JPH0738101A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0738101A
JPH0738101A JP17832193A JP17832193A JPH0738101A JP H0738101 A JPH0738101 A JP H0738101A JP 17832193 A JP17832193 A JP 17832193A JP 17832193 A JP17832193 A JP 17832193A JP H0738101 A JPH0738101 A JP H0738101A
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JP
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gate electrode
semiconductor substrate
phosphorus
ion
forming
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JP17832193A
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Hiroshi Umebayashi
拓 梅林
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲート長が微細化したとしても、ショートチ
ャネル効果を抑制することができ、しかもホットキャリ
アによるトランジスタの劣化を防止することができる二
重ドレイン構造を有する半導体装置の製造方法を提供す
ること。 【構成】 半導体基板30の表面に、素子分離領域3
2、ゲート絶縁層42およびゲート電極44を形成後、
ゲート電極44の両側部にサイドウォール45を形成
し、その後、ゲート電極44の上から、拡散速度が相違
する不純物であるリンと砒素とを連続的にイオン注入
し、二重ドレイン構造のN型MOSトランジスタを形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に係り、さらに詳しくは、ゲート長が微細化したとして
も、ショートチャネル効果を抑制することができ、しか
もホットキャリアによるトランジスタの劣化を防止する
ことができる二重ドレイン構造を有する半導体装置の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MOSトランジスタを高耐圧化するため
の構造として、LDD(Lightly Doped Drain )構造
が知られている。LDD構造では、ドレイン領域に形成
された低濃度拡散領域が、高耐圧化、さらにはホットキ
ャリアの発生抑制に大きな効果を持っている。
【0003】従来例に係るLDD構造のN型MOSトラ
ンジスタを有する半導体装置の製造方法を、図3に基づ
き説明する。図3(A)に示すように、半導体基板2の
表面に、選択酸化法により素子分離領域(LOCOS)
4を形成する。0.35μmルールのMOSトランジス
タでは、電源電圧が3.3Vが主流になることが予想さ
れ、LOCOS4の膜厚は250〜300nm程度で十
分な素子分離が可能である。LOCOS4間の半導体基
板2の表面には、酸化シリコン膜で構成されるパッド層
6を形成する。
【0004】次に、レトログレードウェルを形成するた
めに、ボロンB+ を用いたウェル形成用イオン注入を行
う。このイオン注入は、約300KeVの注入エネルギ
ーで行われ、比較的深い位置8に、ボロンが打ち込まれ
る。引続き、ボロンB+ を用いたチャネルストッパ用イ
オン注入を行う。このイオン注入は、約100KeVの
注入エネルギーで行われ、LOCOS4下部のチャネル
ストッパが形成される位置10に、ボロンが打ち込まれ
る。
【0005】さらに引続き、ボロンB+ を用いたしきい
値電圧調整用イオン注入を行う。このイオン注入は、約
20KeVの注入エネルギーで行われ、比較的浅い位置
12に、ボロンが打ち込まれる。その後、図3(B)に
示すように、パッド層6を除去してゲート絶縁層14を
形成し、その上にゲート電極16を形成する。ゲート絶
縁層14は酸化シリコンで構成され、ゲート電極16は
ポリシリコンで構成される。一方、図3(A)に示す工
程でイオン注入された不純物(ボロンB)は半導体基板
表面で熱拡散し、P型ウェル領域8aおよびチャネルス
トッパ領域10aを形成する。チャネルストッパ領域1
0aは、ソース・ドレイン領域端部の基板側への空乏層
の伸びを抑え、ゲート長のばらつきによるしきい値電圧
変動、すなわち短チャネル効果を抑制する作用も有す
る。
【0006】ゲート電極16の加工後、基板2の表面位
置18に、LDD構造のN- 拡散領域を形成するための
イオン注入を行う。0.5μm世代デバイスまでは、こ
のLDD構造のN- 拡散領域を形成するためのイオン注
入は、リンを用いることができた。しかしながら、リン
は横方向拡散が大きいため、0.35μm世代デバイス
では、実効チャネル長が短くなり短チャネル効果抑制の
点から、リンを用いることはできず、砒素As+ を用い
ざるを得ない。この砒素を用いたいオン注入は、通常2
0〜40KeV程度のエネルギーで行い、基板深さ0.
1〜0.15μm程度に形成する。
【0007】次に、図3(C)に示すように、ゲート電
極16の両側に、公知の技術を用いてサイドウォール2
0を形成する。サイドウォール20の幅は、0.35μ
mデバイスでは、0.1〜0.15μm程度である。こ
のサイドウォール20を形成するためのRIEにより、
サイドウォール直下のN- 拡散領域18a以外は、ほと
んど削除される。
【0008】次に、サイドウォール20が形成されたゲ
ート電極16の上に、100nm程度の酸化シリコン膜
22を成膜し、その上から、ソース・ドレイン領域形成
用イオン注入を行う。そのイオン注入に際しては、砒素
As+ を用い、40KeV程度のエネルギー、高ドーズ
量(1×1015cm-2程度)の条件で行う。
【0009】その後、850℃および60分程度の熱処
理を行い、図3(D)に示すように、N- 拡散領域18
aを有するN+ のソース・ドレイン領域24a(LDD
構造)を形成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来例に係る半導体装置の製造方法では、LDD構造の
ためのN- 拡散領域18aを形成するために、前述した
ような理由からリンを使用することができず、砒素As
+ を使用せざるを得ず、ドレイン端での電界緩和効果が
十分でないなどの課題を有する。これは、As+ は拡散
速度が遅いことと、短チャネル効果抑制のために、As
+ をあまり深い位置にイオン注入することができないか
らである。このため、従来例に係る半導体装置の製造方
法では、ホットキャリアによるトランジスタの劣化が問
題となっている。
【0011】また、上記のような製造方法では、半導体
基板上にN型MOSトランジスタとP型MOSトランジ
スタとを製造するCMOSデバイスの場合に、LDD構
造のためのN- 拡散領域18aを形成するためのイオン
注入時に、P型MOSトランジスタ形成領域にAs+
打ち込まれないように、レジスト膜のパターン加工工程
が必須となり、製造工程が煩雑であるという課題も有し
ていた。
【0012】なお、ホットキャリア効果を抑制するデバ
イスとして、LDD構造以外に、二重ドレイン(DD
D)構造も知られている。しかしながら、従来のDDD
構造の半導体装置を製造方法では、ゲート電極のパター
ン加工直後に、拡散速度が異なるリンと砒素とを一括し
て連続的にイオン注入する手法なので、0.35μmデ
バイスに適用した場合には、リンの拡散速度が速すぎ
て、短チャネル効果が著しくなるという課題を有してい
る。
【0013】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、ゲート長が微細化したとしても、ショートチャネル
効果を抑制することができ、しかもホットキャリアによ
るトランジスタの劣化を防止することができる二重ドレ
イン構造を有する半導体装置の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板
の表面に、素子分離領域、ゲート絶縁層およびゲート電
極を形成後、ゲート電極の両側部にサイドウォールを形
成し、その後、ゲート電極の上から、拡散速度が相違す
る不純物を連続的にイオン注入し、二重ドレイン構造を
形成することを特徴とする。
【0015】上記拡散速度が相違する不純物は、リンと
砒素であることが好ましい。
【0016】
【作用】本発明に係る半導体装置の製造方法では、サイ
ドウォールを形成したゲート電極の上から、拡散速度が
相違する不純物を連続的にイオン注入させているので、
熱処理により、拡散速度が速いリンなどの不純物が、サ
イドウォール下部にまで拡散し、低濃度不純物拡散領域
を形成する。また、拡散速度が遅い砒素などの不純物
は、熱処理によりソース・ドレイン領域を形成する。し
たがって、本発明では、チャネル長が微細化したとして
も、リンなどの不純物を用いて低濃度不純物拡散領域を
形成しているので、ドレイン端での電界緩和が十分とな
り、ホットキャリア耐性などに優れたDDD構造のトラ
ンジスタを容易に得ることができる。
【0017】しかも本発明では、サイドウォールの上か
らイオン注入を行うので、拡散速度が速いリンなどの不
純物を用いて形成された低濃度不純物拡散領域であって
も、実効チャネル長が短くなることがなく、短チャネル
効果を抑制することもできる。
【0018】また、N型トランジスタにおける低濃度不
純物拡散領域を形成するためにリンを用いた本発明で
は、砒素を用いた従来例に比較し、CMOSデバイスを
形成するためにP型トランジスタ形成領域に砒素が打ち
込まれないようにするためのレジスト膜の形成およびパ
ターン加工の工程を削減することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る半導体装置の製造方法
を、図面に示す実施例に基づき、詳細に説明する。図1
(A)〜(D)は本発明の第1実施例に係る半導体装置
の製造過程を示す要部断面図、図2(A)〜(D)は本
発明の第2実施例に係る半導体装置の製造過程を示す要
部断面図である。
【0020】まず図1に基づき本発明の第1実施例に係
る半導体装置の製造方法について説明する。以下の説明
では、半導体基板30の表面に、N型MOSトランジス
タを形成する場合を一例として説明する。実施例1 図1(A)に示すように、本実施例では、半導体基板3
0の表面に、選択酸化法により素子分離領域(LOCO
S)32を形成する。0.35μmルールのMOSトラ
ンジスタでは、電源電圧が3.3Vが主流になることが
予想され、LOCOS32の膜厚は250〜300nm
程度で十分な素子分離が可能である。LOCOS32間
の半導体基板30の表面には、酸化シリコン膜などで構
成されるパッド層34を形成する。なお、半導体基板3
0としては、たとえばN型シリコンウェーハを用いるこ
とができる。
【0021】次に、レトログレードウェルを形成するた
めに、ボロンB+ を用いたウェル形成用イオン注入を行
う。このイオン注入は、約300KeVの注入エネルギ
ーで行われ、ウェルが形成される位置36(基板深さ約
0.6μm)に、ボロンが打ち込まれる。引続き、ボロ
ンB+ を用いたチャネルストッパ用イオン注入を行う。
このイオン注入は、約100KeVの注入エネルギーで
行われ、LOCOS32下部のチャネルストッパが形成
される位置38に、ボロンが打ち込まれる。
【0022】さらに引続き、ボロンB+ を用いたしきい
値電圧調整用イオン注入を行う。このイオン注入は、約
20KeVの注入エネルギーで行われ、比較的浅い位置
40に、ボロンが打ち込まれる。その後、図1(B)に
示すように、パッド層34を除去してゲート絶縁層42
を形成し、その上にゲート電極44を形成する。ゲート
絶縁層42は酸化シリコンなどで構成され、ゲート電極
44はポリシリコンで構成される。一方、図1(A)に
示す工程でイオン注入された不純物(ボロンB)は半導
体基板表面で熱拡散し、P型ウェル領域36aおよびP
型のチャネルストッパ領域38aを形成する。チャネル
ストッパ領域38aは、ソース・ドレイン領域端部の基
板側への空乏層の伸びを抑え、ゲート長のばらつきによ
るしきい値電圧変動、すなわち短チャネル効果を抑制す
る作用も有する。
【0023】本実施例では、図1(B)に示す段階で
は、LDD構造を構成する低濃度不純物拡散領域のため
のイオン注入は行わない。次に、本実施例では、図1
(C)に示すように、ゲート電極44の両側に、RIE
などの異方性エッチングを用いた技術により、サイドウ
ォール45を形成する。サイドウォール45の幅x(図
1(D)参照)は、0.35μmデバイスでは、一般に
0.05〜0.15μm程度である。このサイドウォー
ル45の幅xは、後述するリンの横方向拡散との関係で
決定される。また、サイドウォール45の材質は絶縁物
質であれば特に限定されないが、たとえば酸化シリコン
である。
【0024】次に、サイドウォール45が形成されたゲ
ート電極44の上に、パッド層46を成膜する。パッド
層46は、たとえば100nm程度の酸化シリコン膜で
構成される。本実施例では、パッド層46の上から、N
- 低濃度不純物拡散領域48およびN+ ソース・ドレイ
ン領域50(図1(D)参照)を形成するためのイオン
注入を、拡散速度が相違するリンと砒素とを用いて連続
的に行う。たとえば、まずリンPhos+ を低エネルギーお
よび低ドーズ量でイオン注入し、その後連続して、砒素
As+ を低エネルギーおよび高ドーズ量でイオン注入す
る。リンと砒素とのイオン注入の順序は逆でもよい。
【0025】その後、たとえば850℃および60分程
度の熱処理を行えば、図1(D)に示すように、N-
濃度不純物拡散領域48とN+ のソース・ドレイン領域
50とを同時に形成することができる(DDD構造)。
なぜなら、リンの拡散速度が、砒素の拡散速度よりも速
いためである。なお、深さ方向へのリンの拡散は、チャ
ネルストッパ層38aによって止められ、拡散領域の深
さは従来プロセスと同様である。
【0026】図1(C)に示す工程で、砒素As+ のイ
オン注入条件は、特に限定されないが、40KeV程度
のエネルギー、高ドーズ量(1×1015cm-2程度)で
あることが好ましい。また、リンPhos+ のイオン注入条
件は、横方向の拡散を極力抑え、かつ、後述する熱処理
によりサイドウォール45の幅xを僅かに超えてリンが
横方向拡散し、N- 低濃度不純物拡散領域48の端部
が、ゲート電極44の端部に対して、オーバーラップy
が生じるように、決定される。たとえばサイドウォール
45の幅xが0.1μmであり、上記熱処理条件の場合
には、リンPhos+のイオン注入条件は、10〜15Ke
Vのエネルギーおよび1×1013cm-2程度であること
が好ましい。
【0027】このような条件では、リンの横方向拡散距
離は、0.12〜0.13μm程度となり、上記オーバ
ーラップyが0.02μm程度になり、良好なDDD構
造を得ることができ、サイドウォール45形成前にリン
のイオン注入を行う場合に比較し、実効チャネル長が短
くなりすぎることもない。
【0028】すなわち、本実施例では、リンPhos+ のイ
オン注入条件、サイドウォール45の幅および熱処理条
件を最適化することにより、微細デバイスであっても、
短チャネル効果を抑制し、しかもホットキャリア耐性に
優れた良好なDDD構造を有するN型MOSトランジス
タを製造することができる。
【0029】また、本実施例の製造プロセスでは、N-
低濃度不純物拡散領域48を形成するためのイオン注入
が、図1(B)に示す工程ではなく、図1(C)に示す
工程で行われるので、同一半導体基板30上に、N型M
OSトランジスタ以外にP型MOSトランジスタを形成
する場合でも、As+ がP型MOSトランジスタ形成領
域に打ち込まれないようにするためのレジスト膜形成お
よびパターン加工工程の削減を図ることができる。
【0030】次に、図3に示す従来の製造方法で得られ
たLDD構造のN型MOSトランジスタと、図1に示す
本実施例の製造方法で得られたDDD構造のN型MOS
トランジスタとを、デバイスシュミレータによって特性
上の比較を行った。1.短チャネル効果について ゲート長を0.4μmから0.35μmと細くした場合
のしきい値電圧Vthシフトは、いずれのトランジスタで
も、0.06Vであり、遜色がなかった。本実施例で
は、N- 低濃度不純物拡散領域48をリンを用いて形成
しているものの、実効チャネル長が、図3に示す砒素を
用いたN- 拡散領域18aを有するLDD構造のMOS
トランジスタと同程度であると考えられるからである。
【0031】2.基板電流について ホットキャリアによるトランジスタの劣化を見積る指標
として、基板電流の最大値Isubmaxを用いる方法が広く
普及している。Isubmaxを見積ると、図1に示す従来構
造のトランジスタに比較して、本実施例のトランジスタ
では、Isubmaxを、33%減少させることができる見込
みとなった。
【0032】従来構造のトランジスタでは、電源電圧を
最悪下条件(3.6V)で、デューティ比100%で使
用した場合、トランジスタの寿命(電流能力10%劣
化)は4,5年となるのに対し、新構造では、12,1
3年となり、2.5倍以上の寿命を確保できる見込みと
なった。
【0033】実施例2 次に、本発明の第2の実施例について、図2に基づき説
明する。なお、以下の説明では、図1に示す実施例と共
通する部材には、同一符号を付し、その説明は一部省略
する。
【0034】本実施例では、まず図1(A)に示すよう
に、LOCOS形成前に半導体基板30の表面にパッド
層34を形成し、パッド層34の上からボロンB+ を用
いたウェル形成用イオン注入を行う。このイオン注入
は、約300KeVの注入エネルギーで行われ、ウェル
が形成される位置52(基板深さ約0.6μm)に、ボ
ロンが打ち込まれる。
【0035】次に、図2(B)に示すように、常法に従
い、素子分離パターンでLOCOS32を形成する。L
OCOS形成直後に、ボロンB+ を用いたしきい値電圧
調整用イオン注入を行う。このイオン注入は、約20K
eVの注入エネルギーで行われ、半導体基板の比較的浅
い位置に、ボロンが打ち込まれる。なお、LOCOS形
成時の熱処理により、図2(A)に示す工程で打ち込ま
れた不純物が拡散し、P型ウェル52aが形成される。
【0036】その後、パッド層34を除去した後、ゲー
ト絶縁層42およびゲート電極44を形成する。ゲート
電極44のパターン加工後、本実施例では、ボロンB+
を用いたチャネルストッパ用のイオン注入を行う。この
イオン注入は、約100KeVの注入エネルギーで行わ
れ、LOCOS32下部のチャネルストッパが形成され
る位置54に、ボロンが打ち込まれる。このチャネルス
トッパ用イオン注入により、LOCOS32下部以外の
ゲート絶縁層42下方にも、図2(B)に示すプロファ
ィルでボロンが打ち込まれ、図2(C)に示すようなチ
ャネルストッパ領域54aが形成される。すなわち、ゲ
ート電極44およびLOCOS32の下方以外では、比
較的深い位置にチャネルストッパ領域54aが形成され
る。
【0037】次に、本実施例では、図2(C)に示すよ
うに、ゲート電極44の両側に、RIEなどの異方性エ
ッチングを用いた技術により、サイドウォール45を形
成する。次に、サイドウォール45が形成されたゲート
電極44の上に、パッド層46を成膜し、その後、図1
に示す実施例と同様にして、パッド層46の上から、N
- 低濃度不純物拡散領域48およびN+ ソース・ドレイ
ン領域50(図2(D)参照)を形成するためのイオン
注入を、リンと砒素とを用いて連続的に行う。
【0038】その後の工程は、図1に示す実施例と同様
である。本実施例の製造方法で得られたN型MOSトラ
ンジスタは、図1に示す実施例1と同様な作用を有する
と共に、実施例1のMOSトランジスタに比較し、不純
物濃度が比較的高いチャネルストッパ領域54aに対
し、ソース・ドレイン領域が接触する領域を小さくでき
るので、基板30に対する寄生容量を低減することがで
きる。
【0039】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変するこ
とができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、チャネル長が微細化したとしても、リンなどの不純
物を用いて低濃度不純物拡散領域を形成しているので、
ドレイン端での電界緩和が十分となり、ホットキャリア
耐性などに優れたDDD構造のトランジスタを容易に得
ることができる。
【0041】しかも本発明では、拡散速度が速いリンな
どの不純物を用いて形成された低濃度不純物拡散領域で
あっても、実効チャネル長が短くなることがなく、短チ
ャネル効果を抑制することもできる。また、N型トラン
ジスタにおける低濃度不純物拡散領域を形成するために
リンを用いた本発明では、砒素を用いた従来例に比較
し、CMOSデバイスを形成するためにP型トランジス
タ形成領域に砒素が打ち込まれないようにするためのレ
ジスト膜の形成およびパターン加工の工程を削減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)〜(D)は本発明の第1実施例に係
る半導体装置の製造過程を示す要部断面図である。
【図2】図2(A)〜(D)は本発明の第2実施例に係
る半導体装置の製造過程を示す要部断面図である。
【図3】従来例に係る半導体装置の製造過程を示す要部
断面図である。
【符号の説明】
30… 半導体基板 32… LOCOS(素子分離領域) 36a,52a… ウェル領域 38a,54a… チャネルストッパ領域 42… ゲート絶縁層 44… ゲート電極 45… サイドウォール 48… 低濃度不純物拡散層 50… ソース・ドレイン領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面に、素子分離領域、ゲ
    ート絶縁層およびゲート電極を形成後、ゲート電極の両
    側部にサイドウォールを形成し、その後、ゲート電極の
    上から、拡散速度が相違する不純物を連続的にイオン注
    入し、二重ドレイン構造を形成する半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 上記拡散速度が相違する不純物は、リン
    と砒素である請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板の表面に素子分離領域を形成
    する工程と、 素子分離領域が形成された半導体基板の表面に、ウェル
    形成用イオン注入と、チャネルストッパ用イオン注入
    と、しきい値電圧調整用イオン注入とを行う工程と、 半導体基板の表面にゲート絶縁層およびゲート電極を形
    成する工程と、 ゲート電極の両側部にサイドウォールを形成する工程
    と、 サイドウォールが形成されたゲート電極の上からリンを
    低ドーズ量でイオン注入し、このリンのイオン注入と合
    前後して、連続的に砒素を高ドーズ量でイオン注入する
    工程と、 上記工程でイオン注入されたリンおよび砒素を、サイド
    ウォール下部の半導体基板表面まで熱拡散させ、二重ド
    レイン構造のソース・ドレイン領域を形成する工程とを
    有する請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体基板の表面にウェル領域形成用イ
    オン注入を行う工程と、 半導体基板の表面に素子分離領域を形成する工程と、 素子分離領域が形成された半導体基板の表面に、しきい
    値電圧調整用イオン注入とを行う工程と、 半導体基板の表面にゲート絶縁層およびゲート電極を形
    成する工程と、 ゲート電極が形成された半導体基板の表面に、チャネル
    ストッパ用イオン注入を行う工程と、 ゲート電極の両側部にサイドウォールを形成する工程
    と、 サイドウォールが形成されたゲート電極の上からリンを
    低ドーズ量でイオン注入し、このリンのイオン注入と合
    前後して、連続的に砒素を高ドーズ量でイオン注入する
    工程と、 上記工程でイオン注入されたリンおよび砒素を、サイド
    ウォール下部の半導体基板表面で熱拡散させ、二重ドレ
    イン構造のソース・ドレイン領域を形成する工程とを有
    する請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6576521B1 (en) * 1998-04-07 2003-06-10 Agere Systems Inc. Method of forming semiconductor device with LDD structure
JP2007150125A (ja) * 2005-11-30 2007-06-14 Sharp Corp 半導体装置およびそれの製造方法

Cited By (2)

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