JPH0741561A - 機能性高分子樹脂材料の破砕方法 - Google Patents
機能性高分子樹脂材料の破砕方法Info
- Publication number
- JPH0741561A JPH0741561A JP20296693A JP20296693A JPH0741561A JP H0741561 A JPH0741561 A JP H0741561A JP 20296693 A JP20296693 A JP 20296693A JP 20296693 A JP20296693 A JP 20296693A JP H0741561 A JPH0741561 A JP H0741561A
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- Japan
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- resin
- resin material
- lumps
- granules
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- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 機能性高分子樹脂材料の塊、或は粒子を、簡
単な構成で、しかも、短時間で、所望の粒径、粉径にま
で粉砕する方法を得ること。 【構成】 機能性高分子樹脂材料の塊、或は粒子を不活
性液体と共に、粉砕機により衝撃を与えて破砕し微粒径
の樹脂粒を得ることを特徴とする機能性高分子樹脂材料
の破砕方法である。
単な構成で、しかも、短時間で、所望の粒径、粉径にま
で粉砕する方法を得ること。 【構成】 機能性高分子樹脂材料の塊、或は粒子を不活
性液体と共に、粉砕機により衝撃を与えて破砕し微粒径
の樹脂粒を得ることを特徴とする機能性高分子樹脂材料
の破砕方法である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、性能向上のために表
面積を拡大する目的、或は、複合機能性樹脂材料を作成
する目的で、粒径数μｍ以下の微細な機能性高分子樹脂
粒子を得る方法に関するものである。
面積を拡大する目的、或は、複合機能性樹脂材料を作成
する目的で、粒径数μｍ以下の微細な機能性高分子樹脂
粒子を得る方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、性能向上のために表面積を拡大す
る目的で、或は、複合機能性樹脂を作成する目的で、微
細な樹脂粒子を得ようとする場合、高分子樹脂を合成す
る際に最初から目的の粒径に合成するか、或は、比較的
大きな粒径、または塊の状態の機能性高分子を合成した
のち、これを破砕することによって目的の粒径の機能性
高分子粒子を得ている。
る目的で、或は、複合機能性樹脂を作成する目的で、微
細な樹脂粒子を得ようとする場合、高分子樹脂を合成す
る際に最初から目的の粒径に合成するか、或は、比較的
大きな粒径、または塊の状態の機能性高分子を合成した
のち、これを破砕することによって目的の粒径の機能性
高分子粒子を得ている。
【０００３】上記前者の方法では、目的とする粒径が数
十μｍオーダーになると機械設備や、合成条件の設定が
厳しくなり、結果として作成された樹脂粒子のコストは
極めて高価なものとなってしまう。
十μｍオーダーになると機械設備や、合成条件の設定が
厳しくなり、結果として作成された樹脂粒子のコストは
極めて高価なものとなってしまう。
【０００４】一方後者の方法では、樹脂材料の破砕を行
う操作が増えるが、前者方法に比べ製造コストが廉価で
あるという利点が有る。このような樹脂材料を破砕する
方法としては、従来、「樹脂材料を高速気流に乗せて樹
脂材料同志を衝突させ粉砕する方法。」，「ターボファ
ンのような粉砕機に樹脂材料を入れて粉砕する方
法。」，「ミル等の様なすり潰す形式の粉砕機に樹脂材
料を入れて粉砕する方法。」等が有る。以上のような破
砕方法によれば、平均粒径で数十μｍまでのものが得ら
れる。
う操作が増えるが、前者方法に比べ製造コストが廉価で
あるという利点が有る。このような樹脂材料を破砕する
方法としては、従来、「樹脂材料を高速気流に乗せて樹
脂材料同志を衝突させ粉砕する方法。」，「ターボファ
ンのような粉砕機に樹脂材料を入れて粉砕する方
法。」，「ミル等の様なすり潰す形式の粉砕機に樹脂材
料を入れて粉砕する方法。」等が有る。以上のような破
砕方法によれば、平均粒径で数十μｍまでのものが得ら
れる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
破砕方法による場合、樹脂材料が弾性に優れているた
め、機械的な衝撃によっては破砕し難く、また、粉砕時
に発生する熱により樹脂塊が軟化すると機械的な衝撃を
一層吸収してしまうため、より破砕が難しくなり、上述
より細かい、例えば、数μｍ程度の粒子径のものを得る
のは極めて難しい。
破砕方法による場合、樹脂材料が弾性に優れているた
め、機械的な衝撃によっては破砕し難く、また、粉砕時
に発生する熱により樹脂塊が軟化すると機械的な衝撃を
一層吸収してしまうため、より破砕が難しくなり、上述
より細かい、例えば、数μｍ程度の粒子径のものを得る
のは極めて難しい。
【０００６】また、樹脂の種類によっては、上記破砕時
の熱によって再造粒や、樹脂自体の変成、即ち、機能性
高分子の化学的性質が変化してしまう。
の熱によって再造粒や、樹脂自体の変成、即ち、機能性
高分子の化学的性質が変化してしまう。
【０００７】そのため、樹脂材料を液体窒素等で冷却・
凍結し、柔軟性を極度に低下させた状態で機械的に粉砕
している（凍結粉砕法）が、平均粒径で数十μｍが限界
であり、また、凍結のための設備が必要である等の理由
から大幅なコスト上昇が問題となる。
凍結し、柔軟性を極度に低下させた状態で機械的に粉砕
している（凍結粉砕法）が、平均粒径で数十μｍが限界
であり、また、凍結のための設備が必要である等の理由
から大幅なコスト上昇が問題となる。
【０００８】また、樹脂材料を細分化する方法として、
以上のような機械的手法によるものの他に、薬品等を用
いて一度化学的に分子間結合を切断し再造粒する方法、
つまり、一旦溶解した後に再造粒する方法がある。しか
し、樹脂材料が薬品に溶解しない場合は、この方法を利
用できない。更に、樹脂材料自体の耐薬品性が低いもの
には適用できず、また、この薬品によって機能性樹脂の
機能が損なわれる場合も有って汎用性が無い。この発明
は、前記問題点に鑑み、低コストで、所望の微粒化した
樹脂材料を得るための破砕方法を提供することを目的と
する。
以上のような機械的手法によるものの他に、薬品等を用
いて一度化学的に分子間結合を切断し再造粒する方法、
つまり、一旦溶解した後に再造粒する方法がある。しか
し、樹脂材料が薬品に溶解しない場合は、この方法を利
用できない。更に、樹脂材料自体の耐薬品性が低いもの
には適用できず、また、この薬品によって機能性樹脂の
機能が損なわれる場合も有って汎用性が無い。この発明
は、前記問題点に鑑み、低コストで、所望の微粒化した
樹脂材料を得るための破砕方法を提供することを目的と
する。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
消するためになされたもので、機能性高分子樹脂材料の
塊、或は、粒子を不活性液体と共に、粉砕機により衝撃
を与えて破砕し微粒径の樹脂粒を得ることを特徴とする
機能性高分子樹脂材料の破砕方法である。
消するためになされたもので、機能性高分子樹脂材料の
塊、或は、粒子を不活性液体と共に、粉砕機により衝撃
を与えて破砕し微粒径の樹脂粒を得ることを特徴とする
機能性高分子樹脂材料の破砕方法である。
【００１０】
【作用】この発明によれば、機能性高分子樹脂材料の
塊、或は、粒子を不活性液体と共に、粉砕機により衝撃
を与えることにより、発熱による樹脂材料の軟化を抑制
した状態で、この樹脂材料を短時間で希望の微細な粒径
にまで破砕する。
塊、或は、粒子を不活性液体と共に、粉砕機により衝撃
を与えることにより、発熱による樹脂材料の軟化を抑制
した状態で、この樹脂材料を短時間で希望の微細な粒径
にまで破砕する。
【００１１】
【実施例】以下、この発明を、機能性高分子樹脂とし
て、スチレン系、アクリル酸系のイオン交換樹脂に適用
した場合について説明する。
て、スチレン系、アクリル酸系のイオン交換樹脂に適用
した場合について説明する。
【００１２】この種のイオン交換樹脂は、薬品には溶け
ず、また、こののイオン交換樹脂の一部には、化学薬品
に対して安定なものもあるが、一般的には略８０℃以上
の温度になるとその柔軟性が著しく増加し、機械的な衝
撃を吸収し、従来方法では粉砕が難しくなる。一方、陰
イオン交換樹脂等では、熱、酸素により酸化、または化
学的に変化し（耐薬品性が低い）、その機能を失ってし
まうため、従来方法による破砕は行えない。
ず、また、こののイオン交換樹脂の一部には、化学薬品
に対して安定なものもあるが、一般的には略８０℃以上
の温度になるとその柔軟性が著しく増加し、機械的な衝
撃を吸収し、従来方法では粉砕が難しくなる。一方、陰
イオン交換樹脂等では、熱、酸素により酸化、または化
学的に変化し（耐薬品性が低い）、その機能を失ってし
まうため、従来方法による破砕は行えない。
【００１３】そこで、上記の樹脂材料の塊、粒子を不活
性液体としての水と共に破砕機（粉砕機）に供給し、混
合物として破砕操作を行なう。すると、破砕操作時にお
ける破砕機自体の発熱、並びに、破砕される樹脂自体の
発熱が生じるが、この熱は樹脂材料と共に供給した水に
よって冷却される。従って、樹脂材料が温度上昇によっ
て軟化するのを防止でき、粉砕機による衝撃を与えるこ
とにより、極めて効率良く破砕操作を行なえ、所望の粒
径、粉径の樹脂を得ることができる。
性液体としての水と共に破砕機（粉砕機）に供給し、混
合物として破砕操作を行なう。すると、破砕操作時にお
ける破砕機自体の発熱、並びに、破砕される樹脂自体の
発熱が生じるが、この熱は樹脂材料と共に供給した水に
よって冷却される。従って、樹脂材料が温度上昇によっ
て軟化するのを防止でき、粉砕機による衝撃を与えるこ
とにより、極めて効率良く破砕操作を行なえ、所望の粒
径、粉径の樹脂を得ることができる。
【００１４】実際に、本発明方法と従来方法の一つであ
る凍結粉砕法とで、上記のイオン交換樹脂を破砕した場
合、本発明方法によれば、スチレン系、アクリル酸系の
イオン交換樹脂ともに平均粒径２〜３μｍの微粒子を得
ることができたが、従来方法では、平均粒径約２０μｍ
程度のものしか得られなかった。この結果から見ても、
本発明方法によれば従来方法に比べ、著しく小径の微粒
子が得られることが分かる。
る凍結粉砕法とで、上記のイオン交換樹脂を破砕した場
合、本発明方法によれば、スチレン系、アクリル酸系の
イオン交換樹脂ともに平均粒径２〜３μｍの微粒子を得
ることができたが、従来方法では、平均粒径約２０μｍ
程度のものしか得られなかった。この結果から見ても、
本発明方法によれば従来方法に比べ、著しく小径の微粒
子が得られることが分かる。
【００１５】また、この樹脂材料の破砕時には、微粒化
した樹脂粉が生じるが、この方法によれば、水と一緒に
破砕するようにして有るため、上記の樹脂粉が飛散し、
作業環境を汚染することが防止でき、また、このような
樹脂粉の回収が容易に行なえる。
した樹脂粉が生じるが、この方法によれば、水と一緒に
破砕するようにして有るため、上記の樹脂粉が飛散し、
作業環境を汚染することが防止でき、また、このような
樹脂粉の回収が容易に行なえる。
【００１６】尚、上記の実施例においては、熱可塑性を
有する樹脂材料の例としてイオン交換樹脂に適用した例
について説明したが、本発明はこのような樹脂に限ら
ず、熱硬化性を有する機能性高分子樹脂であっても、ま
た天然樹脂であっても同様に適用することができる。
有する樹脂材料の例としてイオン交換樹脂に適用した例
について説明したが、本発明はこのような樹脂に限ら
ず、熱硬化性を有する機能性高分子樹脂であっても、ま
た天然樹脂であっても同様に適用することができる。
【００１７】
【発明の効果】この発明によれば、機能性高分子樹脂材
料からなる塊、粒子を不活性液体と共に、粉砕機により
衝撃を与えることにより、発熱による樹脂材料の軟化を
抑制した状態で、この樹脂材料を短時間で希望の微細な
粒径にまで容易に破砕することができ、しかも、液中で
破砕を行うため、騒音の発生も少ない。
料からなる塊、粒子を不活性液体と共に、粉砕機により
衝撃を与えることにより、発熱による樹脂材料の軟化を
抑制した状態で、この樹脂材料を短時間で希望の微細な
粒径にまで容易に破砕することができ、しかも、液中で
破砕を行うため、騒音の発生も少ない。
Claims (1)
- 【請求項１】 機能性高分子樹脂の塊、或は粒子を不活
性液体と共に、粉砕機により衝撃を与えて破砕し微粒径
の樹脂粒を得ることを特徴とする機能性高分子樹脂材料
の破砕方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20296693A JPH0741561A (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | 機能性高分子樹脂材料の破砕方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20296693A JPH0741561A (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | 機能性高分子樹脂材料の破砕方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0741561A true JPH0741561A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16466118
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20296693A Pending JPH0741561A (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | 機能性高分子樹脂材料の破砕方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0741561A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0761743A1 (de) * | 1995-08-31 | 1997-03-12 | Alusuisse Technology & Management AG | Feinstteilige Thermoplaste |
-
1993
- 1993-07-23 JP JP20296693A patent/JPH0741561A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0761743A1 (de) * | 1995-08-31 | 1997-03-12 | Alusuisse Technology & Management AG | Feinstteilige Thermoplaste |
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