JPH0737055Y2 - コンロ用天板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はガスコンロその他のコンロ用天板に関する。

（従来の技術） 従来、ガスバーナのごとき熱源を備えるコンロは知られ
る。

この場合、コンロの上面に天板を備えて調理中に生じる
煮汁がコンロの内部に落下しないようにしている。

この天板はコンロ胴部と別体として分離可能とすること
で、天板を取外し洗えるようにしている。しかし、使用
時は熱源や五徳等が不用意に移動しないように天板が胴
部にしっかり結合されることが要求される。

このため、天板はその周囲に下方に伸びるフランジ部を
備え、該フランジ部で胴部と嵌着されるようになってい
る。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、このように胴部に嵌着されるためのフランジ部
を備えた天板はその加工時等にこれを積み重ねるとき、
このフランジ部で天板同士が重なり合って分離し難くな
る。又該天板のフランジを下にして立て掛けるとき、フ
ランジ部の全面で設置場所に接するため、該フランジ部
に傷が付き易い等の不具合がある。

本考案はかかる不具合のないコンロ用天板を得ることを
その目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本考案はかかる目的を達成するため、上面に熱源を備え
るコンロの方形の胴部の上面に施す金属板からなる方形
の天板であって該天板はその周囲に下方に伸びるフラン
ジ部を備えるものにおいて、該フランジ部の両側のそれ
ぞれに、外方に一体に膨出する略同一高さの小突起の２
個以上を横方向に配設させて成る。

（作用） かくするときは、天板の加工時等に該天板を積み重ねる
とき、天板のフランジ部にそれぞれ小突起があるため、
各天板同士が重なり合うことがなく、しかも該天板を小
突起を設けた側のフランジ部を下にして立て掛けるとき
は、該２個以上の小突起のみが該設置場所に接した状態
となり、該フランジ部の全面が設置場所に接しない。

しかも、該天板を施したコンロでは、該コンロを壁際等
に設置する場合、コンロの両側上部に小突起があるた
め、該コンロと隣接する壁等との間に確実に隙間ｌを形
成出来、該コンロからの伝導熱によって壁が加熱されこ
とを防げる。

（実施例） 本考案実施の１例を別紙図面につき説明する。図面で
（２）は上面に熱源（１）としてガスバーナを備えるコ
ンロとしてのガスコンロを示し、該ガスコンロ（２）は
金属板で構成される方形の胴部（2a）との上面に蓋状に
閉じる金属板製の方形の天板（2b）とからなる。

そして該天板（2b）は、その上面に熱源（１）が臨む開
口（６）（６）が設けられており、周囲を下方に折曲げ
たフランジ部（2b-1）を備えている。

該天板（2b）はこのフランジ部（2b-1）で胴部（2a）に
嵌合されて安定的に結合される。

そして該天板（2b）の両側のフランジ部（2b-1）に、そ
れぞれフランジ部（2b-1）から一体に外方に膨出する略
同一高さの小突起（３）の２個以上を横方向に配設し、
更に背面に位置するフランジ部（2b-1）にも該小突起
（３）の２個以上を設けている。

かくするときは、天板（2b）の加工時等に該天板（2b）
を積み重ねても、下に位置する天板（2b）の両側のフラ
ンジ部（2b-1）の各小突起（３）によって、天板（2b）
は深く重なり合うことがないので、天板（2b）は個々に
簡単に分離する。

又該天板（2b）を小突起（３）を設けた側のフランジ部
（2b-1）を下にして立て掛けるときは、該２個以上の小
突起（３）のみが該設置場所に接した状態となり、該フ
ランジ部（2b-1）に傷が付き難い。

しかも該天板（2b）を施したコンロ（２）では、該小突
起（３）（３）によって該コンロ（２）の側壁と壁等と
の間に全巾に亘って一定の隙間ｌを形成し得る。

尚、この実施例では第２図に示すごとく、該天板（2b）
と胴部（2a）とを、該天板（2b）のフランジ部（2b-1）
の少なくとも相対向する辺に設けた小突起（５）を、胴
部（2a）の側壁上部に形成した凹窪（４）に嵌入させる
ことで結着させた。

尚図面で（７）は天板（2b）に設けた排気口で、該排気
口（７）は胴部（2a）に設けた焼成庫（８）の上面と対
応させて設ける。

（考案の効果） このように本考案によるときは、天板の加工時等に該天
板を積み重ねるとき、天板の両側のフランジ部にそれぞ
れ小突起があるため、該小突起がストッパとなって各天
板が重なり合うことがない。即ち各天板が重なり合って
分離しにくい状態となることがない。又該天板を小突起
を設けた側のフランジ部を下にして立て掛けるとき、該
２個以上の小突起のみが該設置場所に接した状態で該天
板を立て掛けることが出来て該フランジ部が傷が付き難
く、その構造も簡単で安価に得られる。

しかも、一般にコンロはその側面が壁（例えば流し台側
壁）に接する状態での設置が多く、コンロの熱源の熱が
側壁へ伝わることが心配されるが、コンロが上記したよ
うな天板を持ったものでは、コンロの側面が壁に接する
状態に置かれても、天板の小突起が壁に当ってコンロの
側面と壁とが接することがなく、その間に隙間ｌが形成
でき、該コンロからの伝導熱によって壁が加熱されるこ
とを防げるの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施の１例の斜面図、第２図はそのII-I
I線拡大截断面図、第３図は設置状態の平面図、第４図
はその側面図である。 （１）……熱源、（２）……加熱調理コンロ （2b）……天板、（2b-1）……フランジ部 （３）……小突起

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 吉村 定夫 愛知県名古屋市中川区福住町２番26号 リ ンナイ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭60−35127（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−169409（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭51−20864（ＪＰ，Ｙ２) 実公 昭55−12092（ＪＰ，Ｙ２) 実公 昭60−41458（ＪＰ，Ｙ２) 実公 昭55−23137（ＪＰ，Ｙ２) 実公 昭52−11241（ＪＰ，Ｙ２)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上面に熱源を備えるコンロの方形の胴部の
   上面に施す金属板からなる方形の天板であって該天板は
   その周囲に、下方に伸びるフランジ部を備えるものにお
   いて、該フランジ部の両側のそれぞれに、外方に一体に
   膨出する略同一高さの小突起の２個以上を横方向に配設
   させて成るコンロ用天板。