JP3423081B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
係り、詳しくは、MOSトランジスタの製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の微細化が進むにつれ
て、ホットキャリアによるMOSトランジスタの特性劣
化を避けることが重要になっている。
【0003】ホットキャリアとは、半導体基板内におい
て結晶格子と熱平衡していない電子または正孔のキャリ
アであって、高いエネルギーをもっている。ホットキャ
リアが、MOSトランジスタのゲート絶縁膜中に注入さ
れたり、表面準位をつくったりすると、トランジスタの
素子特性を劣化させることになる(具体的には、トラン
ジスタの閾値電圧を正方向に移動させたり、相互コンダ
クタンスを低下させたりする)。
【0004】これを回避するには、ドレイン領域近傍の
電界勾配を緩やかにして基板電流を減少させるのが効果
的であり、その代表的な方法にLDD(Lightly Doped
Drain )構造がある。図3は、LDD構造を採用したn
チャネルMOSトランジスタの一般的な製造工程を示す
概略断面図である。
【0005】工程1(図3(a)参照);p型単結晶シ
リコン基板21の上に、LOCOS法による素子分離絶
縁膜22(膜厚;0.5 μm )、シリコン酸化膜からなる
ゲート絶縁膜23(膜厚;20nm)、ドープドポリシリコ
ンからなるゲート電極24(膜厚;150nm )を順次形成
する。次に、素子分離絶縁膜22とゲート電極24とを
マスクとして、基板21にリンをイオン注入し(注入電
圧;30keV ,注入濃度;3 ×1013cm-2)、リンの注入領
域25を自己整合的に形成する。
【0006】工程2(図3(b)参照);デバイスの全
面にシリコン酸化膜を堆積し、そのシリコン酸化膜をエ
ッチバックすることにより、ゲート電極24の側壁部分
にサイドウォールスペーサ26を形成する。次に、露出
している基板21の表面に熱酸化膜27(膜厚;20nm)
を形成する。続いて、素子分離絶縁膜22とゲート電極
24とサイドウォールスペーサ26とをマスクとして、
熱酸化膜27の上から基板21にヒ素をイオン注入し
(注入電圧;60keV ,注入濃度;5 ×1015cm-2)、ヒ素
の注入領域28を自己整合的に形成する。
【0007】工程3(図3(c)参照);熱処理(処理
温度;900 ℃,処理時間;60分)を行い、注入したリン
イオンおよびヒ素イオンを活性化させると共に基板21
内に拡散させて接合を形成する。その結果、リンの注入
領域25から電界緩和層としての低濃度のn- 領域29
が形成され、ヒ素の注入領域28から高濃度のn+ 領域
30が形成される。このn- 領域29とn+ 領域30と
でソース・ドレイン領域31が形成される。その後、デ
バイスの全面にパッシベーション膜(図示略)を形成
し、そのパッシベーション膜にソース・ドレイン領域3
1とコンタクトするためのコンタクトホール(図示略)
を形成し、ソース・ドレイン電極(図示略)を形成して
nチャネルMOSトランジスタが完成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LDD構造
では、微細化によってゲート長(ゲート電極24の幅)
が短くなる程、電界緩和層としての低濃度領域(n-
域29)の濃度を高くする必要がある。しかし、ゲート
長を短くして低濃度領域の濃度を高くすることは、短チ
ャネル効果を促進させることにつながる。短チャネル効
果が生じると、閾値電圧が低下して所望の値が得られな
くなる上に、消費電力も増大する。さらに、短チャネル
効果が激しくなると、パンチスルーを起こしてMOSト
ランジスタとして動作しなくなってしまう。パンチスル
ーとは、ドレイン側の空乏層が延びてゲート下のポテン
シャルがゲート電圧で制御できなくなり、ゲート電圧が
0Vでもドレイン電圧を上げるだけでドレイン電流が流
れてしまう現象である。
【0009】短チャネル効果を抑えるには、ソース・ド
レイン領域の接合を基板の表面近くの浅い部分に形成す
ればよい(すなわち、ソース・ドレイン領域の接合を浅
くすればよい)。しかし、前記したように、基板に注入
した不純物イオンを熱処理によって拡散させることでソ
ース・ドレイン領域の接合を形成する熱拡散法では、浅
い接合を形成した上で緩やかな不純物濃度勾配を形成す
ることが困難である。特に、低濃度領域を形成する際に
は、不純物濃度が低くなるにつれて拡散係数が小さくな
るため、長時間の熱処理を施したとしても基板に注入し
た不純物イオンが十分に拡散せず、緩やかな不純物濃度
勾配を得ることが難しかった。不純物濃度勾配が急峻に
なると、ドレイン領域近傍の電界勾配も急峻になり、前
記したホットキャリアに対する耐性の劣化や接合容量の
増大などの問題を引き起こす。
【0010】ところで、ソース・ドレイン領域の接合を
基板の浅い部分に形成する方法として、ソース・ドレイ
ン領域を基板の表面から盛り上げて形成するライズドソ
ース・ドレインまたはエレベーテッドソース・ドレイン
と呼ばれる構造が提案されている(S.S.Wang 他;IEDM
Technology Digest,P.634,1984.)。また、ライズドソ
ース・ドレイン構造とLDD構造とを併用する方法も提
案されている(J.R.Phiester 他;IEDM Technology Di
gest,P.885,1992.)(Mark Rodder 他;IEEE Electron
Device Letters,Vol.12,No.3.P.89 1991.)。しかし、
これらの方法でも、熱拡散法によってソース・ドレイン
領域の接合を形成しているために、前記問題を回避する
ことはできない。
【0011】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、接合の深さ及び不純物
濃度勾配を制御することが可能な半導体装置の製造方法
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、半導体層の上にゲート絶縁膜とゲート電極とを形成
する工程と、前記半導体層と前記ゲート絶縁膜と前記ゲ
ート電極との全面にイオン注入用パッドを形成する工程
と、前記イオン注入用パッドを介し、前記ゲート電極を
マスクとして不純物イオンを注入することで、前記半導
体層に低濃度のドレイン領域を自己整合的に形成すると
共に、前記イオン注入用パッドに高濃度のドレイン領域
を形成する工程と、前記イオン注入用パッドをパターニ
ングする工程とを備えたことをその要旨とする。
【0013】請求項2に記載の発明は、半導体層の上に
ゲート絶縁膜とゲート電極とを形成する工程と、前記ゲ
ート電極の側壁にサイドウォールスペーサを形成する工
程と、前記半導体層と前記ゲート絶縁膜と前記ゲート電
極との全面にイオン注入用パッドを形成する工程と、前
記イオン注入用パッドを介し、前記ゲート電極及び前記
サイドウォールスペーサをマスクとして不純物イオンを
注入することで、前記半導体層に低濃度のドレイン領域
を自己整合的に形成すると共に、前記イオン注入用パッ
ドに高濃度のドレイン領域を形成する工程と、前記イオ
ン注入用パッドをパターニングする工程とを備えたこと
をその要旨とする。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【作用】
【0022】請求項1又は2に記載の発明によれば、注
入した不純物イオンの散乱がイオン注入用パッドによっ
て促進され、イオン注入領域における不純物の分布はピ
ークが低く分散が大きな状態になる。
【0023】そのため、イオン注入後に熱処理を行って
も、イオン注入領域における不純物濃度プロファイルは
イオン注入後の状態からほとんど変化せず、イオン注入
用パッドの膜厚またはイオン注入条件の少なくともいず
れか一方を変更するだけで、不純物領域における接合の
深さと不純物濃度勾配とを制御することができる。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】加えて、イオン注入用パッドを高濃度のド
レイン領域として流用することにより、製造工程を簡略
化してスループットを向上させることができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明をライズドソース・ドレイン構
造のnチャネルMOSトランジスタに具体化した一実施
例を図1および図2に従って説明する。
【0033】図1は、本実施例の製造工程を示す概略断
面図である。工程1(図1(a)参照);p型単結晶シ
リコン基板1の上に、LOCOS法による素子分離絶縁
膜2(膜厚;0.5 μm )、シリコン酸化膜からなるゲー
ト絶縁膜3(膜厚;20nm)、ドープドポリシリコンから
なるゲート電極4(膜厚;150nm )を順次形成する。次
に、減圧CVD法により、デバイスの全面にイオン注入
用パッドとしてのシリコン酸化膜5を形成する。
【0034】続いて、シリコン酸化膜5の上から素子分
離絶縁膜2とゲート電極4とをマスクとして、基板1に
ヒ素をイオン注入し(注入電圧;520keV,注入濃度;2
×1013cm-2)、ヒ素の注入領域6を自己整合的に形成す
る。
【0035】このとき、基板1にイオン注入されたヒ素
のイオン散乱の分散は、シリコン酸化膜5によって増大
される。そのため、ヒ素の注入領域6における不純物の
分布は、ピークが低く分散が大きな状態になる。
【0036】工程2(図1(b)参照);シリコン酸化
膜5をエッチバックすることにより、ゲート電極4の側
壁部分にサイドウォールスペーサ7を形成する。次に、
減圧CVD法により、デバイスの全面にノンドープのポ
リシリコン膜8(膜厚;0.3μm )を形成する。続い
て、ポリシリコン膜8にリンをイオン注入する(注入電
圧;40keV ,注入濃度;2 ×1015cm-2)。そして、熱処
理(処理温度;900 ℃,処理時間;60分)を行い、基板
1に注入したヒ素イオンを活性化させると共にポリシリ
コン膜8に注入したリンイオンを活性化させる。その結
果、ヒ素の注入領域6から電界緩和層としての低濃度の
- 領域9が形成される。
【0037】このとき、ヒ素の注入領域6における不純
物の分布はピークが低く分散が大きな状態になっている
ため、活性化したヒ素イオンの濃度プロファイルは熱処
理前の状態からほとんど変化しない。従って、工程1に
おいて、シリコン酸化膜5の膜厚とヒ素のイオン注入条
件とをそれぞれ最適に設定すれば、n- 領域9の接合を
基板1の表面近くの浅い部分に形成した上で、不純物濃
度勾配を緩やかにすることができる。
【0038】工程3(図1(c)参照);異方性エッチ
ングにより、ヒ素の注入領域6上のポリシリコン膜8だ
けを残して他の部分のポリシリコン膜8を除去すること
でライズドソース・ドレインを形成する。その結果、リ
ンがイオン注入されたポリシリコン膜8(ライズドソー
ス・ドレイン)から高濃度のn+ 領域10が形成され
る。このn+ 領域10とn- 領域9とでソース・ドレイ
ン領域11が形成される。また、n+ 領域10はソース
・ドレイン電極としても機能する。その後、デバイスの
全面にパッシベーション膜(図示略)を形成してnチャ
ネルMOSトランジスタが完成する。
【0039】図2に、本実施例における基板1の表面か
らの深さに対するキャリア濃度分布の実測値を示す。
尚、キャリア濃度は広がり抵抗法によって測定してあ
る。このキャリア濃度は不純物濃度分布とほぼ同一であ
ると考えられる。従って、本実施例によれば、n- 領域
9の接合の深さが0.2 μm と十分に浅くなる上に、その
不純物濃度分布は緩やかになっていることがわかる。
尚、n- 領域9の接合の深さを0.2 μm よりもさらに浅
くすることも容易であるし、その不純物濃度分布を図2
に示すよりもさらに緩やかにすることも容易である。
【0040】このように、本実施例においては、まず、
シリコン酸化膜5の上から基板1にヒ素をイオン注入し
てヒ素の注入領域6を形成し、次に、熱処理を行って注
入したヒ素イオンを活性化させることで、電界緩和層と
しての低濃度のn- 領域9を形成している。ヒ素のイオ
ン散乱の分散はシリコン酸化膜5によって増大されるた
め、ヒ素の注入領域6における不純物の分布はピークが
低く分散が大きな状態になる。従って、n- 領域9にお
ける不純物濃度プロファイルはイオン注入後の状態から
ほとんど変化せず、シリコン酸化膜5の膜厚またはヒ素
のイオン注入条件の少なくともいずれか一方を変更する
だけで、n- 領域9の接合の深さと不純物濃度勾配とを
制御することができる。ここで、ヒ素の注入領域6にお
ける不純物濃度プロファイルは、シュミレーションによ
って比較的簡単に求めることができる。つまり、n-
域9における不純物濃度プロファイルを所望の値にする
ようなイオン注入条件を求めることは容易である。ま
た、シリコン酸化膜5の膜厚の制御性およびイオン注入
の制御性は共に高いため、n- 領域9の接合の深さ及び
不純物濃度勾配の制御性も高くなる。
【0041】従って、本実施例によれば、ソース・ドレ
イン領域11の接合を浅くした上で緩やかな不純物濃度
勾配を容易に実現することができる。その結果、短チャ
ネル効果を抑制した上でドレイン領域近傍の電界勾配を
緩やかにすることができ、ホットキャリアに対する耐性
の向上や接合容量の減少を図ることが可能になる。
【0042】また、ソース・ドレイン領域11の接合の
深さ及び不純物濃度勾配がイオン注入だけでほぼ決定さ
れて熱処理の影響をほとんど受けないため、パッシベー
ション膜の形成後に長時間の熱処理を施す場合でも、接
合の深さ及び不純物濃度勾配が変化することはない。
【0043】さらに、ソース・ドレイン領域11を形成
するための熱処理は、注入した不純物イオンの活性化を
させるのに必要最小限なもので足りるため、熱処理時間
や熱処理温度がいたずらに増大して製造工程の高温化お
よびスループットの低下を招くのを防止することができ
る。
【0044】尚、上記実施例は以下のように変更しても
よく、その場合でも同様の作用および効果を得ることが
できる。 (1)素子分離絶縁膜2をLOCOS法以外のアイソプ
レーナ法で形成する。また、素子分離絶縁膜2を接合分
離法による接合分離領域に置き代える。
【0045】(2)ゲート絶縁膜3をシリコン窒化膜な
どの適宜な材質に置き代える。 (3)ゲート電極4を金属などの適宜な材質に置き代え
る。 (4)シリコン酸化膜5をプラズマCVD法やPVD法
などの適当な方法で形成する。
【0046】(5)イオン注入用パッドとしてのシリコ
ン酸化膜5をシリコン窒化膜,シリケートガラス,SO
G,単結晶シリコン,ポリシリコン,アモルファスシリ
コン,シリサイドなどのイオン散乱の分散を増大させる
ような適宜な膜に置き代える。
【0047】そのイオン注入用パッドが導電性の場合に
は、上記の製造工程を以下のように変更する。 第1の方法;工程2において、当該イオン注入用パッド
を除去後に新たな絶縁膜をデバイスの全面に形成し、そ
の絶縁膜をエッチバックしてサイドウォールスペーサを
形成する。
【0048】第2の方法;工程1において、ゲート電極
4の側壁に予めサイドウォールスペーサを形成しておい
た後で、当該イオン注入用パッドを形成する。そして、
1回のイオン注入によってn+ 領域10とn- 領域9と
を同時に形成する。その後、当該イオン注入用パッドを
パターニングしてライズドソース・ドレインとする。
【0049】(6)ノンドープのポリシリコン膜8を形
成後にリンをイオン注入してn+ 領域10を形成するの
ではなく、ポリシリコン膜8を形成する際に不純物を含
んだガスを混入してドープドポリシリコン膜からなるn
+ 領域10を形成する。
【0050】(7)ポリシリコン膜8およびゲート電極
4をサリサイドにする。 (8)工程1において、ヒ素の代わりにリンまたはアン
チモンをイオン注入する。リンをイオン注入する場合、
リンはヒ素に比べて飛程(Range )が大きいため、注入
電圧を上記実施例の半分程度(=260keV )にすればよ
い。
【0051】(9)工程2において、リンの代わりにヒ
素またはアンチモンをイオン注入する。ヒ素をイオン注
入する場合、ヒ素はリンに比べて拡散係数が小さいた
め、上記実施例よりも熱処理時間を長くする必要があ
る。
【0052】(10)nチャネルMOSトランジスタで
はなくpチャネルMOSトランジスタに適用する。すな
わち、p型単結晶シリコン基板1をn型単結晶シリコン
基板1またはnウェル層に置き代え、ヒ素イオンおよび
リンイオンをボロンイオンに置き代える。これにより、
- 領域とp+ 領域とからなるソース・ドレイン領域が
形成される。
【0053】(11)上記実施例によるライズドソース
・ドレイン構造とLDD構造とを併用する。 (12)ライズドソース・ドレイン構造ではなく、通常
のSD(Single Drain)構造やDD(Double Drain)構
造またはLDD構造のMOSトランジスタに適用する。
すなわち、ポリシリコン膜8を金属に置き代えてライズ
ドソース・ドレインをソース・ドレイン電極にすること
により、n- 領域9をソース・ドレイン領域とする通常
のSD構造のMOSトランジスタを形成する。また、ポ
リシリコン膜8を金属に置き代えてライズドソース・ド
レインをソース・ドレイン電極にした後に、2回目のイ
オン注入を行ってn+ 領域を形成することにより、DD
構造またはLDD構造のMOSトランジスタを形成す
る。
【0054】
【0055】
【0056】以上、各実施例について説明したが、各実
施例から把握できる請求項以外の技術的思想について、
以下にそれらの効果と共に記載する。 請求項1又は2に
記載の半導体装置の製造方法において、イオン注入用パ
ッドは、単結晶シリコン,ポリシリコン,アモルファス
シリコン,シリサイドからなるグループのうちの少なく
ともいずれか1つからなる半導体装置の製造方法。
【0057】このようにすれば、イオン散乱の分散を確
実に促進させることができる上に、イオン注入用パッド
を高濃度のドレイン領域として流用することができる。
ところで、本明細書において、発明の構成に係る部材は
以下のように定義されるものとする。
【0058】(a)不純物イオンとは、ヒ素イオン,リ
ンイオン,アンチモンイオンなどのn型不純物イオンだ
けでなく、ボロンイオンなどのp型不純物イオンをも含
むものとする。
【0059】(b)半導体層とは、半導体基板だけでな
く、ウェルや半導体薄膜をも含むものとする。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、接
合の深さ及び不純物濃度勾配を制御することが可能な半
導体装置の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例の製造方法を説明
するための概略断面図である。
【図2】一実施例を説明するための特性図である。
【図3】従来例の製造方法を説明するための概略断面図
である。
【符号の説明】
1 半導体層としてのp型単結晶シリコン基板 3 ゲート絶縁膜 4 ゲート電極 5 イオン注入用パッドとしてのシリコン酸化膜 7 サイドウォールスペーサ 9 低濃度の不純物領域またはドレイン領域としてのn
- 領域 10 高濃度の不純物領域またはドレイン領域としての
+ 領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−61348(JP,A) 特開 平2−3242(JP,A) 特開 平5−343420(JP,A) 特開 昭63−78521(JP,A) 特開 昭63−166271(JP,A) James R.Pfiester, Richard D.Sivan,H. Ming Liaw,Chirs A. Seelbach,and Craig D.Gunderson,A Sel f−Aligned Elevated Sourse/Drain MOSF ET,IEEE Electron D evice letters,米国,I nstitute of Electr ical and Electroni cs Engineers,1990年 9 月,Vol.11,No.9,p.365− 367 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/78 H01L 21/336

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体層の上にゲート絶縁膜とゲート電
    極とを形成する工程と、 前記半導体層と前記ゲート絶縁膜と前記ゲート電極との
    全面にイオン注入用パッドを形成する工程と、 前記イオン注入用パッドを介し、前記ゲート電極をマス
    クとして不純物イオンを注入することで、前記半導体層
    に低濃度のドレイン領域を自己整合的に形成すると共
    に、前記イオン注入用パッドに高濃度のドレイン領域を
    形成する工程と、 前記イオン注入用パッドをパターニングする工程とを備
    えた半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体層の上にゲート絶縁膜とゲート電
    極とを形成する工程と、 前記ゲート電極の側壁にサイドウォールスペーサを形成
    する工程と、 前記半導体層と前記ゲート絶縁膜と前記ゲート電極との
    全面にイオン注入用パッドを形成する工程と、 前記イオン注入用パッドを介し、前記ゲート電極及び前
    記サイドウォールスペーサをマスクとして不純物イオン
    を注入することで、前記半導体層に低濃度のドレイン領
    域を自己整合的に形成すると共に、前記イオン注入用パ
    ッドに高濃度のドレイン領域を形成する工程と、 前記イオン注入用パッドをパターニングする工程とを備
    えた半導体装置の製造方法。
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James R.Pfiester,Richard D.Sivan,H.Ming Liaw,Chirs A.Seelbach,and Craig D.Gunderson,A Self−Aligned Elevated Sourse/Drain MOSFET,IEEE Electron Device letters,米国,Institute of Electrical and Electronics Engineers,1990年 9月,Vol.11,No.9,p.365−367

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