JP2520219Y2 - 電力増幅器 - Google Patents

電力増幅器

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JP2520219Y2
JP2520219Y2 JP1990024418U JP2441890U JP2520219Y2 JP 2520219 Y2 JP2520219 Y2 JP 2520219Y2 JP 1990024418 U JP1990024418 U JP 1990024418U JP 2441890 U JP2441890 U JP 2441890U JP 2520219 Y2 JP2520219 Y2 JP 2520219Y2
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浩 飯田
行夫 松田
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山水電気株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は電力増幅器にかかわり、詳しくは、トランス
インピーダンス増幅段を有する負帰還電力増幅器に関す
る。
〔従来の技術〕
一般的な電力増幅器は第4図のような構成で、入力電
圧V1を利得A(s)の電圧増幅段1で電圧増幅してV2
し電力増幅段2で電力増幅する。出力電圧V2は抵抗R1
R2とで分圧されて負帰還される。この回路の閉ループ利
得は、A(s)を分子多項式N(s)および分母多項式
D(s)で表し、1+(R2/R1)=G(増幅帯域の平均
角周波数における利得)とすれば、 となる。ここで明らかなように伝達関数の極を定めるD
(s)は利得Gにかかっている。即ち、第4図の電力増
幅器では利得Gを変えると周波数特性も変化するという
問題がある。
第5図はこのような問題をなくした電力増幅器で、入
力信号V1は入力端子3を通してトランジスタT11とT12
ベースに加えられる。T11とT12のエミッタはトランジス
タT21とT22のベースにそれぞれ接続されるとともに定電
流源I1とI2とにそれぞれ接続されている。それぞれのコ
レクタは負電源−Vcおよび正電源+Vcに接続される。T
21とT22のエミッタは互いに接続され、T21のコレクタは
トランジスタT31のベースに接続されるとともにダイオ
ードD1を介して正電源+Vcに接続され、T22のコレクタ
はトランジスタT32のベースに接続されるとともにダイ
オードD2を介して負電源−Vcに接続されている。T31
エミッタは正電源+Vcに、T32のエミッタは負電源−Vc
に接続され、それぞれのコレクタはダイオードD3とD4
直列回路を介して相互に接続されている。各コレクタは
トランジスタT41とT42のベースの各々に接続される。T
41とT42のエミッタはともに出力端子4に接続れ、それ
ぞれのコレクタは正電源+Vcおよび負電源−Vcに接続さ
れる。出力端子4は抵抗R3とR4の直列回路により接地さ
れる。抵抗R3とR4の接続点PはT21とT22のエミッタ接続
点に接続され負帰還回路を形成する。一点鎖線5の回路
は利得1の電圧増幅段で、入力端子3より見た入力イン
ピーダンスはきわめて高く、T21とT21のエミッタ接続
点、即ち、電圧増幅段の出力より見た出力インピーダン
スはきわめて低く0に近い。T31とT32はT21とT22のコレ
クタ電流(即ち、電圧増幅段の出力電流)を電圧に変換
するトランスインピーダンス増幅段である。ダイオード
D1とT31およびダイオードD2とT32はそれぞれカレントミ
ラー回路を形成している。T41とT42はエミッタフォロア
の電力増幅段で、ダイオードD3とD4とはバイアス電圧を
与えるためのものである。
第6図は第5図の回路のブロック図である。入力電圧
V1は入力端子3に加えられる。高入力,低出力インピー
ダンスで利得1の電圧増幅段5の出力電流は、トランス
インピーダンス増幅段6により電圧V2に変換され電力増
幅段7により電力増幅されて出力端子4に出力される。
出力電圧V2は抵抗R3とR4との接続点Pより電圧増幅段5
の出力に帰還される。しかし、電圧増幅段5の利得は1
であり、かつ出力インピーダンスはほぼ0であるのでP
点の電圧は出力電圧V2の値に関係なくV1である。V1がV2
の変化によらず一定であるということは、V2は電圧とし
て帰還されるのではなくR4を流れる電流として帰還され
ることになる。この回路の閉ループ利得は、トランスイ
ンピーダンスZ(s)を前述同様にN(s)とD(s)
で表し、1+(R4/R3)=Gとすると、 である。この式よりわかるように、周波数特性に関係す
るD(s)はR4にかかっているので、R4を固定しておき
R3を変化させて利得を変えるようにすれば周波数特性を
変えることなく閉ループ利得を変えることができる。
第6図(第5図)の回路は第4図の回路に比して以上
のような長所を有しているが、さらに、第4図の回路の
電圧増幅段1は入力段に差動増幅器を用いているため次
段の電圧増幅段を駆動するに十分な電流が得にくく、そ
のため高スルーレート特性が得られずTIM歪が発生する
のに対して、第6図(第5図)の回路は、次段のトラン
スインピーダンス増幅段を駆動するに十分な電流を電圧
増幅段5のT21,T22によって供給することができるので
TIM歪が生じないという特長を有している。即ち、T21
T22の電流の最大値はほぼ抵抗R3によって定まるので十
分な電流供給能力を有している。
〔考案が解決しようとする課題〕
第5図または第6図において、電圧増幅段5の出力点
Pの電圧は入力電圧V1が0であっても0にならない場合
がある。トランジスタはPNP型とNPN型とが使用されてお
り、これらトランジスタの特性を一致させることは困難
で特に温度特性が異なる。温度によりT21とT22のコレク
タ・エミッタ間電圧に差が生じP点の電圧が0でなく、
ある値V0になったとすると、出力端子4には、 V2=G・V0 なる電圧が生ずる。その結果入力電圧が0であっても負
荷に直流電流が流れるという問題がある。本考案は、こ
のようの問題を解決することを目的とし、温度変化に対
して安定な電力増幅器を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は、本考案の電力増幅器のブロック図である。
第1の電圧増幅段12は、高インピーダンスの入力と低
インピーダンスの出力を有し入力端子11から入力電圧V1
が供給される。内部構成の一例は第5図の一点鎖線5に
示すのと同様である。利得は1で、出力インピーダンス
はほぼ0である。第2の電圧増幅段13は、第1の電圧増
幅段12と同一構成の電圧増幅段である。第1の抵抗R
は、第1と第2の電圧増幅段12と13との出力間に接続さ
れる。トランスインピーダンス増幅段14は、トランスイ
ンピーダンスZ(s)を有し第1の電圧増幅段12の出力
電流に比例した電圧V2を出力する。電力増幅段15は、エ
ミッタフォロア型で電圧V2を電力増幅して出力端子16に
供給する。抵抗R5とR6の直列回路は、出力電圧V2を第2
の電圧増幅段13の入力に帰還する負帰還回路である。
〔作用〕
以上のように電圧増幅段12と13が同一構成であるの
で、入力電圧V1が0のとき、第1の電圧増幅段12の出力
電圧が温度変化により変動しても第2の電圧増幅段13の
出力電圧も同様に変動するので抵抗Rには電流が流れな
い。即ち、第1の電圧増幅段12の出力電流は常に0であ
るので温度変化に対して安定な電力増幅器とすることが
できる。
上述の電力増幅器の閉ループ利得は、Z(s)をN
(s)とD(s)で表し、1+(R6/R5)=Gとする
と、 となり、分母の第2項に見るごとくGにD(s)がかか
っているので、利得Gを変えると周波数特性も変わるこ
とになるが、この場合G・R=一定になるようにRを調
整するば、周波数特性を変えることなく利得Gを変える
ことができるという効果を本考案の回路を有している。
即ち、第6図で説明したような利得Gを変えても周波数
特性が変わらないという第6図の回路の長所は本考案の
第1図の回路では失われるが、この問題は、利得Gを変
えたときRを調整することにより簡単に補償することが
できるものである。
〔実施例〕
本考案の電力増幅器の実施例について第2図(第1図
の具体的な回路図)をもって説明する。
第2図において、トランジスタT11〜T42とそれらに関
連する回路は、負帰還回路を除いて第5図の回路と同じ
である。第2図では、トランジスタT51〜T62で構成され
る第2の電圧増幅段13が第5図の回路に付加されてお
り、これはT11〜T22で構成される第1の電圧増幅段12と
同一構成で利得は1である。第1の電圧増幅段12の出力
であるT21とT22のエミッタ接続点Mと第2の電圧増幅段
13の出力であるT61とT62のエミッタ接続点Nとの間には
抵抗Rが接続されている。出力端子16は抵抗R5とR6の直
列回路により接地されている。抵抗R5とR6との接続点P
は第2の電圧増幅段13の入力であるT51とT52のベースに
接続され負帰還電圧を第2の電圧増幅段13に与える。
入力電圧V1が0で各素子がバランス状態であれば、第
1と第2の電圧増幅段12と13の出力MおよびNの電圧は
0であり、出力電圧V2も0である。周囲温度の変化にと
もないバランス状態が崩れ、出力Mの電圧がVMに、出力
Nの電圧がVNになったとすると、第1と第2の電圧増幅
段12と13とは同一構成であるのでVM=VNとなるため抵抗
Rに流れる電流は0である。即ち、第1の電圧増幅段12
の出力電流は常に0であるので出力端子16の出力電圧も
常に0であり、温度変化に対して安定な電力増幅器とな
る。
また、この電力増幅器の閉ループ利得は前述のよう
に、 であるので、抵抗Rを可変抵抗としG・R=一定になる
ようにすれば、周波数特性を変えることなく任意の利得
に設定できる。さらに、帰還回路の切離したときの開ル
ープ利得はZ(s)/Rであるので、Rが可変抵抗であれ
ば開ループ利得を変えることができる。開ループ利得が
高い場合、その状態で閉ループとすると分布容量等によ
り出力にリンギングを生ずることがあるが、このような
とき可変抵抗Rを用いればリンギングの生じない最適増
幅状態に開ループ利得を設定することができるので安定
な負帰還電力増幅器とすることができる。
第3図は第1と第2の電圧増幅段12と13の他の実施例
で、第2図の各電圧増幅段と異なるところは、T11
T12,I1,I2およびT51,T52,I3,I4に代えてN型電界
効果トランジスタ(以下FETという)T7とI5およびFET・
T8とI6としたことである。第2図の回路では、初段のト
ランジスタがバイポーラ型であるためベース電流が流れ
オフセット電圧が生じやすいという欠点があるためトラ
ンジスタを2個必要とするのに対して、第3図の回路で
はFETであるためにゲート電流が流れずFETが1個でもオ
フセット電圧がないという特長がある。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案の電力増幅器は高スルーレート
でTIM歪の発生しない電力増幅器であって、入力電圧V1
が0のとき第1の電圧増幅段12の出力電圧が温度変化に
より変動しても、第1の電圧増幅段の出力電流は常に0
であるような温度変化に対して安定な電力増幅器であ
る。さらに、抵抗Rを可変とすることにより周波数特性
を変えることなく閉ループ利得を変えることができ、ま
た、開ループ利得も抵抗Rにより可変できるので安定な
増幅状態に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の電力増幅器の実施例のブロック図、 第2図は、本考案の電力増幅器の実施例の回路図、 第3図は、本考案の電力増幅器における電圧増幅段の他
の実施例、 第4図は、従来の一般的な負帰還電力増幅器のブロック
図、 第5図は、従来の他の負帰還電力増幅器の回路図、 第6図は、第5図の回路のブロック図である。 11……入力端子、12……第1の電圧増幅段、13……第2
の電圧増幅段、14……トランスインピーダンス増幅段、
15……電力増幅段、R……第1の抵抗、R5……第2の抵
抗、R6……第3の抵抗.

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号入力端子を有し、夫々のエミッタが接
    続されたコレクタ接地形式のNPN型とPNP型の出力トラン
    ジスタを有する第1の電圧増幅段と、前記NPN型トラン
    ジスタとPNP型トランジスタの夫々のコレクタ電流に比
    例する電圧を得るトランスインピーダンス増幅段と、前
    記トランスインピーダンス増幅段より得た電圧を電力増
    幅する電力増幅段とを有する電力増幅器において、前記
    第1の電圧増幅段と同一構成の第2の電圧増幅段のNPN
    型トランジスタとPNP型トランジスタのエミッタ接続点
    と前記第1の電圧増幅段のNPN型トランジスタとPNP型ト
    ランジスタのエミッタ接続点とを第1の抵抗を介して接
    続し、前記電力増幅段の出力電圧を第2と第3の抵抗と
    で分圧して前記第2の電圧増幅段に負帰還を施すことを
    特徴とする電力増幅器。
JP1990024418U 1990-03-13 1990-03-13 電力増幅器 Expired - Lifetime JP2520219Y2 (ja)

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