、握索ローラ6の移動を案内する握索レ
ール17の後方部に、上述の可動レール18が配設される。
その後端は第4図に示すように握索レール17に取り付け
られた枢軸42に回動自在に嵌入され、握索ローラ6が通
過しないときには、その案内面18bは握索レール17の案
内面17aと同一レベルに保持される。握索ローラ6が通
過するとき、可動レール18は押圧力を受けて変位側18a
へ僅かに変位回動されるようになっている。また、可動
レール18の下部側には、握索レール17に固定されたケー
シング43が形成され、その底部には握索ローラ6から伝
達される握索反力を計測するための握索力検出器27が設
置される。そして、握索力検出器27の直上には、可動レ
ール18の下面に固定された作動片44が取り付けられ、案
内面18bが案内面17aより低くなると、作動片44の下端が
ロードセル27に押圧力を及ぼすようになっている。な
お、ロードセル27からの計測信号は、増幅器45〔第2図
参照〕で増幅された後に握索力判定制御手段28へ入力さ
れる。本例にあっては、枢軸42と握索反力検出器27の間
に、握索ローラ6の通過時の振動と衝撃を吸収ならびに
防止すると共に、安定した計測を可能にするスプリング
ゴムなどの振動吸収体46が設けられる。さらに、振動吸
収体46の直上の可動レール18の下面には当接片47が介在
され、作動片44が常に握索レール17とロードセル27のヘ
ッドに軽く当接するように位置規制している。
ところで、第2図に示すように、上述した握索力判定制
御手段28からの出力信号により、リフト搬器4の搬送状
態が正常でないことを知らせるために警報を発する警報
装置49や、駆動モータ48を停止させる緊急停止装置50が
設けられている。さらには、握索力を検出しているリフ
ト搬器4に付されているバーコードを光学的に読み取
り、リフト搬器4を特定して、それを表示装置29に表示
させるための搬器番号検出器51も設置される。また、支
曳索2の速度に連動して、デタッチャー式握索機1が握
索区間26Aに入った時点からパルスを発するパルス発生
器52が設置されている。これによれば、検出対象の検出
信号が所定パルス数内で出力されているかを判定し、所
定パルス内に検出信号がないと、デタッチャー式握索機
1が支曳索2の速度に同期していないかまたは握索機1
が支曳索2との間でスリップを起こしていることを報せ
ることができるようになっている。また、後述するタイ
マー60〔第3図参照〕と組み合わせて、握索力検出時期
に、握索機1と支曳索2が同速となっているかを判別
し、同期していなければ、警報および停止させることが
できるようにもなっている。
このような構成の握索力測定装置25によれば、次のよう
にして、リフト搬器4の発車時におけるデタッチャー式
握索機1による握索力が正常であるかを正確に判定し、
その判定結果に基いてリフト搬器4の運転管理ならびに
保守点検の簡便化を図ることができる。なお、第3図の
ブロック図および第11図(a),(b)に示すフローチ
ャートをも参照しながら説明する。
搬送レール39〔第9図参照〕で折り返された第2図に示
すリフト搬器4に人が搭乗すると、リフト搬器4が発車
加速装置24の進入ゾーンへ送られ、低速状態にあるリフ
ト搬器4は徐々に加速される。デタッチャー式握索機1
が握索区間26Aの入口26mを通過した時点で〔フローチャ
ートのステップ1、以下S1などと記す〕近接スイッチ26
aが動作し〔S2〕、リフト搬器4の進入が検出され、握
索力演算準備指令部61においてリフト搬器4の握索力の
測定のための準備態勢がとられる。この検出信号は握索
力検出器27による握索力の検出と、握索力判定制御手段
28における握索力の当否の判定演算させるための開始信
号とされる。
この近接スイッチ(握索機進入検出器)26aの動作確認
信号が出力されると、パルスカウンタ62が、支曳索2の
移動速度に連動して連続的なパルスを発生させているパ
ルス発生器52からのパルス数Pをカウントするのを開始
し、タイマー60もタイムカウントを始める〔S3〕。な
お、先行するリフト搬器4のデータはこの時点で表示装
置29から消去され〔S4〕、そのデータはデータ記憶部63
に保存される〔S5〕。近接スイッチ26aの動作直後に、
搬器番号検出器51でリフト搬器4の番号が検出され〔S
6〕、それが直ちに握索力判定制御手段28へ入力され
る。
なお、搬器番号が検出された時期が、記憶されている第
一設定パルス数P1のカウント値以内であるか否かが、搬
器番号検出信号出力時期適否判定部64において判定され
る〔S7〕。第一設定パルス数P1までに搬器番号が検出さ
れなければ、速度同期判別部65において、握索機1と支
曳索2との速度が同期していないとして、警報指令部66
および緊急停止指令部67にスリップ信号を出力する。そ
して、緊急停止装置50において駆動モータ48の駆動が停
止され〔S8〕、警報装置49からは警報が発せられ〔S
9〕、リフト搬器4の移動の異常に対して安全機能が発
揮される。
第一設定パルス数P1のカウント値以内に搬器番号が検出
されていると、リフト搬器4の移動は維持され、デタッ
チャー式握索機1が支曳索2を握索する〔S10〕。な
お、支曳索2は一定の速度で移動しているので、その支
曳索2をデタッチャー式握索機1で握索するときまで
に、リフト搬器4は発車加速装置24における一連の駆動
加速ローラにより、支曳索2の移動速度まで加速されて
いる。その速度同期がとられた時点で、握索ローラ6が
握索レール40の傾斜面40aによって押し下げられ、シフ
ティングレバー5が下方〔第7図参照〕へ回動され、第
5図に示すロッキングカム14は突出して軸体8を進出さ
せ、支曳索2がロングクリップ8Aとショートクリップ8B
とで握索される。この速度同期を判別し、所定範囲内で
あれば同期と判定する。
握索ローラ6が握索レール17の一部を構成する可動レー
ル18〔第4図参照〕を転動すると、その案内面18bには
握索反力が作用する。その力によって可動レール18が枢
軸42を中心にして変位側18aへ回動して下り、その作動
片44がロードセル27を押圧して握索力が測定される〔S1
1〕。なお、握索ローラ6が通過中、振動吸収体46は当
接片47を介して可動レール18や作動片44の振動を吸収
し、また握索ローラ6から受ける衝撃が緩和される。こ
の握索力の検出が第二設定パルスP2のカウント終了まで
になされていないと〔S12〕、握索力検出信号出力時期
適否判定部68においてそのことが判定され、速度同期判
定部65が不同期とみて、警報指令部66および緊急停止指
令部67に不同期信号を出力する。速度同期されていれば
第二設定パルス数P2のカウント終了までに握索力の検出
信号が出力され、増幅器45〔第2図参照〕を介して握索
力判定制御手段28に取り込まれ〔S13〕、握索力演算部6
9で握索力値が演算され、計測データとされる〔S14〕。
計測された握索力は握索力当否判定部70において、所定
握索力値記憶部71に記憶されている握索力と比較される
〔S15〕。所定の握索力以上であれば、計測データが表
示指令部72から表示装置29に表示される〔S16〕。所定
の握索力が得られていなければ、データを表示した〔S1
7〕後、警報指令部66および緊急停止指令部67に握索力
不足に基づく信号を出力し、緊急停止装置50において、
駆動モータ48の駆動が停止され〔S8〕、警報装置49から
は警報が発せられる〔S9〕。なお、表示装置29は第4図
に示すように液晶表示器29aやCRT29Aに搬器番号などと
共に計測された握索力、所定の握索力との差分などが表
示される。
計測された握索力が所定の握索力を有しておれば、リフ
ト搬器4の退出が許容される。リフト搬器4が握索区間
26Aから出ると〔S18〕、近接スイッチ26bの動作で計測
の完了が、握索力演算終了確認指令部73から指令され
る。そして、同時に握索機退出検出器26bでリフト搬器
4を検出した時期が、第三設定パルス数P3のカウント以
前であるか否かが、退出検出信号出力時期適否判定部74
において判定される〔S19〕。第三設定パルス数P3のカ
ウント終了までにリフト搬器4が検出されなければ、速
度同期判定部65において、握索機1が支曳索2との間で
スリップしているとして、警報指令部66および緊急停止
指令部67にスリップ信号が出力され、リフト搬器4の移
動の異常に対して安全措置がとられる。第三設定パルス
P3のカウント以前に退出信号が検出されれば〔S20〕、
パルスのカウントは停止されかつそのパルス数Pがクリ
アされる〔S21〕。そして、ステップ1へ戻り、後続の
リフト搬器4の進入があるまで、従前のデータが表示装
置29において維持される〔S22〕。なお、いずれのデー
タも保存され、必要に応じて別途プリンターで印字され
て各リフト搬器の握索力の変化が長期的に記録され、そ
れによって永続的な監視が続けられる。
ところで、第2図や第12図のブロック図に示すように、
ロードセル27に二つのセンサ27A,27Bを設け、二重回路
としてもよい。この場合、センサの動作不良などが発生
しても、センサ選択器75により、他方の回路を選択する
ことによって、索道の運転休止をすることなしに継続運
転が可能となる。この例では、握索力判定制御手段28A
のほかにもう一つの握索力判定制御手段28Bが付設さ
れ、それぞれのセンサ27A,27Bからの信号を処理するよ
うになっている。なお、センサ選択器75はスイッチ切換
式の装置としたり、また、握索力判定制御手段28に含ま
れるセンサ選択部としておいてもよい。また、常時二つ
のセンサ27A,27Bを作動させてもよい。この場合には、
握索力判定制御手段28A,28Bがそれぞれのセンサからの
検出信号をそれぞれに処理する。
さらに、第13図の例のように、握索力値の差分を計測握
索力差分演算部76で求めてもよい。この場合、許容差分
値記憶部77における所定許容差分内にあるかが差分適否
判定部78で判定される。その差分が許容範囲外のときは
警報装置49から警報され、緊急停止装置50によってリフ
ト搬器4の移動が停止される。差分適否判定部78で許容
される差分であると判定されると、一方の握索力演算部
例えば69Aからの計測握索力が、握索力当否判定部70で
所定握索力値記憶部71からの設定データと対比される。
その後の処理はフローチャートにおけるステップ16や17
の過程をたどる。
第14図は、例えばゴンドラリフトのように、二つのデタ
ッチャー式握索機1A,1Bをリフト搬器4に装着した場合
のブロック図である。一つの握索機による握索力の検出
で十分である場合には、握索機選択部79において一方が
選択され、それによる検出信号をもとにして、所定の演
算や判定さらには表示などの作動が行われる。そして、
他方の握索機は一方が故障などした場合のバックアップ
とされる。なお、握索機選択部79は握索力判定制御手段
28に含ませたり、スイッチ切換式の装置としたりするこ
とができる。
第15図は二つのデタッチャー式握索機1A,1Bにおける握
索力を時間的に前後して検出し、それらの検出信号を第
12図の場合と同様にして、各々の計測握索力を求めて安
全を図るようにしたものである。この場合にも、二つの
握索力判定制御部28A,28Bのいずれか一方はバックアッ
プ用とされる。
ちなみに、いずれの例の場合でも、第4図に示すよう
に、一方の駅舎用と他方の駅舎用の二つの表示装置29a,
29bを設置しておくと、監視が容易となる。もちろん、
センサが二つある場合やデタッチャー式握索機1が一つ
のリフト搬器4に二つ装着されている場合にも、安全に
必要な表示を多くしておくと都合がよい。以上の例は、
支曳索2の移動速度とリフト搬器4の速度とが同期した
時点で、デタッチャー式握索機1を作動させ、その後に
リフト搬器4の握索力を検出するようにしている。これ
は、リフト搬器4が駅舎34を出た後の定格速度による搬
送中と等価な状態での握索力を計測することになるの
で、デタッチャー式握索機1による真の握索力が計測さ
れることになり、安全の確認が正確となる。そして、索
道装置に適用する場合のみならず、移動する支曳索に搬
器を着脱できるようにした搬送装置にも採用できること
はいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のリフト搬器用デタッチャー式握索機の
握索力測定装置の主たるブロック図、第2図は握索力測
定装置の概略システム図、第3図は詳細なブロック図、
第4図は握索レールにおける可動レールおよび握索力検
出器の装着図、第5図および第6図はデタッチャー式握
索機の縦断面図、第7図は握索機の外観図、第8図は第
7図のVIII−VIII線矢視を示す平面図、第9図は駅舎内
の概略平面図、第10図は握索レールの概略側面図、第11
図(a),(b)は握索力測定装置の作動を説明するフ
ローチャート、第12図〜第15図は異なる例の構成を示す
ブロック図である。 1,1A,1B……デタッチャー式握索機、2……支曳索、3
……ばね、4……リフト搬器、5……シフティングレバ
ー、6……握索ローラ、17……握索レール、17a……案
内面、18……押圧力伝達部材(可動レール)、18a……
変位側、24……発車加速装置、26A……握索区間、26m…
…入口、26n……出口、26……通過検出器(近接スイッ
チ)、26a……握索機進入検出器、26b……握索機退出検
出器、27,27A,27B……握索力検出器(ロードセル)、2
8,28A,28B……握索力判定制御手段、29,29A,29a,29b…
…表示装置(CRT、液晶表示器)、46……振動吸収体、4
9……警報装置、50……緊急停止装置、52……パルス発
生器、62……パルスカウンタ、65……速度同期判定部、
68……握索力検出信号出力時期適否判定部、74……退出
検出信号出力時期適否判定部、78……差分適否判定部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 高義 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川鉄鉄構工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−94863(JP,A) 特公 昭59−40666(JP,B2) 実公 昭58−36617(JP,Y2)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動する支曳索をばねの弾発力で握索して
    リフト搬器を搬送し、その握索反力を伝達するシフティ
    ングレバーの先端に握索ローラが装着されているデタッ
    チャー式握索機と、 上記リフト搬器を発進させる発車加速装置の後方に位置
    する握索区間の入口と出口に設けられ、上記デタッチャ
    ー式握索機の進入を検出する握索機進入検出器および退
    出を検出する握索機退出検出器と、 上記握索区間における握索ローラの移動を案内する握索
    レールに、その案内面から変位するように設けられた押
    圧力伝達部材と、 その押圧力伝達部材の変位側に設けられ、握索ローラの
    通過に伴って押圧力を検出する握索力検出器と、 前記握索機進入検出器により一つのリフト搬器が進入し
    たことを検出した後、前記握索機退出検出器によるその
    リフト搬器の退出検出があるまでの間に、前記握索力検
    出器からの検出信号に基づく計測握索力を、予め設定さ
    れている所定の握索力値と比較すると共にその計測握索
    力の当否を判定する握索力判定制御手段と、 その握索力判定制御手段からの信号で、握索力に関する
    データを表示する表示装置とが設けられていることを特
    徴とするリフト搬器用デタッチャー式握索機の握索力測
    定装置。
  2. 【請求項2】上記押圧力伝達部材には、握索ローラの通
    過時の振動を吸収する振動吸収体が設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載のリフト搬器用デタッチャ
    ー式握索機の握索力測定装置。
  3. 【請求項3】前記握索力検出器はロードセルであること
    を特徴とする請求項1に記載のリフト搬器用デタッチャ
    ー式握索機の握索力測定装置。
  4. 【請求項4】上記ロードセルには二つのセンサが組み込
    まれ、それぞれのセンサに対応する握索力判定制御手段
    が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のリ
    フト搬器用デタッチャー式握索機の握索力測定装置。
  5. 【請求項5】一つのリフト搬器には二以上のデタッチャ
    ー式握索機が備えられ、前記握索力判定制御手段には、
    二以上のデタッチャー式握索機における握索力の差が設
    定された許容差分値内にあるかを判定すると共に、その
    差分が許容範囲外のとき、前記警報装置による警報と緊
    急停止装置によるリフト搬器の移動停止とを指令する差
    分適否判定部を備えることを特徴とする請求項1に記載
    のリフト搬器用デタッチャー式握索機の握索力測定装
    置。
  6. 【請求項6】前記握索力判定制御手段には、デタッチャ
    ー式握索機が握索区間に入った時点で、支曳索の速度に
    連動してパルスを発させるパルス発生器からのパルス数
    をカウントするパルスカウンタと、検出対象の検出信号
    が所定パルス数内で出力されているかを判定する検出信
    号出力時期適否判定部と、その検出信号出力時期適否判
    定部からの信号を受けて、握索機が支曳索の速度に同期
    しているかどうかまた握索機が支曳索との間でスリップ
    を起こしているかどうかを判定すると共に、速度の不同
    期またはスリップ時には、警報装置による警報と緊急停
    止装置によるリフト搬器の移動停止とを指令する速度同
    期判別部を備えることを特徴とする請求項1に記載のリ
    フト搬器用デタッチャー式握索機の握索力測定装置。
  7. 【請求項7】請求項1において、デタッチャー式握索機
    が支曳索を握索した後、握索ローラの移動速度が支曳索
    の速度に同期したことを判別し、その同期速度に到達し
    ていれば、前記押圧力伝達部材における握索ローラの握
    索力を検出するようにしたことを特徴とするリフト搬器
    用デタッチャー式握索機の握索力測定方法。
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