JPH0741134Y2 - フラットケーブル用フェライトコア - Google Patents

フラットケーブル用フェライトコア

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JPH0741134Y2
JPH0741134Y2 JP1989115444U JP11544489U JPH0741134Y2 JP H0741134 Y2 JPH0741134 Y2 JP H0741134Y2 JP 1989115444 U JP1989115444 U JP 1989115444U JP 11544489 U JP11544489 U JP 11544489U JP H0741134 Y2 JPH0741134 Y2 JP H0741134Y2
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JP
Japan
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core
ferrite core
flat cable
shaped
ferrite
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JP1989115444U
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JPH0353809U (ja
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忠 伊藤
昭久 柳瀬
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、電子機器でノイズ対策部品として使用される
フラットケーブル用フェライトコアの構造に関する。
〈従来の技術〉 従来より電子機器のノイズ対策部品としてフェライトコ
アが広く用いられている。
第6図は、従来から良く知られているフェライトコアの
代表的なものの一つを示したもので、これは比較的小さ
くて丸いディスクリートタイプのビース状をしたフェラ
イトコア100として形成されている。
また、このフェライトコア100には、例えば第7図
(a),(b)に示すようにして、ケーブルが通されて
使用される。すなわち、同図(a)に示す構造はフェラ
イトコア100の中心にケーブル101を単に通して使用し、
同図(b)に示す構造はケーブル101をフェライトコア1
00に巻き付けて使用するようにしたものである。
そして、第7図(a),(b)に示したフェライトコア
100で得られる自己インダクタンスLは、透磁率をμ,
フェライトコアの断面積をS,ケーブル101の巻回数をN,
フェライトコアの実効磁路長をlとすると、次式 L=(μ・S・N2)/l ・・・ の計算によって求められる。
また、ノイズ対策に使用されるフェライトコアのノイズ
効果は、自己インダクタンスLと周波数fの積によって
表されるところのインピーダンスZによって決まり、次
式 Z=2π・f・L ・・・ の計算で求められることも知られている。
そこで、ノイズ効果を高めるためには上記,式より
自己インダクタンスLの値を大きくすれば良いことも知
られている。
このため、フェライトコアの断面積Sを大きくしたり、
実効磁路長lを小さくしたり、あるいはケーブルの巻回
数Nを増加させるなどの手段が採られているが、これら
の手段を使用する場合にはフェライトコアの形状も大き
くする必要がある。
また、近年では、電子機器の小形化が要求され、フェラ
イトコアを機器内に配設するスペースも限られ、また配
線の数も多くなって来ている。そこで、スペース的に有
効配線ができるフラットケーブルが使用されるようにな
り、例えば第8図,第9図に示すように、フラットケー
ブルに対応させるための長方形大形ビーズタイプのフェ
ライトコア102も存在している。このフェライトコア102
では、第10図に示す如く中心に設けられた貫通穴102aを
フラットケーブル103が単に通される状態で使用され
る。
〈考案が解決しようとする課題〉 上述したように、フェライトコアのノイズ効果を高める
手段としては、前述の如く断面積Sを大きくしたり、実
効磁路長lを小さくしたり、あるいはケーブルの巻回数
Nを増加させるなどの手段を採れば良いことが知られて
いる。しかし、今日ではより以上の小形化が要求される
電子機器ではその内部に大形のフェライトコアを配設で
きるスペースが減少しているので、形状を大きくせずに
効果的なノイズ防止ができるフェライトコアが要求され
ている。
また、フラットケーブル対応形のフェライトコアでは、
フラットケーブル103の巻回数Nを増加させることも不
可能な状態にあるので、この巻回数Nにかかわらずノイ
ズ効果を高めることが要求される。
本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は大きさを変えずにノイズ防止効果を高めること
のできる構造にしたフラットケーブル用フェライトコア
を提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、本考案に係るフェライトコア
は、平板の厚み方向にフラットケーブルを挿通させる為
の複数の挿通窓が略平行に設けられるフラットケーブル
用フェライトコアであって、平板の略中央に矩形状の貫
通穴を穿孔した枠状の外周コアと、前記外周コアの対向
する枠間でかつ前記貫通穴を区画して両側に挿通窓を形
成する状態で取り外し自在に架設される棒状コアと、前
記外周コアに架設された棒状コアを前記外周コアの枠に
保持する保持具とからなることを特徴とする。
〈作用〉 斯かる構成のフラットケーブル用フェライトコアは、外
周コアの枠間に棒状コアを架設すれば、この棒状コアの
両側に挿通窓が形成される。従ってフラットケーブルを
外周コア上に載置して棒状コアを架設すれば、フラット
ケーブルは棒状コアに巻回される。
そして保持具により留め付ければ、フラットケーブルの
巻回状態は維持される。
又、保持具を取り外し棒状コアを外せば、フラットケー
ブルの巻回状態は解放される。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例について図面を用いて詳細に説明
する。
第1図は本考案に係るフェライトコアを示すもので、第
2図はその分解斜視図、第3図は使用状態をフラットケ
ーブルと共に示したものである。
図において、フェライトコア21は、第2図に分割して示
すように、平板の略中央に矩形状の貫通穴24を穿孔した
枠状の外周コア21aと、この外周コア21aの前記貫通穴24
を跨いで架設される棒状コア21bとで構成されている。
しかも、外周コア21aには、貫通穴24の対応している一
対の内周面に係合する。すなわち外周コア21aの相対向
する枠の部分には棒状コア21bの一端がそれぞれ密着係
合できるように係合溝25が形成されている。従って係合
溝25の底面25aに形成された傾斜と棒状コア21bの端面21
cに形成された傾斜とが互いに対応して形成されている
為、第2図の如く上方へ取り外し可能となっている。
一方棒状コア21bは、その幅が前記貫通穴24の幅より狭
く形成することで、前述の如く外周コア21aの係合溝25
に対応させて棒状コア21bを貫通穴24の略中央に架設す
ると、第1図に示すように貫通穴24を区画して棒状コア
21bの両側には厚み方向にフラットケーブル22を通過さ
せる為の挿通窓23a,23bが形成される。よってフラット
ケーブル22をこの貫通穴24上に載置しておけば棒状コア
21bを取り付ける際に、第3図に示すようにフラットケ
ーブル22も同時に巻回される。この場合、フラットケー
ブル22は一方の挿通窓23aを通って裏側へ導かれ、次い
で他方の挿通窓23bを通って再び表面側へ引き出された
状態で取り付けられる。さらに、フェライトコア21には
第4図に示すように、保持具である断面略コ字状のクリ
ップ26が、それぞれ両側の枠に第3図に示すように取り
付けられ、棒状コア21bの両端を外周コア21aの枠に夫々
保持して抜け止めが図られる。また、この実施例では、
複数本の棒状コア21bを所定の間隔で貫通穴24内に配置
すれば、それに応じて複数個の挿通窓23a,23b,…が形成
される。
したがって、挿通窓23a,23bとの間に位置するフェライ
トコア21の中央部(棒状コア21b)はフラットケーブル2
2が巻回した状態で使用される。
また、フェライトコア21が外周コア部21aと棒状コア21b
とに分割されて形成されるので製造も簡単になる。さら
に、フラットケーブル22の組み込みも棒状コア21bの取
り付けと同時に行えるのでフラットケーブル22の途中で
の組み込みが可能となり、配線等の作業性が向上する。
そこで、このように構成されたフェライトコア21を使用
した場合のインダクタンスと、第8図,第10図に示した
フェライトコア102を使用した場合のインダクタンスと
の比較を次に行う。
第1図のフェライトコア21において、第8図での符号で
示した部分と同一の部分は、同一の寸法にて形成されて
いるものとする。
そして、寸法Aをフェライトコア21,102の長さ、寸法B
をフェライトコアの幅、Tをフェライトコアの厚さ、a,
bはフラットケーブルが通過する挿通窓の寸法とする
と、上記インダクタンスLの計算式により、 第8図に示す従来におけるフェライトコア102のインダ
クタンスL1は、 L1=(μ・S1)/l ・・・ の計算によって求められる。
一方、第1図に示す本考案におけるフェライトコア21の
インダクタンスL2は、 L2=〔(μ・S2)/l2〕×2 ・・・ の計算によって求められる。ここで、l,l2は各々の
等価磁路長、S1,S2は各々の断面積である。また、ケー
ブルの巻回数Nは第3図の如く一回であることからN=
1となる。さらに、上記式のインダクタンスL2が2倍
になっているのは、挿通窓23aと挿通窓23bとをそれぞれ
一回づつ、計二度通過することによるものである。
そこで、上記,式に、第1図および第8図中の寸法
を当てはめた場合の概略インダクタンスの計算式は、次
の,式のようになる。
L1=μ×{[(T−a)/2]×A}/ [a+b+B(A/2)]} ・・・ L2=μ×〔{2×[(A−2a)/3]×T}/ [a+b+B(A/2)]〕 ・・・ また、上記,式に、一般的に使用されているフェラ
イトコアを使い各部の実際の寸法、すなわち、A=13m
m,B=37mm,T=12mm,a=2mm,b=25mmを代入して計算を行
うと、上記式よりインダクタンスL1は、 L1=μ×(65/76)=0.86μ となる。
また、同様にして上記式よりインダクタンスL2は、 L2=μ×(72/70.5)=1.02μ となる。
さらに、上記結果のインダクタンスL1とL2の比を算出す
ると、 L2/L1=1.19 となり、第1図に示した本考案におけるフェライトコア
21の方が、第8図に示したフェライトコア102よりもイ
ンダクタンスが約20%向上する。
第5図はこれを実測例に基づいて示した特性図である。
そして、同図中点線で示す特性曲線は第8図に示したフ
ェライトコア102を使用した場合における特性曲線、同
図中実線で示す特性曲線は第1図に示したフェライトコ
ア21を使用した場合における特性曲線である。そして、
横軸には測定周波数fを、縦軸には測定周波数fのとき
におけるインピーダンスZの値と位相角θをそれぞれ示
している。ここでは、インピーダンスを、 Z=ω・L ・・・ の計算式により求め、このインピーダンスZの値を比較
すればフェライトコアの効果を比較することができる。
そこで50MHzの時の実測結果を例にとると、 L2:L1=83.0Ω:67.4Ω となり、約23%の効果が出た。これは、計算値19%とも
ほぼ一致していることが判った。
加えて、貫通穴24上に棒状コア21bを装着すればフラッ
トケーブル22は挿通窓23a,23bとなる部分に同時に取り
付けられることになるので作業性の向上も図れる。
〈考案の効果〉 以上説明したとおり、本考案に係るフラットケーブル用
フェライトコアによれば、フラットケーブルを一つの貫
通穴を単に通過させていた従来の構造のものよりも大き
なインダクダンスが得られ、ノイズ防止効果が向上す
る。その上フラットケーブルを載置した外周コアに棒状
コアを架設する丈でフラットケーブルの巻回状態が得ら
れ、保持具によりその状態は維持される。又、保持具を
解放することで外周コアと棒状コアを分離させてフラッ
トケーブルの解除が可能かつ容易となり、特にフラット
ケーブルの端部接続を取り外すことなくケーブルの途中
にてケーブルの巻回が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るフェライトコアの外観斜視図、 第2図は本考案に係るフェライトコアの分解斜視図、 第3図は使用状態を説明する図、 第4図はクリップ単体の外観斜視図、 第5図は従来のフェライトコアの特性と本考案のフェラ
イトコアの特性をそれぞれ示した図、 第6図は従来のフェライトコアの一例を示した外観斜視
図、 第7図(a),(b)は第6図に示した同上フェライト
コアの使用状態をそれぞれ示した外観斜視図、 第8図は従来におけるフェライトコアの他の例を示した
外観斜視図、 第9図は第8図のX−X線に沿う断面図、 第10図は第8図に示した同上フェライトコアの使用状態
を示した外観斜視図である。 21……フェライトコア,22……フラットケーブル,21a…
…外周コア,21b……棒状コア,23a,23b……挿通窓,24…
…貫通穴,26……保持具(クリップ)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板の厚み方向にフラットケーブルを挿通
    させる為の複数の挿通窓が略平行に設けられるフラット
    ケーブル用フェライトコアであって、 平板の略中央に矩形状の貫通穴を穿孔した枠状の外周コ
    アと、 前記外周コアの対向する枠間でかつ前記貫通穴を区画し
    て両側に挿通窓を形成する状態で取り外し自在に架設さ
    れる棒状コアと、 前記外周コアに架設された棒状コアを前記外周コアの枠
    に保持する保持具とからなるフラットケーブル用フェラ
    イトコア。
JP1989115444U 1989-09-29 1989-09-29 フラットケーブル用フェライトコア Expired - Lifetime JPH0741134Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989115444U JPH0741134Y2 (ja) 1989-09-29 1989-09-29 フラットケーブル用フェライトコア

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JP1989115444U JPH0741134Y2 (ja) 1989-09-29 1989-09-29 フラットケーブル用フェライトコア

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JPH0353809U JPH0353809U (ja) 1991-05-24
JPH0741134Y2 true JPH0741134Y2 (ja) 1995-09-20

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ID=31663773

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6213013U (ja) * 1985-07-08 1987-01-26
JPS6214770U (ja) * 1985-07-12 1987-01-29
JPS6224518U (ja) * 1985-07-29 1987-02-14
JPH0614429Y2 (ja) * 1987-11-18 1994-04-13 ソニー株式会社 耐ノイズ性フラット接続線路

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JPH0353809U (ja) 1991-05-24

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