JPH0738379A - 電子的負荷インピーダンス - Google Patents

電子的負荷インピーダンス

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JPH0738379A
JPH0738379A JP6167306A JP16730694A JPH0738379A JP H0738379 A JPH0738379 A JP H0738379A JP 6167306 A JP6167306 A JP 6167306A JP 16730694 A JP16730694 A JP 16730694A JP H0738379 A JPH0738379 A JP H0738379A
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electronic load
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JP6167306A
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Inventor
Rolf Boehme
ロルフ・ベーメ
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TEMITSUKU TELEFUNKEN MICROELECTRON GmbH
Conti Temic Microelectronic GmbH
Original Assignee
TEMITSUKU TELEFUNKEN MICROELECTRON GmbH
Temic Telefunken Microelectronic GmbH
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/45Differential amplifiers
    • H03F3/45071Differential amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/45479Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of common mode signal rejection

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 通常の集積差動増幅器は負荷インピーダンス
として埋込まれるインピーダンスを持ち,その制限され
る大きさが電流消費の減少に対する限界となつている。
本発明によれば,負荷インピーダンスが例えばダイオー
ドのような非直線2端子網を形成する負荷素子D1〜D
3により代えられ,制御回路を介して制御素子A例えば
制御トランジスタにより,これらの負荷素子D1〜D3
の電位が一定に保持される。 【効果】 回路の集積のために所要面積を増大すること
なく,差動増幅器回路の電流消費を残留電流の程度まで
低下させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,電力の少ないバイポー
ラ回路及び制御増幅器用の少なくとも1つの信号源から
信号電流を供給される電子的負荷インピーダンス,及び
非対称信号の対称化のためこの電子的負荷インピーダン
スの使用に関する。
【0002】
【従来の技術】増幅回路において,電流を電圧に変換す
るため負荷インピーダンスが使用され,増幅素子例えば
バイポーラトランジスタが出力電流を供給し,この出力
電流が負荷インピーダンスに電圧降下を生じ,この電圧
降下を別の増幅段の入力電圧として使用することができ
る。差動回路が2つの出力電流を供給し,通常は2つの
負荷インピーダンスを必要とする。2つ以上の出力電流
を持つ装置もある。大地電位に対して非対称な信号を対
称化するためにも,大抵は補助回路に埋込まれる負荷イ
ンピーダンスが使用される。小さい電流入力が求められ
ると,バイポーラ集積回路に大きい負荷インピーダンス
が生じて,過度に大きい場所を必要とし,その堰層容量
により周波数応答に不利な影響を及ぼす。大きい所要場
所は,それに応じて集積回路の製造費を高くする。この
理由から,能動フイルタに関して,抵抗の代りにダイオ
ードの直列回路を使用することが提案された(欧州特許
第0296131号明細書)。インピーダンスをブート
ストラツプにより電子的に増大することも可能である
(VLSI design techniques f
or analog and digital cir
cuits,McGraw−Hill Book C
o.,Singapore 1990,p.327)。
【0003】しかしダイオードの直列回路では,電力平
衡及び制御可能性に関して非常に望ましくない大きい所
要電圧が生ずる。ブートストラツプによる抵抗の増大は
あまり安定でなく,望ましい面積減少に反して付加的な
結合コンデンサを必要とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従つて本発明の課題
は,受動インピーダンスの代りに使用可能で,僅かな電
流しか必要とせず,集積回路における所要面積も小さ
く,大きい堰層容量によつて負荷されないような電子的
負荷インピーダンスを提示することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明によれば,それぞれ非直線2端子網を形成する少
なくとも2つの負荷素子が存在し,これらの負荷素子の
第1の端子がそれぞれ1つの制御可能な電流源に接続さ
れ,負荷素子の第2の端子が互いに接続され,負荷素子
へ給電する少なくとも1つの給電電源が設けられ,制御
可能な電流源を制御する制御素子が負荷素子に接続され
ている。
【0006】更に本発明によれば,それぞれ2つの回路
素子の直列回路から成る非直線2端子網をそれぞれ形成
する少なくとも2つの負荷素子が存在し,これらの負荷
素子の第1の端子が,負荷素子に対応するそれぞれ1つ
の制御可能な電流源に接続され,負荷素子の第2の端子
が互いに接続され,給電電源が負荷素子の第2の端子の
接続点に給電するか,又はそれぞれの負荷素子の2つの
回路素子の接続点がそれぞれ1つの給電電源から給電さ
れ,それぞれの負荷素子の2つの回路素子の接続点が,
対応する制御可能な電流源の入力端にそれぞれ1つの制
御素子を介して接続され,制御可能な電流源の各入力端
が,コンデンサにより基準点又は他の入力端に接続され
ている。
【0007】こうして本発明によれば,制御可能な電流
源は,負荷素子及び制御素子と共に,負荷素子の電位を
一定に保持する制御回路を形成する。このような負荷素
子の使用により,所要面積を増大することなく,差動回
路の電流消費を残留電流の程度に低減することができ
る。電子的負荷インピーダンスのための付加的な所要電
流は,給電する差動回路の所要電流の1/V倍にすきな
い。ここでVは差動回路の増幅度である。
【0008】
【実施態様】負荷素子として半導体ダイオード又はダイ
オードとして接続されるトランジスタを使用することが
できる。このようなトランジスタダイオードの基板容量
は埋込まれるインピーダンスの基板容量より小さいの
で,有効周波数範囲が増大する。トランジスタダイオー
ドの非直線性は後続の差動増幅器回路の非直線性に完全
に一致し,トランジスタダイオードにおける電流−電圧
変換及び差動増幅器回路における後続の電圧−電流変換
は,原理的に全く歪みなしの増幅を行う。別の利点とし
て,小さい電流において半導体ダイオードは大きい散弾
雑音を持つが,インピーダンスは熱雑音を持つ。この場
合微分抵抗Rxを持つダイオードの雑音出力は,大きさ
Rxのオーム抵抗の雑音出力の半分にすぎないので,こ
の点からも特性の悪化はおこらない。本発明の別の有利
な構成は従属請求項からわかる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面により以下に説明す
る。図1において信号電流源を形成する電流源Ia1,
Ia2,Ia3は,信号電流に重畳されて零信号電流を
供給する。接続点A1,A2,A3は負荷インピーダン
スの端子に一致している。一般に非直線2端子網と解釈
されるそれぞれ1つの負荷素子D1,D2,D3は,そ
の第1の端子を接続点A1,A2,A3に接続されてい
る。負荷素子の第2の端子は1つの接続点Cにまとめら
れている。給電電源I2は負荷素子へ電流を供給し,こ
こでI2は電流の値も意味するものとしている。この例
では,負荷素子D1,D2,D3はダイオードとして構
成されている。負荷素子に 特に接続点Cで接続さ
れる制御素子Aは,npnトランジスタとして構成され
る制御可能な電流源T5,T6,T7の入力端Dに接続
され,これらのトランジスタのコレクタも同様にそれぞ
れ接続点A1,A2,A3に接続され,そのエミツタは
給電電圧Ubの電位に接続されている。最も簡単な場合
制御素子Aは,接続点A1,A2,A3の適当な動作電
位を供給する役割のみを持ち,簡単なダイオード,ツエ
ナダイオード等から形成することができる。高級な制御
のためには,図4のa)に示すようなトランジスタ又は
図4のd)に示すような差動増幅器も使用することがで
きる。
【0010】給電電流I2は接続点Cを負荷し,アース
GNDに対してその電圧Vcを低下する方向に作用す
る。電圧Vcの低下は制御素子Aを介して制御可能な電
流源T5,T6,T7の入力端Dへ伝達され,その結果
これらの電流源がその電流Ib1,Ib2,Ib3を増
大する。これは前記の低下に抗して作用するので,平衡
状態が形成される。制御素子Aが接続点Cに大した電流
を必要としないものと仮定すれば,給電電流I2は負荷
素子D1,D2,D3へのみ流れ,従つてI2=IC1
+IC2+IC3が成立する。通常の場合制御可能な電
流源T5,T6,T7は互いに同じであり,従つてIb
1=Ib2=Ib3=Ibである。信号源Ia1,Ia
2,Ia3の電流を,基本値としての平均値と偏差との
和Ia1=Ia+ia1,Ia2=Ia+ia2,Ia
3=Ia+ia3として示すことができる。Ic=I2
/3と定義すれば,Ic1=Ic−ia1,Ic2=I
c−ia2,Ic3=Ic−ia3が得られる。即ち負
荷素子において,信号源におけるのと同じ電流差が有効
となるが,基本値は電流Ic=I2/3のみによつて規
定されている。Ic<Iaに選べば,基本値に対して差
は大きくなる。相対差の増大は,別の実施例に示すよう
に,増幅に利用することができる。
【0011】負荷素子D1,D2,D3の電流は信号電
流Ia1,Ia2,Ia3の基本値Iaには関係せす,
その差にのみ関係するので,装置の対称化作用が生ず
る。2つの信号源において非対称は,一方の信号源の変
化が他方の信号源の変化に精確に対抗しないことを意味
する。3つ以上の信号源では,非対称は,最も簡単に
は,すべての変化の和が零に等しくないことを意味す
る。この意味で装置は対称化作用する。なぜならば,負
荷素子を通る電流の和は常にI2であり,従つて変化の
和は零でなければならないからである。対称化作用は,
負荷素子を通る電流に対して成立する。制御素子Aを図
4のd)により高増幅度の差動増幅器として構成し,そ
の第2の入力端を基準電圧Urへ接続することにより,
接続点Cの電圧が実際上もはや変化しないようにするこ
とができる。その場合接続点A1,A2,A3における
電圧も一種の対称性を満足する。
【0012】図3は,電子的負荷インピーダンスを2つ
の差動回路の間の接続部として使用することを示してい
る。第1の差動回路はトランジスタT3及びT4と給電
電源I1とから成り,電子的負荷インピーダンスの端子
A1,A2から出力Ia1及びIa2を取る。トランジ
スタT11及びT12と給電電源I3とから成る第2の
差動回路は,その入力端を端子A1,A2に接続されて
いる。負荷素子はトランジスタT1,T2である。制御
素子はエミツタホロワとして接続されているトランジス
タT8から成つている。
【0013】ベース電流を無視すると,図1の説明にお
けるように,Ib1=Ia1+Ic1及びIb2=Ia
2+Ic2が成立する。電流Ib1=Ib2は互いに等
しく,Ib1+Ib2=I1+I2のため一定でなけれ
ばならないので,Ia1又はIa2の各変化の結果,I
c1又はIc2は逆向き同じ大きさの変化を行う。電流
I2が小さいほど,トランジスタダイオードT1,T2
の差インピーダンス従つて第1の差動回路の入力端から
出力端A1,A2への電圧増輻が大きくなる。技術的に
同種のトランジスタに対して,ベース電流を無視する
と,V=I1/I2の増幅度が生じ,使用されるトラン
ジスタの電流増幅度の約10%までの増幅では,僅かな
偏差しか生じない。
【0014】オーム抵抗で動作する差動回路に対して,
電流I2が付加的に必要とされる。式V=I1/I2
は,付加的に必要な電流が係数1/Vに一致し,即ち普
通の増幅度では重要でないことを示している。
【0015】半導体ダイオードの逆方向電圧と流れる電
流との間の対数関係のため,出力端A1とA2との間の
電圧差は,大きい制御では歪んでいる。第2の差動回路
のトランジスタT11,T12の指数関数特性は,この
歪みを再び打消すので,入力電流Ia1,Ia2と出力
電流Id1,Id2との間に直線関係が生ずる。従つて
電子的負荷インピーダンスは第2の差動回路の非直線性
を相殺する。それにより電子的負荷インピーダンスで
は,オーム負荷抵抗におけるより大きい制御範囲が可能
である。
【0016】半導体ダイオードは大きすぎない電流の範
囲で大きい散弾雑音を示す。微分抵抗Rxを持ちかつ導
通方向に電流を流される半導体ダイオードの雑音出力
は,大きさRxのオーム抵抗のちようど半分の強さであ
る。従つて電子的負荷インピーダンスにおける半導体ダ
イオードの雑音寄与は,同じオーム抵抗の寄与より少な
い。この利点は制御可能な電流源T5,T6の雑音によ
り減殺されるが,これらの電流源の雑音寄与は第1の差
動回路T3,T4の雑音寄与とせいぜい同じであり,ト
ランジスタT5及びT6のエミツタの前にエミツタ抵抗
を挿入することにより更に低下可能である。
【0017】図4は,負荷素子の接続点Cと制御可能な
電流源との間に挿入可能な制御素子の若干の例を示して
いる。この図4のa)は図3の構成に類似し,エミツタ
ホロワに負荷抵抗Reが付加されて,制御速度を高めて
いる。
【0018】図4のb)では,制御素子は単にダイオー
ドから成つている。この構成は,トランジスタT5及び
T6のベースのために必要な電流が電流I2より小さい
限り,あまり大きすぎない増幅度において充分である。
I1/I2>>1(実際には約5以上)では,制御可能
な電流源のベース電流が重要であり,近似的にV=I1
/(I2−Ir)が得られ,ここにIrはトランジスタ
T5及びT6のベース電流である。この回路の機能は,
I2>Irである間にのみ保証される。
【0019】できるだけ小さい給電電圧を得るために,
図4のc)による制御素子が推奨される。トランジスタ
T8のベースには,給電電圧Ubより約0.3V低い所
にある基準電圧が供給される。この基準電圧は,図によ
れば(複数の制御素子に対しても),抵抗Rr及び電流
源Irによつて生ずることができる。この制御素子によ
り,電子的負荷インピーダンス及び普通のトランジスタ
電流源を持つ差動増幅器が,約Ub=1.2Vから動作
可能になる。制御可能な電流源T5,T6の入力電流に
よる接続点Cの負荷及び増幅式の補正に関して,図4の
b)によるダイオード回路と同じことがいえる。
【0020】最後に図4のd)は差動増幅器OP及び基
準電圧Urを持つ一般的な構成を示している。差動増幅
器OPの増幅度が充分大きいと,接続点Cにおける電圧
は,供給電流I1及びI2には無関係に,基準電圧Ur
に等しい。
【0021】図3による回路において,電流の差が|I
a1−Ia2|>I2になると,電子的負荷インピーダ
ンスの制御範囲を超過する。Ia1>Ia2であると仮
定すれば,トランジスタダイオードT1が無電流にな
り,トランジスタT3のベース−コレクタダイオードが
導通するか又は他の飽和効果が始まるまで,端子A1の
電圧が低下する。これを回避するため,図5によれば,
端子A1,A2に制限トランジスタT13,T14が接
続されて,端子A1又はA2における電圧の1つの許容
できない低下を防止する。制限トランジスタのベース
は,選ばれる動作点に応じて補助電圧Ubに接続され,
コレクタは給電電圧Ubに接続される。場合によつては
コレクタもベースのように補助電圧Uh又は給電電圧U
bに接続することができる。
【0022】式V=I1/I2からわかるように,増幅
度Vは電流比を介して設定することができる。これによ
り,増幅度を信号に合わせ,こうして過制御を防止する
ことが可能になる。図6はこのための実施例を示してい
る。制限ダイオードの代りに,監視トランジスタT1
3,T14のベース−エミツタダイオードが設けられて
いる。コレクタは,給電電源I2を形成する電源トラン
ジスタT15のベースEに接続されている。監視トラン
ジスタの動作点は,大きい制御の際初めて注目すべき電
流が入力端Eに生ずるように,選ばれている。この電流
はトランジスタT15の電流を強めるか又は発生し,そ
れにより増幅度が低下せしめられ,過制御が防止され
る。入力端EとアースGNDとの間のフイルタコンデン
サC4により,大抵の場合望ましい慣性が増幅度制御に
与えられる。入力端Eに接続されるトランジスタT16
のトランジスタダイオードにより,増幅度制御をトラン
ジスタT15の電流増幅度の変動とは無関係にすること
ができる。基本電流I2は,過制御防止のため,図面に
示すように,入力端Eへ給電する独立した電源I2′に
より,規定することができる。しかし監視トランジスタ
T13,T14が不動作状態でも電流I2の発生に必要
な電流を導くように,これらのトランジスタの動作点を
選ぶことも可能である。
【0023】交流量用の電子的負荷インピーダンスを使
用する際,ドリフト効果及び望ましくない直流量を抑制
する希望がある。このため図2によれば,負荷素子D
1,D2がそれぞれ2つの回路素子T1,R1及びT
2,R2の直列回路から構成され,それぞれ1つの制御
素子T9,T10が回路素子の接続点B1,B2に接続
され,制御素子T9,T10の出力端は対応する制御可
能な電流源T5,T6の入力端にそれぞれ接続されてい
る。制御可能な電流源の各入力端には,給電端子又は他
の入力端に対するコンデンサが接続されている。
【0024】この回路拡張の動作原理は,直流量と交流
量とを分離し,直流量を入力端子A1,A2へ負帰還す
ることである。適当な極性の直流量を得るため,実施例
の負荷素子D1,D2は,トランジスタダイオードT
1,T2とオーム抵抗R1,R2との直列回路により構
成されている(BICMOS技術では抵抗R1,R2が
例えば電界効果素子であつてもよい)。互いに同じであ
ると仮定される抵抗R1,R2には,負荷素子を流れる
電流Ib1,Ib2に応じて電圧降下が生ずる。電流が
異なつていると,接続点の間に電圧差が生ずる。実施例
では共通ベース回路のトランジスタT9,T10により
構成されている制御素子は,この電圧差により異なる電
流を通す。従つて制御可能な電流源のトランジスタT
5,T6の電流増幅度に応じて,異なる電流Ib1,I
b2が生ずる。この異なる電流が入力電流Ia1,Ia
2の静的差に抗して作用する。即ち負荷素子D1,D2
における電流Ib1とIb2との静的差が減少せしめら
れる。予想される機能に対して,トランジスタダイオー
ドT1,T2の微分抵抗の5〜20%の範囲にある抵抗
R1,R2の大きさで通常は充分である。それにより純
オーム負荷抵抗に対する電子的負荷インピーダンスの利
点は減じるが,相殺されることはない。後続の差動回路
における歪みの補償作用も同様に減じるが,適当に選ば
れるエミツタ抵抗の挿入により再び改善することができ
る。
【0025】制御可能な電流源の入力端に接続されるコ
ンデンサにより,限界周波数以上でこの負帰還が消失す
る。この個所における大きいインピーダンスにより,比
較的小さいコンデンサで充分である。2つの入力端の間
にコンデンサC3を使用する方が,給電電圧Ub又はア
ースGNDに対して2つのコンデンサC1,C2を設け
るより好ましい。なぜならば,C3=(C1+C2)/
4により同じ効果が得られ,対称化作用(即ち入力電流
の直流成分への反作用)の周波数範囲は僅かしか減少し
ないからである。更に制御可能な電流源の入力端へのコ
ンデンサ接続は,コレクタ−ベース容量(ミラー効果)
によるトランジスタT5,T6の電流源機能の低下を抑
制する役割を果たす。
【0026】多段交流電圧増幅器では,動作点の安定化
を周波数限定負帰還として行うのが普通である。図7に
示す実施例により適当な出力信号を発生することができ
る。この回路は,負荷素子D1,D2の接続点Cに接続
されてコレクタ側でトランジスタ電流源T5,T6を制
御する制御トランジスタT8を持つ内部動作点安定化装
置を含んでいる。負荷素子自体はトランジスタT1,T
2と抵抗R1,R2との直列回路として構成されてい
る。これらの直列回路の接続点B1,B2には別の制御
トランジスタT9,T10が接続され,その出力信号が
増幅器入力端への帰還のために使用される。このような
帰還の実施は,伝送される周波数帯の制限を含み,その
他の場合回路技術的に公知の手段で行われる。
【0027】最後に図8は,差動回路のバイアス給電及
びよく規定される入力抵抗の形成のために電子的負荷イ
ンピーダンスをどのように使用できるかの例を示してい
る。差動回路T11,T12,I3は,入力側を電子的
負荷インピーダンスの端子A1,A2に接続されてい
る。制御素子AはトランジスタT15〜T18及び電流
源Irを持つ差動増幅器として構成されている。その入
力端は電子的負荷インピーダンスの端子A2及び基準電
圧Urに接続されている。信号源Ua(電流源の特性を
持つものでよい)は,場合によつては結合コンデンサC
4を介して,電子的負荷インピーダンスの端子A1及び
差動回路T11,T12の入力端に接続されている。
【0028】制御素子Aは,役割に合わせた高増幅度の
差動増幅器である。その入力電圧Ua2−Ur(ここで
Ua1,Ua2は端子A1,A2の電圧を意味する)
は,従つて他の信号電圧より小さい。理想化して見る
と,端子A2は基準電圧Urに固定される。入力電圧U
aはコンデンサC4を介して端子A1へ伝送されるの
で,電圧差はUa1−Ua2=Uaになる。従つて入力
電圧はトランジスタダイオードT1,T2の直列回路に
印加される。その微分抵抗は,半導体物理学から知られ
ている温度電圧Ut=25mV(室温で)及びそれぞれ
I2/2の電流により,4Ut/I2になる。従つて入
力抵抗は更に温度のほかに電流I2にのみ関係し,電流
I2により調節可能である。差動回路T11,T12の
入力抵抗は,電子的に生ずる抵抗4Ut/I2に並列接
続されており,場合によつては考慮されねばならない。
差動回路のバイアス電流は,制御可能な電流源の制御機
構により一緒に発生される。
【0029】制御素子Aの第1の入力端が,端子A2で
なく接続点Cに設けられると,接続点Cの電圧が基準電
圧Urに接続される。その場合電子的入力インピーダン
スは2Ut/I2になり,端子A2の電圧は端子A1の
供給電圧に対して逆位相で変化する。その際電子的負荷
インピーダンスは既に述べた対称化機能をとる。
【0030】図1ないし8に示す実施例は,逆の導電形
のトランジスタでも,即ちnpnトランジスタの代りに
pnpトランジスタでも構成することができる。更にバ
イポーラトランジスタの代りに電界効果トランジスタも
使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】周波数範囲に直流量を含みかつ非対称信号源の
対称化のためにも使用できる3つの負荷素子を持つ回路
装置の接続図である。
【図2】静的に非対称な信号を補償できる所定の限界周
波数以上の信号用の2つの負荷素子を持つ回路装置の接
続図である。
【図3】2つの差動回路の間へ電子的負荷インピーダン
スを挿入される回路装置の接続図である。
【図4】制御素子の4つの構成例の回路図である。
【図5】制限ダイオード又はトランジスタを持つ過制御
防止用回路装置の接続図である。
【図6】電子的負荷インピーダンスの制御により過制御
を防止する回路装置の接続図である。
【図7】先行する機能装置の動作点を安定化するために
使用できる付加的な制御素子を持つ回路装置の接続図で
ある。
【図8】よく規定される入力インピーダンスを生ずるた
め差動回路にバイアス電圧を供給する電子的負荷インピ
ーダンスの使用を示す接続図である。
【符号の説明】
A;T9,T10 制御素子 A1〜A3 第1の端子 B1,B2 接続点 C 第2の端子 C1〜C3 コンデンサ D1〜D3 負荷素子 Ia1〜Ia3 信号源 I2,I2a,I2b 給電電源 T5〜T7 制御可能な電流源 T1,R1;T2,R2 回路素子

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの信号源(Ia1,Ia
    2,Ia3)から信号電流を供給されるものにおいて, a)それぞれ非直線2端子網を形成する少なくとも2つ
    の負荷素子(D1,D2,D3)が存在し, b)これらの負荷素子(D1,D2,D3)の第1の端
    子(A1,A2,A3)がそれぞれ1つの制御可能な電
    流源(T5,T6,T7)に接続され, c)負荷素子(D1,D2,D3)の第2の端子(C)
    が互いに接続され, d)負荷素子(D1,D2,D3)へ給電する少なくと
    も1つの給電電源(I2)が設けられ, e)制御可能な電流源(T5,T6,T7)を制御する
    制御素子(A)が負荷素子(D1,D2,D3)に接続
    されている ことを特徴とする,電子的負荷インピーダンス。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つの信号源(Ia1,Ia
    2)から信号電流を供給されるものにおいて, a)それぞれ2つの回路素子(T1,R1;T2,R
    2)の直列回路から成る非直線2端子網をそれぞれ形成
    する少なくとも2つの負荷素子(D1,D2)が存在
    し, b)これらの負荷素子(D1,D2)の第1の端子(A
    1,A2)が,負荷素子(D1,D2)に対応するそれ
    ぞれ1つの制御可能な電流源(T5,T6)に接続さ
    れ, c)負荷素子(D1,D2)の第2の端子(C)が互い
    に接続され, d)給電電源(I2)が負荷素子(D1,D2)の第2
    の端子の接続点(C)に給電するか,又はそれぞれの負
    荷素子(D1,D2)の2つの回路素子(T1,R1;
    T2,R2)の接続点(B1,B2)がそれぞれ1つの
    給電電源(I2a,I2b)から給電され, e)それぞれの負荷素子(D1,D2)の2つの回路素
    子(T1,R1;T2,R2)の接続点(B1,B2)
    が,対応する制御可能な電流源(T5,T6)の入力端
    にそれぞれ1つの制御素子(T9,T10)を介して接
    続され, f)制御可能な電流源(T5,T6)の各入力端が,コ
    ンデンサ(C1,C2,C3)により基準点又は他の入
    力端に接続されている ことを特徴とする,電子的負荷インピーダンス。
  3. 【請求項3】 負荷素子(D1,D2,D3)が2つの
    回路素子(T1,R1;T2,R2)の直列回路から成
    ることを特徴とする,請求項1に記載の電子的負荷イン
    ピーダンス。
  4. 【請求項4】 負荷素子(D1,D2,D3)又は回路
    素子(T1,T2)が半導体ダイオード又はトランジス
    タダイオードであることを特徴とする,請求項1ないし
    3の1つに記載の電子的負荷インピーダンス。
  5. 【請求項5】 他の回路素子がオーム抵抗であることを
    特徴とする,請求項4に記載の電子的負荷インピーダン
    ス。
  6. 【請求項6】 給電電源(I2)が負荷素子(D1,D
    2,D3)の第2の端子の接続点(C)に給電すること
    を特徴とする,請求項1又は3ないし5の1つに記載の
    電子的負荷インピーダンス。
  7. 【請求項7】 回路素子(T1,R1;T2,R2)の
    接続点(B1,B2)が,それぞれ1つの給電電源(I
    2a,I2b)から給電されることを特徴とする,請求
    項1又は3ないし5の1つに記載の電子的負荷インピー
    ダンス。
  8. 【請求項8】 制御素子(A,T8)が負荷素子(D
    1,D2,D3)の第2の端子の接続点(C)に接続さ
    れるか,又はそれぞれ1つの制御素子(T9,T10)
    が回路素子(T1,R1;T2,R2)の接続点(B
    1,B2)に接続されていることを特徴とする,請求項
    1又は3ないし7の1つに記載の電子的負荷インピーダ
    ンス。
  9. 【請求項9】 制御素子が負荷素子(D1,D2)の第
    1の端子(A1,A2)に接続されていることを特徴と
    する,請求項1又は3ないし7の1つに記載の電子的負
    荷インピーダンス。
  10. 【請求項10】 制御素子がダイオードから成ることを
    特徴とする,請求項1ないし9の1つに記載の電子的負
    荷インピーダンス。
  11. 【請求項11】 制御素子が差動増幅器から成り,その
    第2の入力端に基準電圧が供給されることを特徴とす
    る,請求項1ないし9の1つに記載の電子的負荷インピ
    ーダンス。
  12. 【請求項12】 制御素子がトランジスタであり,その
    制御入力端としてエミツタ端子が役立ち,基準入力端と
    してベース端子が役立ち,出力端としてコレクタ端子が
    役立つことを特徴とする,請求項1ないし9の1つに記
    載の電子的負荷インピーダンス。
  13. 【請求項13】 制御可能な電流源がトランジスタ電流
    源として構成されていることを特徴とする,請求項1な
    いし12の1つに記載の電子的負荷インピーダンス。
  14. 【請求項14】 給電電源がトランジスタ電流源として
    構成され,そのベースで制御可能であることを特徴とす
    る,請求項1ないし13の1つに記載の電子的負荷イン
    ピーダンス。
  15. 【請求項15】 負荷素子の第1の端子が制限ダイオー
    ドに接続されていることを特徴とする,請求項1ないし
    14の1つに記載の電子的負荷インピーダンス。
  16. 【請求項16】 制限ダイオードの第2の端子が供給電
    圧の1つの極に接続されていることを特徴とする,請求
    項15に記載の電子的負荷インピーダンス。
  17. 【請求項17】 制限ダイオードの第2の端子が基準電
    圧に接続されていることを特徴とする,請求項15に記
    載の電子的負荷インピーダンス。
  18. 【請求項18】 制限ダイオードがバイポーラトランジ
    スタのエミツタ−ベースダイオードであり,このトラン
    ジスタのコレクタが給電電源を制御することを特徴とす
    る,請求項15ないし17の1つに記載の電子的負荷イ
    ンピーダンス。
  19. 【請求項19】 給電電源の制御入力端にトランジスタ
    ダイオードが並列接続されていることを特徴とする,請
    求項18に記載の電子的負荷インピーダンス。
  20. 【請求項20】 給電電源の制御入力端にコンデンサが
    並列接続されていることを特徴とする,請求項18に記
    載の電子的負荷インピーダンス。
JP6167306A 1993-06-17 1994-06-16 電子的負荷インピーダンス Pending JPH0738379A (ja)

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