JP2546607B2 - メッキ後処理装置及びその方法 - Google Patents

メッキ後処理装置及びその方法

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JP2546607B2
JP2546607B2 JP5134519A JP13451993A JP2546607B2 JP 2546607 B2 JP2546607 B2 JP 2546607B2 JP 5134519 A JP5134519 A JP 5134519A JP 13451993 A JP13451993 A JP 13451993A JP 2546607 B2 JP2546607 B2 JP 2546607B2
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TAKASAKI DENKA KOGYOSHO KK
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TAKASAKI DENKA KOGYOSHO KK
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C22/00Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メッキ処理された材料
(以下、メッキ物という)の後処理装置及びその方法に
関し、さらに詳細には多数のメッキ物を同時にクロメー
ト処理や塗装処理しても外観色調均一で加工傷もなく耐
食性の安定した製品を得ることのできる後処理装置及び
その方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車部品、家電部品、建築金具等の分
野において使用される金属製材料(Fe、Cu等)は、
耐食性付与、高寿命化等のために、Znメッキ、Zn−
Ni合金メッキ、Zn−Fe合金メッキ等を施した後
に、後処理としてクロメート処理、塗装処理等を行うこ
とが広く行われている。
【0003】ここで、クロメ−ト処理とは、耐食性を向
上させるために行うものであって、Cr6+、SO4 2-
含む酸性処理液で処理することをいい、色調等の必要に
応じて適宜PO4 3-又はAg-がその処理液に加えられ
る。
【0004】塗装処理とは、クロメート処理後に、アク
リル樹脂、エポキシ樹脂等の合成樹脂や珪酸ゾル等を塗
布して保護皮膜を形成する処理をいい、耐食性、耐指紋
性、耐摩耗性等を向上させる目的で行うものである。
【0005】このクロメート処理や塗装処理のために種
々の装置が開発・使用され、自動クロメート・塗装処理
装置も市販されているが、これらの装置の多くは、多数
のメッキ物を収納するバスケット(メッキ物収納容器)
をクロメート処理槽(クロメート処理液を充填した液
槽)や塗装処理槽(合成樹脂塗料等を含有する液槽)に
浸漬して、そのバスケットを揺動することによりクロメ
ート処理の均一化を図る機構が設けられている。
【0006】従来、このバスケットの揺動には、例えば
図4(a)の矢印に示すように、バスケットが60〜9
0度の左右回転をしつつ上下運動を行う(斜め回転式)
ような揺動機構をバスケット保持部材に設けた装置・方
法がメッキ後処理装置・方法に採用されていた。
【0007】また、図4(b)の矢印に示すように、バ
スケットが左右回転及び上下運動を行う(スクリュ−
式)ような揺動機構(基本的には斜め回転方式の左右回
転の角度を延長したものに相当する。)を、バスケット
保持部材に設けた装置・方法がメッキ後処理装置・方法
に採用されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のメッキ後処理装置・方法におけるバスケットの揺動
機構には、以下に記すような様々な問題点があった。
【0009】すなわち、斜め回転式揺動機構においても
スクリュ−式揺動機構においても、その揺動速度(回転
速度と上下運動速度の和)が小さい場合には、バスケッ
トに収納された多数のメッキ物がバスケット内で余り移
動しないため、各メッキ物間においても個々のメッキ物
においても、クロメート皮膜や保護皮膜(塗装処理にお
いて形成した塗膜のことをいう)の付着量や外観色調・
光沢にムラを生ずるとともに耐食性の低下をもたらして
商品価値が下がり、産業界の高耐食性化、高寿命化等の
要請に十分応えることができないという問題点があっ
た。特に、円板や四角板のように平坦な形状の部品の処
理において、その問題は顕著であった。
【0010】また、揺動速度が大きい場合には、メッキ
物はバスケット内で移動するようになるが、そのメッキ
物の移動方向は遠心力方向に固定されているためバスケ
ットの側面方向に片寄って存在することとなり、その後
は上記同様な問題点が生じるとともに、メッキ物移動中
においては、各メッキ物が相互に強く衝突してクロメー
ト皮膜や保護皮膜に加工傷を生じやすく、上記同様に耐
食性等の低下ひいては商品価値の低下をもたらすという
問題点があった。
【0011】また、メッキ物の後処理装置・方法におい
ては、コスト削減の要望から、大量のメッキ物を一度に
後処理しても耐食性等の品質の低下を起こさない装置・
方法の出現が期待されていた。
【0012】本発明は上記の事情に鑑みて成されたもの
であり、多数のメッキ物を同時にクロメート処理や塗装
処理しても外観色調均一で加工傷もなく耐食性の安定し
た製品を得ることのできる後処理装置及びその方法を提
供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、メッキ後処理液に浸漬されるとともに該メッ
キ後処理液が流出入可能なメッキ物収納容器と、このメ
ッキ物収納容器を着脱自在に保持する保持部と、この保
持部を軸支するとともに本体の支柱に上下動自在に設け
られる支持アームと、この支持アームに固定した第一の
モータの回転軸に設けられるクランクアームと、一端部
が前記クランクアームに回動自在に連接され他端部が前
記保持部に軸支される連接棒とによりクランク機構を構
成して、前記クランクアームと連接棒に連動して前記保
持部がその支軸を軸にして振り子運動するようにし、更
に前記支柱の下方部に配置した第二のモータと、このモ
ータの回転軸に設けられて前記支持アームの鉛直方向下
端に設けたカムフォロワを鉛直方向上方に支持するカム
板とによりカム機構を構成し、前記カム板には凹部を形
成して該カム板の回転に連動して前記支持アームと保持
部が鉛直方向に上下運動するようにしたことを特徴とす
るメッキ後処理装置を提供するものである。
【0014】また、本発明は上記メッキ後処理装置にお
いて、メッキ後処理液に浸漬されたメッキ物収納容器に
気体を噴射する気体噴射口をメッキ後処理液槽内に設け
ることにより上記課題を解決するものである。
【0015】更に、本発明はメッキ後処理液に浸漬され
るとともに該メッキ後処理液が流出入可能なメッキ物収
納容器と、このメッキ物収納容器を着脱自在に保持する
保持部と、この保持部を軸支するとともに本体の支柱に
上下動自在に設けられる支持アームと、この支持アーム
に固定した第一のモータの回転軸に設けられるクランク
アームと、一端部が前記クランクアームに回動自在に連
接され他端部が前記保持部に軸支される連接棒とにより
クランク機構を構成して、前記クランクアームと連接棒
に連動して前記保持部がその支軸を軸にして振り子運動
するようにし、更に前記支柱の下方部に配置した第二の
モータと、このモータの回転軸に設けられて前記支持ア
ームの鉛直方向下端に設けたカムフォロワを鉛直方向上
方に支持するカム板とによりカム機構を構成し、前記カ
ム板には凹部を形成して該カム板の回転に連動して前記
支持アームと保持部を鉛直方向に上下運動させるように
したことを特徴とするメッキ後処理方法を提供すること
により上記課題を解決するものである。
【0016】
【作用】本発明に係るメッキ後処理装置及び方法におい
ては、クランクアームが第一のモータの駆動により回転
することにより、そのクランクアームと連接棒と保持部
と支持アームとが四節回転機構(以下、クランク機構と
いう)を構成する。
【0017】この場合、第一のモータが支持アームに固
定されているので、第一のモータの回転軸(クランク
軸)と、保持部を軸支する支軸とは固定位置にあり、て
こクランク機構となり、クランクアームの回転により保
持部(てこクランク機構におけるてこに相当する)が往
復角運動を行う。
【0018】この保持部の往復角運動により、メッキ後
処理液に浸漬されたメッキ物収納容器が、保持部を軸支
する支軸を軸として振り子運動を行うこととなる。
【0019】支持アームの鉛直方向下端に設けたカムフ
ォロワ(接触子)を、第二のモータの回転軸に設けたカ
ム板が鉛直方向上方に支持しているので、この場合のカ
ムフォロワとカム板との接触は、接触子や支持アーム等
の自重すなわち重力による強制拘束で維持される。
【0020】カムフォロワとカム板との接触点(線)
と、第二のモータの回転軸との距離が、カム板の回転及
びその輪郭に伴って変動し、カム板の回転に連動して支
持アームと保持部が鉛直方向に上下運動して、メッキ後
処理液に浸漬されたメッキ物収納容器が鉛直方向に上下
運動を行うこととなる。
【0021】さらに、カム板には凹部(切り込み)が形
成されているので、カム板の回転が進んで凹部にカムフ
ォロワが来ると、凹部の段差に応じてカムフォロワが衝
撃的に凹部に落下し、これにより支持アームや保持部を
介してメッキ物収納容器内のメッキ物に鉛直方向の衝撃
力が伝わり、メッキ物が相互に離隔するようになる。
【0022】気体噴射口から噴射された気体は、メッキ
後処理液に浸漬されたメッキ物収納容器に流入して、メ
ッキ物相互の接触を和らげるように働く。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係わるメッキ後処理装置及び
その方法の実施例を図面に基づいて更に具体的に説明す
る。
【0024】図1は本発明に係わるメッキ後処理装置の
実施例の要部を示す側面図、図2の(a)は同実施例の
カム機構を示す正面図、図2の(b)は同実施例のカム
機構を示す側面図、図3は同実施例を示す平面図であ
る。
【0025】本実施例におけるメッキ後処理装置の基本
的な要部は、メッキ後処理液10に浸漬されるとともに
該メッキ後処理液10が流出入可能なメッキ物収納容器
12と、このメッキ物収納容器12を着脱自在に保持す
る保持部14と、この保持部14を軸支するとともに本
体8の支柱9に上下動自在に設けられる支持アーム16
と、この支持アーム16に固定した第一のモータ18の
回転軸19に設けられるクランクアーム20と、一端部
がクランクアーム20に回動自在に連接され他端部が保
持部14に軸支される連接棒22とによりクランク機構
を構成して、クランクアーム20と連接棒22に連動し
て保持部14がその支軸15を軸にして振り子運動する
ようにし、更に支柱9の下方部に配置した第二のモータ
24と、このモータ24の回転軸25に設けられて支持
アーム16の鉛直方向下端に設けたカムフォロワ28を
鉛直方向上方に支持するカム板26とによりカム機構を
構成し、カム板26には凹部27を形成して該カム板2
6の回転に連動して支持アーム16と保持部14が鉛直
方向に上下運動するようにしたことにある。
【0026】さらに、上記基本的要部に加えて、メッキ
後処理液10に浸漬されたメッキ物収納容器12に気体
を噴射する気体噴射口30をメッキ後処理液10槽内に
設けたことも要部になっている。
【0027】まず、直方体形状の金属鋼製支持アーム1
6を、金属鋼製でなる本体8の支柱9にローラチェーン
により上下動自在に設け、その支柱9の所定の位置に支
持アーム16を設定できるようにする。
【0028】支持アーム16の上端には、図1に示すよ
うに、減速歯車付きブレーキモータである第一のモータ
18を固定し、さらに第一のモータ18の回転軸19に
はクランクアーム20を固定して、第一のモータ18の
駆動によりクランクアーム20が回転するようにしてい
る。
【0029】また、支持アーム16の先端部(支柱9と
反対側の端部)には、メッキ物収納容器12を保持する
保持部14を軸支し、保持部14がその支軸15を中心
に回動するようにしている。
【0030】保持部14の鉛直方向下方には、図4
(a)に示すような円筒形状のメッキ物収納容器12の
開口部を挟持することができるチャッカ60を設け、こ
れによりメッキ物収納容器12が保持部14に保持され
るようにしてある。
【0031】さらに、クランクアーム20には連接棒2
2の一端を回動自在に連結し、その連接棒22の他端は
保持部14の鉛直方向上方部分で軸支している。
【0032】そして、そのクランクアーム20と連接棒
22と保持部14と支持アーム16とでクランク機構を
構成している。ここで、第一のモータ18の回転軸19
(クランク軸)と、保持部14を軸支する支軸15とは
固定位置にあるため、てこクランク機構となり、クラン
クアーム20の回転により保持部14(てこ)が往復角
運動をすることとなる。
【0033】すなわち、この保持部14の往復角運動に
より、保持部14の鉛直方向下方で保持されているメッ
キ物収納容器12が、保持部14を軸支する支軸15を
軸として振り子運動を行うようになっている。
【0034】なお、クランクアーム20と連接棒22の
長さや形状、及び連接棒22の保持部14への軸支位置
(支軸15と連接棒22端部との距離)は、てこクラン
ク機構により保持部14がその支軸15を中心に約60
度の往復角運動をするように設定する。
【0035】さらに、支持アーム16の鉛直方向下端に
は、円筒形状のローラであるカムフォロワ28を設け、
このカムフォロワ28とともにカム機構を構成するカム
板26(材質S45C)を、支柱9の鉛直方向下方部に
固定した台座32上に配置された第二のモータ24の回
転軸25に設けている。このとき、回転軸25にこじり
などの負荷がかからないようにカム機構を構成すること
が望ましい。
【0036】ここで、支持アーム16は上述のように上
下動自在であるから、カム板26がカムフォロワ28を
鉛直方向上方に支持し、カム板26の回転により該カム
板26の形状に沿って(カム板26とカムフォロワ28
との接触部分と回転軸25との間の距離に対応して)、
支持アーム16は鉛直方向に上下運動し、これにより、
メッキ物収納容器12がメッキ後処理液10内で振り子
運動とともに上下運動することが可能となる。
【0037】カム板26の形状は、図2に示すように凹
部(切り込み)27を形成したものとなっているので、
カム板26の回転(図2の矢印方向)に伴いカムフォロ
ワ28との接触部分が凹部27近傍となって、さらに回
転が進むとカムフォロワ28が支持アーム16等の自重
により凹部27に急激に落ち込み、この落ち込みにより
支持アーム16の上下運動に衝撃が加わるハンマー機構
が構成され、同時にメッキ物収納容器12の上下運動に
も衝撃が加えられることとなる。
【0038】その後、さらにカム板26の回転が進む
と、再び凹部27にカムフォロワ28が落ち込み、前記
同様の衝撃がメッキ物収納容器12に与えられることと
なる。
【0039】カム板26の凹部における段差(落ち込み
度)は、第二のモータ24の回転軸25に負荷される衝
撃力が回転軸25の荷重許容量以下となるように設計
し、本実施例においては当該段差を2cmとした。
【0040】また、実施例におけるカム板26には凹部
27が一箇所のみ設けられているが、凹部を複数箇所設
けることにより、カム板一回転ごとに複数回の衝撃を与
えることは自由である。
【0041】以上説明したようなメッキ物後処理装置に
は、さらにメッキ後処理液10槽内において、圧縮機
(図示省略)によりパイプ34内を圧送された気体が、
そのパイプ34に設けた気体噴射口30から噴射される
ように構成している。
【0042】次に、上記メッキ物後処理装置を自動メッ
キ物クロメート処理装置に配置した例を示しながら、そ
の使用方法及び使用状況を説明する。
【0043】図3は、その自動メッキ物クロメート処理
装置を示す平面図であるが、この実施例においては、ク
ロメート処理液槽36、水槽38、水槽40、リンス槽
42、仕上げ槽44、遠心脱水機46、クロメート処理
物取出部48、およびメッキ物収納容器置場50を順に
並列している。
【0044】クロメート処理液槽36、水槽38、水槽
40、リンス槽42、仕上げ槽44の槽内底面には、気
体噴射口30を有するパイプ34を配置している。
【0045】この列に平行にレール52を配置し、この
レール52上を支柱9の下端に設けられた車輪54,5
6が走行するようになっている。
【0046】メッキ物をクロメート処理するときは、図
4(a)に示すようなメッキ後処理液10が流出入可能
なメッシュ篭であるメッキ物収納容器12をメッキ物収
納容器置場50に置き、さらにこのメッキ物収納容器1
2内に、クロメート処理を施すべきメッキ物(例えばZ
nメッキされたボルト、ナット、ワッシャ等)をメッキ
物収納容器12の容量の1/3前後となるように加え
る。
【0047】次に、支柱9をレール52上のメッキ物収
納容器置場50側に移動し、支持アーム16を下方に移
動させて、エアシリンダ55でチャッカ杆59を上方に
引き上げることにより、チャッカ60の挟持板58と外
枠61でメッキ物収納容器12の開口部を挟持する。
【0048】その後、支持アーム16を上方に移動させ
て、さらに支柱9をレール52上のクロメート処理液槽
36側に移動させ、保持部14がクロメート処理液槽3
6上面の中央上方に来るようにする。
【0049】そして、圧縮機を作動させ気体噴射口30
から窒素ガスあるいは空気を噴射し、支持アーム16を
下方に移動させてメッキ物収納容器12をクロメート処
理液槽36に浸漬し、第一のモータ18及び第二のモー
タ24を駆動させてクランク機構及びカム機構を作動さ
せる。
【0050】これにより、保持部14が振り子運動(6
0度)と上下運動の複合的な揺動運動をしながらクロメ
ート処理液を撹拌し、これに伴いメッキ物がメッキ物収
納容器12内を大きいストロークで移動し、かつ、カム
機構により定期的に衝撃が加えられることによりメッキ
物相互の接触・衝突が絶たれて、クロメート処理物の接
触傷(加工傷)の発生が防止されるとともにクロメート
皮膜の付着量や外観色調・光沢にムラを生ずることが防
止され耐食性が高くなる。
【0051】さらに、気体噴射口30から噴射された気
体が、接触が絶たれたメッキ物相互の再接触を和らげ、
接触傷(加工傷)の発生がさらに防止される。
【0052】なお、揺動速度は、メッキ物の形状、硬さ
等により適宜変更し(例えば鋭角な部分を有するメッキ
物では揺動速度を小さくしたりする)、第一のモータ1
8及び第二のモータ24をインバータ制御して調整す
る。
【0053】タイマにて所定時間の揺動運動を終えた
ら、第一のモータ18を制動して元の位置(メッキ物収
納容器12の底面が鉛直方向下方に向いた状態)に戻
し、支持アーム16を上方に移動させる。
【0054】その後、保持部14が水槽38上面の中央
上方に来るように、支柱9をレール52上へ移動させ、
支持アーム16を下方に移動させてメッキ物収納容器1
2を水槽38に浸漬し、クロメート処理液槽36内での
揺動運動と同様にして処理する。
【0055】同様に、水槽40、リンス槽42、仕上げ
槽44で処理した後、支持アーム16を下方に移動させ
て遠心脱水機46内にメッキ物収納容器12を収納し、
エアシリンダ55でチャッカ杆59を下方に押し出して
チャッカ60の挟持板58と外枠61とを離隔させ、メ
ッキ物収納容器12の挟持を解除して支持アーム16を
上方に移動させる。
【0056】蓋47を閉じた後に、クロメート皮膜の付
着量や外観色調・光沢にムラを生ずることを防止するた
め、パイプ49から熱風を吹き込みながら乾燥処理を施
す。
【0057】その後、蓋47を開いて支持アーム16を
下方に移動させて前記と同様にチャッカ60によりメッ
キ物収納容器12を挟持し、さらにクロメート処理物取
出部48上方の回動棚51に載置するように支持アーム
16及びチャッカ60を作動させる。
【0058】回動棚51に載置されたメッキ物収納容器
12は、四個の挟持板53により挟持され、図示せぬモ
ータの回転によりローラチェーン55を介して回動軸5
7を180度回動させることにより、その開口部が下方
を向いて収納されていたメッキ物がクロメート処理物取
出部48に落下し、続いて該メッキ物が収納容器62に
落下および収納される。
【0059】その後、再び回動軸57を180度回動さ
せて元の位置に戻し、挟持板53による挟持を解除し
て、チャッカ60により空となったメッキ物収納容器1
2をメッキ物収納容器置場50に載置する。
【0060】以上の一連の工程・操作によりメッキ物の
クロメート処理が終了するわけであるが、これらの一連
の工程・操作は、予めインプットした処理手順・設定値
によりインバータ制御で自動的に行われるようになって
いる。
【0061】このような自動メッキ物クロメート処理装
置・方法においては、大量のメッキ物を一度に後処理し
ても、得られた製品は、従来の装置・方法と比較して格
段に加工傷が防止されて耐食性の低下が生じないととも
に外観色調・光沢が均一となった。特に、ワッシャ等の
円板や四角板のように平坦な形状のメッキ部品において
効果が顕著であった。
【0062】以上、本発明を説明してきたが、本発明は
これらに限定されるものでなく、例えば、上記実施例は
クロメート処理の場合について説明してきたが、前記塗
装処理においても適用できるものであり、この場合は、
アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の保護皮膜が均一に形成
でき、耐食性、耐指紋性、耐摩耗性が従来装置・方法と
比較して格段に向上した。
【0063】
【発明の効果】本発明に係るメッキ後処理装置及びその
方法は、上記のように構成されているので、以下に記す
ような効果を有する。
【0064】(1)大量のメッキ物を一度に後処理して
も、クロメート皮膜や保護皮膜の付着量や外観色調・光
沢にムラを生ずることがなく、メッキ物の耐食性向上と
ともに商品価値が向上し、産業界の高耐食性化、高寿命
化等の要請に十分応えることができるという優れた効果
を有する。
【0065】(2)ワッシャ等の円板や四角板のように
平坦な形状のメッキ部品の後処理においては、従来品と
比較して格段に外観色調・光沢均一、高耐食性化、高寿
命化が達成できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるメッキ後処理装置の要部を示す
側面図
【図2】(a)は同装置のカム機構を示す正面図、
(b)は同カム機構を示す側面図
【図3】同装置を示す平面図
【図4】(a)は従来のメッキ後処理装置におけるバス
ケットの斜め回転式揺動状態を示す斜視図、(b)は同
装置におけるバスケットのスクリュー式揺動状態を示す
斜視図
【符号の説明】
10 メッキ後処理液 12 メッキ物収納容器 14 保持部 15 支軸 16 支持アーム 18 第一のモータ 20 クランクアーム 22 連接棒 24 第二のモータ 25 回転軸 26 板カム 27 凹部 28 カムフォロワ 30 気体噴射口 34 パイプ 36 クロメート処理液槽 38 水槽 40 水槽 48 クロメート処理物取出部 49 パイプ 50 メッキ物収納容器置場 59 チャッカ杆 60 チャッカ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッキ後処理液に浸漬されるとともに該
    メッキ後処理液が流出入可能なメッキ物収納容器と、こ
    のメッキ物収納容器を着脱自在に保持する保持部と、こ
    の保持部を軸支するとともに本体の支柱に上下動自在に
    設けられる支持アームと、この支持アームに固定した第
    一のモータの回転軸に設けられるクランクアームと、一
    端部が前記クランクアームに回動自在に連接され他端部
    が前記保持部に軸支される連接棒とによりクランク機構
    を構成して、前記クランクアームと連接棒に連動して前
    記保持部がその支軸を軸にして振り子運動するように
    し、更に前記支柱の下方部に配置した第二のモータと、
    このモータの回転軸に設けられて前記支持アームの鉛直
    方向下端に設けたカムフォロワを鉛直方向上方に支持す
    るカム板とによりカム機構を構成し、前記カム板には凹
    部を形成して該カム板の回転に連動して前記支持アーム
    と保持部が鉛直方向に上下運動するようにしたことを特
    徴とするメッキ後処理装置。
  2. 【請求項2】 メッキ後処理液に浸漬されるとともに該
    メッキ後処理液が流出入可能なメッキ物収納容器と、こ
    のメッキ物収納容器を着脱自在に保持する保持部と、こ
    の保持部を軸支するとともに本体の支柱に上下動自在に
    設けられる支持アームと、この支持アームに固定した第
    一のモータの回転軸に設けられるクランクアームと、一
    端部が前記クランクアームに回動自在に連接され他端部
    が前記保持部に軸支される連接棒とによりクランク機構
    を構成して、前記クランクアームと連接棒に連動して前
    記保持部がその支軸を軸にして振り子運動するように
    し、更に前記支柱の下方部に配置した第二のモータと、
    このモータの回転軸に設けられて前記支持アームの鉛直
    方向下端に設けたカムフォロワを鉛直方向上方に支持す
    るカム板とによりカム機構を構成し、前記カム板には凹
    部を形成して該カム板の回転に連動して前記支持アーム
    と保持部を鉛直方向に上下運動させるようにしたことを
    特徴とするメッキ後処理方法。
  3. 【請求項3】 メッキ後処理液に浸漬されたメッキ物収
    納容器に気体を噴射する気体噴射口をメッキ後処理液槽
    内に設けたことを特徴とする請求項1記載のメッキ後処
    理装置。
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