JPH0739027A - 金属閉鎖形スイッチギヤ - Google Patents

金属閉鎖形スイッチギヤ

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Publication number
JPH0739027A
JPH0739027A JP5179497A JP17949793A JPH0739027A JP H0739027 A JPH0739027 A JP H0739027A JP 5179497 A JP5179497 A JP 5179497A JP 17949793 A JP17949793 A JP 17949793A JP H0739027 A JPH0739027 A JP H0739027A
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JP
Japan
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busbar
unit
main circuit
adjacent
ring
Prior art date
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Application number
JP5179497A
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English (en)
Inventor
Shuichi Idesawa
秀一 出沢
Seiichi Nakamura
誠一 中村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】据付面積を減らし、据付工期を短縮し、多様な
仕様に対応できる金属閉鎖形スイッチギヤを得る。 【構成】母線室2の周りに引出形の機器室とケーブル室
を交互に設けたブロックユニット1A,1B,1Cを積
み重ねる。母線室2には、縦母線7A,7B,7Cを立
設する。これらの縦母線7A,7B,7Cの外側に横母
線環10A,10B,10Cを設けて縦母線7A,7B,7C
と接続する。各機器室のフィーダ遮断器4A,4B,4
C,4D,4F,4Eなどは、横母線環10A,10B,10
Cに接触子を介して接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属閉鎖形スイッチギ
ヤに係り、特に、ブロックビルト形の金属閉鎖形スイッ
チギヤに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、都市のビルの高層化とこ
の高層ビル内のOA設備及び空調設備によって、ビル内
に設置される受電設備も大形化している。一方、都市の
高密度化による地価の高騰を反映して、受電設備に対す
るユーザの設置面積の縮少化の要請はますます強く、こ
の要請に応えるために、例えば、図42(a)及びこの図
42(a)の右側面図を示す図42(b)に示すような、い
わゆる前面保存形の金属閉鎖形スイッチギヤが採用され
ている。
【0003】図42(a),(b)において、ビルの受電
設備の一部を構成するフィーダ盤の箱体111 は、ビル内
の壁112 に背面を密着させた状態で固定ベース 110Aに
載置され、前面には扉 111aが取り付けられ、箱体111
の左右には、図示しない受電盤や複数のフィーダ盤が隣
接されている。
【0004】箱体111 の内部には、引出形遮断器ユニッ
ト114 が上下に3段に前面から見て左寄りに収納され、
各引出形遮断器ユニット114 には、前面に一対の取手 1
13aが取り付けられた引出形遮断器113 が引出自在に挿
入されている。各引出形遮断器ユニット114 の前方上部
には、制御回路ユニット118 が取り付けられている。
【0005】引出形遮断器ユニット114 の後部には、縦
母線117 が立設され、この縦母線117 の上端は、箱体11
1 の上部に左右に配設された横母線118 に接続され、各
横母線118 は、箱体111 の天井面に固定された碍子119
の下面に固定されている。
【0006】各引出形遮断器ユニット114 の右側面に
は、一対の変流器115 が取り付けられている。各引出形
遮断器113 の後部には、上部断路部 113bと下部断路部
113cが後方に突設され、このうち、上部断路部 113b
は、縦母線117 から前方に分岐した導体の前端に連結さ
れている。一方、下部断路部 113cは、引出形遮断器ユ
ニット114 の後部に固定された略逆L字形の導体 113d
の前端に連結されている。
【0007】この導体 113dの下端には、ケーブル 113
eの片側が接続され、このケーブル113eの他側は、前
述した変流器115 の下部端子に接続されている。この変
流器115 の上部端子には、略逆L字形の導体 113fの下
端が接続され、この導体 113fの上端には、箱体111 の
設置面に形成された図示しないピットから立ち上げられ
たケーブル 116の上端が図示しない圧縮端子を介して接
続されている。
【0008】このように構成された金属閉鎖形スイッチ
ギヤにおいては、引出形遮断器113を保守・点検すると
きには、扉 111aを開き、引出形遮断器113 の主接点が
開極していることを図示しない開閉表示器で確認した
後、取手 113aを引いて前方に引き出す。また、最上段
の引出形遮断器113 を保守・点検するときには、図示し
ないリフトで引出形遮断器113 を床面に下ろして行う。
さらに、変流器115 を点検したり、交換するときには、
扉 111aを開いた状態で箱体111 の前面から行う。
【0009】このように、この金属閉鎖形スイッチギヤ
においては、すべての部品の保守・点検や交換作業を箱
体111 の前面から行えるように、変流器115 を引出形遮
断器113 の側面に設けて前面保守形とし、後面を壁に密
着させて設置面の周りの保守スペースの縮少化が図られ
ている。
【0010】ところが、このように構成された金属閉鎖
形スイッチギヤにおいては、前面保守形とするために変
流器115 を引出形遮断器ユニット114 の側面に取り付け
たことにより、箱体111 の間口幅が広くなり、その結果
受電設備全体の間口幅も広くなるので、それに比例して
箱体111 の前面に占める保守・点検スペースも広くな
る。
【0011】そのため、図43に示すような金属閉鎖形ス
イッチギヤも採用されている。図43においては、図42で
示した固定ベース 110Aに対して奥行きが2倍の固定ベ
ース110Bの上に、図42で示した金属閉鎖形スイッチギ
ヤを背中合わせに載置している。この金属閉鎖形スイッ
チギヤでは、保守・点検は前後から行うが、受電設備の
間口幅は、図42で示した金属閉鎖形スイッチギヤに対し
て二分の一となる。一方、各箱体111 の天井面には、吊
り上げ装置120 がそれぞれ載置され、各吊り上げ装置12
0 のアーム 120aには、フック 120bが懸架されてい
る。
【0012】この金属閉鎖形スイッチギヤにおいては、
引出形遮断器113 を保守・点検するために床面に下ろす
ときには、引出形遮断器113 をフック 120bで吊り下げ
ることによって、車輪間隔の狭い作業台車に載置するこ
とができるので、各箱体111の前方に占める保守スペー
スを減らすことができる。また、大形のフォークリフト
が要らなくなるので、保守・点検時間を短縮することも
できる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成された金属閉鎖形スイッチギヤにおいては、各箱体
の上面に設置された吊り上げ装置によって金属閉鎖形ス
イッチギヤの設置場所が制約されるだけでなく、据付工
期が長くなる。すなわち、設置されるビルの電気室の天
井の高さによっては、引出形遮断器の積上げ段数を減ら
さなければならない。すると、箱体の数が増え、受電設
備の間口幅が広くなるので、設置床面積の縮少化を狙っ
た両面保守形の金属閉鎖形スイッチギヤの特長を損う。
【0014】そのため、電気室の天井が低いときには、
吊り上げ装置を省いて、図43においてフォークリフトを
使用する方法も考えられるが、図43において左側の箱体
111の前面から右側の箱体111 の前面側へフォークリフ
トを運ぶときには、図43において紙面直交方向に配列さ
れた間口幅の広い受電設備の端を廻って行かなければな
らない。
【0015】しかも、前述したビルの受電設備の大形に
伴い、横に配列されるフィーダ盤はますます増え、受電
設備の間口幅もますます広くなる傾向にある。さらに、
ビルの設置階の入口に搬入された箱体は、このビルの入
口から設置面に運ぶために、従来から鋼管製のころやて
こを使っていたが、ころによる運搬は時間がかかり、そ
のため据付工期が長くなるだけでなく、ころやてこによ
る振動・衝撃やてこによる局部的外力に耐えるために箱
体の骨組の剛性を上げ、振動に耐えるために収納機器の
耐震性も上げなければならない。そこで、本発明の目的
は、据付面積を減らし据付工期を短縮し、多様な仕様に
容易に対応することのできる金属閉鎖形スイッチギヤを
得ることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、横母線環と、この横母線環に貫設されこの横母線環
に接続された縦母線が設けられた母線室と、この母線室
の外周に隣接され横母線環に接触子を介して接続される
複数の主回路機器でなる金属閉鎖形スイッチギヤであ
る。
【0017】請求項2に記載の発明は、横母線環と、こ
の横母線環に貫設されこの横母線環に接続された縦母線
が設けられ仕切板で囲まれた母線室と、この母線室の外
周に隣接され横母線環に接触子を介して接続される複数
の主回路機器でなるブロックユニットを重ねてなる金属
閉鎖形スイッチギヤである。
【0018】請求項3に記載の発明は、横母線環と、こ
の横母線環に貫設されこの横母線環に接続された縦母線
が設けられ仕切板で囲まれた母線室と、この母線室の外
周に隣接され横母線環に接触子を介して接続される複数
の主回路機器と、この主回路機器の間に形成されこの主
回路機器に接続されるケーブルが配設されるケーブル室
でなるブロックユニットを重ねてなる金属閉鎖形スイッ
チギヤである。
【0019】請求項4に記載の発明は、横母線環と、こ
の横母線環に貫設されこの横母線環に接続された縦母線
が設けられ仕切板で囲まれた母線室と、この母線室の外
周に隣接され横母線環に接触子を介して接続される複数
の主回路機器と、この主回路機器の間に形成されこの主
回路機器に接続されるケーブルが配設されるケーブル室
でなるブロックユニットを積み重ね、最上段のブロック
ユニットの上部に吊り上げ装置を設けてなる金属閉鎖形
スイッチギヤである。
【0020】請求項5に記載の発明は、電気室の壁に隣
接懸架され母線が連結される複数の母線ユニットと、こ
の母線ユニットの側面に隣接され母線に主回路機器の導
体の端部が接続される機器ユニットでなる金属閉鎖形ス
イッチギヤである。
【0021】請求項6に記載の発明は、電気室の壁に隣
接懸架され母線が連結される複数の母線ユニットと、こ
の母線ユニットの両側に隣接され支軸を軸に壁に直交方
向に揺動し接触部が母線に嵌合する主回路機器を収納し
た機器ユニットでなる金属閉鎖形スイッチギヤである。
【0022】請求項7に記載の発明は、電気室の壁に隣
接懸架され母線が連結される複数の母線ユニットと、こ
の母線ユニットの両側に隣接され支軸を軸に壁に直交方
向に揺動し接触部が母線に嵌合する主回路機器を収納し
た機器ユニットと、これら隣接された母線ユニット群と
機器ユニット群の両側に設けられ母線ユニット及び機器
ユニットを固定する位置決めブロックとよりなる金属閉
鎖形スイッチギヤである。
【0023】請求項8に記載の発明は、電気室の壁に隣
接懸架され母線が連結される複数の母線ユニットと、こ
の母線ユニットの両側に隣接され支軸を軸に壁に直交方
向に揺動し接触部が母線に嵌合する主回路機器を収納し
た機器ユニットと、これら隣接された母線ユニット群と
機器ユニット群の両側に設けられ母線ユニット及び機器
ユニットを固定する位置決めブロックと、電気室の側壁
に設けられ機器ユニットに接続された監視箱とよりなる
金属閉鎖形スイッチギヤである。
【0024】
【作用】請求項1に記載の発明においては、複数の主回
路機器は、これらの主回路機器群の内側に形成された母
線室に配設された縦母線にそれぞれ接続される。請求項
2に記載の発明においては、各ブロックの複数の主回路
機器は、各ブロックの主回路機器群の内側に形成された
母線室に配設された縦母線にそれぞれ接続される。
【0025】請求項3に記載の発明においては、各ブロ
ックの複数の主回路機器の片側は、各ブロックの主回路
機器群の内側に形成された母線室に配設された縦母線に
それぞれ接続され、各主回路機器の他側は、各ブロック
の主回路機器の間に形成されたケーブル室のケーブルに
それぞれ接続される。
【0026】請求項4に記載の発明においては、各ブロ
ックの複数の主回路機器の片側は、各ブロックの主回路
機器群の内側に形成された母線室に配設された縦母線に
それぞれ接続され、各主回路機器の他側は、各ブロック
の主回路機器の間に形成されたケーブル室のケーブルに
それぞれ接続され、保守・点検される主回路機器は、昇
降装置によって懸架される。
【0027】請求項5に記載の発明においては、各母線
ユニットは、この各母線ユニットの母線を介して互いに
連結され、各機器ユニットは、この機器ユニットに隣接
された母線ユニットに導体の端部を介して互いに接続さ
れる。
【0028】請求項6に記載の発明においては、各母線
ユニットは、この各母線ユニットの母線を介して互いに
連結され、各機器ユニットは、電気室と壁の直交方向に
揺動する主回路機器の接触部を介して隣接された母線ユ
ニットに接続される。
【0029】請求項7に記載の発明においては、各母線
ユニットは、この各母線ユニットの母線を介して互いに
連結され、各機器ユニットは、電気室と壁の直交方向に
揺動する主回路機器の接触部を介して隣接された母線ユ
ニットに接続され、各母線ユニット群と各機器ユニット
群は、これらの両端に設けられた位置決めブロックによ
って固定される。
【0030】請求項8に記載の発明においては、各母線
ユニットは、この各母線ユニットの母線を介して互いに
連結され、各機器ユニットは、電気室と壁の直交方向に
揺動する主回路機器の接触部を介して隣接された母線ユ
ニットに接続され、各母線ユニット群と各機器ユニット
群は、これらの両端に設けられた位置決めブロックによ
って固定される、各機器ユニットに接続された負荷の状
態は、監視箱で表示される。
【0031】
【実施例】以下、請求項1〜請求項4に記載の発明の一
実施例を図面を参照して説明する。図1は、請求項1〜
請求項4に記載の発明の金属閉鎖形スイッチギヤを示す
正面図、図2は図1のA−A断面図(すなわち、天井板
1Xを除いた平面図)、図3は図1のC−C断面図、図
4は図1のB−B断面拡大図、図5は図2のE−E断面
図、図6は図1のD−D断面図、図7は図2のF−F断
面図、図8は図2のG−G断面図である。
【0032】このうち、図1及び図2においては、図示
しない底面図では正方形のベース1Yの上面に、外形が
正四角柱状で図3で詳述するブロックユニット1Dが載
置されている。このブロックユニット1Dの上面には、
詳細後述するブロックユニット1C,1B,1Aが後述
するボスと穴を介して順に載置され、各ブロックユニッ
トの四隅の後述する貫通穴に挿入されたボルトで締め付
けられている。
【0033】これらのブロックユニット1A,1B,1
Cは、図4で後述するように10室に区画され、各室に
は、引出形のフィーダ遮断器ユニットや受電遮断器ユニ
ット、計器用変圧器ユニット及び避雷器ユニットと縦母
線、横母線環などが後述するように収納されて、ビルな
どに設置されるブロックビルド形の多段積受電設備を構
成している。各ブロックユニットは遮断器ユニットを含
めて共用化され、製造や試験も標準化されコンベアライ
ンが組立可能となっている。
【0034】なお、図1の側面図及び背面図は省略した
が、詳細後述するように、図1の上端のブロックユニッ
ト1Aの中央の避雷器ユニット3Aとこの下部の計器用
変圧器ユニット3Bの正面に示す取付器具が異なる(す
なわち、取付機器の有無)以外は同一のため省略してあ
る。
【0035】図1及び図3において、図1の最下段に示
すブロックユニット1Dには、前面中央に扉6a1がつ
まみねじ6Xによって着脱自在に取り付けられ、扉6a
1の左側には、幅の狭い扉6e1が同じくつまみねじ6
Xによって着脱自在に取り付けられ、扉6a1の右側に
も扉6e1と同形の扉6f1が同じくつまみねじ6Xで
着脱自在に取り付けられている。
【0036】ブロックユニット1Dの左側面にも、図3
に示すように前面側の扉6a1と同一の扉6b1が中央
部に、扉6e1,6f1と同一品の扉6g2,6e2が
左右にそれぞれ取り付けられている。同じく、ブロック
ユニット1Dの背面側にも扉6a1と同一品の扉6d1
が中央に、扉6e1,6f1と同一品の扉6h1,6g
1が後部から見て左右に取り付けられている。同様に、
ブロックユニット1Dの右側面にも、扉6a1と同一品
の扉6c1が中央に、扉6e1,6f1と同一品の扉6
f2,6h2が右側から見て左右に取り付けられてい
る。
【0037】このうち、扉6a1の内側には、低圧回路
用のケーブル室6Aが形成され、このケーブル室6Aの
後部には、仕切板6a2が扉6a1と平行に図3、図6
に示すように立設されている。同じく、扉6b1の内側
には、ケーブル室6Bが形成され、このケーブル室6B
の後端には、仕切り6a2と同一品の仕切り6b2が立
設されている。同じく、扉6c1の内側には、ケーブル
室6Cが形成されて、このケーブル室6Cの後端には仕
切り6c2が立設されている。同様に、扉6d1の内側
には、ケーブル室6Dが形成され、このケーブル室6D
が背面から見て後端(注:図3においては前端)には、
仕切り6d2が立設されている。
【0038】これらの仕切り6a2,6b2,6c2,
6d2の外面には、一対の端子台28が取り付けられ、こ
れらの端子台28には、設置床面から立ち上げられた外部
接続用の低圧ケーブル29の電線が接続されている。
【0039】扉6f1,6f2の両側には、L字形の仕
切り6f3が立設され、この仕切り6f3と扉6f1,
6f2で受電用の高圧架橋ポリエチレンケーブル(以
下、高圧ケーブルという)を引き込む断面正方形のケー
ブル室6Fを構成している。このケーブル室6Fには、
図5で後述する受電用の高圧ケーブル15Aが立ち上げら
れている。
【0040】扉6e2,6e1の内側には、仕切り6f
3と同一品の仕切り6e3が立設され、この仕切り6e
3と扉6e1,6e2でケーブル室6Eを構成し、この
ケーブル室6Eには、給電用の高圧ケーブル15Cが立ち
上げられている。同じく、扉6g1,6g2の内側に
は、仕切り6f3と同形の仕切り6g3が立設され、こ
の仕切り6g3と扉6g1,6g2でケーブル室6Gを
形成し、このケーブル室6Gにも、給電用の高圧ケーブ
ル15Cが立ち上げられている。同様に、扉6h1,6h
2の内側には、仕切り6h3が立設され、この仕切り6
h3と扉6h1,6h2でケーブル室6Hを構成し、こ
のケーブル室6Hにも、高圧ケーブル15Cが立ち上げら
れている。これらの仕切り6a2,6b2,6c2,6
d2,6e3,6f3,6g3,6h3で囲まれた図3
に示す略十字状の空間は、縦母線室6となっている。
【0041】図1、図2及び図4において、最上段に載
置されたブロックユニット1Aの左側前端には、図3で
示したケーブル室6Eから立ち上げられたケーブル15C
が後述するように接続されるケーブル室5Aが形成され
ている。同じく、ブロックユニット1Aの右側前端に
は、同じく立ち上げられたケーブルが接続されるケーブ
ル室5Dが形成され、同じくブロックユニット1Aの左
側後端には、ケーブル室5Gが形成され、ブロックユニ
ット1Aの右側後端にはケーブル室5Kが形成されてい
る。
【0042】このうち、ケーブル室5Aの前面には、取
手5aXによって左側に開く扉5a1が取り付けられ、
ケーブル室5Aの左側にも扉5a1と対称形状の扉5a
2が対照的に取り付けられている。この結果、ケーブル
室5Aの下から立ち上げられた高圧ケーブルの接続作業
を行うときには、扉5a1と扉5a2を開くことで、前
側と左側から作業が行えるようになっている。
【0043】同様に、ケーブル室5Dの前面には、扉5
a2と同一品で取手5aXによって右側に開く扉5d1
が扉5aXと対照的に取り付けられ、ケーブル室5Dの
右側にも、扉5a1と同一品で左開きの扉5d2が扉5
d1と対照的に取り付けられている。この結果、ケーブ
ル室5Dの下から立ち上げられた高圧ケーブルの接続作
業を行うときには、扉5d1,5d2を開くことで、前
側と右側から作業ができるようになっている。また、扉
5d1,5d2を取り外すことによって、作業を更に容
易にすることもできる。
【0044】ケーブル室5Aの内部には、図4及び図5
に示すように、右側の後部に、図5において上下が長い
長方形の環状の零相変流器13の右端が取り付けられてい
る。この零相変流器13には、環状の右内面に突き出た三
箇所の絶縁支持部13aに長さの異なる導体14A,14B,
14Cの中央部が支持されている。これらの各導体14A,
14B,14Cの後部は、ケーブル室5Aの後側に形成され
た図4に示す貫通穴を後方に貫通して、ケーブル室5A
の後部に隣設された遮断器室に突き出ている。各導体14
A,14B,14Cの端部の下面には、L形に折曲形成され
詳細省略した端子導体が取り付けられ、これらの端子導
体には、圧縮端子がそれぞれ固定されている。
【0045】ケーブル室5Dの内部には、図4及び図5
に示すように、導体支え17が左側後部に縦に固定され、
この導体支え17には導体14A,14B,14Cが図5に示す
ように固定されている。これらの導体14A,14B,14C
の先端に取り付けられた前述した端子導体には、ケーブ
ル室5Dの下側のケーブル室5Fの導体14A,14B,14
Cと間に接続された高圧ケーブル15Bの上端が図示しな
い圧縮端子を介して接続されている。
【0046】ケーブル室5Gの後面には、扉5d1と同
一品の扉5g2が取り付けられ、ケーブル室5Gの左側
面には、扉5a1と同一品の扉5g1が取り付けられて
いる。同じく、ケーブル室5Kの後面には、扉5a1と
同一品の扉5k1が、ケーブル室5Kの右側面には扉5
d1と同一品の扉5k2がそれぞれ取り付けられ、各ケ
ーブル室5G,5Kとも、ケーブル接続作業は後方と側
面から行えるようになっている。
【0047】ケーブル室5Gの内部には、図4に示すよ
うに右側の前端に零相変流器13が図8に示すように縦に
取り付けられている。この零相変流器13に中間部を支持
された各導体14A,14B,14Cの図4において右側は、
ケーブル室5Gの右側に形成された貫通穴からその右側
の遮断器室に突き出ている。各導体14A,14B,14Cの
左端(注;図8においては右端)の下面には、前述した
L字形の端子導体が取り付けられ、これらの端子導体に
は、ケーブル室5Gの下方から立ち上げられた図8で示
す高圧ケーブル15Cの上端が圧縮端子を介して接続され
ている。
【0048】ケーブル室5Kの後面には扉5k1が、ケ
ーブル室5Kの右側には扉5k2がそれぞれ対照的に取
り付けられ、この結果、ブロックユニット1Aは、後述
するブロックユニット1B,1C及び前述したブロック
ユニット1Dと同様に、前後左右から見た外観は同一形
状となっている。
【0049】ケーブル室5Kの内部の左側前端にも、零
相変流器13が図8に示すように縦に取り付けられてい
る。この零相変流器13に中間部を支持された各導体14
A,14B,14Cの前部は、図4に示すようにケーブル室
5Gの前側に形成された貫通穴からその前方の遮断器室
に突き出ている。各導体14A,14B,14Cの後端の下面
には、他のケーブル室の導体14A,14B,14Cと同様
に、L字形の端子導体が固定され、これらの端子導体に
は、ケーブル室5Kの下方から立ち上げられた高圧ケー
ブル15Cの上端が図示しない圧縮端子を介して接続され
ている。
【0050】各ケーブル室5A,5D,5G,5Kの外
側の角部の上端と下端には、厚板の補強板1cが溶接さ
れ、これらの補強板1cの中央部には、上端の補強板1
cに対しては図11に示すように貫通穴1bが形成され、
下端の補強板1cに対しては上端の貫通穴よりも僅かに
小径のボス1aが後述する図11でも示すように下面に溶
接されている。上下の補強板1cの角部には、ボルト穴
1dが形成され、このうち、上端の補強板1cのボルト
穴1dの下面には、溶接ナットが溶植されている。後述
するブロックユニット1B,1Cと前述したブロックユ
ニット1Dの各四隅も同様になっている。ブロックユニ
ット1Dの下端のボルト穴は、このブロックユニット1
Dが載置されるベース1Yへの締付用ボルト穴となり、
ブロックユニット1Aの上端の溶接ナットは、組立工程
中の搬送用の吊りボルトの取付穴となる。なお、据付時
の吊り上げ用にも使用できる。
【0051】各ケーブル室5A,5D,5G,5Kの内
側の隅部の外面間には、図4、図6及び図7に示すよう
に仕切板16A,16Bがそれぞれ立設され、これらの内側
に角筒状の母線室2を形成している。各仕切板16A,16
Bの内面には、図4に示すように碍子12が上下方向にそ
れぞれ3個取り付けられ、これらの碍子12の先端には、
正方形の環状に形成された横母線環10の外側が当接し、
各碍子12に水平に固定されている。
【0052】各横母線環10には、図4において後面右端
及び右端面前端と左側面後端に詳細省略した雄形の接触
子10aがろう付されている。また、これらの横母線環10
の内側には、銅管製の3本の縦母線7A,7B,7C
が、直角二等辺三角形の各頂点に位置するように縦に配
置されている。これらの縦母線7A,7B,7Cの下部
は、図2、図6、図7及びこの図7の部分拡大詳細図を
示す図11に示すように、各仕切板16A,16Bの下端が当
接した後述する図11で示す固定部25の内側に固定された
絶縁仕切板9の中央部に形成されたフランジ部9aを貫
通し固定されている。これらの縦母線7A,7B,7C
の上端には、チューリップコンタクト形の接触子7aが
それぞれ取り付けられ、各縦母線7A,7B,7Cの下
端は面取り加工され、外周には銀めっきが施されて雄形
の接触部7bとなっている。
【0053】ケーブル室5Aとケーブル室5Gの間に
は、引出形のフィーダ遮断器ユニット4Aが図2、図
4、図7及び図11に示すように収納されている。このフ
ィーダ遮断器ユニット4Aは、図7及びこの図7の部分
拡大図を示す図11に示すように、ブロックユニット1A
の左側中央に固定された固定部25と、この固定部25に引
出自在に挿入された可動部4aで構成されている。
【0054】このうち固定部25は、図11及びこの図11の
Z−Z断面図を示す図10(b)に示すように、ブロック
ユニット1Aの左側面から見て左右に縦断面がC形のガ
イド25aを備えた底板25cと、ガイド25aの前後端に設
けられた図示しないストッパで構成されている。
【0055】ガイド25aには、可動部4aの下端の左右
に前後方向に設けられたレール25bがこのレール25bに
固定されたローラ22を介して遊嵌されている。可動部4
aの前面には、この可動部4aの平面図を示す図9に示
すように、一対の取手8が左右に対照的に設けられ、可
動部4aの内部には図9に示すように真空バルブ18が横
に固定されている。なお、可動部4aの前面板4bに取
り付けられた図示しない器具は、後述する受電遮断器ユ
ニット3cで説明する。
【0056】この真空バルブ18の右側の固定側には、L
字形の導体20の片側が接続され、この導体20の他側は可
動部4aの後端面よりも後方に突出し、導体20の後端に
は、チューリップコンタクト形の接触子20aが取り付け
られている。R相とT相の導体20には、貫通形変流器19
が遊嵌されている。接触子20aは、図4、図7及び図11
に示すように、横母線環10A,10B,10Cに突設された
接触子10aに連結されている。
【0057】一方、真空バルブ18の左側の可動軸に図示
しない可撓導体を介して接続された導体18aの左端後面
には、接触子導体21がろう付され、これ接触子導体21の
後部には、チューリップコンタクト形の接触子21aが取
り付けられている。この接触子21aは、図4に示すよう
に右側のケーブル室5Aから突き出た各導体14A,14
B,14Cの端部が嵌合している。
【0058】可動部4aの後方の仕切板16Aには、上下
端にU字状に折曲形成された案内溝16cが形成され、可
動部4aの前面側から見て仕切板16Aの左側には、図10
(b)及び図11に示すように上下に3段に貫通穴16aが
設けられ、前述した導体20は、これらの貫通穴16aから
母線室2に突き出ている。
【0059】仕切板16Aの案内溝16cには、図10(b)
に示すように、シャッタ23が遊嵌され、このシャッタ23
の左側の上下には、巻数の多い復帰ばね24の片側が固定
され、この復帰ばね24の他側は、仕切板16Aの左端に係
止されている。シャッタ23の左端の上下には、操作ワイ
ヤ26の右端が繋止され、この操作ワイヤ26の左端は、可
動部4aの左側面とその左側に隣接したケーブル室5G
の側板の間に設けられた図示しないシャッタ駆動機構に
繋止されている。
【0060】なお、仕切板16Aに設けられた貫通穴16a
は、図11に示すように、母線室2の右側に設けられた仕
切板16Aにも形成され、この仕切板16Aに遊嵌されたシ
ャッタ23は、この右側に示すフィーダ遮断器4Dが保守
・点検位置に引き出されているために、上述したシャッ
タ駆動機構と復帰ばねによって、貫通穴16aの前方に位
置している。
【0061】また、上述したフィーダ遮断器ユニット4
Aの構成は、図2、図4で示す他の各フィーダ遮断器ユ
ニット4D,4Gも同一であり、さらに、ブロックユニ
ット1Bに設けられた各フィーダ遮断器ユニット4B,
4E,4Hとブロックユニット1Cに設けられた各フィ
ーダ遮断器ユニット4C,4F,4J及び受電遮断器ユ
ニット3Cも同一構成である。
【0062】ケーブル室5Aとケーブル室5Bの間に
は、図2、図4、図5及び図6に示す避雷器ユニット3
Aが前述した受電遮断器ユニット4Aと同様に収納され
ている。但し、この避雷器ユニット3Aの可動部3aに
搭載された図示しない避雷器には、図9で示すフィーダ
遮断器ユニットの可動部4aに示された導体20と貫通形
変流器19はない。また、避雷器ユニット3Aの後部と母
線室2を仕切る仕切板16Bには、図4及び図6に示すよ
うに、仕切板16Aに形成された貫通穴16aはない。した
がって、図10(b)に示されるシャッタ23、復帰ばね24
及び操作ワイヤ26や図示しないシャッタ駆動機構もな
い。
【0063】避雷器ユニット3Aの可動部3aの右側後
部にフィーダ遮断器ユニット3Aの可動部3aと同様に
突設された接触子21aには、図4で示すように、右側の
ケーブル室5Dから突き出た導体14A,14B,14Cの左
端が嵌合している。避雷器ユニット3Aの前面板3bに
は、一対の取手8が取り付けられ、図示しない銘板以外
には後述する受電遮断器ユニット3Cのような表示部27
Aなどは取り付けられていない。
【0064】ブロックユニット1Bの構成は、図5、図
6、図7で示すように、上述したブロックユニット1A
と全く同一である。異なるところは、図1に示すよう
に、計器用変圧器ユニット3Bの正面板の上部に表示部
27Aが設けられ、この表示部27Aには、この金属開鎖形
スイッチギヤで受電した電源側の電圧が表示される。
【0065】ブロットユニット1Cも、前述したブロッ
クユニット1Aとほぼ同一構造である。異なるところ
は、前面中央に受電遮断器ユニット3Cが収納されてい
るために、この受電遮断器ユニット3Cの後部の仕切板
は、図示しないが図4、図6、図7、図10及び図11で示
した仕切板16Aと同一の貫通穴16aが形成された仕切板
となっている。また、可動部に搭載された図示しない真
空バルブやこの真空バルブの可動側と固定側に接続され
る図9で示された導体20、貫通形変流器19、導体18a及
び接触子21と接触子20a,21aなどは、容量の大きい部
品が使われている。
【0066】同じく、ケーブル室5Fに固定された導体
14A,14B,14Cにも板厚の厚い導体が使われ、この導
体14A,14B,14Cには、ケーブル室6Fの下方の床面
に形成されたピットから立ち上げられた受電用の高圧ケ
ーブル15Aがそれぞれ接続されている。同じく、ケーブ
ル室5Cに固定された零相変流器13も他のフィーダ遮断
器ユニットに隣接されたケーブル室に取り付けられた零
相変流器13と比べて容量が大きくなっている。
【0067】受電遮断器ユニット3Cの前面板には、上
部中央に表示部27Aが設けられ、この表示部27Aでは、
この金属閉鎖形スイッチギヤで受電した電圧や電流、電
力、力率、積算電力などが表示される。この表示部27A
の下部には、受電遮断器の真空バルブの開閉状態を表示
する表示部27Bが取り付けられ、この表示部27Bの下部
には、受電遮断器の動作回数を表示する表示部27Cが取
り付けられている。
【0068】なお、図11に示したフィーダ遮断器ユニッ
ト5Dにおいて、可動部4aを引き出すときには、正面
板4bに取り付けられた前述した表示部で真空バルブの
開極状態を確認した後、取手8を把んで前方に引き出
す。このときには、可動部4aと下端のレール25bとロ
ーラ22によって、このローラ22がガイド25a内を転動し
且つ案内されて引き出される。所定の位置まで引き出さ
れると、レール25bの後端に設けられた図示しないスト
ッパがガイド25aの前部に設けられた図示しないストッ
パに係合して停止される。
【0069】このように構成された金属閉鎖形スイッチ
ギヤにおいては、ブロックユニット1Aの上面に図12で
示すような吊り上げ装置30が取り付けられている。この
吊り上げ装置30は、国内のユーザに納入するときには、
工場から出荷するときに組み込み、輸出品の場合には、
梱包上別にして据付時に組み込む。
【0070】この吊り上げ装置30は、略凸字状のベース
31と、このベース31の中央部に立設された軸部31aと、
この軸部31aに基端が旋回自在に嵌合したアーム32と、
このアーム32に走行自在に取り付けられた巻上部33と、
この巻上部33から懸垂したワイヤ34及びこのワイヤ34の
下端に繋止されたフック部35で構成される。
【0071】図12は、ブロックユニット1Bに収納され
た遮断器ユニット4Bの可動部4bとブロックユニット
1Aに収納された遮断器ユニット4Eの可動部を引き出
して吊り上げ装置30で設置面に下ろすときを示す。
【0072】図12において、右側の遮断器ユニット4E
の可動部を吊り上げて設置面に下ろすときには、フック
部35を把んでアーム32を矢印Jに示すように後方に旋回
させる。
【0073】このように構成された金属閉鎖形スイッチ
ギヤにおいては、母線室2の周りに4個の機器室と4個
のケーブル室を隣接して設け、母線室2は、各機器室の
共通の母線室としているので、金属閉鎖形スイッチギヤ
の実装密度を上げることができ、設置面積を減らすこと
ができる。
【0074】また、各機器室の前面に必要な保守スペー
スは、吊り上げ装置30によって下ろされる可動部の奥行
寸法よりも僅かに広いだけでよく、従来の車輪間隔の広
いリフトの通行に必要な広いスペースは不要となるの
で、保守スペースを含めた全設置面積を減らすことがで
きる。
【0075】さらに、搬送や据付時には、搬送車の大小
や、搬送経路の高さ制限に応じて、高さを任意に変える
ことができる。現地において、運搬車から下ろした後
は、各ブロックの下部に突設されたボス1aの間にリフ
トの爪を入れて、各ブック毎に分割して据付場所に運
び、下から順に積み重ねることもできる。したがって、
従来の金属閉鎖形スイッチギヤのように、ころやてこを
使う必要がないので、箱体に局部的なねじり力を加える
ことがなく、振動・衝撃も減らすことができ、箱体の歪
みを防ぐことができる。
【0076】また、設置されるビルの階床の天井面の高
さの如何にかかわらず、ブロックユニットの積み重ね段
数を変えることで、任意の設置条件に容易に対応するこ
ともできる。さらに、負荷の増加でフィーダ遮断器を増
設するときには、隣接され図6に示すように上下に積み
重ねられた最下段のブロックユニットの縦母線7A,7
B,7Cの下端の接触部7bに、ピットから立ち上げら
れたケーブルを接続する。
【0077】なお、図12に示した吊り上げ装置30のアー
ム32は、図10(b)及び図11で示した引出ガイド25a及
び延長レール25bと同様に、伸縮自在として、アーム32
の先端を引出ユニットの取手8の突き出し位置以内に抑
えるようにしてもよい。この場合には、輸出品のときに
も、吊り上げ装置30を取り付けた状態で梱包してもよ
い。また、電気室に裕度があるときや、リフトの収納場
所が近いときは、吊り上げ装置30を省いて、請求項1〜
請求項3に記載の発明としてもよい。
【0078】次に請求項5〜請求項8に記載の発明の一
実施例を図13〜図41を参照して説明する。図13は、請求
項5〜請求項8に記載の発明の金属閉鎖形スイッチギヤ
がビルの電気室に設置された状態を示す前面図、図14
は、請求項5〜請求項8の発明の金属閉鎖形スイッチギ
ヤの主回路単線結線配置図で、フィーダ遮断器が5台の
ときを示す。なお、本発明の金属閉鎖形スイッチギヤに
おいても、前述した請求項1〜請求項4に記載の発明と
同様に、ブロックビルド形であるが、各ブロックを電気
室の天井面に設け、横に重ねた点が異なっている。
【0079】すなわち、図13において、電気室41の天井
面42の下面には、図15以下で詳細後述するブロックビル
ド形の金属閉鎖形スイッチギヤの主回路部44が後述する
図20及び図31で示すように懸架されている。一方、電気
室41の側壁43には、この金属閉鎖形スイッチギヤの一部
を構成する保護監視箱45が取り付けられている。電気室
41の左側の後壁には、扉46が示されている。
【0080】図14は、図13で示した金属閉鎖形スイッチ
ギヤの主回路部44を下側から見た主回路単線結線配置図
で、二点鎖線で示す四つのブロックで構成し、右側から
ブロックユニット50A,50B,50C,50Dの順に隣接さ
れている。
【0081】図14において、一点鎖線で示す受電用降圧
変圧器47の二次側は、破線で示す受電ケーブル48を介し
て、ブロックユニット50Bの片側に貫設された分岐式の
ブッシング51Aの外側の片側に接続されている。このブ
ッシング51Aの外側の他側は、ケーブル49Aを介して、
ブロックユニット50Cに貫設された分岐式のブッシング
51Bの外側の片側に接続されている。このブッシング51
Bの外側の他側は、ブロックユニット50Dに貫設された
ブッシング51Cに接続されている。このうち、ブロック
ユニット50Bに貫設されたブッシング51Aの負荷側に
は、一対の貫通形変流器52Aを介して断路部付の受電遮
断器53Aが接続され、この受電遮断器53Aの負荷側の断
路部から各ブロックを接続する母線65に接続されてい
る。
【0082】ブロックユニット50Cに貫設された分岐式
のブッシング51Bの負荷側には、ヒューズ54を介して断
路部付の計器用変圧器56が接続され、同じく、ブロック
ユニット50Dに貫設されたブッシング51Dの負荷側に
は、断路部付の避雷器55が接続されている。
【0083】一方、ブロックユニット50Bの母線65に
は、断路部付のフィーダ遮断器53Bと一対の貫通形変流
器を介して、ブロックユニット50Bの負荷側端部に貫設
されたブッシング51Cが接続され、このブッシング51C
の外側には、破線で示す給電用のケーブル57が接続され
ている。
【0084】同様に、ブロックユニット50Aに配設され
た母線65には、断路部付のフィーダ遮断器53C,53Dが
接続され、各フィーダ遮断器53C,53Dの負荷側には、
貫通形の変流器を介してブッシング51Cの片側が接続さ
れ、これらのブッシング51Cの他側には、給電用のケー
ブル57がそれぞれ接続されている。
【0085】同じく、ブロックユニット50Cに配設され
た母線65には、断路部付のフィーダ遮断器53Eが接続さ
れ、このフィーダ遮断器53Eの負荷側には、貫通形の変
流器52Bを介して、ブロックユニット50Cの負荷側端に
貫設されたブッシング51Cの片側に接続され、他側に
は、ケーブル57が接続されている。
【0086】同様に、ブロックユニット50Dに配設され
た母線65には、断路部付のフィーダ遮断器53Fが接続さ
れ、このフィーダ遮断器53Fの負荷側には、変流器52B
を介して、ブロックユニット50Dの負荷側端に貫設され
たブッシング51Cの片側に接続され、このブッシング51
Cの他側には、ケーブル57が接続されている。
【0087】図15は、主回路が図14に示すように接続配
置された本発明の金属閉鎖形スイッチギヤの主回路部44
の正面図(注;図13の底面拡大図)、図16は、図15の内
部を示す図、図17は、図16のK−K断面縮小図、図18
は、図16のL−L断面縮小図、図19は図16のM−M断面
縮小図(注;図17〜19は、いづれも紙面の配置上90°向
きを変えて示す)である。
【0088】図15〜19において、図13で示した電気室41
の天井面には、後述する図31に示すように、断面C字形
に折曲形成された6本の固定レール58が、図15の一点鎖
線で示すように所定の間隔で平行に固定されている。こ
れらの固定レール58には、図15,16において左端に、詳
細省略した位置決めブロック60Aが、この位置決めブロ
ック60Aの上端に固定された図31に示す断面エ字状の懸
架レール59を介して懸架され、この懸架レール59のめね
じ穴に下から螺合された図示しない押しボルトによって
固定レールに固定されている。位置決めブロック60Aの
右側面には、図示しない円錐台状のピン穴が6箇所形成
されている。
【0089】位置決めブロック60Aの右側には、後述す
る図20〜22で示す母線ユニット61Aが、この母線ユニッ
ト61Aの上端に図31で示すように固定された懸架レール
59を介して、図15の一点鎖線で示す位置決めレール58の
右端から挿入されている。この母線ユニット61Aの左側
面に後述する図30に示すように突設された図示しない円
錐台状の位置決めピンは、位置決めブロック60Aの右側
面に形成された前述の図示しないピン穴に嵌合してい
る。
【0090】母線ユニット61Aの右側にも、この母線ユ
ニット61Aと同一品の母線ユニット61B,61C,61Dが
順に設けられ、各母線ユニットの左側に突設された図示
しない位置決めピンは、左側に隣接した母線ユニットの
右側に形成されたピン穴に嵌合している。
【0091】母線ユニット61Aの前面側には、図27で後
述する避雷器ユニット62Aが各母線ユニット61A〜61D
と同様に、固定レール58に固定され、この避雷器ユニッ
ト62Aの左側面の図示しない位置決めピンは、位置決め
ブロック60Aの右側面のピン穴に嵌合している。この避
雷器ユニット62Aの右側には、この避雷器ユニット62A
と外形が同一で図28,29で後述する計器用変圧器ユニッ
ト62Bが、この計器用変圧器ユニット62Bの上端の図示
しない懸架レールを介して固定され、この計器用変圧器
ユニット62Bの左側面に突出した図示しない位置決めピ
ンは、避雷器ユニット62Aの右側面のピン穴に嵌合して
いる。
【0092】計器用変圧器ユニット62Bの右側には、避
雷器ユニット62A及び計器用変圧器ユニット62Bと外形
が同一で図23〜26で後述する受電遮断器ユニット62C
が、この受電遮断器ユニット62Cの左側面の位置決めピ
ンを計器用変圧器ユニット62Bの右側面のピン穴に嵌合
させることで固定され、この受電遮断器ユニット62Cの
右側には、同じく図23〜26で示すフィーダ遮断器ユニッ
ト62Dが同様に固定されている。
【0093】さらに、母線ユニット61Aの後部側(すな
わち、図13においては扉46側)には、フィーダ遮断器ユ
ニット62Dと同一品(注;但し、位置決めピンの位置が
逆)のフィーダ遮断器ユニット63Aが、このフィーダ遮
断器ユニット63Aの左側面に突設された位置決めピンを
位置決めブロック60Aの右側面のピン穴に嵌合させるこ
とで固定され、フィーダ遮断器ユニット63Aの右側に
は、このフィーダ遮断器ユニット63Aと同一品のフィー
ダ遮断器ユニット63B,63C,63Dが順に固定され、図
15,16に示すように、右端に位置するフィーダ遮断器ユ
ニット62D、母線ユニット61D及びフィーダ遮断器ユニ
ット63Dの右端面は同一となっている。これらのユニッ
トの右側には、外形が位置決めブロック60Aと同一で、
左側面に図示しない位置決めピンが突設された位置決め
ブロック60Bが右側から挿入され、位置決めブロック60
Aと同様に固定レール58に固定されている。
【0094】図15において、母線ユニット61A,61Bの
中央部の下端には、カバー61aが取り付けられ、母線ユ
ニット61C,61Dにもカバー61aと同一品のカバー61b
が取り付けられている。フィーダ遮断器ユニット62Dの
下端前部には、小形のカバー82が後述する図25において
も示すように取り付けられ、このフィーダ遮断器ユニッ
ト62Dに列設された受電遮断器ユニット62C、計器用変
圧器ユニット62B及び避雷器ユニット62Aにも同一部分
に同一のカバー82がそれぞれ取り付けられている。同じ
く、フィーダ遮断器ユニット63A,63B,63C,63Dに
も同一部分に同一のカバー82がそれぞれ取り付けられて
いる。
【0095】図16及び図18において、受電遮断器ユニッ
ト62Cの前端面に貫設された分岐形のブッシング51Aの
うち、R相とT相のブッシング51Aの内側には、貫通形
変流器52Aがそれぞれ遊嵌されている。同じくフィーダ
遮断器ユニット62D,63A,63B,63C,63Dに貫設さ
れたブッシング51CのR相及びT相の内側にも、図16,
17,18,19に示すように貫通形変流器52Bがそれぞれ遊
嵌されている。
【0096】図20は、図17で示した母線ユニット61の拡
大詳細図、図21は図20のN−N断面図、図22は図20の底
面図である。なお、他の母線ユニット61A,61B,61
C,61Dも同一構造である。図16〜図21において、図20
で示す母線箱68の上面の左右端には、断面エ字状のレー
ル59が紙面直交方向に固定されている。これらのレール
59の両端には、弧状の面取りが施されている。母線箱68
の上端下面には、碍子66が左右対称に各3個取り付けら
れている。
【0097】これらの碍子66のうち、片側の一対の碍子
66の下面には、帯板状の分岐導体67Aが固定され、中間
の一対の碍子66の下面には、凸字状に折曲された分岐導
体67Bが固定され、他側の一対の碍子66には、大きく凸
字状に折曲された分岐導体67Cが固定されている。これ
らの分岐導体67A,67B,67Cの両端の下面には、T字
形に形成された端子導体67aがそれぞれ固定されてい
る。これらの分岐導体67A,67B,67Cの中央部の下面
には、これらの分岐導体67A,67B,67Cと直交方向に
幅の広い帯板状の母線65が設けられ、各分岐導体67A,
67B,67Cにボルトで固定されている。
【0098】母線65の片側には、チューリップコンタク
ト状の接触子65aがそれぞれ取り付けられ、母線65の他
側には、銀めっきが施されて雄形の端子部65bとなって
いる。図16に示す母線ユニット61A,61B,61C,61D
において、右側に位置する母線ユニットの左端に取り付
けられた接触子65aは、この接触子65aが取り付けられ
た母線ユニットの左側に位置する母線ユニットの母線65
の右端の端子部65bに嵌合している。母線箱65の下端に
は、断面C形に形成された一対のC形骨70が碍子66と対
称位置に母線65と平行に固定され、これらのC形骨70の
両端両側には、一対のめねじ70aが貫設されている。図
15で示した前述のカバー60a,60bは、先端がめねじ穴
70aに螺合されたつまみねじによってC形骨70に下側か
ら固定されている。
【0099】図23は、図17で示したフィーダ遮断器ユニ
ット63Dの拡大詳細図、図24は図23のP−P断面図、図
25は図23の底面図である。なお、他のフィーダ遮断器ユ
ニット62D,63A,63B,63Cも同一構造であり、受電
遮断器ユニット62Cも、ブッシング51Cが分岐形のブッ
シング51Aなるだけで構造は同一である。
【0100】図23〜図25において、ユニット箱71Aの上
面の左右端には、レール59が母線箱68と同様に固定され
ている。このユニット箱71Aの下部中央には、階段状の
ストッパ部71aが形成され、このストッパ部71aの右側
には、支軸76が紙面直交方向に貫設されている。
【0101】ユニット箱71Aにはフィーダ遮断器53Cが
下側から挿入され、このフィーダ遮断器53Cの下部に設
けられた操作機構部75の左端に前述した支軸76が貫通し
ている。ストッパ部71aの左側には低圧端子室71bが形
成され、操作機構部75の下面には、正面板78が取り付け
られている。正面板78の右端には一対のつまみねじ78a
が下側から螺合され、このつまみねじ78aの左側には取
手78bが取り付けられ、この取手78bの左側には一対の
開示表示部80が取り付けられ、この開閉表示部80でこの
フィーダ遮断器53との内部の真空バルブの投入・開極状
態が分るようになっている。
【0102】操作機構部75の側面には、図26に示すよう
に支軸76の右側にガススプリング88の下端が図示しない
軸を介して取り付けられ、このガススプリング88の上端
は、ユニット箱71Aの上端側面に図示しない軸を介して
取り付けられている。フィーダ遮断器53Cの紙面直交方
向の両側面には、インタロックピン79が突設され、この
インタロックピン79は、真空バルブ18の閉極によって突
き出て、ユニット箱71Aに設けられた図示しない係合部
に嵌合するようになっている。
【0103】フィーダ遮断器53Cの左側に貫設された回
転軸77に固定されたレバー77aの先端に可動軸を介して
接続された真空バルブ18の固定側には、固定側導体76の
左端が接続され、この固定側導体76の右端には、チュー
リップコンタクト形の接触子74Aの下部が固定されてい
る。この接触子74Aは、図17に示すように右側に隣接さ
れた母線ユニットの分岐導体に嵌合している。真空バル
ブ18の可動軸に右端が接続された接続導体73Aの中間部
は、フィーダ遮断器53Cの側板の間に紙面直交方向に設
けられたフランジ付の絶縁台66の下面にボルトで固定さ
れ、この接続導体73Aの左端には、チューリップコンタ
クト形の接触子74Bの上端が固定されている。この接触
子74Bは、ユニット箱71Aの左端に貫設されたブッシン
グ51Cの右端に嵌合している。
【0104】正面板78Aの左端の一側には、コネクタ84
Aが貫設され、このコネクタ84Aの内側の端子には操作
機構部75に接続される電線が接続されている。コネクタ
84Aの外側の端子には、制御回路の電線束81Aの右端が
接続され、この電線束81Aの左端は、低圧端子室71bの
下面に設けられた環状のゴムブッシングを貫通して、低
圧端子室71bの内部に取り付けられた端子台85の下部端
子に接続されている。端子台85の上部端子には、電線束
85Aの片側が接続され、この電線束86Aの他側は、低圧
端子室71bの左側面に貫設されたコネクタ84Bの内側端
子に接続されている。コネクタ84Bの外側端子には、制
御ケーブル87Aが接続され、この制御ケーブル87Aの他
側は、図13に示した電気室14の天井下面にあらかじめ配
設された図示しない電線管を経て保護監視箱45に接続さ
れている。
【0105】ユニット箱71Aの上端の片側の側面には、
図25に示すように片側に突き出た一対の位置決めピン69
Aが設けられ、他側の側面には、位置決めピン69Aの反
対側の位置に、母線ユニットと同様の円錐台状のピン穴
69Bが設けられている。低圧端子台71bの下端には、図
15で前述したカバー82が一対のつまみねじによって取り
付けられている。
【0106】図27は、図16で示した避雷器ユニット62A
の左側面拡大詳細図で、紙面のスペース上反時計方向に
90°方向を変えて示し、図23で示したフィーダ遮断器ユ
ニット63Dに対応する図である。図27において、ユニッ
ト箱71Bの構造は図23で示したユニット箱71Aとほぼ同
一構造で、異なる点は、左端下部の低圧端子室71bと避
雷器55の下部は空箱であり、図24に示したインタロック
ピン79及びこのインタロックピン79が嵌合する係合部、
及び、図26で示したコネクタ84A、電線束81A、図23で
示した固定側導体76と図25で示した開閉表示部80もな
い。但し、図示しないが、図26で示したガススプリング
88はフィーダ遮断器ユニット63Dと同様に取り付けられ
ている。
【0107】図28は、図19および計器用変圧器ユニット
62Bを逆向きに示した拡大詳細図で、図23で示したフィ
ーダ遮断器ユニット63D及び図27で示した避雷器ユニッ
ト62Aに対応する図である。また、図29は図28のA−A
断面図、図30は図28の底面図である。
【0108】この計器用変圧器ユニット62Bにおいても
ユニット箱71Cの構造は、前述した避雷器ユニット62A
と同様に図23で示したフィーダ遮断器ユニット63Dのユ
ニット箱71Aとほぼ同一で、異なる点は、計器用変圧器
56の下部は空箱で、図24で示したインタロックピン79及
びこのインタロックピン79が嵌合するユニット箱の係合
部、及び、図23で示した固定側導体76は、避雷器ユニッ
ト62Aと同様に設けられていない。なお、ユニット箱71
Cの左端には、分岐式のブッシング51Bが図16で示した
とおり貫設され、ケーブル49A,49Bが接続されてい
る。
【0109】なお、話は前後するが、保護監視箱45に
は、保護継電器、遠直切換スイッチ、電圧計、電流計、
電力計、積算電力計を組み込んだユニットが受電遮断器
とフィーダ遮断器の数だけ組み込まれ、それぞれのユニ
ットには銘板が取り付けられている。
【0110】図31は、本発明の金属閉鎖形スイッチギヤ
の作用を説明するための図16のK−K断面拡大図である
が、その前に、この図31及び前述した図15及び図16で、
このように構成された金属閉鎖形スイッチギヤの設置手
順を説明する。
【0111】電気室41の天井面42に対して、図31に示す
ように断面C形の6本の固定レール58を各ユニット箱71
A,71B,71Cの上端面に固定された懸架レール59と同
一の間隔で打込みスダットなどにより固定する。
【0112】次に、図15に示すように、固定レール58の
左端に、位置決めブロック60Aを固定する。このときに
は、リフトに位置決めブロック60Aを載せ、固定レール
58の右端の右側まで持ち上げ、母線ユニット61Aの上端
に固定された図示しない懸架レールを固定レール58の右
端から挿入する。位置決めブロック60Aは、この位置決
めブロック60Aの上端の懸架レールに形成された複数の
めねじ穴に下側から螺合した押しボルトを固定レール58
の下面に押圧することでこの固定レール58に固定する。
【0113】次に、母線ユニット61Aを上記方法で中央
の2本の固定レール58に挿入し、左に移動したこの母線
ユニット61Aの左側面に突設された図22で示す位置決め
ピン69Aを位置決めブロック60Aの右側面に形成された
ピン穴に嵌合させる。
【0114】次に、フィーダ遮断器ユニット63Aを上記
方法で端部の2本の固定レール58に挿入し、左に移動し
てこのフィーダ遮断器ユニット63Aの左側面に突設され
た図25で示す位置決めピン69Aを位置決めブロック60A
の右側面に形成されたピン穴に嵌合させる。このとき、
固定レール58の右端に挿入したフィーダ遮断器ユニット
63Aは、取手78bによって図31に示すフィーダ遮断器ユ
ニット63Dのように、真空遮断器53Cを支軸76を支点と
して時計方向に90°揺動させて固定側と可動側を断路状
態とし、正面板78の下端と取手78bを把んで左に移動さ
せる。90°下向きに揺動された真空遮断器53Cは、支軸
76の左端面がこの左側に形成されたストッパ部71aに当
接するとともに、ガススプリング88によって逆向きの揺
動が抑制されているので、作業は容易となる。
【0115】次に、避雷器ユニット62Aを固定レール58
の右端に挿入し、前述したフィーダ遮断器ユニット63A
と同様に支軸76を軸に90°下方に揺動させて断路状態と
した後、左に移動させてこの避雷器ユニット62Aの左側
面に突設した位置決めピンを位置決めブロックのピン穴
に嵌合させる。
【0116】以下、同様に母線ユニット61B、フィーダ
遮断器ユニット63B、計器用変圧器ユニット62B、母線
ユニット61D、フィーダ遮断器ユニット63D、フィーダ
遮断器ユニット62Dの順に固定レール58の右端から挿入
し、各ユニットの左側面に突設された位置決めピンを左
側のユニットの右側面に形成されたピン穴にそれぞれ嵌
合させる。
【0117】最後に、右側の位置決めブロック60Bを挿
入し、この位置決めブロック60Bの左側面に突設された
位置決めピンを、この位置決めブロック60Bの左側に隣
接された母線ユニット61D、フィーダ遮断器ユニット62
D及びフィーダ遮断器ユニット63Dの右側面に形成され
たピン穴に嵌合する。位置決めブロック60Bを左側の位
置決めブロック60Aと同様の方法で固定レール58に固定
する。
【0118】図16に示したケーブル48,49A,49B,57
をそれぞれユニットに接続し、各ユニットのコネクタ84
B,84Dと保護監視箱45を制御ケーブル87A,87Bで接
続する。各ユニットの下方に90°揺動させた機器部を持
ち上げて、各接触子74A,74Bを各導体や各ブッシング
などに嵌合させ、正面板78を止めねじ78aで各母線ユニ
ットに固定する。最後に、図15に示す各カバー60a,60
b,82を取り付ける。なお、この取付順序は、天井面に
取り付ける主回路部の位置によって変えてもよい。
【0119】図32は、フィーダ遮断器ユニット63Dに収
納された真空遮断器53Cを保守・点検するために下側に
90°揺動させた状態を示す図である。このときには、ま
ず、正面板78の先端のつまみねじ78aを緩め、取手78b
を把んで図31で示す真空遮断器53Cと同様に下方に引張
って下方に揺動させる。このとき、もし、真空バルブ18
が閉極しているときには、図24に示したインタロックピ
ン79がユニット箱71Aに設けられた係合部に嵌合してい
るので開かない。また、真空バルブ18が開極していると
きには、ガススプリング88によって徐々に開かれるの
で、作業者の頭などに落下するおそれもない。
【0120】次に、真空遮断器53Cと母線ユニット61D
の間に図32で示すL字形の絶縁板89を挿入して、母線ユ
ニット61Dの下面に固定する。保守・点検後に真空遮断
器53Cを反時計方向に持ち上げて断路部を投入するとき
には、取手78を把んで支軸76を軸に揺動させるが、もし
このとき、真空遮断器53Cが投入されているときには、
インタロックピン79とユニット箱71A側の係合部との干
渉によって投入できない。
【0121】したがって、このように構成された金属閉
鎖形スイッチギヤにおいては、真空遮断器を収納したフ
ィーダ遮断器ユニットや受電遮断器ユニットの取付位置
の如何にかかわらず、支軸76を軸に下方に90°揺動させ
て主回路部を断路状態とすることで、点検部の位置を下
げて真空バルブなどを至近距離で見ながら点検すること
ができる。したがって、従来の多段積形の金属閉鎖形ス
イッチギヤのように、リフトを搬入する手間を省くこと
ができるので、保守・点検作業を安全かつ短時間に行う
ことができる。
【0122】また、負荷の増加に伴いフィーダ遮断器を
増設するときには、図15及び図31に示した固定レール58
を追加するか、あらかじめ負荷の増加が予想されていた
ときには、固定レール58に長いレールを布設しておくこ
とで、母線ユニットとフィーダ遮断器ユニットをそれぞ
れ容易に追加することができる。そのときには、図16に
示したフィーダ遮断器ユニット62D,63Dに貫設したブ
ッシング51Cを分岐形のブッシングに取り換え、ケーブ
ルで接続する。
【0123】さらに、電気室に設置するときにも、母線
ユニットと遮断器ユニットに分割された各ユニットは軽
量化、小形化されているので、リフトは小形のものでよ
く、従来の金属閉鎖形スイッチギヤの据付時のように、
ころ引きやてこを使わなくてもよいので、各ユニットに
与える振動・衝撃などの外力を減らすことができるだけ
でなく、据付工期を短縮することができる。
【0124】また、各ユニットの箱体は共用化されてい
るので、能率よく低価格で製作することができ、標準化
によって組立時間や試験時間も短縮することができ、品
質管理も容易となる。
【0125】図33及び図34は、請求図5〜8に記載の発
明の他の実施例を示す図で、図33は平面図、図34は前面
図である。図33及び図34においては、主回路部44を扉46
の反対側の壁43Bに懸架し、床面には架台91を設置し、
図15、図16で示したフィーダ遮断器ユニット63A,63
B,63C,63Dのケーブル側の端部を架台91の上面に設
けた楕円形の貫通穴の外周の上面に当接させ、主回路部
44全体を支えたものである。この場合にも、図31で示し
た固定レール58を壁43Bに水平に固定するが、組立順序
は、下段のフィーダ遮断器ユニット63A,63B,63C,
63Dをまず固定し、次いで母線ユニット61A,61B,61
C,61Dを固定し、最後に避雷器ユニット51B、計器用
変圧器ユニット62B、受電遮断器ユニット62C,フィー
ダ遮断器ユニット62Dの順に組み込む。
【0126】この場合においても、各ユニットは薄形で
あり、主回路部44全体の間口幅も狭いので、電気室の床
面に占める設置面積を従来の金属閉鎖形スイッチギヤに
比べて大幅に減らすことができるだけでなく、製作、搬
送、据付が容易であり、保守も前面から容易に行うこと
ができる。
【0127】図35は、請求項5〜8に記載の発明の異な
る他の実施例を示す前面図で図34に対応する図である。
図35においては、主回路部44を電気室41の床面90に設置
し、この主回路部44の外周を門形の作業台92で覆ったも
のである。この金属閉鎖形スイッチギヤにおいては、作
業台92の上で各真空遮断器などの保守・点検を行うこと
で、主回路44の上方の空間を有効に利用することができ
る。
【0128】図36は、請求図5〜8に記載の発明の更に
異なる他の実施例を示す底面図で、図15に対応する図で
ある。図36においては、左右の位置決めユニット60C,
60Dの内部に一対の換気ファン93を設け、この換気ファ
ン93から内側の母線ユニットに矢印R1,R2,R3,
R4で示すように送り込んだ冷却空気を、受電遮断器ユ
ニットやフィーダ遮断器ユニットなどに送り込み、これ
らの受電遮断器ユニットのケーブル接続側の下面に設け
た排気口94から排出したものである。
【0129】この場合には、各母線ユニットを接続する
接触子のように温度上昇部となる接続部や真空バルブの
上昇温度を減らすことができ、損失を減らすことができ
るだけでなく、冬季においては電気室の内部を暖房する
ことができるので、保守員の作業条件を改善することも
できる。
【0130】図37は、請求項5〜8に記載の発明の更に
異なる他の実施例を示す図で、図14に対応する主回路単
線結線配置図である。図37は、ビルの柱95の周りにフィ
ーダ遮断器が各2台の2回線受電設備を配置した例を示
す。また、図38は、図37のように接続配置された2回線
受電設備の平面図で図16に対応する図である。
【0131】図37及び図38において、1号受電変圧器47
Aの二次側には、ブッシングと変流器を経て1号受電遮
断器 103Aが接続されている。この1号受電遮断器 103
Aの電源側には、この1号受電遮断器に隣接された計器
用変圧器56Aと避雷器55Aがケーブルで並列に接続され
ている。1号受電遮断器の負荷側は、母線ユニット 100
C, 100D, 100Eを介して同じくこの1号受電遮断器
に隣接されたフィーダ遮断器 103C, 103Dが並列に接
続されている。
【0132】同様に、2号受電変圧器47Bの二次側に
は、ブッシングと変流器を経て2号受電遮断器 103Bが
接続されている。この2号受電遮断器 103Bの電源側に
は、この2号受電遮断器 103Bに隣接された計器用変圧
器56Bと避雷器55Bがケーブルで並列に接続されてい
る。2号受電遮断器 103Bの負荷側には、母線ユニット
100M, 100L, 100Kの母線を介して、同じく2号受
電遮断器の他側に隣接されたフィーダ遮断器 103E, 1
03Fが並列に接続されている。
【0133】母線ユニット 100Cの左側には、母線ユニ
ット 100A, 100Bが設置され、同じく母線ユニット 1
00Mの左側にも母線ユニット 100N, 100Pが設置され
ている。このうち母線ユニット 100Aの左側面には、位
置決めブロック60Hがあらかじめ固定され、母線ユニッ
ト 100Pの左側面にも、位置決めブロック60Hと同一品
の位置決めブロック60Jがあらかじめ固定されている。
【0134】母線ユニット 100Eの右側には、位置決め
ブロック60Fがあらかじめ固定され、この位置決めブロ
ック60FにはL字形の母線65Aが取り付けられ、この母
線65Aの左端の接触子は、母線ユニット 100Eに設けら
れた母線の右端に嵌合している。同じく、母線ユニット
100Kの右側には、位置決めブロック60Fと同形の位置
決めブロック60Gがあらかじめ固定されている。この位
置決めブロック60Gには、母線65Aと勝手違いに製作さ
れたL字形の母線65Bが取り付けられ、この母線65Bの
左端は、母線ユニット 100Kに設けられた母線の右端に
嵌合している。
【0135】母線65Aの他端は、位置決めブロック60F
に隣接された母線ユニットの母線を介して1号母連計器
用変圧器56Cに接続され、さらに隣接された母線ユニッ
トの母線を介して断路器99の片側に接続されている。同
じく、母線65Bの他端は、位置決めブロック60Gに隣接
された母線ユニットの母線を介して2号母連計器用変圧
器56Dに接続され、さらに隣接された母線ユニットの母
線を介して母線連絡遮断器103 の片側に接続されてい
る。この母線連絡遮断器103 の他側は、この母線連絡遮
断器103 に隣接された前述した断路器99の他側にブッシ
ングとケーブルを介して接続されている。
【0136】このように構成された金属閉鎖形スイッチ
ギヤにおいて、1号受電遮断器 103Aを収納した受
電遮断器ユニット及び2号受電遮断器を収納した受電遮
断器ユニットと各フィーダ遮断器を収納したフィーダ遮
断器ユニット及び母線連絡遮断器103 を収納した母
連遮断器ユニットは、いづれも図23〜26で前述したフィ
ード遮断器ユニット63Dと同一構造である。
【0137】同じく、各母線ユニット 100A, 100B,
100C, 100D, 100E, 100F,100J, 100K, 10
0L, 100M, 100N, 100Pも図20〜図22で前述した
母線ユニット61Dと同一構造である。一方、1号計器用
変圧器56Aと2号計器用変圧器56Bを収納したユニット
は、図28で前述した計器用変圧器ユニット62Bと図41で
後述するように異なり、避雷器55Aと避雷器55Bを収納
したユニットも、図27で示した避雷器ユニット62Aと後
述するように異なる。
【0138】図39は、断路器99を収納した断路器ユニッ
ト96を示し、図40は図3のR−R断面図を示す。図39,
40に示すユニット箱71Dは、図27で前述した避雷器ユニ
ットのユニット箱71Bと同一構造である。図39におい
て、断路器枠64の右端中央と左端上部には、図27で示し
た絶縁台66が紙面直交方向に設けられており、これらの
絶縁台66の下面に略Z字形の断路器99の左右が支持され
ている。
【0139】図41は、1号母連計器用変圧器ブロック 1
00F及び2号母連計器用変圧器ブロック 100Jに組み込
まれた母連計器用変圧器ユニット97を示す図である。図
41において、ユニット枠に組み込まれた揺動枠には、母
連計器用変圧器56Cが収納され、この母連計器用変圧器
56Cの一次側の端子には導体73Cの片側が固定され、こ
の導体73Cの他側は、図41においてユニット枠の右側に
突き出ている。すなわち、図28〜30で示した計器用変圧
器ユニット62Dの導体73Cとは逆向きとなっている。ま
た、導体73Cの右端には、図39,40で示した断路器99の
右端と同様に接触子74Aが取り付けられている。
【0140】なお、前述した避雷器55A,55Bを収納す
るユニットは、図27に示す避雷器ユニット62Aと同一で
ある。但し、図41に示す計器用変圧器56Cの上端の図示
しない端子から右側に突き出た導体73Cと同様の図示し
ない導体が母連計器用変圧器ユニット97と同様に設けら
れ、この導体の右端にも図示しない接触子が取り付けら
れている。
【0141】このように構成された金属閉鎖形スイッチ
ギヤを据え付けるときには、図37及び図38において、右
側の母連遮断器ユニットなどからまず固定し、次いで位
置決めブロック60F,60Gを固定し、最後に避雷器55
A,55Bを収納したユニットを固定する。フィーダ遮断
器の増設は、左端の位置決めユニット60H,60Jを外し
て行う。
【0142】
【発明の効果】以上、請求項1に記載の発明によれば、
横母線環と、この横母線環に貫設されこの横母線環に接
続された縦母線が設けられた母線室と、この母線室の外
周に隣接され横母線環に接触子を介して接続される複数
の主回路機器で金属閉鎖形スイッチギヤを構成し、複数
の主回路機器を、これらの主回路機器群の内側に形成さ
れた母線室に配設された縦母線にそれぞれ接続したの
で、据付面積を減らし、据付工期を短縮し、多様な仕様
に容易に対応することのできる金属閉鎖形スイッチギヤ
を得ることができる。
【0143】また、請求項2に記載の発明によれば、横
母線環と、この横母線環に貫設され、この横母線環に接
続された縦母線が設けられ仕切板で囲まれた母線室と、
この母線室の外周に隣接され横母線環に接触子を介して
接続される複数の主回路機器でなるブロックユニットを
重ねて金属閉鎖形スイッチギヤを構成し、各ブロックの
複数の主回路機器を、各ブロックの主回路機器群の内側
に形成された母線室に配設された縦母線にそれぞれ接続
したので、据付面積を減らし、据付工期を短縮し、多様
な仕様に容易に対応することのできる金属閉鎖形スイッ
チギヤを得ることができる。
【0144】また、請求項3に記載の発明によれば、横
母線環と、この横母線環に貫設されこの横母線環に接続
された縦母線が設けられ仕切板で囲まれた母線室と、こ
の母線室の外周に隣接され横母線環に接触子を介して接
続される複数の主回路機器と、この主回路機器の間に形
成されこの主回路機器に接続されるケーブルが配設され
るケーブル室であるブロックユニットを重ねて金属閉鎖
形スイッチギヤを構成し、各ブロックの複数の主回路機
器の片側を、各ブロックの主回路機器群の内側に形成さ
れた母線室に配設された縦母線にそれぞれ接続し、各主
回路機器の他側を、各ブロックの主回路機器の間に形成
されたケーブル室のケーブルにそれぞれ接続したので、
据付面積を減らし、据付工期を短縮し、多様な仕様に容
易に対応することのできる金属閉鎖形スイッチギヤを得
ることができる。
【0145】また、請求項4に記載の発明によれば、横
母線環と、この横母線環に貫設されこの横母線環に接続
された縦母線が設けられ仕切板で囲まれた母線室と、こ
の母線室の外周に隣接され横母線環に接触子を介して接
続される複数の主回路機器と、この主回路機器の間に形
成されこの主回路機器に接続されるケーブルが配設され
るケーブル室でなるブロックユニットを積み重ね、最上
段のブロックユニットの上部に吊り上げ装置を設けて金
属閉鎖形スイッチギヤを構成し、各ブロックの複数の主
回路機器の片側を、各ブロックの主回路機器群の内側に
形成された母線室に配設された縦母線にそれぞれ接続
し、各主回路機器の他側を、各ブロックの主回路機器の
間に形成されたケーブル室のケーブルにそれぞれ接続
し、保守・点検される主回路機器を昇降装置によって懸
架したので、据付面積を減らし、据付工期を短縮し、保
守・点検が容易で、多様な仕様に容易に対応することの
できる金属閉鎖形スイッチギヤを得ることができる。
【0146】また、請求項5に記載の発明によれば、電
気室の壁に隣接懸架され母線が連結される複数の母線ユ
ニットと、この母線ユニットの側面に隣接され母線に主
回路機器の導体の端部が接続される機器ユニットで金属
閉鎖形スイッチギヤを構成し、各母線ユニットをこの各
母線ユニットの母線を介して互いに連結し、各機器ユニ
ットをこの機器ユニットに隣接された母線ユニットに導
体の端部を介して互いに接続したので、保守・点検が容
易で据付工期を短縮し、多様な仕様に容易に対応するこ
とのできる金属閉鎖形スイッチギヤを得ることができ
る。
【0147】また、請求項6に記載の発明によれば、電
気室の壁に隣接懸架され母線が連結される複数の母線ユ
ニットと、この母線ユニットの両側に隣接され支軸を軸
に壁に直交方向に揺動し接触部が母線に嵌合する主回路
機器を収納した機器ユニットで金属閉鎖形スイッチギヤ
を構成し、各母線ユニットをこの各母線ユニットの母線
を介して互いに連結し、各機器ユニットを電気室の壁と
直交方向に揺動する主回路機器の接触部を介して隣接さ
れた母線ユニットに接続したので、保守・点検が容易
で、据付工期を短縮し、多様な仕様に容易に対応するこ
とのできる金属閉鎖形スイッチギヤを得ることができ
る。
【0148】また、請求項7に記載の発明によれば、電
気室の壁に隣接懸架され母線が連結される複数の母線ユ
ニットと、この母線ユニットの両側に隣接され支軸を軸
に壁に直交方向に揺動し接触部が母線に嵌合する主回路
機器を収納した機器ユニットと、これら隣接された母線
ユニット群と機器ユニット群の両側に設けられ母線ユニ
ット及び機器ユニットを固定する位置決めブロックとで
金属閉鎖形スイッチギヤを構成することで、各母線ユニ
ットをこの各母線ユニットの母線を介して互いに連結
し、各機器ユニットを電気室の壁と直交方向に揺動する
主回路機器の接触部を介して隣接された母線ユニットに
接続し、各母線ユニット群と各機器ユニット群を、これ
らの両端に設けられた位置決めブロックによって固定し
たので保守・点検が容易で、据付工期を短縮し、多様な
仕様に容易に対応することのできる金属閉鎖形スイッチ
ギヤを得ることができる。
【0149】さらに、請求項8に記載の発明によれば、
電気室の壁に隣接懸架され母線が連結される複数の母線
ユニットと、この母線ユニットの両側に隣接され支軸を
軸に壁に直交方向に揺動し接触部が母線に嵌合する主回
路機器を収納した機器ユニットと、これら隣接された母
線ユニット群と機器ユニット群の両側に設けられ母線ユ
ニット及び機器ユニットを固定する位置決めブロック
と、電気室の側壁に設けられ機器ユニットに接続された
監視箱とで金属閉鎖形スイッチギヤを構成することで、
各母線ユニットをこの各母線ユニットの母線を介して互
いに連結し、各機器ユニットを電気室の壁と直交方向に
揺動する主回路機器の接触部を介して隣接された母線ユ
ニットに接続し、各母線ユニット群と各機器ユニット群
を、これらの両端に設けられた位置決めブロックによっ
て固定し、各機器ユニットに接続された負荷の状態を監
視箱で表示したので、保守・点検が容易で、据付工期を
短縮し、多様な仕様に容易に対応することのできる金属
閉鎖形スイッチギヤを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜3に記載の発明の金属閉鎖形スイッ
チギヤの一実施例を示す正面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図1のC−C断面図。
【図4】図1のB−B断面図。
【図5】図2のE−E断面図。
【図6】図1のD−D断面図。
【図7】図2のF−F断面図。
【図8】図2のG−G断面図。
【図9】請求項1〜3に記載の発明の金属閉鎖形スイッ
チギヤを構成する受電遮断器及びフィーダ遮断器を示す
平面図。
【図10】(a)は、請求項1〜3に記載の発明の金属
閉鎖形スイッチギヤを構成する受電遮断器ユニット及び
フィーダ遮断器ユニットの背面図、(b)は、同じく受
電遮断器ユニット及びフィーダ遮断器ユニットの遮断器
挿入前の状態を示す正面図。
【図11】請求項1〜3に記載の発明の金属閉鎖形スイ
ッチギヤの作用を示す部分縦断面拡大図。
【図12】請求項4に記載の発明の金属閉鎖形スイッチ
ギヤの構成と作用を示す縦断面図。
【図13】請求項5〜8に記載の発明の金属閉鎖形スイ
ッチギヤの一実施例を示す正面図。
【図14】請求項5〜8に記載の発明の金属閉鎖形スイ
ッチギヤの主回路単線結線配置図。
【図15】図13のY−Y矢視拡大詳細図。
【図16】図13のX−X断面拡大詳細図。
【図17】図16のK−K断面縮小図。
【図18】図16のL−L断面縮小図。
【図19】図16のM−M断面縮小図。
【図20】図17の部分拡大詳細図(母線ユニット)。
【図21】図20のN−N断面図。
【図22】図20の底面図。
【図23】図17の図20と異なる部分拡大詳細図(フィー
ダ遮断器ユニット)。
【図24】図23のP−P断面図。
【図25】図23の底面図。
【図26】図16の部分右側面拡大詳細図(フィーダ遮断
器ユニットの側面図)。
【図27】図16の部分縦断面拡大詳細図(避雷器ユニッ
ト)。
【図28】図16の部分左側面拡大詳細図(計器用変圧器
ユニット)。
【図29】図28のQ−Q断面図。
【図30】図16の底面図。
【図31】請求項5〜8に記載の発明の金属閉鎖形スイ
ッチギヤの作用を示す部分縦断面図。
【図32】請求項5〜8に記載の発明の金属閉鎖形スイ
ッチギヤの図31と異なる作用を示す部分縦断面図。
【図33】請求項5〜8に記載の発明の金属閉鎖形スイ
ッチギヤの他の実施例を示す平面図。
【図34】図33の前面図。
【図35】請求項5〜8に記載の発明の金属閉鎖形スイ
ッチギヤの異なる他の実施例を示す正面図。
【図36】請求項5〜8に記載の発明の金属閉鎖形スイ
ッチギヤの更に異なる他の実施例を示す底面図。
【図37】請求項5〜8に記載の発明の金属閉鎖形スイ
ッチギヤの更に異なる他の実施例を示す主回路単線結線
配置図。
【図38】図37で示す金属閉鎖形スイッチギヤの構成を
示す平面図。
【図39】図38の部分縦断面拡大詳細図(断路器ユニッ
ト)。
【図40】図39のR−R断面図。
【図41】図38の図39と異なる部分縦断面拡大詳細図
(計器用変圧器ユニット)。
【図42】(a)は、従来の金属閉鎖形スイッチギヤの
一例を示す正面図。(b)は、(a)の右側面図。
【図43】図42と異なる従来の金属閉鎖形スイッチギヤ
の一例を示す側面図。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1D…ブロックユニット、2…母線
室、3A…避雷器ユニット、3B…計器用変圧器ユニッ
ト、3C…受電遮断器ユニット、4A,4B,4C,4
D,4E,4F,4G,4H,4J…フィーダ遮断器ユ
ニット、5A,5B,5C,5D,5E,5F,5G,
5H,5J,5K,5L,5M,6A,6B,6C,6
D,6E,6F,6H…ケーブル室、7A,7B,7C
…縦母線、8…取手、9…絶縁仕切板、10…横母線環、
11,73A,73B,73C…接続導体、12,66…碍子、13…
零相変流器、14A,14B,14C…導体、15A,15B,15
C,48,49A,49B,57…ケーブル、16…仕切板、17…
導体支え、18…真空バルブ、19,15A,15B…貫通形変
流器、25…固定部、29…低圧ケーブル、41…電気室、42
…天井面、43…側壁、44…主回路部、45…保護監視箱、
46…扉、47…降圧変圧器、50A,50B,50C,50D…ブ
ロックユニット、51A,51B,51C…ブッシング、53A
…受電遮断器、53B…フィーダ遮断器、54…ヒューズ、
55…避雷器、56…計器用変圧器、58…固定レール、59…
懸架レール、60A,60B…位置決めブロック、61A,61
B,61C,61D…母線ユニット、62A…避雷器ユニッ
ト、62B…計器用変圧器ユニット、62C…受電遮断器ユ
ニット、62D,63A,63B,63C,63D…フィーダ遮断
器ユニット、65…母線、67A,67B,67C…分岐導体、
68…母線箱、69A…位置決めピン、69B…位置決め穴、
70…C形骨、71A,71B,71C…ユニット枠、74A,74
B…接触子、75…操作機構部、76…支軸、78…正面板、
88…ガススプリング。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横母線環と、この横母線環に貫設されこ
    の横母線環に接続された縦母線が設けられた母線室と、
    この母線室の外周に隣接され前記横母線環に接触子を介
    して接続される複数の主回路機器でなる金属閉鎖形スイ
    ッチギヤ。
  2. 【請求項2】 横母線環と、この横母線環に貫設されこ
    の横母線環に接続された縦母線が設けられ仕切板で囲ま
    れた母線室と、この母線室の外周に隣接され前記横母線
    環に接触子を介して接続される複数の主回路機器でなる
    ブロックユニットを重ねてなる金属閉鎖形スイッチギ
    ヤ。
  3. 【請求項3】 横母線環と、この横母線環に貫設されこ
    の横母線環に接続された縦母線が設けられ仕切板で囲ま
    れた母線室と、この母線室の外周に隣接され前記横母線
    環に接触子を介して接続される複数の主回路機器と、こ
    の主回路機器の間に形成されこの主回路機器に接続され
    るケーブルが配設されるケーブル室でなるブロックユニ
    ットを重ねてなる金属閉鎖形スイッチギヤ。
  4. 【請求項4】 横母線環と、この横母線環に貫設されこ
    の横母線環に接続された縦母線が設けられ仕切板で囲ま
    れた母線室と、この母線室の外周に隣接され前記横母線
    環に接触子を介して接続される複数の主回路機器と、こ
    の主回路機器の間に形成されこの主回路機器に接続され
    るケーブルが配設されるケーブル室でなるブロックユニ
    ットを積み重ね、最上段のブロックユニットの上部に吊
    り上げ装置を設けてなる金属閉鎖形スイッチギヤ。
  5. 【請求項5】 電気室の壁に隣接懸架され母線が連結さ
    れる複数の母線ユニットと、この母線ユニットの側面に
    隣接され前記母線に主回路機器の導体の端部が接続され
    る機器ユニットでなる金属閉鎖形スイッチギヤ。
  6. 【請求項6】 電気室の壁に隣接懸架され母線が連結さ
    れる複数の母線ユニットと、この母線ユニットの両側に
    隣接され支軸を軸に前記壁に直交方向に揺動し接触部が
    前記母線に嵌合する主回路機器を収納した機器ユニット
    でなる金属閉鎖形スイッチギヤ。
  7. 【請求項7】 電気室の壁に隣接懸架され母線が連結さ
    れる複数の母線ユニットと、この母線ユニットの両側に
    隣接され支軸を軸に前記壁に直交方向に揺動し接触部が
    前記母線に嵌合する主回路機器を収納した機器ユニット
    と、これら隣接された前記母線ユニット群と前記機器ユ
    ニット群の両側に設けられ前記母線ユニット及び前記機
    器ユニットを固定する位置決めブロックとよりなる金属
    閉鎖形スイッチギヤ。
  8. 【請求項8】 電気室の壁に隣接懸架され母線が連結さ
    れる複数の母線ユニットと、この母線ユニットの両側に
    隣接され支軸を軸に前記壁に直交方向に揺動し接触部が
    前記母線に嵌合する主回路機器を収納した機器ユニット
    と、これら隣接された前記母線ユニット群と前記機器ユ
    ニット群の両側に設けられ前記母線ユニット及び前記機
    器ユニットを固定する位置決めブロックと、前記電気室
    の側壁に設けられ前記機器ユニットに接続された監視箱
    とよりなる金属閉鎖形スイッチギヤ。
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