JP2535818Y2 - コーティングバー - Google Patents

コーティングバー

Info

Publication number
JP2535818Y2
JP2535818Y2 JP1992071411U JP7141192U JP2535818Y2 JP 2535818 Y2 JP2535818 Y2 JP 2535818Y2 JP 1992071411 U JP1992071411 U JP 1992071411U JP 7141192 U JP7141192 U JP 7141192U JP 2535818 Y2 JP2535818 Y2 JP 2535818Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bar
coating
outer peripheral
wire
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992071411U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0629667U (ja
Inventor
勝人 加納
Original Assignee
加納商事株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 加納商事株式会社 filed Critical 加納商事株式会社
Priority to JP1992071411U priority Critical patent/JP2535818Y2/ja
Publication of JPH0629667U publication Critical patent/JPH0629667U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2535818Y2 publication Critical patent/JP2535818Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、紙、各種フィルム、金
属箔、アルミ箔、プラスチック、ガラス等の表面に塗料
をコーティングするために用いられるコーティングバー
の新規な構造に関する。
【0002】
【従来の技術】前記したような各種素材の表面に塗料を
コーティングする方式には各種のものがあり、用途に応
じて最適なコーティング方式が採用されているが、最も
一般的にはバーコーター又はロッドコーターと呼ばれる
ものが用いられている。
【0003】バーコーター又はロッドコーターには、被
塗工材料に予め塗布された塗料の過剰分を掻き落とし、
塗工量を適正化すると同時に塗布面を平滑に仕上げるた
めに、コーティングバーが用いられている。
【0004】このコーティングバーとして、表面を平滑
に研磨した直径3〜20mm程度の丸棒が標準的に用い
られるが、近年、さらに精巧な塗布面を得るために、こ
の丸棒10に直径0.1〜0.5mm程度の極めて細い
ステンレス製ワイヤ11を隙間なく巻き付けたワイヤバ
ーと呼ばれるものが使用されている(図5)。
【0005】このワイヤバーは、被塗工材料の塗布面に
接して回転することにより、外周面の波形曲面が微妙に
塗布面をならし、平滑均一な塗布面を形成することがで
きるものである。
【0006】また、丸棒に巻き付けるワイヤ径によって
外周面の波形曲面における凹部の面積が変わり、塗布量
が変化するため、所定の塗布量を保持するに適した径の
ワイヤを使用することができる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上記したように、ワイ
ヤバーの使用により、良好な塗布面の形成とワイヤ径の
選択による塗布量の調整が可能となるが、実際の製作及
び使用面において幾つかの問題点を有するものであっ
た。
【0008】製作面の問題点として、巻線となるワイヤ
が極めて細いものであるため、巻き加工時に切断しやす
い。更に、巻き加工の際の微妙な部分的巻き緩みや、ワ
イヤ径のバラツキ等によって、外周の波形曲面が不均一
となりやすい。
【0009】更に、ワイヤバーの構造上必然的に、丸棒
10とワイヤ11との間に微細空間12が形成される
(図6)ため、ワイヤバーを連続使用していると、この
微細空間12に塗料粕が溜まり、それが運転中に脱落す
ることがある。また、微細空間12に空気が巻き込まれ
ることにより、粘性のある塗布液の中で微小な気泡とな
ってそのまま塗工面に残ることがある。これはいずれも
製品不良の原因となる。
【0010】その他、使用中にワイヤが部分的に摩耗し
てついには切断してしまうことがあり、安全性の面から
も問題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案はこのような事情
に鑑み、良好な塗布面を形成することができ、且つ、従
来のワイヤバーの欠点を解消することのできる新規なコ
ーティングバーを提供することを目的とする。
【0012】 この目的を達成するために鋭意工夫の末
に創案された本考案によるコーティングバーは、直径3
〜30mmの芯金丸棒の有効長の中心を始点として左右
対称に進行する螺旋状の波形面が該芯金丸棒の外周面自
体に形成されてなることを特徴とする。
【0013】このような本考案によるコーティングバー
は、直径3〜30mmの芯金丸棒を研磨加工し、この研
磨加工された芯金丸棒を、予め設定した溝ピッチ、溝形
状及び溝深さを有するダイスをセットした転造盤を用い
て転造加工し、芯金丸棒の外周面自体に螺旋状の波形面
を形成することによって製造することができる。
【0014】螺旋状の波形面は、丸棒の外周面を精密転
造方式にて加工することによって形成される。更に、使
用するダイスを1/1000mmの高精度とし、芯金丸
棒の事前研磨加工精度を2/1000mmの高精度とす
る。これらの条件を満たすことにより、外径公差5/1
000、溝ピッチ公差5/1000、バー曲がり0.0
3(1m当たり)の高精度の螺旋状波形面が形成され
る。
【0015】精密転造盤に使用するダイスを変えること
により、芯金丸棒の外周面に形成される波形面の形状や
深さを自由に設定することができ、特殊塗料や様々な塗
工条件に対応させることができる。
【0016】芯金丸棒の外周面に形成される波形面は、
丸棒の有効長の中心を始点として左右に振り分け、逆方
向に進行する螺旋状として形成される。
【0017】通常的な塗工機、塗工条件の場合には、一
方向に展開する螺旋状の波形面とすれば十分であり、従
来のワイヤバーに比べて、塗工量が安定し、塗布ムラが
減少し、塗料粕の発生や空気溜まりが解消され、ワイヤ
の片減りや切断等の事故もなくなり、使用寿命も大幅に
伸びる等の優れた特性を発揮する。
【0018】しかしながら、近年塗工機の広幅化が進
み、従来普及していた塗工幅2000mmから7000
mmもの長尺の塗工機が用いられるに至っている。本考
案のコーティングバーによるとき、芯金丸棒の回転に伴
ってその外周面における螺旋状波形面の進行方向に塗布
液が押し出される傾向を示すため、7000mmにも亙
る有効長の丸棒が用いられる場合には、螺旋状波形面の
進行方向先端に塗布液が偏積したり溜まったりする状態
となり、丸棒の全長に亙って均一な塗膜厚を得ることが
困難となるおそれがある。
【0019】このような問題は、丸棒の有効長の中心を
始点として左右対称に螺旋状波形面を進行させるように
構成することによって、解消される。このようなコーテ
ィングバーを用いて塗布液を塗布した場合、塗布液はコ
ーティングバーの回転に伴って中心から両端に向けて無
理のない流れを示し、極めて均一性の高い塗工面が得ら
れるものであって、広幅に塗工する場合、薄膜に塗工す
る場合、特殊塗料を塗工する場合等に特に有効である。
【0020】また、このように左右対称にヘリカルに波
形面が形成されたコーティングバーは、走行する被塗工
シートに対して、中心から両方の外側に向けて伸張しよ
うとする力が作用し、シートの皺伸ばしの役目も兼ね備
えるため、皺の発生によるシートの凹凸を防止し、塗工
しやすい面を作ることができる。
【0021】
【0022】芯金丸棒の中心から左右対称に逆方向の螺
旋状波形面とされたコーティングバーにあっては、中心
から両端に向けて無理なく塗布液が流れ、広幅や薄膜に
塗工する場合であっても、均一な塗膜厚に調整すること
ができる。
【0023】図1は本発明の一実施例によるコーティン
グバーを示す斜視図であり、芯金丸棒1の外周面に、そ
の有効長の中心を始点として左右対称に逆方向に進行す
る螺旋状の凹溝2a、2bが形成されている。
【0024】図2は図1のコーティングバーの外周面の
形状を示す。
【0025】コーティングバーの外周面の形状は螺旋状
の波形面であることが必須であるが、その具体的形状、
溝ピッチ、溝深さ等は、塗工製品の種類、膜厚、塗工液
の粘度等の様々な塗工条件によって適宜決定される。
【0026】図3及び図4はコーティングバー外周面に
現れる螺旋状波形面の他の形状例を示す。
【0027】例えば図4の例では、10mm径の丸棒の
外周面に、溝ピッチ0.3mm、溝深さ0.06mmの
螺旋状波形面が形成されている。
【0028】
【0029】
【0030】
【考案の効果】本考案のコーティングバーを用いること
により、各種フィルムやプラスチックシート等の表面に
所望の塗料を塗工する際に、均一な膜厚の塗膜層を形成
することができ、従来のワイヤバーを用いた場合に問題
となっていた塗料粕や空気溜まりの発生を実質的に防止
することができるので、長期間に亙って安定した塗工を
行うことができる。
【0031】また、従来のワイヤバーにおけるようなワ
イヤの片減り、切断等の事故が発生することがないの
で、安全な作業環境の下で運転することができる。
【0032】芯金丸棒の中心から左右対称に螺旋状波形
面を形成したものにあっては、長尺幅の丸棒であって
も、その幅方向全般に亙って均一な膜厚に塗工すること
ができ、また、被塗材料を中心から外側に向けて伸張さ
せる力が働くので、塗工面に皺が発生することを防止
し、常に平滑面に対して塗工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるコーティングバーを示
す斜視図である。
【図2】図1のコーティングバーの外周面形状を概略的
に示す正面図である。
【図3】コーティングバー外周面形状の他の例を概略的
に示す正面図である。
【図4】コーティングバー外周面形状の更に他の例を概
略的に示す正面図である。
【図5】従来のワイヤバーの概略構成を示す部分断面図
である。
【図6】図5のワイヤバーの外周面部分を示す拡大図で
ある。
【符号の説明】
1 芯金丸棒 2 螺旋状の凹溝 2a、2b 螺旋状の凹溝 10 芯金丸棒 11 ワイヤ 12 微細空間

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直径3〜30mmの芯金丸棒の有効長の
    中心を始点として左右対称に進行する螺旋状の波形面が
    該芯金丸棒の外周面自体に形成されてなることを特徴と
    するコーティングバー。
JP1992071411U 1992-09-18 1992-09-18 コーティングバー Expired - Lifetime JP2535818Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992071411U JP2535818Y2 (ja) 1992-09-18 1992-09-18 コーティングバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992071411U JP2535818Y2 (ja) 1992-09-18 1992-09-18 コーティングバー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0629667U JPH0629667U (ja) 1994-04-19
JP2535818Y2 true JP2535818Y2 (ja) 1997-05-14

Family

ID=13459754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992071411U Expired - Lifetime JP2535818Y2 (ja) 1992-09-18 1992-09-18 コーティングバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2535818Y2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0889870A (ja) * 1994-07-26 1996-04-09 Diafoil Co Ltd コーティング用バー
JP2000000500A (ja) * 1998-06-18 2000-01-07 Toppan Printing Co Ltd スムージングロールと該スムージングロールを用いて処理を施された塗工物
JP2003053250A (ja) * 2001-08-10 2003-02-25 Konishi Co Ltd 接着剤用塗布ベラ
JP4581623B2 (ja) * 2004-10-20 2010-11-17 セイコーエプソン株式会社 液体現像装置、画像形成装置、画像形成システム、及び、現像剤供給ローラ
JP5644737B2 (ja) * 2011-11-02 2014-12-24 トヨタ自動車株式会社 塗工装置及び電極製造方法
JP6911336B2 (ja) * 2016-11-28 2021-07-28 東レ株式会社 フィルムの製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61111166A (ja) * 1984-11-07 1986-05-29 Jujo Paper Co Ltd 塗工用バ−

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0629667U (ja) 1994-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1286707C (en) Molding member and method of producing same
JP2714850B2 (ja) 塗布装置および重層塗布方法
JP2535818Y2 (ja) コーティングバー
US3336778A (en) Edge-forming apparatus and method
JPH02243452A (ja) 幅張出しロール
JP3181739B2 (ja) 金属ストリップの連続鋳造装置用ロールと、このロールを備えた連続鋳造装置と、ロールの製造方法
US2383964A (en) Coating method and apparatus
US2309585A (en) Apparatus for making terne sheets or plates
JP3688190B2 (ja) 塗工用ロッド、その製造方法、および塗工方法
US4331283A (en) Metal cladding
JP2676634B2 (ja) 塗工装置用ロッドの製造方法
RU2463121C2 (ru) Способ изготовления электрически изолированной металлической ленты и линия для его осуществления
JP3765144B2 (ja) スライド塗布装置及びそれを用いた感光材料の製造方法
JPH11169768A (ja) 塗布装置
JP2558139B2 (ja) 塗布装置
JP2639670B2 (ja) 塗布装置および塗布方法
CA1051374A (en) Method and apparatus for production of multiple gauge strip
JPH0574427B2 (ja)
JP2004089825A (ja) 塗工用ロッドおよびその製造方法
JPH05293580A (ja) 塗工装置用ロッドの製造方法及び装置
JP2639673B2 (ja) 磁気記録媒体の塗布装置および塗布方法
JP2968551B2 (ja) 非晶質合金薄帯の製造方法
JP4217939B2 (ja) ロッド塗布方法及び装置
JPH0812197A (ja) 紙管巻芯およびその製造方法
JP3087011B2 (ja) 溶融金属めっき浴用シンクロール

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19961126