JPH0739361Y2 - 噴気型土壌改良機 - Google Patents

噴気型土壌改良機

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JPH0739361Y2
JPH0739361Y2 JP1989100866U JP10086689U JPH0739361Y2 JP H0739361 Y2 JPH0739361 Y2 JP H0739361Y2 JP 1989100866 U JP1989100866 U JP 1989100866U JP 10086689 U JP10086689 U JP 10086689U JP H0739361 Y2 JPH0739361 Y2 JP H0739361Y2
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fuming
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air cylinder
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清和 石井
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富士ロビン株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は噴気型土壌改良機に関し、さらに詳しくは、
移動農機などに装着される装着枠体に対して昇降自在と
した噴気作業機を装備して構成した噴気型土壌改良機に
関する。
〔従来の技術〕
連作状態の圃場や、トラクタなどの踏圧の影響を受けて
硬くなった圃場などを膨軟化することは、土壌の透水性
や、保水性を増加させ作物の育成を促進する上から大へ
ん好ましく、また、土壌中に空気を供給することは、バ
クテリアの増殖を促進する上で大へん有意義である。
そこで従来、土壌中に圧縮空気を瞬時に爆発的に供給し
て土壌を膨軟化すると共に、空気の供給によりバクテリ
アを増殖させることは、既に多数多く提案されていると
ころである。
その具体的な先行技術としては、特公開昭63−10962号
公報を挙げることができる。ここに示されたものは、圧
縮空気を土壌中に噴出させる噴気作業装置をトラクタに
対して3点ヒッチ機構を介して装着し、この噴気作業装
置をトラクタのリフトアームを介して上下動させるよう
に構成し、この噴気作業装置は接地センサにより接地信
号が得られたところで噴気ノズルを打ち込み、作業者が
手元の操作レバーを操作することにより圧縮空気を土壌
中に噴気させるようになつている。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述のような噴気式土壌改良装置は、トラクタに装着さ
れた作業装置をトラクタにより移動させながら所期の作
業を行うものであるが、噴気作業中は一旦噴気位置で停
止し、トラクタの操作により噴気作業装置の接地センサ
を接地状態となるまで降ろし、その後噴気ノズルなどの
打ち込みを行い、作業者が手元の操作レバーを操作する
ことにより噴気を行い、再び噴気作業装置を噴気ノズル
と共に持上げてから、次の噴気位置まで移動するのであ
る。
従って、圃場において比較的短かいピッチで噴気作業を
行う場合、噴気作業毎にその作業装置及び噴気ノズルを
降ろしたり揚げたりしなければならず、噴気作業そのも
のの作業より作業装置の揚げ降ろし作業に時間を費や
し、作業時間の浪費はかなり大きいものになっている。
とくに、噴気ノズルが地上にあるとき、又は十分に打込
まれていない状態で作業者が手元の操作レバーを操作し
て圧縮空気を噴気させて土壌の表土及び作物等を吹き飛
ばしたりする問題が残されていた。
そこで、この考案は、装着枠体に設けた接地検知部の十
分な接地状態を検知し作業開始弁を操作したときのみ噴
気作業機を作動させて、噴気作業を安全、かつ、能率的
に行い得る噴気型土壌改良機を提供することを目的とす
るものである。
〔課題を解決するための手段〕
上述のような目的を達成するために、この考案は、移動
農機に対して上下動される装着粋体を設け、この装着枠
体には昇降自在の噴気作業機を設けると共に、該装着枠
体の下端部に、接地したときに噴気作業機を作業可能状
態にする接地検知部を設け、前記噴気作業機は少なくと
もコンプレッサ,蓄圧タンク,先端部に噴出口を設けた
噴気ノズルにより構成し、前記蓄圧タンクより作業開始
弁及び前記接地検知部により操作される下降開始弁を介
してエアシリンダに至るエアシリンダの駆動系を設け、 前記噴気作業機を上昇させたとき定位置で保持するスト
ッパと、このストッパによる噴気作業機の上昇状態の保
持を解除するエアシリンダとを備え、 前記ストッパは噴気作業機の昇降領域に突出する習性を
もち、前記エアシリンダは伸縮端部がストッパの端部に
枢支されており、前記接地検知部が接地状態を検出する
と共に作業開始弁を操作したときのみエアシリンダが駆
動され、噴気作業機の上昇状態の保持を解除させ、前記
噴気作業機を下降させる構成にしたことを特徴とするも
のである。
〔作用〕
ストッパは常に噴気作業機の昇降領域に突出しようとし
ていて、このストッパの習性とカウンタ動作をさせるエ
アシリンダの伸縮端部をストッパの端部に枢支すること
で、ストッパの挙動をエアシリンダが操作し、そのエア
シリンダは装着枠体に設けた接地検知部が接地状態を検
出し作業開始弁を操作したときのみ駆動されるから、接
地検知部が接地状態を検出し作業開始弁を操作したとき
のみストッパによる噴気作業機の拘束状態は解除され、
噴気作業機は自重により降下し、その後打込みが行わ
れ、下降端まで至ると噴気作業機が行われる。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を添付した図面の第1図ないし
第12図に沿って説明する。これらの図において、符号10
0は移動農機であり、その一例としてのトラクタを示
し、アッパリング101,ロアリング102を介して装着枠体2
00が取付けられ、リフトアーム103によって装着枠体200
が上下動させられるようになっている。移動農機100に
はオペレータの座席104があってステアリングホイール1
05と向い合っており、座席104から手が届く範囲に後述
する噴気作業機300の操作部106が配置されている。
この移動農機100のPTO軸107から自在継手を介して伝導
軸108が延び、噴気作業機300にその端部が連結されてい
る。
前記装着枠体200は、全体として上下方向に長い四角形
状の枠構造をしていてチャンネル材などの粋材201で形
成され、その立設した枠材の開口部は内側を向いてい
る。
この装着枠体200の下端部には、接地そりにて例示した
走行体211をもつ接地検知部210が取付けられており、前
記走行体211は、非接地状態では先端部211Aが地面から
更に離れるように傾いて、枢支点213Bにおいて前記走行
体211に固定されたアーム213を介して枢支されると共
に、ばね212により付勢されていて、アーム213の動きは
アジャスト可能なストッパ213Aにより制限されている。
なお、走行体211は、接地車輪にて構成してもよい。
枠体201の高さ方向中間部には、アッパリンク101,ロア
リンク102の端部を接着するリンク装着部214,215が移動
農機側に張出して設けてあり、両リンク装着部の中間位
置に噴気作業機300の最下降位置を検出する下降端セン
サ216が設けてある。この下降端センサ216と隣合ってL
型をしたストッパ217が枠体201に固定した金具210Aに固
定のピン201Bに枢着されており、このストッパ217は、
ばね218により一端部217Aが常時噴気作業機300の上昇・
下降領域に突出するように習性が与えられている。
そして、ストッパ217の他端部217Bは、前記ストッパ217
のストップ作動を解除する単動型のエアシリンダ219の
伸縮端部219Aが枢支され、エアシリンダ219の他端部219
Bは枠体201に固設した金具201Cに固定のピン201Dに枢着
されている。
さらに、装着枠体200の上端部には、噴気作業機300の最
上昇位置を検出する上昇端センサ202,さらにその上側に
定位置センサ203がそれぞれ取付けられている。
前記アーム213の先端には遠隔操作ワイヤ220の一端部22
0Aが連結され、その他端部220Bは、後述するテンション
クラッチのアームに対してばね221を介して連結されて
いる。装着枠体201の下端部には、接地センサ222が取付
けてあって、感知ローラ222Aが走行体211で押されるこ
とで、後述する空気制御系の切換弁を切換えるようにな
っている。
次に、噴気作業機300は、装着枠体200に沿って上下動す
るもので、略正方形の機枠301の左右両側には、X,Y何れ
の方向にも接触できるガイドローラ302X,302Yが設けて
あり、チャンネル型の前記装着枠体201の内側に接触し
ている。
なお、前記ガイドローラ302Yが支持される軸301Aには、
同軸状に係止ローラ302Zが軸支されている。
前記機枠301には、前記伝導軸108の端部が連結される入
力軸303がその両端を軸受304,304で支持され、これが機
枠301に設けてある搭載台305上に搭載されて装備されて
いる。入力軸303には、径の異なる出力プーリ306,307が
一体状に取付けられており、小径の出力プーリ306はベ
ルト306Aを介して同じく機枠301に搭載されているハン
マユニット308の入力プーリ308Aに動力伝達を行ってい
る。
また、大径の出力プーリ307は、ベルト307Aを介して機
枠301に搭載されている巻上機310の入力プーリ309に伝
達されて、巻上機310の駆動軸311を駆動するようになっ
ている。
この駆動軸311は、第6図に示されるごとく後述の減速
メカ315を介して減速軸311Aに伝達され、この減速軸311
Aには、巻上機310を形成するドラム312が遊嵌状態で取
付けられており、ドラム312にはワイヤ312Aが巻かれ、
このワイヤ312Aの一端部がドラム312に係止されると共
に、他端部は装着枠体200に対して係止されている。
すなわち、ワイヤ312Aは、装着枠体200の上端部に設け
たハンガ200Aの支持軸200Bに係止され支持されている。
また、減速軸311Aにはドッグクラッチ313がスプライン
取付けされており、ドッグクラッチ313がドラム312に対
して係合された状態のときのみ、ドラム312は強制回転
させられて、機枠301を装着枠体200に沿って上昇させ
る。ドッグクラッチ313のオン・オフは、複動型エアシ
リンダ314の伸長・収縮運動が連動アーム314A,フオーク
314Bを介して行われ、エアシリンダ314は機枠301の最上
昇位置,言換えると、機枠301が最上端まで上昇したこ
とが検出されるとコンプレツサからの空気の供給を受け
て収縮し、ドッグクラッチ313はオフとなる。
さらに、駆動軸311と減速軸311Aとの間には減速メカ315
が配置され、入力プーリ309に対する入力トルクが増大
されて前記ドッグクラッチ313を介してドラム312に伝達
されている。
そして、前記機枠301に対しコンプレッサ320が搭載され
ており、前記小径のプーリ306からベルト306Aを介して
駆動されるハンマユニット308の入力プーリ308Aと同軸
反対側に設けた出力プーリ321からベルト322を介してコ
ンプレッサ320の入力プーリ323が駆動される。
このベルト322には、テンションクラッチ324のテンショ
ンローラ324Aが接触しており、テンションローラ324Aを
支えるアーム324Bには、前記接地検知部210から延びる
遠隔操作ワイヤ220がばね221を介して取付けられてお
り、このばね221よりやや弱いカウンタばね325によりテ
ンションクラッチ324に戻り習性が与えられている。
したがって、接地検知部210により接地状態になったこ
とが検出されると、遠隔操作ワイヤ220にテンションが
加わり、テンションクラッチ324がオンとなってコンプ
レッサ320は駆動される。
コンプレッサ320の駆動により機枠301に搭載されている
蓄圧タンク326に連結パイプ320Aを介して圧縮空気が供
給されて蓄圧され、この蓄圧タンク326から供給管326A
を介して前記ハンマユニット308に装備されている中空
の打込パイプ327に圧縮空気が送られ、打込パイプ327の
先端部に設けた噴気ノズル328の噴孔328Aから土壌内に
噴出できるようになっている。
なお、供給管326Aの中途部には切換弁402が設けられて
いる。打込パイプ327の上端部にはフランジ327Aが設け
てあって、噴気時のエア抜けを抑制している。
打込パイプ327の上端部は被打撃部329を構成し、ばね32
9Aにより打込パイプ327を弾力支持させており、前記ハ
ンマユニット308の偏心カム308Bの偏心量により打撃を
可能にしている。
また、作業を行わない状態では第6図のように、偏心カ
ム308Bと被打撃部329との間には間隙があって、打撃が
行われない。
そして、噴気作業機300を構成する機枠301の上端部側面
であって、前記上昇端センサ202,定位置センサ203の存
在領域に接近して面カム330が固定してあり、面カム330
の下端部にカム突起331があり、噴気作業機300が最上端
に揚げられたとき、さらには、定位置,すなわち噴気作
業機300がストッパ217に係止されている状態をそれぞれ
検出できるようになっている。
次に、これら各部の作動制御系について説明する。先
ず、蓄圧タンク326から2つの圧縮空気回路が延出され
ており、1つは噴気供給系401で、他の1つは制御エア
供給系としての制御系403であり、この制御系403は、噴
気作業機の上昇と下降とを制御する作業開始制御系410
と、作業終了制御系450及び噴気ノズル328の切換弁402
の制御系との3つに分けることができる。
先ず、作業開始制御系410は、フィルタ,潤滑油を圧縮
空気中に適当量供給するルプリケータなどを持った調圧
器404に接続されたもので、上昇端センサ202の出力で切
換えられ、自己復帰型で2ポジション3ポート型のスプ
ールを持つ上昇制御弁411をもち、さらに、クラッチ切
換弁412に伸びている。このクラッチ制御弁412は2ポジ
ション5ポート型のスプールを持ち、エア圧で往復動し
て切換え制御されるもので、他の制御端部は後述するシ
ャトルバルブ453からの出力端に接続されている。
さらに、調圧器404の出力端404Aから伸びる回路に作業
開始弁413と、非常停止弁414とが並列的に接続されてお
り、作業開始弁413は2ポジション3ポートで自己復帰
型のブロックポジション413Xと、連通ポジション413Yを
もち、非常停止弁414は2ポジション3ポートで自己復
帰型であり、ブロックポジション414Xと、連通ポジショ
ン414Yをもち、両者は操作釦413A,414Aをもっている。
作業開始弁413の出力端は下降開始弁415に対して回路接
続されており、下降開始弁415は接地センサ222により駆
動される自己復帰型で、2ポジション3ポート型のもの
で、その出力端はストッパ217の駆動用エアシリンダ219
に接続されている。
また、作業終了制御系450の端部は前記クラッチ切換弁4
12の入力端に接続され、他端部は前記調圧器404の出力
端404Aに接続されており、クラッチ切換弁412はクラッ
チのエアシリンダ314の圧力空気を供給する2つのポジ
ション412X,412Yをもっている。
さらに、下降端センサ216で切換えられる下降制御弁415
は、自己復帰型でポジション451X,451Yをもつ2ポジシ
ョン3ポートのスプールをもっている。この下降制御弁
451の一端部はアンローダ452に接続され、他端部はシャ
トルバルブ453の一端と、前記切換弁402の制御端402Aに
接続されて切換弁402の開閉制御系を形成している。
前記アンローダ452は、ブロックポジション452Xと、連
通ポジション452Yの2つのポジションをもち、かつ、3
ポート型のもので、その端部は調圧器404の出力端404A
に接続され、他端部は下降制御弁451に接続されてい
る。
この作業モード表示切換弁405は、自己復帰型で2つの
ポジション405X,405Yトと5ポートをもつもので、噴気
作業機300がストッパ217に係止された状態,すなわち定
位置状態と、それ以外の状態とを空気圧によりそれぞれ
突出表示するモード表示ボタン406A,406Bに接続されて
いる。
さらに、非常停止弁414の1つのポートは前記調圧器404
の出力端404Aに、他の1つのポートは前記シャトルバル
ブ453の一端に接続され、ポジション切換えにより調圧
器404からの圧力空気をシャトルバルブ453に供給できる
ようになっている。
なお、制御系403の回路には圧力計407が取付けられ、系
中の圧力を表示している。
次に、この考案による噴気型土壌改良機による土壌膨軟
作業,すなわち、装着枠体200に対して噴気作業機300の
みを昇降させて土壌中に圧縮空気を噴気する作業につい
て説明する。
先ず、移動農機100に対しては、アッパリンク101,ロア
リンク102による3点ヒッチにより噴気作業機300を搭載
した装着枠体200が装着される。この状態でリフトアー
ム103により装着枠体200を上下動させることができ、路
上移動の場合は適当な高さを保持し、圃場からの脱出や
圃場への進入の場合には、装着枠体200が地面と接触す
ることのないように揚上させた状態を保持して行動す
る。
そして、圃場において噴気作業を行う場合には、リフト
アーム103の駆動により装着枠体200を圃場地面に接触す
るまで後ろし、その下端部に設けた走行体211を接地さ
せる。この走行体211は、圃場地面に接しない状態にあ
っては、ばね212の弾力によりアーム213を介して引張ら
れて、枢支点213Bを中心とした回転状態となり、走行体
211と一体のアーム213はストッパ231Aに当っているので
接地姿勢は第5図の鎖線図示の状態から実線図示の姿勢
に変更させられる。走行体211が接地して回転させられ
ると、接地センサ222が押圧を受けることで、下降開始
弁415は、自己習性に抗して第12図に示すポジション415
Xから他のポジション415Yに切換えられる。
このとき移動農機100の動力の一部が、PTO軸107から伝
導軸108を経由して装着枠体200に搭載した噴気作業機30
0の入力軸312に伝達されており、プーリ306,307が共に
回転させられ、ベルト306A,307Aを介してハンマユニッ
ト308ならびに巻上機310の減速軸311Aは、それら入力プ
ーリ308A、309からの駆動力により駆動されている。こ
のときベルト306A,307Aは、テンションプーリ306B,307B
によりトルク伝達に適した張力が与えられている。
巻上機310は、シリンダ314の伸長によりドッグクラッチ
313がドラム312に対して係合しているときにドラム312
が回転させられ、ワイヤ312Aが巻取られる。これにより
噴気作業機300は上昇し、上昇端センサ202を面カム330
のカム突起331で押されると、制御系の上昇制御弁411の
ポジションが411Xから411Yに切換えられる。
このポジション切換えによりコンプレッサ320から供給
されたエアは、蓄圧タンク326から上昇制御弁411を経て
クラッチ切換弁412に供給され、ポジション412Xが選択
されてエアシリンダ314は収縮して、ドッグクラッチ313
はオフとなり、巻上げ作業は停止される。
この状態では、ストッパ217の一端部217Aがばね218の引
張り力により回転させられて係止ローラ302Zの移動領域
に突き出しているので、ドッグクラッチ313がドラム312
を拘束していない状態であっても、噴気作業機300の上
昇状態を保持している。このときも上昇制御弁411は、
上昇端センサ202により駆動されてポジション411Xから4
11Yに切換えられている。
そして、前記走行体211が接地させられた状態となるこ
とで、下降開始弁415はポジション415Yに切換られてい
るので作業可能状態となり、この状態で移動農機100の
操作部106における作業開始釦413Aを押すと、作業開始
弁413のポジションが413Xから413Yに切換えられ、下降
開始弁415のYポジションからエアシリンダ219に圧縮空
気を供給される。
エアシリンダ219の伸長により伸長端219Aがストッパ217
を回転させて端部217Aを後退させ係止ローラ302Zの拘束
を解くと、噴気作業機300はその自重により下降し、打
込パイプ237の噴気ノズル328が接地するまで下がりそこ
で下降が止まる。
このとき作業モード表示切換弁405の定位置センサ203の
押圧が停止されるので、定位置センサ203によりポジシ
ョン405Yが選ばれていた作業モード表示切換弁405は、
噴気作業機300が定位置から下降することでポジション4
05Yに自己復帰しているので、調圧器404からの空気圧
(矢印C1)が作業モード表示切換弁405を経てモード表
示ボタン406Bに加わり、これが突出状態となることで噴
気作業機300が定位置から移動したことを視覚的に表示
している。
このとき、入力プーリ308Aに入力されるトルクによりハ
ンマユニット308のハンマ軸308Cは駆動されているか
ら、偏心カム308Bが回転させられ、被打撃部329を打撃
し、下降端センサ216から出力されるまで打込パイプ327
が打込まれる。
打込パイプ327が打込まれて下降制御弁451が作動した時
は、空気圧(矢印C1)によりアンローダ452がそのポジ
ション452Xからポジション452Yに切換えられていて、空
気圧C2は既にポジション451Yに切換られている下降制御
弁451を介して切換弁402の制御端402Aに加えられ、噴気
供給系401を開いて噴気ノズル328の先端から圧縮空気を
瞬時に土壌中に供給して、土壌を膨軟化する。
これとほぼ同時に、下降制御弁451のポジション451Yが
開かれることで、矢印C3の方向に圧縮空気が供給され、
シャトルバルブ453からクラッチ切換弁412にその駆動圧
が加えられ、ドッグクラッチ313のエアシリンダ314を伸
長させてクラッチをオンにする。
これにより噴気作業機300は、ドラム312がワイヤ312Aを
巻取ることで上昇し、上昇端センサ202が噴気作業機300
の上昇完了を検出するまで巻上げが行われる。上昇完了
が検出されると巻上げが終了し、噴気作業機300は、ワ
イヤ312Aによる牽引が解除される。このときストッパ21
7の端部217Aは、ばね218により係止ローラ302Zの通過位
置に突出しているが、一旦このローラがストッパをキッ
クして通過する。従って、ストッパ217が係止ローラ302
Zを下側から支えることで、噴気作業機300の下降を抑え
て定位置に保持させるのである。
また、噴気作業機300が上昇完了状態を保持している
間、言換えると、定位置にある間は、定位置を表示する
作業モード表示ボタン406Aに空気圧が加わり突出状態と
なって表示している。
とくに、非常停止釦414Aを押込んで非常停止弁414をポ
ジション414Xからポジション414Yに切換えると、空気圧
は矢印C4の方向に加わり、シャトルバルブ453を経てク
ラッチ切換弁412を駆動し、ドッグクラッチ313のエアシ
リンダ314をクラッチオンの方向に駆動して巻上機310を
動かし、噴気作業機300を上昇させる。言換えると、ど
のような場合にも非常停止釦414Aを押すことで、噴気作
業機300を上昇させて前述のごとく定位置に保持させる
のである。
コンプレッサ320には、その入力プーリ323にベルト322
を介して出力プーリ321から動力伝達されているが、ベ
ルト322にはテンションクラッチ324を設けてあって、そ
のテンションクラッチ324は、走行体211が接地してばね
212に抗して第1図,第5図の実線状態にすることで、
遠隔操作ワイヤ220に引張り力を与えることでテンショ
ンクラッチ324をオンにしてベルト322にテンションを加
えて、動力伝達を行わせる。言換えると、走行体211が
接地状態におかれたときだけ、コンプレッサ320は稼動
される。
また、ハンマユニット308は、偏心カム308Bが常時回転
させられているから打込パイプ327のノズル328が接地状
態になると、被打撃部329は偏心カム308Bに接触して打
撃され、打込パイプ327が土壌中に打込まれ、面カム330
のカム突起331が下降端センサ216を叩くまで下降され、
打込パイプ327が噴気作業に適した深さまで打込まれ
る。
また、噴気作業機300が上昇状態にあるときは打込パイ
プ327の自重により被打撃部329がばね329Aに抗して下が
るので、偏心カム308Bとの間に間隙が生じ打撃は行われ
ない。
一カ所での噴気作業が終了すると、次の土壌膨軟地点ま
で順次移動するのであるが、移動の際には、噴気作業機
300は装着枠体200に対して上昇して定位置にあり、装着
枠体200の走行体211は接地状態のままであって、装着枠
体200は上昇されない。
したがって、一区画内の圃場にあっては装着枠体200
は、その走行体211が接地状態のままで連続的に噴気作
業を行うことができる。
なお、噴気作業機300が上述のごとく定位置にある状態
にて移動農機100により装着枠体200を上動させると、走
行体211が非接地状態となり、噴気作業機300が所定位置
に保持されたままとなり、作業開始釦413Aを押しても噴
気作業機300が下降しない非作業状態に切換わる。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、この考案の噴気型土壌
改良機は、移動農機に装着枠体を装着し、この装着枠体
は上下動が可能であり、この装着枠体に噴気作業機を昇
降自在に設け、装着枠体には、その下端部に、接地した
ときに噴気作業機を作業可能状態にする接地検知部を設
け、噴気作業機の昇降領域に突出習性をもつストッパを
装備し、このストッパをエアシリンダの伸縮により前記
領域から突出・後退するようにし、エアシリンダの伸縮
は装着枠体に設けた接地検知部が接地状態を検出し、作
業開始弁を操作したときのみ行うように構成したから、
装着枠体に設けた接地検知部が接地状態になり、噴気作
業機が作動可能状態となって作業開始弁が操作されたと
きのみ噴気作業機が下降して噴気作業可能になり、誤操
作による噴気作業機の下降や、噴気動作が行われること
がないなど安全対策上頗る有益であり、作業能率向上の
見地からも有益である。
【図面の簡単な説明】
添付図面はこの考案の実施例を示し、第1図は移動農機
に装着した例の全体側面図、第2図は同側面図、第3図
は同正面図、第4図は同枠体と機枠の一部拡大側断面
図、第5図は同接地検知部とコンプレッサの関係を示す
一部側面図と一部背面図の説明図、第6図は同ドッグク
ラッチ部分とハンマユニットを示す断面図、第7図は打
込パイプの一部破断側面図、第8図は第4図VIII−VIII
線に沿う断面図、第9図は第3図IX−IX線に沿う断面
図、第10図は第3図X−X線に沿う断面図、第11図は第
9図XI−XI線に沿う断面図、第12図は空気制御系の説明
図である。 100……移動農機 101……アッパリンク、102……ロアリンク、103……リ
フトアーム、104……座席、105……ステアリングホイー
ル、106……操作部、107……PTO軸、108……伝導軸 200……装着枠体 200A……ハンガ、200B……支持軸、201……枠体、201A
……金具、201B……ピン、201C……金具、201D……ピ
ン、210……接地検知部、211……走行体、211A……先端
部、212……ばね、213……アーム、213A……ストッパ、
213B……枢支点、214,215……リンク装着部、216……下
降端センサ、217……ストッパ、217A……端部、217B…
…他端部、218……ばね、219……エアシリンダ、219A…
…伸縮端部、219B……他端部、220……遠隔操作ワイ
ヤ、220A,220B……端部、221……ばね、222……接地セ
ンサ222A……感知ローラ 300……噴気作業機 301……機枠、301A……軸、302X,302Y……ガイドロー
ラ、302Z……係止ローラ、303……入力軸、304……軸
受、305……搭載台、306,307……出力プーリ、306A,307
A……ベルト、308……ハンマユニット、308A……入力プ
ーリ、308B……偏心カム、308C……ハンマ軸、309……
入力プーリ、310……巻上機、311……駆動軸、311A……
減速軸、312……ドラム、312A……ワイヤ、313……ドッ
グクラッチ、314……エアシリンダ、314A……連動アー
ム、314B……フォーク、315……減速メカ、320……コン
プレッサ、320A……連結パイプ、321……出力プーリ、3
22……ベルト、323……入力プーリ、324……テンション
クラッチ、324A……テンションローラ、324B……アー
ム、325……カウンタばね、326……蓄圧タンク、327…
…打込パイプ、327A……フランジ、328……噴気ノズ
ル、329……被打撃部、330……面カム、331……カム突
起 401……噴気供給系、402……切換弁、403……制御系、4
04……調圧器、405……作業モード表示切換弁、406A,40
6B……作業モード表示ボタン、407……圧力計、410……
作業開始制御系、411……上昇制御弁、412……クラッチ
切換系、413……作業開始弁、414……非常停止弁、415
……下降開始弁、450……作業終了制御系、451……下降
制御弁、452……アンローダ、453……シャトルバルブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動農機に対して上下動される装着枠体を
    設け、この装着枠体には昇降自在の噴気作業機を設ける
    と共に、該装着枠体の下端部に、接地したときに噴気作
    業機を作業可能状態にする接地検知部を設け、前記噴気
    作業機は少なくともコンプレッサ,蓄圧タンク,先端部
    に噴出口を設けた噴気ノズルにより構成し、前記蓄圧タ
    ンクより作業開始弁及び前記接地検知部により操作され
    る下降開始弁を介してエアシリンダに至るエアシリンダ
    の駆動系を設け、 前記噴気作業機を上昇させたとき定位置で保持するスト
    ッパと、このストッパによる噴気作業機の上昇状態の保
    持を解除するエアシリンダとを備え、 前記ストッパは噴気作業機の昇降領域に突出する習性を
    もち、前記エアシリンダは伸縮端部がストッパの端部に
    枢支されており、前記接地検知部が接地状態を検出する
    と共に作業開始弁を操作したときのみエアシリンダが駆
    動され、噴気作業機の上昇状態の保持を解除させ、前記
    噴気作業機を下降させる構成にしたことを特徴とする噴
    気型土壌改良機。
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