JPH0740653A - 感圧記録材料用顕色剤及び感圧記録材料 - Google Patents

感圧記録材料用顕色剤及び感圧記録材料

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JPH0740653A
JPH0740653A JP5206968A JP20696893A JPH0740653A JP H0740653 A JPH0740653 A JP H0740653A JP 5206968 A JP5206968 A JP 5206968A JP 20696893 A JP20696893 A JP 20696893A JP H0740653 A JPH0740653 A JP H0740653A
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JP
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isononyl
acid
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JP5206968A
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English (en)
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Toranosuke Saito
寅之助 斉藤
Takashi Ishibashi
孝 石橋
Eiji Kawabata
英二 川端
Masahito Tanaka
雅人 田中
Toshio Kimura
年男 木村
Hiroshi Iwasaki
浩 岩崎
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New Oji Paper Co Ltd
Sanko Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
Sanko Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感圧記録材料の記録像の記録濃度、耐水性及
び耐可塑剤性などの諸特性を高水準に保ちながら、特に
耐光性の優れた感圧記録材料を提供すること。 【構成】 電子供与性の無色染料と電子受容性の顕色剤
との顕色反応を利用した感圧記録材料に用いるための顕
色剤において、一般式(I) 【化1】 (式中、R1 はイソノニル基又はイソドデシル基を示
し、R2 は置換基をもっていてもよいアルキル基又はシ
クロアルキル基を示す。)で表わされる核置換サリチル
酸の多価金属塩を含有する感圧記録材料用顕色剤、平均
粒径が0.3ないし5ミクロンの眞球状粒子である該顕
色剤が水中に分散している顕色剤の水分散液、及び該顕
色剤を含有する層が支持体上に設けられている感圧記録
材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子供与性の無色染料と
電子受容性の顕色剤との顕色反応を利用した感圧記録材
料に用いるための改良された顕色剤に関し、更にその顕
色剤を用いた耐光性の優れた感圧記録材に関する。
【0002】
【従来の技術】電子供与性の無色染料と電子受容性の顕
色剤との顕色反応を利用した感圧記録材料はノーカーボ
ン紙、感圧複写紙又は感圧記録体などと称されて公知で
あり、既に多くの分野で使用されている。顕色剤の歴史
的な変遷を振り返れば、米国特許第2712507号、
同第2800457号及び同第3418250号の各明
細書などで説明されているような酸性の粘土鉱物からな
る無機顕色剤が最初に採用され、実用化された。続い
て、特開昭48−98914号、同51−25174
号、同62−17687号、同62−19486号、同
62−178387号、同62−178388号及び特
開平1−145189号の各公報などで説明されている
ようなフェノール類のホルムアルデヒドによる縮重合体
又は核置換サリチル酸の多価金属塩などからなる有機顕
色剤が実用化された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】感圧記録材料の記録像
に求められる諸特性の内で、現在、記録濃度、その耐光
性、耐水性及び耐可塑剤性が特に重要視されている。有
機顕色剤を使用した感圧記録材料の記録像は無機顕色剤
のものに比べて、いずれもよい特性を有していると言わ
れてはいるが、各特性への要求度は時代とともにその酷
しさを増してゆくのが自然であって、特に記録像の耐光
性は感圧記録材料のより広い需用分野を開拓するために
も、最も強くその改良が要望されている特性である。
【0004】本発明の目的は感圧記録材料の記録像の記
録濃度、耐水性及び耐可塑剤性などの諸特性を高水準に
保ちながら、特に耐光性の優れた感圧記録材料を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、電子供
与性の無色染料と電子受容性の顕色剤との顕色反応を利
用した感圧記録材料に用いるための顕色剤において、一
般式(I)
【0006】
【化2】 (式中、R1 はイソノニル基又はイソドデシル基を示
し、R2 は置換基をもっていてもよいアルキル基又はシ
クロアルキル基を示す。)で表わされる核置換サリチル
酸の多価金属塩を含有することを特徴とする感圧記録材
料用顕色剤及びこの顕色剤を使用した、耐光性に優れた
感圧記録材料が提供される。
【0007】一般式(I)中のR1 はイソノニル基又は
イソドデシル基を示し、本発明においては、イソノニル
基はプロピレン三量体(イソノネン)が、イソドデシル
基はプロピレン四量体(イソドデセン)がそれぞれサリ
チル酸核に付加して生成したとみなせる基であると定義
する。
【0008】R2 は置換基をもっていてもよいアルキル
基又はシクロアルキル基を示し、そのアルキル基等が置
換基を持つ場合にはその置換基の好ましい例としては置
換基をもっていてもよいアルコキシ基、置換基をもって
いてもよいアリールオキシ基、置換基をもっていてもよ
いアリールスルホニル基又は置換基をもっていてもよい
アリール基などが挙げられる。R2 の好ましい具体例と
してはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、セカンダリブチル基、ア
ミル基、イソアミル基、ヘキシル基、オクチル基、イソ
オクチル基(2−エチルヘキシル基)、2−メトキシエ
チル基、2−エトキシエチル基、2−イソプロポキシエ
チル基、2−ブチロキシエチル基、2−イソブチロキシ
エチル基、2−フェノキシエチル基、2−(4−メトキ
シフェノキシ)エチル基、1−メチル−2−メトキシエ
チル基、1−メチル−2−エトキシエチル基、1−メチ
ル−2−フェノキシエチル基、3−フェノキシプロピル
基、3−(4−メトキシフェノキシ)プロピル基、3−
フェニルスルホニルプロピル基、3−(4−メチルフェ
ニル)スルホニルプロピル基、3−メトキシブチル基、
4−メトキシブチル基、4−エトキシブチル基、2−
(2−メトキシエトキシ)エチル基、2−(2−エトキ
シエトキシ)エチル基、ベンジル基、4−メチルベンジ
ル基、2−フェニルエチル基又はシクロヘキシル基など
が挙げられる。
【0009】一般式(I)で表わされる核置換サリチル
酸の好ましい具体例としては、R1とR2 の好ましい例
の組み合せの総てを挙げることができるが、より好まし
い具体例としては3−イソノニル−5−メトキシサリチ
ル酸、3−イソノニル−5−エトキシサリチル酸、3−
イソノニル−5−イソプロポキシサリチル酸、3−イソ
ノニル−5−(2−メトキシエトキシ)サリチル酸、3
−イソノニル−5−(2−エトキシエトキシ)サリチル
酸、3−イソノニル−5−(2−フェノキシエトキシ)
サリチル酸、3−イソノニル−5−{2−(4−メトキ
シフェノキシ)エトキシ}サリチル酸、3−イソノニル
−5−シクロヘキシロキシサリチル酸、3−イソドデシ
ル−5−メトキシサリチル酸、3−イソドデシル−5−
エトキシサリチル酸又は3−イソドデシル−5−シクロ
ヘキシロキシサリチル酸などが挙げられる。
【0010】一般式(I)で表わされる核置換サリチル
酸の構造的な特徴の一つはR1 がイソノニル基又はイソ
ドデシル基であることである。特公昭51−25174
号明細書には、本発明で用いる核置換サリチル酸と類似
した化合物である3−ターシャリブチル−5−エトキシ
サリチル酸、3−ターシャリブチル−5−ベンジロキシ
サリチル酸、3−ターシャリオクチル−5−エトキシサ
リチル酸、3−(α,α−ジメチルベンジル)−5−メ
トキシサリチル酸、3−(α,α−ジメチルベンジル)
−5−エトキシサリチル酸、3−(α,α−ジメチルベ
ンジル)−5−ベンジロキシサリチル酸、3,6−ジシ
クロヘキシル−5−メトキシサリチル酸、3,6−ジシ
クロヘキシル−5−エトキシサリチル酸、3,6−ジタ
ーシャリブチル−5−メトキシサリチル酸、3,6−ジ
ターシャリブチル−5−エトキシサリチル酸、3,6−
ジ(α,α−ジメチルベンジル)−5−メトキシサリチ
ル酸及び3,6−ジ(α,α−ジメチルベンジル)−5
−エトキシサリチル酸などが開示されているが、これら
の多価金属塩を顕色剤として使用したとしても、本発明
が目標としている程度の記録像の濃度を達成することが
できない。更に、これらの顕色剤を本発明で採用してい
る方法に従って乳化分散し、有機溶媒を蒸留除去しよう
としても、途中で乳化系が急変して凝集してしまい、本
発明が目的としているような、小粒径で高濃度の水分散
液は得られない。その理由として、これらの顕色剤は結
晶性であって、有機溶媒に溶解しにくいことが考えられ
る。一方、本発明の一般式(I)で示される核置換サリ
チル酸の多価金属塩はすべてが非結晶性であって、顕色
剤として使用したときに充分な記録濃度が得られるし、
本発明で採用している方法に従って、小粒径で高濃度の
水分散液を得ることも容易である。その理由として、R
1 がイソノニル基又はイソドデシル基であって、これら
の基を生成するプロピレン三量体及びプロピレン四量体
が既に非常に数多くの異性体を含有し、その結果、これ
らを付加して生成した核置換サリチル酸及びその多価金
属塩も多種類の異性体の混合体であって、非結晶性が保
たれているためであろうと考えられる。このことがR1
をイソノニル基及びイソドデシル基以外の他の基に代え
難い理由である。
【0011】一般式(I)で表わされる核置換サリチル
酸のもう一つの構造的な特徴はサリチル酸核とR2 の間
に酸素原子を有することである。一般式(I)で表わさ
れる核置換サリチル酸と近似している核置換サリチル酸
として、3−イソノニル−5−メチルサリチル酸、3−
イソノニル−5−エチルサリチル酸、3−イソノニル−
5−ターシャリブチルサリチル酸、3−イソノニル−5
−シクロヘキシルサリチル酸、3−イソドデシル−5−
メチルサリチル酸及び3−イソドデシル−5−エチルサ
リチル酸なども知られている。しかし、これらの多価金
属塩を顕色剤として使用しても、感圧記録材料としての
耐光性において、本発明が目標としている程度の良好な
結果は得られなかった。本発明においてこの構造的な特
徴によりもたらされる効果は耐光性について実に特異的
であるがその理由については未だ解明されていない。
尚、一般式(I)で表わされる核置換サリチル酸の多価
金属塩のうちでも、耐光性についてはR1 がイソノニル
基であるものよりイソドデシル基であるものの方が好ま
しい傾向があり、特に白紙耐光性に優れている。
【0012】感圧記録材料の耐水性は、記録直後の感圧
記録材料を20℃の流水中に浸漬しておき、一時間後の
記録像の濃度の減退程度を目視して測定される。記録像
の水による濃度の減退は顕色剤である核置換サリチル酸
の多価金属塩が水に溶解流出するのがその原因であろ
う。実際に、記録像の濃度の減退程度と顕色剤の水溶性
の間には直接的な関係があり、更に顕色剤の水溶性と一
般式(I)で表わされる核置換サリチル酸の構造とも直
接的な関係が存在する。すなわち、一般式(I)のR1
とR2 との炭素数の合計が増加するにつれて、その顕色
剤の水溶性が減少し、水に浸漬したときの記録像の濃度
の減退程度も小さくなり、耐水性は向上する。感圧記録
材料が実用的な耐水性をもつためにはR1 とR2 との炭
素数の合計の下限は10である。本発明ではR1 とR2
との炭素数の合計は10以上である。更に、炭素数の合
計が12に増加すれば耐水性は完全になり、それ以上は
炭素数の合計が増加しても顕著な耐水性の向上が認めら
れない。
【0013】感圧記録材料の耐可塑剤性は、記録直後の
記録面に可塑剤を含有するポリ塩化ビニルフィルムを圧
着し、室温で約2日間放置した後、記録像の濃度の減退
程度を相互に比較することによって測定される。耐可塑
剤性については、耐水性のような核置換サリチル酸のR
1 とR2 との炭素数の合計との一次的な関係は見出せな
い。すなわち、その炭素数の合計が10から増加すれば
耐可塑剤性が向上し、その傾向が炭素数の合計が13に
なる迄続き、炭素数の合計が14を越えれば炭素数の合
計の増加に伴って次第に耐可塑剤性が低下して、炭素数
の合計が20を越えれば耐可塑剤性が実用上問題視され
る程度に低下する。
【0014】一般式(I)で表わされる核置換サリチル
酸は多価金属とで塩を形成することができる。この多価
金属塩は電子供与性の無色染料と強い顕色反応を行う。
本発明の目的に好ましい多価金属はアルミニウム、カル
シウム、コバルト、ニッケル又は亜鉛であり、最も好ま
しくは亜鉛である。
【0015】本発明にかかる一般式(I)で表わされる
核置換サリチル酸の多価金属塩は相互に混合して顕色剤
として使用し得ることは勿論であるが、他の核置換サリ
チル酸の多価金属塩とあらゆる割合で混合して顕色剤と
して使用することもできる。その混合比は一般式(I)
で表わされる核置換サリチル酸の多価金属塩が10重量
パーセント以上であり、他の核置換サリチル酸の多価金
属塩が90重量パーセント以下であることが好ましい。
混合して用いることのできる他の核置換サリチル酸の好
ましい具体例としては、3,5−ジターシャリブチルサ
リチル酸、3,5−ジターシャリブチル−6−メチルサ
リチル酸、3,5−ジターシャリアミルサリチル酸、3
−ターシャリオクチル−5−メチルサリチル酸、3−タ
ーシャリオクチル−5−メトキシサリチル酸、3−ター
シャリオクチル−5−エトキシサリチル酸、3−ターシ
ャリオクチル−5−シクロヘキシロキシサリチル酸、3
−イソノニル−5−メチルサリチル酸、3−イソノニル
−5−ターシャリブチルサリチル酸、3,5−ジイソノ
ニルサリチル酸、3−イソドデシルサリチル酸、3−イ
ソドデシル−5−メチルサリチル酸、3−フェニル−5
−イソノニルサリチル酸、3−フェニル−5−(α、α
−ジメチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ(α−メ
チルベンジル)サリチル酸、3−(α、α−ジメチルベ
ンジル)−5−メチルサリチル酸、3−(α、α−ジメ
チルベンジル)−5−ターシャリブチルサリチル酸、
3,5−ジ(α、α−ジメチルベンジル)サリチル酸、
3−(α、α−ジメチルベンジル)−5−メトキシサリ
チル酸、3−(α、α−ジメチルベンジル)−5−エト
キシサリチル酸、3−(α、α−ジメチルベンジル)−
5−シクロヘキシロキシサリチル酸、5−イソノニルサ
リチル酸、5−(4−メシチルメチルベンジル)サリチ
ル酸、ベンジル化・スチレン化サリチル酸、ピネン化サ
リチル酸、2−ヒドロキシ−3−(α,α−ジメチルベ
ンジル)−1−ナフトエ酸、3−ヒドロキシ−7−
(α,α−ジメチルベンジル)−2−ナフトエ酸又はサ
リチル酸とフェノール類とのホルムアルデヒドによる共
重縮合物などが挙げられる。
【0016】又、本発明の顕色剤及び感圧記録材料の性
能を更に高めるために、高分子化合物、紫外線吸収剤、
酸化防止剤、光安定剤又は発色促進剤などを顕色剤に添
加して顕色剤組成物として用いることができる。
【0017】添加される高分子化合物は通常オリゴマー
と称される平均分子量500程度のものから平均分子量
20,000程度のもの迄のうち、核置換サリチル酸の
多価金属塩と相溶性のあるものが選ばれる。その好まし
い具体例としてはスチレン重合体、α−メチルスチレン
重合体、スチレン・α−メチルスチレン共重合体、スチ
レン・アクリロニトリル又はメタクリロニトリル共重合
体、スチレン・アクリル酸エステル又はメタクリル酸エ
ステル共重合体、スチレン・α−メチルスチレン・アク
リロニトリル又はメタクリロニトリル共重合体、石油樹
脂、フェノール樹脂、クマロン樹脂又は塩化ビニル樹脂
などが挙げられる。
【0018】紫外線吸収剤としてはベンゾフェノン系又
はベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤が望ましく、そ
の好ましい具体例としては2,4−ジヒドロキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−ドデシロキシベンゾフェノン、2
−ベンゾトリアゾリル−4−メチルフェノール、2−ベ
ンゾトリアゾリル−4,6−ジターシャリブチルフェノ
ール、2−ベンゾトリアゾリル−4−カルボキシエチル
−6−ターシャリブチルフェノール又は2−ベンゾトリ
アゾリル−4−カルボキシエチル−6−ターシャリブチ
ルフェノールとポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール又はポリブチレングリコールとのエステル
化物などが挙げられる。
【0019】酸化防止剤としてはフェノール系の酸化防
止剤が望ましく、その好ましい具体例としては2,6−
ジターシャリブチルフェノール、2,6−ジターシャリ
ブチル−4−メチルフェノール、2又は3−ターシャリ
ブチル−4−メトキシフェノール、4−ターシャリブチ
ルカテコール、トコフェロール、2,2’−メチレンビ
ス(4−メチル−6−ターシャリブチルフェノール)、
2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキ
シルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチ
ル−6−ターシャリブチルフェノール)、4,4’−メ
チレンビス(2,6−ジターシャリブチルフェノー
ル)、2,2’−チオビス(4−メチル−6−ターシャ
リブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチ
ル−ターシャリブチルフェノール)、ビス(3−メチル
−5−ターシャリブチルベンジル)サルファイド、2,
2’−イソブチリデンビス(2,4−ジメチルフェノー
ル)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−タ
ーシャリブチルフェノール)、2,6−ビス(2−ヒド
ロキシ−3−ターシャリブチル−5−メチルベンジル)
4−メチルフェノール、ビス{3,3−ビス(3−ター
シャリブチル−4−ヒドロキシベンゼン)ブチリックア
シッド}グリコールエステル、トリス(3,5−ジター
シャリブチルー4ーヒドロキシベンジル)イソシアヌレ
ート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジターシャリブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)ベンゼン又はテトラキス{メチレン3−(3,5−
ジターシャリブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート}メタンなどが挙げられる。特に、これらフェ
ノール系の酸化防止剤はR2 で示される置換基が例えば
2−メトキシエチル基、2−(2−メトキシエトキシ)
エチル基、2−エトキシエチル基又は2−(2−フェノ
キシエトキシ)エチル基などのようなアルキル・アルキ
ルエーテル基等を有するものである場合に効果的であ
り、記録像及び白紙の耐光性が改善される。
【0020】光安定剤としてはヒンダードアミンと称さ
れるものが望ましく、その好ましい具体例としては、
2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重
合体、6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2
−ジヒドロキノリン、4−ベンジロキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン又はビス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジン)アジペートなどが挙
げられる。
【0021】本発明において発色促進剤とは感圧記録材
料の初期発色性、特に低温環境下における初期発色性を
改良するために顕色剤に添加されるものを称し、その好
ましい具体例としてはN,N−ジブチルトルエンスルホ
ンアミド、N,N−ジオクチルベンゼンスルホンアミ
ド、N,N−ジオクチルメタンスルホンアミド、N−オ
クチルキシレンスルホンアミド、N−(トルエンスルホ
ニル)モルホリン、N,N−ジ(2−エチルヘキシル)
アセトアミド、N,N−ジシクロヘキシルアセトアミ
ド、N,N−ジエチルラウロイルアミド、N,N−ジブ
チルラウロイルアミド、N,N−ジメチルオレオイルア
ミド、N,N−ジエチルオレオイルアミド、N,N−ジ
ブチルオレオイルアミドなどが挙げられる。
【0022】本発明の顕色剤は総てがガラス状固体であ
って、感圧記録材料に応用するには有機溶媒溶液にする
か、0.3ないし5ミクロン程度の微小粒子として分散
させた分散液として使用することが好ましい。微小粒子
の調製方法としては、水を媒質として、サンドグライン
ダー又はアトライターなどによって機械的に粉砕する方
法も採用することができるが、更に好ましくは顕色剤を
有機溶媒に溶解してから、分散剤を含有する水溶液中に
乳化分散させ、続いて有機溶媒を蒸留除去する方法が採
用される。本発明の顕色剤の総てが後者の方法によって
円滑に微小粒子に調製することができる。これは本発明
の重要な利点の一つである。この際に使用しうる有機溶
媒としてはベンゼン、トルエン、エチルベンゼン又はキ
シレンなどの炭化水素系溶媒、四塩化炭素、ジクロロエ
タン又はクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素、酢
酸エチル又は酢酸ブチルなどのエステル類及びメチルイ
ソブチルケトン又はシクロヘキサノンなどのケトン類な
どが挙げられる。後者の方法による微小粒子はその殆ど
が眞球状であって、微小粒子の平均粒径は乳化分散の段
階で調節することによって、最終0.3ないし5ミクロ
ン程度にすることは容易である。又、このようにして得
られる顕色剤の微小粒子を含む水分散液は高濃度でも流
動性が高く、取り扱い性がよい。
【0023】本発明方法によって得られる顕色剤の水分
散液(顕色剤組成物の水分散液を包含する)には更に
水、分散剤、接着剤又は無機顔料を添加混合して塗料
(塗液)を調製することができる。ここで、分散剤とし
てはアルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、
アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタリンス
ルホン酸塩又はジアルキルスルホコハク酸塩などのアニ
オン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル又は
ポリオキシエチレン脂肪酸エステルなどの非イオン系界
面活性剤及び部分けん化ポリビニルアルコール、低級ア
ルキルエーテル変性ポリビニルアルコール、アクリルア
ミド重合体、アクリルアミド共重合体、ポリアクリル酸
塩、ポリスチレンスルホン酸塩、無水マレイン酸・イソ
ブチレン共重合体塩、カルボキシメチルセルローズ塩、
ヒドロキシエチルセルローズ、澱粉、カゼイン、アラビ
アゴム又はゼラチンなどの水溶性高分子化合物からなる
分散剤などが使用される。接着剤としてはポリビニルア
ルコール又はカルボキシ変性スチレン・ブタジエンラテ
ックス等各種のものが使用される。又、無機顔料として
は酸化チタン、酸化亜鉛、けい酸亜鉛、炭酸亜鉛、炭酸
マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化け
い素、カオリン、活性白土又はタルクなどが挙げられ、
これらは5ミクロン以下の微粒子であることが好まし
い。
【0024】顕色剤を含有する塗料をブレードコーター
又はエアナイフコーターなどのコーティングマシーンに
よって、紙、合成紙、プラスチックシート又は樹脂コー
テッド紙などの支持体の上に顕色剤が0.02グラム/
m2ないし2グラム/m2程度になるように塗布し、乾燥し
て感圧記録材料の顕色面を仕上げる。この顕色剤は下用
紙(CF)、中用紙(CFB)、自己発色型感圧複写紙
等に用いられる。
【0025】感圧記録材料は、電子供与性の無色染料を
包含するマイクロカプセルを支持体に塗布して得られる
上用紙、中用紙、自己発色型感圧複写紙等のマイクロカ
プセル面と上記の顕色面とを対向させて、通常マイクロ
カプセル面の背面から筆圧又はインパクトプリンターに
よる圧力でカプセルを破壊し、内包された染料溶液を顕
色面に移行させることによって、圧力に応じた記録像を
顕色面に発現させるものである。カプセルに内包される
染料はトリフェニルメタン系染料、トリフェニルメタン
フタリド系染料、フルオラン系染料、フェノチアジン系
染料、インドリルフタリド系染料、ロイコオーラミン系
染料、ローダミンラクタム系染料、トリアゼン系染料、
スピロピラン系染料又はフルオレン系染料などのロイコ
体が使用される。これらの染料を溶解する溶剤としては
アルキルナフタリン、アルキルビフェニル又はアルキル
ジフェニルメタンなどの炭化水素系の比較的高沸点の溶
剤が使用される。
【0026】本発明の主題は顕色面の改良であり、マイ
クロカプセル面については既に公知のあらゆるものが利
用できる。本発明を更に明確にするため、以下に具体的
な実施例を挙げて説明する。
【0027】
【実施例】
実施例 1−1 かき混ぜ機、温度計、還流冷却器及び滴下ロートの付い
た内容積2,000ミリリットルの硬質ガラス製四つ口
フラスコにパラメトキシフェノール992グラム(8モ
ル)及びメタンスルホン酸100グラムを仕込んだ。フ
ラスコを加熱して内容物の温度が60℃になった時に内
容物が溶解した。この溶液をかき混ぜながら滴下ロート
からイソノネン(プロピレン三量体)378グラムを8
時間かけて滴下した。この間内容物を60℃に保った。
滴下終了後更に2時間たってから500ミリリットルの
熱湯を加えた。これを分液ロートに移して水層を除去し
た。この操作を更に5回くりかえすと水層がほぼ中性に
なったので油層を眞空蒸留器に移して蒸留した。約3ト
ールの圧力下で150℃から200℃の留分を集めると
約600グラムが得られた。これは少量の3−イソノニ
ル−4−メトキシフェノールを含有していたが、主成分
は2−イソノニル−4−メトキシフェノールであった。
【0028】かき混ぜ機、温度計、水を除去する装置を
有する還流冷却器及び滴下ロートの付いた内容積1,0
00ミリリットルの四つ口フラスコに上記の2−イソノ
ニル−4−メトキシフェノールを主成分とする生成物3
75グラム(1.5モル)及びキシレン300グラムを
仕込んだ。フラスコを加熱して内容物が沸とうしはじめ
たら滴下ロートから48パーセント水酸化ナトリウム水
溶液125グラムを、還流冷却器に付属した水分離器で
水を除去しながら4時間に亘って滴下した。滴下終了
後、水分離器にもはや水がたまらなくなったら内容物を
1,000ミリリットルのステンレススチール製オート
クレーブに移し、炭酸ガス圧20kgf/cm2 、15
0℃で4時間反応させた。4時間後には炭酸ガスの吸収
はなくなり、反応が完結した。オートクレーブの内容物
を3,000ミリリットルの熱水中に注ぎ込み、かき混
ぜてから静置すると上層にキシレン層が分離された。キ
シレン層を除去してから水層を更に加熱し、溶解したキ
シレンを水と共沸的に蒸留除去した。その残留物を30
℃迄冷却してから、25パーセント硫酸亜鉛水溶液1,
300グラムを仕込んだ内容積10,000ミリリット
ルのステンレススチール製のビーカーに強くかき混ぜな
がら注ぎ込んだ。内容物は粘稠なスラリー状になるので
固形物をろ過、水洗し、乾燥した。これは少量の4−イ
ソノニル−5−メトキシサリチル酸亜鉛を含有していた
が、主成分が3−イソノニル−5−メトキシサリチル酸
亜鉛であった。
【0029】実施例 1−2(顕色剤水分散液の調製) 実施例1−1で得られた3−イソノニル−5−メトキシ
サリチル酸亜鉛100グラムをメチルイソブチルケトン
65グラムに溶解した。これを重合度1,500、けん
化度95パーセントのポリビニルアルコール2.5グラ
ム、アクリルアミド93モルパーセント及びアクリル酸
ブチル7モルパーセントの共重合体で平均重合度が50
0のもの1.5グラム及び炭酸ナトリウム0.2グラム
を含む水溶液130グラムに乳化分散させて、分散相の
平均粒径が0.8ミクロンになるようにした。かき混ぜ
機、温度計及び蒸留口の付いた内容積500ミリリット
ルの三つ口フラスコに水100グラムと上記乳化分散液
とを移した。ゆっくりかき混ぜながらフラスコを加熱し
て、メチルイソブチルケトン及び水を蒸留口から除去し
た。内容物の固形分濃度が、40ないし45パーセント
になる迄濃縮すれば使用したメチルイソブチルケトンは
完全に除去された。これを冷却して固形分濃度を40パ
ーセントに調節した。
【0030】実施例 1−3(顕色面の調製) 実施例1−2で得られた顕色剤水分散液(固形分濃度4
0パーセント)25グラム、55パーセント軽質炭酸カ
ルシウム(ブリリアントS−15;白石工業社製)16
4グラム及び水50グラムを混合分散し、さらにバイン
ダーとして10パーセントポリビニルアルコール(PV
A210;クラレ社製)水溶液50グラム、48パーセ
ントSBRラテックス(SN−307;住友ダウ社製)
16グラム及び水150グラムを混合して顕色剤塗液を
調製した。次に上記顕色剤塗液を40グラム/m2の原紙
の片面に乾燥重量が5グラム/m2になるように塗布、乾
燥して感圧記録体(下用紙)の顕色面を得た。
【0031】実施例2 3−イソノニル−5−エトキシサリチル酸亜鉛100グ
ラムから上記実施例1−2及び1−3と同様に処理して
顕色面を得た。
【0032】実施例3〜実施例11 3−イソノニル−5−イソプロポキシサリチル酸亜鉛
(実施例3)、3−イソノニル−5−(2−メトキシエ
トキシ)サリチル酸亜鉛(実施例4)、3−イソノニル
−5−(エトキシエトキシ)サリチル酸亜鉛(実施例
5)、3−イソノニル−5−(2−フェノキシエトキ
シ)サリチル酸亜鉛(実施例6)、3−イソノニル−5
−{2−(4−メトキシフェノキシ)エトキシ}サリチ
ル酸亜鉛(実施例7)、3−イソノニル−5−シクロヘ
キシロキシサリチル酸亜鉛(実施例8)、3−イソドデ
シル−5−メトキシサリチル酸亜鉛(実施例9)、3−
イソドデシル−5−エトキシサリチル酸亜鉛(実施例1
0)及び3−イソドデシル−5−シクロヘキシロキシサ
リチル酸亜鉛(実施例11)各100グラムから上記実
施例1−2及び実施例1−3と同様に処理して顕色面を
得た。
【0033】実施例12 3−イソドデシル−5−メトキシサリチル酸亜鉛42グ
ラム、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜
鉛40グラム、N,N−ジブチルラウロイルアミド3グ
ラム及び平均分子量1,500のスチレン・α−メチル
スチレン共重合体15グラムから上記実施例1−2及び
実施例1−3と同様に処理して顕色面を得た。
【0034】比較例1 3−ターシャリオクチル−5−エトキシサリチル酸亜鉛
100グラムを実施例1−2と同様に処理して顕色剤の
水分散液を得ようとしたが、メチルイソブチルケトンを
蒸留除去途中に急に凝集固化してしまい、水分散液は得
られなかった。これに更に水300グラムを加え凝集を
ほぐしながらメチルイソブチルケトンを蒸留除去した。
これを5℃でサンドグラインダーで処理して平均粒径
0.9ミクロンの分散液を得た。つづいて実施例1−3
と同様に処理して顕色面を得た。
【0035】比較例2 3−(α,α−ジメチルベンジル)−5−メトキシサリ
チル酸亜鉛100グラムを実施例1−2と同様に処理し
ようとしたが、上記比較例1と同様に困難であった。以
下比較例1と同様に処理して顕色面を得た。
【0036】比較例3 5−{2−(4−メトキシフェノキシ)エトキシ}サリ
チル酸亜鉛100グラムを実施例1−2と同様に処理し
ようとしたが、上記比較例1と同様に困難であった。以
下比較例1と同様に処理して顕色面を得た。
【0037】比較例4 3−イソノニル−5−エチルサリチル酸亜鉛100グラ
ムから実施例1−2及び実施例1−3と同様に処理して
顕色面を得た。
【0038】比較例5 3−イソドデシル−5−メチルサリチル酸亜鉛100グ
ラムから実施例1−2及び実施例1−3と同様に処理し
て顕色面を得た。
【0039】比較例6 3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛10
0グラムから実施例1−2及び実施例1−3と同様に処
理して顕色面を得た。
【0040】実施例13(顕色面の評価) 実施例1ないし12、比較例1ないし6で得られた顕色
面と、ロイコ体の染料としてクリスタルバイオレットラ
クトンとを含有する感圧記録体の上用紙(神崎製紙株式
会社製;ブライト)のカプセル面とを対向させて、電動
タイプライター(シルバーリード社;EX300)のイ
ンパクト強度中圧で複写を取り、顕色面に発現された記
録像について下記の評価試験を行った。それらの結果を
表1に示す。
【0041】評価1 記録濃度 複写10分後、顕色面の記録濃度を目視比較して、1
0:最高に濃い、9:非常に濃い、8:充分に濃い、
7:実用レベル及び6:やゝ劣る濃度、5:劣る、4:
非常に劣る、3:極めて劣る、2:薄い、1:著しく薄
いの10段階の評価を行った。
【0042】評価2 記録像の耐光性と白紙の耐光性 複写20時間後、顕色面の記録像を1993年6月の晴
天の日の7時から18時まで、顕色面が太陽とほぼ垂直
になるように、2時間おきに顕色面の向きを調節して太
陽光に曝した。曝露後、記録像の褪色程度を目視して、
10:全く褪色しない、1:完全に褪色する、の範囲で
10段階の評価を行った。これを記録像の耐光性とす
る。なお曝露後、白紙部分に同じ複写を行い、同様に評
価した。これを白紙の耐光性とする。
【0043】評価3 記録像の耐水性 複写10分後に、記録全体を水道水中に浸し、1時間経
ってから記像を乾燥して、記録像の褪色程度を目視して
評価2と同じ基準で評価した。これを記録像の耐水性と
する。
【0044】評価4 記録像の耐可塑剤性 複写1時間後に、記録像を外にして、表面の平滑なガラ
スビンに記録紙を巻きつけ、その上からハイラップ
(V;三井東圧化学社製)に張力をかけつつ更に3重に
巻き付けた。これを2日間、25℃の暗所に保存し、記
録像の褪色程度を目視して評価2と同じ基準で評価し
た。これを記録像の耐可塑剤性とする。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】表1で示されているように、本発明の顕
色剤を使用した感圧記録材料は記録濃度、記録像の耐水
性及び記録像の耐可塑剤性などの諸特性を高水準に保ち
ながら、特に記録像の耐光性に優れている。これは従来
見られなかった特徴である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川端 英二 大阪府茨木市五日市1丁目10番24号 株式 会社三光開発科学研究所内 (72)発明者 田中 雅人 兵庫県尼崎市常光寺4丁目3番1号 神崎 製紙株式会社神崎工場内 (72)発明者 木村 年男 兵庫県尼崎市常光寺4丁目3番1号 神崎 製紙株式会社神崎工場内 (72)発明者 岩崎 浩 兵庫県尼崎市常光寺4丁目3番1号 神崎 製紙株式会社神崎工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子供与性の無色染料と電子受容性の顕
    色剤との顕色反応を利用した感圧記録材料に用いるため
    の顕色剤において、一般式(I) 【化1】 (式中、R1 はイソノニル基又はイソドデシル基を示
    し、R2 は置換基をもっていてもよいアルキル基又はシ
    クロアルキル基を示す。)で表わされる核置換サリチル
    酸の多価金属塩を含有することを特徴とする感圧記録材
    料用顕色剤。
  2. 【請求項2】 一般式(I)で表わされる核置換サリチ
    ル酸が3−イソノニル−5−メトキシサリチル酸、3−
    イソノニル−5−エトキシサリチル酸、3−イソノニル
    −5−イソプロポキシサリチル酸、3−イソノニル−5
    −(2−メトキシエトキシ)サリチル酸、3−イソノニ
    ル−5−(2−エトキシエトキシ)サリチル酸、3−イ
    ソノニル−5−(2−フェノキシエトキシ)サリチル
    酸、3−イソノニル−5−{2−(4−メトキシフェノ
    キシ)エトキシ}サリチル酸、3−イソノニル−5−シ
    クロヘキシロキシサリチル酸、3−イソドデシル−5−
    メトキシサリチル酸、3−イソドデシル−5−エトキシ
    サリチル酸及び3−イソドデシル−5−シクロヘキシロ
    キシサリチル酸からなる群から選ばれた一種以上である
    ことを特徴とする請求項1に記載の感圧記録材料用顕色
    剤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の顕色剤を含有す
    る有機溶媒溶液を、分散剤を含有する水溶液中に乳化分
    散させ、つづいて有機溶媒を蒸留除去させることによっ
    て得られた、平均粒径が0.3ないし5ミクロンの眞球
    状粒子である顕色剤が水中に分散していることを特徴と
    する顕色剤の水分散液。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の顕色剤を含有す
    る層が支持体上に設けられていることを特徴とする感圧
    記録材料。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の顕色剤の水分散液を含
    む塗液を支持体上に塗布乾燥して得られたものであるこ
    とを特徴とする感圧記録材料。
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