JPH0737619U - 静電気密着用ブレード電極 - Google Patents
静電気密着用ブレード電極Info
- Publication number
- JPH0737619U JPH0737619U JP11292291U JP11292291U JPH0737619U JP H0737619 U JPH0737619 U JP H0737619U JP 11292291 U JP11292291 U JP 11292291U JP 11292291 U JP11292291 U JP 11292291U JP H0737619 U JPH0737619 U JP H0737619U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling drum
- thermoplastic resin
- resin sheet
- blade electrode
- blade
- Prior art date
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- Pending
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】熱可塑性樹脂シートへの静電荷の印加が均一に
行え得るように一層改良された静電気密着用ブレード電
極を提供する。 【構成】回転冷却ドラムの上方位置に当該回転冷却ドラ
ムと平行してブレード電極を張架し、溶融押出機のダイ
から上記の回転冷却ドラム上に熱可塑性樹脂シートを押
し出し、上記のブレード電極のコロナ放電作用により、
回転冷却ドラム上の熱可塑性樹脂シートに静電荷を印加
して当該熱可塑性樹脂シートを回転冷却ドラム上に密着
させる静電気密着法における静電気密着用ブレード電極
であって、回転冷却ドラム上の熱可塑性樹脂シートに対
向する側の両角部を研摩処理して成る。
行え得るように一層改良された静電気密着用ブレード電
極を提供する。 【構成】回転冷却ドラムの上方位置に当該回転冷却ドラ
ムと平行してブレード電極を張架し、溶融押出機のダイ
から上記の回転冷却ドラム上に熱可塑性樹脂シートを押
し出し、上記のブレード電極のコロナ放電作用により、
回転冷却ドラム上の熱可塑性樹脂シートに静電荷を印加
して当該熱可塑性樹脂シートを回転冷却ドラム上に密着
させる静電気密着法における静電気密着用ブレード電極
であって、回転冷却ドラム上の熱可塑性樹脂シートに対
向する側の両角部を研摩処理して成る。
Description
【0001】
本考案は、静電気密着用ブレード電極に関するものであり、詳しくは、熱可塑 性樹脂シートの製造工程において使用される静電気密着用ブレード電極に関する ものである。
【0002】
従来より、熱可塑性樹脂シートの製造工程においては、均一厚みのシートを得 る目的で静電気密着法が採用されている。 静電気密着法は、周知の通り、回転冷却ドラムの上方位置に当該回転冷却ドラ ムと平行して電極を張架し、溶融押出機のダイから上記の回転冷却ドラム上に熱 可塑性樹脂シートを押し出し、上記の電極のコロナ放電作用により、回転冷却ド ラム上の熱可塑性樹脂シートに静電荷を印加して当該熱可塑性樹脂シートを回転 冷却ドラム上に密着させる方法である。
【0003】 ところで、熱可塑性樹脂シートの生産性を高める目的で回転冷却ドラムの回転 速度を高くした場合は、熱可塑性樹脂シートと回転冷却ドラムとの間の密着力が 減少して空気の巻き込みを生じ、均質なシートの生産が困難となる。 従って、静電気密着法においては、回転冷却ドラム上の熱可塑性樹脂シートに 均一な静電荷を印加して熱可塑性樹脂シートと回転冷却ドラムとの間の密着力を 高めることが重要である。
【0004】
従来、静電気密着用電極としては、ワイヤー電極、ブレード電極、ナイフエッ ヂ電極が知られている。ブレード電極は、帯状の金属箔より構成され、ナイフエ ッヂ電極と同様に、コロナ放電作用に方向性があり、熱可塑性樹脂シートと回転 冷却ドラムとの間の密着力が一般に高いと言われている。 しかしながら、従来のブレード電極は、熱可塑性樹脂シートへの静電荷の印加 が不均一であり、密着力が必ずしも十分ではない。 本考案は、上記実情に鑑みなされたものであり、その目的は、熱可塑性樹脂シ ートへの静電荷の印加が一層均一に行え得るように改良された静電気密着用ブレ ード電極を提供することにある。
【0005】
すなわち、本考案の要旨は、回転冷却ドラムの上方位置に当該回転冷却ドラム と平行してブレード電極を張架し、溶融押出機のダイから上記の回転冷却ドラム 上に熱可塑性樹脂シートを押し出し、上記のブレード電極のコロナ放電作用によ り、回転冷却ドラム上の熱可塑性樹脂シートに静電荷を印加して当該熱可塑性樹 脂シートを回転冷却ドラム上に密着させる静電気密着法における静電気密着用ブ レード電極であって、回転冷却ドラム上の熱可塑性樹脂シートに対向する側の両 角部を研摩処理して成ることを特徴とする静電気密着用ブレード電極に存する。
【0006】
以下、本考案の実施例を詳細に説明する。 図1は、本考案の静電気密着用ブレード電極を製作する際に好適に使用される ブレード研摩処理装置の一例を示す全体説明図、図2は、同装置における電極研 摩部分の詳細説明図である。
【0007】 上記のブレード研摩処理装置は、垂直に維持されて走行するブレード(1)の 走行ラインにサンドペーパー(2)を捲回した複数個のロール(3)がその傾斜 方向を左右交互にして千鳥配置されていることを特徴としたものである。
【0008】 ブレード(1)は、垂直支柱(7′)に挿入されたリール(7)から繰り出さ れ、垂直支柱(8′)に挿入されたリール(8)に巻き取られる。リール(7) 、(8)は、モータ(図示せず)にて駆動させられ、垂直に維持されたブレード (1)は、自動的にリール(7)とリール(8)の間の走行ラインを走行する。
【0009】 サンドペーパー(2)を捲回したロール(3)は、角度調整機構(4)を備え てサポート(5)に取り付けれられている。角度調整機構(4)は、ロール(3 )の固定端部の貫通孔とサポート(5)の傾斜切欠溝とにボルトを挿入してナッ ト締めする構造であり、これにより、ロール(3)は、ボルトを中心軸として左 右に回動でき、その傾斜角の調整を行うことができる。また、サポート(5)の 切欠溝をスライドさせることにより、ロール(3)の走行ラインにおける位置合 わせを行うことができる。ロール(3)の傾斜角度は、30〜60°、好ましく は40〜50°とされる。 通常、サンドペーパー(2)を捲回したロール(3)は、5〜10個程度配置 される。また、サンドペーパー(2)は、1500〜3000♯程度の粗さのも のが使用される。
【0010】 図1において、ブレード(1)は、直線状に示されているが、実際は、薄くて 腰が弱いためにS字状に蛇行する。そして、斯かるS字状の程度は、ロール(3 )の配置により調整することができる。 なお、図1中、(9)は、払拭材(例えばガーゼ)を捲回したロールであり、 ブレード(1)の汚れを除去するためのものであり、(6)は、各要素の取り付 け台である。
【0011】 上記のブレード研摩処理装置において、ブレード(1)は、全てがリール(8 )に巻き取られた後、リール駆動モーターを逆転することにより、再びリール( 7)に巻き取られる。
【0012】 本考案の静電気密着用ブレード電極は、前記のような研摩処理装置を利用し、 回転冷却ドラム上の熱可塑性樹脂シートに対向する側(印加側)の両角部を研摩 処理して成る。研摩処理は、上記のブレード研摩処理装置において、リール(7 )及び(8)間を数往復くり返して行う。 特に、ロール(3)の角度を45°前後とし、2000♯のサンドペーパー( 2)を使用し、研摩回数が2往復の場合に顕著な静電密着状態を発揮するブレー ド電極が得られた。
【0013】 静電気密着用ブレード電極の厚みは、10〜20μ程度であって極めて薄く、 その角部は十分に鋭く見える。 しかしながら、ブレード電極の角部には、その製作段階で発生してそのままの 状態となっているバリがあり、ブレード電極の角部は、必ずしも、全体に亙って 鋭いとは言い難い。 これに対し、本考案の静電気密着用ブレード電極においては、上記の研摩処理 により、印加側の両角部のバリは除去され、また、その程度により、顕微鏡観察 的にはナイフエッヂ状になっているものと考えられる。
【0014】
以上説明した本考案によれば、熱可塑性樹脂シートへの静電荷の印加が一層均 一に行え得るように改良された静電気密着用ブレード電極が提供される。 従って、本考案の工業的価値は大きい。
【図1】本考案の静電気密着用ブレード電極を製作する
際に好適に使用されるブレード研摩処理装置の一例を示
す全体説明図である。
際に好適に使用されるブレード研摩処理装置の一例を示
す全体説明図である。
【図2】図1に示す装置における電極研摩部分の詳細説
明図である。
明図である。
(1) :ブレード (2) :サンドペーパー (3) :ロール (4) :角度調整機構 (5) :サポート (6) :取付け台 (7) :リール (7′):垂直支柱 (8) :リール (9) :ロール (8′):垂直支柱
Claims (1)
- 【請求項1】 回転冷却ドラムの上方位置に当該回転冷
却ドラムと平行してブレード電極を張架し、溶融押出機
のダイから上記の回転冷却ドラム上に熱可塑性樹脂シー
トを押し出し、上記のブレード電極のコロナ放電作用に
より、回転冷却ドラム上の熱可塑性樹脂シートに静電荷
を印加して当該熱可塑性樹脂シートを回転冷却ドラム上
に密着させる静電気密着法における静電気密着用ブレー
ド電極であって、回転冷却ドラム上の熱可塑性樹脂シー
トに対向する側の両角部を研摩処理して成ることを特徴
とする静電気密着用ブレード電極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11292291U JPH0737619U (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 静電気密着用ブレード電極 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11292291U JPH0737619U (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 静電気密着用ブレード電極 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0737619U true JPH0737619U (ja) | 1995-07-11 |
Family
ID=14598850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11292291U Pending JPH0737619U (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 静電気密着用ブレード電極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0737619U (ja) |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP11292291U patent/JPH0737619U/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19960130 |