JPH0739342A - 卵加工食品 - Google Patents

卵加工食品

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JPH0739342A
JPH0739342A JP5209998A JP20999893A JPH0739342A JP H0739342 A JPH0739342 A JP H0739342A JP 5209998 A JP5209998 A JP 5209998A JP 20999893 A JP20999893 A JP 20999893A JP H0739342 A JPH0739342 A JP H0739342A
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JP
Japan
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oil
weight
egg
fat
water
Prior art date
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Pending
Application number
JP5209998A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadaaki Hayakawa
忠昭 早川
Atsuko Kamao
敦子 鎌尾
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Oil and Fats Co Ltd filed Critical Nippon Oil and Fats Co Ltd
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  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 卵を主原料とする卵加工食品において、食用
油脂1〜10重量%を水中油滴型乳化物として含有し、
かつ水中油滴型乳化物の食用油脂の量が40〜65重量
%である卵加工食品。 【効果】 冷凍解凍してもソフトでなめらかな食感をも
つ卵加工食品を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷凍による食感の低下の
少ない卵加工食品に関する。
【0002】
【従来の技術】卵を主原料とした加工食品としては厚焼
きたまご、オムレツ、オムライスの皮などがあげられ
る。これらは、加熱製造直後に食に供される場合は問題
ないが、冷凍後解凍したときには品質の低下、特に食感
の低下がみられ、冷凍流通食品の増えつつある近年、大
きな問題となっている。
【0003】一般に卵加工食品は冷凍後解凍すると、卵
中の蛋白質の変性が原因となって食感の低下を引き起こ
す。具体的には卵中の蛋白質が保水性を失い、パサつい
た食感になってしまう。
【0004】この問題点を解決する方法として卵加工食
品中に加工澱粉を数%添加する方法が提案されている
が、保水性は改良されるものの澱粉特有の食感が卵の風
味を損ねてしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、冷凍後に解
凍したときに、風味を損ねることなく食感の低下のない
卵加工食品を目的する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、卵を主原料と
する卵加工食品において、食用油脂1〜10重量%を水
中油滴型乳化物として含有し、かつ水中油滴型乳化物の
食用油脂の量が40〜65重量%である卵加工食品であ
る。
【0007】本発明における卵加工食品は、卵を主原料
とする加工食品であって、例えば、厚焼きたまご、オム
レツ、オムライスの皮などである。
【0008】本発明において使用される食用油脂は水中
油滴型乳化物の形態であり、外相が連続した水相で内相
が油滴の乳化物である。
【0009】また、食用油脂の種類は、一般の可食性油
脂であり、例えばコーン油、ナタネ油、大豆油、牛脂、
豚脂等の公知の天然動植物油脂、およびそれらを分別、
水素添加またはエステル交換したものなどがある。
【0010】本発明で使用される食用油脂の水中油滴型
乳化物は食用油脂の含有量が40〜65重量%、好まし
くは50〜60重量%である。食用油脂の含有量が40
重量%未満では、油脂分が少ないために卵加工食品への
添加率をあげねばならず経済的ではない。一方食用油脂
の含有量が65重量%を超えると安定な水中油滴型乳化
物が得られず、油相と水相を別々に添加した場合と同
様、十分な食感改良効果は得られない。
【0011】本発明で使用される食用油脂の水中油滴型
乳化物中、油相部の食用油脂には、油溶性色素、油溶性
香料、油溶性乳化剤、油溶性ビタミン類等の油溶性ない
し親油性の他の成分を溶解または分散させることができ
る。
【0012】また、本発明の水中油滴型乳化物中、水相
部には糖類、アミノ酸、ビーフエキス、食塩等の調味
料、ソルビン酸塩等の保存料、澱粉、乳製品などを添加
することができる。
【0013】本発明の水中油滴型乳化物には乳化剤とし
てレシチン、サポニン、グリセリン脂肪酸エステル、シ
ョ糖脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エス
テル、ソルビタン脂肪酸エステルなどの公知の界面活性
剤を使用することができる。
【0014】また乳化剤のほか乳化安定剤として、大豆
たんぱく質、カゼインナトリウム等の蛋白質のほか、キ
サンタンガム等の多糖類を使用することができる。
【0015】本発明で用いる食用油脂の水中油滴型乳化
物の製造方法は特に限定されるものではなく、ホモミキ
サー、ホモジナイザー、コロイドミルなどの公知の水中
油滴型乳化物製造機を用いて食用油脂と水とを乳化させ
ることにより製造することができる。
【0016】本発明における卵加工食品中の食用油脂の
含有量は1〜10重量%、好ましくは2〜6重量%であ
る。従って、食用油脂の含有量が40重量%の水中油滴
型乳化物を使用する場合は、2.5〜25重量%、食用
油脂の含有量が65重量%の水中油滴型乳化物を使用す
る場合は0.15〜15重量%配合する。卵加工食品中
の食用油脂の含有量が1重量%未満であると冷凍解凍后
の食感が低下し、10重量%をこえると風味が悪くな
る。
【0017】本発明で使用する食用油脂の乳化物の乳化
型は水中油滴型である。油中水滴型では卵加工食品の生
地中に均一に分散させるのが困難であり、たとえ均一に
分散できたとしても加熱調理時に生地から分離してしま
う。また水中油滴型乳化物を構成する食用油脂部と水相
部を別々に添加した場合にも同様に、生地を均質化する
のは困難である。
【0018】本発明によれば、冷凍卵加工食品に水中油
滴型乳化物の形態で油脂を添加していることから、卵の
冷凍解凍による食感の低下が少ない、風味の優れた卵加
工食品が得られる。
【0019】
【発明の効果】本発明の卵加工食品は冷凍後解凍したと
きの食感の低下のない、ソフトで風味の優れた卵加工食
品である。
【0020】
【実施例】以下、製造例、実施例、比較例により本発明
をさらに詳細に説明する。
【0021】製造例1 次の配合から成る食用油脂の水中油滴型乳化物を常法に
従って製造した。まず水に脱脂粉乳を溶解して65℃ま
で加熱し、あらかじめ大豆レシチンを溶解した同温度の
コーンサラダ油を徐々に添加して粗乳化した。つぎに、
圧力式ホモジナイザーを用いて150kg/cm2 で均
質化したのち、15℃まで急速冷却して食用油脂を40
重量%含有する水中油滴型乳化物を得た。 油相部 コーンサラダ油 40.0重量% 大豆レシチン(日清製油(株)製) 0.1 水相部 脱脂粉乳 5.0 水 54.9
【0022】製造例2 常温で還元澱粉糖化物に乳化剤であるデカグリセリンモ
ノラウリン酸エステルを溶解させ、ついでホモミキサー
(特殊機化工業(株)製)を用いて水相部を攪拌しなが
ら、大豆白絞油を徐々に滴下させて全量添加した後、更
に10000rpmで15分間攪拌を続けて食用油脂含
有量55重量%の水中油滴型乳化物を得た。 油相部 大豆白絞油 55.0重量% 水相部 還元澱粉糖化物 44.5 (商品名:アマミール、東和化成工業(株)製) テ゛カク゛リセリンモノラウリン酸エステル 0.5 (商品名:ML−750、阪本薬品工業(株)製)
【0023】製造例3 次の配合から成る食用油脂を65重量%含有する水中油
滴型乳化物を製造例2と同様の方法で調整した。 油相部 大豆白絞油 65.0重量% 水相部 還元澱粉糖化物 34.5 (商品名:アマミール 東和化成工業(株)製) テ゛カク゛リセリンモノラウリン酸エステル 0.5 (商品名:ML−750 阪本薬品工業(株)製)
【0024】実施例1 全卵液60重量部に製造例1で得た食用油脂の水中油滴
型乳化物7.5重量部および水32.5重量部を加えて
家庭用ミキサーで均質化し、常法に従い食用油脂を3重
量%含有する厚焼きたまごを製造した。製造後は−25
℃で24時間凍結し、電子レンジで解凍後官能評価を実
施した。
【0025】官能評価では食感について問い、「ソフト
でしっとりとした食感」を2点、「ややパサついてい
る」を1点、「パサついていておいしくない」を0点と
してパネラー10名の平均値を算出した。結果は表1に
示す。
【0026】実施例2 全卵液60重量部に製造例2で得た食用油脂の水中油滴
型乳化物4.6重量部および水35.4重量部を加えて
家庭用ミキサーで均質化し、常法に従い食用油脂を2.
53重量%含有する厚焼きたまごを製造した。製造後は
−25℃で24時間凍結し、電子レンジで解凍後官能評
価を実施した。評価結果は表1に示す。
【0027】実施例3 全卵液60重量部に製造例3で得た食用油脂の水中油滴
型乳化物4.6重量部および水35.4重量部を加えて
家庭用ミキサーで均質化し、常法に従い食用油脂を3.
0重量%含有する厚焼きたまごを製造した。製造後は−
25℃で24時間凍結し、電子レンジで解凍後官能評価
を実施した。評価結果を表1に示す。
【0028】比較例1 全卵液60重量部に製造例1の食用油脂の水中油滴型乳
化物の原料をそれぞれ別々に添加した。すなわちコーン
サラダ油3.0重量部、脱脂粉乳0.4重量部、大豆レ
シチン0.01重量部および水36.7重量部を加えて
家庭用ミキサーで均質化し、常法に従い厚焼きたまごを
製造した。製造後は−25℃で24時間凍結し、電子レ
ンジで解凍後官能評価を実施した。評価結果を表1に示
す。
【0029】比較例2 全卵液60重量部に製造例2の食用油脂の水中油滴型乳
化物の原料をそれぞれ別々に添加した。すなわち大豆白
絞油3.0重量部、デカグリセリンモノラウリン酸エス
テル0.02重量部、還元澱粉糖化物1.6重量部およ
び水35.4重量部を加えて家庭用ミキサーで均質化
し、常法に従い厚焼きたまごを製造した。製造後は−2
5℃で24時間凍結し、電子レンジで解凍後官能評価を
実施した。評価結果を表1に示す。
【0030】比較例3 全卵液60重量部に製造例3の食用油脂の水中油滴型乳
化物の原料をそれぞれ別々に添加した。すなわち大豆白
絞油3.0重量部、デカグリセリンモノラウリン酸エス
テル0.02重量部、還元澱粉糖化物1.6重量部およ
び水35.4重量部を加えて家庭用ミキサーで均質化
し、常法に従い厚焼きたまごを製造した。製造後は−2
5℃で24時間凍結し、電子レンジで解凍後官能評価を
実施した。評価結果を表1に示す。
【0031】比較例4 全卵液60重量部に水40重量部を加えて家庭用ミキサ
ーで均質化し、常法に従い厚焼きたまごを製造した。製
造後は−25℃で24時間凍結し、電子レンジで解凍後
官能評価を実施した。評価結果を表1に示す
【0032】比較例5 全卵液98.75重量部に製造例1の食用油脂の水中油
滴型乳化物1.25重量%を加えて家庭用ミキサーで均
質化し、常法に従い厚焼きたまごを製造した。製造後は
−25℃で24時間凍結し、電子レンジで解凍後官能評
価を実施した。評価結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】表1から明らかなように、食用油脂を乳化
せずに添加した比較例1、比較例2、比較例3、食用油
脂を全く添加しなかった比較例4および水中油滴型乳化
物の含有量の少ない比較例5は、製造直後に比べ冷凍解
凍後の食感が大きく低下しており、商品価値の低いもの
であった。一方本発明による、食用油脂を40〜65重
量%含有する水中油滴型乳化物を配合した実施例1、実
施例2および実施例3は製造直後、冷凍解凍後の食感評
価に大きな差はなく冷凍解凍耐性の優れた卵加工食品で
あった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 卵を主原料とする卵加工食品において、
    食用油脂1〜10重量%を水中油滴型乳化物として含有
    し、かつ水中油滴型乳化物の食用油脂の量が40〜65
    重量%である卵加工食品。
JP5209998A 1993-08-03 1993-08-03 卵加工食品 Pending JPH0739342A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5209998A JPH0739342A (ja) 1993-08-03 1993-08-03 卵加工食品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5209998A JPH0739342A (ja) 1993-08-03 1993-08-03 卵加工食品

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Publication Number Publication Date
JPH0739342A true JPH0739342A (ja) 1995-02-10

Family

ID=16582166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5209998A Pending JPH0739342A (ja) 1993-08-03 1993-08-03 卵加工食品

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JP (1) JPH0739342A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018113908A (ja) * 2017-01-18 2018-07-26 広島県 常温流通用層状食品

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018113908A (ja) * 2017-01-18 2018-07-26 広島県 常温流通用層状食品

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