JPH0740152A - 部品位置決め装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製品プレートの位置合わせが容易で製品プレ
ートの取り付け作業の能率向上を図った部品位置決め装
置を提供すること。 【構成】 裏面に位置合わせ用のラインが付された製品
プレート１２を載置すると共に，このライン検知用の切
除溝２Ａを備えた所定幅の支持プレート２と、製品プレ
ート１２のライン位置を検出するカメラ９と、このカメ
ラ９からのライン位置情報を表示すると共に基準ライン
を予め設定してなるモニタ１１と、このモニタ１１上で
製品プレート２のライン位置を基準ラインに合わせるプ
レート移送手段２０と、製品プレート１２を適性位置で
支持プレート２に固定するクランプ機構，例えば上クラ
ンプ１３を備えている。プレート移送手段７は、回転テ
ーブル１と、この回転テーブル１を支持プレート２の幅
方向に移送するテーブル移送機構２０とにより構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、部品位置決め装置に係
り、とくに精密位置決めを要するファクシミリ部品等の
ライン調整等に好適な部品位置決め装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来例を図３乃至図４に示す。この図３
乃至図４に示す従来例にあっては、ベース６０に植設さ
れた一対のシャフト７０と、このシャフト７０に支持さ
れた帯状の支持プレート５２と、この支持プレート５２
の図に於ける左右位置に配設され固定された横クランプ
５４と、支持プレート５２の図３に於ける上側に位置し
所定間隔を隔てて配設されピンブロック６７と、ピンブ
ロック６７の上端部で前述した支持プレート５２に向け
て延設された二組のスプリングシャフト６８およびスプ
リング６９とを備えている。

【０００３】更に、この従来例は、支持プレート５２の
図３に於ける下側に位置し所定間隔を隔てて配設され固
定された一対のブロック５５と、この各ブロック５５に
固定された前クランプ５９と、各ブロック５５の上部に
設けられた円筒シャフト６６とを備えている。

【０００４】ピンブロック６７の上端部のスプリングシ
ャフト６８は、ピンブロック６７に設けられた貫通穴に
挿入され、支持プレート５２の位置に応じて前後移動可
能に装備されている。

【０００５】前述した支持プレート５２には、所定間隔
を隔てて二箇所に、予め製品プレートに付される位置決
め用のラインを検出するための切除部５２Ａが設けられ
ている。

【０００６】また、ベース６０の図３における上側に
は、前述した切除部５２Ａに対応してステージ５８と該
ステージ５８に取り付けたカメラ５９とが装備されてい
る。符号６１は、カメラ５９で捕捉された製品プレート
のライン上方を表示するモニタ６１を示す。

【０００７】ここで、上記従来例の動作を説明すると、
製品プレート６２は裏面にラインを有し、製品ブラケッ
ト６５は基準となる溝部を有し、製品ネジ７４は製品プ
レート６２と製品ブラケット６５を固定する部品として
機能する。そして、製品ブラケット６５は、製品プレー
ト６２の両端に製品ネジ７４により仮固定される。

【０００８】この仮固定された製品プレート６２を支持
プレート５２に乗せて製品ブラケット６５の溝部に横ク
ランプ５４の基準ガイドに合せ上方よりクランプする。
製品プレート６２は、スプリングシャフト６８により常
時手前側に押し付けられている。そして、円筒シャフト
６６を旋回させることにより、スライド５６が移動し製
品プレート６２を奥側に移動させる。

【０００９】そして、カメラ５９とモニタ６１により、
製品プレート６２の裏面に設けられているラインが拡大
映像として写され、予めモニタ６１に写しだされている
基準ラインと比較することができるようになっている。

【００１０】製品プレート６２のラインがズレている場
合は、円筒シャフト６６を旋回させて製品プレート６２
を移動させる。そして、モニタ６１の基準ラインと製品
プレート６２のラインが合致するまで調整し、製品ネジ
７４を本締めし固定する。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、製品プレート６２を支持する支持プレ
ート５２に支点が２箇所あるのと，前後と角度方向の位
置合せ機構が共用になっている為に、角度方向のライン
位置合せを行うと，前後方向のラインが位置ズレを生じ
数回の位置合せ作業を要するよいう不都合があった。

【００１２】

【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに製品プレートの位置合わせを容易に行
うことができ、これによって所定の作業の準備工程の能
率向上を図った部品位置決め装置を提供することを、そ
の目的とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明では、裏面に位置
合わせ用のラインが付された製品プレート１２を載置す
ると共に，このライン検知用の切除溝２Ａを備えた所定
幅の支持プレート２と、この支持プレート２の切除溝２
Ａ部分から製品プレート１２のライン位置を検出するラ
イン位置検出センサとしてのカメラ９と、このカメラ９
から送られて来る製品プレート１２のライン位置情報を
表示すると共に基準ラインを予め設定してなるモニタ１
１とを備えている。

【００１４】更に、モニタ１１上に表示される製品プレ
ート２のライン位置を基準ラインに合わせて支持プレー
ト１２を移動操作可能に構成されたプレート移送手段２
０と、製品プレート１２が適性位置に配置された場合に
当該製品プレート１２と支持プレート２とをその両端部
で同時に固定する一対の上クランプ１３，１３とを備え
ている。

【００１５】そして、プレート移送手段２０を、回転テ
ーブル１と、この回転テーブル１を支持プレート２の幅
方向に向けて移送するテーブル移送機構７とにより構成
する、という構成を採っている。これによって前述した
目的を達成しようとするものである。

【００１６】

【作 用】ライン位置検出センサとしてのカメラ９によ
り拡大した製品プレート１２の裏面に設けられているラ
インを、モニタ１１の基準ラインと比較し、指定許容範
囲内にない場合は、モニタ１１に写し出されたラインを
監視しながらテーブル移送機構７を操作して、しの幅方
向に移動させ、モニタの基準ラインと合致するように位
置合せを行う。

【００１７】角度の位置合せは、モニタ１１に写し出さ
れたラインを監視しながら回転テーブル１を回転させ
て、モニタ１１の基準ラインと合致するように位置合せ
を行う。ラインが基準ラインと合致後に製品ネジを本締
めし固定する。

【００１８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１乃至図２に基
づいて説明する。この図１乃至図２に示す実施例は、裏
面に位置合わせ用のラインが付された製品プレート１２
を載置すると共に，このライン検知用の切除溝２Ａを備
えた所定幅の支持プレート２と、この支持プレート２の
切除溝２Ａ部分から製品プレート１２のライン位置を検
出するライン位置検出センサとしてのカメラ９と、この
カメラ９から送られて来る製品プレートのライン位置情
報を表示すると共に基準ラインを予め設定してなるモニ
タ１１とを備えている。

【００１９】更に、モニタ１１上に表示される製品プレ
ート１２のライン位置を基準ラインに合わせて支持プレ
ート２を移動操作可能に構成されたプレート移送手段７
と、製品プレート１２が適性位置に配置された場合に当
該製品プレート１２と支持プレート２とをその両端部に
て同時に固定するクランプ機構（１３，６，４）とを備
えている。

【００２０】プレート移送手段７は、回転テーブル１
と、この回転テーブル１を支持プレート２の幅方向に向
けて移送するテーブル移送機構２０とにより構成されて
いる。このテーブル移送機構２０は、回転テーブル１が
前述した支持プレート２の幅方向に向けて移動するのを
案内するガイドレール３と、このガイドレール３に沿っ
て装備された移送用ねじ部７Ｂと、この移送用ねじ部７
Ｂを操作するハンドル部７Ａとを備えた構成となってい
る。

【００２１】また、クランプ機構（１３，６，４）は、
支持プレート２の両端部の上方に装備され当該支持プレ
ート２に製品プレート１２を固定する一対の上クランプ
１３，１３と、支持プレート２の両端部に装備され該支
持プレート２及び製品プレート１２をその長手方向への
移動を規制する一対の横クランプ４と、支持プレート２
の幅方向への移動を規制する一対の前クランプ６とによ
り構成されている。

【００２２】符号５は前述した前クランプ６を上部に固
定装備するブロックを示し、符号８は前述したカメラ９
を支持するスライドステージを示す。これらブロック５
およびスライドステージ８は、いずれもベース１０に装
備されている。また、符号１５は、前述した各横クラン
プ４に装備され製品ネジ１４と共に前述した製品プレー
ト１２を一時的に固定する製品ブラケットを示す。

【００２３】次に、上記実施例の動作について説明す
る。

【００２４】製品プレート１２は前述したように裏面に
ラインを有し、製品ブラケット１５は基準となる溝部を
有し、また製品ネジ１４は製品プレート１２と製品ブラ
ケット１５を固定する部品である。

【００２５】まず、製品プレート１２の両端部に、製品
ブラケット１５が製品ネジ１４により仮固定される。こ
の仮固定された製品プレート１２は、支持プレート２の
上面に置かれ両端に仮固定されている製品ブラケット１
５の溝部（図示せず）を、横クランプ４のガイド部に突
きあてた後、上部より製品ブラケット１５を上クランプ
１３によって固定する。

【００２６】次に、製品ブラケット１５を、横クランプ
４と前クランプ６によりクランプして拘束する。製品プ
レート１２のライン調整前に、製品のダミーを用い、両
端に溝部有し溝部端面より指定位置に基準ラインを有し
ているマスタゲージを使用して、モニタ１１の基準ライ
ンをマスタゲージのラインに位置合せする。

【００２７】そして、カメラ９により拡大した製品プレ
ート１２の裏面に設けられているラインを、モニタ１１
の基準ラインと比較し、指定許容範囲内にない場合は、
モニタ１１に写し出されたラインを監視しながらテーブ
ル移送機構７のハンドル７Ａを回し、前後方向に移動さ
せてモニタの基準ラインと合致するように位置合せを行
う。

【００２８】角度の位置合せは、モニタ１１に写し出さ
れたラインを監視しながら回転テーブル１を回転させ
て、モニタ１１の基準ラインと合致するように位置合せ
を行う。ラインが基準ラインと合致後に製品ネジ１４を
本締めし固定する。

【００２９】

【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、製品プレートのライン位置情報を
基準ラインを用いてモニタ上で高精度に位置合わせする
ことが可能となり、製品プレートのライン位置を基準ラ
インに合わせるのに一か所に装備されたプレート移送手
段を用いて行い得るようにしたので、位置合わせの操作
を迅速且つ容易に行うことが可能となり、従って製品プ
レートを所定の作業工程に移行させるための準備工程の
作業性を著しく向上させることが出来るという従来にな
い優れた部品位置決め装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の位置実施例を示す概略平面図である。

【図２】図１の一部省略した正面図である。

【図３】従来例を示す概略平面図である。

【図４】図３の一部省略した正面図である。

【符号の説明】

１ 回転テーブル ２ 支持プレート ２Ａ 切除溝 ４ 横クランプ ６ 前クランプ ７ プレート移送手段 ９ ライン位置検出センサとしてのカメラ １０ ベース １１ モニタ １２ 製品プレート １３ 上クランプ １５ 製品ブラケット ２０ テーブル移送機構

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 裏面に位置合わせ用のラインが付された
   製品プレートを載置すると共に，このライン検知用の切
   除溝を備えた所定幅の支持プレートと、この支持プレー
   トの前記切除溝部分から前記製品プレートのライン位置
   を検出するライン位置検出センサと、このライン位置検
   出センサから送られて来る製品プレートのライン位置情
   報を表示すると共に基準ラインを予め設定してなるモニ
   タと、このモニタ上に表示される製品プレートのライン
   位置を基準ラインに合わせて前記支持プレートを移動操
   作可能に構成されたプレート移送手段と、前記製品プレ
   ートが適性位置に配置された場合に当該製品プレートと
   前記支持プレートとを同時に固定するクランプ機構とを
   備え、 前記プレート移送手段を、回転テーブルと、この回転テ
   ーブルを前記支持プレートの幅方向に向けて移送するテ
   ーブル移送機構とにより構成したことを特徴とする部品
   位置決め装置。
2. 【請求項２】 前記クランプ機構を、前記支持プレート
   の両端部の上方に装備され当該支持プレートに前記製品
   プレートを固定する一対の上クランプと、前記支持プレ
   ートの両端部に装備され前記支持プレートおよび製品プ
   レートをその長手方向への移動を規制する一対の横クラ
   ンプと、前記支持プレートの幅方向への移動を規制する
   一対の前クランプとにより構成したことを特徴とする請
   求項１記載の部品位置決め装置。