JPH0739181A - Dcモータ制御回路 - Google Patents

Dcモータ制御回路

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JPH0739181A
JPH0739181A JP18404393A JP18404393A JPH0739181A JP H0739181 A JPH0739181 A JP H0739181A JP 18404393 A JP18404393 A JP 18404393A JP 18404393 A JP18404393 A JP 18404393A JP H0739181 A JPH0739181 A JP H0739181A
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JP
Japan
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motor
control circuit
voltage
rotation speed
signal
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JP18404393A
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English (en)
Inventor
Shojiro Sato
正二郎 佐藤
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広い回転数の範囲にわたってオーバシュート
が少なく、早い立ち上がりで駆動し得るDCモータ制御
回路を提供する。 【構成】 起動時制御回路101のコンデンサ25から
の電圧を比較器30の上側反転入力に供給するととも
に、誤差電圧発生回路102の差動増幅器29において
端子81からの実回転数電圧と端子83からの目標回転
数電圧とを比較し、両者の誤差電圧信号を比較器30の
下側反転入力に供給し、比較器30の上側反転入力に供
給される電圧信号と下側反転入力に供給される電圧信号
のうち高い方の電圧信号を比較器30において非反転入
力に供給される三角波発振器31からの三角波信号と比
較し、これによりオン期間デューティ比信号を発生し、
DCモータを駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば洗濯機等に使用
されるDCモータを駆動するDCモータ制御回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種のDCモータ制御回路は、基本的
に図3に示すような回路構成を有している。図3に示す
DCモータ制御回路は、商用交流電源1からの交流電圧
を整流するダイオードブリッジ2および該ダイオードブ
リッジ2からの整流電圧を平滑して直流電圧を発生する
平滑用コンデンサ3からなる電源部91と、該電源部か
らの直流電圧をスイッチングして、DCモータに印加さ
れる実効電圧を可変するスイッチングトランジスタ4お
よび該スイッチングトランジスタにより発生した実効電
圧を平滑して直流電圧を形成し、この直流電圧をDCモ
ータ6に供給する平滑コンデンサ5からなるチョッパ部
92と、該チョッパ部のスイッチングトランジスタ4の
ベースに接続され、該トランジスタをオン/オフ駆動す
るチョッパ駆動部93とから構成されている。チョッパ
駆動部93は、図示しないが、DCモータの回転数を検
出する回転数検出手段、PWM発振器、および制御信号
部から構成されている。なお、上述したDCモータ制御
回路は、一例としてスイッチング方式のものを示してい
る。
【0003】このようなDCモータ制御回路において
は、チョッパ駆動部93を構成する回転数検出手段によ
りDCモータ6の実際の回転数に相当する電圧と目標回
転数に対応する電圧との誤差電圧を検出し、この誤差電
圧をPWM発振器の三角波発振器と比較してPWM変調
し、これにより誤差電圧に相当するオン期間デューティ
比のモータ駆動信号を形成し、このモータ駆動信号で前
記チョッパ部92のスイッチングトランジスタ4を駆動
して、DCモータ6を制御している。
【0004】上述した従来のDCモータ制御回路におい
て、目標回転数に比べて、実際の回転数が少ない場合に
は、誤差電圧は小さい値となり、三角波発振器の電圧が
大きい期間が長くなり、オン期間のデューティ比が大き
くなる。また、目標回転数に比べて、実際の回転数が多
い場合には、誤差電圧が大きな値となり、三角波発振器
の電圧が大きい期間が短くなり、オン期間のデューティ
比が小さくなる、このようにDCモータ6を駆動するモ
ータ駆動信号のデューティ比を誤差電圧に応じて可変制
御することによりDCモータ6の回転数が目標回転数に
なるように制御している。
【0005】ところで、DCモータ6の起動時において
は、目標回転数に比べて、実際の回転数が少ない状態で
あるため、オン期間のデューティ比が大きくなり、これ
によりDCモータ6の回転数が急激に上昇し、この結果
オーバシュートが大きくなり、収束するまでに時間がか
かる。
【0006】このようなオーバシュートを低減する方法
として、従来、DCモータ6のオフ時に充電されるコン
デンサを有する起動時制御回路を設け、DCモータ6が
オンする起動時に、該コンデンサを放電させ、この放電
電圧でモータ起動時の誤差電圧をカバーしてオン期間デ
ューティ比を小さくし、これにより起動時のDCモータ
6の回転数の急激な上昇を防止している。
【0007】図8は、このような起動時制御回路の従来
の回路構成を示す図である。同図において、端子99か
らDCモータ6のオン/オフ信号が供給される。そし
て、端子99にDCモータ6のオフ信号が供給されてい
る場合には、トランジスタ18がオフとなり、トランジ
スタ19がオンとなるので、これにより電源電圧Vcc
がトランジスタ19を介してコンデンサ20に充電され
る。また、DCモータ6が起動されて、オン信号が供給
されると、トランジスタ19はオフとなり、トランジス
タ18がオンとなるので、コンデンサ20は抵抗21を
介して放電し、これにより出力端子98から放電電圧が
出力され、この放電電圧によってモータ起動時のオン期
間デューティ比を小さく制御し、これにより起動時のD
Cモータ6の回転数の急激な上昇であるオーバシュート
を防止している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のDCモ
ータ制御回路においては、起動時制御回路によって出力
される放電電圧が図8に示すようにコンデンサ20と抵
抗21によって固定的に形成され、回転の立ち上げの時
定数が1つしかないため、制御する回転数の幅が広くな
ると、制御する回転数が低回転の場合はオーバシュート
が大きく、高回転の場合には、制御目標付近の回転数に
達するまでに時間がかかり、立ち上がりが遅くなるとい
う問題がある。
【0009】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、広い回転数の範囲にわたって
オーバシュートが少なく、早い立ち上がりで駆動し得る
DCモータ制御回路を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のDCモータ制御回路は、DCモータの回転
数を検出する回転数検出手段、DCモータに印加される
実効電圧を可変するトランジスタ手段、前記回転数検出
手段で検出したDCモータの回転数および制御目標回転
数により前記トランジスタ手段を駆動する回転数制御回
路、DCモータ起動時にDCモータに印加される実効電
圧を設定された増加率で増加させる起動時制御回路を有
するDCモータ制御回路であって、前記起動時制御回路
を制御目標回転数に応じて設定された増加率で可変する
手段を有することを要旨とする。
【0011】
【作用】本発明のDCモータ制御回路では、起動時制御
回路を制御目標回転数に応じて設定された増加率で可変
する。
【0012】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
【0013】図1は、本発明の一実施例に係わるDCモ
ータ制御回路のチョッパ駆動部の要部の回路図である。
同図に示すチョッパ駆動部は、オン期間デューティ比信
号を発生する比較器30を有し、該比較器のデューティ
比信号により図3に示すチョッパ部92のトランジスタ
4を駆動するものである。
【0014】比較器30は、図2に示すように、起動時
制御回路101から出力される起動時制御信号、目標回
転数電圧と実回転数電圧との誤差電圧信号15、および
三角波発振器31(図1)の三角波信号16を供給さ
れ、起動時制御信号と誤差電圧信号のうち大きい方の信
号と三角波信号とを比較し、これによりオン期間デュー
ティ比信号を発生し、チョッパ部92のトランジスタ4
を誤差電圧に応じてPWM、すなわちパルス幅変調され
たデューティ比信号で駆動するようになっている。具体
的には、三角波信号は図4(b)に示すような波形の信
号であり、起動時制御信号は図4(c)に示すような波
形の信号であり、誤差電圧信号は図4(d)に示すよう
な波形の信号であり、そしてオン期間デューティ比信号
は図4(a)に示すような波形の信号である。このよう
なデューティ比信号によってチョッパ部92のトランジ
スタ4を介してDCモータ6を駆動することにより、D
Cモータ6の回転数を目標回転数に一致するように制御
することができる。なお、図1および図2に示す比較器
30による回路はPWM発振器を構成している。
【0015】図1において、比較器30の非反転入力
(+)には三角波発振器31からの三角波信号が供給さ
れ、比較器30の2つの反転入力(−)のうち、図で上
側の反転入力(以下、上側反転入力と称する)にはコン
デンサ25からの放電電圧信号である起動時制御信号が
供給され、また真中にある下側の反転入力(下側反転入
力と称する)には比較器を構成する差動増幅器29から
出力される誤差電圧信号が供給されている。
【0016】比較器30の上側反転入力に接続されてい
るコンデンサ25は、起動時制御回路の一部を構成して
いる。すなわち、起動時制御回路は、コンデンサ25、
該コンデンサ25に並列接続されたトランジスタ28、
抵抗27およびトランジスタ23の直列回路、トランジ
スタ28のベースに接続された演算増幅器26、コンデ
ンサ25と電源電圧Vccとの間に接続されたトランジ
スタ24、該トランジスタ24のベースと入力端子82
との間に接続された抵抗、トランジスタ23のベースと
端子82との間に接続された抵抗85、入力端子83と
アースとの間に直列接続された抵抗86,87から構成
され、該起動時制御回路は全体的に符号101で示され
ている。なお、演算増幅器26の非反転入力は抵抗86
と97との接続点に接続され、演算増幅器26の反転入
力はトランジスタ28のエミッタに接続されている。
【0017】また、比較器30の下側反転入力に接続さ
れている差動増幅器29は、前記誤差電圧信号を発生す
る誤差電圧発生回路を構成しており、この誤差電圧発生
回路は、差動増幅器29、該差動増幅器29の出力と反
転入力との間に接続された抵抗88、差動増幅器29の
反転入力と入力端子81との間に接続された抵抗89、
端子83とアースとの間に直列接続された抵抗80,9
0から構成され、該誤差電圧発生回路102は全体的に
符号102で示されている。なお、差動増幅器29の非
反転入力は抵抗80と90との接続点に接続されてい
る。
【0018】また、図1において、端子81にはDCモ
ータ6の実回転数に相当する実回転数電圧が供給され、
端子82にはDCモータ6のオン/オフ信号が供給さ
れ、端子83にはDCモータ6の目標制御回転数に相当
する目標回転数電圧が供給されている。従って、誤差電
圧発生回路102の差動増幅器29の反転入力には端子
81から抵抗89を介して実回転数電圧が供給され、ま
た差動増幅器29の非反転入力には端子83からの目標
回転数電圧が抵抗80,90で分圧されて供給され、こ
れにより差動増幅器29は実回転数電圧と目標回転数電
圧と比較し、目標回転数電圧に対する実回転数電圧の誤
差電圧信号を図4(d)に示すような波形信号として出
力し、この誤差電圧信号を比較器30の下側反転入力に
供給している。
【0019】更に、起動時制御回路101のトランジス
タ24には抵抗84を介して端子82からDCモータ6
のオン/オフ信号が供給され、該トランジスタ24はD
Cモータ6からオフ信号を供給されると、オンし、オン
信号が供給されると、オフするように動作する。また、
起動時制御回路101のトランジスタ23には抵抗85
を介して端子82からDCモータ6のオン/オフ信号が
供給され、該トランジスタ23はDCモータ6からオフ
信号を供給されると、オフし、オン信号を供給される
と、オンするように動作する。起動時制御回路101の
演算増幅器26の非反転入力には、抵抗86,87で分
圧された端子83からの目標回転数電圧が供給されてい
る。該演算増幅器26は反転入力に供給される電圧を非
反転入力に供給される電圧、すなわち目標回転数電圧に
等しくなるようにトランジスタ28のエミッタ電流を制
御している。従って、コンデンサ25の抵抗27を通る
放電は、抵抗27に発生する電圧により流れる電流が定
まる定電流放電であるように演算増幅器26によって制
御され、コンデンサ25による放電は目標回転数電圧に
合った線形の放電時間になる。
【0020】更に詳しくは、DCモータ6がオフの場合
には、トランジスタ23がオフであり、トランジスタ2
4がオンになるので、コンデンサ25はトランジスタ2
4を介して電源電圧を充電されている。そして、DCモ
ータ6が起動されて、オンになると、端子83からのオ
ン信号によりトランジスタ24がオフとなり、トランジ
スタ23がオンとなるので、コンデンサ25はトランジ
スタ28、抵抗27、トランジスタ23を介して放電す
る。そして、この場合の放電は、演算増幅器26によっ
て目標回転数電圧に合った放電時間になるように制御さ
れるのである。
【0021】以上のように構成されるDCモータ制御回
路の作用を次に図4および図5に示す波形図を参照して
説明する。
【0022】図4(a),(b),(c),(d),
(e)は、それぞれDCモータ6のDCモータ6が低い
場合の比較器30の出力信号、三角波発振器31の出力
信号である三角波信号、起動時制御回路101のコンデ
ンサ25の電圧信号である起動時制御信号、誤差電圧発
生回路102の差動増幅器29の出力信号である誤差電
圧信号、およびDCモータ6のオン/オフ信号を示して
いる。
【0023】図4の時刻aにおいて、DCモータ6が起
動されて、図4(e)に示すようにオンになると、誤差
電圧発生回路102の差動増幅器29の出力電圧はDC
モータ6が回転していないために図4(d)に示すよう
な低い電圧になる。この状態において、起動時制御回路
101のコンデンサ25の電圧が比較器30の上側反転
入力に供給されていなければ、三角波発振器31の電圧
が大きい期間が長くなり、オン期間のデューティ比が大
きくなる。
【0024】しかしながら、実際には、DCモータ6が
オンとなることにより、トランジスタ24がオフとな
り、トランジスタ23がオンとなって、起動時制御回路
101のコンデンサ25の放電が開始し、この放電電圧
の降下は図4(c)に示すように緩やかな傾きで行われ
るため、比較器30は図4(b)に示す三角波発振器3
1からの三角波信号を図4(c)に示すコンデンサ25
の放電電圧と比較し、三角波発振器31の三角波信号が
大きい期間が短くなり、図4(a)の時刻aの直後で示
すようにオン期間のデューティ比が小さい出力信号が比
較器30から出力され、この小さいデューティ比信号が
図3に示すチョッパ部92のトランジスタ4を駆動し、
これによりDCモータ6を制御する。
【0025】その後、コンデンサ25の放電の傾きに応
じてデューティ比が大きくなり、図4(a)に示すよう
に大きなデューティ比信号が出力される。そして、これ
によりDCモータ6の回転数が徐々に上昇し、時刻bに
示すように、コンデンサ25の電圧に比べて差動増幅器
29の出力電圧が大きくなると、比較器30は差動増幅
器29の出力電圧と三角波発振器31の三角波信号とを
比較することにより、DCモータ6の回転数は目標回転
数に収束するように制御される。
【0026】時刻cにおいて、図4(e)に示すよう
に、DCモータ6がオフになると、起動時制御回路10
1のトランジスタ24がオンとなるので、コンデンサ2
5は図4(c)に示すようにいっきに充電され、比較器
30において三角波発振器31の三角波信号が大きい期
間がなくなり、オン期間デューティ比は0になる。
【0027】図5(a),(b),(c),(d),
(e)は、それぞれDCモータ6のDCモータ6が高い
場合の図4と同じ信号波形を示している。
【0028】図5の時刻aにおいて、DCモータ6が起
動されて、図5(e)に示すようにオンになると、誤差
電圧発生回路102の差動増幅器29の出力電圧はDC
モータ6が回転していないために図5(d)に示すよう
な低い電圧になる。この状態において、起動時制御回路
101のコンデンサ25の電圧が比較器30の上側反転
入力に供給されていなければ、三角波発振器31の電圧
が大きい期間が長くなり、オン期間のデューティ比が大
きくなる。
【0029】しかしながら、実際には、DCモータ6が
オンとなることにより、トランジスタ24がオフとな
り、トランジスタ23がオンとなって、起動時制御回路
101のコンデンサ25の放電が開始し、コンデンサ2
5の放電電圧の方が差動増幅器29の出力電圧よりも大
きいため、比較器30は三角波発振器31からの三角波
信号をコンデンサ25の放電電圧と比較し、三角波発振
器31の三角波信号が大きい期間が短くなり、オン期間
のデューティ比が小さい出力信号が比較器30から出力
され、この小さいデューティ比信号がチョッパ部92の
トランジスタ4を駆動し、これによりDCモータ6を制
御する。
【0030】その後、コンデンサ25の放電の傾きに応
じてデューティ比が大きくなり、大きなデューティ比信
号が出力される。そして、これによりDCモータ6の回
転数が徐々に上昇し、時刻bに示すように、コンデンサ
25の電圧に比べて差動増幅器29の出力電圧が大きく
なると、比較器30は差動増幅器29の出力電圧と三角
波発振器31の三角波信号とを比較することにより、D
Cモータ6の回転数は目標回転数に収束するように制御
される。
【0031】また、時刻cにおいて、図5(e)に示す
ように、DCモータ6がオフになると、起動時制御回路
101のトランジスタ24がオンとなるので、コンデン
サ25はいっきに充電され、比較器30において三角波
発振器31の三角波信号が大きい期間がなくなり、オン
期間デューティ比は0になる。
【0032】なお、図4と図5とでは、コンデンサ25
の電圧波形が異なるのみである。これは目標回転数電圧
信号を起動時制御回路101の演算増幅器26の非反転
入力に供給することによりコンデンサ25の電圧波形を
制御しているためである。そして、目標回転数が高い場
合には、目標回転数電圧は高い電圧となり、コンデンサ
25の放電電圧も大きくなり、急な傾きの電圧波形にな
る。また、目標回転数が低い場合には、目標回転数電圧
は低い電圧となり、コンデンサ25の放電電流も小さく
なり、緩やかな傾きの電圧波形になるのである。
【0033】図6は、本発明の他の実施例に係わるDC
モータ制御回路の回路構成を示す図である。同図に示す
DCモータ制御回路は、図1に示す実施例がスイッチン
グ方式のものであったのに対して、ドロッパ方式のもの
を示しており、リレー接点33または34を介して起動
時制御回路101の出力電圧である前記コンデンサ25
の電圧または実回転数電圧のいずれか一方を演算増幅器
38の反転入力に供給し、また目標回転数電圧を該演算
増幅器38の非反転入力に供給して、これにより該演算
増幅器38を介して起動時制御回路101の出力電圧と
実回転数電圧のいずれか高い方の電圧と、目標回転数電
圧とでDCモータ6への実効電圧を制御するトランジス
タ39の駆動電流を制御しているものである。
【0034】図7は、図6に示すDCモータ制御回路の
一部である演算増幅器38およびその入力回路を示す回
路図である。図7において、起動時制御回路101は図
1に示す回路と同じであり、コンデンサ25、演算増幅
器26、トランジスタ23,24,28、抵抗27など
で構成されている。また、入力端子77,78,79に
はそれぞれ実回転数電圧、DCモータ6のオン/オフ信
号、目標回転数電圧が供給され、端子77からの実回転
数電圧はリレー接点33を介して演算増幅器38の反転
入力に供給され、端子79から目標回転数電圧は演算増
幅器38の非反転入力に供給され、端子78からのオン
/オフ信号は起動時制御回路101のトランジスタ2
3,24のベースに供給されている。
【0035】図7において、起動時制御回路101のコ
ンデンサ25の電圧は、比較器32の反転入力に供給さ
れ、また該比較器の非反転入力には端子78からの実回
転数電圧が供給され、これにより比較器32は両入力電
圧を比較し、実回転数電圧がコンデンサ電圧よりも大き
い場合には、比較器32はトランジスタ36を介してリ
レー33を駆動して、その接点を閉成し、実回転数電圧
を演算増幅器38の反転入力に供給する。一方、比較器
32は実回転数電圧よりもコンデンサ電圧が大きい場合
には、トランジスタ36をオフにし、インバータ35を
介してトランジスタ37をオンし、これにより他方のリ
レー34を駆動し、その接点を介してコンデンサ電圧を
演算増幅器38の非反転入力に供給している。
【0036】以上のように構成される図7,8に示すD
Cモータ制御回路においては、DCモータ6の起動時に
おいては、目標回転数が高い回転数である場合には、コ
ンデンサ25の放電時間は短く、トランジスタの駆動電
流の増加は早く、目標回転数が低い回転数である場合に
は、コンデンサ25の放電時間は長くなり、トランジス
タの駆動電流の増加は緩やかになる。そして、目標回転
数に近づくと、比較器32により演算増幅器38は起動
時制御回路101の電圧から目標回転数に見合った電圧
が入力され、目標回転数電圧の回転数は自動的に目標回
転数に収束される。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
起動時制御回路を制御目標回転数に応じて切り換え、制
御する回転数の幅が広くても、すべての制御目標回転数
でオーバシュートを低減し、立ち上がりを早くすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるDCモータ制御回路
のチョッパ駆動部の要部の回路図である。
【図2】図1に示す回路の要部を示す図である。
【図3】DCモータ制御回路の基本的な回路構成を示す
図である。
【図4】図1に示すDCモータ制御回路の各部の動作波
形を示す図である。
【図5】図1に示すDCモータ制御回路の各部の動作波
形を示す図である。
【図6】本発明の他の実施例に係わるDCモータ制御回
路の回路構成を示す図である。
【図7】図6に示すDCモータ制御回路の一部である演
算増幅器およびその入力回路を示す回路図である。
【図8】従来の起動時制御回路の回路図である。
【符号の説明】
2 ダイオードブリッジ 3 平滑用コンデンサ 4 トランジスタ 6 DCモータ 25 コンデンサ 26 演算増幅器 29 差動増幅器 30 比較器 31 三角波発振器 92 チョッパ部 93 チョッパ駆動部 101 起動時制御回路 102 誤差電圧発生回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DCモータの回転数を検出する回転数検
    出手段、DCモータに印加される実効電圧を可変するト
    ランジスタ手段、前記回転数検出手段で検出したDCモ
    ータの回転数および制御目標回転数により前記トランジ
    スタ手段を駆動する回転数制御回路、DCモータ起動時
    にDCモータに印加される実効電圧を設定された増加率
    で増加させる起動時制御回路を有するDCモータ制御回
    路であって、前記起動時制御回路を制御目標回転数に応
    じて設定された増加率で可変する手段を有することを特
    徴とするDCモータ制御回路。
  2. 【請求項2】 前記回転数制御回路を前記トランジスタ
    手段のオン/オフ比を可変するためのパルス幅変調信号
    発生回路で構成し、前記起動時制御回路をモータ起動時
    には低いオンデューティ比からオンデューティ比を設定
    された増加率で増加させ、前記起動時制御回路を制御目
    標回転数に応じてデューティ比の増加率を可変する手段
    を有することを特徴とする請求項1記載のDCモータ制
    御回路。
  3. 【請求項3】 前記回転数制御回路を前記トランジスタ
    の駆動電流を可変する構成にし、前記起動時制御回路を
    モータ起動時には少ない駆動電流から駆動電流を設定さ
    れた増加率で増加させ、前記起動時制御回路を制御目標
    回転数に応じて駆動電流の増加率を可変する手段を有す
    ることを特徴とする請求項1記載のDCモータ制御回
    路。
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