JP3188808B2 - 建物ユニットの耐火構造 - Google Patents
建物ユニットの耐火構造Info
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Description
る柱を耐火被覆する建物ユニットの耐火構造に関する。
物を建てる場合、特に集合住宅の場合には、法律上ユニ
ット式建物の構造材である柱ならびに梁を耐火被覆した
耐火構造としなければならない。従来におけるユニット
式建物の耐火構造は、例えば、珪酸カルシウム板等のよ
うな硬質耐火材を構造材である柱や梁の表面を覆うよう
にして取り付けていた。そして柱に取付ける硬質耐火材
は柱の形状に合わせて細く、しかも柱と同じ長さの一本
ものを用いていた。
たように柱に取付ける硬質耐火材の珪酸カルシウム板は
素材的に脆い上に、細長い形状であるため比較的破損し
易い。従って、工場において、狭い建物ユニット内で取
り扱う際に他の部材等と衝突させると、衝突の衝撃によ
り簡単に破損してしまう問題点があった。また、上記の
ように硬質耐火材として、一本もので柱と同じ長さの硬
質耐火材を用いた場合は、狭い建物ユニット内における
取付け作業を行いにくかった。
取扱い時に発生し易い硬質耐火材の破損事故を防止でき
るとともに、柱への取付け作業を効率的に行える建物ユ
ニットの耐火構造を提供することにある。
含んで構成される建物ユニットの耐火構造において、前
記柱に取付ける硬質耐火材を長手方向で二分割するとと
もに、前記柱の上側に取付ける硬質耐火材は、前記柱の
下側に取付ける硬質耐火材よりも短く構成したことを特
徴とする。前記複数の硬質耐火材間に軟質耐火材を介装
してもよい。前記複数の硬質耐火材同士の接合部は、前
記硬質耐火材の厚み方向で、互いに一部分が重なり合う
ように構成してもよい。
柱に取付ける硬質耐火材を長手方向で二分割しているの
で、硬質耐火材の個々の長さは従来の分割しない一本も
のの硬質耐火材に比べて短くなり、扱い易くなる結果、
取付け作業を効率的に行うことができる。従って、建物
ユニット内の狭い作業空間での取扱いの際、従来のよう
に硬質耐火材を周囲の部材に誤って衝突させて破損して
しまう事故を防止できる。
を行いにくい柱の上側に取付ける硬質耐火材を、柱の下
側に取付ける硬質耐火材よりも短く構成したので、狭い
建物ユニット内での取扱いが容易で柱の取付け作業を効
率的に行える。また、複数の硬質耐火材間に軟質耐火材
を介装した場合には、隙間のない連続性のある耐火構造
が得られる。また、複数の硬質耐火材同士の接合部を、
この硬質耐火材の厚み方向で互いに一部分が重なり合っ
て接合した場合には、接合部における耐火性能をより高
めることができる。
施例に係る建物ユニットの耐火構造を説明する。図1の
建物ユニットの全体斜視図において、この建物ユニット
Aの骨組みは、四隅に配される四本の柱1とこれらの柱
1の下端同士を結合する四本の床梁20及び上端同士を
結合する四本の天井梁30とから構成されている。この
図では構造材(柱1、床梁20、天井梁30)のみによ
る骨組みだけが示されているが、建物ユニットの製造工
場においてこの骨組みに、図では省略した壁パネル、天
井パネル、床パネル等の造作材が取り付けられる。
に示すように、硬質耐火材2が、柱1の建物ユニット内
側の面で隣合う内側面1A、1Bの全面に亘って接着剤
を用いて取付けられている。それぞれの内側面1A、1
Bに取付けられる硬質耐火材2は、長手方向(図に示す
ように上下)でそれぞれ二分割され、かつ内側面1A、
1Bに対応した細長い面材で構成されている。特に、こ
の二分割された硬質耐火材2のうち、柱1の上側に取付
ける上側硬質耐火材3A、3Bは、柱1の下側に取付け
る下側硬質耐火材4A、4Bよりも短く構成されてい
る。これらの硬質耐火材2の柱1への取付けは、柱1の
上側の内側面1Aに取付ける上側硬質耐火材3Aと内側
面1Bに取付ける上側硬質耐火材3Bとを、および柱1
の下側の内側面1Aに取付ける下側硬質耐火材4Aと内
側面1Bに取付ける下側硬質耐火材4Bとをそれぞれ釘
で直角に接合した後、接着剤により行う。なお、図3に
示すように、柱1の外側面には耐火性を有する軽量気泡
コンクリート製の外壁パネル5、6、7が取付けられ、
柱1の全長は耐火被覆される。
る硬質耐火材を二分割したため、柱1の長さと同じ一本
ものとなっていた従来よりもその取扱いが容易になり、
狭い建物ユニットA内において珪酸カルシウム板からな
る脆い硬質耐火材2を誤って周囲のものに衝突させて破
損する事故の発生を防止できる。特に、本実施例では、
上側硬質耐火材3A、3Bの長さを下側硬質耐火材4
A、4Bよりも短くしたため、硬質耐火材2の取付け作
業を行いにくい柱1の高い位置への上側硬質耐火材3
A、3Bの取付け作業を容易に行える。
て説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種
々の改良並びに設計の変更が可能である。一例として、
図2中に示すように硬質耐火材である上側硬質耐火材3
A、3Bの下端面3C、3Dにたとえば、ロックウール
あるいはセラミックファイバー製の軟質耐火材8を取付
けておき、この軟質耐火材8を下側硬質耐火材4A、4
Bに押し付けるように上側硬質耐火材3A、3Bを柱1
に取付けることによって、柱1の耐火被覆構造を隙間の
ない連続したものに確実にできる。
内側面1A、1Bに取付けられる硬質耐火材12の上側
硬質耐火材13A、13Bと下側硬質耐火材14A、1
4Bとの接合部Xは、この硬質耐火材12の厚み方向
で、互いに一部分が重なり合うように構成されている。
すなわち、この接合部Xにおいては、各硬質耐火材13
A、13B、14A、14Bの端部に、薄板状の凸部1
5A、15Bと、この凸部15A、15Bを設けるため
の段差部16A、16Bとを形成し、これらの凸部15
A、15Bと段差部16A、16Bとが嵌合して接合す
る構成であるので、接合部Xにおける耐火性能をより高
めることができる。
火構造によれば、狭い建物ユニット内での取扱い時に起
き易い硬質耐火材の破損事故を防止できるとともに、柱
への取付け作業を効率的に行える。
視図である。
シウム板) 3A、3B、13A、13B 上側硬質耐火材 4A、4B、14A、14B 下側硬質耐火材 8 軟質耐火材 X 接合部 15A、15B 凸部 16A、16B 段差部
Claims (3)
- 【請求項1】 柱および梁を含んで構成される建物ユニ
ットの耐火構造において、前記柱に取付ける硬質耐火材
を長手方向で二分割するとともに、前記柱の上側に取付
ける硬質耐火材は、前記柱の下側に取付ける硬質耐火材
よりも短く構成したことを特徴とする建物ユニットの耐
火構造。 - 【請求項2】 請求項1に記載の建物ユニットの耐火構
造において、前記複数の硬質耐火材間に軟質耐火材を介装したこと を
特徴とする建物ユニットの耐火構造。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の建物ユニット
耐火構造において、前記複数の硬質耐火材同士の接合部は、前記硬質耐火材
の厚み方向で、互いに一部分が重なり合っている ことを
特徴とする建物ユニットの耐火構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10106994A JP3188808B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | 建物ユニットの耐火構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10106994A JP3188808B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | 建物ユニットの耐火構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07305428A JPH07305428A (ja) | 1995-11-21 |
JP3188808B2 true JP3188808B2 (ja) | 2001-07-16 |
Family
ID=14290821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10106994A Expired - Fee Related JP3188808B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | 建物ユニットの耐火構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3188808B2 (ja) |
-
1994
- 1994-05-16 JP JP10106994A patent/JP3188808B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07305428A (ja) | 1995-11-21 |
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