JPH064778Y2 - 仏壇用厨子 - Google Patents
仏壇用厨子Info
- Publication number
- JPH064778Y2 JPH064778Y2 JP9934489U JP9934489U JPH064778Y2 JP H064778 Y2 JPH064778 Y2 JP H064778Y2 JP 9934489 U JP9934489 U JP 9934489U JP 9934489 U JP9934489 U JP 9934489U JP H064778 Y2 JPH064778 Y2 JP H064778Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- kitchen
- buddhist altar
- opening
- doors
- smoke return
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Special Wing (AREA)
- Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は仏壇用厨子、特に耐火断熱構造の厨子に関す
る。
る。
〔従来の技術〕 上記耐火断熱構造の仏壇用厨子としては、例えば実公昭
63−159号に示す構造のものがある。この厨子は基
台と天蓋間に対をなす断面円弧状の開閉扉を備え、基
台、天蓋、開閉扉はいずれも耐火断熱構造とし、閉扉に
より火災等に際し、内部の昇温を防止するようにしたも
のである。
63−159号に示す構造のものがある。この厨子は基
台と天蓋間に対をなす断面円弧状の開閉扉を備え、基
台、天蓋、開閉扉はいずれも耐火断熱構造とし、閉扉に
より火災等に際し、内部の昇温を防止するようにしたも
のである。
〔考案が解決しようとする課題] しかし、従来の耐火断熱構造の仏壇用厨子は、火災に際
して、仏壇用厨子内部の温度上昇を抑制する手段が講じ
られておらず、また、開閉扉が膨張する等変形し、これ
に伴い開閉扉の密閉性を損なう等の問題がある。
して、仏壇用厨子内部の温度上昇を抑制する手段が講じ
られておらず、また、開閉扉が膨張する等変形し、これ
に伴い開閉扉の密閉性を損なう等の問題がある。
本考案はかかる点に鑑み、火災に際しても開閉扉の密閉
性を損なうことなく、仏壇用厨子内部の温度上昇を抑制
することが可能な仏壇用厨子を提供することを目的とす
る。
性を損なうことなく、仏壇用厨子内部の温度上昇を抑制
することが可能な仏壇用厨子を提供することを目的とす
る。
上記目的を達成するための本考案の仏壇用厨子は、断面
を円弧状とした左右対をなす開閉扉と、前面両側に飾り
前板を備え、かつ外郭部材を耐火断熱部材により構成し
た仏壇用厨子において、仏壇用厨子の内部に火災時にそ
の内部に含有する水分を放出する木製の背板を配設する
とともに、左右の開閉扉相互の当接部及び閉扉位置にお
ける各開閉扉の後部と飾り前板との間をそれぞれ煙返し
構造とし、該煙返し構造部に加熱により膨張する加熱膨
張部材からなるシール材を張設してなることを要旨とす
る。
を円弧状とした左右対をなす開閉扉と、前面両側に飾り
前板を備え、かつ外郭部材を耐火断熱部材により構成し
た仏壇用厨子において、仏壇用厨子の内部に火災時にそ
の内部に含有する水分を放出する木製の背板を配設する
とともに、左右の開閉扉相互の当接部及び閉扉位置にお
ける各開閉扉の後部と飾り前板との間をそれぞれ煙返し
構造とし、該煙返し構造部に加熱により膨張する加熱膨
張部材からなるシール材を張設してなることを要旨とす
る。
本考案の仏壇用厨子は、火災時には、木製の背板から水
分を放出して仏壇用厨子内部の温度上昇を抑制するとと
もに、加熱膨張部材からなるシール材が膨張し、煙返し
構造部を密閉する。これによって、開閉扉の密閉性を損
なうことなく、仏壇用厨子内部の温度上昇を抑制するこ
とができる。
分を放出して仏壇用厨子内部の温度上昇を抑制するとと
もに、加熱膨張部材からなるシール材が膨張し、煙返し
構造部を密閉する。これによって、開閉扉の密閉性を損
なうことなく、仏壇用厨子内部の温度上昇を抑制するこ
とができる。
図は本考案の実施例を示す。厨子1は基台2と天蓋3
と、両者の側部を連結する側壁4,5と後壁6とを備
え、前面を開口した筐体としたもので、基台2の上面及
び天蓋3の下面には対向して円弧状の扉案内溝7,8を
刻設し、この案内溝間に円弧状の左右対をなす開閉扉1
0,11を配備する。
と、両者の側部を連結する側壁4,5と後壁6とを備
え、前面を開口した筐体としたもので、基台2の上面及
び天蓋3の下面には対向して円弧状の扉案内溝7,8を
刻設し、この案内溝間に円弧状の左右対をなす開閉扉1
0,11を配備する。
それぞれの開閉扉10,11の上部にロッド12,13
を取り付け、天蓋3を貫通して上方に突出する。15は
扉駆動機構であり、駆動モータ(図示省略)により反対
方向に回動される対をなす円板16,17と、それぞれ
の円板に取り付けられる連結杆18,19とを備え、連
結杆18,19の先端はそれぞれ上記ロッド12,13
を挟持し、左右の開閉扉10,11を同時に開閉方向に
移行する。20はこれらを覆うカバーであり、上記ロッ
ド12,13を貫通すべく天蓋に刻設された扉案内溝8
に沿った円弧状の孔(図示省略、実公昭63−159参
照)もカバー20により覆われている。
を取り付け、天蓋3を貫通して上方に突出する。15は
扉駆動機構であり、駆動モータ(図示省略)により反対
方向に回動される対をなす円板16,17と、それぞれ
の円板に取り付けられる連結杆18,19とを備え、連
結杆18,19の先端はそれぞれ上記ロッド12,13
を挟持し、左右の開閉扉10,11を同時に開閉方向に
移行する。20はこれらを覆うカバーであり、上記ロッ
ド12,13を貫通すべく天蓋に刻設された扉案内溝8
に沿った円弧状の孔(図示省略、実公昭63−159参
照)もカバー20により覆われている。
21,22は飾り前板であり、一端はそれぞれ側壁4,
5の前端に連結し、他端は開閉扉10,11の開扉時の
先端近くに近接して設ける。23は天蓋3の前面に取り
付けた覆板である。
5の前端に連結し、他端は開閉扉10,11の開扉時の
先端近くに近接して設ける。23は天蓋3の前面に取り
付けた覆板である。
そして、これら基台2、天蓋3、左右の開閉扉10,1
1等の仏壇用厨子1の外郭部材は、いずれも鉄板により
囲壁を形成し、内部に断熱部材を充填した公知の耐火断
熱構造とした耐火断熱部材で構成する。
1等の仏壇用厨子1の外郭部材は、いずれも鉄板により
囲壁を形成し、内部に断熱部材を充填した公知の耐火断
熱構造とした耐火断熱部材で構成する。
また、仏壇用厨子1の内部には、木製の背板24を配設
し、背板24と開閉扉10,11とにより囲まれた空間
を本尊安置室Aとする。木製の背板24は、火災時にそ
の内部に含有する水分を放出し、仏壇用厨子1内部の温
度上昇を抑制する。
し、背板24と開閉扉10,11とにより囲まれた空間
を本尊安置室Aとする。木製の背板24は、火災時にそ
の内部に含有する水分を放出し、仏壇用厨子1内部の温
度上昇を抑制する。
上記左右の開閉扉10,11の当接部は前部煙返し構造
部30(以下単に煙返しという)を形成する。この煙返
し30は一方の開閉扉10の前端に縦方向全長に亘り凹
溝31を形成し、他方の開閉扉11の前端にはこれに嵌
入する凸部32を全長に亘って形成してなる。
部30(以下単に煙返しという)を形成する。この煙返
し30は一方の開閉扉10の前端に縦方向全長に亘り凹
溝31を形成し、他方の開閉扉11の前端にはこれに嵌
入する凸部32を全長に亘って形成してなる。
この凹溝31には火災時の高温に伴い加熱密閉する手段
として加熱により膨張するシール材33を備える。凹溝
31は先端片を短小部34aとしたコ字形の固定片34
と、この短小部34a内に先端を挿入した可動片35と
を備え、固定片34は開閉扉10の外板36に連結し、
可動片35は内板37に連結し、上記シール材33は内
板37と可動片35との間に挿入してなるもので、この
シール材33としては、例えば、商品名ファイヤバリー
等、耐火性を有し、しかも加熱により膨張する資材を適
用する。
として加熱により膨張するシール材33を備える。凹溝
31は先端片を短小部34aとしたコ字形の固定片34
と、この短小部34a内に先端を挿入した可動片35と
を備え、固定片34は開閉扉10の外板36に連結し、
可動片35は内板37に連結し、上記シール材33は内
板37と可動片35との間に挿入してなるもので、この
シール材33としては、例えば、商品名ファイヤバリー
等、耐火性を有し、しかも加熱により膨張する資材を適
用する。
また、各開閉扉10,11は閉扉時に飾り前板21,2
2との間に左右の後部煙返し構造部40,41(以下単
に煙返しという)を形成する。煙返し40は飾り前板2
1の開閉扉対向側の後部に前高に亘って切欠部42を形
成し、開閉扉10には後端に切欠部42に嵌合する突出
部43を設けてなる。この突出部43は加熱密封する手
段として前述と同様のシール材44と、これを支持する
断面コ字状の支持金具45とからなり、常時はシール材
44先端と切欠部42と間には若干の隙間を形成する。
2との間に左右の後部煙返し構造部40,41(以下単
に煙返しという)を形成する。煙返し40は飾り前板2
1の開閉扉対向側の後部に前高に亘って切欠部42を形
成し、開閉扉10には後端に切欠部42に嵌合する突出
部43を設けてなる。この突出部43は加熱密封する手
段として前述と同様のシール材44と、これを支持する
断面コ字状の支持金具45とからなり、常時はシール材
44先端と切欠部42と間には若干の隙間を形成する。
他方の後部煙返し41も同一構造であり、46は切欠
部、47は突出部、48はシール材、49は支持金具で
ある。
部、47は突出部、48はシール材、49は支持金具で
ある。
なお、図中aは耐火断熱部材を示す。
上記構成において、常時は駆動機構15により両開閉扉
10,11を開閉し、閉扉時には一方の開閉扉10の先
端凹溝31に他方の開閉扉11の凸部32が嵌入し煙返
しを形成するとともに、それぞれの開閉扉10,11の
後端の突出部43,47は飾り前板21,22の切欠部
42,46に嵌合し煙返しを形成する。
10,11を開閉し、閉扉時には一方の開閉扉10の先
端凹溝31に他方の開閉扉11の凸部32が嵌入し煙返
しを形成するとともに、それぞれの開閉扉10,11の
後端の突出部43,47は飾り前板21,22の切欠部
42,46に嵌合し煙返しを形成する。
次いで、火災発生時には、両開閉扉10,11の当接部
は煙返しを形成すると共に、シール材33は膨張し、第
7図(b)に示す如く可動片35を押圧し、挿入される凸
部32に密着させ、外気の侵入を阻止する。
は煙返しを形成すると共に、シール材33は膨張し、第
7図(b)に示す如く可動片35を押圧し、挿入される凸
部32に密着させ、外気の侵入を阻止する。
同時に各開閉扉10,11の後部と飾り前板21,22
とは煙返しを形成すると共に、突出部43,47に設け
たシール材44,48は膨張し、第6図(b)に示す如く
飾り前板21,22に密着する。
とは煙返しを形成すると共に、突出部43,47に設け
たシール材44,48は膨張し、第6図(b)に示す如く
飾り前板21,22に密着する。
この場合、それぞれのシール材33,44,48の膨張
による押圧の反力は各開閉扉10,11を上下の案内溝
7,8に対し前後方向に押圧し、案内溝7,8に対して
も密着を計ることができる。
による押圧の反力は各開閉扉10,11を上下の案内溝
7,8に対し前後方向に押圧し、案内溝7,8に対して
も密着を計ることができる。
ただし、必要によっては開閉扉10,11の上部(又は
下部)全長に亘り上記シール材を取り付け、火災時の膨
張により開閉扉10,11を下方(又は上方)に押圧
し、密封するようにしてもよい。
下部)全長に亘り上記シール材を取り付け、火災時の膨
張により開閉扉10,11を下方(又は上方)に押圧
し、密封するようにしてもよい。
〔考案の効果〕 本考案によれば、火災時には、木製の背板から水分を放
出して仏壇用厨子内部の温度上昇を抑制するとともに、
加熱膨張部材からなるシール材が膨張し、煙返し構造部
を密閉する。これによって、仏壇用厨子内部の本尊安置
室に火焔、煙が侵入することなく仏壇用厨子内部を比較
的低温に保持することができる。
出して仏壇用厨子内部の温度上昇を抑制するとともに、
加熱膨張部材からなるシール材が膨張し、煙返し構造部
を密閉する。これによって、仏壇用厨子内部の本尊安置
室に火焔、煙が侵入することなく仏壇用厨子内部を比較
的低温に保持することができる。
図は本考案の実施例を示すもので、第1図は厨子の横断
面図、第2図は開扉状態の厨子の正面図、第3図は第2
図におけるI−I線に沿う縦断面図、第4図は開閉扉の
開閉要領説明図、第5図は一方の開閉扉の横断面図、第
6図は後部煙返し構造部に関し、同図(a)は通常時、同
図(b)は高温時のシール材変形状態を示す説明図、第7
図は前部煙返し構造部に関し、同図(a)は通常時、同図
(b)は高温時のシール材変形状態を示す説明図、第8図
は他方の開閉扉の横断面図である。 1は厨子、10,11は開閉扉、21,22は飾り前
板、24は木製の背板、30は前部煙返し構造部、3
3,44,48はシール材、40,41は後部煙返し構
造部である。
面図、第2図は開扉状態の厨子の正面図、第3図は第2
図におけるI−I線に沿う縦断面図、第4図は開閉扉の
開閉要領説明図、第5図は一方の開閉扉の横断面図、第
6図は後部煙返し構造部に関し、同図(a)は通常時、同
図(b)は高温時のシール材変形状態を示す説明図、第7
図は前部煙返し構造部に関し、同図(a)は通常時、同図
(b)は高温時のシール材変形状態を示す説明図、第8図
は他方の開閉扉の横断面図である。 1は厨子、10,11は開閉扉、21,22は飾り前
板、24は木製の背板、30は前部煙返し構造部、3
3,44,48はシール材、40,41は後部煙返し構
造部である。
Claims (1)
- 【請求項1】断面を円弧状とした左右対をなす開閉扉
と、前面両側に飾り前板を備え、かつ外郭部材を耐火断
熱部材により構成した仏壇用厨子において、仏壇用厨子
の内部に火災時にその内部に含有する水分を放出する木
製の背板を配設するとともに、左右の開閉扉相互の当接
部及び閉扉位置における各開閉扉の後部と飾り前板との
間をそれぞれ煙返し構造とし、該煙返し構造部に加熱に
より膨張する加熱膨張部材からなるシール材を張設して
なることを特徴とする仏壇用厨子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9934489U JPH064778Y2 (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | 仏壇用厨子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9934489U JPH064778Y2 (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | 仏壇用厨子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0337970U JPH0337970U (ja) | 1991-04-12 |
JPH064778Y2 true JPH064778Y2 (ja) | 1994-02-09 |
Family
ID=31648403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9934489U Expired - Lifetime JPH064778Y2 (ja) | 1989-08-25 | 1989-08-25 | 仏壇用厨子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH064778Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10058884B2 (en) | 2004-06-03 | 2018-08-28 | Nordson Corporation | Color change for powder coating material application system |
-
1989
- 1989-08-25 JP JP9934489U patent/JPH064778Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10058884B2 (en) | 2004-06-03 | 2018-08-28 | Nordson Corporation | Color change for powder coating material application system |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0337970U (ja) | 1991-04-12 |
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