JPH0741143Y2 - ロータリートランス - Google Patents

ロータリートランス

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JPH0741143Y2
JPH0741143Y2 JP1988134277U JP13427788U JPH0741143Y2 JP H0741143 Y2 JPH0741143 Y2 JP H0741143Y2 JP 1988134277 U JP1988134277 U JP 1988134277U JP 13427788 U JP13427788 U JP 13427788U JP H0741143 Y2 JPH0741143 Y2 JP H0741143Y2
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JP
Japan
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coil
rotary transformer
core
coils
recess
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JP1988134277U
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JPH0254206U (ja
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修一郎 海沼
功治 滝田
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TDK Corp
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TDK Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、例えばビデオテープレコーダ等の磁気記録再
生装置に用いられるロータリートランスに関する。
(従来の技術) 第3図は磁気記録再生装置に使用される平板型のロータ
リートランス1の従来例、第4図はその部分拡大斜視図
である。
第3図,第4図中、2は上面側に円形の同心配置のコイ
ル装着溝3,4を設けた下側コア(例えば固定コア)、5
は下面側に前記コイル装着溝3,4と対応する形状のコイ
ル装着溝を設けた上側コア(例えば回転コア)であり、
下側コア2と上側コア5は同軸配置となっている。
前記下側コア2のコイル装着溝3,4には、それぞれ内側
コイル6及び外側コイル7がそれぞれ巻装され、また、
上側コア5にもこれらに対応するコイルが巻装されてい
る。そして、例えば内側コイル6,外側コイル7に所定の
電流を流した状態で上側コア5を回転させることにより
電磁誘導に基く電力の変成を行うようになっている。
ところで、ロータリートランスにおいては、高品位の製
品を得る上で各コイルにおける分布容量が小さいこと、
両コイル6,7とこれらに対応する上側コア5側の各コイ
ルとの結合係数が大きいこと等の電気的,電磁気的特性
の向上が要請されるが、上述した第3図に示す従来のロ
ータリートランス1ではこれらの要請に対処できないと
いう問題がある。
この理由について考察すると、一般にロータリートラン
スの分布容量を小さくし、また、結合係数を大きくする
ためには、第4図に示すように、例えば下側コア2のコ
イル装着溝4内において外側コイル7における隣り合う
巻線同士が密着せずにある程度の間隔をもって配置され
ることが望ましい。
しかし、前記第3図に示す従来のロータリートランス1
の場合には、コイル装着溝4に対して、予め密着巻きし
た外側コイル7の隣り合う巻線同士をある程度の間隔を
もって配置することは困難である。
尚、このような問題は内側コイル6の場合及び上側コア
5における各コイルの場合も同様である。
(考案が解決しようとする課題) 上述したような従来のロータリートランスにおいては、
分布容量の低減及び結合係数の増大を図ることが難しい
という問題があった。
そこで本考案は、電気的,電磁気的特性の向上を図った
ロータリートランスの提供を目的とする。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための本考案の構成は、同心円上に
形成された複数の凹部を有し、各凹部内にコイルが複数
巻装されてなる上側コアと下側コアとが対向配置された
ロータリートランスにおいて、各コアの凹部内に巻装さ
れたコイルの巻回数を上,下コアの各凹部について同数
とすると共に、前記凹部内のコイルは、隣接する各コイ
ル線との間にコイル線の直径値以上の所定の間隙を保持
して巻装されたものとしている。
(作用) 上記構成のロータリートランスでは、隣り合うコイル線
間にコイル線の直径値以上の所定の間隙を連続的に形成
して、ロータリートランスの電気的、電磁気的特性を向
上させる。また、上,下コアの凹部全てに同様な構成の
コイル配置を採用するので分布容量,漏洩インダクタン
スの減少が図れる。
(実施例) 以下、本考案について図面を参照して説明する。
第1図(a)は一実施例としてのロータリートランス8
の分解斜視図である。
同図に示すロータリートランス8は、上面側に円形で、
かつ、同心配置の凹部すなわちコイル装着溝12a,12bを
設けた下側コア(例えば固定コア)12と、この下側コア
12と上下対称形状の上側コア9(例えば回転コア)と、
前記下側コア12の各コイル装着溝12a,12bにそれぞれ装
着された内側コイル11及び外側コイル10と、前記上側コ
ア9において前記内側コイル11及び外側コイル10にそれ
ぞれ対応する位置に装着した、これら両コイル10,11と
同一構成の両コイル(図示しない)とを有している。
尚、図中9a,12cは上側,下側コア9,12の各中心部を通過
するシャフト挿通孔である。
このような構成のロータリートランスでは、下側コア12
を固定した状態で、上側コア9を回転させることによ
り、前記両コア9,12間で電磁誘導に基く電力変成を行う
ようになっている。
次に、前記外側コイル10について第1図(b)をも参照
してさらに詳述する。
第1図(b)は下側コア12及びこの各コイル装着溝12a,
12b内に外側コイル10,内側コイル11を装着した状態での
拡大断面図である。
図示コイル線10a,10b、11a,11bは、本実施例では表面に
0.02mm程度の被膜層を形成された直径0.18mm程度の断面
形状が円形からなるものである。従って、合計の直径は
0.2mm程度となる。
このようなコイル線を用いた外側コイル10,内側コイル1
1は、それぞれ隣接する各コイル線(例えば10aと10bの
間)との間に間隙14を保持して巻装されている。
前記間隙14の寸法Lの値は、本実施例では前記コイル線
の直径値とほぼ同等の値(約0.2mm)としている。
ところで、このようなコイルの成形は次のようにしてい
る。
すなわち、第2図に示すように、図示しない空心コイル
形成用の巻枠にコイル線を2回巻回する際、コイル線10
a,10b間にダミー線13を介装する。このダミー線13は本
実施例では前記コイル線と同等の直径値(約0.2mm)を
有するものである。
そして、前記コイル線の不要部分を切断除去するととも
に、ダミー線13を除去する。すると、各コイル線間には
ダミー線13の直径に等しい間隙14が形成される。
尚、この間隙14の値を変更しようとする場合には、各ダ
ミー線の直径値の異なるものを用いるか又は介装する本
数を変えるようにすればよい。このように、本実施例で
はダミー線を用いて間隙を形成しているので製造,間隙
値の変更も極めて容易である。
以上のようにして、第1図(a),(b)に示す外側コ
イル10を製造することができる。尚、内側コイル11につ
いても同様にして形成する。
そして、このようにして形成された外側コイル10,内側
コイル11を前記下側コア12のコイル装着溝12a,12bに装
着することにより、ロータリートランス8の半製品が完
成する。
上述したように、ロータリートランス8の外側,内側コ
イル10,11の隣り合うコイル線間には、それぞれ間隙14
が形成されるが、このことは、上側コア9に装着する両
コイルについても同様である。
次に上記構成のロータリートランス8の作用を、電気
的,電磁気的特性を主にして説明する。
上述したロータリートランス8の分布容量の測定結果を
第1表に示す。
尚、第1表において分布容量減少率は、通常のコイルを
第1図に示す下側コア12及び上側コア9にそれぞれ装着
した場合の分布容量を100(%)として測定したもので
ある。
第1表から明らかなように、本実施例においては通常の
コイルの場合に比較しそれぞれ14.4(%),16.6(%),
14.7(%)の分布容量減少率が得られ、これによりロー
タリートランス8の電気的特性が向上する。
次に、ロータリートランス8の漏洩インダクタンスの測
定結果を第2表に示す。
尚、第2表において漏洩インダクタンスは、通常のコイ
ル装着時のものを100(%)として測定したものであ
る。
第2表から明らかなように漏洩インダクタンスはそれぞ
れ17.55(%),25.43(%),25.58(%)それぞれ減少
し、これらの場合に内側コイル11と外側コイル10との組
み合せインダクタンスの減少が1乃至2(%)程度と推
定されるので、このロータリートランス8の結合係数は
大きくなり、これにより、電磁気的特性が向上する。
また、上記分布容量が減少することで共振周波数が高く
なり、より高い周波数帯域までの使用が可能となる。さ
らに、浮遊容量については従来のロータリートランスの
約55%まで減少できることが確認されている。
尚、本考案は上述した一実施例に限定されるものではな
く、その要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、上述した実施例では内側コイル11とこれに対応
する上側コア9側のコイルの巻数比及び外側コイル10と
これに対応する上側コア9側のコイルの巻数比をそれぞ
れ1:1となるように構成したが、これらの巻数比は任意
の値に設定し得ることはいうまでもない。また、凹部の
数は前記2本形成したものに限られず、必要に応じて適
宜増減させればよい。
また、前記実施例では各コイル線間に間隙を設けるよう
にしたが、密着させた2本あるいは複数本以上のコイル
線毎に間隙を設けるようにしてもよい。さらに、コイル
線の断面形状は前記円形状に限らず、楕円形状,多角形
状等としてもよい。この場合にも前記と同様の効果を得
ることができる。
[考案の効果] 以上詳述した本考案によれば、分布容量が減少して共振
周波数が高くなり、より高い周波数帯域まで使用が可能
なロータリートランスの提供ができる。また、分布容
量、漏洩インダクタンスが減少して結合係数が大きなロ
ータリートランスの提供ができる。さらに上,下コアの
各凹部全てに同様な構成のコイル配置としているので、
前記分布容量,漏洩インダクタンスの減少効果は大き
い。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本考案の一実施例の分解斜視図、第1図
(b)は第1図(a)に示すロータリートランスの拡大
断面図、第2図はコイルの形成方法を示す説明図、第3
図はロータリートランスの従来例を示す断面図、第4図
は従来のロータリートランスのコイルの配置状態を示す
拡大部分断面図である。 8……ロータリートランス、10,11……コイル、10a,10
b,11a,11b……コイル線、12a,12b……凹部(コイル装着
溝)、14……間隙、L……間隙値。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】同心円上に形成された複数の凹部を有し、
    各凹部内にコイルが複数巻装されてなる上側コアと下側
    コアとが対向配置されたロータリートランスにおいて、
    各コアの凹部内に巻装されたコイルの巻回数を上,下コ
    アの各凹部について同数とすると共に、前記凹部内のコ
    イルは、隣接する各コイル線との間にコイル線の直径値
    以上の所定の間隙を保持して巻装されたものであること
    を特徴とするロータリートランス。
JP1988134277U 1988-10-13 1988-10-13 ロータリートランス Expired - Lifetime JPH0741143Y2 (ja)

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JPH0254206U JPH0254206U (ja) 1990-04-19
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6149404A (ja) * 1984-08-17 1986-03-11 Nippon Ferrite Ltd ロ−タリ−トランスの巻線接着方法
JPS62272507A (ja) * 1986-05-21 1987-11-26 Hitachi Ltd ロ−タリ−トランス

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6149404A (ja) * 1984-08-17 1986-03-11 Nippon Ferrite Ltd ロ−タリ−トランスの巻線接着方法
JPS62272507A (ja) * 1986-05-21 1987-11-26 Hitachi Ltd ロ−タリ−トランス

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