JPH0738955U - 鋼管の端面性状検査装置 - Google Patents
鋼管の端面性状検査装置Info
- Publication number
- JPH0738955U JPH0738955U JP6853693U JP6853693U JPH0738955U JP H0738955 U JPH0738955 U JP H0738955U JP 6853693 U JP6853693 U JP 6853693U JP 6853693 U JP6853693 U JP 6853693U JP H0738955 U JPH0738955 U JP H0738955U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel pipe
- test coil
- end surface
- face
- clamp mechanism
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶接鋼管を製造する工程において、切断時及
び加工時に発生する鋼管端面の管端割れや、面取り機の
バイト不良による表面荒れを短時間で高精度で検査す
る。 【構成】 搬送ライン途中に検査時に鋼管Pの端部をク
ランプして鋼管P端面と試験コイル2面とを平行状態と
なすクランプ機構1を設置する。このクランプ機構1に
よってクランプされた鋼管Pの端面性状を検査する試験
コイル2及びこの試験コイル2の回転用モータと、この
試験コイル2を前記鋼管P端面に相対配置するための上
下位置調整機構6と、検査時に試験コイル2と鋼管P端
面の距離を常に一定に保持するためにクランプ状態の鋼
管Pの端面を検出する検出器8及び試験コイル2の鋼管
P端面への接離移動機構9をクランプ機構1に近接配置
する。
び加工時に発生する鋼管端面の管端割れや、面取り機の
バイト不良による表面荒れを短時間で高精度で検査す
る。 【構成】 搬送ライン途中に検査時に鋼管Pの端部をク
ランプして鋼管P端面と試験コイル2面とを平行状態と
なすクランプ機構1を設置する。このクランプ機構1に
よってクランプされた鋼管Pの端面性状を検査する試験
コイル2及びこの試験コイル2の回転用モータと、この
試験コイル2を前記鋼管P端面に相対配置するための上
下位置調整機構6と、検査時に試験コイル2と鋼管P端
面の距離を常に一定に保持するためにクランプ状態の鋼
管Pの端面を検出する検出器8及び試験コイル2の鋼管
P端面への接離移動機構9をクランプ機構1に近接配置
する。
Description
【0001】
本考案は、例えば溶接鋼管を製造する工程において、切断時及び加工時に発生 する鋼管端面の管端割れや、面取り機のバイト不良による切削面荒れ(以下、「 表面荒れ」という)等、鋼管の端面性状を検査する装置に関するものである。
【0002】
溶接鋼管は旋盤等を用いて長手方向に切断した後、面取り機にてその両端面を 切削仕上げされるが、鋼管の切断作業や矯正作業によって、図7に示すように、 管端の溶接部Wに管端割れAが発生する場合がある。また、バイト不良によって 切削端面が荒れる場合もある。
【0003】 従って、鋼管の端面性状を検査する必要があり、その検査方法として、目視 による表面検査、渦流探傷検査、浸透探傷検査、等がある。このうち、バイ ト不良による表面荒れはの目視による表面検査で判明するが、この検査方法で は検査に時間がかかり数本がラインに流れてしまう。
【0004】 また、管端割れの検査は、の貫通型渦流探傷検査では両端からある範囲まで は検出が不可能な領域があり、の目視による表面検査では微小な管端割れの場 合には検出が困難である。従って、この管端割れの検査方法としてはの浸透探 傷による1本毎の検査が主流である。
【0005】 しかし、浸透探傷検査は検査員に頼らざるを得ないので、管端割れの発生する 頻度に対して検査頻度が膨大となり、多大な労力と時間がかかる。そこで、自動 検査が望まれ、特公昭61−44266号公報で金属管・金属棒等の端面探傷ラ イン設備が提案されている。
【0006】 この特公昭61−44266号公報で提案されている端面探傷ライン設備は、 被検査材の端面に対して適宜の押圧力をもって当接した状態で被検査面を回転走 査するプローブを備え、このプローブには閉磁路化コアーを設け、かつこのコア ーに発振回路に接続した励磁コイルを巻き付けるとともに、この励磁コイルに対 し直角に検出コイルを配設したものである。
【0007】
しかしながら、この特公昭61−44266号公報で提案されている端面探傷 ライン設備においては、鋼管端面とプローブ間の位置決めを適宜の押圧力をもっ て当接させるように保護シューを使用しているが、これでは端面の切粉・ビード 屑残り・切削後の高温端面によって保護シューが破損し、ついにはコイルも破損 してしまう。
【0008】 また、既設ラインにおける支持台上の被検査材はたえず上下・左右に変動する ので円形の回転軌跡のプローブでは芯ずれが発生し、リフトオフが変化して検出 能が変わる(図6参照)。さらに、この端面探傷装置でも、端面切削後の表面荒 れは検出できないので、この表面荒れは従来と同様に目視による表面検査に頼っ ている。
【0009】 本考案は、上記した従来の問題をすべて解決できる鋼管の端面性状検査装置を 提供することを目的としている。
【0010】
上記した目的を達成するために、本考案の鋼管の端面性状検査装置は、検査時 に鋼管端部をクランプして鋼管端面と試験コイル面とを平行状態となすクランプ 機構と、このクランプ機構によってクランプされた鋼管の端面性状を検査する試 験コイル及びこの試験コイルの回転用モータと、この試験コイルを前記鋼管端面 に相対配置するための上下位置調整機構と、検査時に試験コイルと鋼管端面の距 離を常に一定に保持するためにクランプ状態の鋼管端面を検出する検出器及び試 験コイルの鋼管端面への接離移動機構を備えているのである。
【0011】
本考案の鋼管の端面性状検査装置では、先ず検査する鋼管にあわせて高さ位置 調整した回転状態の試験コイルを、接離移動機構を作動させて搬送ラインの支持 台上で停止した鋼管の端面に向けて移動するとともに、これと並行してクランプ 機構を作動させて前記鋼管の端部をクランプし、試験コイル面と鋼管の端面を平 行状態となす。
【0012】 そして、前記試験コイルと一緒に鋼管端面方向に移動する検出器が鋼管端面を 検出すると、鋼管端面と試験コイル面の距離が常に一定となるように接離移動機 構を停止制御し、位置設定を終了する。この後、試験コイルで鋼管の端面性状を 探傷し、溶接部の管端割れと表面荒れを検出する。
【0013】
以下、本考案の鋼管の端面性状検査装置を図1〜図5に示す1実施例に基づい て説明する。 図1は本考案の鋼管の端面性状検査装置全体の概略構成図、図2はクランプ機 構を一部断面して示す側面図、図3は本考案鋼管の端面性状検査装置の要部を示 す正面図、図4は図3の平面図、図5は図3の側面図である。
【0014】 図1〜図5において、1は搬送ラインの支持台(図示省略)上で停止した鋼管 Pの検査側端部を上下方向から挟持状にクランプし、検査時には常に鋼管Pの端 面と後述する試験コイル2面とが平行状態を保つようにするクランプ機構であり 、搬送ラインを挟んで上下位置にそれぞれエアーシリンダ1a・1bを設置し、 これらエアーシリンダ1a・1bのロッド端にブロック1c・1dを取り付けた ものである。なお、1eはブロック1c・1dの昇降移動を案内するガイドロッ ドである。
【0015】 2は前記クランプ機構1によって端部をクランプされた鋼管Pの端面性状を検 査する試験コイルであり、励磁コイルと検出コイルとで構成されている。そして 、この試験コイル2は、例えばこれをナット部材3に取り付け、このナット部材 3に螺合するねじ軸4の正逆回転によって回転プローブ5の前面においてその半 径方向への移動及び所定位置での固定が可能なように設置され、1つの試験コイ ル2でどの様な口径の鋼管Pでも探傷できるようになっている。
【0016】 6は鋼管Pの径に応じて前記試験コイル2を前面に取り付けた回転プローブ5 の上下方向位置を調節するための上下位置調整機構であり、例えば回転プローブ 5を回転自在に支承する軸受け箱7にナット部材6aを一体的に取り付け、この ナット部材6aに螺合するねじ軸6bを回転自在に立設した構成となされている 。なお、6cは回転プローブ5の上下移動を案内するガイドロッドである。
【0017】 8は前記回転プローブ5の前面より若干前方に、回転プローブ5と一体的に設 置された検出器、例えば微小透過型光電スイッチであり、鋼管Pの端面を検出し て後述する接離移動機構9を制御し、試験コイル2面と鋼管Pの端面間の距離を 常に一定に保ってリフトオフの変動をなくし、検出精度を高く維持できるように している。
【0018】 9は前記検出器8と対をなし、所定位置でクランプした鋼管Pの端面に対して 回転プローブ5すなわち試験コイル2を接離移動する接離移動機構であり、例え ばステッピングモータ9aの出力軸に回転自在なねじ軸9bを接続し、このねじ 軸9bに螺合するナット部材9cを軸受け箱7に一体的に取り付けた構成である 。なお、10a・10bは接離移動機構9全体の位置決め用ストッパーである。
【0019】 本考案の鋼管の端面性状検査装置は上記したような構成であり、予め検査する 鋼管Pの径にあわせて上下位置調整機構6を作動させて試験コイル2の高さ位置 を調整するとともに、鋼管Pの口径にあわせてねじ軸4を正逆回転させ、試験コ イル2を回転プローブ5上の最適位置に設定しておく。そして、鋼管Pが搬送ラ インの支持台上で停止すると、探傷開始信号によって以下のように探傷を開始す る。
【0020】 先ず、探傷開始信号によって接離移動機構9を作動させ、軸受け箱7内に内装 されているモータによって所定の速度で回転している回転プローブ5(試験コイ ル2)を鋼管Pの端面に向けて移動させるとともに、これと並行してクランプ機 構1を作動させて前記鋼管Pの端部をクランプし、試験コイル2面と鋼管Pの端 面を平行状態となす。
【0021】 そして、検出器8が鋼管Pの端面を検出すると、その信号は回転プローブ5の 軸に取り付けてある変換器でON・OFF信号に変換されてシーケンサに出力さ れ、鋼管Pの端面と試験コイル2面の距離が常に一定となるように接離移動機構 9を停止すべく制御する。この後、試験コイル2で鋼管Pの端面性状を探傷し、 溶接部Wの管端割れと表面荒れを検出する。
【0022】 探傷時間が経過すると、接離移動機構9を作動させて回転プローブ5を鋼管P から離反させるとともに、クランプ機構1を作動させて鋼管Pのクランプを解除 する。以上で1サイクルが終了するが、仮に鋼管P端面の溶接部Wに管端割れや 表面荒れを検出すると、記録計や警報器でオペレータに通報する。なお、これら 一連の動作はすべてシーケンサによって高速で制御される。
【0023】
以上説明したように、本考案の鋼管の端面性状検査装置によれば、鋼管端面と 試験コイル面とを常に平行状態で探傷するのでリフトオフが変動せず高い精度で 鋼管の端面性状を検出できる。また、本考案装置では鋼管端面と試験コイル面と が非接触の状態で探傷を行うので、ビード屑残り、切粉等の異物が鋼管端面に存 在していたとしてもこれらが衝突して試験コイルを破損することがない。
【0024】 すなわち、本考案の鋼管の端面性状検査装置によれば、溶接鋼管の製造中に発 生する鋼管端面溶接部の管端割れや表面荒れを短時間でかつ高精度で検出できる ので、品質管理の向上と省力化がはかれる。加えて、これに基づいて速やかに以 後の対処が可能となり、歩留りも向上する。
【図1】本考案の鋼管の端面性状検査装置全体の概略構
成図である。
成図である。
【図2】クランプ機構を一部断面して示す側面図であ
る。
る。
【図3】本考案鋼管の端面性状検査装置の要部を示す正
面図である。
面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図3の側面図である。
【図6】リフトオフによる検出能特性を示した図であ
る。
る。
【図7】管端割れの説明図である。
1 クランプ機構 2 試験コイル 6 上下位置調整機構 8 検出器 9 接離移動機構 P 鋼管
Claims (1)
- 【請求項1】 検査時に鋼管端部をクランプして鋼管端
面と試験コイル面とを平行状態となすクランプ機構と、
このクランプ機構によってクランプされた鋼管の端面性
状を検査する試験コイル及びこの試験コイルの回転用モ
ータと、この試験コイルを前記鋼管端面に相対配置する
ための上下位置調整機構と、検査時に試験コイルと鋼管
端面の距離を常に一定に保持するためにクランプ状態の
鋼管端面を検出する検出器及び試験コイルの鋼管端面へ
の接離移動機構を備えたことを特徴とする鋼管の端面性
状検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6853693U JPH0738955U (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 鋼管の端面性状検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6853693U JPH0738955U (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 鋼管の端面性状検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0738955U true JPH0738955U (ja) | 1995-07-14 |
Family
ID=13376567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6853693U Pending JPH0738955U (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 鋼管の端面性状検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0738955U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113238173A (zh) * | 2021-06-17 | 2021-08-10 | 宝武集团马钢轨交材料科技有限公司 | 轴类零件通电接触面贴合性能检测装置 |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP6853693U patent/JPH0738955U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113238173A (zh) * | 2021-06-17 | 2021-08-10 | 宝武集团马钢轨交材料科技有限公司 | 轴类零件通电接触面贴合性能检测装置 |
CN113238173B (zh) * | 2021-06-17 | 2024-08-09 | 宝武集团马钢轨交材料科技有限公司 | 轴类零件通电接触面贴合性能检测装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5036714B2 (ja) | 研削盤のための独立測定装置 | |
JP5460149B2 (ja) | 鋼管突合せ溶接部内面検査装置および方法 | |
US4633620A (en) | System for processing of steel billets or the like to remove surface defects | |
CN110625628B (zh) | 一种清除大型铸钢件无损检测缺陷的方法及装置 | |
JPH0738955U (ja) | 鋼管の端面性状検査装置 | |
JP5082746B2 (ja) | 角形鋼管の製造設備および製造方法 | |
EP0029070B1 (en) | Apparatus for surface inspection and treatment of steel members | |
KR100503143B1 (ko) | 선후행 스트립의 용접점 정밀 가공장치 | |
JPH06254626A (ja) | 連続式帯板処理ライン | |
JPH11223504A (ja) | 軸状ワークの検査装置 | |
US4336923A (en) | Steel surface inspection apparatus | |
CN212989243U (zh) | 一种钛合金焊管探伤装置 | |
JPH07229873A (ja) | 溶接管渦流探傷装置 | |
CN208580042U (zh) | 一种高速旋转工件视觉检测系统 | |
CN114986257B (zh) | 一种超声加工直刃刀状态原位测试方法和装置 | |
KR102687326B1 (ko) | 너트 전조 탭핑기 | |
KR102687324B1 (ko) | 너트 전조 탭핑기 | |
JPH08145957A (ja) | ロール探傷方法及びロール研削設備 | |
CN221056400U (zh) | 一种铸件加工表面缺陷大小检验工具 | |
CN112748188A (zh) | 超声波探伤对高速列车车轴疲劳裂纹检出能力的试验方法 | |
JP2934168B2 (ja) | 超音波探傷機の芯出し倣い装置 | |
JP2010197213A (ja) | 丸棒材の切削及び検査のための装置 | |
JPS6331001Y2 (ja) | ||
JPS5972055A (ja) | 金属材料品質検査法 | |
JPH0580033A (ja) | 線棒材端末加工装置 |