JPH0740822U - 耐火被覆構造 - Google Patents

耐火被覆構造

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JPH0740822U
JPH0740822U JP076116U JP7611693U JPH0740822U JP H0740822 U JPH0740822 U JP H0740822U JP 076116 U JP076116 U JP 076116U JP 7611693 U JP7611693 U JP 7611693U JP H0740822 U JPH0740822 U JP H0740822U
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JP
Japan
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flange portion
lower flange
steel beam
fire
web
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Application number
JP076116U
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English (en)
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幹夫 露木
正樹 杉本
勝男 小國
一三 吉川
隆雄 日置
雅彦 常谷
省一郎 白井
隆太郎 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Corp
Nichias Corp
Original Assignee
Takenaka Corp
Nichias Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な耐火性及び施工性を確保するととも
に、鉄骨梁の下フランジ部から下方に設ける間仕切り壁
等の施工性を確保する。 【構成】 建物のコンクリートスラブ10を支える鉄骨
梁20の下フランジ部23には、各成形体30が下フラ
ンジ部23を挟んで両側からそれぞれ嵌合され、下フラ
ンジ部23及びウエブ21の下端部を被覆する。また鉄
骨梁20の上フランジ部22及びウエブ21には、各被
覆材40が溶接ピン41によって保持され、上フランジ
部22の側面及び下面と、ウエブ21の下端部以外の部
分を被覆する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば梁又は柱として建築物等に使用される鉄骨の耐火性確保のた めの被覆構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に建物の鉄骨は、火災等による高熱の影響を受けた場合、熱変形を生じて 建物倒壊の原因となるおそれがあるため、外面全体を耐火被覆している。 従来、鉄骨の耐火被覆構造としては、耐火ボード等の耐火性成形板を、鉄骨の 外面全体に接着材等を用いて取付けるものがある。また鉄骨の外面全体に、セラ ミックファイバー、ロックウール、グラスウール等の無機質繊維のフェルト状物 からなる耐火被覆材を巻付けるようにして固定させるものが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の鉄骨の耐火被覆構造うち、前者の耐火性成形体を鉄骨に取り付 ける構造では、耐火性能の点で優れている反面、施工の際、耐火性成形体を鉄骨 の外形状に合わせて裁断した上、適宜の箇所に取付けなければならず、多大な労 力と時間を要するという問題があった。また各成形体の継ぎ目を正確に合わせな ければ、火災等による高熱を受けた場合に継ぎ目が開いてしまい、耐火性を大幅 に低下させるおそれがあるため、施工に熟練した技術を必要としていた。
【0004】 また、後者の耐火性被覆材を鉄骨に巻き付ける構造では、耐火被覆材としての 繊維フェルト材を、鉄骨に巻付けるようにして固定するだけであるため、熟練し た技術を要することもなく、短時間で施工することができる。一方、耐火性能の 面からみると、耐火ボード等の耐火性成形体で鉄骨の外面全体を被覆する構造と 同等の耐火性能を確保するためには、繊維フェルト材をかなり厚く施工する必要 があった。しかし、繊維フェルト材を充分な耐火性能が得られるまでに厚く施工 した場合、特に梁として使用する鉄骨の下フランジ部における繊維フェルト材の 厚さが増大し、下フランジ部から下方に間仕切り壁等を設ける際に問題となり、 間仕切り壁等の施工に支障をきたすおそれがあった。
【0005】 本考案は、充分な耐火性能を備えるものでありながら、迅速かつ容易に施工す ることができ、鉄骨梁の下フランジ部分から下方に間仕切り壁等を設ける場合に おいても、施工上何ら問題を生じることのない耐火被覆構造を提供することを目 的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の上記目的は、鉄骨梁の下フランジ部分を、その外形状に合わせて成形 された耐火性成形体を嵌合させることによって被覆するとともに、鉄骨梁の下フ ランジ部分以外の部分を、無機質繊維のフェルト又はブランケットからなる耐火 被覆材によって被覆することにより達成される。
【0007】
【作用】
本考案に係る耐火被覆構造においては、鉄骨梁の下フランジ部分を、その外形 状に合わせて成形された耐火性成形体を嵌合させることによって耐火被覆するた め、鉄骨梁の下フランジ部分の耐火被覆に、耐火ボード等の耐火性成形板を使用 した場合と同等以上の耐火性能が確保される。しかも、鉄骨梁の下フランジ部分 の耐火被覆作業を迅速かつ容易にすることができる。
【0008】
【実施例】
以下図示実施例により、本考案を説明する。 図1は、本考案の第1実施例である耐火被覆構造を示す図である。この図にお いて、建物のコンクリートスラブ10を支える鉄骨梁20は、ウエブ21の上下 両端に上フランジ部22及び下フランジ部23が形成されたH形鋼であり、下フ ランジ部23を一対の耐火性成形体30によって被覆されるとともに、上フラン ジ部22及びウエブ21を一対の耐火被覆材40によって被覆される。
【0009】 耐火性成形体30はそれぞれ、鉄骨梁20の下フランジ部23の外形状に合わ せて、断面ほぼコの字状に成形されており、下フランジ部23を間に挟むように して、その両側から嵌合され、下フランジ部23及びウエブ21の下端部を被覆 する。各成形体30は、下フランジ部23への嵌合によって鉄骨梁20に容易か つ確実に固定されるが、必要に応じて接着剤又は溶接ピン(図示しない)等を用 いてもよく、これによると鉄骨梁20への固定がさらに容易なものとなる。
【0010】 各成形体30の材質としては、耐火ボード等と同等の耐火性能が得られるもの であれば、特に限定されるものではないが、耐熱性無機質繊維、セメント及び充 填材を主成分とするスラリーが、好適に用いられる。また成形の方法として、1 つの型を用いて1つずつ成形するバッチ式であってもよく、コンベヤ上に配置さ れた多数の型に順次材料を流し込む連続成形であってもよい。 耐火被覆材40はそれぞれ、セラミックファイバー、ロックウール、グラスウ ール等の無機質繊維のフェルト又はブランケットからなるものである。
【0011】 各被覆材40は、鉄骨梁20の形状に沿うように屈曲された状態、すなわち上 フランジ部22の側面、下面及びウエブ21の側面に沿うように屈曲された状態 で、溶接ピン41に突き刺されて保持される。各被覆材40が保持された溶接ピ ン41の端部には、ヘッド42が溶接され、これにより各被覆材40の脱落が防 止される。溶接ピン41は、鉄骨梁20の上フランジ部22における下面両端に 、鉄骨梁20の長手方向(図中、紙面に垂直な方向)に沿って多数、垂直な状態 で溶接されるとともに、ウエブ21における中央部両側に、鉄骨梁20の長手方 向に沿って多数、水平な状態で溶接される。
【0012】 なお、各成形体30が鉄骨梁20の下フランジ部23に嵌合された状態におい て、各成形体30の間に鉄骨梁20の長手方向に沿って生じる隙間には、耐火被 覆材40と同様の材質からなる目地処理材50が注入される。これにより、火災 等によって高熱を受けた場合でも、隙間が開くようなことはなく、したがって高 い耐火性能を確保することができる。
【0013】 本実施例の作用を説明する。 本実施例においては、鉄骨梁20の下フランジ部23には、各成形体30が下 フランジ部23を挟んで両側からそれぞれ嵌合されることによって耐火被覆され るため、下フランジ部23の耐火被覆に、耐火ボード等の耐火性成形板を使用し た場合と同等以上の耐火性能が確保される。また、下フランジ部の耐火被覆作業 を迅速かつ容易にすることができる。
【0014】 図2は、本考案の第2実施例である鉄骨梁の耐火被覆構造を示す図である。こ の図において、耐火被覆材40は、鉄骨梁20の上フランジ部22両端下部から ウエブ21の中央よりやや下部にかけて、円弧を描くように屈曲されており、溶 接ピン41によって鉄骨梁20に保持される。溶接ピン41は、鉄骨梁20の上 フランジ部22両端下部に、鉄骨梁20の長手方向(図中、紙面に垂直な方向) に沿って多数、斜め下方約45度の角度で溶接されるとともに、ウエブ21にお ける中央よりやや下方に、鉄骨梁20の長手方向に沿って多数、水平な状態で溶 接される。その他の構成及び作用については、上述した第1実施例と同一である 。
【0015】 以上のように上記第1及び第2実施例によれば、鉄骨梁20の下フランジ部2 3を耐火性成形体30によって被覆するとともに、上フランジ部22及びウエブ 21を耐火被覆材40によって被覆するので、各成形体30の耐火性能レベルに 合わせて各被覆材40を厚く施工することにより、鉄骨梁20の外面全体を耐火 性成形体で被覆する構造と同等に、耐火時間2〜3時間という充分な耐火性能レ ベルを確保することができる。しかも鉄骨梁20の下フランジ部23は、被覆材 40でなく、成形体30によって被覆するので、鉄骨梁20の下フランジ部23 から下方に間仕切り壁等を設ける場合において、その施工上、各被覆材40が障 害となることはない。さらに施工は、各成形体30を下フランジ部23に嵌合さ せるとともに、各被覆材40を溶接ピン41によって上フランジ部22及びウエ ブ21に保持させるだけであるので、鉄骨梁の外面全体を耐火被覆材で被覆する 構造と同様に、熟練した技術を要することなく、迅速かつ容易に施工することが できる。
【0016】 また上記第2実施例によれば、各被覆材40をそれぞれ円弧状に屈曲させるだ けでよいため、より厚い耐火被覆材を用いることも可能であり、耐火性能をさら に向上させることができる。
【0017】
【考案の効果】
本考案によれば、鉄骨梁の下フランジ部分を、その外形状に合わせて成形され た耐火性成形体を嵌合させることによって被覆するとともに、鉄骨梁の下フラン ジ部分以外の部分を、無機質繊維のフェルト又はブランケットからなる耐火被覆 材によって被覆するので、迅速かつ容易に施工することができるとともに、充分 な耐火性能を確保することができ、しかも例えば鉄骨梁において下面を構成する フランジ部分から下方に間仕切り壁等を設ける場合においても、施工上何ら問題 を生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例である耐火被覆構造を示す
断面図である。
【図2】本考案の第2実施例である耐火被覆構造を示す
断面図である。
【符号の説明】
20 鉄骨(鉄骨梁) 21 ウエブ 22 上フランジ部 23 下フランジ部 30 耐火性成形体 40 耐火被覆材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小國 勝男 千葉県印旛郡印西町大塚1丁目5番 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)考案者 吉川 一三 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)考案者 日置 隆雄 東京都杉並区下高井戸2−29−1 (72)考案者 常谷 雅彦 埼玉県与野市鈴谷7−6 (72)考案者 白井 省一郎 神奈川県横浜市磯子区杉田2−25−6 (72)考案者 横山 隆太郎 神奈川県横浜市神奈川区松見町4−1000

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨梁の下フランジ部分を、その外形状
    に合わせて成形された耐火性成形体を嵌合させることに
    よって被覆するとともに、鉄骨梁の下フランジ部分以外
    の部分を、無機質繊維のフェルト又はブランケットから
    なる耐火被覆材によって被覆することを特徴とする鉄骨
    梁の耐火被覆構造。
JP076116U 1993-12-28 1993-12-28 耐火被覆構造 Pending JPH0740822U (ja)

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JP076116U JPH0740822U (ja) 1993-12-28 1993-12-28 耐火被覆構造

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JP076116U JPH0740822U (ja) 1993-12-28 1993-12-28 耐火被覆構造

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013087464A (ja) * 2011-10-17 2013-05-13 Takenaka Komuten Co Ltd 耐火被覆複層構造

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