JPH0740321U - 自動車の駐車及び回転装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 狭い道路等駐車しにくい場所での駐車が簡単
に行える、自動車の駐車及び回転装置を提供すること。 【構成】 主に、制御部分１、収納油圧シリンダ２昇降
油圧シリンダ３、及び伝動機構４からなり、上記制御部
分の電源は自動車のバッテリーを使用し、油圧シリンダ
は４個設け昇降油圧シリンダ、伝動機は自動車のフロア
パネルの適当な所に設ける。制御部分の制御により、収
納油圧シリンダ２昇降油圧シリンダ３が自動車の全部の
或いは単一の側面を地面から離し、並びに伝動機構４内
の二方向電動機４１の回転、逆回転を制御し、さらに伝
動プーリ４２が連動し、同方向に回転或いは逆回転し、
車体を現在位置で回転させたり平行移動して駐車位置に
進入させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は狭い場所でも容易に駐車を行うための、一種の自動車の駐車及び回転 装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

現代の交通事情は、特に都市部で悪化しているが、これは駐車場不足も引き起 こしている。よって路上駐車をするものも多いわけであるが、やっと駐車スペー スを見つけても、道が狭かったり、技術不足でそこに入れられないという問題が 起こる。しかし、車に取付式であり、簡単な構造で、現在位置からの車の平行移 動および現在位置における回転が行え、駐車を容易にする装置はなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、簡単な構造で、現在位置からの車の平行移動、及び現在位置におけ る回転が行え、駐車を容易にする、自動車の駐車及び回転装置を提供することを 目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、少なくとも一つの制御部分（１）、４つの収納油圧シリンダ（２） 、４つの昇降油圧シリンダ（３）及び４つの伝動機構（４）から構成する。 上記制御部分（１）は、主に制御パネル（１１）及び電動油圧ポンプ（１２） から構成し、そのうち電動油圧ポンプ（１２）の電源は自動車のバッテリーから 供給し、上記制御パネル（１１）には電源スイッチキー（１２０）および、車体 の昇降、移動、回転を選択して押すためのキーを設ける。そのうち各昇降用キー は、その電気回路を４側の電動油圧ポンプ（１２）に接続し、各収納及び昇降油 圧シリンダ（２）（３）の動作制御を行う。また、回転、平行移動用のキーは、 上記伝動機構（４）の二方向電動機（４１）に接続し、伝動プーリ（４２）の回 転、逆回転を制御する。

【０００５】 上記収納油圧シリンダ（２）は、自動車のフロアパネル（５）下面の内側に凹 んだ部分に固定した固定座（２１）に、連結し、この収納油圧シリンダ（２）上 に設けたパイプと電動油圧ポンプ（１２）を繋ぎ、制御パネル（１１）の回路制 御により、収納油圧シリンダ（２）を作動させる。

【０００６】 上記昇降油圧シリンダ（３）は、その頂端を固定座（３１）に軸で連結し、こ の固定座（３１）をそれぞれのタイヤ（６）の内側の適当な位置に固定し、本体 の中央の適当な位置にはもう一つの固定座（３２）を設け、この固定座（３２） には収納油圧シリンダ（２）を軸で連結し、昇降油圧シリンダ（３）のピストン 棒（３３）末端には固定片（３４）を設けこの固定片（３４）を伝動機構（４） にネジで固定し、昇降油圧シリンダ（３）及び伝動機構（４）の側辺には保護カ バー（７）を設ける。

【０００７】 上記伝動機構（４）は、一つの二方向電動機（４１）及び伝動プーリ（４２） を有し、上記制御パネル（１１）に接続する線は二方向電動機（４１）に接続し 、その回転、逆回転を制御し、チェーン（４３）が伝動プーリ（４２）を連動さ せる。 以上の構成により、車体の昇降および現在位置から駐車位置への平行移動およ び現在位置での回転が行え、狭い場所での駐車を容易にする。

【０００８】

【作用】

平行移動により駐車を行う場合は、制御パネル（１１）上のキーを選択して押 し、電動油圧ポンプ（１２）を駆動し、収納油圧シリンダ（２）を作動させて昇 降油圧シリンダ（３）を作動させて車体を持ち上げ、さらにキー（１１）操作を 行い、各二方向電動機（４１）を駆動して同時回転あるいは同時逆回転させ、自 動車の現在位置から平行に移動して駐車位置に進入することができる。

【０００９】 また、車体を現在位置において回転させる時には、キー操作による回路制御に より前方の二方向電動機（４１）を同時に回転させ後方の二方向電動機（４１） を同時に逆回転させるか、またはその逆とし、現在位置における車体の回転が行 える。

【００１０】

【実施例】

実施例については以下図１〜６を参照して説明する。本考案は、主に制御部分 （１）、収納油圧シリンダ（２）、昇降油圧シリンダ（３）及び伝動機構（４） から構成する。

【００１１】 上記制御部分（１）は、主に制御パネル（１１）及び電動油圧ポンプ（１２） から構成する。そのうち電動油圧ポンプ（１２）の電源は自動車のバッテリーか ら引き、上記制御パネル（１１）は、全上昇キー（１１１）、全下降キー（１１ ２）、右回転キー（１１３）、左回転キー（１１４）、右方向移動キー（１１５ ）、左方向移動キー（１１６）、左側昇降キー（１１７）、右側昇降キー（１１ ８）、単輪上昇キー（１１９）、単輪下降キー（１１０）及び電源スイッチキー （１２０）などのキーを設ける。

【００１２】 そのうち全上昇キー（１１１）、全下降キー（１１２）、左側昇降キー（１１ ７）、右側昇降キー（１１８）、単輪上昇キー（１１９）、単輪下降キー（１１ ０）は、それぞれの電気回路を電気油圧ポンプ（１２）に接続し、収納油圧シリ ンダ（２）と昇降油圧シリンダ（３）の動作を制御する。

【００１３】 また、右回転キー（１１３）、左回転キー（１１４）、及び右方向移動キー（ １１５）、左方向移動キー（１１６）のキーの回路は、伝動機構（４）の二方向 電動機（４１）に接続し、伝動プーリ（４２）はこれに連動して回転、逆回転を 行う（図２に示される通り）。

【００１４】 収納油圧シリンダ（２）は、自動車のフロアパネル（５）下面の内側に凹んだ 部分に固定した固定座（２１）に、軸で連結する。かつ、この収納油圧シリンダ （２）上に設けたパイプと電動油圧ポンプ（１２）を繋ぎ、制御パネル（１１） の回路制御により、収納油圧シリンダ（２）を作動させる。

【００１５】 昇降油圧シリンダ（３）は、その頂端を固定座（３１）に軸で連結し、この固 定座（３１）をそれぞれのタイヤ（６）の内側の適当な位置に固定する。本体の 中央の適当な位置にはもう一つの固定座（３２）を設け、この固定座（３２）に は収納油圧シリンダ（２）を軸で連結する。さらに昇降油圧シリンダ（３）のピ ストン棒（３３）末端には固定片（３４）を設けこの固定片（３４）を伝動機構 （４）にネジで固定する。かつ昇降油圧シリンダ（３）及び伝動機構（４）の側 辺には保護カバー（７）を設ける。

【００１６】 伝動機構（４）は、各昇降油圧シリンダ（３）の底端に固定し、一つの二方向 電動機（４１）及び伝動プーリ（４２）を有す。上記制御パネル（１１）に接続 する線は二方向電動機（４１）に接続され、その回転、逆回転を制御する。並び にチェーン（４３）が伝動プーリ（４２）を連動させる。

【００１７】 さらに、図３、４、５、６を参照して説明する。上述の構成により、電源スイ ッチキー（１２０）を押した後、全上昇キー（１１１）を押すと、電動油圧ポン プ（１２）が作動し、収納油圧シリンダ（２）が先に作動し、昇降油圧シリンダ （３）を押し出し、この昇降油圧シリンダ（３）と自動車のフロアパネル（５） が垂直となった時、昇降油圧シリンダ（３）は下向きに伸長して自動車を支える 。これにより、自動車のタイヤ（６）が地面から離れ、伝動プーリ（４２）によ り地面に接触する。この時さらに左回転キー（１１４）又は右回転キー（１１３ ）の回転用キーを押すか、或いは左方向移動キー（１１６）か右方向移動キー（ １１５）の横向き駐車用キーを選択して押す。

【００１８】

【考案の効果】

本考案の効果は、以下の通りである。 （イ）本考案により、キー操作で、自動車を現在位置で持ち上げ、駐車位置に平 行移動して駐車することができ、狭い場所での駐車に便利である。 （ロ）本考案により、自動車を現在位置で持ち上げてから回転させることができ 、駐車に便利である。 （ハ）本考案は不使用時には折畳式に収納することができ、また保護カバーによ り、障害物等による損傷が免れる。 （ニ）本考案は、制御板上のキー操作により、全タイヤ、片側タイヤ、個々のタ イヤ別の車体の持ち上げを制御することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の立体分解図である。

【図２】本考案の制御部分を示す図である。

【図３】本考案の車体への取付け状態における動作説明
図である。

【図４】本考案の動作説明図である。

【図５】本考案の車体回転時における動作説明図であ
る。

【図６】本考案の横向き駐車時における動作説明図であ
る。

【符号の説明】

（１）制御部分 （２）収納油圧シリンダ （３）
昇降油圧シリンダ （４）伝動機構 （５）フロアパネル （６）タイヤ
（７）保護カバー （１１）制御パネル （１２）電動油圧ポンプ （２
１）固定座 （３１）固定座 （３２）固定座 （３３）ピスト
ン棒 （３４）固定片 （４１）二方向電動機 （４２）伝動プーリ （１１
０）単輪下降キー （１１１）全上昇キー （１１２）全下降キー （１１
３）右回転キー （１１４）左回転キー （１１５）右方向移動キー （１１６）左方向移動キー （１１７）左側昇降キー （１１８）右側昇降キー （１１９）単輪上昇キー （１２０）電源スイッチキー

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 （イ）少なくとも一つの制御部分
   （１）、４つの収納油圧シリンダ（２）、４つの昇降油
   圧シリンダ（３）及び４つの伝動機構（４）から構成す
   る。 （ロ）上記制御部分（１）は、主に制御パネル（１１）
   及び電動油圧ポンプ（１２）から構成し、そのうち電動
   油圧ポンプ（１２）の電源は自動車のバッテリーから供
   給し、上記制御パネル（１１）は、全上昇キー（１１
   １）、全下降キー（１１２）、右回転キー（１１３）、
   左回転キー（１１４）、右方向移動キー（１１５）、左
   方向移動キー（１１６）、左側昇降キー（１１７）、右
   側昇降キー（１１８）、単輪上界キー（１１９）、単輪
   下降キー（１１０）及び電源スイッチキー（１２０）な
   どのキーを設ける。 （ハ）上記全上昇キー（１１１）、全下降キー（１１
   ２）、左側昇降キー（１１７）、右側昇降キー（１１
   ８）、単輪上昇キー（１１９）、単輪下降キー（１１
   ０）は、それぞれの電気回路を電気油圧ポンプ（１２）
   に接続し、４側の収納油圧シリンダ（２）と昇降油圧シ
   リンダ（３）の動作を制御する。 （ニ）上記右回転キー（１１３）、左回転キー（１１
   ４）、及び右方向移動キー（１１５）、左方向移動キー
   （１１６）のキーの回路は、伝動機構（４）の二方向電
   動機（４１）に接続し、伝動プーリ（４２）の回転、逆
   回転を制御する。 （ホ）上記収納油圧シリンダ（２）は、自動車のフロア
   パネル（５）下面の内側に凹んだ部分に固定した固定座
   （２１）に、軸で連結する。かつ、この収納油圧シリン
   ダ（２）上に設けたパイプと電動油圧ポンプ（１２）を
   繋ぎ、制御パネル（１１）の回路制御により、収納油圧
   シリンダ（２）を作動させる。 （ヘ）上記昇降油圧シリンダ（３）は、その頂端を固定
   座（３１）に軸で連結し、この固定座（３１）をそれぞ
   れのタイヤ（６）の内側の適当な位置に固定し、本体の
   中央の適当な位置にはもう一つの固定座（３２）を設
   け、この固定座（３２）には収納油圧シリンダ（２）を
   軸で連結し、昇降油圧シリンダ（３）のピストン棒（３
   ３）末端には固定片（３４）を設けこの固定片（３４）
   を伝動機構（４）にネジで固定し、昇降油圧シリンダ
   （３）及び伝動機構（４）の側辺には保護カバー（７）
   を設ける。 （ヘ）上記伝動機構（４）は、各昇降油圧シリンダ
   （３）の底端に固定し、一つの二方向電動機（４１）及
   び伝動プーリ（４２）を有し、上記制御パネル（１１）
   に接続する線は二方向電動機（４１）に接続し、その回
   転、逆回転を制御し、チェーン（４３）が伝動プーリ
   （４２）を連動させる。 以上の構成により、制御パネル（１１）の制御により、
   電動油圧ポンプ（１２）を駆動し、４側全部或いは単独
   で収納油圧シリンダ（２）を作動させて昇降油圧シリン
   ダ（３）を作動させ、制御パネル（１１）の制御を利用
   して二方向電動機（１４）を駆動し回転、逆回転を行う
   ことを特徴とする、自動車の駐車及び回転装置。
2. 【請求項２】 前記伝動機構（４）中のチェーン（４
   ３）は、歯車により伝動プーリ（４２）を連動してもよ
   い、請求項１に記載の自動車の駐車及び回転装置。