JPH073891Y2 - 両軸受リール - Google Patents

両軸受リール

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JPH073891Y2
JPH073891Y2 JP1987155385U JP15538587U JPH073891Y2 JP H073891 Y2 JPH073891 Y2 JP H073891Y2 JP 1987155385 U JP1987155385 U JP 1987155385U JP 15538587 U JP15538587 U JP 15538587U JP H073891 Y2 JPH073891 Y2 JP H073891Y2
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順一 戸田
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は魚釣りに使用する両軸受リールに関する。
(従来の技術) 一般に、此種両軸受リールは、実公昭57−28629号公報
に見られるように、1対のサイドフレームを備えたリー
ルボディにスプール軸とハンドル軸とを回転自由に支持
して、前記スプール軸にスプールを固定する一方、前記
ハンドル軸と該ハンドル軸に相対回転可能に支持するメ
インギヤと該メインギヤと噛合し、前記スプール軸に支
持するピニオンギヤとを備え、前記ハンドル軸の駆動に
より前記スプール軸を回転させる如く成した駆動機構
と、前記メインギヤと対接するドラッグ制動板と、該制
動板と対接し、前記ハンドル軸に相対回転不能で、かつ
軸方向移動可能に支持するドラッグディスクと、前記ハ
ンドル軸に螺着し、前記ドラッグ制動板に所定の負荷を
加える調整体とを備えたドラッグ機構とを設けて、この
ドラッグ機構の調整体の回転操作により、前記ドラッグ
制動板に加える負荷、即ち、ドラッグ機構の制動力を調
整し、前記スプール軸の回転に所定の制動力を与えるよ
うに構成されている。そして、対象魚に応じて前記調整
体の回転操作により予めドラッグ機構の初期制動力を設
定している。
所で、本考案出願人は、先に前記スプール軸に、前記ス
プールと、該スプールに対し相対回転可能な回転体とを
対向状に設けて、これらスプールと回転体との一方を前
記スプール軸に相対回転可能とし、他方を相対回転不能
として、これらスプールと回転体との間に弾性体を介装
すると共に、前記スプールと回転体との一方に指針を設
け、他方に該指針に対応し、前記ドラッグ機構の制動力
を表示する表示部を設けて、対象魚に応じて前記調整体
を操作し、ドラッグ機構の制動力を設定した場合、この
設定した正確な制動力を容易に確認することができるよ
うにしたものを提案した(実願昭62−77883号)。
(考案が解決しようとする問題点) 所が、この両軸受リールの場合、指針又は表示部を設け
る回転体の外周部が露出し、この回転体とスプールとの
間に隙間ができることになるため、前記スプールの糸巻
部から外側にはみ出た釣糸が前記回転体とスプールとの
間の隙間に噛込むを防ぐための特別の手立てが必要であ
るばかりか、前記スプールの交換時、前記回転体が邪魔
になって、スプールの交換が行ないにくい問題もあっ
た。
本考案は以上の点に鑑み考案したもので、目的は、予め
設定した正確な制動力を容易に確認することができなが
ら、釣糸の噛込み問題に解消できると共に、スプールの
交換を既存のリールと同様、容易に行なうことができ、
更に、スプールの逆転防止体制では、前記制動力を確認
できるようにするための弾性体が撓むのを防止できるよ
うにするものである。
(問題点を解決するための手段) しかして、本考案は、1対のサイドフレーム(11)(1
2)を備えたリールボディ(1)に、スプール(2)と
ハンドル軸(4)とを回転自由に支持し、これらスプー
ル(2)とハンドル軸(4)との間にドラッグ機構
(7)を設けると共に、前記ハンドル軸(4)に逆転防
止ギヤ(8)を設け、この逆転防止ギヤ(8)と係合し
て該逆転防止ギヤ(8)の逆回転を阻止する逆転防止爪
(9)を前記リールボディ(1)に設けて成る両軸受リ
ールであって、前記逆転防止爪(9)を、前記リールボ
ディ(1)に対し前記逆転防止ギヤ(8)の逆回転方向
に所定範囲に亘って変位可能とし、この逆転防止爪
(9)と該逆転防止爪(9)とともに前記変位方向に変
位する変位部材とから成る爪側部材と前記リールボディ
(1)との間に弾性体(22)を介装する一方、前記リー
ルボディ(1)に、前記爪側部材の変位軌跡内に進入し
て前記爪側部材の変位を規制する外部操作可能なロック
体(25)を進退可能に設けると共に、前記爪側部材とリ
ールボディ(1)との一方の指針(23)を設け、他方
に、該指針(23)に対応し、前記ドラッグ機構(7)の
制動力を表示する表示部(24)を設けたものである。
ドラッグ機構(7)の制動力を確認したい場合、スプー
ル(2)を回転操作するのであって、この回転操作によ
り、前記ドラッグ機構(7)を介してハンドル軸(4)
及び逆転防止ギヤ(8)が弾性体(22)に抗して前記ス
プール(2)と共回りし、この弾性体(22)の弾性復元
力が前記ドラッグ機構(7)の制動力と均衡する力より
も大きくなると、前記ハンドル軸(4)及び逆転防止ギ
ヤ(8)のスプール(2)との共回りが停止し、この共
回り停止地点の前記指針(23)との符合する表示部(2
4)を読取ることにより、前記ドラッグ機構(7)の正
確な制動力を容易に確認することができるのである。
又、前記指針(23)及び表示部(24)は、スプール
(2)側部分に設けるものでないから、このスプール
(2)側部分を既存のリールと同様に構成でき、釣糸の
噛込みを防ぐ手立てを特別にする必要がなく、スプール
(2)の交換も既存のものと同様、容易に行なうことが
できるのである。また、スプール(2)の逆転防止体制
では、ロック体(25)を爪側部材の変位軌跡内に進入さ
せることにより、前記弾性体(22)を撓ませることな
く、つまり魚の引張力を弾性体(22)に作用させること
なく、ドラッグ機構(7)を介してスプール(2)に釣
糸を巻取ることができるから、魚釣り時における前記弾
性体(22)の疲労をなくすることができるのである。即
ち、スプール(2)の逆転防止体制で、釣竿を上方に振
り上げて釣糸を引張り、魚を手元側に引寄せる場合と
か、或は、釣糸の巻取操作力よりも魚の引張力が大きく
なる場合においても、前記弾性体(22)の撓みを防止で
きるから、該弾性体(22)の耐久性、ひいてはリール全
体の耐久性を高めることができるのである。
また、スプール(2)の逆転防止体制で、魚が掛かるの
を待っているとき、魚の当たりに対応して釣竿を振り上
げる場合においても前記爪側部材の変位を防止できるか
ら、前記当たりに対応して釣糸を迅速に引張ることがで
き、それだけ魚の取り逃がしを少なくできるのである。
(実施例) 図示したリールは、1対のサイドフレーム(11)(12)
を備えたリールボディ(1)のサイドフレーム(11)
(12)間に、スプール(2)を保持したスプール軸
(3)を回転自由に支持する一方、前記一方のサイドフ
レーム(11)に回転自由に支持するハンドル軸(4)と
該ハンドル軸(4)に相対回転可能に支持するメインギ
ヤ(5)と該メインギヤ(5)と噛合し、前記スプール
軸(3)に支持するピニオンギヤ(6)とを備え、前記
ハンドル軸(4)の駆動により前記スプール軸(3)を
回転させて前記スプール(2)に釣糸を巻取る如く成し
た駆動機構(A)を設けると共に、前記メインギヤ
(5)の一側面と対接するドラッグ制動板(71)と該ド
ラッグ制動板(71)と対接し、前記ハンドル軸(4)に
支持するドラッグディスク(72)と前記ハンドル軸
(4)に螺着し、前記ドラッグ制動板(71)に所定の負
荷を加える調整体(73)とを備えたドラッグ機構(7)
を設けて、前記調整体(73)の回転操作により、前記ド
ラッグ制動板(71)に加える負荷、即ちドラッグ機構
(7)の制動力を調整し、前記スプール軸(3)の回転
に所定の制動力を与える如く成しており、又、前記ハン
ドル軸(4)に逆転防止ギヤ(8)を支持し、前記第1
サイドフレーム(11)に、前記逆転防止ギヤ(8)と係
合する逆転防止爪(9)を枢着し、この逆転防止爪
(9)の逆転防止ギヤ(8)との係合により前記ハンド
ル軸(4)の逆回転を阻止することができるようになっ
ている。
又、前記第1サイドフレーム(11)は、側板(11a)と
該側板(11a)の外側に設ける椀形カバー(11b)とを備
えており、前記側板(11a)に固定する固定軸(13)
に、筒状の前記ハンドル軸(4)を回転自由に支持して
いる。
又、前記ハンドル軸(4)は、第1図の如く、その外周
に平坦面(4a)を設けて断面非円形に形成しており、
又、前記ドラッグディスク(72)は、その中心部に前記
ハンドル軸(4)の外周に嵌合する非円形孔を設けて、
ハンドル軸(4)に対する回転を阻止し、軸方向にのみ
移動可能になっている。
又、前記ピニオンギヤ(6)とスプール軸(3)との間
にクラッチ(10)を設けると共に、前記第1サイドフレ
ーム(11)に、クラッチレバー(20)を摺動自在に支持
し、このクラッチレバー(20)の押操作により前記ピニ
オンギヤ(6)を摺動させて前記クラッチ(10)を切る
如く成し、前記ハンドル軸(4)の回転操作によりリタ
ーン部材を介して前記クラッチレバー(20)を復動さ
せ、前記クラッチ(10)を継合するようにしている。
しかして、第1〜5図に示した実施例では、前記側板
(11a)に固定する固定軸(13)の基部に揺動体(21)
を揺動自由に支持し、この揺動体(21)の先端部に支持
軸を介して前記逆転防止爪の(9)を枢着して、この逆
転防止爪(9)と前記揺動体(21)と前記支持軸とから
成る爪側部材を前記側板(11a)に対し前記逆転防止ギ
ヤ(8)の逆回転方向に変位可能とし、この爪側部材の
前記揺動体(21)と前記側板(11a)との間に、コイル
ばねから成る弾性体(22)を介装する一方、前記リール
ボディ(1)に、前記爪側部材の変位軌跡内に進入して
前記爪側部材の変位を規制する外部操作可能なロック体
(25)を進退可能に設けると共に、前記第1サイドフレ
ーム(11)のカバー(11b)に覗孔(11c)を設けて、こ
の覗孔(11c)の孔縁部に指針(23)を設け、前記爪側
部材における揺動体(21)の前記覗孔(11c)との対向
面に、前記指針(23)に対応し、前記ドラッグ機構
(7)の制動力を表示する表示部(24)を設け、この表
示部(24)を前記覗孔(11c)から見えるようにしたの
である。
以上の構成において、前記揺動体(21)は、一端に貫通
孔をもち、前記側板(11a)に沿って延びる板状のボデ
ィ部(21a)と、該ボディ部(21a)の先端から直角状に
屈曲する庇部(21b)とから成り、前記貫通孔部分を前
記固定軸(13)に支持している。そして、前記ボディ部
(21a)の先端側に前記逆転防止爪(9)と前記弾性体
(22)の一端とを支持すると共に、後記するロック体と
当接する当たり(21c)を設けており、又、前記庇部(2
1b)の表面に前記表示部(24)を設けている。
又、前記側板(11a)には、ばね受け(11d)を設けて、
このばね受け(11d)に前記弾性体(22)の他端を支持
している。又、前記側板(11a)には前記揺動体(21)
の前記当たり(21c)と当接して揺動体(21)の揺動を
規制する前記ロック体(25)を枢着すると共に、このロ
ック体(25)の操作体(26)を前記カバー(11b)に移
動自由に支持している。前記ロック体(25)は、該ロッ
ク体(25)と前記カバー(11b)との間に介装したばね
(27)により前記揺動体(21)に対し離反方向に付勢さ
れており、前記操作体(26)の操作により前記ロック体
(25)が前記ばね(27)に抗して前記揺動体(21)の当
たり(21c)と当接する方向に揺動し、前記揺動体(2
1)の前記弾性体(22)を撓ませる方向への揺動を規制
するようにしている。
又、前記逆転防止爪(9)は、その先端部両側に、前記
逆転防止ギヤ(8)の外周部両側面と対接する1対の摩
擦板(91)(91)を設けて、前記逆転防止ギヤ(8)の
逆回転時、前記摩擦板(91)(91)を介して前記逆転防
止爪(9)が前記逆転防止ギヤ(8)と噛合する方向に
揺動し、前記逆転防止ギヤ(8)の正回転時、前記摩擦
板(91)(91)を介して前記逆転防止爪(9)が前記逆
転防止ギヤ(8)に対し離反方向に揺動するようになっ
ている。
尚、図示したリールには、前記ハンドル軸(4)に、突
起状の基準部(28a)をもった基準体(28)を相対回転
不能で、軸方向移動可能に設けると共に、前記調整体
(73)に、前記基準部(28a)に対応する凹状の位置指
定部(29a)をもった位置指定体(29)を、調整体(7
3)に対し位置変更可能に設けて、前記位置指定部(29
a)を基準部(28a)と符合させることにより、前記調整
体(73)を最適な位置に正確に位置させ得るようにして
いる。
即ち、前記基準体(28)を、前記ハンドル軸(4)に嵌
合する貫通孔と該貫通孔内面に対し内方に突出して前記
ハンドル軸(4)の外周に設ける平坦面(4a)と係合す
る係合突起をもった円板状に形成して、前記ハンドル軸
(4)に相対回転不能に支持する一方、前記位置指定体
(29)を、前記ハンドル軸(4)に嵌合する貫通孔をも
った円板状に形成して前記調整体(73)の側面と対向さ
せると共に、これら位置指定体(29)と調整体(73)と
に、軸方向に相対移動可能な噛合部(29b)(73a)を設
けて、位置指定体(29)を調整体(73)の動作に連動さ
せるようにし、又、前記位置指定体(29)と前記ハンド
ル軸(4)に取付けるハンドル(30)との間に押圧ばね
(31)を介装して、前記噛合部(29b)(73a)の噛合状
態を維持できるようにし、前記位置指定体(29)を押圧
ばね(31)に抗して移動させることにより前記噛合部
(29b)(73a)の噛合を離脱し、位置指定体(29)を調
整体(73)に対し相対回転させ得るようにしている。
以上の如く構成したリールは、魚釣りする前に調整体
(73)を回転操作し、対象魚に応じてドラッグ機構
(7)の制動力を予め設定するのである。
しかして、この設定した制動力を確認するには、第1図
の如く逆転防止爪(9)が第1サイドフレーム(11)に
対し変位可能になっている状態で前記スプール(2)に
巻装した釣糸を引張って、スプール(2)を逆回転させ
るか、又はスプール(2)を直接逆回転させるのであ
る。このスプール(2)の逆回転により、スプール軸
(3)、クラッチ(10)、ピニオンギヤ(6)、メイン
ギヤ(5)を介してドラッグ機構(7)のドラッグ制動
板(71)とドラッグディスク(72)及びハンドル軸
(4)と逆転防止ギヤ(8)とが逆回転方向に一体回転
し、この逆転防止ギヤ(8)と噛合し揺動体(21)に支
持された逆転防止爪(9)が、該逆転防止爪(9)に一
端を係止した弾性体(22)の力に打勝って前記逆転防止
ギヤ(9)の逆回転方向に追従変位することになり、そ
して、前記弾性体(22)の弾性復元力が前記ドラッグ機
構(7)の設定した制動力と均衡する力よりも大きくな
ると、前記逆転防止ギヤ(8)とハンドル軸(4)及び
ドラッグディスク(72)の回転が停止することになる。
しかして、この逆転防止ギヤ(8)の回転が停止した地
点の前記指針(23)と符合する表示部(24)を読取るこ
とにより、前記ドラッグ機構(7)の正確な制動力を容
易に確認することができるのである。
この場合、前記ハンドル軸(4)を回すと、前記逆転防
止爪(9)は、揺動体(21)を介して前記弾性体(22)
の弾性復元力で復帰するのである。この逆転防止爪
(9)の復帰後、前記操作体(26)を第1図矢印方向に
移動操作し、前記ロック体(25)を揺動体(21)の当た
り(21c)に当接させて逆転防止爪(9)の第1サイド
フレーム(11)に対する本位を阻止することにより、魚
釣時、釣糸に作用する張力により前記スプール(2)
が、前記ドラッグ機構(7)の制動力よりも小さい力で
回転するのを防ぐことができるのである。
又、前記ドラッグ機構(7)の正確な制動力を確認した
時点で、前記した如くロック体(25)を揺動体(21)に
当接させて、前記逆転防止爪(9)の第1サイドフレー
ム(11)に対する変位を阻止する一方、前記位置指定体
(29)を調整体(73)に対し回転させて、位置指定部
(29a)を基準部(28a)と符合させることにより、魚釣
時、針掛かりした魚の引き力に応じて前記調整体(73)
を回転操作し、ドラッグ機構(7)の制動力を変えて魚
を釣上げた場合であっても、この魚を釣上げた後前記調
整体(73)を、前記位置指定部(29a)が基準部(28a)
と符合する位置に戻すことにより該調整体(73)を、前
記設定した初期制動力が得られる位置に容易に、かつ正
確に位置させることができるのである。
従って、針掛かりした魚の引き力に応じて調整体(73)
を任意に操作できながら、この調整体(73)を、初期制
動力が得られる位置に容易に、かつ正確に戻すことがで
きるので使い勝手が良く、釣果を良好にできるのであ
り、又、前記基準部(28a)と位置指定部(29a)とを係
合させることにより、前記制動力が小さくなり過ぎるの
を防止できるので、スプール(2)に巻装した釣糸が解
れて縺れるのを防ぐことができるのである。又、押圧ば
ね(31)を設けて前記位置指定体(29)を付勢すること
により、前記基準部(28a)と位置指定部(29a)とが係
合するとき、この係合部分で音を鳴らすことができるの
で、この音を聴くことにより前記調整体(73)が適正位
置に戻ったのを確認できるのである。
尚、前記制動力を確認する場合、第5図の如くロック体
(25)が揺動体(21)に当接し、前記逆転防止爪(9)
の第1サイドフレーム(11)に対する変位が可能になっ
ていない場合は、前記操作体(26)を第5図矢印方向に
移動操作し、前記ロック体(25)をばね(27)の力で前
記揺動体(21)に対し離反方向に揺動させ、この状態で
前記スプール(2)を逆回転操作するのである。
尚、以上説明した実施例では、逆転防止爪(9)を、揺
動体(21)及び支持軸を介して第1サイドフレーム(1
1)に支持したが、その他、例えば前記側板(11a)に、
前記ハンドル軸(4)の軸心と同心円状の長孔を設け
て、この長孔に支持軸を介して前記逆転防止爪(9)を
支持し、この逆転防止爪(9)と前記側板(11a)との
間に前記弾性体(22)を介装してもよい。
又、爪側部材に設ける表示部(24)は、図示した如く揺
動体(21)の前記覗孔(11c)との対向面を設ける他、
前記逆転防止爪(9)の前記覗孔(11c)との対向面に
直接設けてもよい。
又、リールボディ(1)に指針(23)を設け、爪側部材
に表示部(24)を設けたが、前記リールボディ(1)に
表示部(24)を設け、前記爪側部材の前記覗孔(11c)
との対向面に指針(24)を設けてもよい。
又、弾性体(21)として、コイルばねを用いてスプール
(2)の回転操作により伸長させるように構成したが、
その他圧縮させるよう構成してもよいのであって、その
構造は特に限定されるものでない。
又、基準部(28a)と位置指定体(29)とを設けたが、
これら基準部(28a)と位置指定体(29)とは必ずしも
必要でない。又、これら基準部(28a)と位置指定体(2
9)とを設ける場合、反対に設けてもよいし、又、基準
部(28a)と位置指定部(29a)とを係合させることなく
符合させるようにしてもよい。
又、以上の実施例では、ハンドル軸(4)にドラッグ機
構(7)の調整体(73)を螺着したリールについて説明
したが、その他第6図の如く前記調整体(73)を螺着す
ることなくハンドル軸(4)に回転自由に支持してもよ
い。この場合は、例えば調整体(73)と前記ドラッグデ
ィスク(72)との間に、軸方向に向って周方向に変位す
るカム面をもったカム体(74)と、前記カム面に係合す
る係合突起(75)とを設ける一方、前記ドラッグ制動板
(71)に所定の負荷を予め与える設定体(76)を前記ハ
ンドル軸(4)に螺着して、ドラッグ機構(7)の初期
制動力を設定し、前記調整体(73)を回転操作してドラ
ッグ機構(7)の制動力を、前記設定体(76)により設
定する初期制動力に対し調整できるようにするのであ
る。又、この場合、前記調整体(73)とハンドル軸
(4)との一方に基準部(28a)を設け、他方に該基準
部(28a)に対応する位置指定部(29a)を設けて、この
位置指定部(29a)を基準部(28a)と符合させることに
より、前記調整体(73)を最適な位置に正確に位置させ
得るようにするのが好ましい。
(考案の効果) 以上の如く本考案は、ハンドル軸(4)に設ける逆転防
止ギヤ(8)と係合して該逆転防止ギヤ(8)の逆回転
を阻止する逆転防止爪(9)を、リールボディ(1)に
対し前記逆転防止ギヤ(8)の逆回転方向に所定範囲に
亘って変位可能とし、この逆転防止爪(9)と該逆転防
止爪(9)とともに前記変位方向に変位する変位部材と
から成る爪側部材と前記リールボディ(1)との間に弾
性体(22)を介装すると共に、前記爪側部材とリールボ
ディ(1)との一方に指針(23)を設け、他方に、該指
針(23)に対応し、ドラッグ機構(7)の制動力を表示
する表示部(24)を設けたから、予め設定した正確な制
動力を容易に確認することができながら、しかも、ハン
ドル軸側部分で、前記制動力の確認ができる構造である
ため、スプール側部分は既存の構造と同じにでき、従っ
て、釣糸の噛込み問題を解消できると共に、スプール
(2)の交換を既存のリールと同様、容易に行なうこと
ができるのである。
その上、スプール(2)の逆転防止体制では、ロック体
(25)を爪側部材の変位軌跡内に進入させることによ
り、前記弾性体(22)を撓ませることなく、つまり魚の
引張力を弾性体(22)に作用させることなく、ドラッグ
機構(7)を介してスプール(2)に釣糸を巻取ること
ができるから、魚釣り時における前記弾性体(22)の疲
労をなくすることができるのである。即ち、スプール
(2)の逆転防止体制で、釣竿を上方に振り上げて釣糸
を引張り、魚を手元側に引寄せる場合とか、或は、釣糸
の巻取操作力よりも魚の引張力が大きくなる場合におい
ても、前記弾性体(22)の撓みを防止できるから、該弾
性体(22)の耐久性、ひいてはリール全体の耐久性を高
めることができるのである。
また、スプール(2)の逆転防止体制で、魚が掛かるの
を待っているとき、魚の当たりに対応して釣竿を振り上
げる場合においても前記爪側部材の変位を防止できるか
ら、前記当たりに対応して釣糸を迅速に引張ることがで
き、それだけ魚の取り逃がしを少なくできるのである。
また、既存の両軸受リールにおける逆転防止爪を利用で
きるから、特別の回転体をスプール軸に設けて前記制動
力を確認できるようにしたものに比べて構造簡単で、安
価に提供できるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案リールの一実施例を示す要部のみの一部
切欠側面図、第2図は同拡大断面図、第3図は操作体の
みの斜視図、第4図はリール全体の斜視図、第5図は第
1図に対応した作動状態の説明図、第6図は別の実施例
を示す要部のみの拡大断面図である。 (1)……リールボディ (11)(12)……サイドフレーム (2)……スプール (4)……ハンドル軸 (7)……ドラッグ機構 (8)……逆転防止ギヤ (9)……逆転防止爪 (22)……弾性体 (23)……指針 (24)……表示部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】1対のサイドフレーム(11)(12)を備え
    たリールボディ(1)に、スプール(2)とハンドル軸
    (4)とを回転自由に支持し、これらスプール(2)と
    ハンドル軸(4)との間にドラッグ機構(7)を設ける
    と共に、前記ハンドル軸(4)に逆転防止ギヤ(8)を
    設け、この逆転防止ギヤ(8)と係合して該逆転防止ギ
    ヤ(8)の逆回転を阻止する逆転防止爪(9)を前記リ
    ールボディ(1)に設けて成る両軸受リールであって、
    前記逆転防止爪(9)を、前記リールボディ(1)に対
    し前記逆転防止ギヤ(8)の逆回転方向に所定範囲に亘
    って変位可能とし、この逆転防止爪(9)と該逆転防止
    爪(9)とともに前記変位方向に変位する変位部材とか
    ら成る爪側部材と前記リールボディ(1)との間に弾性
    体(22)を介装する一方、前記リールボディ(1)に、
    前記爪側部材の変位軌跡内に進入して前記爪側部材の変
    位を規制する外部操作可能なロック体(25)を進退可能
    に設けると共に、前記爪側部材とリールボディ(1)と
    の一方に指針(23)を設け、他方に、該指針(23)に対
    応し、前記ドラッグ機構(7)の制動力を表示する表示
    部(24)を設けたことを特徴とする両軸受リール。
JP1987155385U 1987-05-23 1987-10-09 両軸受リール Expired - Lifetime JPH073891Y2 (ja)

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GB8812000A GB2206022B (en) 1987-05-23 1988-05-20 Double-bearing fishing reel
US07/196,553 US4899953A (en) 1987-05-23 1988-05-20 Double bearing fishing reel
DE3817563A DE3817563A1 (de) 1987-05-23 1988-05-24 Doppelt gelagerte angelrolle
KR2019880007624U KR910002678Y1 (ko) 1987-05-23 1988-05-24 양 베아링 릴
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US07/455,180 US5037039A (en) 1987-05-23 1989-12-22 Drag braking force measuring mechanism for double-bearing fishing reel
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