JPH0740140A - 電着リーマ - Google Patents

電着リーマ

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Publication number
JPH0740140A
JPH0740140A JP18260093A JP18260093A JPH0740140A JP H0740140 A JPH0740140 A JP H0740140A JP 18260093 A JP18260093 A JP 18260093A JP 18260093 A JP18260093 A JP 18260093A JP H0740140 A JPH0740140 A JP H0740140A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abrasive grains
electrodeposition
base metal
tool base
reamer
Prior art date
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Pending
Application number
JP18260093A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohiko Tani
直彦 谷
Atsushi Ito
敦 伊藤
Yasuisa Kobayashi
靖功 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP18260093A priority Critical patent/JPH0740140A/ja
Publication of JPH0740140A publication Critical patent/JPH0740140A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各々の砥粒の持つ特性を最大限に生かすこと
ができ、極めて高精度の加工を可能とする電着リーマを
提供することを目的としている。 【構成】 工具台金1のテーパ部2及びバックテーパ部
4に、硬度の高いダイヤモンド砥粒5を、ストレート部
3に、ダイヤモンド砥粒5と同粒度の高温安定でツルー
イング性が良好なCBN砥粒6を、それぞれニッケルメ
ッキ等の電気メッキ法により電着し、また、工具台金1
の砥粒電着部分に螺旋状の油溝7を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内径孔の精密仕上げ加
工に使用するリーマ工具で、外周に超硬質砥粒を電着し
た電着リーマに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電着リーマは図5に示す
ような形状に構成されたものが存在し、主に孔仕上げ加
工に使用される。この電着リーマは、先端のテーパ部5
2、テーパ部52に後続するストレート部53及びスト
レート部53に後続するバックテーパ部54から成る工
具台金表面上に、螺旋状に溝55を設け、さらに、ニッ
ケルメッキ等の電気メッキ法によって、砥粒56を電着
することにより構成されている。
【0003】テーパ部52では主として荒加工を行い、
ストレート部53で孔径及び面粗度の仕上げ加工を行
う。このため、仕上げ加工を行うストレート部53は、
通常、ツルーイングと呼ばれる作業が施される。ツルー
イングは、砥粒の突出高さを揃えるためのものであり、
この作業を行うことにより高精度の孔仕上げ加工を可能
とする電着リーマが得られる。
【0004】また、電着リーマに使用される砥粒56は
ダイヤモンドや立方晶窒化ホウ素(CBN)などの超硬
質砥粒が一般的であり、そして、それ等の一種類の砥粒
56が工具台金表面の全体にわたって電着されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電着リ
ーマに使用されるダイヤモンド砥粒は、超硬質砥粒中最
も高い硬度を有するが、CBN砥粒と比較すると熱に対
して不安定であり、しかも鉄系の材料に対しては、加工
中の摩擦力により発生する高温状態によって化学反応を
起こしやすく、化学反応を起こした場合、以後の電着リ
ーマの使用が不可能になるため、一般に鉄系の材料の加
工には、ダイヤモンド砥粒は不向きとされている。
【0006】そこで、鉄系の材料の加工には一般にCB
N砥粒が使用されているが、CBN砥粒は、ダイヤモン
ド砥粒と比較すると熱に対しては安定であるが、硬度は
ダイヤモンドの2/3程度まで低下し、加工能力がダイ
ヤモンドに比べて劣るといった問題点があった。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、各々の砥粒の持つ特性を最大限
に生かすことができ、極めて高精度の加工を可能とする
電着リーマを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の電着リーマは、先端にテーパ部を有し、前記
テーパ部に後続してストレート部、さらに前記ストレー
ト部に後続してバックテーパ部を有する工具台金の表面
に、種類や粒度等の異なる複数の超硬質砥粒を電着する
ことにより構成している。
【0009】また、本発明の電着リーマは、砥粒電着面
に、切屑の排出や工具の冷却等を行うための油溝部を設
け、さらに、工具台金の軸中心部に加工液供給孔を設け
ると共に、前記加工液供給孔より砥粒電着面の前記油溝
部に向かって、少なくとも一つの加工液吐出孔を設けて
もよい。
【0010】
【作用】上記の構成を有する本発明の電着リーマは、先
端にテーパ部を有し、前記テーパ部に後続してストレー
ト部、さらに前記ストレート部に後続してバックテーパ
部を有する工具台金の表面に、種類や粒度の異なる複数
の超硬質砥粒を電着することにより、極めて高精度の加
工が可能になる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の電着リーマを具体化した実施
例を図面を参照して説明する。
【0012】図1に示す電着リーマは、工具台金1のテ
ーパ部2及びバックテーパ部4にダイヤモンド砥粒5
を、ストレート部3にダイヤモンド砥粒5と同粒度のC
BN砥粒6を、それぞれニッケルメッキ等の電気メッキ
法により電着したものである。この、ダイヤモンド砥粒
5及びCBN砥粒6が本発明の超硬質砥粒を構成してい
る。
【0013】また、工具台金1の砥粒電着部分である、
テーパ部2、ストレート部3及びバックテーパ部4には
螺旋状の油溝7が形成されており、この油溝7は、本発
明の油溝部を構成し、加工中に生成する切屑等の排出
や、加工中の摩擦力によって発生する高温状態を防止す
る加工液の供給を行なうためのものである。
【0014】先端部であるテーパ部2では主に荒加工を
行なうため、高硬度で耐摩耗性に優れたダイヤモンド砥
粒5を電着するのが効果的である。また、テーパ部2及
びバックテーパ部4はストレート部3と比較して、加工
液の供給が容易であり、加工中の工具の過熱は、ある程
度抑えられるので、ダイヤモンド砥粒のもつ高温状態で
の欠点をある程度カバーすることができる。
【0015】さらに、ストレート部3では主に仕上げ加
工を行なう。そのため、ストレート部3にはツルーイン
グと呼ばれる作業が施される。ツルーイングは、砥粒の
突出高さを揃える作業で、工具台金に電着された超硬質
砥粒を同種の超硬質砥石をもって研削加工するものであ
る。従って、ストレート部3に電着する砥粒はダイヤモ
ンドより硬度が低いCBN砥粒6を用いた方がツルーイ
ングしやすい。また、ストレート部3は、テーパ部2及
びバックテーパ部4と比較して、加工液が供給されにく
く、工具の過熱を生じやすいため、このような点を考慮
してもストレート部3には熱に対して比較的安定なCB
N砥粒6を使用するのが効果的である。
【0016】尚、上記実施例ではテーパ部2及びバック
テーパ部4にダイヤモンド砥粒5を、ストレート部3に
CBN砥粒6をそれぞれ電着した例を示したが、本実施
例はこれに限定されるものではなく、各砥粒の電着領域
をさらに細分化してもよい。例えば、ストレート部3を
さらに細分化して、ダイヤモンド砥粒5の層とCBN砥
粒6の層とが交互に配列されるように構成してもよい。
【0017】また、図1に示す実施例においては、使用
するダイヤモンド砥粒5及びCBN砥粒6の粒度を同一
粒度としたが、粒度の異なる砥粒を組み合わせて構成す
ることも可能である。例えば、図2に示すように、荒加
工を行なうテーパ部2に粗大砥粒8を、仕上げ加工を行
なうストレート部3及びバックテーパ部4に微細砥粒9
をそれぞれ電着したものが考えられる。
【0018】使用する砥粒の粒度は、加工する内径孔の
仕上げ精度による。例えば、φ10mmの内径孔を寸法
公差H7(0〜+15μm以内)で平均面粗さ3.2μ
m以下に仕上げるとして、孔の内面の取り代をφ20μ
m程度とする場合、粗大砥粒8には粒度#70程度のC
BN砥粒を、微細砥粒9には粒度#230程度のCBN
砥粒を使用する。この場合、ストレート部3に電着する
CBN砥粒が微細であり砥粒の突出高さが比較的揃って
いるため、ツルーイング作業を著しく軽減、もしくは省
略することができる。
【0019】図2に示した電着リーマは、粒度の異なる
2種類の砥粒を電着して構成した一例であるが、3種類
以上の粒度の異なる砥粒を電着して構成することも可能
である。例えば、テーパ部2とストレート部3の境界付
近は砥粒にかかる負荷が最も高いため、この境界付近に
粗大砥粒8と微細砥粒9の中間の粒度の砥粒を電着する
ことにより加工中の負荷をいくらか軽減できる。さら
に、粗大砥粒8にダイヤモンド砥粒を用い、微細砥粒9
にCBN砥粒を用いるというように、粒度毎にダイヤモ
ンド砥粒とCBN砥粒を併用して構成することも可能で
あるし、場合によってはこれらを混合して使用すること
も可能である。
【0020】また、図3に示す電着リーマは、工具台金
1上に同粒度のダイヤモンド砥粒5とCBN砥粒6を混
合して、テーパ部2、ストレート部3及びバックテーパ
部4に電着して構成されたものである。
【0021】さらに、図1〜図3に示す形状を有する電
着リーマを、内部通液型に構成することも可能である。
例えば、図1の電着リーマを内部通液型に構成したもの
を図4に示す。
【0022】工具台金1の軸中心部にテーパ部2の中間
付近まで延びる加工液供給孔11を設け、この加工液供
給孔11から砥粒電着面13に向かって、加工液が吐出
する加工液吐出孔12を設け、そして、加工液吐出孔1
2の出口となる加工液吐出口14を油溝7上に設ける。
これによって、砥粒電着面13、特にストレート部3及
びテーパ部2への加工液の供給を容易にすると共に、電
着した砥粒と砥粒との間に入り込んだ切り屑等の排出を
容易にし、目詰まりを防止することができる。加工液吐
出口14は通常、テーパ部2とストレート部3の境界付
近に設けるのが効果的である。
【0023】このように、本実施例においては、砥粒と
してダイヤモンド砥粒及びCBN砥粒を使用し、ダイヤ
モンド砥粒の持つ、熱に対して不安定であるが硬度が高
いという特性、そして、CBN砥粒の持つ、熱に対して
安定であるが、硬度がダイヤモンドより低いという特性
を充分に考慮した構成になっているので、極めて高精度
の加工が可能になる。
【0024】尚、本実施例の電着リーマに形成された油
溝7の形状については、図1及び図2に示す電着リーマ
では螺旋状に、図3の電着リーマでは直線状に形成され
た例を示したが、これに限定されるものではない。
【0025】また、本実施例の電着リーマに使用する超
硬質砥粒はダイヤモンドとCBNの2種類であったが、
その他の砥粒を使用することも可能であるし、これら3
種類以上の砥粒を組み合わせて使用することも可能であ
る。
【0026】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の電着リーマは、工具台金に種類や粒度等の異なる
複数の超硬質砥粒を電着し、各々の砥粒のもつ良好な特
性を最大限に生かした構成になっているので、極めて高
精度の加工が可能な電着リーマを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例の電着リーマの構成を示す概略図で
ある。
【図2】第二実施例の電着リーマの構成を示す概略図で
ある。
【図3】第三実施例の電着リーマの構成を示す概略図で
ある。
【図4】第四実施例の電着リーマの構成を示す縦断面図
である。
【図5】従来の電着リーマの構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1 工具台金 2 テーパ部 3 ストレート部 4 バックテーパ部 5 ダイヤモンド砥粒 6 CBN砥粒 7 油溝 11 加工液供給孔 12 加工液吐出孔 13 砥粒電着面 14 加工液吐出口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端にテーパ部を有し、前記テーパ部に
    後続してストレート部、さらに前記ストレート部に後続
    してバックテーパ部を有する工具台金の表面に、種類や
    粒度等の異なる複数の超硬質砥粒を電着することにより
    構成したことを特徴とする電着リーマ。
  2. 【請求項2】 砥粒電着面に、切屑の排出や工具の冷却
    等を行うための油溝部を設け、さらに、工具台金の軸中
    心部に加工液供給孔を設けると共に、前記加工液供給孔
    より砥粒電着面の前記油溝部に向かって、少なくとも一
    つの加工液吐出孔を設けたことを特徴とする請求項1に
    記載の電着リーマ。
JP18260093A 1993-07-23 1993-07-23 電着リーマ Pending JPH0740140A (ja)

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JP18260093A JPH0740140A (ja) 1993-07-23 1993-07-23 電着リーマ

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JP18260093A JPH0740140A (ja) 1993-07-23 1993-07-23 電着リーマ

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Publication Number Publication Date
JPH0740140A true JPH0740140A (ja) 1995-02-10

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ID=16121127

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JP18260093A Pending JPH0740140A (ja) 1993-07-23 1993-07-23 電着リーマ

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JP (1) JPH0740140A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008128458A1 (fr) * 2007-04-18 2008-10-30 Xiaojun Zhang Nouvelle bille de diamant de soudobrasage et scie hélicoïdale l'utilisant
JP2010036254A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Toshiba Mach Co Ltd 炭素繊維素材の加工方法
KR101082939B1 (ko) * 2001-12-04 2011-11-11 마팔 파브릭 퓌어 프래찌지온스베르크쪼이게 독토르 크레쓰카게 표면 정밀 가공용 공구
JP2018167346A (ja) * 2017-03-29 2018-11-01 京セラ株式会社 切削工具

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