JPH0741564Y2 - カートリッジ式スライドバルブ装置のシール構造 - Google Patents
カートリッジ式スライドバルブ装置のシール構造Info
- Publication number
- JPH0741564Y2 JPH0741564Y2 JP646392U JP646392U JPH0741564Y2 JP H0741564 Y2 JPH0741564 Y2 JP H0741564Y2 JP 646392 U JP646392 U JP 646392U JP 646392 U JP646392 U JP 646392U JP H0741564 Y2 JPH0741564 Y2 JP H0741564Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate brick
- valve device
- slide valve
- brick
- sealing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案はカートリッジ式スライド
バルブ（以下ＳＶと言う）装置のシール構造に関する。
バルブ（以下ＳＶと言う）装置のシール構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】ＳＶ装置用プレート煉瓦はその組織中に
含有される炭素が溶鋼の高熱とＯ2 による酸化反応によ
る脱炭現象を生じ、強度低下に基づく摩耗損傷が生じ易
い。このような酸化を防止するためにプレート煉瓦組立
体を不活性雰囲気下に保持するためにプレート煉瓦周辺
に不活性ガスを吹き込む技術が提案されている（特公平
１−２０９５３号公報）。
含有される炭素が溶鋼の高熱とＯ2 による酸化反応によ
る脱炭現象を生じ、強度低下に基づく摩耗損傷が生じ易
い。このような酸化を防止するためにプレート煉瓦組立
体を不活性雰囲気下に保持するためにプレート煉瓦周辺
に不活性ガスを吹き込む技術が提案されている（特公平
１−２０９５３号公報）。
【０００３】また、プレート摺動を密閉室内に形成し、
該密閉室に減圧排気用口金具を設けてなるＳＶ装置のシ
ール機構が知られている（特公平３−６８６２号公報）
が、この機構は装置全体をシールするため、シール箇所
が多くプレート煉瓦の交換に当りセット作業が難しく、
熟練を要する欠点がある。
該密閉室に減圧排気用口金具を設けてなるＳＶ装置のシ
ール機構が知られている（特公平３−６８６２号公報）
が、この機構は装置全体をシールするため、シール箇所
が多くプレート煉瓦の交換に当りセット作業が難しく、
熟練を要する欠点がある。
【０００４】本出願人はさきにＳＶ装置におけるシール
機構及び／又は真空吸引機構を提案したが（特願平３−
１７２３５２号）、シール性が完全とは言えない欠点が
ある。
機構及び／又は真空吸引機構を提案したが（特願平３−
１７２３５２号）、シール性が完全とは言えない欠点が
ある。
【０００５】また、本出願人は「ＳＶにおける断気方
法」の発明を出願したが（特願平３−２７７６５６
号）、この方法ではプレート煉瓦自体に直接溝を設けて
いるので、プレート煉瓦に亀裂が発生し易く、プレート
煉瓦の短命化と共にシール性に劣る欠点がある。
法」の発明を出願したが（特願平３−２７７６５６
号）、この方法ではプレート煉瓦自体に直接溝を設けて
いるので、プレート煉瓦に亀裂が発生し易く、プレート
煉瓦の短命化と共にシール性に劣る欠点がある。
【０００６】
【考案が解決しようとする課題】本考案は前述の如き従
来方式の諸欠陥を解決し、シール効果が優れかつプレー
ト煉瓦に亀裂が発生し難く、プレート煉瓦組立体の長寿
命化と製品品質アップを目的としたＳＶ装置のシール機
構を提供するものである。
来方式の諸欠陥を解決し、シール効果が優れかつプレー
ト煉瓦に亀裂が発生し難く、プレート煉瓦組立体の長寿
命化と製品品質アップを目的としたＳＶ装置のシール機
構を提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本考案者は種々検討、実
験の結果本考案を開発したものであり、本考案の技術構
成は、カートリッジ式スライドバルブ装置の上プレート
煉瓦（４）及び下プレート煉瓦（６）をそれぞれ包囲す
るホルダー（１４）及び（１６）のスライドプレート煉
瓦（５）を保持したホルダー（１５）との摺動面側に、
スライドプレート煉瓦（５）を包囲してシール材装着用
溝（１４′）及び（１６′）を設け、該溝に可撓性かつ
耐熱性の中空シール材（１０）を装着し、該中空シール
材の中空部に連通するエアー又は不活性ガス用供給、排
気口を設けたことを特徴とする、カートリッジ式スライ
ドバルブ装置のシール構造にあり、優れたシール効果と
プレート煉瓦の酸化を防止し、プレート煉瓦組立体の長
寿命化と製品の品質アップを図るＳＶ装置のシール機構
を提供する。
験の結果本考案を開発したものであり、本考案の技術構
成は、カートリッジ式スライドバルブ装置の上プレート
煉瓦（４）及び下プレート煉瓦（６）をそれぞれ包囲す
るホルダー（１４）及び（１６）のスライドプレート煉
瓦（５）を保持したホルダー（１５）との摺動面側に、
スライドプレート煉瓦（５）を包囲してシール材装着用
溝（１４′）及び（１６′）を設け、該溝に可撓性かつ
耐熱性の中空シール材（１０）を装着し、該中空シール
材の中空部に連通するエアー又は不活性ガス用供給、排
気口を設けたことを特徴とする、カートリッジ式スライ
ドバルブ装置のシール構造にあり、優れたシール効果と
プレート煉瓦の酸化を防止し、プレート煉瓦組立体の長
寿命化と製品の品質アップを図るＳＶ装置のシール機構
を提供する。
【０００８】本考案を添付図面に基いて説明するが、こ
れらの具体例は何れも３層式ＳＶ装置に適用した例につ
いて説明してあるが、２層式ＳＶ装置にも若干の設計変
更により本考案機構を適用し得ることは当業者に明白な
ところである。
れらの具体例は何れも３層式ＳＶ装置に適用した例につ
いて説明してあるが、２層式ＳＶ装置にも若干の設計変
更により本考案機構を適用し得ることは当業者に明白な
ところである。
【０００９】図１は本考案のシール機構を示すＳＶ装置
の縦断面図であり、カートリッジ式プレート組立体は、
上プレート煉瓦４、スライドプレート煉瓦５、下プレー
ト煉瓦６及びシュートノズル７並びにこれら煉瓦群それ
ぞれのホルダー１４、１５及び１６からなっている。１
０は本考案の中空シール材であり、前記プレート煉瓦ホ
ルダー１４及び１６のスライドプレート煉瓦ホルダー１
５側の平面に、例えば図２に示す如く、スライドプレー
ト煉瓦５の全周を包囲する位置に設けたシール材装着用
溝１４′及び１６′に略半分程度埋設、固定してある。
これら中空シール材１０には例えば図２に示すように両
端部をＬ字形に曲折、接触させるか、又は図６に示す如
く、中空部１０′に連通した給排気口１１、１２を設け
てある。
の縦断面図であり、カートリッジ式プレート組立体は、
上プレート煉瓦４、スライドプレート煉瓦５、下プレー
ト煉瓦６及びシュートノズル７並びにこれら煉瓦群それ
ぞれのホルダー１４、１５及び１６からなっている。１
０は本考案の中空シール材であり、前記プレート煉瓦ホ
ルダー１４及び１６のスライドプレート煉瓦ホルダー１
５側の平面に、例えば図２に示す如く、スライドプレー
ト煉瓦５の全周を包囲する位置に設けたシール材装着用
溝１４′及び１６′に略半分程度埋設、固定してある。
これら中空シール材１０には例えば図２に示すように両
端部をＬ字形に曲折、接触させるか、又は図６に示す如
く、中空部１０′に連通した給排気口１１、１２を設け
てある。
【００１０】前記中空シール材は可撓性材料であり、そ
の断面形状は例えば図３の如く円形又は図４の如く前記
溝１４′、１６′の底部が平坦面である場合は一方端面
を矩形状とし、図４形状の場合はエアー等の中空部１
０′への供給状態では他方端面が半円形に突出し、スラ
イドプレートホルダー１５との接触により、密封を完全
な状態とする形状としてある。又中空部へエアー等を供
給、排気させることによる該シール材の冷却効果もあ
り、シール材の寿命アップにもつながる。
の断面形状は例えば図３の如く円形又は図４の如く前記
溝１４′、１６′の底部が平坦面である場合は一方端面
を矩形状とし、図４形状の場合はエアー等の中空部１
０′への供給状態では他方端面が半円形に突出し、スラ
イドプレートホルダー１５との接触により、密封を完全
な状態とする形状としてある。又中空部へエアー等を供
給、排気させることによる該シール材の冷却効果もあ
り、シール材の寿命アップにもつながる。
【００１１】プレート煉瓦の材質、溶湯鋳込時間及び溶
湯温度等により差異はあるが、従来の測定結果によれば
プレート煉瓦ホルダーの温度は２００°〜３００℃にな
ることが知られている。従って、本考案で用いるシール
材の材質はこれらの温度において使用に耐え得る材質で
あればよく、例としては耐熱ゴム、フッ素ゴム系耐熱
材、シリコンゴム系耐熱材又は黒鉛、石綿、耐熱充填材
及び補強材等からなる成形耐熱材及び四フッ化エチレン
樹脂等がある。
湯温度等により差異はあるが、従来の測定結果によれば
プレート煉瓦ホルダーの温度は２００°〜３００℃にな
ることが知られている。従って、本考案で用いるシール
材の材質はこれらの温度において使用に耐え得る材質で
あればよく、例としては耐熱ゴム、フッ素ゴム系耐熱
材、シリコンゴム系耐熱材又は黒鉛、石綿、耐熱充填材
及び補強材等からなる成形耐熱材及び四フッ化エチレン
樹脂等がある。
【００１２】更に、図７に示す例の如くプレート煉瓦ホ
ルダーに強制冷却手段を設けることにより、使用時のこ
れらホルダーの温度は２００℃前後に低下させることが
できる。
ルダーに強制冷却手段を設けることにより、使用時のこ
れらホルダーの温度は２００℃前後に低下させることが
できる。
【００１３】図７はカートリッジ式ＳＶ装置の強制冷却
機構を示す縦断面図であり、図中１７は冷却ガス供給通
路、１８はガス連通通路、２４、２５及び２６はホルダ
ー内に囲繞された冷却ガス通路であり、この種強制冷却
機構は本出願人がさきに出願済みの機構である（特願平
３−６６６４５号）。
機構を示す縦断面図であり、図中１７は冷却ガス供給通
路、１８はガス連通通路、２４、２５及び２６はホルダ
ー内に囲繞された冷却ガス通路であり、この種強制冷却
機構は本出願人がさきに出願済みの機構である（特願平
３−６６６４５号）。
【００１４】
【考案の効果】（１）可撓性中空耐熱シール材を用いエ
アー又は不活性ガスを中空部に給排気し、弾性体の内圧
を保持及び冷却することによりプレート煉瓦組立体を密
封空間内に収納し、外気と完全に遮断することができ
る。
アー又は不活性ガスを中空部に給排気し、弾性体の内圧
を保持及び冷却することによりプレート煉瓦組立体を密
封空間内に収納し、外気と完全に遮断することができ
る。
【００１５】（２）従ってプレート煉瓦の酸化が皆無と
なり寿命が向上される。
なり寿命が向上される。
【００１６】（３）シール材が給排気される流体により
冷却され、シール材の寿命も向上される。
冷却され、シール材の寿命も向上される。
【００１７】（４）溶鋼流中への空気の巻き込みがな
く、製品品質が向上される。
く、製品品質が向上される。
【図１】本考案シール機構の一例を示すＳＶ装置の縦断
面図
面図
【図２】図１のII−IIに沿った給排気口も示す平面図
【図３】中空シール材の一例を示す断面図
【図４】中空シール材の他の例を示す断面図
【図５】図４図示の膨脹した状態を示す断面図
【図６】給排気口の他の例を示す平面図
【図７】強制冷却機構を有するカートリッジ式ＳＶ装置
に本考案シール構造を適用した例を示す縦断面図。
に本考案シール構造を適用した例を示す縦断面図。
【符号の説明】 １ 上プレート煉瓦固定ケーシング ２ 容器鉄皮 ３ 解放ケーシング ４ 上プレート煉瓦 ５ スライドプレート煉瓦 ６ 下プレート煉瓦 ７ シュートノズル １０ 中空シール材 １０′ 中空部 １１ 給気口 １２ 排気口 １４、１５、１６ ホルダー １４′、１６′ シール材装着用溝 １７ 冷却ガス供給通路 １８ ガス連通通路 ２４、２５、２６ 冷却ガス通路
Claims (1)
- 【請求項１】 カートリッジ式スライドバルブ装置の上
プレート煉瓦（４）及び下プレート煉瓦（６）をそれぞ
れ包囲するホルダー（１４）及び（１６）のスライドプ
レート煉瓦（５）を保持したホルダー（１５）との摺動
面側に、スライドプレート煉瓦（５）を包囲してシール
材装着用溝（１４′）及び（１６′）を設け、該溝に可
撓性かつ耐熱性の中空シール材（１０）を装着し、該中
空シール材の中空部に連通するエアー又は不活性ガス用
供給、排気口を設けたことを特徴とする、カートリッジ
式スライドバルブ装置のシール構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP646392U JPH0741564Y2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | カートリッジ式スライドバルブ装置のシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP646392U JPH0741564Y2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | カートリッジ式スライドバルブ装置のシール構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0565466U JPH0565466U (ja) | 1993-08-31 |
| JPH0741564Y2 true JPH0741564Y2 (ja) | 1995-09-27 |
Family
ID=11639144
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP646392U Expired - Lifetime JPH0741564Y2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | カートリッジ式スライドバルブ装置のシール構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0741564Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4581502B2 (ja) * | 2004-06-17 | 2010-11-17 | マツダ株式会社 | 鋳造方法および鋳造装置 |
-
1992
- 1992-02-18 JP JP646392U patent/JPH0741564Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0565466U (ja) | 1993-08-31 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| SU1722218A3 (ru) | Способ лить вакуумным всасыванием в газопроницаемую форму и устройство дл его осуществлени | |
| SE8202502L (sv) | Eldfast konstruktion och forfarande for framstellning av denna | |
| JPH0741564Y2 (ja) | カートリッジ式スライドバルブ装置のシール構造 | |
| JP4615300B2 (ja) | 低圧鋳造用保持炉 | |
| US3940245A (en) | Convection shield for isostatic bonding apparatus | |
| KR100419626B1 (ko) | 쌍롤형 박판주조기의 분위기가스 실링장치 | |
| JP2931132B2 (ja) | 連続炉内の台車部シール装置 | |
| JPH05138335A (ja) | カートリツジ式スライドバルブ装置におけるシール機構及び／又はガス吹込又は真空吸引機構 | |
| US5458183A (en) | Horizontal continuous casting method and apparatus | |
| JP2500741Y2 (ja) | 誘導加熱炉のシ―ル装置 | |
| US4376602A (en) | Method and equipment for removing packing coke from baking chambers for carbon bodies | |
| JPH07117346B2 (ja) | 高温焼成炉の台車シール装置 | |
| JPH0534844Y2 (ja) | ||
| JP3004100B2 (ja) | 燻化用台車装置 | |
| JPH065759U (ja) | スライドバルブ装置のシール機構 | |
| CN109175319A (zh) | 一种铸件防氧化装置及其方法 | |
| US20040149347A1 (en) | Casting apparatus for the production of metal castings by"lost-foam" technology | |
| JPS6032924Y2 (ja) | 浸漬ノズル接続部のシ−ル装置 | |
| JPS6240558Y2 (ja) | ||
| JPS5824397Y2 (ja) | ミツプウガタユウドウカネツソウチ | |
| JP2580914B2 (ja) | スライドバルブのシール構造 | |
| JPS6340297Y2 (ja) | ||
| JPH07204824A (ja) | 不活性ガス吹込装置 | |
| JPH0534845Y2 (ja) | ||
| JPS6023097Y2 (ja) | 低圧鋳造炉 |