JPH0741435A - ヘテロポリ酸による環状化合物の転移方法 - Google Patents

ヘテロポリ酸による環状化合物の転移方法

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JPH0741435A
JPH0741435A JP5204800A JP20480093A JPH0741435A JP H0741435 A JPH0741435 A JP H0741435A JP 5204800 A JP5204800 A JP 5204800A JP 20480093 A JP20480093 A JP 20480093A JP H0741435 A JPH0741435 A JP H0741435A
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JP
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trans
heteropolyacid
benzene derivative
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alkylcyclohexyl
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JP5204800A
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Keizo Iwatani
敬三 岩谷
Masashi Asano
正志 浅野
Yoshio Yamamoto
吉男 山本
Masahiro Fukui
優博 福井
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Chisso Corp
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Publication date
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シスおよびトランス体の混合物である4ー
(4’ー(トランスー4’’ーアルキルシクロヘキシ
ル)シクロヘキシル)ベンゼン誘導体、4ー(4’ーア
ルキルシクロヘキシル)ベンゼン誘導体または4ー
(4’ーアルキルー2’,6’ージオキシル)ベンゼン
誘導体を異性化させてトランス体のベンゼン誘導体を効
率よく製造する方法を提供すること。 【構成】 シスおよびトランス体の混合物である4ー
(4’ー(トランスー4’’ーアルキルシクロヘキシ
ル)シクロヘキシル)ベンゼン誘導体、4ー(4’ーア
ルキルシクロヘキシル)ベンゼン誘導体または4ー
(4’ーアルキルー2’,6’ージオキシル)ベンゼン
誘導体を、有機溶媒中でヘテロポリ酸の存在下で異性化
してトランス体のベンゼン誘導体を製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シスおよびトランス体
の混合物である(4ー(4’ー(トランスー4’’ーア
ルキルシクロヘキシル)シクロヘキシル)ベンゼン誘導
体、4ー(4’ーアルキルシクロヘキシル)ベンゼン誘
導体若しくは4ー(4’ーアルキルー2’6’ージオキ
シル)ベンゼン誘導体を、ヘテロポリ酸の存在下で異性
化して該ベンゼン誘導体に対応するトランス体のベンゼ
ン誘導体を製造する方法に関する。
【0002】本発明の4ー(トランスー4’ー(トラン
スー4’’ーアルキルシクロヘキシル)シクロヘキシ
ル)ベンゼン誘導体、4ー(トランスー4’ーアルキル
シクロヘキシル)ベンゼン誘導体および4ー(トランス
ー4’ーアルキルー2’,6’ージオキシル)ベンゼン
誘導体はトランス体が良好な電気的および光学的特性を
有しており、表示用液晶の中間原料として有用である。
【0003】
【従来の技術とその問題点】従来、4ー(トランスー
4’ー(トランスー4’’ーアルキルシクロヘキシル)
シクロヘキシル)ベンゼン誘導体、4ー(トランスー
4’ーアルキルシクロヘキシル)ベンゼン誘導体および
4ー(トランスー4’ーアルキルー2’,6’ージオキ
シル)ベンゼン誘導体を製造する方法としては、シスお
よびトランス体の混合物から再結晶法、蒸留法もしくは
カラムクロマトグラフィー法などの方法を用いて分離す
る方法が行われているが、収率が低いという欠点を有し
ている。
【0004】また、特開昭58ー189124号公報に
は、4ー(シスー4’ー(トランスー4’’ープロピル
シクロヘキシル)シクロヘキシル)ー1ープロピルベン
ゼンをNーメチルピロリドンもしくはジメチルホルミア
ミド溶媒中でカリウムーt−ブトキサイドを用いて異性
化して4ー(トランスー4’ー(トランスー4’’ープ
ロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル)ー1ープロピ
ルベンゼンを得る方法が開示されている。しかしなが
ら、この方法はカリウムーt−ブトキサイドを溶媒で希
釈しているとはいえ、カリウムーt−ブトキサイドの発
火温度が低い為(120℃)、その取扱いに危険を伴う
という問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、シスお
よびトランス体の混合物である4ー(4’ー(トランス
ー4’’ーアルキルシクロヘキシル)シクロヘキシル)
ベンゼン誘導体、4ー(4’ーアルキルシクロヘキシ
ル)ベンゼン誘導体または4ー(4’ーアルキルー
2’,6’ージオキシル)ベンゼン誘導体から表示用液
晶の中間原料として有用な、トランス体のベンゼン誘導
体を収率良く得る方法について鋭意研究を行った。その
結果、原料のシスおよびトランス体の混合物である4ー
(4’ー(トランスー4’’ーアルキルシクロヘキシ
ル)シクロヘキシル)ベンゼン誘導体、4ー(4’ーア
ルキルシクロヘキシル)ベンゼン誘導体または4ー
(4’ーアルキルー2’,6’ージオキシル)ベンゼン
誘導体を、不活性な有機溶媒中でヘテロポリ酸の存在下
で異性化することにより、高収率でトランス体のベンゼ
ン誘導体が得られることを見い出し、この知見に基づき
本発明を完成した。以上の記述から明らかなように、本
発明の目的はシスおよびトランス体の混合物である4ー
(4’ー(トランスー4’’ーアルキルシクロヘキシ
ル)シクロヘキシル)ベンゼン誘導体、4ー(4’ーア
ルキルシクロヘキシル)ベンゼン誘導体または4ー
(4’ーアルキルー2’,6’ージオキシル)ベンゼン
誘導体を異性化し、トランス体のベンゼン誘導体を安全
に効率よく製造する方法を提供することである。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明は下記(1)〜
(4)の構成を有する。 (1) シスおよびトランス体の混合物である下記化4
で表される4ー(4’ー(トランスー4’’ーアルキル
シクロヘキシル)シクロヘキシル)ベンゼン誘導体を、
有機溶媒中でヘテロポリ酸の存在下で異性化して4ー
(トランスー4’ー(トランスー4’’ーアルキルシク
ロヘキシル)シクロヘキシル)ベンゼン誘導体を製造す
る方法。
【化4】 (式中、Rは炭素数1〜9のアルキル基、Xは炭素数1
〜9のアルキル基、水酸基、シアノ基、炭素数1〜9の
アルコシ基またはハロゲン基(ーF,ーCl,ーBr,
ーI)を表す) (2) シスおよびトランス体の混合物である下記化5
で表される4ー(4’ーアルキルシクロヘキシル)ベン
ゼン誘導体を、有機溶媒中でヘテロポリ酸の存在下で異
性化して4ー(トランスー4’ーアルキルシクロヘキシ
ル)ベンゼン誘導体を製造する方法。
【化5】 (式中、Rは炭素数1〜9のアルキル基、Xは炭素数1
〜9のアルキル基、水酸基、シアノ基、炭素数1〜9の
アルコシ基またはハロゲン基(ーF,ーCl,ーBr,
ーI)を表す) (3) シスおよびトランス体の混合物である下記化6
で表される4ー(4’ーアルキルー2’6’ージオキシ
ル)ベンゼン誘導体を、有機溶媒中でヘテロポリ酸の存
在下で異性化して4ー(トランスー4’ーアルキルー
2’6’ージオキシル)ベンゼン誘導体を製造する方
法。
【化6】 (式中、Rは炭素数1〜9のアルキル基、Xは炭素数1
〜9のアルキル基、水酸基、シアノ基、炭素数1〜9の
アルコシ基またはハロゲン基(ーF,ーCl,ーBr,
ーI)を表す) (4) ヘテロポリ酸がモリブデン酸化物、タングステ
ン酸化物、バナジウム酸化物、ニオブ酸化物から選ばれ
た少なくとも一種の酸化物とリン、ケイ素、ヒ素および
ゲルマニウムのなかから選ばれた一種の元素のオキシ酸
とが縮合した構造であり、後者に対する前者の原子比が
2.5〜12であるヘテロポリ酸であることを特徴とす
る前記第(1)項、前記第(2)項もしくは前記第
(3)項のいずれか1項記載の製造方法。
【0007】本発明の構成と効果につき以下に詳述す
る。本発明の異性化反応は、シスおよびトランス体の混
合物である4ー(4’ー(トランスー4’’ーアルキル
シクロヘキシル)シクロヘキシル)ベンゼン誘導体、4
ー(4’ーアルキルシクロヘキシル)ベンゼン誘導体ま
たは4ー(4’ーアルキルー2’,6’ージオキシル)
ベンゼン誘導体を、不活性な有機溶媒中に溶解あるいは
懸濁し、ヘテロポリ酸の存在下で加熱攪拌することによ
り行われる。
【0008】本発明で用いるベンゼン誘導体としては、
具体的には4ー(4’ー(トランスー4’’ープロピル
シクロヘキシル)シクロヘキシル)ー1ープロピルベン
ゼン、4ー(4’ープロピルシクロヘキシル)ー1ーメ
トキシベンゼン、4ー(4’ー(トランスー4’’ープ
ロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル)ー1ーフルオ
ロベンゼン、4ー(4’ープロピルシクロヘキシル)ー
1ーヒドロキシベンゼン、4ー(4’ープロピルー
2’,6’ージオキシル)ー1ーシアノベンゼン、4ー
(4’ー(トランスー4’’ーエチルシクロヘキシル)
シクロヘキシル)ー1ーフルオロベンゼン、4ー(4’
ーペンチルシクロヘキシル)ー1ーフルオロベンゼン、
4ー(4’ープロピルー2’,6’ージオキシル)ー1
ーエトキシベンゼンなどが挙げられるが、これらに限定
されるものではない。
【0009】本発明の製造方法にあっては、触媒として
ヘテロポリ酸を用いて異性化反応を行うことを特徴とす
るものであり、該ヘテロポリ酸は、モリブデン酸化物、
タングステン酸化物、バナジウム酸化物、ニオブ酸化物
から選ばれた少なくとも一種の酸化物とリン、ケイ素、
ヒ素およびゲルマニウムのなかから選ばれた一種の元素
のオキシ酸とが縮合した構造であり、後者に対する前者
の原子比が2.5〜12であるヘテロポリ酸である。具
体的には、リンモリブテン酸、リンタングステン酸、リ
ンモリブドタングステン酸、リンモリブドバナジン酸、
リンモリブドタングストバナジン酸、リンモリブドニオ
ブ酸、ケイタングステン酸、ケイモリブドタングステン
酸、ケイモリブドタングストバナジン酸、ゲルマニウム
タングステン酸、ヒ素モリブデン酸、ヒ素タングステン
酸などが挙げられ、中でもゲルマニウムタングステン酸
やケイタングステン酸が好ましい。
【0010】該ヘテロポリ酸は市販のものをそのまま用
いることができるが、ヘテロポリ酸のプロトンの一部を
アルカリ金属、アルカリ土類金属元素などで置換して不
溶化もしくは難溶化したヘテロポリ酸塩を用いることも
できる。置換元素としてはこれらに限定されるものでは
なく、広く遷移金属元素などで置換されたヘテロポリ酸
塩を使用することもできる。また、アンモニア、アミン
系化合物等の含窒素化合物でヘテロポリ酸のプロトンの
一部を置換したものも用いることができる。
【0011】また、反応後の触媒の分離・回収を容易に
するために、ヘテロポリ酸を担体に含浸担持した担持型
触媒として用いることもできる。この場合の担体として
はヘテロポリ酸に対して安定であり、かつ比表面積の大
きい担体が良く、シリカ、チタニア、活性炭などの一種
以上を用いることが好適である。また、共沈法や共ゲル
化法により、SiO2やAl23でヘテロポリ酸、もし
くは、ヘテロポリ酸塩をくるむことにより固定化した固
定化触媒を用いることも可能であり、かかる固定化触媒
を用いると反応後の触媒の分離・回収が容易になる。本
発明の製造方法にあっては、触媒として遊離のヘテロポ
リ酸を用いた均一反応のほか、ヘテロポリ酸塩、また
は、上述の担体に担持したヘテロポリ酸もしくは固定化
したヘテロポリ酸を触媒として用いた不均一反応のいず
れの方法でもかまわないが、触媒の分離・回収が容易
な、不均一反応が好ましい。
【0012】用いるヘテロポリ酸の量は、特に限定され
ないが、基質1モルに対してヘテロポリ酸として0.0
05〜0.075モル、好ましくは0.010〜0.02
0モルである。
【0013】異性化反応に用いる溶媒としては、1,2
ージクロロエタン、ジクロロメタンのようなハロゲン系
炭化水素、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水
素、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ヘキサン
のような脂肪族炭化水素、 ニトロベンゼン、二硫化炭
素などが挙げられるがこれらに限定されるものではな
い。
【0014】異性化反応は、通常、不活性ガス雰囲気
下、常圧ないし10気圧程度の圧力下で温度110〜1
50℃、好ましくは130〜150℃で行われる。
【0015】反応時間は触媒量や反応温度によっても異
なるが、例えば、攪拌槽型の反応器を用いたバッチ反応
の場合には、通常1〜20時間程度である。反応器の形
式は、槽型、塔型など一般に用いられるものが使用され
る。反応形式はバッチ式、連続式のいずれの方式でも実
施可能である。
【0016】反応終了後、反応液から触媒を分離除去す
る方法は、常法に従って行われる。例えば、遊離のヘテ
ロポリ酸を使用した場合は、熱水抽出により反応液から
触媒を回収する。また、ヘテロポリ酸塩、担持したヘテ
ロポリ酸もしくは固定化したヘテロポリ酸を触媒として
使用した場合は、反応液をろ過して該触媒を回収する。
回収した触媒は再使用できる。
【0017】目的とする4ー(トランスー4’ー(トラ
ンスー4’’ーアルキルシクロヘキシル)シクロヘキシ
ル)ベンゼン誘導体、4ー(トランスー4’ーアルキル
シクロヘキシル)ベンゼン誘導体および4ー(トランス
ー4’ーアルキルー2’,6’ージオキシル)ベンゼン
誘導体の単離は、触媒を分離したのち、反応液を重曹洗
浄及び水洗したのち、再結晶することにより行われる。
【0018】本発明の方法によって得られる4ー(トラ
ンスー4’ー(トランスー4’’ーアルキルシクロヘキ
シル)シクロヘキシル)ベンゼン誘導体としては例え
ば、4ー(トランスー4’ー(トランスー4’’ープロ
ピルシクロヘキシル)シクロヘキシル)ー1ープロピル
ベンゼン、4ー(トランスー4’ー(トランスー4’’
ープロピルシクロヘキシル)シクロヘキシル)ー1ーフ
ルオロベンゼン、4ー(トランスー4’ー(トランスー
4’’ーエチルシクロヘキシル)シクロヘキシル)ー1
ーヨードベンゼンを挙げることができ、4ー(トランス
ー4’ーアルキルシクロヘキシル)ベンゼン誘導体とし
ては例えば4ー(トランスー4’ープロピルシクロヘキ
シル)ー1ーメトキシベンゼン、4ー(トランスー4’
ープロピルシクロヘキシル)ー1ーヒドロキシベンゼ
ン、4ー(トランスー4’ーペンチルシクロヘキシル)
ー1ーフルオロベンゼンを挙げられ、また4ー(トラン
スー4’ーアルキルー2’,6’ージオキシル)ベンゼ
ン誘導体としては例えば4ー(トランスー4’ープロピ
ルー2’,6’ージオキシル)ー1ーシアノベンゼン、
4ー(トランスー4’ープロピルー2’,6’ージオキ
シル)ー1ーエトキシベンゼンを挙げることができる
が、これらのみに限定されるものではない。
【0019】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を具体的に説明
するが本発明はこれによって限定されるものではない。
【0020】実施例1 内容積100mlの4つ口フラスコに4ー(4’ープロ
ピルシクロヘキシル)ー1ーヒドロキシベンゼン(シス
体60.8重量%、トランス体39.2重量%)5g
(0.023モル)、ケイタングステン酸(H4SiW12
40)1g(0.348ミリモル)、トルエン45gを
入れ、115℃にて25時間加熱攪拌した。25時間
後、反応液を1mlほどサンプリングし、該反応液に水
を加えて水洗した。水洗後、トルエンで10倍に希釈し
て、液体クロマトグラフィー(カラム:YMC Pac
ked Colum Type A−302 ODS、
移動相: MeOH:水=7:3)にて分析した。その
結果、シス体:トランス体=10重量%:90重量%で
あった。
【0021】実施例2 内容積1Lのオートクレーブに4ー(4’ープロピルシ
クロヘキシル)ー1ーヒドロキシベンゼン(シス体6
0.8重量%、トランス体39.2重量%)10g(0.
046モル)、ケイタングステン酸(H4SiW
1240)を15重量%担持した活性炭13.3g、トル
エン200gを入れ、130℃にて6時間加熱攪拌し
た。その後、反応液を実施例1に準拠して分析した。そ
の結果、シス体:トランス体=12重量%:88重量%
であった。
【0022】実施例3 下記に示した原料、ヘテロポリ酸、溶媒および反応条件
を用いて、実施例2に準拠して反応および分析を行っ
た。その結果、下記の転移率を得た。なお、転移率は次
の定義に従うものとする。 転移率(%)=トランス体(転移後)×100/(シス
体(転移前)+トランス体(転移前)) シス体(転移前)+トランス体(転移前)=100 原料 4ー(4’ー(トランスー4’’ープロピルシクロヘキシル)ー 1ーメトキシベンゼン(0.032mol) シス体58.5重量%、トランス体41.5重量%) 10g ヘテロポリ酸 ゲルマニウムタングステン酸 2g 溶媒 トルエン 200g 温度 130℃ 反応時間 2時間 転移率 85%
【0023】実施例4 下記に示した原料、ヘテロポリ酸、溶媒の種類および反
応条件を用いて、実施例2に準拠して反応および分析を
行った。その結果、下記の転移率を得た。 原料 4ー(4’ー(トランスー4’’ープロピルシクロヘキシル)シ クロヘキシル)ー1ープロピルベンゼン(0.031mol) (シス体52.4重量%、トランス体47.6重量%) 10g ヘテロポリ酸 ケイタングステン酸 2g 溶媒 トルエン 200g 温度 150℃ 反応時間 10時間 転移率 80%
【0024】実施例5 下記に示した原料、ヘテロポリ酸、溶媒の種類および反
応条件を用いて、実施例2に準拠して反応および分析を
行った。その結果、下記の転移率を得た。 原料 4ー(4’ー(トランスー4’’ープロピルシクロヘキシル) シクロヘキシル)ー1ーフルオロベンゼン(0.033mol) (シス体65.7重量%、トランス体34.3重量%) 10g ヘテロポリ酸 ケイタングステン酸 2g 溶媒 1、2ージクロロエタン 200g 温度 150℃ 反応時間 10時間 転移率 80%
【0025】実施例6 下記に示した原料、ヘテロポリ酸、溶媒の種類および反
応条件を用いて、実施例2に準拠して反応および分析を
行った。その結果、下記の転移率を得た。 原料 4ー(4’ープロピルー2’,6’ージオキシル)ー1ーエトキ シベンゼン(0.040mol) (シス体54.5重量%、トランス体45.5重量%) 10g ヘテロポリ酸 ケイタングステン酸 2g 溶媒 1、2ージクロロエタン 200g 温度 130℃ 反応時間 5時間 転移率 80%
【0026】
【発明の効果】本発明の製造方法は、シスおよびトラン
ス体の混合物である4ー(4’ー(トランスー4’’ー
アルキルシクロヘキシル)シクロヘキシル)ベンゼン誘
導体、4ー(4’ーアルキルシクロヘキシル)ベンゼン
誘導体または4ー(4’ーアルキルー2’,6’ージオ
キシル)ベンゼン誘導体を、ヘテロポリ酸の存在下で異
性化することにより、トランス体の該ベンゼン誘導体を
効率よく、安全に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 17/358 25/18 37/00 39/17 41/32 43/21 253/30 255/50 C07D 319/06 // C07B 61/00 300

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シスおよびトランス体の混合物である下
    記化1で表される4ー(4’ー(トランスー4’’ーア
    ルキルシクロヘキシル)シクロヘキシル)ベンゼン誘導
    体を、有機溶媒中でヘテロポリ酸の存在下で異性化して
    4ー(トランスー4’ー(トランスー4’’ーアルキル
    シクロヘキシル)シクロヘキシル)ベンゼン誘導体を製
    造する方法。 【化1】 (式中、Rは炭素数1〜9のアルキル基、Xは炭素数1
    〜9のアルキル基、水酸基、シアノ基、炭素数1〜9の
    アルコシ基またはハロゲン基(ーF,ーCl,ーBr,
    ーI)を表す)
  2. 【請求項2】 シスおよびトランス体の混合物である下
    記化2で表される4ー(4’ーアルキルシクロヘキシ
    ル)ベンゼン誘導体を、有機溶媒中でヘテロポリ酸の存
    在下で異性化して4ー(トランスー4’ーアルキルシク
    ロヘキシル)ベンゼン誘導体を製造する方法。 【化2】 (式中、Rは炭素数1〜9のアルキル基、Xは炭素数1
    〜9のアルキル基、水酸基、シアノ基、炭素数1〜9の
    アルコシ基またはハロゲン基(ーF,ーCl,ーBr,
    ーI)を表す)
  3. 【請求項3】 シスおよびトランス体の混合物である下
    記化3で表される4ー(4’ーアルキルー2’6’ージ
    オキシル)ベンゼン誘導体を、有機溶媒中でヘテロポリ
    酸の存在下で異性化して4ー(トランスー4’ーアルキ
    ルー2’6’ージオキシル)ベンゼン誘導体を製造する
    方法。 【化3】 (式中、Rは炭素数1〜9のアルキル基、Xは炭素数1
    〜9のアルキル基、水酸基、シアノ基、炭素数1〜9の
    アルコシ基またはハロゲン基(ーF,ーCl,ーBr,
    ーI)を表す)
  4. 【請求項4】 ヘテロポリ酸がモリブデン酸化物、タン
    グステン酸化物、バナジウム酸化物、ニオブ酸化物から
    選ばれた少なくとも一種の酸化物とリン、ケイ素、ヒ素
    およびゲルマニウムのなかから選ばれた一種の元素のオ
    キシ酸とが縮合した構造であり、後者に対する前者の原
    子比が2.5〜12であるヘテロポリ酸であることを特
    徴とする請求項1、請求項2もしくは請求項3のいずれ
    か1項記載の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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