JPH0741430Y2 - 入浴用先剤収容ケース - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、シャンプーや石鹸等を収容して浴場等に置
かれる入浴用洗剤収容ケースに関する。

〔従来の技術〕

入浴用洗剤、例えばシャンプー、リンスおよび石鹸等の
収容ケースとしては、上方開口で底部の裏面側に吸盤を
設けたものが多用されており、この吸盤を浴場のタイル
面等に吸着させて、保持するのが一般である。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところで、従来の入浴材の収容ケースは、浴場に置かれ
た場合、湯水がかかり易いことから、水抜きのために底
部に排水用の小孔を複数個設けている。しかも、石鹸を
置いた際には、溶解により小孔が目づまりする不具合が
あった。また、シャンプーやリンス等を収容した場合、
小孔を容器で塞ぐことになって、湯水の排水が悪くな
り、滞留水が汚れて不潔感を与える難点があった。この
ため、時折ケース本体を洗う必要があるが、底部を洗浄
するのは甚だ面倒であった。

この考案は、上記課題に鑑みてなされたもので、排水性
を高めて清潔に保つことができると共に、洗浄作業を容
易になし得る入浴用洗剤収容ケースを提供することを目
的としている。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため、この考案に係る入浴用洗剤収
容ケースは上方開口のケース本体に入浴用洗剤を収容
し、底部の裏面側に設けた吸盤により、タイル面等に吸
着保持される入浴用洗剤収容ケースにおいて、前記底部
をケース本体の中心に向けて傾斜させると共に、この底
部に排水用開口部を形成し、かつ前記底部との間に小間
隙をあけて中敷板を載置したことを特徴としている。

（作用） 上記構成により、この入浴用洗剤収容ケースを浴場等に
置いたとき、湯水がかかってケース本体に入った場合、
中敷板と底部との小間隙に導かれ、排水用開口部から排
出される。

また、入浴用洗剤収容ケースを洗う必要が生じた場合入
浴用洗剤が載置される中敷板を外すことができるので、
この中敷板のみ取り外して洗浄すればよいから、ケース
本体を洗う手数が省ける。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は入浴用洗剤収容ケースの展開斜視図、第２図は
同中央縦断面図、第３図は第２図のIII-III線に沿った
横断面図、第４図はケース本体の裏面図である。

この入浴用洗剤収容ケースは、ケース本体１内に中敷板
２を載置して、底部には吸盤３を設けており、第５図に
示すような浴場８等に設置が可能となっている。前記ケ
ース本体１は、上方開口の矩形状箱体で、合成樹脂材に
て一体成形されている。底部には、排水用開口部４が形
成されており、ケース本体１内に流入する湯水を排出で
きるようになっている。そして、この排水用開口部の内
周縁4aには、相対向する支持片５、５が延設されてい
る。この支持片５の先端部には、係合穴5aを形成してお
り、この係合穴に吸盤３が取付けられるようになってい
る。この吸盤３は、軟質ビニール材からなり、上部に係
合突部3aが一体形成されていて、この係合突部を前記支
持片５の係合穴5aに係合して保持する。なお、排水用開
口部４の内周縁4aには、各隅部に近接して中敷板２を長
手方向に位置規制するためのストッパー６…が突設され
ている。

前記中敷板２は、偏平なプラスチック板で、一面に６個
の脚部７を配設している。この脚部は、段部7aを有して
おり、この段部側を中敷板２の外周縁に向けて各角部の
近傍及び中央部に突設している。

しかして、この中敷板２はケース本体１の底板1aに載置
される。この際は、脚部７を排水用開口部４に臨ませ、
前記各ストッパ６…に脚部７…を当接させる。これによ
り、脚部の下端が排水用開口部４側に突出し、ストッパ
６…にて脚部７…の移動が規制され、中敷板２は底板1a
上に保持される。この後、浴槽８のタイル面９や洗面台
等に吸盤３を吸着させることにより、ケース本体１が強
固に保持される。そして、中敷板２にシャンプーやリン
ス等の入浴用洗剤10の容器を置くことができる。

上記のように配置すれば、入浴時に湯水がケース本体１
にかかって流入した場合、底板1aが傾斜しているので湯
水は排水用開口部４側に流れる。この際、湯水は底板1a
と中敷板２との小間隙Ｇを介して排出されるから、ケー
ス本体１内に湯水が滞留することはない。よって、ケー
ス本体１は清潔に保たれる。

また、中敷板２に石鹸を置いた場合、この石鹸が融解し
て中敷板２が汚れるので、適宜洗う必要があるが、この
中敷板２を外すことができるから、吸盤３を外してケー
ス本体１を洗う必要がなく洗浄が極めて簡単となる。

なお、前記ケース本体１は矩形状としているが、弓型や
楕円形状としてもよい。また、中敷板２の一方面に脚部
７を複数個設けたが、底板1a側に複数個の突起を設け
て、底板1aと中敷板２との間に小間隙Ｇを生じさせても
よい。

（考案の効果） 以上説明したように、この考案はケース本体の底部を傾
斜させて、この底部に排水用開口部を形成し、かつ底部
上に小間隙をあけて中敷板を載置する一方、底部の裏面
側に吸盤を設けているので、この吸盤を浴場のタイル面
等に吸着して保持し、中敷板上に各種の入浴用洗剤を収
納することができる。これにより、湯水がかかってケー
ス本体内に入った場合、底部が中心に向けて傾斜してい
るので、中敷板の小間隙を介して排水用開口部から排出
される。よって、ケース本体内に滞留しないから、汚れ
が軽減されて清潔に保たれる。またケース本体を洗う必
要が生じた場合、従来は吸盤の吸着を外したうえ小孔を
有する底部を洗う必要があり、煩瑣であったが、この考
案は中敷板のみ取り外すことにより、中敷板および底部
を洗うことができるので、洗浄作業は極めて容易とな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、入浴用洗剤収容ケースの展開斜視図、第２図
は同中央縦断面図、第３図は第２図のIII-III線に沿っ
た横断面図、第４図はケース本体の裏面図、第５図は浴
場に置かれた使用状態の説明図である。 １……ケース本体、1a……吸盤（底部） ２……中敷板、３……吸盤 ４……排水用開口部、７……脚部 ８……浴場、９……タイル面 10……入浴用洗剤

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上方開口のケース本体に入浴用洗剤を収容
   し、底部の裏面側に設けた吸盤により、タイル面等に吸
   着保持される入浴用洗剤収容ケースにおいて、前記底部
   をケース本体の中心に向けて傾斜させると共に、この底
   部に排水用開口部を形成し、かつ前記底部との間に小間
   隙をあけて中敷板を載置したことを特徴とする入浴用洗
   剤収容ケース