JPH0737789Y2 - パイプ電極ガイドホルダ装置 - Google Patents

パイプ電極ガイドホルダ装置

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JPH0737789Y2
JPH0737789Y2 JP1988037649U JP3764988U JPH0737789Y2 JP H0737789 Y2 JPH0737789 Y2 JP H0737789Y2 JP 1988037649 U JP1988037649 U JP 1988037649U JP 3764988 U JP3764988 U JP 3764988U JP H0737789 Y2 JPH0737789 Y2 JP H0737789Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、超硬合金、焼入鋼等の工作物のワイヤ放電
加工用のスタートホール加工、銅、ステンレススチール
等の難加工材、曲面、テーパ面を有する工作物に対する
細穴加工を行うことができる細穴放電加工機又はスター
トホール加工装置付きワイヤ放電加工機におけるパイプ
電極ガイドホルダ装置に関する。
〔従来の技術〕 従来、例えば、ワイヤ放電加工機については、ワイヤ電
極が走行している部分を使用して超硬合金、焼入鋼等の
工作物を加工しているが、ワイヤ放電加工を行う工作物
に対してはスタートホールが必要であり、該スタートホ
ール加工等を行うものとして、細穴放電加工機或いはス
タートホール加工装置付きワイヤ放電加工機が提供され
ている。また、細穴放電加工機は、その他、銅、ステン
レススチール等の難加工材、曲面、テーパ面を有する工
作物に対して細穴加工を行うのに使用されている。
上記のような細穴放電加工機或いはスタートホール加工
装置については、パイプ電極保持装置を回転主軸の先端
に取付け、該パイプ電極保持装置に、通常、φ0.3〜φ
3のパイプ電極を保持し、回転管継手等を介して送られ
た高圧水(通常、30kg/cm2〜100kg/cm2)をパイプ電極
のパイプ内を通して該先端部より噴出させ、パイプ電極
と工作物との間で放電させて工作物に細穴或いは細孔を
明けるものである。
従来、細穴放電加工機又はスタートホール加工装置付き
ワイヤ放電加工機に取り付けたパイプ電極のガイドホル
ダ装置については、第6図及び第7図に示すように、構
成されている。
ガイドホルダ装置2は、細穴放電加工機又はスタートホ
ール加工装置付きワイヤ放電加工機のヘッド1に上下移
動可能に取り付けられた一対のスライドロッド4、これ
らのスライドロッド4の端部を連結する連結プレート
5、及び該スライドロッド4に取付けたガイドホルダ11
から構成されている。ヘッド1にはホルダ部7が固定さ
れ、ホルダ部7に取外し可能にチャック部8が取り付け
られている。チャック部8には、工作物6を放電加工す
るパイプ電極3が装着されている。
ガイドホルダ11には、中央に貫通孔が形成されており、
該貫通孔をパイプ電極3のパイプが貫通してパイプ電極
3はガイドされている。スライドロッド4は、手動又は
電動によってヘッド1に対して上下動させることができ
る。
細穴放電加工機によって工作物6に細穴又は細孔、或い
はスタートホール加工装置によって細孔を放電加工する
場合には、工作物6をテーブル10上にクランプ9によっ
て固定し、スライドロッド4を下げ、該スライドロッド
4の下端に取付けたガイドホルダ11を工作物6に近づけ
た状態に設定する。従って、ガイドホルダ11は、パイプ
電極3の先端部をガイドすることができ、パイプ電極3
の振れ、揺れ等を防止でき、正確に所定に位置に設定で
きるものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の細穴放電加工機又はスタートホー
ル加工装置付きワイヤ放電加工機におけるガイドホルダ
装置では、上記のように、パイプ電極3の下端部をガイ
ドするのに、一対のスライドロッド4の下端に連結した
連結プレート5に取付けたガイドホルダ11を使用してお
り、しかも、パイプ電極3を精度をもってガイドするた
め、該ガイドホルダ11を工作物6に近接して配置するも
のである。
そのため、工作物6が平らな面である場合には、ガイド
ホルダ11を工作物6に近づけてもガイドホルダ11自体、
或いは連結プレート5及びスライドロッド4が工作物6
に干渉することなく、ガイドホルダ11を工作物6に近づ
けることができるが、例えば、工作物6が溝、段部、凹
部等を有しており、これらの溝、段部、凹部等の部分或
いはその付近の部分をパイプ電極3で放電加工する場合
には、ガイドホルダ11、連結プレート5及びスライドロ
ッド4が工作物6との間で干渉するため、工作物6の加
工位置にガイドホルダ11を近づけることができない。
そこで、工作物に対してパイプ電極によって細穴放電加
工を行う場合に、パイプ電極をガイドするガイドホルダ
をパイプ電極の先端部付近即ち工作物に如何に構成した
ら近づけることができるかの課題があった。
この考案の目的は、上記の課題を解決することであり、
細穴放電加工機又はスタートホール加工装置付きワイヤ
放電加工機において、パイプ電極ガイドホルダ装置を案
内するスライドロッドを使用することなく、パイプ電極
ガイドホルダ装置を細穴放電加工機本体或いはスタート
ホール加工装置本体の放電加工機本体から分離した別体
として形成され、しかも、該パイプ電極ガイドホルダ装
置の外形を種々の形状に形成して工作物の段部、溝部、
凹部等の存在する部分にも極めて容易に設置することが
でき、パイプ電極のパイプをガイドすることができる細
穴放電加工機又はスタートホール加工装置に適用するパ
イプ電極ガイドホルダ装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、上記の目的を達成するため、次のように構
成されている。即ち、この考案は、絶縁材料から成るガ
イドホルダ本体が放電加工機本体から分離した別体の単
体として構成され、前記ガイドホルダ本体には下端部の
工作物接触面に加工液と加工屑を外部に流出させる切欠
溝と上端部から前記切欠溝へ通じる貫通孔とが形成さ
れ、パイプ電極をガイドするパイプ電極ガイド部材が前
記ガイドホルダ本体の前記貫通孔に収容固定され、前記
ガイドホルダ本体を工作物に取外し可能に固定するため
前記工作物に吸着可能な吸着手段が前記ガイドホルダ本
体の前記下端部に固着されていることを特徴とするパイ
プ電極ガイドホルダ装置に関する。
また、前記吸着手段は、前記ガイドホルダ本体の前記工
作物に対向する側に固着した永久磁石である。或いは、
前記吸着手段は、前記工作物に当接するガイドホルダ本
体の接触面に形成した吸引ポット、及び該吸引ポット内
の空気を吸引する吸引装置から構成されている。
〔作用〕
この考案によるパイプ電極ガイドホルダ装置は、上記の
ように構成されており、次のように作用する。即ち、こ
の考案は、樹脂、セラミックス等の絶縁材料から製作し
たガイドホルダ本体、該ガイドホルダ本体内に収容され
且つパイプ電極をガイドするパイプ電極ガイド部材、及
び該ガイドホルダ本体に設けられ且つ工作物に吸着可能
な吸着手段から構成したので、前記ガイドホルダ自体を
細穴放電加工機本体或いはスタートホール加工装置本体
から分離した別体の単体として小型に形成できる。ま
た、前記ガイドホルダ本体の形状をいかなる形状にでも
形成することができ、工作物の細穴放電加工を行う部位
の形状に適合した前記ガイドホルダ本体を使用できる。
更に、前記ガイドホルダ本体が絶縁材料であるので、工
作物への電流の漏電を防止できる。
また、ガイドホルダ本体の工作物接触面に切欠溝を形成
し、該切欠溝にパイプ電極ガイド部材の貫通孔を開口し
たので、パイプ電極から噴出した加工液、放電加工によ
り発生した加工屑を前記切欠溝を通じて外部へ排出でき
る。
また、前記吸着手段を、ガイドホルダ本体の工作物に対
向する側に固着した永久磁石で構成することによって、
工作物が鉄、ニッケル、コバルト等の磁性体を含む材料
であれば、極めて容易に所望の位置に前記ガイドホルダ
本体を確実に且つ直ちに固定することができる。
又は、前記吸着手段を、工作物に当接する前記ガイドホ
ルダの接触面に形成した吸引ポット、及び該吸引ポット
内の空気を吸引する吸引装置から構成した場合には、工
作物が非磁性体の材料である場合にも、真空ポンプ等で
吸引ポット内のエアを吸引し、該吸引ポット内を負圧に
することによって、前記ガイドホルダ本体が工作物に極
めて容易に且つ確実に吸着することができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して、この考案による細穴放電加工機
又はスタートホール加工装置付きワイヤ放電加工機にお
けるパイプ電極ガイドホルダ装置の一実施例を説明す
る。
第1図はこの考案によるパイプ電極ガイドホルダ装置を
説明するための細穴放電加工機又はワイヤ放電加工機に
装着されたスタートホール加工装置の概略図、及び第2
図は第1図の側面図である。
第1図及び第2図において、このパイプ電極ガイドホル
ダ装置を利用した場合の細穴放電加工機又はワイヤ放電
加工機に装着したスタートホール加工装置の放電加工機
が示されている。該細穴放電加工機又はスタートホール
加工装置は、第6図及び第7図を参照して説明した細穴
放電加工機又はスタートホール加工装置と比較して、ガ
イドホルダ以外については、同一の構成であるので、同
一の部品については同一の符号を付している。
この細穴放電加工機又はスタートホール加工装置は、例
えば、加工物即ち工作物6に対してワイヤ電極であるワ
イヤが貫通する細孔であるスタートホールを放電加工す
るものであり、回転スピンドルを収容したヘッド1に固
定されたホルダ部7とパイプ電極3を装着したチャック
部8から構成されている。チャック部8はホルダ部7に
着脱可能に取り付けられ、パイプ電磁3が工作物6に数
個所の細穴或いは貫通した細孔を放電加工して消耗した
時に、新しいパイプ電極3と交換する場合には、ヘッド
1に固定したホルダ部7からチャック部8を取外し、或
いはチャック部8からパイプ電極3を取外すことによっ
て交換することができる。また、工作物6はテーブル10
上にクランプ9によって固定されている。
このパイプ電極ガイドホルダ装置は、工作物6が段部、
溝部、凹部等を有しており、工作物6に対してこれらの
狭い場所をパイプ電極3によって放電加工する場合に適
用して極めて好ましいものである。図では、工作物6が
溝部30を有する場合が示されている。
このパイプ電極ガイドホルダ装置は、従来の構造のよう
に、パイプ電極ガイドホルダ装置を案内するスライドロ
ッド及び連結プレート等を使用することなく、パイプ電
極ガイドホルダ装置を細穴放電加工機本体或いはスター
トホール加工装置本体から分離して別体として構成され
ており、しかも、パイプ電極ガイドホルダ装置の外形を
種々の形状に形成すると共に、パイプ電極ガイドホルダ
装置のガイドホルダ本体15に永久磁石20等の吸着手段を
設け、該吸着手段の機能によって工作物6の段部、溝
部、凹部等に極めて容易に取外し可能に確実に且つ強固
に設置することができ、パイプ電極ガイドホルダ装置に
よってパイプ電極3のパイプをスムースに、振れ、揺れ
等がなく精度をもってガイドすることができる。
次に、第3図(A)、第3図(B)及び第3図(C)を
参照して、この考案によるパイプ電極ガイドホルダ装置
の一実施例を説明する。第3図(A)はこのパイプ電極
ガイドホルダ装置の断面図、第3図(B)は第3図
(A)の下面図、及び第3図(C)は第3図(A)の上
面図である。
このパイプ電極ガイドホルダ装置は、細穴放電加工機又
はワイヤ放電加工機に装着したスタートホール加工装置
のヘッド1から分離した別体として構成されている。こ
のパイプ電極ガイドホルダ装置は、吸着手段として永久
磁石20が使用されており、貫通孔14を有するガイドホル
ダ本体15、貫通孔14に嵌合即ち収容固定され且つパイプ
電極3をガイドするパイプ電極ガイド部材16、パイプ電
極ガイド部材16をガイドホルダ本体15に固定するためガ
イドホルダ本体15に螺入(符号13を参照)したガイド押
え部材17、及びガイドホルダ本体15の下端部に固着され
た永久磁石20から成る。
ガイドホルダ本体15は、円筒形の形状であり、樹脂、セ
ラミックス等の絶縁材料から製作されており、該ガイド
ホルダ本体15の中央部に形成された貫通孔14にパイプ電
極ガイド部材16を堅固に収容固定している。また、パイ
プ電極ガイド部材16は、セラミックス、ダイヤモンド等
のダイスガイド等から成り、パイプ電極3をガイドする
ため中央部にテーパ状貫通孔12及び貫通孔19が形成され
ている。
更に、ガイドホルダ本体15の下端部の外周部には、4個
の円弧状の永久磁石20が埋め込み或いは接着等によって
固着されている。また、ガイドホルダ本体15の工作物接
触面である下端部には、第3図(B)に示すように、4
つの切欠溝28が形成されている。切欠溝28には、パイプ
電極ガイド部材16の貫通孔19が開口しており、パイプ電
極3のパイプ内から噴出される加工液及び放電加工によ
って発生した加工屑を外部へ流出させることができる。
更に、ガイド押え部材17の中央部には、パイプ電極3の
パイプを通すため、パイプ電極ガイド部材16のテーパ状
貫通孔12に連通する貫通孔18が形成されている。従っ
て、細穴放電加工機或いはワイヤ放電加工機に装着され
たスタートホール加工装置のヘッド1に取り付けられた
パイプ電極3は、ガイド押え部材17の貫通孔18と、パイ
プ電極ガイド部材16のテーパ状貫通孔12及び貫通孔19と
を貫通してガイドされ、工作物6に細穴を放電加工する
部分に近接してパイプ電極3を位置決めすることができ
る。
このパイプ電極ガイドホルダ装置は、上記のように構成
されており、次のように作用する。即ち、このパイプ電
極ガイドホルダ装置には、永久磁石20が固着されている
ので、工作物6が磁性体の場合には該パイプ電極ガイド
ホルダ装置を利用することができる。
即ち、パイプ電極ガイドホルダ装置を工作物6に対して
細穴或いは細孔を穿孔する部位に設置するだけで、パイ
プ電極ガイドホルダ装置は工作物6に吸着し、堅固に且
つ確実に工作物6上に取外し可能に固定される。この場
合に、工作物6が、段部、溝部、凹部等を備えた形状で
あったとしても、パイプ電極ガイドホルダ装置には従来
のようにパイプ電極ガイドホルダ装置をヘッド1に固定
する連結プレート、スライドロッド等が無いので、これ
らが障害になって干渉することがなく、しかもガイドホ
ルダ本体15を工作物6に直接的に設置することができ
る。
従って、このパイプ電極ガイドホルダ装置は、放電加工
個所に可及的に近い部位、即ちパイプ電極3の端部をガ
イドすることができ、パイプ電極3に揺れ、振れ等が発
生することを防止でき、工作物6に対して精度を向上さ
せることができる。しかも、パイプ電極ガイドホルダ装
置の外形を形成するガイドホルダ本体15は、単体として
形成されているので、工作物6の形状に合わせて、例え
ば、丸形、角形等の種々の形状に構成することができ、
このような種々の形状をした数種類のガイドホルダ本体
15から成るパイプ電極ガイドホルダ装置を準備しておけ
ば、どのような形状をした面を有する工作物6にでも直
ちに対応することができる。また、ガイドホルダ本体15
を絶縁材料で製作したので、パイプ電極3によって工作
物6を放電加工する時、該ガイドホルダ本体15を通じて
工作物6へ電流が流れるような漏電を防止できる。
次に、第4図(A)及び第4図(B)を参照して、この
考案によるパイプ電極ガイドホルダ装置の別の実施例を
説明する。第4図(A)はこのパイプ電極ガイドホルダ
装置の断面図、及び第4図(B)は第4図(A)の下面
図である。
このパイプ電極ガイドホルダ装置は、上記実施例のパイ
プ電極ガイドホルダ装置と比較してガイドホルダ本体及
び永久磁石の形状が相違する以外は同一の構造及び機能
を有しているので、同一の部品には同一の符号を付し、
これらの説明を省略する。
このパイプ電極ガイドホルダ装置では、ガイドホルダ本
体21が方形の形状であり、吸着手段として1個の方形の
永久磁石22が使用されている。永久磁石22は、ガイドホ
ルダ本体21の工作物6側の下端部の片側に固着され、下
端部に形成された切欠溝28からは隔置状態に配置されて
いる。
更に、第5図(A)及び第5図(B)を参照して、この
考案によるパイプ電極ガイドホルダ装置の更に別の実施
例を説明する。第5図(A)はこのパイプ電極ガイドホ
ルダ装置の断面図、及び第5図(B)は第5図(A)の
下面図である。このパイプ電極ガイドホルダ装置は、上
記両実施例のパイプ電極ガイドホルダ装置と比較して、
吸着手段が相違する以外は、同一の構造及び機能を有し
ているので、同一の部品には同一の符号を付し、これら
の説明を省略する。
この実施例におけるパイプ電極ガイドホルダ装置は、吸
着手段として負圧を利用している。即ち、この吸着手段
は、工作物6が非磁性材料である場合に使用して極めて
好ましいものである。勿論、工作物6が磁性体の場合に
も利用できるものである。この吸着手段は、工作物6に
当接するガイドホルダ本体25の接触面に形成した吸引ポ
ット27、及び該吸引ポット27内のエアを吸引する吸引装
置即ち真空ポンプ(図示省略)から構成されている。
工作物6に対向する側のガイドホルダ本体25の端面に
は、切り込まれた凹部である吸引ポット27が形成され、
該吸引ポット27の周囲には工作物6に密着可能な縁部29
が形成されている。しかも、ガイドホルダ本体25には、
吸引ポット27に通じる吸引通路23が形成されており、し
かも該吸引通路23と通じる管継手24がねじ込み等によっ
て接続されている。管継手24は、真空ポンプ等の吸引装
置(図示省略)に通じる吸引用ホース26が接続されてい
る。
従って、吸引装置を作動して吸引ポット27内のエアを吸
引すれば、吸引ポット27内は負圧になり、ガイドホルダ
本体25は工作物6に吸着され、ガイドホルダ本体25は工
作物6に堅固に且つ確実に所定の位置に固定されること
になる。
〔考案の効果〕
この考案によるパイプ電極ガイドホルダ装置は、上記の
ように構成されており、次のような効果を有する。即
ち、この考案は、樹脂、セラミックス等の絶縁材料から
製作したガイドホルダ本体、該ガイドホルダ本体内に収
容され且つパイプ電極をガイドするパイプ電極ガイド部
材、及び該ガイドホルダ本体に設けられ且つ工作物に吸
着可能な吸着手段から構成したので、該ガイドホルダ自
体を細穴放電加工機或いはワイヤ放電加工機に装着した
スタートホール加工装置のヘッドから分離して別体とし
て構成でき、従来のようなスライドロッド、連結プレー
ト等が必要ないのでこれらが干渉することがなく、しか
も小型に形成でき、たとえ工作物の溝部、段部、凹部等
の狭い場所を放電加工する場合でも、該狭い場所にパイ
プ電極ガイドホルダ装置を設定でき、パイプ電極を良好
な状態で振れ、揺れ等を発生させることなくガイドする
ことができる。
また、前記ガイドホルダ本体は単体であるので、パイプ
電極ガイドホルダ装置の外形を形成する該ガイドホルダ
本体の形状をいかなる形状にでも形成することができ、
種々の形状のパイプ電極ガイドホルダ装置を多数準備し
ておけば、工作物の設置位置の形状に合わせてそれらの
パイプ電極ガイドホルダ装置から選定することができ、
工作物の細穴放電加工を行う部位の形状に最も適合した
パイプ電極ガイドホルダ装置を適用することができる。
また、このパイプ電極ガイドホルダ装置に設けた吸着手
段を、ガイドホルダ本体の工作物に対向する側に固着し
た永久磁石で構成することによって、工作物が鉄、ニッ
ケル、コバルト等の磁性体を含む材料であれば、極めて
容易に所望の位置に前記ガイドホルダ本体を確実に且つ
堅固に固定することができる。
更に、この考案によるパイプ電極ガイドホルダ装置に設
けた吸着手段を、工作物に当接する前記ガイドホルダ本
体の接触面に形成した吸引ポット及び該吸引ポット内の
エアを吸引する吸引装置から構成し、負圧によって吸着
する場合には、工作物が非磁性体の材料である場合に
も、真空ポンプ等で吸引ポット内のエアを吸引すること
によって、前記ガイドホルダ本体を工作物に極めて容易
に且つ確実に吸着させることができる。また、この負圧
による吸着手段は、工作物が磁性体である場合にも適用
できることは勿論である。
更に、ガイドホルダ本体の工作物接触面に切欠溝を形成
し、該切欠溝にパイプ電極ガイド部材の貫通孔を開口し
たので、パイプ電極から噴出した加工液、放電加工によ
り発生した加工屑を前記切欠溝を通じて排出でき、スム
ースに放電加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案によるパイプ電極ガイドホルダ装置を
利用した細穴放電加工機又はワイヤ放電加工機に装着し
たスタートホール加工装置の一実施例を示す概略図、第
2図は第1図の側面図、第3図(A)は第1図のパイプ
電極ガイドホルダ装置の一実施例を示す断面図、第3図
(B)は第3図(A)の下面図、第3図(C)は第3図
(A)の上面図、第4図(A)は第1図のパイプ電極ガ
イドホルダ装置の別の実施例を示す断面図、第4図
(B)は第4図(A)の下面図、第5図(A)は第1図
のパイプ電極ガイドホルダ装置の更に別の実施例を示す
断面図、第5図(B)は第5図(A)の下面図、第6図
は従来の細穴放電加工機又はスタートホール加工装置に
おけるパイプ電極ガイドホルダ装置の一例を示す概略
図、及び第7図は第6図の側面図である。 1……ヘッド、3……パイプ電極、6……工作物、10…
…テーブル、14……貫通孔、15,21,25……ガイドホルダ
本体、16……パイプ電極ガイド部材、17……ガイド押え
部材、20,22……永久磁石、27……吸引ポット、28……
切欠溝。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁材料から成るガイドホルダ本体が放電
    加工機本体から分離した別体の単体として構成され、前
    記ガイドホルダ本体には下端部の工作物接触面に加工液
    と加工屑を外部に流出させる切欠溝と上端部から前記切
    欠溝へ通じる貫通孔とが形成され、パイプ電極をガイド
    するパイプ電極ガイド部材が前記ガイドホルダ本体の前
    記貫通孔に収容固定され、前記ガイドホルダ本体を工作
    物に取外し可能に固定するため前記工作物に吸着可能な
    吸着手段が前記ガイドホルダ本体の前記下端部に固着さ
    れていることを特徴とするパイプ電極ガイドホルダ装
    置。
  2. 【請求項2】前記吸着手段は前記ガイドホルダ本体の前
    記工作物に対向する側に固着した永久磁石であることを
    特徴とする請求項1に記載のパイプ電極ガイドホルダ装
    置。
  3. 【請求項3】前記吸着手段は前記工作物に当接する前記
    ガイドホルダ本体の接触面に形成した吸引ポット、及び
    該吸引ポット内のエアを吸引する吸引装置から成ること
    を特徴とする請求項1に記載のパイプ電極ガイドホルダ
    装置。
JP1988037649U 1988-03-24 1988-03-24 パイプ電極ガイドホルダ装置 Expired - Lifetime JPH0737789Y2 (ja)

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