JPH0738034U - クリップ状部品の整送装置 - Google Patents

クリップ状部品の整送装置

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JPH0738034U
JPH0738034U JP7256993U JP7256993U JPH0738034U JP H0738034 U JPH0738034 U JP H0738034U JP 7256993 U JP7256993 U JP 7256993U JP 7256993 U JP7256993 U JP 7256993U JP H0738034 U JPH0738034 U JP H0738034U
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shaped component
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shaped
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拓巳 井上
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神鋼電機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 [目的] クリップ状部品を横臥した姿勢で、掴み部を
移送方向に前方にして揃えて、1個宛順次供給し得る整
送装置を提供すること。 [構成] 捩り振動パーツフィーダ20のトラック23
に沿い単層化のためのワイパー41、整列化のための切
欠き51と弧状ガイド板52、及び細溝67を設けた有
溝トラック66と選別バー69とを主要素とする選別部
60を通過し、掴み部1を移送方向に向けクリップ状部
品Mを、次の直線振動パーツフィーダ90上における寸
法チェック部70で形状異常品を排除して、正常品のみ
を必要個所へ整送する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はクリップ状部品の整送装置に関するものであり、更に詳しくは例えば 洗濯挟みの如きクリップ状部品を一定の向きに整列させて1個宛移送する装置に 関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】
従来、洗濯挟みの如きクリップ状部品を一定の向きで1個宛整列して移送させ るような要求はなく、従ってこの種の装置は未だ知られていない。しかし近年に なって、工業的に栽培された多数の規格サイズの植物に対し、工業的に接木を行 なうことが考慮されるようになり、これ迄はテープを巻くか、紐で縛って固定し ていた接木個所を工業生産されて形状が一定しているクリップ状部品で固定する ことの要求が出始めている。
【0003】 そしてこの要求に対処するには、複雑な形状のクリップ状部品を接木している 場所へ掴み部を向けて、横臥した水平な姿勢で1個宛連続的に供給することが必 要である。
【0004】
【考案が解決しようとする問題点】
本考案は上述の問題に鑑みてなされ、クリップ状部品を1個宛その掴み部を移 送方向に向けて整列して移送させ得るクリップ状部品の整送装置を提供すること を目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】
以上の目的は、掴み部と支点部とアーム部とからなる部材の一対が、前記掴み 部と前記支点部とをそれぞれ相互に当接させ、かつC字形状のワイヤばねが一対 の前記アーム部を挿通し、その両端を一対の前記掴み部の外面にそれぞれ固定さ せて、前記掴み部の当接を付勢させているクリップ状部品の前記掴み部の巾より 若干大きい巾を有する直線的なトラックを振動させることにより、前記クリップ 状部品を該トラックに沿って移送し、前記掴み部を前方にしたクリップ状部品は 前記ワイヤばねを、該トラックに形成した直線的な細溝に嵌入され、その姿勢を 保持しながら下流側へと移送させ、前記掴み部を後方にしたクリップ状部品は、 そのアーム部を前記トラックの上方に配設された選別バーに係合させながらかつ 振動により移送されながら、前記溝から外方へと排除されるようにしたことを特 徴とするクリップ状部品の整送装置、によって達成される。
【0006】 又、以上の目的は、掴み部と支点部とアーム部とからなる部材の一対が、前記 掴み部と前記支点部とをそれぞれ相互に当接させ、かつC字形状のワイヤばねが 一対の前記アーム部を挿通し、その両端を一対の前記掴み部の外面にそれぞれ固 定させて、前記掴み部の当接を付勢させているクリップ状部品の振動パーツフィ ーダによる整送装置であって、前記振動パーツフィーダが、少なくとも、前記掴 み部の掴み巾より若干大きい巾と前記クリップ状部品の移送方向と直角な方向に 若干傾斜した底面とを有するトラックと、前記クリップ状部品が前記掴み部を移 送方向に向け前記部材の一方を下側にして、前記トラック上を低い方の側壁に沿 って移送されて来る時に、前記ワイヤばねを嵌入させるべく、前記底面に移送方 向に延びて設けられた細溝と、前記トラックの直上方の所定の高さ位置に固定さ れた選別バーとからなる選別部を有しており、前記クリップ状部品が前記掴み部 を移送方向に向けて移送され、前記ワイヤばねが前記細溝に嵌入される場合には 、前記クリップ状部品の前記トラック面からの高さが低くなり、前記選別バーの 下方を通り抜けるが、前記クリップ状部品がそれ以外の向きで移送され、前記ワ イヤばねが前記細溝に嵌入されない場合には、前記アーム部の先端が前記選別バ ーに引っ掛かって選別排除されることを特徴とするクリップ状部品の整送装置、 によって達成される。
【0007】
【作用】
掴み部を移送方向に向けて移送されて来るクリップ状部品はワイヤばねを細溝 に嵌入され、選別部に設けた選別バーの下方を通り抜け、それ以外の向きで移送 されて来るクリップ状部品は、ワイヤばねを細溝に嵌入されることなく選別バー にアーム部が引っ掛かって排除されるので、選別部以降では掴み部を移送方向に 前方にしたクリップ状部品のみが移送される。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例によるクリップ状部品の整送装置について、図面を参照 して説明する。
【0009】 図1は整送の対象となるクリップ状部品Mの斜視図であり、掴み部1a、支点 部2a、アーム部3aからなる部材、これに対となる掴み部1b、支点部2b、 アーム部3bからなる部材、及びアーム部3a、3bを挿通し、その両端を掴み 部1a、1bの外面に係止させているC字形状のワイヤばね4とからなり、独立 した状態では図に示すように、掴み部1a、1b、支点部2a、2bをそれぞれ 当接させ、ワイヤばね4が掴み部1a、1bの当接を付勢している。なお以降、 掴み部1a、1bのように両者を区別する必要のある場合以外は、掴み部1とし て説明する。
【0010】 図2は実施例のクリップ状部品Mの整送装置10の全体を示す平面図であり、 図3はその部分破断側面図である。図2、図3を参照して、同装置10は多数の クリップ状部品Mを収容している捩り振動パーツフィーダ20と、その下流端に 接続されている直線振動パーツフィーダ90とから構成されている。
【0011】 捩り振動パーツフィーダ20はクリップ状部品Mの収容部22を持つ椀状のボ ウル21と、これに捩り振動を与える駆動部31とからなっている。その駆動部 31を説明するに、ボウル21の底面には可動コア25が一体的に取り付けられ ており、この可動コア25は等角度間隔に配設された傾斜板ばね33によって固 定ブロック34に連結されている。又、固定ブロック34上には、コイル35を 巻装した電磁石36が可動コア25と対向し間隙をあけて固定されている。そし てこれらからなる駆動部31は防音カバー37によって覆われており、捩り振動 パーツフィーダ20全体は防振ゴム39を介して共通ベース板11に固定されて いる。
【0012】 又、直線振動パーツフィーダ90は寸法チェック部70とこれに続く整送トラ ック79、及びこれらに直線振動を与える駆動部91とからなっている。この駆 動部91を説明するに、整送トラック79の底部には底板84を介して可動ブロ ック85が固定され、可動ブロック85から、これと一体的な可動コア86が垂 下している。又、可動ブロック85は一対の傾斜板ばね93によって固定ブロッ ク94に連結されており、固定ブロック94上には、コイル95を巻装した電磁 石96が可動コア86と対向し間隙をあけて固定されている。そして駆動部91 は防音カバー97によって覆われており、直線振動パーツフィーダ90全体は、 共通基板11に固定された架台98上に防振ゴム99を介して設置されている。
【0013】 以上は捩り振動パーツフィーダ20、直線振動パーツフィーダ90の振動機構 であるが、以下、クリップ状部品Mの整送装置として、捩り振動パーツフィーダ 20上、及び直線振動パーツフィーダ90上に設けられている各機構を説明する 。
【0014】 図2に示すように、ボウル21の中央底部には多数のクリップ状部品Mを収容 する収容部22があり、収容部22から反時計方向にスパイラル状に上昇するト ラック23が設けられている。トラック23はクリップ状部品Mの移送路であり 、クリップ状部品Mが一列で移送される巾を有し、外側に向って若干下向きに傾 斜されている。又、トラック23に沿い上流から単層化部40、整列化部50及 びトラック23の最下流に選別部60が設けられている。
【0015】 単層化部40においてはトラック23の直上方に間隙をあけてワイパー41が 設けられている。図2の[4]−[4]線方向の断面図を示す図4に見られるよ うに、ワイパー41の下端とトラック23の表面との間にはクリップ状部品Mが 横臥した姿勢で1個のみ通過し得る間隙があけられており、積み重なって移送さ れてくるクリップ状部品Mは下層のものだけがワイパー41の下方を通過し、上 層のものはワイパー41に導かれて1周下段のトラック23上へ落下するように なっている。積み重なってほぐれないクリップ状部品Mは、勿論そのまま下段の トラック23へ落下する。
【0016】 整列部50は、図2における[5]−[5]線方向の部分側面図である図5に 見られるように、トラック23の外壁に設けられ、横臥しているクリップ状部品 Mのアーム部3は通過し、掴み部1は引っ掛かる高さの切欠き51と、図2に見 られるように、切欠き51の外側において、切欠き51の終端近傍に一端を固定 され、切欠き51に向い凸の弧状ガイド板52とからなっている。なお、図5に おける[6]−[6]線方向の断面が図6に示されている。
【0017】 図2に見られるように、選別部60は整列部50の下流にあり、図7はその要 部を示す部分拡大平面図、図8は図7における[8]−[8]線方向の断面図、 図9は図8における[9]−[9]線方向の断面図である。
【0018】 図9に示す有溝トラック66を含め、選別部60のトラック61はクリップ状 部品Mの掴み部1の掴み巾より若干大きい巾とボウル21側へ向って若干下向き の傾斜を有する底面を持っている。従って選別部60においては、クリップ状部 品Mは一方の部材、例えば掴み部1a、アーム部2aの部材を下側にし、横に立 った姿勢で若干傾いてボウル21側の内壁に沿って移送される。
【0019】 図7、図8を参照して、選別部60のトラック61は導入トラック62、移送 方向に向って下向きの斜面63とこれに続く下に凸の上昇曲面64とからなる窪 みトラック65、移送方向に延びる細溝67の形成された有溝トラック66、終 端トラック68とから構成されている。そして、その細溝67は、クリップ状部 品Mが掴み部1を移送方向に向け、一方の部材を下側にし、ボウル21側の内壁 に沿って移送されて来た場合に、そのワイヤばね4が嵌入する位置に設けられて おり、細溝67は窪み65の上昇曲面64に始端66aを有している。
【0020】 更には、有溝トラック66の直上方に選別バー69が設けられ、選別バー69 は支持部材69Sによってトラック61の側壁に固定されている。図8、図10 を参照して、掴み部1を移送方向に向け、ワイヤばね4を細溝67に嵌入させた クリップ状部品Mは有溝トラック66の表面からの高さが低いので選別バー69 の下方を通り抜けるが(図8)、アーム部3を移送方向に向けたものはそのワイ ヤばね4が細溝67に嵌入されず、有溝トラック66の表面からの高さが高いの で、移送途中に上側のアーム部3の先端が選別バー69に引っ掛かる(図10) ような高さに設けられている。
【0021】 なお、選別部60の終端トラック68が有溝トラック66より低いレベルとさ れているのは、次の寸法チェック部70への移送に当りクリップ状部品Mを横臥 した姿勢へ戻す必要があり、ワイヤばね4を細溝67から脱出させねばならない が、この脱出をクリップ状部品Mの水平方向への移送のみで行なわせるためであ る。
【0022】 次に、直線振動パーツフィーダ90上に設けられている寸法チェック部70に ついて説明する。クリップ状部品Mは簡単な組立て部品であるが、組立てミスが あったり、何らかの衝撃によって支点部2a、2bの当接のずれや、ワイヤばね 4の両端の掴み部1a、1b上における係止ずれを発生することがある。これら はアーム部3a、3bの先端間距離の異常、掴み部1a、1bの当接のずれとし て表われるので、上述の原因以外のものも含めて寸法異常のクリップ状部品M’ を排除するために設けられている。
【0023】 図12は寸法チェック部70の平面図、図13は図12における[13]−[ 13]線方向の断面図である。寸法チェック部70のトラック71はクリップ状 部品Mを横臥し、かつ水平な姿勢で移送し得る底面形状とされている。続く限界 ゲージ部72の断面は図13に見られるように、その側壁72a、72bの間隙 を正規な組立て形状のクリップ状部品Mのアーム部3a、3bの先端間の距離よ り僅かに大きくし、かつ限界ゲージ部72に続く整送トラック79に六角孔ボル ト75で固定されているカバー78a、78bの上流端と組み合わせて、クリッ プ状部品Mが掴み部1を移送方向に向け、横臥して水平な姿勢で移送される時の 後方から見たプロフィールに一致させた形状とされている。すなわち、この断面 形状は限界ゲージとして働いて、所定寸法のクリップ状部品Mはそのまま通過し て整送トラック79へ移送されるが、所定寸法より大きい異常なクリップ状部品 M’は引っ掛かって移送が停止される。
【0024】 又、図12、図13に見られるように、この停止を検知するための光センサ7 7、すなわち発光素子77a、受光素子77bが形状異常のクリップ状部品M’ の停止位置を挟んで対向して配置され、限界ゲージ部72の両側壁72a、72 bに支持部材74a、74bによって固定されている。限界ゲージ部72の一部 を構成する側壁部72a、72b内の貫通孔76a、76bはセンサ77の光路 である。
【0025】 そして、形状異常のクリップ状部品M’の停止を示す光センサ77からの信号 は図示しない制御盤に入力され、制御盤は図示しないロボット・アームを駆動し て、移送詰りの原因となっている形状異常のクリップ状部品M’を取り除き、捩 り振動パーツフィーダ20のボウル21へ戻すようになっている。
【0026】 本考案の実施例によるクリップ状部品の整送装置10は以上のように構成され るが、次にこの作用について説明する。
【0027】 図2、図3を参照し、捩り振動パーツフィーダ20の収容部22に貯留されて いる多数のクリップ状部品Mは、駆動部31のコイル35への通電によって捩り 振動を与えられ、トラック23上を図2において反時計方向にスパイラル状に上 昇しつつ移送される。なお、捩り振動パーツフィーダ20の駆動開始と同時に、 直線振動パーツフィーダ90も駆動部91のコイル95に通電して直線振動を開 始させる。捩り振動パーツフィーダ20のトラック23の巾は1個のクリップ状 部品Mが移送されるだけの巾であるため、クリップ状部品Mは横臥した姿勢でト ラック23の外壁に沿い一列で移送されるが、その向きは一定しない。
【0028】 クリップ状部品Mが単層化部40へ至ると、図4を参照し、積み重なって移送 されて来たクリップ状部品Mの上層のものはワイパー41に導かれて矢印に示す ように内側下段のトラック23上へ排除され、下層のもののみがワイパー41の 下方を通り抜ける。従って、単層化部40以降は横臥して単層のクリップ状部品 Mのみが向きを一定させないまま移送されて、次の整列部50に至る。
【0029】 クリップ状部品Mは図5において矢印の方向に移送されるが、トラック23の 外側へ向っての下向き傾斜、及び捩り振動によってクリップ状部品Mの受けてい るトラック23の外側へ向う運動成分によって、掴み部1を移送方向を向けたも の、アーム部3を移送方向に向けたものなど、向きを一定させないで移送されて 来たクリップ状部品Mは、切欠き51に至り、そのアーム部3をトラック23の 外壁の外へ突き出し、掴み部1を切欠き51に引っ掛けた状態で(図6)移送さ れるようになる。
【0030】 切欠き51の終端において、図2を参照し、アーム部3は弧状ガイド板52に 接して進行を妨げられ、掴み部1が先行するようになるので、整列部50を通過 したクリップ状部品Mは掴み部1を移送方向に向けて横臥した姿勢で移送される ようになる。
【0031】 整列部50を経たクリップ状部品Mは直ちに選別部60に入り、ここにおいて 、一方の部材、例えば掴み部1a、アーム部3aを下側にして横向きに立った姿 勢とされる。すなわち、図9の有溝トラック66を含め選別部60のトラック6 1はクリップ状部品Mの掴み巾より若干広い巾のピット状とされているので、こ のトラック61へ陥落して横向きに立つようになり、かつトラック61自体がボ ウル21側に向って下向き傾斜の底面を持って傾斜されているので、クリップ状 部品Mは、その形状の故に図7のクリップ状部品M1 に示すように導入トラック 62においては一方のアーム部3の先端と支点部2の近傍とをボウル21側の側 壁に沿わせて矢印の方向に移送される。従って又、ワイヤばね4の方向も移送方 向に対し傾斜し、クリップ状部品Mが掴み部1を移送方向に向ける場合と、アー ム部3を移送方向に向ける場合とでは、ワイヤばね4の傾斜方向が逆になる。
【0032】 図8を参照して、掴み部を移送方向に向けたクリップ状部品Mは導入トラック 62から矢印a方向に移送され、窪みトラック65を通過する時に、上昇曲面6 4において、ワイヤばね4が細溝67に嵌入され、続く有溝トラック66ではワ イヤばね4を細溝67に嵌入させたまま、すなわち有溝トラック66の表面から の高さを低くして移送される。従って図9も参照して、クリップ状部品Mは選別 バー69の下方をそのまま通り抜け、終端トラック68へ移送されて、ワイヤば ね4を細溝67から脱出させ、次の寸法チェック部70へ移送される。
【0033】 これに対し、整列部50でなお整列されずに、アーム部3を移送方向に向けた クリップ状部品Mは、図10、図11を参照して、窪みトラック65の通過時に 、下側のアーム部3を有溝トラック66へ先に乗せて終うことのほか、ワイヤば ね4と細溝67との位置のずれもあってワイヤばね4は細溝67へ嵌入されず、 そのため掴み部1は勿論、ワイヤばね4も有溝トラック66の表面を移送される 。従って、上側となるアーム部3の先端が選別バー69に引っ掛かり、掴み部1 、ワイヤばね4等は移送力を受けているので、引っ掛かったアーム部3の先端を 中心とする回転運動が生じて、クリップ状部品Mは図11の矢印で示す方向へ排 除され、ボウル21へ戻される。
【0034】 選別部60を通過した掴み部1を移送方向とするクリップ状部品Mは、寸法チ ェック部70においては、先ずそのトラック71の底面形状によって再度横臥し 、かつ水平な姿勢で移送され限界ゲージ部72に至る。ここにおいて正規な組立 て形状のクリップ状部品Mはそのまま通過し、次の整送トラック79へ移送され るが、形状の異常なクリップ状部品M’は引っ掛かって移送が停止される。停止 したクリップ状部品M’は限界ゲージ部72に設けられた光センサ77の発光素 子77aからの光を遮り、受光素子77bの受光異常として検知される。そして その信号は図示しない制御盤に入力され、制御盤はこれも図示しないロボット・ アームを駆動して停止しているクリップ状部品M’を排除させる。すなわち、停 止しているクリップ状部品M’掴み出されて、捩り振動パーツフィーダ20のボ ウル21へ戻される。
【0035】 寸法チェック部70の整送トラック79ではカバー78d、78bが設けられ 、限界ゲージ部72の断面形状がそのまま維持されているので、クリップ状部品 Mは姿勢や向きを乱されることなくその内部を移送され、下流端からは正規な組 立て形状のクリップ状部品Mのみが掴み部1を移送方向に向けて、水平な姿勢で 順次1個宛整送されて出て来る。
【0036】 以上、本考案の実施例について説明したが、勿論、本考案はこれに限定される ことなく、本考案の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0037】 例えば実施例においては、選別部を捩り振動パーツフィーダ20の最下流部に 設けたが、直線振動パーツフィーダ90の最上流部へ設けてもよい。
【0038】 又、実施例においては、選別部60に窪みトラック65を設けて、ワイヤばね 4の細溝67への嵌入を容易ならしめたが、図7に示すように掴み部1を移送方 向に向けたクリップ状部品M1 はワイヤばね4を導入トラック62のボウル21 側の側壁を基準にし右側へ開いた方向に向けているので、細溝67の始端部にお いて、細溝67の中心線より右側を若干広くすることもワイヤばね4の細溝67 への嵌入を容易ならしめる。要するに、本考案はワイヤばね4の細溝67への嵌 入、不嵌入によってクリップ状部品Mの向きを選別しているものであるから、ワ イヤばね4を細溝67へ嵌入させる方法はこれら以外であってもよい。
【0039】 又、実施例においては、形状異常によって移送を停止されたクリップ状部品M ’をロボット・アームで排除したが、これ以外の方法、例えば限界ゲージ部72 の底面に設けた細孔から圧縮空気を噴出させ、吹き飛ばして排除するようにして もよい。
【0040】
【考案の効果】
以上のように、本考案のクリップ状部品の整送装置によれば、複雑な形状のク リップ状部品を、横臥した姿勢で、掴み部を移送方向に前方にして揃えて、1個 宛順次供給することができるので、例えば工業的規模で接木を行なう場合の接木 個所をを固定する工程の自動化に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の整送装置で移送されるクリップ状部品
の斜視図である。
【図2】本考案のクリップ状部品の整送装置の平面図で
ある。
【図3】同装置の部分破断側面図である。
【図4】同装置の、図2における[4]−[4]線方向
の断面図であり、ワイパーの働きを示す。
【図5】同装置の、図2における[5]−[5]線方向
から見た部分側面図である。
【図6】同装置の、図2及び図5における[6]−
[6]線方向の断面図である。
【図7】同装置の選別部の平面図である。
【図8】図7における[8]−[8]線方向の断面図で
ある。
【図9】図8における[9]−[9]線方向の断面図で
ある。
【図10】図8と同じ部分を示す断面図であり、図8と
は移送されるクリップ状部品の向きが異なる
【図11】図10における[11]−[11]線方向の
断面図であって、図9とは同じ断面を示すが、移送され
るクリップ状部品の向きが異なる。
【図12】同装置の寸法チェック部における限界ゲージ
部近傍の平面図である。
【図13】図12における[13]−[13]線方向の
断面図である。
【符号の説明】
20 捩り振動パーツフィーダ 41 ワイパー 51 切欠き 52 弧状ガイド板 60 整列部 67 細溝 69 選別バー 72 限界ゲージ部 77 光センサ 90 直線振動パーツフィーダ M クリップ状部品

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掴み部と支点部とアーム部とからなる部
    材の一対が、前記掴み部と前記支点部とをそれぞれ相互
    に当接させ、かつC字形状のワイヤばねが一対の前記ア
    ーム部を挿通し、その両端を一対の前記掴み部の外面に
    それぞれ固定させて、前記掴み部の当接を付勢させてい
    るクリップ状部品の前記掴み部の巾より若干大きい巾を
    有する直線的なトラックを振動させることにより、前記
    クリップ状部品を該トラックに沿って移送し、前記掴み
    部を前方にしたクリップ状部品は前記ワイヤばねを、該
    トラックに形成した直線的な細溝に嵌入され、その姿勢
    を保持しながら下流側へと移送させ、前記掴み部を後方
    にしたクリップ状部品は、そのアーム部を前記トラック
    の上方に配設された選別バーに係合させながらかつ振動
    により移送されながら、前記溝から外方へと排除される
    ようにしたことを特徴とするクリップ状部品の整送装
    置。
  2. 【請求項2】 掴み部と支点部とアーム部とからなる部
    材の一対が、前記掴み部と前記支点部とをそれぞれ相互
    に当接させ、かつC字形状のワイヤばねが一対の前記ア
    ーム部を挿通し、その両端を一対の前記掴み部の外面に
    それぞれ固定させて、前記掴み部の当接を付勢させてい
    るクリップ状部品の振動パーツフィーダによる整送装置
    であって、前記振動パーツフィーダが、少なくとも、前
    記掴み部の掴み巾より若干大きい巾と前記クリップ状部
    品の移送方向と直角な方向に若干傾斜した底面とを有す
    るトラックと、前記クリップ状部品が前記掴み部を移送
    方向に向け前記部材の一方を下側にして、前記トラック
    上を低い方の側壁に沿って移送されて来る時に、前記ワ
    イヤばねを嵌入させるべく、前記底面に移送方向に延び
    て設けられた細溝と、前記トラックの直上方の所定の高
    さ位置に固定された選別バーとからなる選別部を有して
    おり、前記クリップ状部品が前記掴み部を移送方向に向
    けて移送され、前記ワイヤばねが前記細溝に嵌入される
    場合には、前記クリップ状部品の前記トラック面からの
    高さが低くなり、前記選別バーの下方を通り抜けるが、
    前記クリップ状部品がそれ以外の向きで移送され、前記
    ワイヤばねが前記細溝に嵌入されない場合には、前記ア
    ーム部の先端が前記選別バーに引っ掛かって選別排除さ
    れることを特徴とするクリップ状部品の整送装置。
  3. 【請求項3】 前記選別部のトラック上に、移行方向の
    深浅を持ち、かつ前記細溝の始端を有する窪みが形成さ
    れており、前記掴み部を移送方向に向けて移送される前
    記クリップ状部品が前記窪みを通過することによって、
    前記細溝へ前記ワイヤばねが嵌入することを容易ならし
    めた請求項1に記載のクリップ状部品の整送装置。
  4. 【請求項4】 前記選別部を有する前記振動パーツフィ
    ーダが捩り振動パーツフィーダ、又は捩り振動パーツフ
    ィーダの下流端に接続された直線振動パーツフィーダで
    ある請求項1又は請求項2に記載のクリップ状部品の整
    送装置。
  5. 【請求項5】 前記選別部より上流側において、前記捩
    り振動パーツフィーダのトラックの直上方に、重なって
    移送される前記クリップ状部品を横臥した姿勢の単層と
    すべきワイパーが設けられている請求項1から請求項3
    までの何れかに記載のクリップ状部品の整送装置。
  6. 【請求項6】 前記選別部より上流側において、前記捩
    り振動パーツフィーダのトラック外壁に、横臥した姿勢
    の前記クリップ状部品の前記アーム部が突き出され、前
    記掴み部は引っ掛かる高さの切欠きと、該切欠きの外側
    において、一端が前記切欠きの終端近傍に固定され、前
    記切欠きに向い凸とされた弧状ガイド板とからなり、前
    記アーム部を前記切欠きから突き出して移送される前記
    クリップ状部品が、前記弧状ガイド板によって前記アー
    ム部の進行を妨げられて、前記掴み部を移送方向に向け
    て整列される整列機構が設けられている請求項1から請
    求項4までの何れかに記載のクリップ状部品の整送装
    置。
  7. 【請求項7】 前記選別部の下流側において、所定の寸
    法より大きい前記クリップ状部品の移送を停止させる限
    界ゲージと、その停止を検知するセンサと、該センサと
    連動して所定の形状より大きい前記クリップ状部品を排
    除する機構とが設けられている請求項1から請求項5ま
    での何れかに記載のクリップ状部品の整送装置。
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