JPH073987Y2 - 仏 壇 - Google Patents

仏 壇

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JPH073987Y2
JPH073987Y2 JP1991006496U JP649691U JPH073987Y2 JP H073987 Y2 JPH073987 Y2 JP H073987Y2 JP 1991006496 U JP1991006496 U JP 1991006496U JP 649691 U JP649691 U JP 649691U JP H073987 Y2 JPH073987 Y2 JP H073987Y2
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JP
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frame
vertical
vertical frame
door
buddhist altar
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JP1991006496U
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JPH0496281U (ja
Inventor
敏成 上林
Original Assignee
ずゞや株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、仏壇の改良に関し、
とくに、改良された障子や外扉を有する仏壇に関する。
【0002】
【従来の技術】仏壇は、前面に、障子と外扉とを取り付
けている。障子や外扉は、縦枠と横枠とを長方形に連結
し、その内側に板、組子、彫刻板等を取り付けている。
これ等の扉は、水平に中間枠を固定して上下に分割し、
奇麗に装飾している。中間枠は、先端をV型に加工し、
縦枠の内側に設けたV溝に密着している。この状態で縦
枠に連結する中間枠は、縦枠表面と段差なく同一平面に
連結することが大切である。それは、図3に示すよう
に、中間枠2と縦枠1とに段差ができると、これが目だ
って、仏壇の品質を著しく低下させるからである。
【0003】図3に示すように、中間枠2と縦枠1とに
できる段差を解消するには、中間枠2と縦枠1とを、極
めて高精度に厚み調整する必要がある。中間枠2と縦枠
1との厚み誤差が、段差の原因となる。それは、縦枠1
に中間枠2を連結するときに、縦枠1と中間枠2の背面
を同一平面に連結すると、表面側に厚み誤差に相当する
段差ができるからである。木材を切削加工した中間枠2
と縦枠1は、厚み誤差を皆無にすることはできない。と
くに、困ったことに、人間の目は、1mmの数分の1の
段差を明確に識別できる能力がある。このため、縦枠1
と中間枠2とを、目だたない程度に正確に厚み調整して
製造することは、実際には不可能である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来の仏壇は、段差を
解消するために、中間枠を縦枠に連結した後、表面をペ
ーパーで研磨して、同一平面に仕上げている。しかしな
がらペーパーで、段差をなくする工程は、機械化が困難
で、ひとつずつ手で研磨する必要がある。このため、こ
の工程に著しく手間がかかる欠点がある。仕上げ研磨を
機械化できないのは、仏壇の中間枠と縦枠は、ほとんど
例外なく立体的な曲面となっていることが理由である。
【0005】さらにまた、中間枠と縦枠とを連結した後
にペーパーで研磨して仕上げる扉は、単にペーパー処理
工程に余分に手間がかかるばかりでなく、縦枠と中間枠
とを仕上げた後で連結できない。すなわち、縦枠と中間
枠2とを連結した後、段差部分を研磨して仕上げ塗装す
る必要がある。この工程で扉を製造すると、塗装処理に
著しく手間がかかる欠点がある。それは、枠組された枠
材の、外周面と、内側面と、表面とに均一に塗装するの
に手間がかかるからである。縦枠と中間枠とを棒状の状
態で仕上げ研磨し、また、塗装する場合、機械化して極
めて能率よく処理できる。それは、棒状の木材は、進行
方向に凹凸がないので、連続的に仕上げ研磨して、塗装
できるからである。また、機械化して連続的に仕上げ処
理して塗装できるなら、処理コストを著しく低減して、
極めて奇麗に仕上げ処理できる特長がある。このことを
実現するには、ペーパーによる中間枠の段差修正を省略
することが要求される。
【0006】この考案はこのことを実現することを目的
に開発されたもので、この考案の重要な目的は、縦枠と
同じ厚さでない中間枠を連結して、縦枠と中間枠との段
差を解消できる仏壇を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案の仏壇は、前述
の目的を達成するために、下記の構成を備えている。仏
壇は、縦枠1と横枠3とを長方形に連結した枠材と、枠
材の内側に取り付けられた装飾部材4と、横枠3と平行
に縦枠1の途中に連結された中間枠2とを有する扉を装
備している。さらに、この考案の仏壇は、下記の構成を
有することを特徴としている。
【0008】(a) 中間枠2は、扉の表面側と裏面側
とに分割されて、表枠2Aと、裏枠2Bとで構成されて
いる。(b) 表枠2Aと裏枠2Bの厚さの和は、縦枠
1よりも薄く設計されている。(c) 表枠2Aと裏枠
2Bとは、間に空隙5ができる状態として、縦枠1と同
一平面に連結されている。
【0009】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づいて説
明する。但し、以下に示す実施例は、この考案の技術思
想を具体化する為の仏壇を例示すものであって、この考
案の仏壇は、構成部品の材質、形状、構造、配置を下記
の構造に特定するものでない。この考案の仏壇は、実用
新案登録請求の範囲に於て、種々の変更を加えることが
できる。
【0010】更に、この明細書は、実用新案登録請求の
範囲を理解し易いように、実施例に示される部材に対応
する番号を、「実用新案登録請求の範囲」、および「課
題を解決する為の手段の欄」に示される部材に付記して
いる。ただ、実用新案登録請求の範囲に示される部材
を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0011】図2に示す仏壇は、障子や外扉等の扉6を
備えている。障子は、縦枠1と横枠3とを長方形に連結
した枠材と、枠材の内側に固定された装飾部材4と、横
枠3と平行に縦枠1の途中に連結された中間枠2とを有
する。
【0012】この構造の扉は、表面仕上げされた装飾部
材4に、縦枠1と横枠3と中間枠2とを連結して固定
し、あるいは、縦枠1と横枠3と中間枠2とを連結した
後、その内側に装飾部材4を固定して製造される。
【0013】縦枠1と横枠3とは、同じ断面形状の棒状
に加工した後、所定の長さに切断する。図1に示す縦枠
1と横枠3とは、背面は平面状で、前面は中央凸に突出
した形状に湾曲する形状に加工されている。縦枠1と横
枠3は、木材を図1に示す棒状に加工し、棒状の状態で
表面を平滑に研磨し、その後、表面塗装、あるいは、表
面仕上シート(図示せず)を接着して製造する。表面仕
上シートには、唐木等の木材を薄くスライスして突板、
あるいは、合成樹脂等のシート材の表面に木目模様を印
刷したシート材が使用される。縦枠1と横枠3とに、唐
木等の高級木材を使用する場合、棒状に加工した後、研
磨して塗装仕上げして製造する。表面仕上げされた縦枠
1と横枠3は、端部を45度に斜切して、所定の長さに
切断される。
【0014】中間枠2は、図2に示すように、縦枠1の
内側に連結される。図1に示すように、扉の表面側と背
面側とに分割されて、表枠2Aと、裏枠2Bとで構成さ
れている。表枠2Aと裏枠2Bとは、間に隙間ができる
状態で、縦枠1に連結される。したがって、表枠2Aと
裏枠2Bの厚さの和は、縦枠1の厚さよりも薄く設計さ
れる。
【0015】表枠2Aの表面は、縦枠1の表面と同様
に、中央凸に湾曲して加工されている。すなわち、表枠
2Aの表面は、縦枠1の表面と同じ曲率半径に湾曲して
加工される。裏枠2Bの背面は、縦枠1の背面と同じよ
うに平面状に加工される。
【0016】表枠2Aと裏枠2Bとに分割された中間枠
2は、先端をV状に切断している。表枠2Aは、表から
裏に向かって刃物で切断し、裏枠2Bは背面から前面に
向かって刃物で裁断する。この方向に裁断するのは、裁
断時に発生するバリを隙間に隠すためである。
【0017】V状に切断された表枠2Aと裏枠2Bとの
先端は、縦枠1の内側に設けられたV溝7に隙間なく密
着される。図示しないが、中間枠2の先端は、半円状に
加工することも可能である。この場合、縦枠の内側に半
円状の溝を設ける。
【0018】図1に示す中間枠2は、表枠2Aと裏枠2
Bとの間にクッション材8を挟着している。クッション
材8には、ゴム状弾性体や合成樹脂の発泡体を使用でき
る。表枠2Aと裏枠2Bとの間に介在されたクッション
材8は、表枠2Aと裏枠2Bとを、縦枠1のV溝に圧入
するときに、押し込まれ過ぎるのを阻止できる特長があ
る。それは、クッション材が表枠2Aと裏枠2Bとを押
圧するからである。表枠2Aと裏枠2Bとは、V溝に接
着して固定されるので、固定された後は、クッション材
が表枠2Aと裏枠2Bを押し出すことはない。ただ、ク
ッション材は必ずしも使用する必要はなく、クッション
材を使用しないで表枠と裏枠とを中間枠に連結すること
もできる。
【0019】装飾部材4は、内扉である障子には、組子
や彫刻板を使用する。組子は、木材を細く加工して格子
状に連結して製作される。また、組子と彫刻板とを組み
合わせた装飾部材4も使用される。外扉の装飾部材4
は、板材を使用する。板材は、唐木等の高級木材、木材
の表面に唐木を薄くスライスした突板を接着したもの、
木材の表面に唐木等の木目模様を付けたものが使用でき
る。
【0020】装飾部材4は、縦枠1と横枠3と中間枠2
とで区画された内側に固定される。従って、表枠2Aと
裏枠2Bとの間にできる隙間は、装飾部材4によって閉
塞されて目だたなくなる。
【0021】
【考案の効果】この考案の仏壇は、中間枠を表枠と裏枠
とに分割している。この構造の中間枠は、中間枠の厚さ
を縦枠に精密に調整することなく、中間枠と縦枠とを段
差ができない状態に連結できる。それは、表枠と裏枠の
間に設けられた空隙を変更して、中間枠の厚さを調整で
きることが理由である。この構造の中間枠は、長方形に
連結した縦枠の前面に、表枠の前面を同一平面として連
結する。また、縦枠の背面に、裏枠の背面を同一平面と
して連結できる。このため、この考案の仏壇に装備する
扉は、縦枠と中間枠とを棒状の状態で表面仕上げした
後、中間枠を、縦枠に段差なく連結することができる。
したがって、この考案の仏壇は、扉を、簡単かつ容易
に、しかも奇麗に能率よく多量生産できる特長がある。
【0022】さらに、この考案の仏壇は、中間枠の両端
を極めて奇麗に仕上げて縦枠に連結できる特長がある。
とくに、中間枠を切断するときにできる「バリ」による
悪影響を解消して、奇麗に連結できる特長がある。それ
は、中間枠を、表枠と裏枠とに分割していることが理由
である。表枠は、前面から背面に向かって切断すると、
バリが背面に出来る。また、裏枠は、表枠とは反対に、
背面から前面に向かって切断することにより、前面にバ
リができる。表枠の背面と、裏枠の前面にできたバリ
は、中間枠の空隙に隠されて、表面に表出することはな
い。このことは、中間枠と縦枠との境界をさらに奇麗に
仕上げることに効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す仏壇に装備される扉
の中間枠と縦枠との連結部分を示す斜視図
【図2】この考案の一実施例を示す仏壇の正面図
【図3】従来の仏壇の中間枠と縦枠との連結部分を示す
斜視図
【符号の説明】
1…縦枠 2…中間枠 2A…表枠 2B…裏枠 3…横枠 4…装飾部材 5…空隙 6…扉 7…V溝 8…クッション材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦枠(1)と横枠(3)とを長方形に連結した
    枠材と、枠材の内側に取り付けられた装飾部材(4)と、
    横枠(3)と平行に縦枠(1)の途中に連結された中間枠(2)
    とを有する扉を装備し、下記の構成を有することを特徴
    とする仏壇。(a) 中間枠(2)は、扉の表面側と背面
    側とに分割されておって、表枠(2A)と、裏枠(2B)とで構
    成されている。(b) 表枠(2A)と裏枠(2B)の厚さの和
    は、縦枠(1)よりも薄く設計されている。(c) 表枠
    (2A)と裏枠(2B)とは、間に空隙(5)ができる状態とし
    て、縦枠(1)と同一平面に連結されている。
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