JPH0740227A - 表面仕上げ処理方法 - Google Patents
表面仕上げ処理方法Info
- Publication number
- JPH0740227A JPH0740227A JP18512793A JP18512793A JPH0740227A JP H0740227 A JPH0740227 A JP H0740227A JP 18512793 A JP18512793 A JP 18512793A JP 18512793 A JP18512793 A JP 18512793A JP H0740227 A JPH0740227 A JP H0740227A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rocking
- tank
- opening
- processed
- granular
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 大型の被処理物の相互接触による傷付きを防
止し、また多量の小型の被処理物の取り扱いを容易にす
る。 【構成】 揺動可能に支持された揺動槽1内に、処理液
41と粒状体42を収容し、さらに被処理物43は弾性
体を外面に被覆した線材45にて構成されかつ粒状体4
2が自由に通過する網目の大きさを有する網袋状体44
又は籠状体内に収容して揺動槽1内に収容し、その状態
で揺動槽1を往復揺動させて表面仕上げ処理を行う。
止し、また多量の小型の被処理物の取り扱いを容易にす
る。 【構成】 揺動可能に支持された揺動槽1内に、処理液
41と粒状体42を収容し、さらに被処理物43は弾性
体を外面に被覆した線材45にて構成されかつ粒状体4
2が自由に通過する網目の大きさを有する網袋状体44
又は籠状体内に収容して揺動槽1内に収容し、その状態
で揺動槽1を往復揺動させて表面仕上げ処理を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種容器、器具、部品
などの鏡面仕上げ処理や研磨処理等の各種表面処理やそ
れらの表面洗浄などの表面仕上げ処理を行う表面仕上げ
処理方法に関するものである。
などの鏡面仕上げ処理や研磨処理等の各種表面処理やそ
れらの表面洗浄などの表面仕上げ処理を行う表面仕上げ
処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に揺動駆動可能な揺動槽
内に洗浄液や処理液などの液体とそれと同等又はそれ以
上の比重の粒状体と被処理物とを収容し、揺動槽をほぼ
等速にて揺動させることによって、液体と粒状体と被処
理物を8の字状に流動させて表面仕上げする方法を提案
している。これによると、液中に粒状体が大量に混合さ
れていても揺動槽の揺動に伴って液体と粒状体が複雑な
挙動を示しながら大きく流動し、大量の粒状体が互いに
近接しかつ攪乱した状態で流動するため、その中に配置
された被処理物に対して粒状体と液体が頻繁に接触・衝
突を繰り返し、被処理物を効率的に表面仕上げすること
ができる。
内に洗浄液や処理液などの液体とそれと同等又はそれ以
上の比重の粒状体と被処理物とを収容し、揺動槽をほぼ
等速にて揺動させることによって、液体と粒状体と被処
理物を8の字状に流動させて表面仕上げする方法を提案
している。これによると、液中に粒状体が大量に混合さ
れていても揺動槽の揺動に伴って液体と粒状体が複雑な
挙動を示しながら大きく流動し、大量の粒状体が互いに
近接しかつ攪乱した状態で流動するため、その中に配置
された被処理物に対して粒状体と液体が頻繁に接触・衝
突を繰り返し、被処理物を効率的に表面仕上げすること
ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記揺動槽
内に複数の大型の被処理物を収容して、例えば鏡面仕上
げ処理を行った場合、揺動槽の揺動に伴って被処理物が
互いに接触又は衝突して折角仕上げた表面に再び傷を付
ける恐れがあるという問題があった。
内に複数の大型の被処理物を収容して、例えば鏡面仕上
げ処理を行った場合、揺動槽の揺動に伴って被処理物が
互いに接触又は衝突して折角仕上げた表面に再び傷を付
ける恐れがあるという問題があった。
【0004】また、揺動槽内に多量の小型の被処理物を
収容して処理を行う場合、処理後に粒状体内に散在して
いる被処理物を取り出すのに大変な手間を要するという
問題があった。
収容して処理を行う場合、処理後に粒状体内に散在して
いる被処理物を取り出すのに大変な手間を要するという
問題があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、大型の被処理物の相互接触による傷付きを防止でき
るとともに全体を均一に処理でき、また多量の小型の被
処理物の取り扱いを容易にできる表面仕上げ処理方法を
提供することを目的とする。
み、大型の被処理物の相互接触による傷付きを防止でき
るとともに全体を均一に処理でき、また多量の小型の被
処理物の取り扱いを容易にできる表面仕上げ処理方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の表面仕上げ処理
方法は、揺動可能に支持された揺動槽内に、処理液と粒
状体と被処理物を収容し、揺動槽を往復揺動させて表面
仕上げ処理を行う表面仕上げ処理方法において、弾性体
を外面に被覆した線材にて構成されかつ粒状体が自由に
通過する網目の大きさを有する網袋状体又は籠状体内に
被処理物を収容して揺動槽内に収容することを特徴とす
る。
方法は、揺動可能に支持された揺動槽内に、処理液と粒
状体と被処理物を収容し、揺動槽を往復揺動させて表面
仕上げ処理を行う表面仕上げ処理方法において、弾性体
を外面に被覆した線材にて構成されかつ粒状体が自由に
通過する網目の大きさを有する網袋状体又は籠状体内に
被処理物を収容して揺動槽内に収容することを特徴とす
る。
【0007】
【作用】本発明の上記構成によれば、大型の被処理物の
場合、弾性体を外面に被覆した線材にて構成された網袋
状体や籠状体内にそれぞれ各別に収容することにより、
揺動槽の揺動時に被処理物同士の接触や衝突による傷付
きを防止することができ、かつ揺動槽内に固定設置した
籠内に被処理物を保持させる場合に比しても、揺動槽の
揺動に伴って移動することによって全表面を均一に処理
することができ、また小型の多量の被処理物の場合も網
袋状体や籠状体内に収容して処理することにより全体を
均一に処理できるとともに被処理物の取り出し等、取り
扱いが容易となる。
場合、弾性体を外面に被覆した線材にて構成された網袋
状体や籠状体内にそれぞれ各別に収容することにより、
揺動槽の揺動時に被処理物同士の接触や衝突による傷付
きを防止することができ、かつ揺動槽内に固定設置した
籠内に被処理物を保持させる場合に比しても、揺動槽の
揺動に伴って移動することによって全表面を均一に処理
することができ、また小型の多量の被処理物の場合も網
袋状体や籠状体内に収容して処理することにより全体を
均一に処理できるとともに被処理物の取り出し等、取り
扱いが容易となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例の鏡面仕上げ方法に
ついて、図1〜図11を参照して説明する。
ついて、図1〜図11を参照して説明する。
【0009】まず、装置構成について説明する。図1に
おいて、1は揺動槽で、フレーム2内にて水平軸芯回り
に揺動可能に支持されるとともにフレーム2の一側部に
設けられた駆動部3にて揺動駆動可能に構成されてい
る。4は揺動槽1の揺動駆動時にフレーム2の上部開口
を覆う安全カバーであり、透視窓4aが設けられてい
る。駆動部3は、揺動槽1を揺動端を除いてほぼ等速に
て揺動駆動可能にかつ揺動角度範囲及び揺動速度を任意
に選択できるように構成されている。
おいて、1は揺動槽で、フレーム2内にて水平軸芯回り
に揺動可能に支持されるとともにフレーム2の一側部に
設けられた駆動部3にて揺動駆動可能に構成されてい
る。4は揺動槽1の揺動駆動時にフレーム2の上部開口
を覆う安全カバーであり、透視窓4aが設けられてい
る。駆動部3は、揺動槽1を揺動端を除いてほぼ等速に
て揺動駆動可能にかつ揺動角度範囲及び揺動速度を任意
に選択できるように構成されている。
【0010】揺動槽1は、図2〜図8に示すように、側
面形状が7角形に形成され、その周側面の内の上部の2
側面にわたって開口部5が形成されている。この開口部
5は一対の開閉蓋6にて開閉可能に構成されている。揺
動槽1の両側の端面板7には、略中央部に揺動槽1を揺
動自在に支持する支持軸の取付板8が固着され、下部に
開閉蓋6のバランスウエイト9が取付けられている。ま
た、揺動槽1の周側面を構成する側面板10及び端面板
7の内面には、図4、図6に示すように、耐摩耗性を高
めるとともに衝撃と騒音を吸収するためのゴムライニン
グ11が施されている。
面形状が7角形に形成され、その周側面の内の上部の2
側面にわたって開口部5が形成されている。この開口部
5は一対の開閉蓋6にて開閉可能に構成されている。揺
動槽1の両側の端面板7には、略中央部に揺動槽1を揺
動自在に支持する支持軸の取付板8が固着され、下部に
開閉蓋6のバランスウエイト9が取付けられている。ま
た、揺動槽1の周側面を構成する側面板10及び端面板
7の内面には、図4、図6に示すように、耐摩耗性を高
めるとともに衝撃と騒音を吸収するためのゴムライニン
グ11が施されている。
【0011】開口部5の両側においては、図5、図7に
示すように、端面板7の上縁部に外側に向けてアングル
材から成る補強部材12が固着されている。この補強部
材12の上面にはゴムライニング11に連続してシール
ライニング13が形成されている。また、揺動槽1の周
側面における上部の2側面は、図4に示すように、適当
な幅の開口縁部5aを残して全面が開口部5とされ、こ
の開口縁部5aの上面にもシールライニング13が連続
して形成されている。そして、この開口部5の四周のシ
ールライニング13の開口縁に上方に突出する断面三角
形状のシール舌片14が形成されている。
示すように、端面板7の上縁部に外側に向けてアングル
材から成る補強部材12が固着されている。この補強部
材12の上面にはゴムライニング11に連続してシール
ライニング13が形成されている。また、揺動槽1の周
側面における上部の2側面は、図4に示すように、適当
な幅の開口縁部5aを残して全面が開口部5とされ、こ
の開口縁部5aの上面にもシールライニング13が連続
して形成されている。そして、この開口部5の四周のシ
ールライニング13の開口縁に上方に突出する断面三角
形状のシール舌片14が形成されている。
【0012】揺動槽1の周側面の上端部における開口縁
部5aに隣接する位置にヒンジ取付部材15を介して複
数のヒンジ部材16が取付けられ、このヒンジ部材16
に開閉蓋6の上面の枠板17が取付けられている。開閉
蓋6は、この枠板17とその下面に締結固定された蓋板
18にて構成され、蓋板18は芯板19の上下両面及び
周囲にゴム層20を形成して構成されており、芯板19
と枠板17が締結されている。
部5aに隣接する位置にヒンジ取付部材15を介して複
数のヒンジ部材16が取付けられ、このヒンジ部材16
に開閉蓋6の上面の枠板17が取付けられている。開閉
蓋6は、この枠板17とその下面に締結固定された蓋板
18にて構成され、蓋板18は芯板19の上下両面及び
周囲にゴム層20を形成して構成されており、芯板19
と枠板17が締結されている。
【0013】揺動槽1の両側の端面板7上端部において
各開閉蓋6の遊端側に対応する位置に、開閉蓋ロック装
置21が配設されている。図5、図8に示すように、補
強部材12の外側縁と面一となるように端面板7の上端
部に取付ブラケット22が固着され、この取付ブラケッ
ト22に開閉蓋ロック装置21が取付けられている。
各開閉蓋6の遊端側に対応する位置に、開閉蓋ロック装
置21が配設されている。図5、図8に示すように、補
強部材12の外側縁と面一となるように端面板7の上端
部に取付ブラケット22が固着され、この取付ブラケッ
ト22に開閉蓋ロック装置21が取付けられている。
【0014】開閉蓋ロック装置21は、図9、図10に
示すように、主として取付ブラケット22にボルト22
a及びナット部材22bにて締結固定された取付ブロッ
ク23と、取付ブロック23に開口部5に対して垂直方
向の軸芯回りに旋回可能に取付られかつその旋回軸芯に
対して垂直方向に延びる支軸25を突設された旋回ブロ
ック24と、支軸25に回転自在に嵌合され回転位置に
よって開閉蓋6を押圧ロック又は開放する偏芯カム26
と、偏芯カム26に固着された操作ハンドル27にて構
成されている。
示すように、主として取付ブラケット22にボルト22
a及びナット部材22bにて締結固定された取付ブロッ
ク23と、取付ブロック23に開口部5に対して垂直方
向の軸芯回りに旋回可能に取付られかつその旋回軸芯に
対して垂直方向に延びる支軸25を突設された旋回ブロ
ック24と、支軸25に回転自在に嵌合され回転位置に
よって開閉蓋6を押圧ロック又は開放する偏芯カム26
と、偏芯カム26に固着された操作ハンドル27にて構
成されている。
【0015】偏芯カム26は、図10に示すように、押
圧ロック位置において偏芯カム26の開閉蓋6の枠板1
7上面に対する圧接位置aと操作ハンドル27の枠板1
7上面に対する当接位置bとが支軸25の軸芯から枠板
17上面に下ろした垂線cに対してその両側に位置する
ように構成されている。28は旋回ブロック24と偏芯
カム26に両端が係合されたねじりばねであり、偏芯カ
ム26を常時開放位置に向けて付勢している。また、2
9は取付ブロック23と旋回ブロック24の間に介装さ
れた圧縮ばねであり、旋回ブロック24を常時上方に向
けて付勢しており、旋回ブロック24から取付ブロック
23を貫通するように垂下された旋回軸部24aの下端
には取付ブロック23の下面に係合する係合ピン30が
装着され、さらに取付ブロック23の下面に、図10に
示すように、偏芯カム26が開閉蓋上6上に位置する旋
回位置で係合ピン30が嵌入係合する位置決め凹部31
が形成されている。32は取付ブロック23の下面に係
合ピン30が係合するように装着されたストッパで、旋
回ブロック24が退避位置を越えてさらに旋回して偏芯
カム26が不測に開閉蓋6上に移動するのを防止してい
る。
圧ロック位置において偏芯カム26の開閉蓋6の枠板1
7上面に対する圧接位置aと操作ハンドル27の枠板1
7上面に対する当接位置bとが支軸25の軸芯から枠板
17上面に下ろした垂線cに対してその両側に位置する
ように構成されている。28は旋回ブロック24と偏芯
カム26に両端が係合されたねじりばねであり、偏芯カ
ム26を常時開放位置に向けて付勢している。また、2
9は取付ブロック23と旋回ブロック24の間に介装さ
れた圧縮ばねであり、旋回ブロック24を常時上方に向
けて付勢しており、旋回ブロック24から取付ブロック
23を貫通するように垂下された旋回軸部24aの下端
には取付ブロック23の下面に係合する係合ピン30が
装着され、さらに取付ブロック23の下面に、図10に
示すように、偏芯カム26が開閉蓋上6上に位置する旋
回位置で係合ピン30が嵌入係合する位置決め凹部31
が形成されている。32は取付ブロック23の下面に係
合ピン30が係合するように装着されたストッパで、旋
回ブロック24が退避位置を越えてさらに旋回して偏芯
カム26が不測に開閉蓋6上に移動するのを防止してい
る。
【0016】次に、以上の構成の装置を用いた鏡面仕上
げ方法を説明する。一対の開閉蓋6を開き、図4に示す
ように、開口部5から揺動槽1内に水又は温水に界面活
性剤を添加した処理液41と表面の滑らかなセラミック
球やアルミニウム球などからなる粒状体42と適宜被処
理物43を収容する。
げ方法を説明する。一対の開閉蓋6を開き、図4に示す
ように、開口部5から揺動槽1内に水又は温水に界面活
性剤を添加した処理液41と表面の滑らかなセラミック
球やアルミニウム球などからなる粒状体42と適宜被処
理物43を収容する。
【0017】処理液41と粒状体42の割合は、揺動槽
1の静止状態で処理液41の液面が粒状体層の上端より
数cm上方に位置するように収容するのが望ましい。な
お、粒状体42に対する処理液41の収容量は、最小で
も液面が粒状体層上端近傍に位置し、最大でも粒状体層
上の処理液の深さが粒状体層の高さの半分以下の範囲に
する必要がある。処理液41としては水又は温水だけで
もよいが、界面活性剤を適量添加したものが望ましい。
1の静止状態で処理液41の液面が粒状体層の上端より
数cm上方に位置するように収容するのが望ましい。な
お、粒状体42に対する処理液41の収容量は、最小で
も液面が粒状体層上端近傍に位置し、最大でも粒状体層
上の処理液の深さが粒状体層の高さの半分以下の範囲に
する必要がある。処理液41としては水又は温水だけで
もよいが、界面活性剤を適量添加したものが望ましい。
【0018】被処理物43は、粒状体42が自由に通過
できる大きさの網目を有する網袋状体44内にそれぞれ
各別に収容した状態で揺動槽1内に収容する。その網袋
状体44を構成している線材45は、図11に示すよう
に、外面に弾性体46が被覆されている。
できる大きさの網目を有する網袋状体44内にそれぞれ
各別に収容した状態で揺動槽1内に収容する。その網袋
状体44を構成している線材45は、図11に示すよう
に、外面に弾性体46が被覆されている。
【0019】このように揺動槽1内に収容物を収容した
後、その開口部5を開閉蓋6にて密閉する。その際に
は、開閉蓋6を閉じた後操作ハンドル27を持って旋回
ブロック24を旋回軸芯回りに旋回させることにより、
図9に示すように、支軸25に嵌合された偏芯カム26
を開閉蓋6の枠板17上面の上方に位置させる。続いて
操作ハンドル27を支軸25回りに図10の矢印とは反
対方向に回転させて偏芯カム26を押圧ロック位置にす
る。すると、偏芯カム26にて開閉蓋6の枠板17上面
が強く押圧され、開口部5が開閉蓋6に密閉される。ま
た、図10に示すように、その状態で偏芯カム26の枠
板17上面に対する圧接位置aと操作ハンドル27の枠
板17上面に対する当接位置bとが支軸25の軸芯から
枠板17上面に下ろした垂線cに対してその両側に位置
しているので、押圧反力によって操作ハンドル27が不
測に図10の矢印の方向に回転して押圧解除されるのが
防止され、押圧状態で確実にロックされる。
後、その開口部5を開閉蓋6にて密閉する。その際に
は、開閉蓋6を閉じた後操作ハンドル27を持って旋回
ブロック24を旋回軸芯回りに旋回させることにより、
図9に示すように、支軸25に嵌合された偏芯カム26
を開閉蓋6の枠板17上面の上方に位置させる。続いて
操作ハンドル27を支軸25回りに図10の矢印とは反
対方向に回転させて偏芯カム26を押圧ロック位置にす
る。すると、偏芯カム26にて開閉蓋6の枠板17上面
が強く押圧され、開口部5が開閉蓋6に密閉される。ま
た、図10に示すように、その状態で偏芯カム26の枠
板17上面に対する圧接位置aと操作ハンドル27の枠
板17上面に対する当接位置bとが支軸25の軸芯から
枠板17上面に下ろした垂線cに対してその両側に位置
しているので、押圧反力によって操作ハンドル27が不
測に図10の矢印の方向に回転して押圧解除されるのが
防止され、押圧状態で確実にロックされる。
【0020】こうして、開閉蓋6にて開口部5を密閉
し、安全カバー4を閉じた後、駆動部3にて揺動槽1を
ほぼ等速で往復揺動させる。すると、揺動槽1内に上記
のように粒状体42を大量に収容していても、揺動槽1
の揺動に伴って粒状体42と処理液41が複雑な挙動を
示しながら8の字状に大きく流動する。その際、揺動槽
1の側面形状が7角形であると、揺動槽1の揺動に伴う
8の字状の流動が大変効率的に行われる。
し、安全カバー4を閉じた後、駆動部3にて揺動槽1を
ほぼ等速で往復揺動させる。すると、揺動槽1内に上記
のように粒状体42を大量に収容していても、揺動槽1
の揺動に伴って粒状体42と処理液41が複雑な挙動を
示しながら8の字状に大きく流動する。その際、揺動槽
1の側面形状が7角形であると、揺動槽1の揺動に伴う
8の字状の流動が大変効率的に行われる。
【0021】その結果、揺動の両端で互いに反対向きの
すべり層が交互に形成され、内容物の全体が大きく流動
することになり、処理液41中で大量の粒状体42が互
いに近接しかつ攪乱されながら流動している状態が形成
され、その中に被処理物43が配置されていることによ
り被処理物43の表面にそれよりも硬質でかつ表面の滑
らかな粒状体42が界面活性剤を含む処理液41の存在
下で頻繁に衝突を繰り返すことになり、その結果被処理
物43の表面が短時間で効率的に鏡面状態に仕上げられ
る。なお、被処理物43は網袋状体44に収容されてい
るが、その網目が粒状体42が自由に通過できる大きさ
であるため、仕上げ処理作用に悪影響を与えることはな
い。一方、被処理物43が弾性体46を外面に被覆した
線材45にて構成された網袋状体44内にそれぞれ各別
に収容されているので、揺動槽1の揺動時に被処理物4
3同士の接触や衝突による傷付きが確実に防止される。
更に、揺動槽1内に固定設置した籠内に被処理物43を
保持させても接触や衝突による傷付きは防止できるが、
被処理物43自体が揺動槽1内で移動しないため、全体
が均一に処理され難い傾向があるが、本実施例では揺動
槽1の揺動に伴って移動するため、全表面を均一にかつ
効率的に処理できる。
すべり層が交互に形成され、内容物の全体が大きく流動
することになり、処理液41中で大量の粒状体42が互
いに近接しかつ攪乱されながら流動している状態が形成
され、その中に被処理物43が配置されていることによ
り被処理物43の表面にそれよりも硬質でかつ表面の滑
らかな粒状体42が界面活性剤を含む処理液41の存在
下で頻繁に衝突を繰り返すことになり、その結果被処理
物43の表面が短時間で効率的に鏡面状態に仕上げられ
る。なお、被処理物43は網袋状体44に収容されてい
るが、その網目が粒状体42が自由に通過できる大きさ
であるため、仕上げ処理作用に悪影響を与えることはな
い。一方、被処理物43が弾性体46を外面に被覆した
線材45にて構成された網袋状体44内にそれぞれ各別
に収容されているので、揺動槽1の揺動時に被処理物4
3同士の接触や衝突による傷付きが確実に防止される。
更に、揺動槽1内に固定設置した籠内に被処理物43を
保持させても接触や衝突による傷付きは防止できるが、
被処理物43自体が揺動槽1内で移動しないため、全体
が均一に処理され難い傾向があるが、本実施例では揺動
槽1の揺動に伴って移動するため、全表面を均一にかつ
効率的に処理できる。
【0022】所定時間揺動槽1を揺動させて処理を行っ
た後、駆動部3による揺動槽1の揺動を停止し、安全カ
バー4を開き、開閉蓋ロック装置21の操作ハンドル2
7を上記ロック時とは逆の順序で操作することによって
開閉蓋6のロックを解除し、開閉蓋6を開くことによ
り、開口部5から被処理物43を容易に取り出すことが
できる。
た後、駆動部3による揺動槽1の揺動を停止し、安全カ
バー4を開き、開閉蓋ロック装置21の操作ハンドル2
7を上記ロック時とは逆の順序で操作することによって
開閉蓋6のロックを解除し、開閉蓋6を開くことによ
り、開口部5から被処理物43を容易に取り出すことが
できる。
【0023】以上の説明では比較的大型の被処理物43
を各別に網袋状体44内に収容して鏡面仕上げ処理する
例を示したが、多量の小型の被処理物を鏡面仕上げする
場合は、被処理物の質量が小さいので接触や衝突によっ
て傷付きが発生する恐れが小さい反面、処理後に揺動槽
1から被処理物を取り出す場合など取り扱いが困難とな
るが、この場合多量の被処理物を網袋状体内に収容して
処理することにより、上記と同様に全体を均一に処理で
きるとともに処理後に揺動槽1から被処理物を取り出す
場合など取り扱いが容易となる。
を各別に網袋状体44内に収容して鏡面仕上げ処理する
例を示したが、多量の小型の被処理物を鏡面仕上げする
場合は、被処理物の質量が小さいので接触や衝突によっ
て傷付きが発生する恐れが小さい反面、処理後に揺動槽
1から被処理物を取り出す場合など取り扱いが困難とな
るが、この場合多量の被処理物を網袋状体内に収容して
処理することにより、上記と同様に全体を均一に処理で
きるとともに処理後に揺動槽1から被処理物を取り出す
場合など取り扱いが容易となる。
【0024】又、上記実施例では可撓性のある網袋状体
44内に被処理物43を収容した例を示したが、網袋状
体44に代えて形状が任意に変形しない籠状体内に収容
してもよい。
44内に被処理物43を収容した例を示したが、網袋状
体44に代えて形状が任意に変形しない籠状体内に収容
してもよい。
【0025】更に、上記実施例では、鏡面仕上げを行う
例について説明したが、食器等の洗浄を行う場合には、
揺動槽1内に洗浄液とそれと同等又はそれ以上の比重の
軟質樹脂又は弾性体から成る粒状体を収容することによ
り、同様の動作によって効率的に洗浄することができ
る。
例について説明したが、食器等の洗浄を行う場合には、
揺動槽1内に洗浄液とそれと同等又はそれ以上の比重の
軟質樹脂又は弾性体から成る粒状体を収容することによ
り、同様の動作によって効率的に洗浄することができ
る。
【0026】洗浄液としては、水又は温水だけでもよい
が、界面活性剤やその他の洗剤等を混合したものを用い
ると洗浄力が向上し、また用途に応じては各種溶剤や化
学液を用いることもできる。粒状体としては、食器等の
被洗浄物を傷付けないように直径数mmのゴムや軟質合成
樹脂製の球体が好適であり、これらに研磨材等を含有さ
せたものを用いてもよく、更に被洗浄物に応じてガラス
ビーズやセラミックス球や各種材質の粒状体を用いるこ
とができ、形状も任意に選択して使用することができ
る。
が、界面活性剤やその他の洗剤等を混合したものを用い
ると洗浄力が向上し、また用途に応じては各種溶剤や化
学液を用いることもできる。粒状体としては、食器等の
被洗浄物を傷付けないように直径数mmのゴムや軟質合成
樹脂製の球体が好適であり、これらに研磨材等を含有さ
せたものを用いてもよく、更に被洗浄物に応じてガラス
ビーズやセラミックス球や各種材質の粒状体を用いるこ
とができ、形状も任意に選択して使用することができ
る。
【0027】
【発明の効果】本発明の表面仕上げ処理方法によれば、
以上のように大型の被処理物の場合、弾性体が外面に被
覆された線材にて構成された網袋状体や籠状体内にそれ
ぞれ各別に収容することにより、揺動槽の揺動時に被処
理物同士の接触や衝突による傷付きを防止することがで
き、かつ揺動槽内に固定設置した籠内に被処理物を保持
させる場合に比しても、揺動槽の揺動に伴って移動する
ことによって全表面を均一に処理することができ、また
小型の多量の被処理物の場合も網袋状体や籠状体内に収
容して処理することにより全体を均一に処理できるとと
もに被処理物の取り出し等、取り扱いが容易となる等の
効果を発揮する。
以上のように大型の被処理物の場合、弾性体が外面に被
覆された線材にて構成された網袋状体や籠状体内にそれ
ぞれ各別に収容することにより、揺動槽の揺動時に被処
理物同士の接触や衝突による傷付きを防止することがで
き、かつ揺動槽内に固定設置した籠内に被処理物を保持
させる場合に比しても、揺動槽の揺動に伴って移動する
ことによって全表面を均一に処理することができ、また
小型の多量の被処理物の場合も網袋状体や籠状体内に収
容して処理することにより全体を均一に処理できるとと
もに被処理物の取り出し等、取り扱いが容易となる等の
効果を発揮する。
【図1】本発明の一実施例の鏡面仕上げ方法に用いる装
置の外観斜視図である。
置の外観斜視図である。
【図2】同実施例の揺動槽の側面図である。
【図3】同実施例の揺動槽を示し、(a)は平面図、
(b)は正面図である。
(b)は正面図である。
【図4】同実施例の揺動槽の開閉蓋を開いた状態の縦断
側面図である。
側面図である。
【図5】同実施例の揺動槽の開閉蓋を開いた状態の部分
側面図である。
側面図である。
【図6】図5のA−A矢視断面図である。
【図7】図5のB−B矢視断面図である。
【図8】図5のC−C矢視断面図である。
【図9】同実施例の開閉蓋ロック装置の正面図である。
【図10】同実施例の開閉蓋ロック装置の側面図であ
る。
る。
【図11】同実施例の網袋状体を構成する線材の断面図
である。
である。
1 揺動槽 41 処理液 42 粒状体 43 被処理物 44 網袋状体 45 線材 46 弾性体
Claims (1)
- 【請求項1】 揺動可能に支持された揺動槽内に、処理
液と粒状体と被処理物を収容し、揺動槽を往復揺動させ
て表面仕上げ処理を行う表面仕上げ処理方法において、
弾性体を外面に被覆した線材にて構成されかつ粒状体が
自由に通過できる大きさの網目を有する網袋状体又は籠
状体内に被処理物を収容して揺動槽内に収容することを
特徴とする表面仕上げ処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18512793A JPH0740227A (ja) | 1993-07-27 | 1993-07-27 | 表面仕上げ処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18512793A JPH0740227A (ja) | 1993-07-27 | 1993-07-27 | 表面仕上げ処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0740227A true JPH0740227A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16165348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18512793A Pending JPH0740227A (ja) | 1993-07-27 | 1993-07-27 | 表面仕上げ処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0740227A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002301664A (ja) * | 2001-04-05 | 2002-10-15 | Sinto Brator Co Ltd | 補助タンブラー及び補助タンブラーによるセラミックス部品のバリ取り方法 |
JP2005327929A (ja) * | 2004-05-14 | 2005-11-24 | Murata Mfg Co Ltd | 半導体セラミック電子部品の製造方法 |
JP2017124453A (ja) * | 2016-01-12 | 2017-07-20 | 三菱電機株式会社 | バレル研磨用容器治具、バレル研磨装置およびバレル研磨方法 |
US10399084B2 (en) | 2017-09-29 | 2019-09-03 | Raytheon Company | Media screening devices for capturing media during a deburring process |
CN113618618A (zh) * | 2021-09-18 | 2021-11-09 | 广州海普电子材料科技有限公司 | 一种bga锡球表面处理方法及设备 |
-
1993
- 1993-07-27 JP JP18512793A patent/JPH0740227A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002301664A (ja) * | 2001-04-05 | 2002-10-15 | Sinto Brator Co Ltd | 補助タンブラー及び補助タンブラーによるセラミックス部品のバリ取り方法 |
JP4721085B2 (ja) * | 2001-04-05 | 2011-07-13 | 新東工業株式会社 | 補助タンブラー及び補助タンブラーによるセラミックス部品のバリ取り方法 |
JP2005327929A (ja) * | 2004-05-14 | 2005-11-24 | Murata Mfg Co Ltd | 半導体セラミック電子部品の製造方法 |
JP2017124453A (ja) * | 2016-01-12 | 2017-07-20 | 三菱電機株式会社 | バレル研磨用容器治具、バレル研磨装置およびバレル研磨方法 |
US10399084B2 (en) | 2017-09-29 | 2019-09-03 | Raytheon Company | Media screening devices for capturing media during a deburring process |
CN113618618A (zh) * | 2021-09-18 | 2021-11-09 | 广州海普电子材料科技有限公司 | 一种bga锡球表面处理方法及设备 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20060102193A1 (en) | Ultrasonic cleaning and washing apparatus for fruits and vegetables and a method for the use thereof | |
JPH0740227A (ja) | 表面仕上げ処理方法 | |
JPS60188123A (ja) | 表面清掃方法 | |
JPH06507326A (ja) | 食器洗浄機 | |
US3512539A (en) | Washer having reciprocating work basket | |
US4601080A (en) | Washing apparatus | |
JP2008302262A (ja) | 洗浄方法および洗浄装置 | |
CN112042725B (zh) | 一种可清理田螺夹缝的清洗装置 | |
CN206994314U (zh) | 一种环保型农药残留处理装置 | |
WO1992004852A1 (en) | Blind cleaning apparatus | |
US4959930A (en) | Washing machine | |
JPH0698848A (ja) | 洗浄装置 | |
JPH03114579A (ja) | 物品の洗浄方法及び装置 | |
JP2000296291A (ja) | 洗濯機 | |
JPH0985200A (ja) | 表面仕上げ処理装置 | |
JPS59368A (ja) | 糖衣被覆装置、フイルム被覆装置等の洗浄装置 | |
JPH0976150A (ja) | 表面仕上げ処理装置 | |
JPH0724178A (ja) | 回転洗濯機 | |
JP3247751U (ja) | 米とぎ器 | |
JPH0678873A (ja) | 洗浄方法及び洗浄装置 | |
JPH0690886A (ja) | 洗浄設備 | |
JPH07299730A (ja) | 研磨装置 | |
GB672364A (en) | Dishwashing machine | |
CA2098820A1 (fr) | Dispositif pour modifier l'etat de surface d'objets ou la granulometrie de produits poudreux | |
US2908598A (en) | Method and apparatus for washing glass articles |