JPH0740781B2 - 2パルス無集電子直流電動機及び回転式記憶媒体駆動ユニット - Google Patents

2パルス無集電子直流電動機及び回転式記憶媒体駆動ユニット

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JPH0740781B2
JPH0740781B2 JP60106203A JP10620385A JPH0740781B2 JP H0740781 B2 JPH0740781 B2 JP H0740781B2 JP 60106203 A JP60106203 A JP 60106203A JP 10620385 A JP10620385 A JP 10620385A JP H0740781 B2 JPH0740781 B2 JP H0740781B2
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ロルフ・ミユラー
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パプスト・モートーレン・ゲーエムベーハー・ウント・コー・カーゲー
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K29/00Motors or generators having non-mechanical commutating devices, e.g. discharge tubes or semiconductor devices
    • H02K29/06Motors or generators having non-mechanical commutating devices, e.g. discharge tubes or semiconductor devices with position sensing devices
    • H02K29/08Motors or generators having non-mechanical commutating devices, e.g. discharge tubes or semiconductor devices with position sensing devices using magnetic effect devices, e.g. Hall-plates, magneto-resistors

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は2パルス無集電子直流電動機に関する。
[従来の技術] 2パルス無集電子直流電動機の一例として、少くとも1
つの相巻線をもつ固定子と、境界部分によって互に分け
られ回転方向に見て互に連続する主極(N,S)が交互の
極性をもち、回転子の回転時に正の半波が夫々負の半波
に続いて交互に反復される交番誘起電圧いわゆる逆起電
力を前記少くとも1つの相巻線に誘起する永久磁石回転
子と、誘起電圧の零通過点の領域において駆動に有効な
補助モーメントを発生する手段とを備えた形式のものが
ある。
この形式の電動機は、出願人の製品によって多種の様式
で知られるようになり、例えばデイスク記憶装置の駆動
に使用されている。通常、この形式のデイスク記憶装置
電動機は制動機を備え、電動機がONにされた場合に、こ
の制動器は解放される。万一、電磁的に発生する回転モ
ーメントが零の近辺となり通常整流切換が行われる不都
合な位置に電動機が制動器によってコイル通電によって
いた場合には、回転子を駆動するためにこの形式の電動
機において使用される補助モーメントすなわち機械的に
生じる補助モーメントまたは磁気抵抗モーメントだけが
使用され、その波形および経過は、円筒状の空隙をもつ
電動機の場合、例えば空隙形状によって決定され得る。
この補助モーメントは、コイル通電によって電磁的に生
じる回転モーメントが回転子を駆動させることが可能な
位置に、回転子を回転させる必要がある。
[発明が解決しようとする問題点] このような電動機の場合、整流時点に対する制御の誤
差、例えばこれに使用されるホール発電器またはホール
集積回路の誤差または電動機の機械的な誤差によって整
流時点が過度に早くなりまたは過度に遅くなるという問
題が生じる場合がある。そのため、整流時点において生
じる電磁回転モーメントが負になり、回転子を逆に回転
させようとする場合がある。この際、回転子を正方向に
回転させる補助モーメントが同時に作用するが、このよ
うな場合、2つのモーメントの合計が零の近辺にあるこ
とがあり得る、即ち制動機が解放された際に電動機が起
動しない場合がある。
従って、本発明の目的は、公知の2パルス電動機の上述
の欠点を回避することにある。
[発明による解決手段] この目的は、本発明によれば、特許請求の範囲第1項に
記載の対策によって達成される。すなわち、冒頭に記載
の形式の2パルス無集電子直流電動機において、本発明
は、正の半波から負の半波へ又はその逆に移行する際に
電圧零の範囲における所定の回転角度範囲(α)の間に
あり回転角度に対するに誘起電圧曲線(Uind)のほゞ水
平な経過を起生するように少くとも2つの隣り合う主極
(N,S)の間の境界部分が構成されることを特徴とす
る。さらに、請求の範囲第14項に示す通り、この2パル
ス無集電子直流電動機を用いることにより、既述の起動
に関する欠点を有しない回転式記憶媒体駆動ユニットが
達成される。
〔作用・効果〕
すなわち電磁的に生じる回転モーメントの経過は、誘起
電圧の経過に等しいため、本発明によれば、整流時点の
付近の臨界的な角度範囲において、この範囲で固定子電
流が流れた場合でも電磁的に生じる回転モーメントが作
為的に零にされる。このようにすることによって、この
臨界的な角度範囲において駆動に有効な補助モーメント
だけが作用し、この補助モーメントは、この臨界的な角
度範囲の外部において電磁的に生じる回転モーメントが
有効に作用するに至るまで、回転子を正しい方向に確実
に回転させる。従って、困難な条件においても極めて確
実に起動される。補助モーメントとして、電動機の固定
子と回転子の間の空隙に対策を施すことによって起生さ
れる磁気抵抗モーメントが使用される場合には、さらに
本発明によってこの磁気抵抗モーメントも増大され、同
時に、本発明による対策を施さない場合より広い範囲に
亘って増大され、これによって起動の確実性が向上され
るという大きな利点が生じる。しかしながら、本発明
は、機械的に発生される補助モーメントが使用される電
動機(このような電動機は第2次世界大戦においてアメ
リカ合衆国の爆撃機に使用された)にも使用することが
でき、また任意の形式の電動機の場合において電磁的に
発生した回転モーメントの推移の形状を変えるのにも使
用することができる。
[好適な実施の態様] 本発明の好適な実施の態様は特許請求の範囲第2項以下
に記載する。但し請求の範囲に記載した符号は理解を容
易にするためであり、本発明を図示の態様に限定する趣
旨ではない。
本発明によって、特許請求の範囲第3項に示すように実
施することが好ましい。このような特殊な磁化は、所定
の臨界角度範囲において、固定子に作用する磁束変化が
零の方へ移行するように作用する。このようにすること
によって、この角度範囲において誘起電圧(従って電磁
的に発生する回転モーメントも同様に)が零または殆ん
ど零になる。この範囲において整流切換が行われた場
合、固定子に対応する電流が流れた場合でも電磁回転モ
ーメントは生じない。従って、この範囲の内部における
整流切換の誤差(即ち通電開始時点の誤差)は、確実な
起動に対して影響を与えない。
本発明において、特許請求の範囲第8項の特徴によって
実施することが特に好ましい。すなわち、この第8項
は、2つの隣り合う主極の間の境界線に対して対称的な
補極の配列は、誘起電圧および電磁的に生じる回転モー
メントの発生際においても、平坦部分が零線(横座標)
上に存在せず、従って有害な場合もあり得る残留回転モ
ーメントが常に生じるおそれがある。このような事態は
最適ではない。従って、この付加的な補極の配置を所定
の境界線に対して回転方向と逆に少し偏位させることが
好ましい。この偏位が充分な大きさであれば、この対を
なす補極の一方が、隣接する主極の中に“消滅”した場
合も、すなわち例えばS補極が偏位によってN主極の領
域からS主極の領域に達した場合には、このS補極はS
主極と合併し、従って2つの主極の間の境界部分に唯1
つの補極だけになる。
本発明による補極の配置は、特許請求の範囲第11項およ
び第12項によって、西ドイツ特許出願公開第31 25 69
4号が対象とするように、磁化と極めて好適に組合わさ
れ、その目的は、電動機の軸方向の非対称を補償し誘起
電圧に所定の好適な波形を与えることである。しかしな
がら、この付加的な発明の使用は、本発明の必須条件で
はない。
[実施例] 本発明の細部および好適な発展形態は、本発明を決して
制約するものではないが次に説明し図示された実施例、
ならびにその他の実施態様項から理解されよう。
第1図および第2図に示された外側回転子型2パルス無
集電子直流電動機7において、参照符号10によって内部
固定子が示されており、その積層板11は、この実施例に
おいては、特に空隙23の形状に関して西ドイツ特許第23
46 380号明細書に詳細に記載されているような板切
込みを有している。この特許に、不必要な長さを回避す
るため、その実施態様が、特に発生する磁気抵抗モーメ
ントの形状に関しても言及されている。この板切込み
は、次に第6図と関連して一層詳細に説明するように、
実施例におけるほゞ梯形状の回転子磁化に適している。
図示の電動機は外側回転子電動機であるが、本発明は、
内側回転子電動機または平面状の空隙を有する電動機お
よび他のパルス数をもつ電動機にも同様に適用すること
ができる。第11図は、平面状の空隙をもつ電動機の実施
例を示している。
積層板11(第1図および第2図)は、隆起部14を夫々備
えた3本のピン15、16、17によって結合されている。積
層板11は中心孔を備え、この中に、一方の端部に締付け
フランジ20をもつ軸受支持管19が圧嵌されている。積層
板11の溝8および9の中に、2つの固定子巻線24および
25が巻かれており、この固定子巻線は、図示のように互
に重ねられておらず、従って電動機の軸方向の高さを少
くし、巻線同志の間に巻線のない空間部21を形成してい
る。
ピン15−17の下端部には、適当な絶縁材料からなるプリ
ント基板28が固定されている。これは、固定子巻線24お
よび25の端子を直接接続するプリント回路を備えてい
る。さらに、このプリント基板は、巻線24および25の電
流を制御する全体の電気回路を備えている。この電流
は、プリント基板28に固定されこの場合例えばホール−
IC(30)として構成された特に電磁的センサの出力信号
によって、回転子の位置に応じて整流される。しかしな
がら、本発明の枠内において、夫々の他の形式の整流も
同様に可能である。第1図は、プリント基板28に固定し
て鑞付けされた2つの電子構成要素31、32を示してい
る。たゞ1つの相巻線を備えた2パルス電動機に適した
整流回路は、例えば西ドイツ特許出願公開第30 22 83
6号公報に示されており、2つの相巻線を備えた2パル
ス電動機の整流回路は西ドイツ特許出願公開第30 10
435号公報に示されている。冗長を避けるため、適当な
整流回路の例として、この公開公報を引照する。本発明
は、たゞ1つの相巻線を備えた2パルス電動機または2
つの相巻線を備えた2パルス電動機に同様に適してい
る。
固定子装置は、そのフランジ20およびねじ35によって電
動機支持台36に固定されている。軸受支持管19の中にお
いて、油貯蔵フェルト34が介在した2つのすべり軸受3
7、38に回転子軸39が支承され、この回転子軸は第1図
に示された上端部に、軟鉄を深絞り加工してつくられた
外側回転子40の回転子ハウジング42を支持し、このハウ
ジングは下方が開放されて固定子10を囲んでいる。回転
子ハウジング42の中に貫通したリング状の回転子磁石43
が設けられている。この磁石は2つの主極をもち、第1
図および第2図において文字N(=北極)およびS(=
南極)によって示す如く半径方向に磁化されている。こ
の両方の主極の境界は、符号44および45によって示され
ている。図示の電動機は2極である。本発明は、これよ
り高い極数にも同様に適している。回転子40の回転方向
は、図において符合41によって示されている。
ホール−IC30は、2つの固定子巻線24および25の間の中
間空間部の、第2図における左の極先端部50および51の
近くで2つの固定子極52および53の間にある領域に設け
られている。図に示すように、極先端部50および51は、
左側の溝9を包囲し、それらの間に、固定子巻線24およ
び25を入れるための比較的狭い溝開口部を形成してい
る。第2図に明らかに示すように、固定子10はその中心
点に対して対称的に構成されている。
ホール−IC30は、プリント基板28に固定された合成樹脂
成形部材54の中に嵌め込まれている。これは第3図およ
び第4図に一層詳細に図示されており、円形の基礎板55
を有し、この基礎板から突起56がプリント基板28または
その他の支持部材の対応する凹部の中へ下方に突出し、
これによって成形部材54の位置を固定している。基礎板
55から上部構造部材57が上方に突出し、これはホール−
IC30および永久磁石部材59を形状結合的に収納するため
の凹部58を備えている。永久磁石部材59は、下方にスト
ッパ63を備えた案内通路62内を移動可能である。スペー
サ64は、基礎板55からホール−IC30の下側までの距離を
決定する。ホール−IC30が介在する2つの側壁65、66は
若干弾性を有し、この弾性によってホール−IC30を保持
している。ホール−IC30は、1つしか示されていないが
下部の線端子67を備え、これは68においてプリント基板
28の導電路と鑞付けされている。永久磁石部材59は一滴
の接着剤71によって固定されている。これは電動機を対
称的にするのに使用される。(西ドイツ特許出願公開第
31 11 387号公報参照)。
ホール−IC(電磁的回転子位置センサ)30を正しく制御
するには、回転子磁石43の所定磁界領域に基づく所定の
磁束密度が必要であり、すなわち固定子積層板11を越え
て下方に突出した回転子磁石43の突出部分(円環状部
分)72は、例えば5ないし10mmの所定の最小長さをもつ
必要がある。しかしながら、反対側の突出部73は、突出
部を長くしても役に立たず高価な磁石材料が無駄になる
ため短くすることができる。固定子積層板11に対向する
回転子磁石43の部分は、第1図において符合70によって
示されている。
突出部72および73の大きさの相違によって、回転子磁石
43は固定子積層板11に対して対称的になろうとする傾向
があるため、上の方に向いた力74が回転子40に作用する
(第1図参照)。さらに、上方に作用する力74は、第2
図に示すように固定子と回転子の間の空隙23が全体に亘
って同じ大きさではない(空隙の形状が詳細に説明され
た西ドイツ特許第2346 380号明細書参照)ため、回転
子の回転角度に依存する。従って、この力74は振動およ
び煩わしい騒音を生じる。この煩わしい現象を低減また
は除去するため、西ドイツ特許出願公開第31 25 694
号公報に示され第5図に同様に例示されているように、
回転子磁石43の特殊な磁化を使用することができる。
第5図は回転子磁石43を展開して示している。極の境界
は、傾斜させることもできるが、第2図におけると同様
に、符合44および45によって示されている。同様に、回
転方向は符合41によって示されている。
電動機領域70の“標準”の磁化部分における第5図の線
B−Bに沿った磁化は、第6図Bに示すように、ほゞ梯
形(ないし台形)をなし、即ち電気角約160゜ないし170
゜の範囲において、磁束BBBは夫々実際的に一定であ
り、極の境界の部分において急峻に低下し、従って76お
よび77において急峻な零通過点が生じる。
上部の電動機領域すなわち電動機としての駆動上有効部
分70の大部分および場合によっては上部の突出部分73に
おいて、2つの主極(大文字NおよびSによって示され
ている)の間の境界部分78、79に夫々補極が設けられて
いる。
境界部分78におけるこれらの補極は、そこのS主極の領
域においてN極として構成された磁気補極81、およびこ
のN主極の領域においてS極として構成された磁気補極
82である。双方の補極81、82は、夫々例えば電気角4゜
(典型的に電気角2゜ないし10゜)の角度幅および例え
ば電気角6゜の間隔をもち、即ち補極間の空間部は幅が
電気角6゜である。また、この間隔は典型的には電気角
2゜ないし10゜にすることができる。極の境界線44、45
が傾斜する場合には、補極もこれに応じて当然傾斜す
る。
さらに、第5図から判るように、補極81、82は境界線45
に対称ではなく、回転方向と反対側へ相対的に偏位して
おり、即ち補極81は実際には極境界線45の上にあり、従
ってその右側にあるN主極の突出部を形成し、これに反
して補極82は極境界線45から離れており、周囲のN主極
内において弧立したS極を形成している。
また、別の観点から、補極81を、その右側にあるN主極
の一部または湾曲部と見ることも勿論可能であり、従っ
て同様に、N主極が81の場所において回転方向に若干拡
がっており、N主極の中には補極82だけがあるというこ
とができる。
同様に、境界部分79においては、極境界線44の左側に、
S極として構成された補極83があり、境界線44の右側に
はN極として構成された補極84があり、これらの補極
は、補極81、82と同様に回転方向41と逆方向に偏位して
おり、これらの磁束は主極の磁束より小さい。
第5図の線A−Aに沿った磁束は、回転子磁石43の表面
において、第6図Aに示す形状をもち、すなわちN極か
らS極へ磁束(磁束密度)が連続的に移行せずに、夫々
の境界部分において3つの変曲点、中間最大点および中
間最小点がある。例えば、第6図Aにおいて、左から来
た磁束BAAは、先ず負の部分86、次に短時間の正の部分
87、次に再び短時間の負の部分88に移行し、次に振幅が
ほゞ一定な正の部分89に移行する。
補極81、82の間隔を或る大きさにした場合、この磁束は
互に相殺され、即ちこれらの補極は回転子の磁化されて
いない部分と同様に作用する。しかしながら、試験の結
果、本発明による補極の代りに、回転子40の非磁性部分
(主極間の極間隙部における)を使用した場合には、同
じような明確な結果が得られないことが判った。
電動機として作用する回転子部分70の最下部72では、磁
束が夫々領域91、92において弱められる。この領域は、
極中心の例えば電気角120゜に亘って夫々伸びており、
そこで磁束が減少する(第5図の線C−Cに沿つた磁束
分布が示された第6図C参照)。BCCの零通過点76′、
77′は、零通過点76、77と一致し、正しく調整されてい
る場合には、この点においてホール−IC30が切換えられ
るため、整流切換時点を決定する。回転子部分72におい
ては補極が整流に蛇魔になるため、補極81ないし84は、
ホール−IC30を制御する回転子部分72には延びていな
い。
第7図は回転角度に対する回転子磁極により固定子巻線
内に誘起される誘起電圧Uindの経過を示している。この
経過は、回転子40を外部から均一に駆動し、一方の相巻
線24または25の電圧を測定した場合に得られる。この図
で見られるように、この電圧は、夫々の零通過点の部分
において、ほゞ水平に移行する部分93、94、95を有して
いる。
電磁的に生じる回転モーメントは、誘起電圧の負の半波
96を半波96′として上方に折り返して考える必要はある
が、2パルス電動機の場合には、実際的に誘起電圧と同
じ形状をもつため、電磁的に生じた回転モーメントは、
例えば電気角8゜ないし20゜の角度αをもつ空隙97、98
があり、この空隙においては、電動機の相巻線24または
25に電流が流れた場合、駆動または制動の電磁回転モー
メントも全く生じ得ない。換言すれば、この空隙97、98
の範囲における回転子40の運動は、固定子電流によって
影響されるのではなく、単に補助モーメント、実施例の
場合には磁気抵抗モーメントに影響され、この磁気モー
メントは不規則に移行する固定子と回転子の間の空隙の
結果であり、これは本発明による補極81ないし84によっ
て増大される。整流切換時点の電気角±4゜ないし±10
゜(第7図における角αの大きさによる)の誤差は、本
発明による電動機の起動特性に全く影響を及ぼさない。
従って所定起動特性の観点からは、整流切換のより大き
な誤差を許容する。
第8図は極境界線45に対して対称的な補極81′、82′の
配置を示し、第9図はこの場合に生じる誘起電圧を示し
ている。この電圧の場合、水平部分101、102、103は零
通過点には生じないで電圧の或る高さにおいて生じてい
る。このような電圧波形は定められた目的には使用され
るが、整流の領域において同じ電磁回転モーメントを生
じ、従って確実な起動には殆んど適さない。第7図に示
す電圧波形を得るには、補極81′、82′を回転方向と反
対に移動させる必要がある。さらに、第8図は、回転子
磁石43および回転子ハウジング42を一部断面図によって
示している。補極は磁石43の全体の厚さを通して伸びて
いるのではなく、部分的に磁石に入り込んでおり、磁束
を限定していることが知見される。さらに、第8図の断
面図には、磁化特性が通常の形式によってNおよびSで
示されている。
第10図は、補極81″および82″を回転方向と反対に著し
く偏位させた場合を示している。この場合には、補極8
1″は極境界線45の右側のN主極の一部であり、N主極
の境界線は、補極81″の領域内に回転方向41に偏位して
いる。この場合には、唯一の補極82″だけがあり、極境
界線は平面図においてS字状に似た形状をなしている。
第11図は、平面状の空隙を備えた電動機の永久磁石の回
転子110を平面図で示している。このような電動機は、
例えばアメリカ合衆国特許第3840761号明細書に詳細に
示されており、従って冗長になることを避けるため、こ
れを参照することができる。線A−Aに沿った磁束経過
は第6図Aと等しく、線B−Bに沿った磁束経過は第6
図Bと等しい。誘起電圧を同様に起生する必要がある場
合には、同様に磁束の減少した範囲を設けることができ
る。境界線は第11図においては符合111ないし114によっ
て示され、補極は符号115ないし122によって示されてい
る。これらは、同様に回転方向と反対に偏位されてい
る。
[応用分野] 本発明の枠内において、専門家によって、本発明の精神
を逸脱することなく多くの変更および修正を加えること
ができることは勿論である。本発明による電動機は、回
転子を無電流状態において保持する電動機の制動機を備
えた用途にも特に適している。特に適する用途は、いわ
ゆるデイスク記憶装置の駆動装置であるが、換気装置お
よびその他の駆動用の電動機も、本発明によって、極め
て良好な磁気抵抗モーメントの場合に高い起動確実性が
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す側断面図、第2図は第
1図のII−II線断面図、第3図は第1図に示す本発明装
置を構成するホール発電器の矢IIIの方向から見た平面
図、第4図は第3図の側断面図、第5図は第1図に示す
電動機を構成する回転子磁石を展開して示す説明図、第
6図は第5図の作用を示す波形図、第7図は第1図に示
す電動機の誘起電圧を示す波形図、第8図は第5図に示
す回転子磁石の展開図を上部に、その下部に併せて別の
実施例を示す部分断面図、第9図は第8図に示す回転子
磁石を装備した電動機の誘起電圧の経過を示す波形図、
第10図は第5図に示す回転子磁石のさらに別の実施例を
示す断面図、第11図は均一な空隙を備えた電動機の本発
明により磁化された回転子の平面図である。 7……直流電動機、10……内部固定子、 24、25……固定子巻線、 30……ホール−IC(センサ)、 40……回転子、41……回転方向、 44、45……主極、78、79……境界部分、 81、82、83、84……補極、 93、94、95……水平部分、 110……回転子、 115ないし122……補極。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2パルス無集電子直流電動機であって、該
    電動機は、少くとも1つの相巻線をもつ固定子と、 境界部分によって互に分けられ回転方向に見て互に連続
    する主極(N、S)が交互の極性をもち、回転子の回転
    時に正の半波が夫々負の半波に続いて交互に反復される
    交番誘起電圧(逆起電力)を前記少くとも1つの相巻線
    に誘起する永久磁石回転子と、 誘起電圧の零通過点の領域において駆動に有効な補助モ
    ーメントを発生する手段とを備えた形式のものにおい
    て、 正の半波から負の半波へ又はその逆に移行する際に電圧
    零の範囲における所定の回転角度範囲(α)の間にあり
    回転角度に対する誘起電圧曲線(Uind)のほぼ水平な経
    過を生ずるように少くとも2つの隣り合う主極(N、
    S)の間の境界部分を構成したことを特徴とする2パル
    ス無集電子直流電動機。
  2. 【請求項2】所定の回転角度範囲(α)は電気角約8゜
    ないし20゜であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の電動機。
  3. 【請求項3】少くとも1つの境界部分(78、79)に補極
    (81〜84;115〜122)が設けられ、この補極は、この補
    極が存在する極ピッチ(τp)の主極に対して反対の極
    性をもつことを特徴とする特許請求の範囲第1項または
    第2項記載の電動機。
  4. 【請求項4】1つの主極の極ピッチ(τp)の範囲およ
    び隣り合う主極の極ピッチの範囲における少くとも1つ
    の境界部分(78、79)に補極(81〜84)が設けられ、こ
    の補極は、この補極が存在する極ピッチの主極に対して
    反対の極性をもつことを特徴とする特許請求の範囲第3
    項記載の電動機。
  5. 【請求項5】少くとも1つの補極(81〜84;115〜122)
    は、主極の極ピッチ(τp)に比例して小さな幅をもつ
    ことを特徴とする特許請求の範囲第3項または第4項記
    載の電動機。
  6. 【請求項6】少くとも1つの補極(81〜84;115〜122)
    は、電気角10゜以下特に5゜ないし8゜の大きさの幅を
    もつことを特徴とする特許請求の範囲第5項記載の電動
    機。
  7. 【請求項7】少くとも1つの補極(81〜84;115〜122)
    は、回転子(47;110)の回転方向とほぼ垂直に伸びるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第3項ないし第6項のい
    ずれかに記載の電動機。
  8. 【請求項8】対をなす補極が、2つの隣り合う主極の間
    の境界線(44、45)に対して回転方向(41)と反対方向
    に偏位することを特徴とする、少くとも1つの境界部分
    (78、79)において2つの対をなす補極(81〜84;115〜
    122)が反対の極性をもつ特許請求の範囲第3項ないし
    第7項のいずれかに記載の電動機。
  9. 【請求項9】偏位角は、ほぼ台形状に磁化された主極の
    場合、零ないし電気角約10゜の範囲にあることを特徴と
    する特許請求の範囲第8項記載の電動機。
  10. 【請求項10】回転子(40;110)の所定円環状部分(7
    2)の磁界領域に配され運転時に該磁界領域により制御
    される電磁的回転子位置センサ(30)を備えた特許請求
    の範囲第3項ないし第9項のいずれかに記載の電動機で
    あって、少くとも1つの補極(81〜84;115〜122)が、
    前記所定円環状部分(72)の外部において回転子(40;1
    10)に配されることを特徴とする電動機。
  11. 【請求項11】主極は、回転方向からみてその中間部に
    磁束密度の減少した区域(91、92)を備えることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項ないし第10項のいずれかに
    記載の電動機。
  12. 【請求項12】磁束密度が減少した区域(91、92)は、
    回転子(40;110)の回転方向とほぼ平行に伸びることを
    特徴とする特許請求の範囲第11項記載の電動機。
  13. 【請求項13】補助モーメントを発生するため、電動機
    (7)は固定子側に回転子(40;110)の角度位置に依存
    した磁気抵抗モーメントを生じるように構成され、この
    駆動成分が、運転時に電磁的に生じる回転モーメントの
    空隙部(97、98)を少くとも部分的に補充することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項ないし第12項のいずれか
    に記載の電動機。
  14. 【請求項14】下記の2パルス無集電子直流電動機を有
    する回転式記憶媒体の駆動ユニットであって、 該電動機は、少くとも1つの相巻線をもつ固定子と、 境界部分によって互に分けられ回転方向に見て互に連続
    する主極(N、S)が交互の極性をもち、回転子の回転
    時に正の半波が夫々負の半波に続いて交互に反復される
    交番誘起電圧(逆起電力)を前記少くとも1つの相巻線
    に誘起する永久磁石回転子と、 誘起電圧の零通過点の領域において駆動に有効な補助モ
    ーメントを発生する手段とを備えた形式のものにおい
    て、 正の半波から負の半波へ又はその逆に移行する際に電圧
    零の範囲における所定の回転角度範囲(α)の間にあり
    回転角度に対する誘起電圧曲線(Uind)のほぼ水平な経
    過を生ずるように少くとも2つの隣り合う主極(N、
    S)の間の境界部分を構成したことを特徴とする回転式
    記憶媒体の駆動ユニット。
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