JPH0740628Y2 - 耐火庫の扉隙間遮断構造 - Google Patents

耐火庫の扉隙間遮断構造

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JPH0740628Y2
JPH0740628Y2 JP1988139754U JP13975488U JPH0740628Y2 JP H0740628 Y2 JPH0740628 Y2 JP H0740628Y2 JP 1988139754 U JP1988139754 U JP 1988139754U JP 13975488 U JP13975488 U JP 13975488U JP H0740628 Y2 JPH0740628 Y2 JP H0740628Y2
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JP1988139754U
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JPH0260184U (ja
Inventor
栄朗 鳴戸
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株式会社熊平製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は耐火金庫、耐火保管庫等の耐火庫に係り、耐火
庫本体と扉との隙間を遮断する耐火庫の扉隙間遮断構造
に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、耐火庫は火災時に発生する火炎や高温ガスおよび
煙を耐火庫本体と扉との隙間から耐火庫内に侵入させな
いようにするため、煙返し構造や扉隙間遮断構造を備え
ている。
図5は、従来の扉隙間遮断構造の一例を示し、耐火庫本
体21の開口縁部21aと、その開口縁部21aに係合する扉22
の縁部22aとで構成される戸当り部23を段階状に形成す
る。そして、耐火庫本体21の開口縁部21aには凸部24を
形成し、また、この凸部24に嵌まり合う形状の凹部25を
扉22の縁部22aに形成して、この扉22の凹部25にリボン
パッキン26を設けている。
この扉隙間遮断構造では、扉と耐火庫本体の凹凸部にリ
ボンパッキンを介在させ、両者を密封するように圧接さ
せて遮断するため、高温に曝されたときの熱によってリ
ボンパッキンが変形して隙間が生じ、少なからず高温ガ
スが耐火庫内に侵入するおそれがある。また、高温に曝
されずとも、経年変化や度重なる扉の開閉操作によてリ
ボンパッキンが劣化あるいは損傷して、密封性が失われ
ることがあり、定期的な点検や交換を必要とした。
そこで、このような問題点を解決するものとして、例え
ば特開昭47-37998号公報に記載の金庫等の熱炎侵入防止
装置が開示された。これは、扉と本体の合せ部におい
て、本体に弾性板の一端側を止着し、弾性板の他端側を
弾性板を弾ませた状態にして低融プラスチックビスで止
め、弾性板の中間部に対面する本体の外面には内部の湿
式耐火材に臨む孔を開口し、加熱時に弾性板が合せ部を
閉塞するとともに孔から結晶水を放出するように構成し
たものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、この改良された金庫等の熱炎侵入防止装
置においても、残された種々の問題点があった。すなわ
ち、扉と本体の合せ部に弾性板を弾ませた状態にしてビ
ス止めするので、庫内の複雑な形状の部位に弾発的に取
付けることは困難である。また、長い期間経過すると、
弾性板が弾発力を失って、復元性がなくなり、いざ火災
が生じたときに弾性板が合せ部を閉塞できず、所期の目
的を達成し得ないおそれがある。さらに、孔から結晶水
を放出する構造であるので、庫内に収納した重要な書類
や物品を変質させる、といった点が挙げられる。
一方、実公昭62-6238号公報には、内、外の二重扉構造
となした金庫扉の外扉内側面に凹陥部を内扉方向に開口
して設け、該凹陥部内に、内扉に連結してこれを支持す
るロッドを出入方向摺動自在に設けるとともに、一定以
上の温度に加熱されると変形前の原形状に復元して所定
ストロークだけ動作する形状記憶合金からな感熱動作部
材をコイルばね状に形成して凹陥部内と内扉間に介在連
結させたことを特徴とする金庫扉の気密保持装置が開示
されている。しかしながら、この装置は、火災発生時に
金庫が高温にさらされたとき、その熱を形状記憶合金か
らなる感熱動作部材で感知し、この感熱動作部材の復元
変形動作によって内扉を耐火庫本体方向に押圧し、耐火
庫本体と扉の合せ部を密接させるものであるため、特に
耐火庫本体と扉の合せ部に介設されるパッキングが老化
により弾発力を失ってしまった場合などには、耐火庫本
体と扉の隙間を完全に遮断することは困難であった。
本考案は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたもの
で、長い期間経過しても、変形部材が熱に対して反応し
て変形し、耐火庫本体と扉との隙間を確実に遮断すると
ともに、水蒸気が庫内に入って湿度を上げるようなこと
のない耐火庫の扉隙間遮断構造を提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本考案は、扉と耐火庫本
体との接合部を階段状に屈曲させて形成し、火災時に、
当該部材自体が影響を受けて耐火庫本体と扉との隙間を
遮断するように膨張する膨張部材を、扉側および耐火庫
本体側のいずれか一方または双方に設けたことを特徴と
する耐火庫の扉隙間遮断構造を提案するものである。
〔作用〕
火災時に、耐火庫が熱に曝されると、膨張部材がこの熱
の影響を受けて膨張し、当該部材自体が扉と耐火庫本体
との隙間を遮断し、熱炎の侵入を防止する。
〔実施例〕
以下に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は扉隙間遮断構造を備えた耐火庫の平面断面図、
第2図は火災時に扉隙間を遮断した状態について示す平
面断面図である。
第1図に示すように耐火庫Aは、耐火庫本体1と、片開
き戸式の扉2と、扉隙間遮断構造Bとからなる。
上記耐火庫本体1は開口を有する箱形状で、鋼板の本体
枠1a内にコンクリート等の耐火材1bを設けており、戸当
りとなる開口縁部1cを段階状に形成している。
上記扉2は扉本体3と錠房部4とからなり、この扉本体
3と錠房部4との間に低熱伝導部材(断熱材)5を設け
ている。上記扉本体3は四辺を直角に折曲した金属性の
表面板3aと、縁部2aを耐火庫本体1の開口縁部1cと合致
する段階状に形成した金属性の段階板3bとを接合して扉
枠を形成し、この扉枠の内部にコンクリート等の耐火材
3cを設けている。上記耐火材3cは表面板3aに形成した図
示しない穴から扉枠内に充填して形成される。
上記錠房部4は断面略コ字形状の錠房枠6内に閂錠7を
設けており、この錠房枠6の耐火庫本体1内側には裏面
パネル6aを取付け、外側には遮熱パネル6bを取付けてい
る。上記低熱伝導部材5は木材やセラミックス等を枠状
に形成したものである。上記扉2は低熱伝導部材5およ
び遮熱パネル6bを挟んで扉本体3の段階板3bと錠房部4
の錠房枠6をボルト等の固定具5aにより連結して形成さ
れており、扉本体3をヒンジ2bで耐火庫本体1に取付け
て開閉自在にしている。また、閂錠7の先端を耐火庫本
体1に形成した凹部に嵌合させて施錠するようになって
いる。
なお、この扉2は扉本体3と錠房部4を別体に構成する
と共に、扉本体3と錠房部4との間に低熱伝導部材を介
在したことによって遮熱性を向上させている。また、扉
本体3の扉枠を表面板3aと段階板3bとで形成し、この表
面板3aと段階板3bとの接合部を外部側にしたことと、耐
火材3cの充填穴を表面板3aに形成することにより火災時
に耐火材3cからでる高温の水蒸気を耐火庫A内に入らな
いようにしている。
扉隙間遮断構造Bは温度上昇により膨張変形して耐火庫
本体1と扉2との隙間Cを遮断する膨張材8を扉2側に
設けてなる。
上記膨張材8はセラミックス難燃ゴム複合材料(膨張率
5〜11倍)やセラミックス・ファイバー複合材料(膨張
率3〜4倍)等のセラミックス系耐火・耐熱材料で、扉
本体3と錠房部4と低熱伝導部材5とで形成された溝内
に位置し耐火庫本体1の本体枠1aとは接触しないように
設けている。この膨張材8は火災により熱炎に曝された
扉2からの熱で、第2図に示すように膨張する。この膨
張材8の膨張変形により耐火庫本体1と扉2との隙間C
が遮断される。よって火炎や高温ガスおよび煙の侵入を
阻止することができる。
本考案は上記実施例に限るものではなく、例えば、膨張
材を耐火庫本体側に設けてもよい。また、扉隙間遮断構
造を引き戸式扉の耐火庫に使用してもよい。
〔考案の効果〕
本考案は以上のように構成したので、次のような効果が
ある。
耐火庫本体1と扉2との隙間Cを、火災時の熱の影響を
受けて当該部材自体が膨張する膨張部材で遮断するの
で、従来のように、耐火庫本体と扉の合せ部に介設され
るパッキングが老化により弾発力を失ってしまっている
ような場合でも、庫内を完全な密閉構造とすることがで
き、かつ、膨張部材を庫内のいかなる複雑な形状の部位
にも取付けることができる。また、長い期間経過して
も、従来のように、弾性板が弾発力を失って復元性をな
くすといった機能低下がなく、庫内への熱炎の侵入を確
実に防止できる。さらに、従来構造のように、湿式耐火
材に臨む孔から庫内へ結晶水を放出することがないの
で、庫内に収納した重要な書類や物品の変質を極力防止
し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本考案の実施例について示し、
第1図は扉隙間遮断構造を備えた耐火庫の平面断面図、
第2図は火災時に扉隙間を遮断した状態について示す平
面断面図である。第3図は従来例を示す平面断面図であ
る。 A……耐火庫、B,B′……扉隙間遮断構造 C……隙間 1……耐火庫本体、1a……本体枠 1b……耐火材、1c……開口端部 1d……凹部、2……扉 2a……縁部、2b……ヒンジ 3……扉本体、3a……表面板 3b……段階板、3c……耐火材 4……錠房部、5……低熱伝導部材 6……錠房枠、6a……裏面パネル 6b……遮熱パネル、7……閂錠 8……膨張材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】扉と耐火庫本体との接合部を階段状に屈曲
    させて形成し、火災時に、当該部材自体が熱の影響を受
    けて耐火庫本体と扉との隙間を遮断するように膨張する
    膨張部材を、扉側および耐火庫本体側のいずれか一方ま
    たは双方に設けたことを特徴とする耐火庫の扉隙間遮断
    構造。
JP1988139754U 1988-10-26 1988-10-26 耐火庫の扉隙間遮断構造 Expired - Lifetime JPH0740628Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988139754U JPH0740628Y2 (ja) 1988-10-26 1988-10-26 耐火庫の扉隙間遮断構造

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JP1988139754U JPH0740628Y2 (ja) 1988-10-26 1988-10-26 耐火庫の扉隙間遮断構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0260184U JPH0260184U (ja) 1990-05-02
JPH0740628Y2 true JPH0740628Y2 (ja) 1995-09-20

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ID=31403309

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JP1988139754U Expired - Lifetime JPH0740628Y2 (ja) 1988-10-26 1988-10-26 耐火庫の扉隙間遮断構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS626238U (ja) * 1985-06-27 1987-01-14

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Publication number Publication date
JPH0260184U (ja) 1990-05-02

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