JPH0738870U - 離脱防止管継手 - Google Patents
離脱防止管継手Info
- Publication number
- JPH0738870U JPH0738870U JP6723493U JP6723493U JPH0738870U JP H0738870 U JPH0738870 U JP H0738870U JP 6723493 U JP6723493 U JP 6723493U JP 6723493 U JP6723493 U JP 6723493U JP H0738870 U JPH0738870 U JP H0738870U
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- receiving opening
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 接合した受口と挿口との管軸方向への伸縮を
最小限に抑えることができ、かつ互いに屈曲することの
少ない離脱防止管継手を提供する。 【構成】 受口1の内周における受口1の奥端面9と挿
口7の先端部10との間にリング状で金属製のライナ1
1を配設する。さらに、挿口7の外周に、この挿口7の
外周面と受口1の開口部13の内周面との間の隙間をう
める曲がり防止リング14を取り付ける。わずかな伸縮
距離で挿口7の先端部10がライナ11の受口開口側側
面に当接するため、受口1と挿口7との伸縮寸法は最小
限に抑えられる。そして、挿口7の外周と受口1の開口
部13の内周面との間の隙間が曲がり防止リング14に
よりうめられるため、受口1と挿口7との互いの屈曲す
る許容範囲が最小限に抑えられて、外力が作用しても屈
曲することが防止される。
最小限に抑えることができ、かつ互いに屈曲することの
少ない離脱防止管継手を提供する。 【構成】 受口1の内周における受口1の奥端面9と挿
口7の先端部10との間にリング状で金属製のライナ1
1を配設する。さらに、挿口7の外周に、この挿口7の
外周面と受口1の開口部13の内周面との間の隙間をう
める曲がり防止リング14を取り付ける。わずかな伸縮
距離で挿口7の先端部10がライナ11の受口開口側側
面に当接するため、受口1と挿口7との伸縮寸法は最小
限に抑えられる。そして、挿口7の外周と受口1の開口
部13の内周面との間の隙間が曲がり防止リング14に
よりうめられるため、受口1と挿口7との互いの屈曲す
る許容範囲が最小限に抑えられて、外力が作用しても屈
曲することが防止される。
Description
【0001】
本考案は離脱防止管継手に関し、特に受口に挿口を挿入することでこれら受口 と挿口とを接合可能なスリップオンタイプの離脱防止管継手に関する。
【0002】
スリップオンタイプの管継手は、受口内部にシール材を装着し、この受口内に 挿口をシール材を圧縮させながら挿入することにより、受口と挿口とを接合でき るように構成されている。このようなスリップオンタイプの管継手に離脱防止機 能を付与し、かつ受口と挿口とが互いに軸心方向に沿う方向に若干移動して伸縮 可能とした離脱防止管継手としては例えば図5に示すようなものがある。
【0003】 受口1の内周にはシール材収容溝2が形成され、このシール材収容溝2に環状 のシール材3が配置されている。また、シール材収容溝2よりも奥側にロックリ ング収容溝4が形成され、このロックリング収容溝4に周方向一つ割りの金属製 のロックリング5が装着されている。ロックリング5の外周側とロックリング収 容溝4の内周側との間には、ロックリング5の芯出しを行うための芯出し用ゴム 輪6が配置されている。そして、挿口7の先端部外周には、ロックリング5に受 口奥側から係り合い可能な突部分としての挿口リング8が嵌め込まれている。な お、7aは挿口7の先端部外周に形成されている突部で、先すぼまり状に傾斜面 が形成されている。また、13は受口1の端部に形成されている開口部で、この 開口部13を通して受口1内に挿口7が挿入される。
【0004】 受口1と挿口7との接合時には、まず、受口1のシール材収容溝2にシール材 3を収容するとともに、芯出用リング6をロックリング収容溝4に装着し、その 内周にロックリング5を配置する。この状態で、開口部13を通して受口1内に 挿口7を挿入することにより、まず挿口7の外周にてシール材3が圧縮されて、 受口1と挿口7との間のシールが確保される。また、芯出用リング6によりロッ クリング5が偏心することなく保持され、この状態で挿口7がロックリング5の 内周側に押し込まれると、この挿口7の突部7aの傾斜面によってロックリング 5が弾性的に拡径され、さらに挿口7が押し込まれると、挿口リング8がロック リング5を通過し、この後は、ロックリング5は元の状態に戻り、確実に挿口7 の外周に嵌まり合う。このため、挿口7が受口1から離反する方向に移動しよう としても、挿口リング8がロックリング5の奥側面に当接して係り合い、確実な 離脱防止機能が発揮される。
【0005】 ところで、このような離脱防止管継手を湾曲した配管場所に配設する場合、つ まり曲管などの異形管に前記離脱防止管継手を適用する場合には、異形管両端部 の管軸方向が互いに異なるため、挿口7と受口1とが一方の管軸方向に沿って伸 縮すると、異形管の他端側はこの他端側の軸芯方向とは異なる方向に移動してし まうこととなり、良好な接合関係を維持できないおそれがある。また、挿口7と 受口1とが正規の接続姿勢より屈曲した場合にも、同様な理由から良好な接合関 係を維持できないおそれがある。したがって、異形管においてはその継手部にお ける伸縮量を最小限に抑え、かつ互いの屈曲も防止することが望ましい。
【0006】 この問題に対応する離脱防止管継手としては、図6に示すようなものが考えら れる。つまり、図5に示す構成に加えて、受口1の内周における受口1の奥端面 9と挿口7の先端部10との間に金属製のリング状のライナ11を配設する。こ の構成によれば、挿口リング8がロックリング5の奥側面に当接して係り合った 位置より、挿口7が受口1の奥端面側へさらに移動しようとすると、挿口7の先 端部10がライナ11の受口開口側側面に当接して挿口7の移動が規制されるた め、伸縮寸法が管軸方向に沿うライナ11の幅寸法分だけ縮小されて、受口1と 挿口7との伸縮寸法を最小限に抑えることができる。また、受口1の内面と受口 1の奥端面9と挿口7の先端部10とにより形成される窪みにこのライナ11が 配設されて、内部を流れる水の流路が平面化されるため、凹凸により生じる水の 流路抵抗の増大を防止することができる。なお、図6において、12はライナ1 1の芯出しを行うリング状のゴム部材である。
【0007】
しかしながら、図6に示す離脱防止管継手においては、受口1の開口部13は 、上述のように挿口7の突部7aおよび挿口リング8を通さなければならないた め、接続した状態において挿口7の外周と受口1の開口部13内周面との間に隙 間Hを有しており、この隙間Hの許容範囲で挿口7と受口1とが互いに屈曲可能 であるため、地震などの外力が作用すると比較的屈曲し易く、この結果、良好な 接合関係を維持できなくなるおそれがある。
【0008】 本考案は上記課題を解決するもので、接合した受口と挿口との管軸方向への伸 縮を最小限に抑えることができながら、外力が作用した場合でも、互いに屈曲す ることの少ない離脱防止管継手を提供することを目的とするものである。
【0009】
上記問題を解決するために本考案は、受口の内周に形成したロックリング収容 溝にロックリングを装着し、前記受口に挿入される挿口の先端部の外周に、前記 ロックリングと係合して挿口の受口からの離脱を防止する突部分を設け、受口の 内周における受口の奥端面と挿口の先端部との間に、前記突部分がロックリング と係合した位置よりも挿口が相対的に受口奥端面側へさらに移動する際に挿口の 先端と当接して挿口の移動を規制するリング状のライナを配設し、挿口の外周に 、この挿口の外周面と受口の開口部内周面との間の隙間をうめて挿口と受口との 屈曲を防止する曲がり防止リングを固定したものである。
【0010】
上記構成により、挿口の外周と受口の開口部内周面との間の隙間が曲がり防止 リングによりうめられるため、受口と挿口との互いの屈曲する許容範囲が最小限 に抑えられて、外力が作用しても屈曲することが防止される。
【0011】
【実施例】 以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。なお、従来と同機能のものに は同符号を付して、その説明は省略する。
【0012】 図1に示すように、受口1の内周における受口1の奥端面9と挿口7の先端部 10との間にはリング状で金属製のライナ11が配設されている。また、受口1 の内周側とライナ11の外周側との間にはライナ11の芯出しを行うリング状の ゴム部材12が配設されている。
【0013】 さらに、挿口7の外周に、この挿口7の外周面と受口1の開口部13の内周面 との間の隙間をうめて挿口7と受口1との屈曲を防止する曲がり防止リング14 が取り付けられている。この曲がり防止リング14は断面矩形状で、曲がり防止 リング14を挿口7の外周に固定するための固定用ボルト15が周方向90度間 隔で螺合されている。
【0014】 受口1と挿口7とを接合するに際して、まず受口1の内周における奥端面9の 近傍箇所にゴム部材12を装着し、このゴム部材12の内側にライナ11を、こ のライナ11の奥側の側面が受口1の奥端面9に接触するように収納する。また 、受口1のシール材収容溝2にシール材3を収容するとともに、芯出用リング6 をロックリング収容溝4に装着し、その内周にロックリング5を配置する。
【0015】 また、図3に示すように、固定用ボルト15を緩めた状態で、曲がり防止リン グ14を挿口7に予め外嵌させておく。 この状態で、挿口リング8がロックリング5を通過するまで、挿口7を受口1 内に挿入することにより、ロックリング5が挿口7の外周に嵌まり合い、挿口7 が受口1から離反する方向に移動しようとしても、挿口リング8がロックリング 5の奥側面に当接して係り合い、確実な離脱防止機能が発揮される。そして、わ ずかな伸縮距離で挿口7の先端部10がライナ11の受口開口側側面に当接する ため、受口1と挿口7との相対的な移動が規制され、受口1と挿口7との伸縮寸 法は最小限に抑えられる。
【0016】 そして最後に、挿口7の外周面と受口1の開口部13の内周面との間に、曲が り防止リング14をシール材3に当接する位置まで挿入し、固定用ボルト15に より曲がり防止リング14を挿口7の外周に固定する。
【0017】 この結果、挿口7の外周と受口1の開口部13の内周面との間の隙間が曲がり 防止リング14によりうめられるため、受口1と挿口7との互いの屈曲する許容 範囲が最小限に抑えられて、外力が作用しても屈曲することが防止される。
【0018】 図4は、曲がり防止リング14およびライナ11を設けた場合と、曲がり防止 リング14を設けずにライナ11のみを設けた場合との、曲げモーメントと曲げ 角度(屈曲角度)との関係を示す特性図である。図4に示すように、曲がり防止 リング14を設けた場合には、曲がり防止リング14を設けない場合に比べて、 曲げモーメントの値に対する曲げ角度が小さいことがわかる。
【0019】 なお、上記実施例においては、曲がり防止リング14は断面矩形状のものを示 したが、挿口7の外周面と受口1の開口部13の内周面との間の隙間に挿入し易 いように、挿口7の先端側ほど厚みが薄くなった断面くさび形状のものを用いて もよい。また、曲がり防止リング14として割れ目のないリング状のものを図示 したが、周方向一つ割のものを用いたり、周方向二つ割以上のものを用いてそれ ぞれを固定用ボルトで挿口の外周にねじ込んで固定してもよく、さらに、固定手 段としては固定用ボルトに限るものではない。また、ライナ11は金属製に限る ものではなく、剛性を有する部材であればよく、また、周方向一つ割りのものを 用いてもよい。さらに、上記実施例においては、挿口リング8が設けられている 場合について述べたが、挿口リング8を別体として設けることなく、挿口リング 8を設けた形状と同様な形状に挿口7の先端部10を一体形成した場合でも同様 な作用効果が得られることは言うまでもない。
【0020】
【考案の効果】 以上のように本考案によれば、受口の内周における受口の奥端面と挿口の先端 部との間に、挿口の先端部外周の突部分がロックリングと係合した位置よりも挿 口が相対的に受口奥端面側へさらに移動する際に挿口の先端と当接して挿口の移 動を規制するリング状のライナを配設し、挿口の外周に、この挿口の外周面と受 口の開口部内周面との間の隙間をうめて挿口と受口との屈曲を防止する曲がり防 止リングを固定したことにより、受口と挿口との互いの伸縮距離は最小限に抑え られながら、受口と挿口との互いの屈曲する許容範囲が最小限に抑えられて、外 力が作用しても屈曲することが防止される。これにより、湾曲した配管場所に離 脱防止管継手を配設する場合でも、良好な接合関係を維持することができる。
【図1】本考案の一実施例に係る離脱防止管継手の断面
図である。
図である。
【図2】(a),(b)は同離脱防止管継手の曲がり防
止リングおよび固定用ボルトの正面図および側面図であ
る。
止リングおよび固定用ボルトの正面図および側面図であ
る。
【図3】同離脱防止管継手の挿口の正面図である。
【図4】離脱防止管継手において、曲がり防止リングお
よびライナを設けた場合と、曲がり防止リングを設けず
にライナのみを設けた場合との、曲げモーメントと曲げ
角度との関係を示す特性図である。
よびライナを設けた場合と、曲がり防止リングを設けず
にライナのみを設けた場合との、曲げモーメントと曲げ
角度との関係を示す特性図である。
【図5】従来の離脱防止管継手の断面図である。
【図6】従来の離脱防止管継手の断面図である。
1 受口 4 ロックリング収容溝 5 ロックリング 7 挿口 8 挿口リング 9 奥端面 10 先端部 11 ライナ 13 開口部 14 曲がり防止リング 15 固定用ボルト
Claims (1)
- 【請求項1】 受口の内周に形成したロックリング収容
溝にロックリングを装着し、前記受口に挿入される挿口
の先端部の外周に、前記ロックリングと係合して挿口の
受口からの離脱を防止する突部分を設け、受口の内周に
おける受口の奥端面と挿口の先端部との間に、前記突部
分がロックリングと係合した位置よりも挿口が相対的に
受口奥端面側へさらに移動する際に挿口の先端と当接し
て挿口の移動を規制するリング状のライナを配設し、挿
口の外周に、この挿口の外周面と受口の開口部内周面と
の間の隙間をうめて挿口と受口との屈曲を防止する曲が
り防止リングを固定したことを特徴とする離脱防止管継
手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993067234U JP2606774Y2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 離脱防止管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993067234U JP2606774Y2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 離脱防止管継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0738870U true JPH0738870U (ja) | 1995-07-14 |
JP2606774Y2 JP2606774Y2 (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=13339029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993067234U Expired - Lifetime JP2606774Y2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 離脱防止管継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2606774Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010236652A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Waterworks Technology Development Organization Co Ltd | 離脱防止管継手及び管 |
CN114585847A (zh) * | 2019-10-18 | 2022-06-03 | 株式会社久保田 | 管接头 |
-
1993
- 1993-12-17 JP JP1993067234U patent/JP2606774Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010236652A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Waterworks Technology Development Organization Co Ltd | 離脱防止管継手及び管 |
CN114585847A (zh) * | 2019-10-18 | 2022-06-03 | 株式会社久保田 | 管接头 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2606774Y2 (ja) | 2001-01-09 |
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Legal Events
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EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
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