JPH07382Y2 - 車両の油圧回路 - Google Patents

車両の油圧回路

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JPH07382Y2
JPH07382Y2 JP1986013184U JP1318486U JPH07382Y2 JP H07382 Y2 JPH07382 Y2 JP H07382Y2 JP 1986013184 U JP1986013184 U JP 1986013184U JP 1318486 U JP1318486 U JP 1318486U JP H07382 Y2 JPH07382 Y2 JP H07382Y2
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JP
Japan
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hydraulic
actuator
control circuit
power cylinder
steering
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JP1986013184U
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JPS62125671U (ja
Inventor
誠 萩原
Original Assignee
栃木富士産業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は自動車のステアリングや差動制限装置に適す
る車両の油圧回路に関するものである。
[従来技術] 従来、自動車のステアリングや差動制限装置を制御する
油圧回路は、例えば、特公昭57-4536号公報に見られる
如く、差動制限装置制御用の油圧回路と、株式会社鉄道
日本社出版自動車工学1983年2月号28頁乃至47頁に記載
されたステアリング制御用の油圧回路がそれぞれ独立し
て2系統設けられている。
[考案が解決しようとする問題点] かかる油圧回路にあっては、前記した如くそれぞれ独立
して機能する2系統の油圧回路となっている所から油圧
ポンプと該ポンプを駆動するモータは各油圧回路にそれ
ぞれ設けられエンジンルーム内にかなりの占有スペース
を有してセットされている。
特に、エンジンルーム内はエンジンの高性能化に伴ない
補機部品が増加し取付けスペースの確保が難しく油圧ポ
ンプをそれぞれ独立して設けることは設置スペースの面
で望ましくない。また、各油圧ポンプは、作動時におい
てそれぞれ常時運転状態にあるため燃費の悪化につなが
ると共に騒音面でも望ましくなかった。
そこで、この考案は一つの油圧ポンプをステアリングシ
リンダー制御用とアクチュエータ制御用としての機能が
得られるようにした車両の油圧回路を提供することを目
的としている。
[問題点を解決するための手段] 前記目的を達成するために、この考案にあっては、油圧
ポンプと、油圧ポンプの吐出側に接続されステアリング
装置のパワーシリンダーへ続くステアリングシリンダー
油圧制御回路と、前記油圧ポンプの吐出側に接続され油
圧制御によって差動制限を行なう差動制限装置のアクチ
ュエータへ続くアクチュエータ油圧制御回路と、前記ス
テアリングシリンダー油圧制御回路に設けられパワーシ
リンダーの非動作時に絞られてステアリングシリンダー
油圧制御回路への作動流体の流れを制限すると共にアク
チュエータ油圧制御回路へ作動流体を流す可変絞り弁
と、アクチュエータ制御回路に設けられパワーシリンダ
ー非動作時に油圧ポンプからの作動流体を設定圧に一時
的に貯えると共にパワーシリンダーの動作時に前記貯え
た作動流体をアクチュエータへ供給するアキュームレー
タとから成り、前記可変絞り弁は、前記パワーシリンダ
ーの非動作時には、前記アキュームレータ内作動流体の
圧力が設定値に達する迄は絞られており、前記パワーシ
リンダーの動作時には、前記圧力が設定値に達している
かどうかに関係なく全開にされていることを特徴とする
ものである。
[実施例] 以下、添付図面に基づきこの考案の一実施例を詳細に説
明する。
図中1は駆動モータ3によって駆動される油圧ポンプを
示している。
油圧ポンプ1の吐出側にはステアリング装置のパワーシ
リンダー5へ続くステアリングシリンダー油圧制御回路
7と、差動制限装置9のアクチュエータ11へ続くアクチ
ュエータ油圧制御回路13とがそれぞれ接続されている。
パワーシリンダー5は第1室1aと第2室1bとを有する複
動タイプで第1室1a側のロッド15は左側の車輪17に、第
2室1b側のロッド19は右側の車輪21にそれぞれ伝導連結
され、例えば、第2室1bへ油圧が送り込まれることで第
1図鎖線で示す所望の舵角が得られるようになる。
ステアリングシリンダー油圧制御回路7には可変絞り弁
23とステアリングシリンダー切換弁25が設けられ、可変
絞り弁23は後述する制御部27からの指令信号に基づいて
バルブ開度の調節が行なわれる。
また、ステアリングシリンダー切換弁25には、油圧ポン
プ1からの作動流体(油圧)がタンクTへ戻る中立ポー
トPのほかに第1・第2ポートP1・P2とを有し、第1ポ
ートP1に切換わることで第1室1aへ油圧が送り込まれ、
第2ポートP2に切換わることで第2室1bへ油圧が送り込
まれるようになっている。
一方、アクチュエータ油圧制御回路13の差動制限装置9
は、直進時において図外のホィールへ続く左右の車軸29
・29が同回転し、旋回時にあっては内側より外側のホィ
ールの回転数を多くして円滑な旋回の確保を図る差同機
構部31と、片側のホィールにスリップが発生した際に、
各ホィールの回転差を検出してスリップしていない他方
のホィール側へトルク伝達を図るクラッチ部33とを有し
ている。
クラッチ部33は油圧タイプの前記アクチュエータ11によ
って制御され、アクチュエータ11に油圧が送り込まれる
ことで作動するようになっている。
また、アクチュエータ油圧制御回路13にはアキュームレ
ータ35とアクチュエータ切換弁37が設けられている。
アキュームレータ35は油圧ポンプ1から吐出される油圧
を一時貯えておき制御部27からの指令信号に基づいて貯
えた油圧を放出するよう機能する。また、アクチュエー
タ切換弁37は第1ポートP1と第2ポートP2から成り、第
1ポートP1に切換わることでアクチュエータ11に油圧が
送り込まれるようになっている。
制御部27はステアリングスリンダー切換弁25が中立ポー
トP位置の時、可変絞り弁23のバルブ開度を最小にする
機能と、該切換弁25が第1・第2ポートP1・P2位置の
時、可変絞り弁23のバルブ開度を最大とする機能と、油
圧が規定まで達するとアキュームレータ35からの信号で
可変絞り弁23のバルブ開度を大きくする機能と、差動制
限装置9の車軸29に設けた差動検出センサ39からの信号
でアクチュエータ切換弁37を第1ポートP1側へ切換える
機能とを有している。
第2図は前記可変絞り弁23のフローチャートを示してい
る。
即ち、直進時においてステアリングシリンダー切換弁25
は中立ポートP位置にあって油圧ポンプ1の油圧はアク
チュエータ油圧制御回路13側に流れ、アキュームレータ
35の圧が読み込まれる。そして、アキュームレータ35の
圧が設定圧以下か以上を判断し以上であれば可変絞り弁
23は開となりスタートに戻る。以下、同じ動作を繰返
す。次に設定値以下と判断された場合において、直進か
旋回かを読み、各ポート位置を判断する。次に、車体の
旋回でステアリング切換弁25が第1・第2ポートP1・P2
位置にある時、可変絞り弁23の開度が最大であり、スタ
ートに戻り、再度同じ動作を繰返す。次に、旋回から直
進状態に復帰すると該切換弁25は中立ポートP位置とな
り可変絞り弁23を絞る行程を繰返すようになる。要する
に、可変絞り弁23はパワーシリンダー5の非動作時には
絞られているが、パワーシリンダー5の動作時には、ア
キュームレータ35の圧(ライン圧)が設定圧に達してい
るかどうかに関係なく全開されているものである。な
お、41には逆止弁、43はリリーフバルブを示している。
次に、動作について説明する。
直進時において可変絞り弁23は絞られた状態にあるため
油圧ポンプ1からの油圧はアクチュエータ油圧制御回路
13に流れる。この時、アクチュエータ11の非動作時には
全量がアキュームレータ35内に流れて貯えられる。そし
て、規定以上に達すると制御部27からの指令信号に基づ
き可変絞り弁23が開かれ油圧ポンプ1からの油圧はリリ
ーフバルブ43を介してタンクTへ戻るようになる。
次に、直進から旋回に移ると、制御部27からの指令信号
に基づいて可変絞り弁23のバルブ開度は最大となる。こ
れにより油圧は中立ポートPよりいずれか一方の第1・
第2ポートP1・P2を介してパワーシリンダー5の第1室
1a又は第2室1bに送り込まれ所望の舵角が得られるよう
になる。
次に、パワーシリンダー5の動作時に、アクチュエータ
切換弁37が第1ポートP1位置に切換わるとアキュームレ
ータ35に貯えられた油圧は第1ポートP1を介してアクチ
ュエータ11に送り込まれ差動制限が働くようになる。こ
の結果、油圧ポンプ1は1つであるが、ステアリングシ
リンダー油圧制御回路7の油圧は何等影響を受けないた
め支障のない操舵角が得られるようになる。従って、前
記実施例によれば、ステアリング操作時には、このステ
アリング用のシリンダー油圧制御回路に設けた可変絞り
弁が回路油圧の設定圧達成のいかんに拘らず全開となる
ため、油圧ポンプが作動している設定油圧の低い場合で
も、差動制御用のアクチュエータ油圧制御回路への油圧
供給を制限しつつ、ステアリングパワーシリンダーへの
供給(油圧ポンプによる優先供給)を行なうことにな
り、差動制限機能に優先してステアリング機能を保持す
ることができ、その能力低下を防止できるものである。
[考案の効果] 以上、説明したように、この考案の車両の油圧回路によ
れば、油圧ポンプを1つにすることができるため、エン
ジンルーム内の有効スペースの拡大が図れる。また、ス
テアリング操作の能力低下をきたすことがなく、しか
も、原価コストの低減が図れる。また、動作時の作動音
も半分に減るため騒音面でも大変好ましいものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の油圧回路、第2図は可変絞り弁のフ
ローチャートを示している。 主要な図面符号のの説明 1……油圧ポンプ、5……パワーシリンダー 7……ステアリングシリンダー油圧制御回路 9……差動制限装置、11……アクチュエータ 13……アクチュエータ油圧制御回路 23……可変絞り弁(弁)、35……アキュームレータ 41……逆止弁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧ポンプと、油圧ポンプの吐出側に接続
    されステアリング装置のパワーシリンダーへ続くステア
    リングシリンダー油圧制御回路と、前記油圧ポンプの吐
    出側に接続され油圧制御によって差動制限を行なう差動
    制限装置のアクチュエータへ続くアクチュエータ油圧制
    御回路と、前記ステアリングシリンダー油圧制御回路に
    設けられパワーシリンダーの非動作時に絞られてステア
    リングシリンダー油圧制御回路への作動流体の流れを制
    限すると共にアクチュエータ油圧制御回路へ作動流体を
    流す可変絞り弁と、アクチュエータ制御回路に設けられ
    パワーシリンダー非動作時に油圧ポンプからの作動流体
    を設定圧に一時的に貯えると共にパワーシリンダーの動
    作時に前記貯えた作動流体をアクチュエータへ供給する
    アキュームレータとから成り、前記可変絞り弁は、前記
    パワーシリンダーの非動作時には、前記アキュームレー
    タ内作動流体の圧力が設定値に達する迄は絞られてお
    り、前記パワーシリンダーの動作時には、前記圧力が設
    定値に達しているかどうかに関係なく全開にされている
    ことを特徴とする車両の油圧回路。
JP1986013184U 1986-02-03 1986-02-03 車両の油圧回路 Expired - Lifetime JPH07382Y2 (ja)

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JP1986013184U JPH07382Y2 (ja) 1986-02-03 1986-02-03 車両の油圧回路

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JPS62125671U JPS62125671U (ja) 1987-08-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50141041A (ja) * 1974-04-30 1975-11-12
JPS59182643U (ja) * 1983-05-23 1984-12-05 三菱自動車工業株式会社 デイ−ゼル車における油圧源共用装置

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